JP4580154B2 - ゴルフクラブの質量選定方法、ゴルフクラブの長さ選定方法ならびにゴルフクラブの質量および長さ選定方法 - Google Patents

ゴルフクラブの質量選定方法、ゴルフクラブの長さ選定方法ならびにゴルフクラブの質量および長さ選定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブ選定方法に関し、特に、個々のゴルファのスイング時の手の運動を計測するゴルフクラブ選定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴルフクラブまたはシャフトに関する従来の選定装置としては、特許第3061640号公報(従来例1)に記載されたものなどが挙げられる。
【0003】
従来例1においては、個々のゴルファのスイング時間、スイングスピード、加速度、およびシャフトの歪量のいずれかを測定することにより、最もタイミングの取りやすい点、あるいは打ちやすいと感じられるフレックスを選ぶことのできるようなゴルファに最適なフレックスのシャフト選定装置が開示されている。
【0004】
また、歪ゲージを用いる方法以外のスイングの測定方法としては、高速度カメラを用いた映像によるものが一般的である。また、3次元ジャイロセンサを用いて、回転運動を計測し、ヒトのリンクモデルの下で解析を行なう方法も従来から知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3061640号公報
【0006】
【非特許文献1】
穂苅真樹、他4名、“スポーツフォームの運動解析と計測−ゴルフドライバースイングフォームの計測−”、社団法人計測自動制御学会、平成14年11月、第38巻、第11号、p.922−930
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような手法においては、以下のような問題があった。
【0008】
従来例1のように、ゴルフクラブにセンサを取り付けて、スイングの計測を行なう選定装置においては、歪ゲージを取り付けたゴルフクラブでしか測定を行なうことができない。したがって、クラブ固有の特徴を抽出するためには、クラブごとにセンサを取り付ける必要がある。また、高速度カメラを用いたスイング測定方法においては、撮影条件を設定する作業が煩雑である。いずれの場合においても、スイング測定の簡便性という観点から問題がある。
【0009】
また、高速度カメラを用いた場合、撮影された画像を1コマごとに解析する必要があり、データ解析の簡便性という観点から問題がある。
【0010】
また、非特許文献1に開示された計測方法は、スイングフォームの計測を目的としたものであって、計測結果からスイングのタイプを特定し、最適なゴルフクラブおよびシャフトを選定する手段については何ら開示されていない。
【0011】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡便な手法で個々のゴルファのスイング特性を計測するゴルフクラブ選定方法を提供することにある。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】
本明細書において、縦振り、横振りおよびロ−ルは、スイング時の回転運動である
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
本発明に係るゴルフクラブの質量および長さ選定方法は、ゴルファの手に取付けられた計測手段を用いて打球時のゴルファの手の3方向の回転運動を計測するステップと、3方向の回転運動の計測結果に基づいて、スイング特性を判別するステップと、スイング特性の判別結果に基づいて、ゴルファに適したゴルフクラブの質量および長さを選定するステップとを備える。計測手段は、互いにそれぞれ直交する3軸方向に延在するように配置され、該3軸方向まわりの回転角速度の経時変化を計測可能な3つのジャイロセンサを含み、3つのジャイロセンサのうち1つが、スイング時にシャフトの軸方向と平行になるように設けられる。
【0025】
上記計測ステップにおける回転角速度の経時変化の計測結果に基づいて、スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比を算出するとともに、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさを算出する。
前記スイング特性を判別するステップにおいて、スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比に基づいて、ゴルファのスイング時の縦振りおよび横振りの大きさを3段階で判定するとともに、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさに基づいて、ゴルファのスイング時のロールの大きさを3段階で判定する。
