JP7172487B2 - キーシート及びこれを備える電子機器 - Google Patents

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本発明は、キーシート及びこれを備える電子機器に関する。
携帯電話、電子辞書等の電子機器への入力部として、キーシートが多く用いられている。例えば、特許文献1は、携帯電話等への入力部として、テンキーと、シリコンゴム等の軟質材からなるラバーシートとを備えたキーシートを開示している。
特開2002-280920号公報
キーシートには、キーの視認性と操作性を向上させるため、キーの大きさを大きくすることが望まれている。特許文献1のキーシートでは、ラバーシートが軟質材から構成されているので、安定したキー入力を実現するために、上ボディー(筐体)に、テンキーのそれぞれを囲む枠を設ける必要がある。これにより、テンキーを大きくすることが困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、キー部の大きさを大きくできるキーシート及びこれを備える電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備える。
また、本発明の第2の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
前記シート基部は、前記キー部とは反対側の面に、前記キー部が変位する空間を互いに接続する溝部を有し、
前記シート基部の前記溝部が設けられた部分において、前記ベース板の表面が前記シート基部により覆われている。
また、本発明の第3の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備えたキーシートであって、
前記キーシートは、電子機器の基板の上に配置されるキーシートであり、
前記ベース板は、少なくとも表面に、導電性を有し、
前記シート基部は、前記電子機器の基板に対向する面に、前記ベース板が露出する開口部を有し、
前記開口部から露出した前記ベース板と前記電子機器の基板の電極が、電気的に接続される。
また、本発明の第4の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備えたキーシートであって、
前記ベース板は、凸部を有し、
前記キーシートは、前記凸部が前記シート基部により覆われたスペーサ部を有する。
また、本発明の第5の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
前記ベース板は、前記キー部側の面の少なくとも前記キー部と重ならない部分に、表面の光沢を抑える構造を有する。
また、本発明の第6の観点に係るキーシートは、
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
前記キー部は、当該キー部の他方の端部が前記ベース板と重なる位置に、配置されている。
本発明の実施形態1に係る電子機器を示す模式図である。 図1に示す電子機器をA-A線で矢視した断面図である。 図1に示す電子機器をB-B線で矢視した断面図である。 本発明の実施形態1に係るキーシートの正面図である。 本発明の実施形態1に係るベース板の正面図である。 本発明の実施形態1に係る、キートップを除いたキーシートの正面を示す模式図である。 本発明の実施形態1に係るキーシートの背面図である。 図7に示すキーシートをC-C線で矢視した断面図である。 本発明の実施形態1に係るキーシートの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る電子機器が折り畳まれた状態を示す模式図である。 本発明の実施形態2に係るベース板の斜視図である。 本発明の実施形態2に係るキーシートの斜視図である。 本発明の実施形態3に係るキー部を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る支持部を示す模式図である。 本発明の実施形態3に係る支持部がシート基部に当接したキー部を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係るキー部が変位した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態4に係るキーシートの断面図である。 本発明の実施形態4に係るキー部が変位した状態を示す断面図である。 本発明の変形例に係るキーシートの断面図である。
(実施形態1)
図面を参照して、本発明の実施形態に係る電子機器100を説明する。
図1に示すように、電子機器100は、第1筐体2と、第2筐体4と、ヒンジ部6とを備える。第1筐体2と第2筐体4はヒンジ部6を軸として回動し、電子機器100は第1筐体2と第2筐体4が重なった状態に折り畳まれる。電子機器100が折り畳まれた状態において、第2筐体4は、後述するキーシート20に取り付けられ、第1筐体2から突出する凸部材9によって、支持される。
電子機器100は、例えば電子辞書である。
第1筐体2には、図2、3に示すように、基板10と、基板10の上に配置されたキーシート20とが配置される。第1筐体2は、ABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂)、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の絶縁性の樹脂から作製される。第1筐体2を構成する樹脂は、後述するキーシート20の接点部34と座屈部50とシート基部60を構成する弾性材料よりも、軸剛性が大きい。
