JP3518905B2 - 体腔内超音波プローブ - Google Patents

体腔内超音波プローブ

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JP3518905B2
JP3518905B2 JP22959994A JP22959994A JP3518905B2 JP 3518905 B2 JP3518905 B2 JP 3518905B2 JP 22959994 A JP22959994 A JP 22959994A JP 22959994 A JP22959994 A JP 22959994A JP 3518905 B2 JP3518905 B2 JP 3518905B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内超音波プローブ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波診断において、特開平4−
309326号公報に記載の技術が知られている。同文
献には、体腔内に挿入する挿入部の先端に超音波振動子
を固定した先端硬質部、及び先端硬質部を湾曲させるた
めの湾曲部を設けた超音波診断装置が示されている。こ
のものにおいて、先端硬質部は略円筒形であり、体腔内
にて湾曲操作することで超音波振動子面を診断部位に接
触させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、そのように
して使用する超音波プローブにおいて、下記のような体
腔内での操作性、密着性等を考えると次のような点が問
題となる。超音波プローブを体腔内で操作する場合、先
端が自由な状態であるため、超音波振動子面を一様に診
断部位に密着させることが困難な場合がある。また、診
断部位に密着させた状態のまま移動させようとすると、
容易に接触状態が変わり密着性が悪くなることがある。
また、先端の方向を変える場合の支点が、先端硬質部手
元側に限られるために超音波プローブの先端硬質部の先
端側を支点として向きを変える場合の操作性が著しく悪
い。また、体腔内で、超音波プローブの挿入部に対して
処置具を固定する手段がないため処置具を超音波画像下
に描出しづらく、超音波ガイド下に処置具を使用しづら
い。また、その解決手段として、超音波プローブの挿入
部内に処置具挿通用の管路を設けるものも考えられる
が、この場合は、管路の内部を目視にて確認できないの
で物がつまった場合に対処しづらかったり、管路内を洗
浄する際に特別な道具を使う必要があるため、洗浄時間
が従来の超音波プローブよりも多く必要になるなどす
る。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、体腔内での超音波プローブの先端硬質部の操作
性及び臓器との密着性の向上をはかることのできる体腔
内超音波プローブを提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の体腔内超音波プ
ローブは、超音波振動子を配した先端硬質部、該先端硬
質部に接続された湾曲部、及び該湾曲部に連なる挿入管
からなる挿入部を備えるとともに、前記先端硬質部に処
置具によって把持される処置具把持部を設けたことを特
徴とするものである。前記処置具把持部はくびれである
のが、処置具によって処置具把持部を把持する上で好ま
しい。
【0006】
【作用】本発明においては、超音波プローブの先端硬質
部に処置具によって把持される処置具把持部を設けるこ
とで、処置具による超音波プローブ先端の操作、付勢を
可能にする作用をもつ。使用時、超音波プローブの先端
硬質部の先端側にある処置具把持部を処置具にて把持す
ることにより、処置具による先端硬質部の操作が可能に
なり、体腔内での超音波プローブ先端の操作性及び臓器
との密着性の向上を実現することを可能ならしめる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る超音波プローブの
概要構成を示すものである。図において、1は超音波プ
ローブを示し、超音波プローブ1は、ここでは、体腔内
に挿入される挿入部2(超音波プローブ挿入部)、使用
者(術者)が把持、及び挿入部先端を湾曲操作する操作
部3、更には、図示しない超音波観測装置と信号の授受
を行うケーブル4及びコネクター5よりなる。
【0008】図2は、上記超音波プローブ1の挿入部先
端の構成を示したものである。同図に示すように、挿入
部2は、先端硬質部6、湾曲部7、挿入管8からなり、
先端硬質部6内部には、送受信用超音波振動子アレイ9
とそれに接続された信号ケーブル10が設置されてい
る。本実施例においては、超音波プローブ1は、このよ
うに、超音波振動子アレイ9を配した先端硬質部6と、
先端硬質部6に接続された湾曲部7と、湾曲部7に連な
る挿入管8とからなる挿入部2を持つ構成であるが、更
に、その先端硬質部6には、処置具によって把持される
処置具把持部を設ける構成とする。この場合において、
処置具把持部は、処置具固定用凹部または凸部(もしく
は、凹部状または凸部状のもの)とすることができ、ま
た、先端硬質部6に対して少なくとも一部が回動可能な
ものとすることができ、また、処置具嵌合部とすること
