JP4577470B2 - 超音波検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば内視鏡の処置具挿通チャンネル等をガイド手段として体腔内に挿入され、かつ膵胆管等のように、細い挿入経路内に挿入される超音波プローブを有する超音波検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
体腔内に挿入されて、体腔内壁から超音波の送受信を行うことによって、体内組織の断層情報を取得するための超音波検査装置は、従来から広く用いられている。また、肝臓や膵臓等のように細い体腔管内の超音波検査する際には、少なくとも体腔管より細い超音波プローブを有し、この超音波プローブは内視鏡の処置具挿通チャンネルをガイド手段として体腔内に導かれる。処置具挿通チャンネルは挿入部の先端に開口しており、超音波プローブの先端部はこの処置具挿通チャンネルの先端開口から所定の長さ突出させることにより超音波検査が行われる位置にまで導かれる。そして、この超音波検査の対象となる位置で超音波振動子を軸線方向に移動させたり、また回転させたりする間に超音波の送受信を行うことによって、超音波断層像に関する情報を取得することができる。
【0003】
ここで、超音波プローブは処置具挿通チャンネル内に挿入されるために細径化され、かつその先端部を除いて曲げ方向に可撓性を有するものから構成される。このように構成される超音波プローブを膵胆管等のように極めて細い体腔管であり、しかも分岐部を有するような体腔管内に挿入する際には、超音波プローブ単独では挿入操作の正確性を期することができない場合がある。そこで、ガイドワイヤを用い、このガイドワイヤを予め超音波検査を行うべき位置にまで挿入しておき、このガイドワイヤにガイドさせて、超音波プローブの先端を超音波検査を行うべき位置にまで進行させるようにする。このために、超音波プローブの先端部には、ガイドワイヤを挿通させる挿通路が形成される。挿通路はガイドワイヤと摺動するから、この挿通路は超音波プローブの軸線と平行な方向に、またはこの超音波プローブに対して角度を持たせる場合でも、できるだけ浅い角度、つまり超音波プローブの軸線と平行に近い角度状態となるように穿設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超音波プローブの先端部に設けられる挿通路は超音波振動子を設けた位置より前方の位置に形成される。従って、挿通路を超音波プローブの軸線と平行にするには、この挿通路は超音波プローブの先端において、その軸線と直交する方向に突出させなければならず、その分だけ超音波プローブ全体が太径化することになる。このように超音波プローブの先端に突出部が形成されるのを避けようとすると、挿通路は超音波プローブの軸線に対して斜め方向に穿設しなければならない。そして、ガイドワイヤの滑りを良くするために、挿通路の角度を浅くすると、それだけ挿通路が長くなるので、その分だけ超音波振動子の装着部より前方への突出部は長くなる。しかも、超音波プローブのうち、少なくとも超音波振動子が装着されている位置から挿通路が設けられている先端までは硬質部材で形成されなければならない。従って、超音波プローブにおける先端の硬質部長が著しく長くなってしまう。
【0005】
ここで、内視鏡の処置具挿通チャンネル等に挿通される超音波プローブは、前述した膵胆管等のように、ガイドワイヤによりガイドさせて超音波検査を行う位置まで導かれるものに限らず、内視鏡の挿入部が挿入されている体腔の内壁に対面乃至当接させて超音波走査を行う場合もある。先端に挿通路を設けた超音波プローブは、長尺の先端硬質部分を有することから、例えば超音波検査を行う体腔内壁が湾曲している等非平面状態となってたり、近傍に臓器等が位置している場合には、必要な箇所に対して正確な超音波検査を行うことができなくなる等の不都合がある。従って、内視鏡の処置具挿通チャンネル等に挿通される超音波プローブであっても、超音波検査が行われる部位によっては、異なる構成の超音波プローブを用いなければならない等、超音波プローブにおける汎用性が得られない等といった問題点がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、超音波プローブを用いて超音波検査を行うに当って、先端の硬質部長を短くし、しかもガイドワイヤを挿通させる必要がある場合には先端に挿通路を形成することができるようにした超音波検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、可撓性チューブの先端に連結パイプを介して先端キャップを連結して設け、この先端キャップ内に超音波振動子を設けた超音波プローブとを備えた超音波検査装置であって、前記超音波プローブにはガイドワイヤの挿通路を穿設したアダプタ本体と、このアダプタ本体の基端部に連設した止着部とを有するアダプタが着脱可能に装着され、前記超音波プローブには、その連結パイプに前記アダプタの止着部が着脱可能に取り付けられる取付部を設ける構成としたことをその特徴とするものである。