縦振りの大きさは、スイング時の絶対座標系における飛球線方向の最大変位の大きさに対する上下方向の最大変位の大きさの比が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、所定の範囲内の場合には標準的と評価され、所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価される。
縦振りの大きさが大きいと評価されたときは横振りの大きさは小さいと評価され、縦振りの大きさが標準的と評価されたときは横振りの大きさも標準的と評価され、縦振りの大きさが小さいと評価されたときは横振りの大きさは大きいと評価される。
ロールの大きさは、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、所定の範囲内の場合には標準的と評価され、所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価される。
ジャイロセンサによる縦振りの大きさ、横振りの大きさおよびロールの大きさの評価結果に基づいて、縦振りが小さい場合またはロールが大きい場合には標準的な質量に対して大きな質量を、ロールが小さい場合には標準的な質量に対して小さな質量を、ゴルファに適したゴルフクラブの質量として選定するとともに、ジャイロセンサによる縦振りの大きさおよび横振りの大きさの評価結果に基づいて、縦振りが小さく、かつ、横振りが大きい場合には標準的な長さに対して短い長さをゴルファに適したゴルフクラブの長さとして選定する。
【0026】
これにより、ゴルフクラブの挙動に対応する手の動きから、より好ましいゴルフクラブを選択することができる。したがって、簡便な方法で適確にゴルフクラブの選定を行なうことができる
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に基づくゴルフクラブの質量および長さ選定方法の実施の形態について説明する。
【0028】
本実施の形態に係るゴルフクラブ選定装置(以下、選定装置とする。)は、スイング時のゴルファの手の運動を計測する計測手段(センサ)と、センサによる計測結果を用いて、ゴルファのスイング特性を判別する判別手段(判別ユニット)と、判別ユニットの判別結果に基づいて、ゴルファに適したゴルフクラブまたはシャフトを選定する選定手段(選定ユニット)とを備える。
【0029】
ここで、上記のセンサは、ゴルファの手(たとえば、手の甲または手首部分)に取り付ける。手(右利きのゴルファであれば左手、左利きのゴルファであれば右手)は、ゴルファの体のうち最もゴルフクラブのグリップ端部に近い部位であり、スイング中は、この手の動きに追従してゴルフクラブが挙動する。したがって、この部分にセンサを取り付けて動きを計測することで、ゴルフクラブの挙動を正確に把握することができる。
【0030】
上記の構成により、センサの計測結果によってゴルフクラブの挙動を把握し、各々のゴルファのスイングの特性を判別ユニットによって判別した後、選定ユニットによって、そのゴルファのスイング特性に応じたゴルフクラブまたはシャフトを選定することができる。
【0031】
また、センサ(計測手段)の一例としては、ジャイロセンサが使用可能である。
【0032】
ジャイロセンサは、計測対象の角速度を計測することができる。したがって、該センサを、ゴルファの手に取り付けることで、該ゴルファのスイング時の手の回転運動を3次元で計測することができる。この回転運動は、上述のとおり、各々のゴルファのスイングの特性に密接に関係している。したがって、回転運動の特性を判別することで、各々のゴルファのスイング特性を適確に行なうことができる。
【0033】
計測手段は、スイング時の縦振りと横振りとロールとを計測することが可能なセンサユニット(3次元センサ)であり、3つのジャイロセンサの測定軸が、同一平面上に投影したときに互いに交差する方向に延在するように配置されることが好ましい。なお、ジャイロセンサの測定軸とは、ジャイロセンサが延在する長手方向を意味する。
【0034】
この構成により、スイング時のゴルファの手の回転運動を、3次元で計測することができる。
【0035】
なお、3つのジャイロセンサの測定軸の延在する方向が、同一平面に投影したときに互いに交差する3方向であれば、任意の方向の回転運動に関するデータを算出することができる。すなわち、ジャイロセンサは、任意の角度で互いに交差するように配置されていてもよいし、互いにねじれの位置関係で配置されていてもよい。
【0036】
また、ロールは、スイング時のヘッドの返りに対応する回転運動であり、横振りは、スイング時のヘッドの並進運動に対応する回転運動であり、縦振りは、スイング時のシャフト軸線方向と飛球線方向の双方に直交する方向の運動に対応する回転運動である。
【0037】
たとえば、ロールの大きいゴルファーは、ヘッドの返りが大きい傾向にある。したがって、ヘッドの軽いクラブを使用した場合、(右利きのゴルファであれば左方向に)飛球がフックする傾向が強くなる。横振りが大きいゴルファは、肩の動きが少なく、手の部分でヘッドに並進運動を加えているため、飛球の方向性が安定しにくい。したがって、長いクラブを使用すると、飛球の方向性がさらに安定しにくくなり好ましくない。また、縦振りが大きいゴルファは、フェイスの向きが変わりにくい、安定した理想的なスイングをしているといえる。