基板10は、図示しない、配線、接点、電極等を有する回路基板である。後述するキーシート20のキー部30が、基板10の接点に接触することにより、基板10の配線が導通する。これにより、電子機器100への入力が実行される。
キーシート20は、電子機器100のユーザによる入力を受ける入力部である。キーシート20には、第1筐体2から突出する凸部材9が取り付けられる。
凸部材9は、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の樹脂から、キーシート20とは別に作製される。凸部材9は、図4に示すように、キーシート20のヒンジ部6側とは反対側の端部に取り付けられる。凸部材9は、電子機器100が折り畳まれた場合に第2筐体4を支持し、第2筐体4とキーシート20のキー部30との間に隙間を設ける。これにより、電子機器100の誤動作を防ぐことができる。
キーシート20は、図2、3に示すように、複数のキー部30と、ベース板40と、座屈部50と、シート基部60とを有する。
キー部30は、ユーザによって押圧されて、変位する。本実施形態では、図1、2に示すように、配列された複数のキー部30が第1筐体2の1つの開口部3から突出している。また、電子機器100が折り畳まれ、第1筐体2と第2筐体4が重なった状態において、第1筐体2の開口部3から突出したキー部30が、第2筐体4に対向する。
ベース板40は、キーシート20を平面視した場合に、キー部30の少なくとも一部を囲む。また、ベース板40はシート基部60に覆われる。座屈部50は、キー部30を弾性的に支持し、キー部30が押圧された場合に座屈する。シート基部60は、ベース板40を覆い、座屈部50を介してキー部30を支持する。
キーシート20の具体的な構成については、後述する。
第2筐体4は、図1に示すように、表示部8が配置される。表示部8は、例えば液晶ディスプレイであり、ユーザからの入力、検索結果等を表示する。第2筐体4も、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の絶縁性の樹脂から作製される。
本実施形態では、第1筐体2と第2筐体4は、絶縁性の樹脂から作製される。
電子機器100の筐体が金属により構成されている場合、金属のみで、外観上の要請に応じた自由度の高い配色を実現することは困難である。この場合、金属により構成された筐体の表面に、外観上の要請に応じた印刷層を形成する必要がある。これに対し、本実施形態では、第1筐体2と第2筐体4がABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の樹脂により構成されているので、各表面に印刷層を形成せずとも、第1筐体2と第2筐体4を、外観上の要請に応じた色に着色することが容易であるという利点がある。
ヒンジ部6は、第1筐体2と第2筐体4とを回動可能に連結する。
次に、キーシート20の具体的な構成について、説明する。
キーシート20は、複数のキー部30と、ベース板40と、座屈部50と、シート基部60とを有する。キー部30は、図2、3に示すように、キートップ32と接点部34とを有する。
キー部30の接点部34とベース板40と座屈部50とシート基部60は、一体的に成形される。キー部30の接点部34と座屈部50とシート基部60は、シリコンゴム、エラストマー等の絶縁性の弾性材料から構成され、ベース板40は、接点部34と座屈部50とシート基部60を構成する弾性材料よりも、曲げ剛性が大きい材料、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の金属、ポリカーボネート等の樹脂から構成される。ベース板40は、導電性であっても、絶縁性であってもよい。
キーシート20のキー部30は、押圧されていない状態において、第1筐体2の開口部3から突出しており、押圧されて、図2における下方(基板10のキーシート20との対向面の法線方向に沿ってキーシート20側から基板10側への向き)へ変位する。また、キー部30は、押圧が除かれた場合に、第1筐体2の開口部3から突出する位置に変位する。
キー部30のキートップ32は、ユーザによって押圧される部位であり、キー部30の接点部34の上に設けられる。キートップ32の押圧される面には、電子機器100への入力に対応する文字、記号、機能を表す文字等が印刷される。
キートップ32は、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等から構成される。
キー部30の接点部34は、座屈部50とシート基部60とに支持される。また、図示しない導電性膜が、接点部34のキー部30が変位した場合に基板10に対向する面34aに、設けられる。接点部34の面34aに設けられた導電性膜は、キー部30が変位した場合に、基板10の接点に接触する。なお、接点部34の面34aには、導電性膜に代えて、導電性を付与する表面処理が施されてもよい。また、第1筐体2の中央部に3列に配列されたキー部30では、接点部34の面34aは、図2に示すように、ヒンジ部6側に向かって基板10に近づくように、傾斜している。他のキー部30では、接点部34の面34aは、基板10に対して平行になっている。
キーシート20のベース板40は、図5に示すように、配列されたキー部30の位置に対応する位置に開口部42を有する平板である。また、ベース板40は、図6に示すように、キーシート20を平面視した場合に、キー部30の接点部34を囲む。
キーシート20の座屈部50は、図2、3に示すように、キー部30の接点部34からスカート状に延びて接点部34とシート基部60とを接続する。また、座屈部50は、接点部34をシート基部60に対して第1筐体2の開口部3から突出する方向に、弾性的に支持する。座屈部50は、キー部30が押圧された場合に座屈し、キー部30から押圧が除かれた場合に復元する。