【0008】
即ち、超音波プローブ自体は先端の硬質部分を超音波振動子を装着するのに必要最小限の長さを有するものとなし、ガイドワイヤによりガイドさせる必要がある場合にのみ、その挿通路を有するアダプタを超音波プローブの先端に装着できるように構成した。これによって、ガイドワイヤによるガイドが必要な膵胆管等の細く、しかも分岐部を有するような体腔管内に挿入する際には、アダプタを取り付けて、このアダプタに設けた挿通路内にガイドワイヤを挿通させる。一方、アダプタを取り外せば、超音波プローブの先端における硬質部長が短くなり、体腔内壁のうち、湾曲したり、段差があったり、また臓器等が近くにある部位でも超音波検査を行うことができる。アダプタは超音波プローブに容易に着脱でき、かつ装着状態では安定的に保持されなければならない。アダプタは超音波プローブの先端に継ぎ足すようにして装着する等も可能であるが、超音波プローブの連結パイプをアダプタの止着部を取り付けるものとすることができ、この場合には、連結パイプの外周面に円環状または少なくとも180°以上の円弧状となった凹部を設ける一方、アダプタの止着部は、この凹部に着脱可能に嵌合れて、弾性的に抱持するように構成するのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に超音波検査装置を用いて肝臓近傍における超音波検査を行っている状態を示す。即ち、同図から明らかなように、肝臓1からの胆管2は胆嚢3を介して十二指腸乳頭4に至るが、この胆管2は十二指腸乳頭4近傍で膵臓5からの膵管6と合流して膵胆管7となり、胆汁,膵液が十二指腸8内に分泌される。従って、肝臓1に対して超音波検査を行うには、細径の超音波プローブ10を膵胆管7から胆管2に導入し、胆嚢3への分岐部を通過させるようにして挿入しなければならない。このように、超音波プローブ10の肝臓1に至る挿入経路は複雑に分岐しており、かつ細い体腔管であるから、超音波プローブ10を直接この挿入経路に沿って挿入するのは困難である。
【0010】
そこで、図2に示したように、側視タイプの内視鏡11を十二指腸8内に挿入して、その先端部を十二指腸乳頭4に対面させる。そして、ガイドワイヤ12をこの内視鏡11に設けた処置具挿通チャンネル(図示せず)内に挿通させる。そして、このガイドワイヤ12を内視鏡11から突出させて、十二指腸乳頭4内に挿入して、肝臓1近傍にまで導くようにする。この状態で、超音波プローブ10の先端にガイドワイヤ12を挿通させて、この超音波プローブ10を処置具挿通チャンネル内に送り込むようにする。図3に示したように、超音波プローブ10は内視鏡11の先端から突出することになるが、この超音波プローブ10はガイドワイヤ12と係合しているので、このガイドワイヤ12に沿って進行することになり、これによって超音波プローブ10は確実に超音波検査が行われる肝臓1にまで導かれる。一方、例えば胃壁等に対して超音波検査を行うには、図4に示した直視タイプの内視鏡13を用いることができる。この内視鏡13に設けた処置具挿通チャンネル内に超音波プローブ10を挿通させるが、この場合には、内視鏡13の先端部は超音波検査を行う体腔内壁の近傍に位置しているので、ガイドワイヤ12によりガイドさせる必要はない。
【0011】
而して、超音波プローブ10に直接ガイドワイヤ12を挿通させるように構成すると、このガイドワイヤ12の挿通路を設ける分だけ超音波プローブ10の先端における硬質部長が長くなってしまう。従って、図4に示した位置で超音波検査を行う場合には、ガイドワイヤ12の挿通路を形成した部分は不要であるだけでなく、超音波検査を行うべき体腔内壁が湾曲していたり、また他の臓器等が近傍に位置している等の場合には、超音波プローブ10の先端硬質部長を短縮するために、むしろ挿通路を備えていない方が良い。
【0012】
そこで、本発明による超音波検査を行うための全体システムとしては、図5に示した構成としている。なお、この超音波検査を行うための超音波プローブ10は内視鏡の処置具挿通チャンネルを介して体腔内に導かれるように構成したが、超音波プローブ10のガイド手段としては、これに限定されるものではない。また、超音波プローブ10のガイド手段として用いられる内視鏡は、種々のタイプのものが用いられる。図5に例示したのは、肝臓1の検査等を行うのに適した側視タイプの内視鏡11と、胃壁や消化管内壁等の検査を行うに当って好適に用いられる直視タイプの内視鏡13とであるが、超音波プローブ10を体内に導くための内視鏡はこれらに限定されないことは言うまでもない。