ができ、また、先端硬質部6に対して進退可能なものと
することができ、また、弾性体からなるものとすること
ができ、または、それらの一以上の組合せによる構成の
ものとすることができる。
【0009】ここでは、図示構成のように、先端硬質部
6の先端は、挿入軸方向に伸長させてあり、その伸長部
の一部外表面に処置具把持部としてのくびれ11が設け
てある。かかるくびれ11の断面形状は、円形のものに
特定されるものではなく、多角形形状でも良い。また、
その表面を適度に荒らしても良い。
【0010】上記構成の超音波プローブ1は、術者はこ
れを下記の如くに使用することができ、体腔内でのプロ
ーブ先端の操作性・密着性の向上等が図れる。図3は、
本超音波プローブ1の実使用場面を示したものである。
図示のように、腹壁aに設けられた穴を介して、超音波
プローブ1、及び把持鉗子12が挿入されている。ま
た、超音波プローブ1は、体腔内蔵器bに接触させるた
めにその湾曲部7が湾曲させてある。
【0011】一方、把持鉗子12は、ここでは先端把持
部13を備える処置具であり、図示しない内視鏡のガイ
ド下に、その先端把持部13を超音波プローブ1の先端
硬質部6のくびれ11に誘導され、把持固定される。上
記のようにして使用することができ、かつまた、超音波
プローブ1の先端硬質部6は、操作部3の操作以外に把
持鉗子12の操作によっても位置を変えられる。
【0012】超音波プローブ1の先端硬質部6の先端側
にある処置具把持部としてのくびれ11を処置具にて固
定することにより、処置具による先端硬質部6の操作が
可能になり、体腔内での超音波プローブ先端の操作性及
び臓器bとの密着性の向上が達成される。超音波プロー
ブを体腔内で操作する場合、従来の場合、先端が自由な
状態であるため、超音波振動子面を一様に診断部位に密
着させることが困難であるが、本超音波プローブ1では
これに対応でき、また、診断部位に密着させた状態のま
ま移動させようとすると、容易に接触状態が変わり密着
性が悪くなるような場面でも、これを回避して操作し、
使用することができるものである。
【0013】図3に示した使用例においては、図示の如
くに把持鉗子12により超音波プローブ1の先端硬質部
6を把持することで、先端側からも超音波振動アレイ9
を臓器bに対して付勢できるので、操作性、密着性が向
上し、より広範囲に良好な超音波診断画像が得られる。
また、把持鉗子12により、先端硬質部6の先端側の位
置を固定した状態で挿入管8を動かせ、ゆえに、超音波
プローブ1の先端を支点にした超音波走査面の移動も可
能になり、この点でもその操作性等が向上する。従来
は、プローブ先端の方向を変える場合の支点は先端硬質
部手元側に限られ、超音波プローブの先端硬質部の先端
側を支点として向きを変えようとするような場面の操作
性も著しく悪いが、本超音波プローブ1では、このよう
な不利、不便も解消される。
【0014】次に、本発明の他の実施例(第2実施例)
について、図4及び図5により説明する。本実施例は、
体腔内でのプローブ先端硬質部の操作性及び臓器との密
着性の向上、並びに洗浄性の良好な処置具挿通部を具備
する超音波プローブを実現しようというものである。
【0015】図4は、本実施例における超音波プローブ
挿入部2を示している。図示のように、挿入部2は、本
実施例では、先端硬質部6、挿入管8及び両者を屈曲回
転自在に接続する自在継ぎ手14よりなる。先端硬質部
6先端の一部は、円柱状のくびれ15が形成されてお
り、くびれ15の上には、一部切り欠きのある円筒カバ
ー16が処置具把持部として着脱自在に設けてある。円
筒カバー16は、先端硬質部6に対して回転自在であ
る。また、本実施例においては、挿入管8には、例えば
着脱可能な状態で複数のガイドリング17が固定されて
いる。ガイドリング17は、図5の如く穿刺針18等を
挿通させることができるものであり、かかる構成は、超
音波プローブ挿入部外面に処置挿通部を設けることで、
処置具挿通部を目視下に洗浄可能にする作用を有するも
のとなる。ここに、ガイドリング17は、体腔内での着
脱も可能なように一部が柔軟な材質、例えば弾性ゴムの
ような材質からなるものでもよい。なお、他の構成部分
については、前記実施例(第1実施例)と同様であって
よい。
【0016】本実施例による超音波プローブ1は、次の
ようにして使用することができる。図5は実使用場面の
説明図であり、同図に示すように、把持鉗子12によっ
て円筒カバー16を把持する。かかる円筒カバー16
は、既述の如く、先端硬質部6に対して回転自在になっ
ている。本実施例において、超音波プローブ1の先端硬
質部6は、把持鉗子12によっても位置制御が可能とな
っている。また、挿入管8に設けられたガイドリング1
7を通して、例えば穿刺針18や、図示しないレーザー
プローブ、マイクロ波治療用プローブなどの各種処置具
が挿通可能になっている。図示の使用例は、穿刺のため
穿刺針18が用いられている状態である。
【0017】本実施例においては、第1実施例と同様の
作用効果を奏するとともに、それに加えて、洗浄性の良
好な、処置具挿通口付きの超音波プローブが提供され
る。超音波プローブ1の先端硬質部6の両端とも回転自
在になっているので、挿入管8と把持鉗子12を平行移
動することで、容易に超音波振動子アレイ9を臓器bに