キーシート20のシート基部60は、基板10の上に配置され、座屈部50を介してキー部30を支持する。
また、シート基部60は、キー部30の接点部34を囲むベース板40を覆う。ここで、ベース板40を覆うとは、少なくとも、ベース板40の基板10に対向する面40a(ベース板40の背面)の一部と、ベース板40の面40aとは反対側の面40b(ベース板40の正面)の一部とを覆うことを意味する。換言すると、ベース板40は、シート基部60に重なっている。また、シート基部60とベース板40は接している。
ここで、シート基部60は、ベース板40の面40bのうち、少なくとも、第1筐体2により覆われていない部分を覆うように形成されている。これにより、電子機器100を外部から見たときにベース板40が見えないようにし、外観上その他の要請に応じて、ベース板40の素材の色が見えないようにすることができる。さらに、キーシート20のシート基部60のうち、少なくとも、キートップ32の隙間から見える部分に、外観上の要請に応じた色に着色された弾性材料を配置することによって、ベース板40とは異なる色を、電子機器100の外部から見える部分に配色することができるので、外観上の要請に対し、より一層自由度高く対応することができる。
また、ベース板40の面40bのうち、第1筐体2により覆われていない部分は、ユーザの指などが接触して静電気が生じたり、電子機器100の外部から粉塵が舞い込んだりする可能性が高い部分である。そこで、ベース板40の面40bのうち、少なくとも、第1筐体2により覆われていない部分を覆うように、シート基部60を形成することによって、接触によってベース板40を介して第1筐体2内部の基板10上の電子部品へ静電気が伝導したり、粉塵によってベース板40が汚染または腐食したりすることを、抑制することができる。つまり、シート基部60は、電子機器100の電子部品やベース板40を保護する部材としても機能する。
電子機器100の第1筐体2と第2筐体4が絶縁性の材料により形成されているので、ベース板40の面40bのうち、少なくとも、第1筐体2により覆われていない部分を覆うように、シート基部60を形成することによって、電子機器100の外部に露出する部分全体の絶縁性を保持することができる。したがって、ベース板40の面40bのうち、第1筐体2により覆われていない部分だけではなく、第1筐体2および第2筐体4へ接触によって、第1筐体2内部の基板10上の電子部品へ静電気が伝導することを抑制できる。
さらに、キーシート20がベース板40を含まず、シリコンゴム、エラストマー等の弾性材料のみから構成され、かつ、第1筐体2にキー部30を個々に囲む枠を設けなかった場合には、ユーザがキー部30をつまんで上方へ持ち上げると、キーシート20が持ち上がったり、外れたりするおそれがある。このため、キーシート20がベース板40を含まず、シリコンゴム、エラストマー等の弾性材料のみから構成される場合、第1筐体2にキー部30を個々に囲む枠を設け、これらの枠によって、キーシート20が持ち上がったり、外れたりすることを防ぐ必要があるので、キーシート20を平面視した状態でのキー部30の大きさを大きくするのにも、限界がある。
本実施形態では、基板10の上に配置され、キー部30を支持するシート基部60が、シート基部60より大きな曲げ剛性を有するベース板40を覆うので、キーシート20をシリコンゴム、エラストマー等の弾性材料のみから構成する場合に比べて、キーシート20の曲げ剛性が大きくなる。これにより、第1筐体2にキー部30を個々に囲む枠を設けずとも、上述のようにキーシート20が持ち上がったり、外れたりするおそれがないので、キーシート20のキー部30を個々に囲む枠を除くことができ、ひいては、キーシート20を平面視した状態でのキー部30の大きさを大きくできる。また、キー部30の大きさを大きくすることで、キーシート20への安定した入力が可能となる。
また、シート基部60は、図7に示すように、基板10に対向する面60aに2つの開口部62と複数の溝部64とを有する。
シート基部60の開口部62は、ベース板40(ベース板40の面40a)を露出する。開口部62から露出したベース板40は、基板10の接地電極に電気的に接続される。これにより、キーシート20において生じる静電気を接地して、電子機器100の信頼性を向上できる。
シート基部60の溝部64は、図7、8に示すように、キー部30が変位する空間66を互いに接続し、キーシート20の端部まで延びる。溝部64が空間66を互いに接続しているので、キー部30が変位した場合に、変位したキー部30に対応する空間66の空気が溝部64を介して移動することにより、キーシート20への安定した入力が可能となる。また、シート基部60の溝部64に対応する部分において、ベース板40の表面が弾性材料により覆われるように溝部64の深さが設定されているので、ベース板40の表面がその部分において露出されている場合とは異なり、ベース板40と基板10が接触して互いに導通したり、基板10上の回路がショートしたりすることを抑制することができる。
なお、シート基部60の面60aには、図示しない複数の凹部が存在する。シート基部60の面60aの凹部は、ベース板40、シート基部60等を一体的に成形する場合に、ベース板40を支持するサポートピンが配置された位置に形成される。また、シート基部60には、図7に示すように、ベース板40の貫通孔46、47に対応した複数の貫通孔68、69が設けられる。シート基部60の貫通孔68、69は、電子機器100を組み立てる場合に、ねじ穴として利用される。
最後に、キーシート20の製造方法を説明する。図9は、キーシート20の製造方法を示すフローチャートである。