【0013】
まず、内視鏡11は、本体操作部20に体腔内への挿入部21を連設したものからなり、挿入部21は、本体操作部20への連設側から順に軟性部21a,アングル部21b及び先端硬質部21cとなっている。そして、先端硬質部21cの側面には、照明部及び観察部からなる内視鏡観察手段(図示せず)が設けられている。また、処置具挿通チャンネル22は、その基端部が本体操作部20に設けた処置具導入部23に接続され、先端部は挿入部21の先端硬質部21cの側面に開口している。ガイドワイヤ12は、本体操作部20における処置具導入部23から処置具挿通チャンネル22内に挿入されて、挿入部21の先端硬質部21cの側面から外部に導出できるようになっている。
【0014】
また、内視鏡13は、本体操作部30に体腔内への挿入部31を連設したものから構成される。挿入部31は、本体操作部30への連設側から順に軟性部31a,アングル部31b及び先端硬質部31cとなっており、以上の点では内視鏡11と実質的に変わらない。内視鏡観察手段(図示せず)は先端硬質部31cの先端面に設けられており、また処置具挿通チャンネル32は、その基端部が本体操作部30に設けた処置具導入部33に接続されるが、先端は、内視鏡観察手段が設けられている先端硬質部31cの先端面に開口している。
【0015】
超音波プローブ10は、処置具挿通チャンネル22,32内に挿通できる細径のものから構成され、可撓性コード40の先端に先端キャップ41を連設してなるものである。先端キャップ41内には、後述するように、超音波振動子42が設けられるが、この超音波振動子42の操作を行うために、可撓性コード40の基端部は操作ユニット43に接続されている。図中において、14は超音波観測装置、15は超音波画像が表示されるモニタであり、操作ユニット43から延在させたケーブル44の先端にはコネクタ45が設けられており、このコネクタ45は超音波観測装置14に着脱可能に接続されるようになっている。
【0016】
さらに、図中において、16はアダプタを示し、このアダプタ16は超音波プローブ10をガイドワイヤ12にガイドさせて肝臓1等に挿入する際に使用されるものである。従って、アダプタ16は超音波プローブ10の先端に着脱可能に取り付けられるようになっている。また、ガイドワイヤ12によりガイドさせる必要のない場合、即ち内視鏡13の処置具挿通チャンネル32内に挿通される場合には、アダプタ16は超音波プローブ10には取り付けられない。
【0017】
次に、図6に超音波プローブ10の先端部分の断面を示す。この図から明らかなように、先端キャップ41内に設けた超音波振動子42は回転基台46に装着されており、この回転基台46には密着コイル等からなるフレキシブルシャフト47が接続されている。フレキシブルシャフト47は、可撓性コード40内に配置されており、その基端部は操作ユニット43内に設けたモータ等の回転駆動手段(図示せず)に接続される。また、フレキシブルシャフト47の内部には同軸ケーブル48が挿通されており、この同軸ケーブル48の他端は、最終的にはコネクタ45を介して超音波観測装置14に接続されることになる。従って、この同軸ケーブル48を介して超音波振動子42に駆動パルスが入力されて、超音波の送信を行うことができ、また体内組織の断層部からの反射エコーが超音波振動子42により受信されて変換された電気信号を超音波観測装置14に送られることになる。
【0018】
先端キャップ41の先端部には超音波伝達媒体を供給するための供給路49が穿設されており、この供給路49は栓部材50により閉塞されている。また、先端キャップ41の基端部は可撓性コード40に直接連結されるのではなく、連結パイプ51を介して連結されている。可撓性コード40は曲げ方向における可撓性を持たせる必要があることから、合成樹脂で形成され、また先端キャップ41は超音波の透過特性を良好にするために、やはり合成樹脂で形成される。共に合成樹脂で形成されている先端キャップ41と可撓性コード40とを直接連結すると、先端キャップ41が脱落するおそれがある。連結パイプ51を用いて先端キャップ41と可撓性コード40とを連結することによって、それらの連結強度が高くなり、先端キャップ41の脱落は確実に防止できる。
【0019】
超音波プローブ10における連結パイプ51には、その外周面に円環状または少なくとも180°以上の角度を有する円弧状の凹溝52が形成されている。この凹溝52は、アダプタ16を取り付けるために設けられている。
【0020】