【0038】
このように、各々の方向の回転運動は、それぞれ独立したスイング特性の要素と密接に関係しているため、3次元で手の回転運動を解析することで、スイングの特性の分類がより細かくなり、きめ細かなクラブ(またはシャフト)の選定を行なうことができるようになる。
【0039】
上述した選定装置を用いた場合、打球時のゴルファの手の3方向の回転運動(好ましくは縦振り、横振り、ロール)を計測するステップと、3方向の回転運動の計測結果に基づいて、スイング特性を判別するステップと、スイング特性の判別結果に基づいて、ゴルファに適したゴルフクラブの質量および長さを選定するステップとを備えたゴルフクラブの質量および長さ選定方法を実施することができる。
【0040】
この選定方法により、簡便な方法で各々のゴルファのスイング特性に応じたゴルフクラブまたはシャフトを選定することができる。
【0041】
次に、O点(左足と右足の中心;絶対座標系の原点)と、A点(腰)と、B点(肩)と、C点(手)とからなるゴルファのモデルを想定する。
【0042】
ここで、スイング中にOA間、AB間、BC間の距離は一定であると仮定できる。したがって、ゴルファの体をOA間、AB間、BC間に延在するそれぞれ回転可能な剛体の集合としてモデル化することができる。その結果、A点、B点、C点において、それぞれの剛体の回転運動を計測し、オイラー変換を行なうことで、A点、B点、C点の絶対座標系における変位を算出することができる。なお、A点の位置は背中の中央付近、B点の位置は首の付根付近であってもよい。
【0043】
上記に鑑みると、選定装置は、ゴルファの肩部または首部と、腰部または背中部とに取り付けられ、その取り付けられた部分の運動を計測する補助計測手段としての補助センサをさらに備えることが好ましい。
【0044】
これにより、モデル化されたスイング時のゴルファの動きについて、絶対座標系における変位を算出して解析することができる。
【0045】
また、ゴルファの頭部、およびセンサを取り付けた手と同じ側の上腕部にも補助センサをさらに備えることが好ましい。
【0046】
頭部や上腕部と肩部との距離は、スイング中一定であると仮定できる。したがって、これらの部位にも補助センサを取り付けることで、上述した手法により、該部位の絶対座標系における変位を求めることができる。
【0047】
このように、ゴルファの頭部、肩部、腰部、上腕部などの絶対座標系における変位などを算出することで、スイング中のこれらの部位の動きがクラブの回転に及ぼす影響について検討することが可能となる。また、ゴルファのスイングフォームを全身にわたって分析し、各々のスイングフォームの特性に応じて、そのゴルファに適したクラブを選定することができる。
【0048】
本実施の形態に係るゴルフ用グラブは、手の甲側に、互いに直交する3軸まわりの回転運動を計測可能な3次元ジャイロセンサを備える。
【0049】
計測手段としてのセンサをグラブに取り付けることにより、グラブを装着してスイング動作を行なうことで、ゴルファの手の動きを計測することができる。したがって、センサの装着を簡便な方法で行なうことができる。
【0050】
なお、該センサは、ゴルファの手に直接取り付けてもよいし、ゴルフクラブのグリップ部に取り付けてもよい。ゴルフクラブに取り付ける場合は、グリップ端から360mm以下程度の範囲に装着することが好ましい。これにより、センサの取り付けによってゴルファがスイングしにくくなることがなく、また、この範囲はシャフトのねじれの影響が少ないため、より正確な計測を行なうことができる。
【0051】
【実施例】
以下に、本発明に基づくゴルフクラブ選定装置、ゴルフクラブ選定方法、およびゴルフ用グラブの実施例について図1から図11を用いて説明する。
【0052】
図1は、本実施例に係るゴルフクラブ選定装置(以下、選定装置とする)を示す図である。
【0053】
本実施例に係る選定装置は、ゴルファのスイング動作を計測/解析して、それぞれのゴルファに最適なゴルフクラブまたはシャフトを提供するための選定装置であって、図1に示すように、ゴルファの頭部、肩部およびウエスト部に取り付けられ、各部位の3次元の回転角速度を計測する補助計測手段としてのジャイロセンサユニット1と、打球音をとらえてインパクトの瞬間を検知するマイクロホン2と、ジャイロセンサユニット1およびマイクロホン2に接続され、それらから得られる情報を処理し、ゴルファに最適なグラブを選定するコンピュータ3とを備える。なお、コンピュータ3によって選定されたクラブは、図示しない表示部に表示、または、紙などにプリントするなどして出力される。
【0054】
ジャイロセンサユニット1については、頭部のものは省略可能である。また、ウエスト部の代わりに背中の中心に該センサユニットを取りつけてもよい。
【0055】
なお、スイング中のゴルファの各部位の動きの分析については、後述する手法により絶対座標系(X,Y,Z)における各部位の変位を求めて行なうことができる。また、マイクロホン2については、スイングの計測/分析において、インパクトの瞬間の検知のために補助的に用いるものであり、本実施例に係る選定装置において必ずしも必須の構成要素ではない。