ステップS11においては、まず、プレス加工により作製されたベース板40を準備する。次に、ベース板40を金型に設置する。ベース板40は、下金型の複数のサポートピンによって支持される。
ステップS12においては、金型に、例えば未硬化状態のシリコンゴム材料を供給する。これにより、未硬化状態のシリコンゴム材料が、ベース板40と金型との隙間に浸透していく。下金型のうち、複数のサポートピン、および、シート基部60の2つの開口部62に対応する各部分と、ベース板40との全体が完全に密着しておらず、それらの間に僅かな隙間が存在している場合には、未硬化状態のシリコンゴム材料がそれらの隙間へも浸透していく。
ステップS13においては、上金型と下金型によって、未硬化状態のシリコンゴム材料を圧縮成形する。これにより、ベース板40と接点部34と座屈部50とシート基部60が一体に成形される。
ステップS14においては、未硬化状態のシリコンゴム材料を硬化させる。シリコンゴム材料を硬化させた後、接点部34と座屈部50とシート基部60が形成されたベース板40を金型から取り出す。
ステップS15においては、シート基部60の開口部62においてベース板40に付着したシリコンゴムを除去し、ベース板40を露出させる。これにより、ベース板40と基板10とを、容易に、確実に、電気的に接続できる。ここで、開口部62から露出するベース板40に付着したシリコンゴムは、ベース板40と金型の開口部62を形成する面との間に入り込んだ、未硬化状態のシリコンゴム材料が硬化したものである。なお、複数のサポートピンに対応する部分においてベース板40に付着したシリコンゴムを除去する必要はない。
ステップS16においては、接点部34の面34aに導電性膜を形成し、接点部34の面34aとは反対側の面にキートップ32を取り付ける。
以上の工程によって、キーシート20を得ることができる。
以上の工程によって製造されたキーシート20は、ベース板40の面40aのうち、複数のサポートピン、および、シート基部60の2つの開口部62と、複数の溝部64とに対応する各部分を除く第1部分全体と、ベース板40の面40b全体とが、略同じ厚さのシリコンゴムにより覆われている。複数の溝部64に対応する第2部分は、第1部分よりも厚みの薄いシリコンゴムにより覆われている。複数のサポートピンに対応する第3部分は、シリコンゴムの薄い残渣層によって部分的に覆われている場合がある。ベース板40の面40aのうち、シート基部60の2つの開口部62に対応する第4部分は、前述の除去工程によって、その全体が露出されている。なお、ベース板40の開口部42の内面全体も、所望の厚みのシリコンゴムにより覆われている。
以上のように、キーシート20では、シート基部60がより大きな曲げ剛性を有するベース板40を覆うので、キーシート20の曲げ剛性が大きくなり、ひいては、第1筐体2にキー部30を個々に囲む枠を除くことができ、キー部30の大きさを大きくできる。シート基部60がベース板40を覆うので、キートップ32がベース板40に接触して生じる異音を防ぐことができる。
また、キーシート20は、開口部62から露出したベース板40を基板10の接地電極に、電気的に接続することにより、静電気を接地して、電子機器100の信頼性を向上できる。さらに、キーシート20は、シート基部60の面60aに、キー部30が変位する空間66を互いに接続する溝部64を有するので、溝部64を介して、変位したキー部30に対応する空間66の空気を移動させ、ユーザからの入力を安定して受けることができる。
(実施形態2)
実施形態1においては、キーシート20に取り付けられた凸部材9が、キー部30と第2筐体4との間に隙間を設けたが、キーシート20の一部が、キー部30と第2筐体4との間に隙間を設けてもよい。
本実施形態における電子機器100は、実施形態1の電子機器100と同様に、第1筐体2と、第2筐体4と、ヒンジ部6とを備える。本実施形態では、図10に示すように、後述するキーシート20のスペーサ部70が、第2筐体4を支持し、第2筐体4とキーシート20のキー部30との間に隙間を設ける。
本実施形態において、第1筐体2と第2筐体4とヒンジ部6の構成と、キーシート20のキー部30と座屈部50の構成は、実施形態1における構成と同様である。ここでは、キーシート20のベース板40とシート基部60とスペーサ部70について説明する。
本実施形態におけるキーシート20のベース板40は、実施形態1のベース板40と同様に、配列されたキー部30の位置に対応する位置に開口部42を有し、キーシート20を平面視した場合に、キー部30の接点部34を囲む。
さらに、本実施形態におけるベース板40は、図11に示すように、基板10に対向する面40aとは反対側の面40bに第1の凸部44を有する。第1の凸部44は、例えば、ベース板40のヒンジ部6側とは反対側の端部に、ベース板40を折り曲げて形成される。また、本実施形態におけるベース板40は、接点部34と座屈部50とシート基部60を構成する弾性材料よりも、曲げ剛性および軸剛性がともに大きい材料、例えば、ステンレス、アルミニウム合金等の金属、ポリカーボネート等の樹脂から構成される。
本実施形態におけるキーシート20のシート基部60は、実施形態1のシート基部60と同様に、ベース板40を覆い、キー部30を支持する。さらに、シート基部60は、ベース板40の第1の凸部44を覆う。これにより、図12に示すように、ベース板40の第1の凸部44がシート基部60により覆われたスペーサ部70が、キーシート20の基板10に対向する面とは反対側の面20b(シート基部60の面60b)に、形成される。