アダプタ16は、図7に示したように、アダプタ本体60と、連結パイプ51の凹溝52に係合する止着部61と、アダプタ本体60と止着部61との間に架設された連結部62とを含むものである。そして、アダプタ本体60には、このアダプタ16の軸線Aに対して、所定角度θだけ傾斜した挿通路63が穿設されている。この挿通路63は、その一端がアダプタ本体60の側面に開口し、他端は先端面に開口している。この挿通路63はガイドワイヤ12を挿通させるためのものであり、従って挿通路63の孔径は少なくともガイドワイヤ12の外径より大きいものであり、かつ内部にガイドワイヤ12を円滑に摺動させるために必要な孔径寸法を有するものである。止着部61は、連結パイプ51に設けた凹溝52の幅とほぼ同じ幅を有する円環状または円弧状の抱持部材から構成される。ここで、アダプタ16を超音波プローブ10に着脱するために、止着部61は弾性を有する部材で構成する必要があり、好ましくはアダプタ16全体を金属で構成し、止着部61にばね性を付与する。また、ガイドワイヤ12が摺動する挿通路63の内面はできるだけ滑面に仕上げるようにする。そして、アダプタ16の超音波プローブ10への着脱を容易に行うことができ、かつアダプタ16を超音波プローブ10に連結した状態でみだりに回転しないように安定させるために、止着部61は連結部62の左右両側に円弧状に延在させるようになし、連結パイプ51に設けた凹溝52もこれに対応する角度分を有する円弧状のものとするのが最も望ましい。
【0021】
アダプタ本体60の内面には超音波プローブ10の先端キャップ41に装着した栓部材50を収容させる窪み64が形成されている。アダプタ16の止着部61が連結パイプ51の凹溝52内に嵌合させた時には、栓部材50は窪み64の内面に当接する状態に組み込まれることになる。このように、栓部材50がアダプタ本体60の窪み64に押し付けるように装着することによって、止着部61の機能としては、アダプタ16が超音波プローブ10に組み込ん時に、このアダプタ16が軸線方向に移動しないようになし、つまりアダプタ16が超音波プローブ10から脱落するのを防止できれば良い。また、連結部62はアダプタ本体60と止着部61とを連結する機能のみを発揮すれば良い。
【0022】
以上のことから、連結部62の幅寸法を最小限としても、アダプタ16の安定性が失われるようなことがない。これによって、超音波振動子42による超音波走査が制約される範囲を小さくすることができる。また、アダプタ16の外径は、止着部61の部位が最も大径となる。この部分は超音波プローブ10における先端キャップ41の外径より大きくなるために、この部分が超音波プローブ10の先端の最も膨らんだ部分になる。しかしながら、止着部61は実質的にアダプタ16が軸線方向に動くのを規制する機能を発揮すれば良く、従って止着部61の肉厚を小さくできる。その結果、アダプタ16を取り付けた状態での超音波プローブ10の最大外径部の直径を小さくできる。
【0023】
以上のように構成することによって、超音波プローブ10を膵胆管7から胆管2を経て肝臓1に至る経路等のように、細い体腔管内に挿入される関係からガイドワイヤ12を用いる場合には、この超音波プローブ10にアダプタ16を取り付けることによって、図8に示したように、ガイドワイヤ12を超音波プローブ10の先端部分に挿通させるための挿通路63を設けることができる。その結果、超音波プローブ10は予め挿入経路に挿入されているガイドワイヤ12にガイドさせて、確実に超音波検査を行うべき位置に導くことができる。
【0024】
超音波プローブ10にあっては、連結パイプ51の基端部から先は外力が作用しても曲がらない硬質部分である。アダプタ16も金属等の硬質部材で形成されているから、ガイドワイヤ12を挿通させるために、超音波プローブ10の先端にアダプタ16が連結されているので、図8において軸線方向の長さLaで示した部分が先端における硬質部分となる。ここで、アダプタ16のアダプタ本体60の内面に窪み64を形成して、この窪み64に超音波プローブ10の先端部を収容させているので、挿通路を超音波プローブの先端に一体に設けたものと比較して、先端の硬質部長はあまり長くはならない。
【0025】
これに対して、ガイドワイヤ12を用いない場合には、超音波プローブ10にはアダプタ16を取り付けないようにする。これによって、超音波プローブ10における先端の硬質部分の長さは、図8にLbで示したように、著しく短縮できるので、湾曲したり、凹凸があったりした体腔内壁や、臓器等に近接した位置において、超音波走査を円滑かつ確実に行えることになる。
【0026】
ここで、超音波プローブにアダプタを組み込んだ時には、その組み込み状態で極めて安定した状態に保持でき、位置ずれや脱落等を確実に防止しなければならない。前述した実施の形態では、アダプタ本体には超音波プローブの最先端部を構成する栓部材を当接させる窪みが形成されているが、この窪みには栓部材が当接しているが、図9に示したように構成すると、超音波プローブにアダプタを組み込んだ状態でより安定する。即ち、同図に示したように、超音波プローブ110の先端キャップ141に装着した栓部材150は円板状またはドーム形状のものとするのではなく、扁平形状となし、この栓部材150と先端キャップ141との間に円環溝が形成されるようにしておく。一方、アダプタ116には、その窪み164の位置に超音波プローブ110の円環溝にスナップアクション作用等によって係入する突条165を形成する。