【0056】
また、上記の選定装置は、コンピュータ3に接続され、ゴルファの手の部分に取り付ける計測手段としてのジャイロセンサユニット6をさらに備えている。
【0057】
図2は、この計測手段としてのジャイロセンサユニット6を示す図である。図2に示すジャイロセンサユニット6は、スイング計測時にゴルファが装着するグラブ7の手の甲側に設置されている。なお、実際にクラブを装着してスイングした際は、図2中において、Z1軸がシャフトの軸方向とほぼ平行になる。
【0058】
上記のように、ジャイロセンサを手の甲の部分に取りつけることにより、ゴルフクラブのグリップ端にもっとも近い部位のデータを収集することができるので、ゴルフクラブの回転運動を正確に把握して、最適なゴルフクラブおよびシャフトの選定に用いることができる。
【0059】
なお、ジャイロセンサユニット6は、必ずしもグラブ7に取りつけられたものである必要はなく、ゴルファの手の甲または手首部分に直接取りつけるものであってもよい。
【0060】
ジャイロセンサユニット6は、台座6E上に、互いにそれぞれ直交する3軸方向(図1および図2中のX1,Y1,Z1)に延在するように配置され、該3軸方向まわりの回転角速度を計測可能なジャイロセンサ6A,6B,6Cと、該ジャイロセンサ6A,6B,6Cを保護する蓋部6Dとを備える。ここで、蓋部6Dと台座6Eとは、スイング動作時のセンサのずれを防ぐためのホルダとして機能する。
【0061】
なお、ジャイロセンサ6A,6B,6Cとしては、(株)村田製作所製の「ジャイロスターENC−03J」を使用する。該ジャイロセンサは、1個あたりの重さ2.7g(大きさ22mm×9mm×8mm)と軽量(小型)であり、また、ジャイロセンサユニット6は大きさ50mm×30mm×20mmと小型であるので、スイングにはほとんど影響を与えない。
【0062】
一般的に、ジャイロセンサにはドリフトが生じるが、ゴルフスイング動作は比較的短時間で終了するので、当該動作の時間範囲内でドリフトによる計測誤差は生じにくい。本実施例においては、さらにドリフトの影響を排除するため、スイング開始前のアドレスの静止状態から計測を行ない、スイングの間に生じる直流成分を計測データから差し引くデータ処理を行なっている。
【0063】
なお、頭部、肩部、およびウエスト部に取りつけるジャイロセンサユニット1についても、上述したジャイロセンサユニット6と同様の構造を有する。
【0064】
上記のジャイロセンサで収集されたデータによって、各々のゴルファのスイングの特性に応じた、最適なゴルフクラブおよびシャフトを選定することができる。この選定方法について以下に説明する。
【0065】
図3は、本実施例に係る選定装置における、最適なゴルフクラブの選定までのフローを示す図である。
【0066】
本実施例に係るゴルフクラブ選定フローにおいては、図3に示すように、まず、上述したジャイロセンサユニット1,6などをゴルファの所定の部位に装着する。
【0067】
ここで、図1に示すような右利きのゴルファであれば、左手にジャイロセンサユニット6を備えたグラブ7と、頭部、肩部、ウエスト部、およびグラブ7と同じ側(本実施例であれば左側)の上腕部、にそれぞれジャイロセンサユニット1とを装着する。
【0068】
上記の要領で各ユニットを装着したゴルファがスイング動作を行なう。
これにより、ゴルファの身体の各部位における回転角速度の経時変化を計測することができる。この計測データは、A/Dコンバータを介してコンピュータ3に転送される。
【0069】
コンピュータ3においては、上記の角速度の経時変化の計測結果から、身体各部位の絶対座標系(図1中のX,Y,Z)における座標、および各部位の回転角加速度/回転角の経時変化を算出するデータ処理が行なわれる。該情報処理は、「計測自動制御学会論文集 Vol.38,No.11,p.922−930(2002)」に記載された「リンクモデル」を用いて行なわれる。
【0070】
上記のデータ処理によって、スイング動作の各段階(アドレス、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーおよびフィニッシュ)における、
(1)ゴルファの手の位置の絶対座標における変位データ
(2)グリップ端中心の回転運動(飛球線方向およびトウダウン方向)の角加速度、角速度、角度
(3)シャフト軸中心の回転運動の角加速度、角速度、角度
のデータを取得することができる。
【0071】
次に、算出された各データから、たとえば、肩と腰の回転角度や、スイング中の腰、肩、頭の並進運動などについて、被験者であるゴルファのスイングを分析し、予め設定されたスイングパターンの区分のうち、どの区分に該当するかを判別する。
【0072】
そして、上記の区分と、計測に用いたゴルフクラブの仕様(クラブ重量、ヘッド重量、重量バランス、長さなど)とを考慮して、最適ゴルフクラブの選定が行なわれる。
【0073】