さらに、本実施形態のキーシート20では、キーシート20を平面視して、スペーサ部70が設けられた位置の基板10に対向する面に、第2の凸部72が形成されている。電子機器100が組み上げられた状態において、第2の凸部72の下面(図2において第1筐体2の下側の壁(底壁)との対向面)が、第1筐体2の底壁の内面へ突き当てられ、かつ、キーシート20の面20b(シート基部60の面60b)が、第1筐体2の上壁(図2において第1筐体2の上側の壁)の内面へ密接することによって、第1筐体2の内部において、キーシート20が強固に固定される。
キーシート20のスペーサ部70は、図10に示すように、第1筐体2から突出する。電子機器100が折り畳まれた場合に、スペーサ部70は、第2筐体4を支持し、第2筐体4とキーシート20のキー部30との間に隙間を設ける。スペーサ部70では、曲げ剛性または軸剛性の小さいシート基部60が、曲げ剛性および軸剛性がともに大きいベース板40の第1の凸部44を覆っているので、スペーサ部70は、第2筐体4を傷つけず安定して支持し、第2筐体4とキーシート20のキー部30との間に隙間を設けることができる。
以上のように、本実施形態におけるキーシート20は、スペーサ部70により第2筐体4とキー部30との間に隙間を設けることができる。したがって、キーシート20は、第2筐体4とキーシート20のキー部30との間に隙間を設ける部材を必要とせず、部品点数、製造工程を削減して、キーシート20と電子機器100の製造コストを削減できる。
また、本実施形態におけるキーシート20は、実施形態1のキーシート20と同様に、キー部30の大きさを大きくでき、キートップ32がベース板40に接触して生じる異音を防ぐことができる。さらに、本実施形態におけるキーシート20は、静電気を接地して、電子機器100の信頼性を向上できる。本実施形態におけるキーシート20は、変位したキー部30に対応する空間66の空気を移動させ、ユーザからの入力を安定して受けることができる。
(実施形態3)
実施形態1、2においては、キーシート20のキー部30は、キートップ32と接点部34とを有するが、キー部30は他の構成を有してもよい。
本実施形態における電子機器100は、実施形態1の電子機器100と同様に、第1筐体2と、第2筐体4と、ヒンジ部6とを備える。本実施形態において、第1筐体2と第2筐体4とヒンジ部6の構成と、キーシート20のベース板40と座屈部50とシート基部60の構成は、実施形態1における構成と同様である。
ここでは、本実施形態におけるキーシート20のキー部30について説明する。
本実施形態におけるキーシート20のキー部30は、図13に示すように、キートップ32と接点部34と支持部36とを有する。
本実施形態におけるキー部30のキートップ32は、実施形態1のキートップ32と同様に、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等から構成される。また、電子機器100への入力に対応する文字、記号、機能を表す文字等が、キートップ32の押圧される面に、印刷される。本実施形態におけるキートップ32は、接点部34からヒンジ部6側に延出する端部37の基板10に対向する面37aに、支持部36を備える。
本実施形態におけるキー部30の接点部34は、実施形態1の接点部34と同様に、座屈部50とシート基部60とに支持される。また、導電性膜が、接点部34の面34aに設けられる。本実施形態における接点部34の面34aは、図13に示すように、キー部30が変位していない状態において、ヒンジ部6側に向かって基板10に近づくように、傾斜している。
キー部30の支持部36は、キートップ32と同様に、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等から構成される。支持部36は、図13、14に示すように、キートップ32の端部37の基板10に対向する面37aに設けられ、キートップ32のヒンジ部6側の辺38に沿って棒状に延びる。支持部36は、キー部30の端部37において、シート基部60との間に介在するように設けられ、かつ、支持部36の少なくとも一部、または、全体が、キーシート20を平面視した場合に、ベース板40に重なる位置に位置するように設けられる。支持部36は、図15に示すように、端部37とは反対側の端部39が変位する場合に、シート基部60に当接して、端部37を支持する。この場合、支持部36は、シート基部60の下にベース板40が存在する位置に当接する。換言すれば、この場合、支持部36は、その少なくとも一部が、キーシート20を平面視した場合にベース板40に重なる位置において、支持部36に対しキーシート20が配置された側に対向配置された部材に当接する。
ここで、支持部36とキー部30の動作について、説明する。
キートップ32がユーザによって押圧されると、キーシート20の座屈部50が撓み、キー部30は変位を開始する。
キー部30が変位すると、図15に示すように、まず、シート基部60から離間していた支持部36が、シート基部60に当接する。本実施形態では、支持部36は、シート基部60の下にベース板40が存在する位置に当接する。
支持部36がシート基部60に当接すると、支持部36は、棒状であり、キートップ32のヒンジ部6側に延出する端部37に設けられているので、支持部36を支点としてキートップ32と接点部34とを回転させる一方向の力が、座屈部50に掛かる。これにより、座屈部50が均一に座屈していく。
座屈部50が座屈していくと、図16に示すように、キートップ32の接点部34からヒンジ部6側とは反対側に延出する端部39が更に変位し、接点部34の基板10に対向する面34aが基板10の接点に接触する。
本実施形態では、座屈部50が均一に座屈していくので、座屈部50が不均一に座屈することにより生じるダブルクリックを抑制できる。さらに、支持部36がシート基部60の下にベース板40が存在する位置に当接するので、シート基部60の下にベース板40が存在しない位置に当接する場合に比べて、支持部36の支点としての位置をより一層安定させることができ、ダブルクリックをより抑制できる。