【0027】
このように構成すれば、アダプタ116におけるアダプタ本体160に連結部162を介して連設されている止着部161が連結パイプ151の凹溝152に係合すると共に、突条165が栓部材150を乗り越えて、円環溝に係入することによって、アダプタ116は軸線方向において2箇所にわたって超音波プローブ110に固定されることになる。その結果、アダプタ116の超音波プローブ110への固定時の強度はさらに向上する。
【0028】
また、超音波プローブにより回転方向に走査する場合には、図8から明らかなように、超音波の送受信方向にアダプタの連結部が臨んでおり、またこの連結部とはほぼ180°の位置にはガイドワイヤが通過することから、超音波走査が不能な領域が2箇所に分散してその範囲が広がってしまう。これを防止するには、図10に示したように、アダプタ216のアダプタ本体260には、止着部261に連結される連結部262が延在されている側から挿通孔263を穿設して、このアダプタ本体260の先端に開口させるように構成すれば良い。これによって、超音波を送受信できない領域は連結部262が対面する部分だけになり、かなり大きな角度にわたって超音波走査を行うことができる。なお、リニア走査を行う場合には、図8において、連結部62が位置している部分と、ガイドワイヤ12が挿通されている部分との間に超音波振動子42を配置して、超音波プローブ10の軸線方向に動かすことによって、超音波の送受信に対する障害物を除去できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上のように、超音波プローブの先端にガイドワイヤの挿通路を有するアダプタを着脱可能に取り付ける構成としたので、超音波プローブを用いて超音波検査を行うに当って、先端の硬質部長を短くし、しかもガイドワイヤを挿通させる必要がある場合には先端に挿通路を形成することができることになり、超音波プローブに汎用性を持たせることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、超音波プローブの挿入経路を示す説明図である。
【図2】ガイドワイヤを体腔管内に挿入する操作を示す作用説明図である。
【図3】ガイドワイヤに沿って超音波プローブを挿入している状態を示す作用説明図である。
【図4】超音波プローブを内視鏡の処置具挿通チャンネルから導出したままで超音波走査を行っている状態を示す作用説明図である。
【図5】本発明の超音波検査装置に用いる各種の器具類を示す外観図である。
【図6】超音波プローブの先端部分の断面図である。
【図7】アダプタの断面図である。
【図8】超音波プローブにアダプタを取り付けて、内部にガイドワイヤを挿通させた状態を示す構成説明図である。
【図9】超音波プローブとアダプタとの連結機構の他の例を示す構成説明図である。
【図10】アダプタの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
10,110 超音波プローブ
16,116,216 アダプタ
40 可撓性コード
41,141 先端キャップ
42 超音波振動子
49 供給路
50,150 先端キャップ
51 連結パイプ
52,152 凹溝
60,160,260 アダプタ本体
61,161,261 止着部
62,162,262 連結部
63,263 挿通路
64,164 窪み
Claims (2)
- 可撓性チューブの先端に連結パイプを介して先端キャップを連結して設け、この先端キャップ内に超音波振動子を設けた超音波プローブとを備えた超音波検査装置において、
前記超音波プローブにはガイドワイヤの挿通路を穿設したアダプタ本体と、このアダプタ本体の基端部に連設した止着部とを有するアダプタが着脱可能に装着され、
前記超音波プローブには、その連結パイプに前記アダプタの止着部が着脱可能に取り付けられる取付部を設ける
構成としたことを特徴とする超音波検査装置。 - 前記取付部は、前記連結パイプの外周面に設けた円環状または少なくとも180°以上の円弧状となった凹部から構成され、前記止着部は、この凹部に着脱可能に嵌合されて、弾性的に抱持する構成としたことを特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。
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