図4は、参考例に係る選定装置における、最適なシャフトの選定までのフローを示す図である。
【0074】
図4に示す選定フローについても、上述したゴルフクラブの選定フローと同じ選定装置を用いて行なうことができる。また、コンピュータ3によって、手の絶対座標系における座標、および回転角加速度/回転角の経時変化を算出する点についても、ゴルフクラブの選定フローと同様である。
【0075】
算出された手(ゴルフクラブ)の回転運動に関するデータと、計測に用いたシャフトの仕様(曲げ剛性分布、ねじれ剛性分布、質量分布など)から、スイング時のシャフトに作用する曲げモーメント分布とねじれモーメント分布とを計算する。これにより、スイング中のシャフトのたわみ(しなり)とねじれとの経時変化を求めることができる。
【0076】
上記の結果より、各々のゴルファのスイングパターンに応じた、最適な曲げ剛性およびねじれ剛性を有するシャフトを選定することができる。
【0077】
上述した最適ゴルフクラブおよびシャフトの選定フローにおいては、特に、X1,Y1軸(図1参照)まわりの回転運動、およびZ1軸(図1参照)まわりの回転運動に着目する。
【0078】
ここで、図1および図2に示す相対座標系Y1軸まわりの回転を「横振り」、図1および図2に示す相対座標系X1軸まわりの回転を「縦振り」、図1および図2に示す相対座標系Z1軸まわりの回転を「ロール」と呼ぶこととする。「縦振り」、「横振り」、「ロール」の各成分の大きさと、より好ましいゴルフクラブの分類との関係(クラブの選択チャート)を表1に示す。
【0079】
ここで、各成分の大きさについては、標準的な値よりも大きい場合を「大」、標準的な値の場合を「中」、標準的な値よりも小さい場合を「小」と示す。
【0080】
なお、一般には、「縦振り」成分の大きいスイングが理想的なスイングであるとされている。
【0081】
【表1】
Figure 0004580154
【0082】
ここで、上記の「大」、「中」および「小」の判定基準の一例について説明する。
【0083】
「縦振り」および「横振り」成分については、たとえば、スイング時の絶対座標系における上下方向(縦方向)の最大変位の大きさ(A1)と、飛球線方向(横方向)の最大変位の大きさ(B1)との比によって判定可能である。すなわち、A1/B1の値が0.3以上0.65以下程度であれば、「縦振り」「横振り」ともに「中」(標準的)と判定する。また、「縦振り」成分については、値が上記範囲よりも大きければ「大」と判定し、小さければ「小」と判定する。なお、「縦振り」成分の評価が「大」の時は、「横振り」成分の評価は「小」となり、「縦振り」成分の評価が「小」の時は、「横振り」成分の評価は「大」となる。
【0084】
また、「ロール」成分については、相対座標系Z1軸まわりの角度とし、たとえば、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさによって判定可能である。すなわち、スイング時の回転角度が大きくなるにしたがって、「ロール」成分の評価は「小」から「中」、さらに「大」へと遷移する。
【0085】
上記の具体的な評価値の一例としては、たとえば、該角度が170°以上190°以下程度であれば「中」(標準的)と判定する。また、この値が上記の範囲よりも大きければ「大」と判定し、小さければ「小」と判定する。
【0086】
表1においては、たとえば、「横振り」成分が「大」、つまり上記の判定基準の一例において、A1/B1について0.3よりも小さな値が出力されたゴルファについては、短い長さのクラブを使用することが好ましいということを示している。これは、「横振り」成分の大きいゴルファは、肩の動きが少なく、手で横に振ってクラブに並進運動を加えるスイングのタイプであり、飛球の方向性が安定しない傾向にあるためである。
【0087】
また、同じく表1において、「ロール」成分が「大」、つまり上記の判定基準の一例において、スイング時の回転角度について190°よりも大きな値が出力されたゴルファについては、クラブ質量、ヘッド質量がより大きいクラブを使用することが好ましいということを示している。これは、「ロール」成分の大きいゴルファは、スイング時のヘッドの返しが大きいスイングのタイプであり、ヘッドが軽いクラブを使用すると、(右利きのゴルファの場合)飛球が左方向へとフックする傾向が強くなるからである。
【0088】
次に、表2に示すA氏について、上述したゴルフクラブおよびシャフトの選定フローを実施した結果について説明する。表3は、A氏についてのスイングタイプの判別結果を示す。
【0089】
なお、本計測においては、総重量約298g(ヘッド重量約196g)、クラブ長さ約114.3cmのドライバを使用した。
【0090】
【表2】
Figure 0004580154
【0091】
【表3】
Figure 0004580154
【0092】
表3を参照すると、A氏については、「縦振り」成分が大きい理想的なスイングであるが、「ロール」成分が大きいため、重いクラブやヘッドが適している。また、「横振り」成分が小さいため、飛球の方向性がよく、長いクラブにも対応できる。たとえば、ドライバであれば、総重量は310g以上330g以下程度、ヘッド質量は200g以上205g以下程度、クラブ長さが111.8cm以上119.4cm以下程度のものが適している。