換言すれば、支持部36の少なくとも一部が、ベース板40に重なる位置において、上述の対向配置された部材に当接するので、平面視して支持部36全体がベース板40に重ならないように上述の対向配置された部材に当接する場合に比べて、支持部36の支点としての位置をより一層安定させることができ、ダブルクリックをより抑制できる。特に、支持部36の全体が平面視してベース板40に重なるように、上述の対向配置された部材に当接する場合に、得られる効果は大きいが、支持部36の少なくとも一部がベース板40に重なることが好ましい。
なお、本実施形態においては、上述の対向配置された部材はシート基部60であったが、これに限らず、支持部36とシート基部60との間に、例えば、装飾のための別の層や部材、表面保護のための別の層や部材などが介在していてもよい。このような場合であっても、支持部36の少なくとも一部が平面視してベース板40に重なるように、支持部36に対向配置された部材に当接することにより、支持部36の支点としての位置をより一層安定させることができ、ダブルクリックをより抑制できるという、上述と同様の効果が得られる。
また、接点部34の面34aが、キー部30が変位していない状態において、ヒンジ部6側に向かって基板10に近づくように傾斜しているので、接点部34の面34aの傾斜方向と支持部36を支点とする回転方向が一致し、座屈部50をより均一に座屈させることができ、ダブルクリックを抑制できる。
以上のように、本実施形態におけるキーシート20は、キートップ32の端部37の基板10に対向する面37aに、支持部36を備えるので、ダブルクリックを抑制できる。さらに、支持部36が、シート基部60の下にベース板40が存在する位置に当接するので、支持部36の支点としての位置を安定させることができ、ダブルクリックをより抑制できる。
接点部34の面34aが、キー部30が変位していない状態において、ヒンジ部6側に向かって基板10に近づくように傾斜しているので、ダブルクリックを抑制できる。
また、本実施形態におけるキーシート20は、実施形態1のキーシート20と同様に、キー部30の大きさを大きくでき、キートップ32がベース板40に接触して生じる異音を防ぐことができる。さらに、本実施形態におけるキーシート20は、電子機器100の信頼性を向上でき、ユーザからの入力を安定して受けることができる。
(実施形態4)
実施形態1~3においては、シート基部60がベース板40を覆っているが、ベース板40とシート基部60は重なっていればよい。
本実施形態における電子機器100は、実施形態1の電子機器100と同様に、第1筐体2と、第2筐体4と、ヒンジ部6とを備える。本実施形態において、第1筐体2と第2筐体4とヒンジ部6の構成と、キー部30と座屈部50の構成は、実施形態1における構成と同様である。ここでは、本実施形態におけるキーシート20のベース板40とシート基部60について説明する。
本実施形態において、ベース板40の基板10に対向する面40aは、図17に示すように、シート基部60と重なる。一方、ベース板40の面40aとは反対側の面40bは、シート基部60に覆われていない。その他の構成は、実施形態1におけるベース板40の構成と同様である。
本実施形態におけるシート基部60は、ベース板40の基板10に対向する面40aと重なっている。また、シート基部60は、ベース板40の開口部42の内周面に接している。シート基部60の開口部42に接している部分は、座屈部50に接続している。その他の構成は、実施形態1におけるシート基部60の構成と同様である。
ここで、ベース板40とキートップ32のヒンジ部6側とは反対側に延出する端部39は、キーシート20を平面視した場合に、重なるように配置されている。具体的には、キー部30は、キートップ32の端部39がベース板40と重なる位置に配置されている。これにより、図18に示すように、キー部30が変位した場合に、ユーザにキートップ32の端部39がベース板40に当接する感覚を与えることができ、ユーザのクリック感が向上する。
本実施形態においては、ベース板40の面40bは、キーシート20を平面視した場合にキートップ32の端部39と重なる部分40cに、面40bと端部39との衝突音を抑える構造を有することが、好ましい。特に、ベース板40は、キートップ32の端部39が当接する部分に、面40bと端部39との衝突音を抑える構造を有することが、好ましい。これらにより、キーシート20が使用される場合に発生する異音を、抑制できる。衝突音を抑える構造は、例えば、シボ構造である。例えば、シボ加工が、ベース板40の面40bの端部39と重なる部分40cに施され、ベース板40の面40bの端部39と重なる部分40cがシボ面になっていることが、好ましい。
さらに、本実施形態においては、ベース板40の面40bは、キーシート20を平面視した場合にキートップ32と重ならない部分40dに、表面の光沢を抑える構造を有することが、好ましい。これにより、キー部30とキー部30との間で生じるグレアを抑制できる。表面の光沢を抑える構造は、例えば、可視光を散乱する凹凸構造である。例えば、粗面化処理が、キートップ32と重ならない部分40dに施され、キートップ32と重ならない部分40dが可視光を拡散反射することが、好ましい。
以上のように、本実施形態では、シート基部60がベース板40の面40bを覆っていないので、キーシート20の厚みを薄くできる。また、ベース板40の面40bが、キートップ32の端部39と重なる部分40cに、面40bと端部39との衝突音を抑える構造を有するので、異音を抑制できる。さらに、ベース板40の面40bが、キートップ32と重ならない部分40dに、表面の光沢を抑える構造を有するので、グレアを抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、キーシート20のキー部30が、基板10のスイッチを押圧することにより、基板10の配線が導通し、電子機器100への入力が受け付けられてもよい。