【0093】
【0094】
次に、上記のA氏について、そのスイングの特性に適したシャフトを選定した参考例について説明する。
【0095】
図5および図6は、シャフトの曲げ剛性分布の一例を示したものであり、横軸(L)は、グリップ端からの距離を示し、縦軸(I)は、曲げ剛性を示す。
【0096】
図5,図6を参照すると、クラブ先端(L=1100mm)付近での曲げ剛性は図5,図6でほぼ等しいが、グリップ端側に関しては、図5に示すシャフトより、図6に示すシャフトの方が、曲げ剛性が大きい。
【0097】
ところで、A氏のスイングは、上述したとおり、「縦振り」成分が大きく、いわゆる安定度の高い理想的なスイングであるが、この場合、インパクト前にシャフトがゴルファ側に撓む傾向にある。この撓み(以下、シャフトの「おじぎ」という。)が大きくなりすぎた場合は、インパクト時にスイートエリアを外す可能性が高くなる。
【0098】
したがって、A氏に関しては、図5に示すシャフトよりも、図6に示すシャフトを用いてスイングしたほうが、シャフトの「おじぎ」が小さくなり、より安定して飛球を放つことができる。
【0099】
また、図7および図8は、シャフトのねじれ剛性分布の一例を示したものであり、横軸(L)は、グリップ端からの距離を示し、縦軸(G)は、ねじれ剛性を示す。
【0100】
図7,図8を参照すると、クラブ先端(L=1100mm)付近でのねじれ剛性は図7,図8でほぼ等しいが、グリップ端側に関しては、図8に示すシャフトより、図7に示すシャフトの方が、ねじれ剛性が小さい。
【0101】
ところで、上述したとおり、A氏のスイングは「ロール」成分が大きい。
【0102】
したがって、A氏に関しては、ねじれ剛性の大きいシャフト(図8)を用いることで、スイング中のシャフトのねじれによる影響を少なくすることが可能である。
【0103】
次に、本実施例に係る選定装置における、計測結果の妥当性について説明する。
【0104】
図9および図10は、スイング中のシャフトの歪(ε)の経時変化を示した図であり、横軸において、ゼロはインパクトの瞬間を示す。また、実線が歪ゲージにより得られたデータを示し、破線が3次元ジャイロセンサから得られたデータから重回帰分析により算出したデータを示す。なお、図9は、トウダウン方向の歪を示し、図10は、飛球線方向の歪を示す。
【0105】
図9および図10において、歪ゲージは、グリップ端から180mmの位置に設置されている。
【0106】
また、重回帰分析は、
y=a0+a1・x1+・・・+an・xn (a0,a1,・・・,an:定数)
で表わされる。ここで、yは目的変数であって、歪ゲージより得られるシャフトの歪データである。また、xn(n=1,2・・・・,n)は説明変数であって、手に装着した3次元ジャイロにより得られるデータである。このデータは直交する3方向の角速度ω、角度θ、角加速度αであるので、合計9個の説明変数が用いられる。
【0107】
図9,図10を参照すると、歪ゲージから得られた歪データと、重回帰分析によって得られたデータとがよく一致(相関度;R=0.993)していることが分かる。これにより、本実施例に係る3次元ジャイロによる計測結果の妥当性が示される。
【0108】
【0109】
図11は、上述したゴルフクラブ選定装置の構成をブロック図として示したものである。
【0110】
本実施例に係る内容を要約すると、クラブ選定装置は、図11に示すように、スイング時のゴルファの手の運動を計測する計測手段としてのジャイロセンサユニット6と、ゴルファの手以外の各部分の運動を計測する補助計測手段としてのジャイロセンサユニット1と、ジャイロセンサユニット1,6による計測結果を用いて、ゴルファのスイング特性を判別する判別ユニット8と、判別ユニット8の判別結果に基づいて、ゴルファに適したゴルフクラブまたはシャフトを選定する選定ユニット10とを備える。なお、ジャイロセンサユニット1,6は、A/Dコンバータ3Aを介してコンピュータ3に接続されている。
【0111】
また、記憶手段としてのメモリ9は、予め入力されたスイングの判別に関するデータを判別ユニット8に、同じく予め入力されたクラブの選択チャートに関するデータを選定ユニット10に供給する。
【0112】
このように、データを予め記憶手段に入力しておくことで、スイングパターンの判別およびゴルフクラブの選定を自動で行なうことができる。したがって、スイング計測から最適なゴルフクラブの表示までを自動化して行なうことが可能である。
【0113】
なお、上記の記憶手段(メモリ9)は、本実施例において必ずしも必須の構成要素ではなく、計測を実施するごとに、判別ユニット8および選定ユニット10に上記のデータを入力する方法を用いてもよい。
【0114】
モニタ11は、選定ユニット10により選定された最適なクラブを表示する。なお、モニタ11についてもその他の出力手段に置換可能である。
【0115】
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、スイング時のゴルファの手の運動を計測することで、簡便な方法で、各々のゴルファのスイングのタイプを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施例に係るゴルフクラブ選定装置を示す図である。
【図2】 図1に係る選定装置における、グラブに取り付けられたジャイロセンサを示す図である。
【図3】 本発明の1つの実施例に係るゴルフクラブ選定方法における、最適なゴルフクラブを選定するフローを示す図である。
【図4】 参考例に係るゴルフクラブ選定方法における、最適なシャフトを選定するフローを示す図である。
【図5】 ゴルフクラブのシャフトの曲げ剛性分布の一例を示した図である。
【図6】 ゴルフクラブのシャフトの曲げ剛性分布の他の例を示した図である。
【図7】 ゴルフクラブのシャフトのねじれ剛性分布の一例を示した図である。
【図8】 ゴルフクラブのシャフトのねじれ剛性分布の他の例を示した図である。
【図9】 ゴルフクラブのスイング中のシャフトのトウダウン方向の歪の経時変化を示した図である。
【図10】 ゴルフクラブのスイング中のシャフトの飛球線方向の歪の経時変化を示した図である。
【図11】 本発明の1つの実施例に係るゴルフクラブ選定装置のブロック図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,6 ジャイロセンサユニット、2 マイクロホン、3 コンピュータ、3A A/Dコンバータ、6A,6B,6C ジャイロセンサ、6D 蓋部、6E 台座、7 グラブ、8 判別ユニット、9 メモリ、10 選定ユニット、11 モニタ。

Claims (3)

  1. ゴルファの手に取付けられた計測手段を用いて打球時のゴルファの手の3方向の回転運動を計測するステップと、
    前記3方向の回転運動の計測結果に基づいて、スイング特性を判別するステップと、
    前記スイング特性の判別結果に基づいて、前記ゴルファに適したゴルフクラブの質量を選定するステップとを備えたゴルフクラブ選定方法であって、
    前記計測手段は、互いにそれぞれ直交する3軸方向に延在するように配置され、該3軸方向まわりの回転角速度の経時変化を計測可能な3つのジャイロセンサを含み、
    前記3つのジャイロセンサのうち1つが、スイング時にシャフトの軸方向と平行になるように設けられ、
    前記計測ステップにおける回転角速度の経時変化の計測結果に基づいて、スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比を算出するとともに、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさを算出し、
    前記スイング特性を判別するステップにおいて、前記スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比に基づいて、前記ゴルファのスイング時の縦振りの大きさを3段階で判定するとともに、前記スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさに基づいて、前記ゴルファのスイング時のロールの大きさを3段階で判定し、
    前記縦振りの大きさは、前記スイング時の絶対座標系における飛球線方向の最大変位の大きさに対する上下方向の最大変位の大きさの比が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、前記所定の範囲内の場合には標準的と評価され、前記所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価され、
    前記ロールの大きさは、前記スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、前記所定の範囲内の場合には標準的と評価され、前記所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価され、
    前記ジャイロセンサによる縦振りの大きさおよびロールの大きさの評価結果に基づいて、前記縦振りが小さい場合または前記ロールが大きい場合には標準的な質量に対して大きな質量を、前記ロールが小さい場合には標準的な質量に対して小さな質量を、前記ゴルファに適したゴルフクラブの質量として選定する、ゴルフクラブの質量選定方法
  2. ゴルファの手に取付けられた計測手段を用いて打球時のゴルファの手の3方向の回転運動を計測するステップと、
    前記3方向の回転運動の計測結果に基づいて、スイング特性を判別するステップと、
    前記スイング特性の判別結果に基づいて、前記ゴルファに適したゴルフクラブの長さを選定するステップとを備えたゴルフクラブ選定方法であって、
    前記計測手段は、互いにそれぞれ直交する3軸方向に延在するように配置され、該3軸方向まわりの回転角速度の経時変化を計測可能な3つのジャイロセンサを含み、
    前記3つのジャイロセンサのうち1つが、スイング時にシャフトの軸方向と平行になるように設けられ、