また、実施形態1~4のベース板40は、平面視した場合に、4辺によりキー部30の接点部34を囲むが、ベース板40は、3辺、又は、対向する2辺により接点部34を囲んでもよい。さらに、ベース板40は、平面視した場合に、接点部34の一部を囲んでもよい。
ベース板40は、接点部34と座屈部50とシート基部60を構成する弾性材料よりも、曲げ剛性が大きい材料から構成されるが、キーシート20の軽量化と低コスト化の観点から、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル等の樹脂から構成されることが好ましい。また、キーシート20の製造において、樹脂製のベース板40は、ベース板40の平面性を保つために、金属製のベース板40よりも多くのサポートピンに支持されることが、望ましい。なお、ベース板40の基板10に対向する面40aは、ベース板40のキー部30とは反対側の面とも表される。ベース板40の面40aとは反対側の面40bは、ベース板40のキー部30側の面とも表される。
ベース板40と基板10が電気的に接続される場合、ベース板40は、少なくとも表面に導電性を有していればよい。例えば、導電性膜が、樹脂から構成されたベース板40の表面に、設けられていてもよい。
実施形態1~4の溝部64において、ベース板40はシート基部60に覆われているが、ベース板40は、図19に示すように、溝部64の底として露出してもよい。また、金型のサポートピンにより形成される、シート基部60の面60aの凹部において、ベース板40が露出してもよい。なお、シート基部60の基板10に対向する面60aは、シート基部60のキー部30とは反対側の面とも表される。
実施形態1~3においても、実施形態4と同様に、ベース板40とキートップ32の端部39は、キーシート20を平面視した場合に、重なるように配置されてもよい。
実施形態3において、支持部36は、キー部30が変位していない状態でシート基部60から離間しているが、支持部36は、キー部30が変位していない状態でシート基部60に当接してもよい。支持部36は、棒状に限らず、複数の凸部から構成されてもよい。また、支持部36は、キートップ32と一体に形成されてもよい。さらに、接点部34を座屈部50からヒンジ部6側に延出させ、延出した部分に支持部36を設けてもよい。
実施形態4において、ベース板40の面40bとキートップ32の端部39との衝突音を抑える構造は、シボ構造に限られない。例えば、ベース板40の面40bは、弾性膜(弾性膜構造)を備えてもよい。また、表面の光沢を抑える構造は、可視光を散乱する凹凸構造に限られない。例えば、ベース板40の面40bは、反射防止膜(反射防止構造)を備えてもよい。ベース板40の面40bは、黒化処理、塗装処理等により、可視光を吸収してもよい。
実施形態4において、キートップ32は、実施形態3と同様に、端部37に支持部36を備えてもよい。この場合、ベース板40は、支持部36が当接する部分に、面40bと支持部36との衝突音を抑える構造を有してもよい。
キー部30は、キートップ32を備えなくともよい。キー部30がキートップ32を備えない場合、ヒンジ部6側に延出する端部とヒンジ部6側とは反対側に延出する端部の少なくとも一方が、キー部30の接点部34に形成されてもよい。また、キーシート20を備える電子機器100は、電子辞書に限らず、電卓、携帯電話機等であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
押圧されて変位する、複数のキー部と、
前記キー部を支持するシート基部と、
前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備える、
キーシート。
(付記2)
前記キー部は、当該キー部の一方の端部に、前記シート基部との間に介在し、前記ベース板に重なる位置に設けられた支持部を有し、
前記支持部は、前記キー部が変位すると、当該支持部の少なくとも一部が、前記シート基部のうちの前記ベース板に重なる位置に当接する、
付記1に記載のキーシート。
(付記3)
前記シート基部は、前記キー部とは反対側の面に、前記キー部が変位する空間を互いに接続する溝部を有し、
前記シート基部の前記溝部が設けられた部分において、前記ベース板の表面が前記シート基部により覆われている、
付記1又は2に記載のキーシート。
(付記4)
前記キーシートは、電子機器の基板の上に配置されるキーシートであって、
前記ベース板は、少なくとも表面に、導電性を有し、
前記シート基部は、前記電子機器の基板に対向する面に、前記ベース板が露出する開口部を有し、
前記開口部から露出した前記ベース板と前記電子機器の基板の電極が、電気的に接続される、
付記1から3のいずれか1つに記載のキーシート。
(付記5)
前記ベース板は、凸部を有し、
前記キーシートは、前記凸部が前記シート基部により覆われたスペーサ部を有する、
付記1から4のいずれか1つに記載のキーシート。
(付記6)
前記ベース板は、前記キー部側の面の少なくとも前記キー部と重ならない部分に、表面の光沢を抑える構造を有する、
付記1から5のいずれか1つに記載のキーシート。
(付記7)
前記キー部は、当該キー部の他方の端部が前記ベース板と重なる位置に、配置されている、
付記1から6のいずれか1つに記載のキーシート。
(付記8)
前記ベース板は、前記キー部側の面の前記キー部の前記他方の端部と重なる部分に、前記キー部の前記他方の端部との衝突音を抑える構造を有する、