    前記計測ステップにおける回転角速度の経時変化の計測結果に基づいて、スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比を算出するとともに、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさを算出し、
    前記スイング特性を判別するステップにおいて、前記スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比に基づいて、前記ゴルファのスイング時の縦振りおよび横振りの大きさを3段階で判定し、
    前記縦振りの大きさは、前記スイング時の絶対座標系における飛球線方向の最大変位の大きさに対する上下方向の最大変位の大きさの比が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、前記所定の範囲内の場合には標準的と評価され、前記所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価され、
    前記縦振りの大きさが大きいと評価されたときは前記横振りの大きさは小さいと評価され、前記縦振りの大きさが標準的と評価されたときは前記横振りの大きさも標準的と評価され、前記縦振りの大きさが小さいと評価されたときは前記横振りの大きさは大きいと評価され、
    前記ジャイロセンサによる縦振りの大きさおよび横振りの大きさの評価結果に基づいて、前記縦振りが小さく、かつ、前記横振りが大きい場合には標準的な長さに対して短い長さを前記ゴルファに適したゴルフクラブの長さとして選定する、ゴルフクラブの長さ選定方法
  3. ゴルファの手に取付けられた計測手段を用いて打球時のゴルファの手の3方向の回転運動を計測するステップと、
    前記3方向の回転運動の計測結果に基づいて、スイング特性を判別するステップと、
    前記スイング特性の判別結果に基づいて、前記ゴルファに適したゴルフクラブの質量および長さを選定するステップとを備えたゴルフクラブ選定方法であって、
    前記計測手段は、互いにそれぞれ直交する3軸方向に延在するように配置され、該3軸方向まわりの回転角速度の経時変化を計測可能な3つのジャイロセンサを含み、
    前記3つのジャイロセンサのうち1つが、スイング時にシャフトの軸方向と平行になるように設けられ、
    前記計測ステップにおける回転角速度の経時変化の計測結果に基づいて、スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比を算出するとともに、スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさを算出し、
    前記スイング特性を判別するステップにおいて、前記スイング時の絶対座標系における上下方向の最大変位の大きさと飛球線方向の最大変位の大きさとの比に基づいて、前記ゴルファのスイング時の縦振りおよび横振りの大きさを3段階で判定するとともに、前記スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度の大きさに基づいて、前記ゴルファのスイング時のロールの大きさを3段階で判定し、
    前記縦振りの大きさは、前記スイング時の絶対座標系における飛球線方向の最大変位の大きさに対する上下方向の最大変位の大きさの比が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、前記所定の範囲内の場合には標準的と評価され、前記所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価され、
    前記縦振りの大きさが大きいと評価されたときは前記横振りの大きさは小さいと評価され、前記縦振りの大きさが標準的と評価されたときは前記横振りの大きさも標準的と評価され、前記縦振りの大きさが小さいと評価されたときは前記横振りの大きさは大きいと評価され、
    前記ロールの大きさは、前記スイング時のシャフトの軸線まわりの回転角度が所定の範囲よりも大きい場合には大きいと評価され、前記所定の範囲内の場合には標準的と評価され、前記所定の範囲よりも小さい場合には小さいと評価され、
    前記ジャイロセンサによる縦振りの大きさ、横振りの大きさおよびロールの大きさの評価結果に基づいて、前記縦振りが小さい場合または前記ロールが大きい場合には標準的な質量に対して大きな質量を、前記ロールが小さい場合には標準的な質量に対して小さな質量を、前記ゴルファに適したゴルフクラブの質量として選定するとともに、前記ジャイロセンサによる縦振りの大きさおよび横振りの大きさの評価結果に基づいて、前記縦振りが小さく、かつ、前記横振りが大きい場合には標準的な長さに対して短い長さを前記ゴルファに適したゴルフクラブの長さとして選定する、ゴルフクラブの質量および長さ選定方法
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