付記7に記載のキーシート。
(付記9)
前記ベース板は、前記キー部の前記他方の端部が当接する部分に、前記キー部の前記他方の端部との衝突音を抑える構造を有する、
付記7に記載のキーシート。
(付記10)
付記1から9のいずれか1つに記載のキーシートを備える、
電子機器。
(付記11)
付記5に記載のキーシートを含む第1筐体と、
表示部を含む第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを連結するヒンジ部と、を備え、
前記第1筐体と前記第2筐体が重なった状態において、前記スペーサ部は、前記キー部と前記第2筐体との間に隙間を設ける、
電子機器。
2・・・第1筐体、3・・・第1筐体の開口部、4・・・第2筐体、6・・・ヒンジ部、8・・・表示部、9・・・凸部材、10・・・基板、20・・・キーシート、20b・・・キーシートの基板に対向する面とは反対側の面、30・・・キー部、32・・・キートップ、34・・・接点部、34a・・・接点部の基板に対向する面、36・・・支持部、37・・・キートップの接点部からヒンジ部側に延出する端部、37a・・・ヒンジ部側に延出する端部の基板に対向する面、38・・・キートップのヒンジ部側の辺、39・・・キートップの接点部からヒンジ部側とは反対側に延出する端部、40・・・ベース板、40a・・・ベース板の基板に対向する面、40b・・・ベース板の基板に対向する面とは反対側の面、40c・・・キートップの接点部からヒンジ部側とは反対側に延出する端部と重なる部分、40d・・・キートップと重ならない部分、42・・・ベース板の開口部、44・・・第1の凸部、46,47・・・貫通孔、50・・・座屈部、60・・・シート基部、60a・・・シート基部の基板に対向する面、62・・・シート基部の開口部、64・・・溝部、66・・・空間、68,69・・・貫通孔、70・・・スペーサ部、72・・・第2の凸部、100・・・電子機器

Claims (10)

  1. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
    前記キー部は、当該キー部の一方の端部に、前記シート基部との間に介在し、前記ベース板に重なる位置に設けられた支持部を有し、
    前記支持部は、前記キー部が変位すると、当該支持部の少なくとも一部が、前記シート基部のうちの前記ベース板に重なる位置に当接する、
    キーシート。
  2. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
    前記シート基部は、前記キー部とは反対側の面に、前記キー部が変位する空間を互いに接続する溝部を有し、
    前記シート基部の前記溝部が設けられた部分において、前記ベース板の表面が前記シート基部により覆われている、
    ーシート。
  3. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備えたキーシートであって、
    前記キーシートは、電子機器の基板の上に配置されるキーシートであ
    前記ベース板は、少なくとも表面に、導電性を有し、
    前記シート基部は、前記電子機器の基板に対向する面に、前記ベース板が露出する開口部を有し、
    前記開口部から露出した前記ベース板と前記電子機器の基板の電極が、電気的に接続される、
    ーシート。
  4. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備えたキーシートであって、
    前記ベース板は、凸部を有し、
    前記キーシートは、前記凸部が前記シート基部により覆われたスペーサ部を有する、
    ーシート。
  5. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
    前記ベース板は、前記キー部側の面の少なくとも前記キー部と重ならない部分に、表面の光沢を抑える構造を有する、
    ーシート。
  6. 押圧されて変位する、複数のキー部と、
    前記キー部を支持するシート基部と、
    前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板と、を備え、
    前記キー部は、当該キー部の他方の端部が前記ベース板と重なる位置に、配置されている、
    ーシート。
  7. 前記ベース板は、前記キー部側の面の前記キー部の前記他方の端部と重なる部分に、前記キー部の前記他方の端部との衝突音を抑える構造を有する、
    請求項に記載のキーシート。
  8. 前記ベース板は、前記キー部の前記他方の端部が当接する部分に、前記キー部の前記他方の端部との衝突音を抑える構造を有する、
    請求項に記載のキーシート。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載のキーシートを備える、
    電子機器。
  10. 押圧されて変位する、複数のキー部と、前記キー部を支持するシート基部と、前記シート基部に重なり、前記シート基部よりも剛性が大きいベース板であって、凸部を有するベース板と、を備えたキーシートであって、前記凸部が前記シート基部により覆われたスペーサ部を有するキーシートを含む第1筐体と、
    表示部を含む第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体とを連結するヒンジ部と、を備え、
    前記第1筐体と前記第2筐体が重なった状態において、前記スペーサ部は、前記キー部と前記第2筐体との間に隙間を設ける、
    電子機器。
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