密着した状態で平行移動もできる。また、円筒カバー1
6が着脱自在なので、把持鉗子12により傷を付けてし
まっても容易に交換可能である。
【0018】更には、本超音波プローブ1は、挿入管8
外に処置具挿通部分、即ち図示例にあってはガイドリン
グ17があるので、洗浄性にも優れている。また、その
ガイドリング17に変形等の不具合が発生しても、本実
施例では着脱自在であるため容易に交換が可能でもあ
る。また、穿刺の場合に、超音波診断画像面を穿刺針1
8の向きに合わせることで超音波ガイド下穿刺が確実に
できるものである。
【0019】体腔内で、超音波プローブ挿入部に対して
処置具を固定する手段がないが故に、処置具を超音波画
像下に描出しづらく、超音波ガイド下に処置具を使用し
づらいといったようなことも、本実施例に従えば適切に
解消される上、超音波プローブ挿入部内に処置具挿通用
の管路を設けたものと比較しても、その場合は管路の内
部を目視にて確認できず物がつまった場合に対処しづら
かったり、その管路内洗浄にも手間、時間がかかる等の
不便があるのに対し、本実施例では、そのようのことも
回避し得て、超音波ブローブ本体の洗浄性を低下させる
ことなく処置具挿通を可能にすることができる。
【0020】次に、本発明の更に他の実施例(第3実施
例)について、図6乃至図8により説明する。本実施例
も、前記第2実施例と同様、体腔内でのプローブ先端硬
質部の操作性及び臓器との密着性の向上、洗浄性の良好
な処置具挿通部を具備する超音波プローブを実現しよう
というものである。
【0021】図5は、本実施例における超音波プローブ
挿入部2を示し、これは、先端硬質部6、挿入管8及び
両者を屈曲回転自在に接続する自在継ぎ手14よりな
る。本実施例においては、先端硬質部6の先端内部に
は、軸受け19が組み込まれており、処置具把持部とし
ての把持軸20が回転自在に配されている。また、挿入
管8の断面を示す図7に示す如く、挿入管8には軸方向
に全長にわたって処置具挿通溝21が形成されている。
なお、他の構成部分については、基本的に第1実施例
(第2実施例)と同様であってよい。
【0022】本実施例による超音波プローブ1は、次の
ようにして使用することができる。図8は実使用場面の
説明図で、同図に示すように、把持鉗子12によって把
持軸20を把持する。把持鉗子12により超音波プロー
ブ1の先端硬質部6の位置制御を行う。また、挿入管8
に設けられた処置具挿通溝21をガイドに穿刺針18な
どの処置具が挿通可能になっているので、図示使用例の
ように、穿刺のため穿刺針18をこれに挿通させる。
【0023】本実施例によると、超音波プローブ1の先
端硬質部6の両端とも回転自在になっているので、挿入
管8と把持鉗子12を平行移動することで、容易に超音
波振動子アレイ9を臓器bに密着した状態で平行移動で
きる。また、挿入管8の処置具挿通溝21が全長にわた
って目視可能であり、ブラッシング等で容易に洗浄でき
る。また、穿刺の場合に、超音波診断画像面を穿刺針1
8の向きに合わせることで超音波ガイド下穿刺が確実に
できる。本実施例によっても、第2実施例と同様の作用
効果を得られるものである。
【0024】次に、本発明の更に他の実施例(第4実施
例)について、図9により説明する。本実施例は前記第
3実施例と同様のことを実現しようというものであり、
第3実施例の変形例にも相当する。図9は、本実施例に
係る超音波プローブ1における先端硬質部6を含む超音
波挿入部2の要部構成を示すものである。
【0025】同図に示すように、本実施例では、先端硬
質部6の先端には、凹部22が設けてあり、処置具把持
部として弾性突起23が前記凹部22に固定されてい
る。ここに、その固定方法としては、例えば圧入、ネジ
止め等が挙げられる。また、弾性突起23は、その形
状、長さにおいて、格別、特定の条件はなく、処置具に
て把持可能であればよく、目的に応じて数種類の中より
選択使用できることが望ましい。その他の構成は、第3
実施例のものと同じである。
【0026】本実施例の場合は、図9に併せて使用例を
示すように、把持鉗子12により弾性突起23を把持
し、先端硬質部6の位置を把持鉗子12で操作する。そ
の他の使用態様等については、第3実施例と同じであ
る。本実施例によっても、第3実施例と同様の作用効果
を奏する。先端硬質部8の先端側からも把持鉗子12で
先端硬質部6の操作ができ、操作性等が向上する。ま
た、その場合、本実施例の構成にあっては、弾性突起2
3が軟らかいので把持しやすく、また、体腔内蔵器に強
く触れても損傷を与えにくい。また、挿入管8の処置具
挿通溝21が全長にわたって目視可能であり、ブラッシ
ング等で容易に洗浄でき、また、穿刺の場合に、超音波
診断画像面を穿刺針18等の向きに合わせることで超音
波ガイド下穿刺が確実にできる。
【0027】次に、本発明の更に他の実施例(第5実施
例)を図10により説明する。同図は、本実施例に係る
超音波プローブ1における先端硬質部6を示す。本実施
例では、挿入部2の先端硬質部6の先端には、テーパ状
の合わせ孔24が設けられている。かかる孔24は図中
は1箇所であるが、個数は複数であってもよく、また、
方向も任意でよい。また、本実施例では、図示の如く
に、上記合わせ孔24に対し、挿通可能なテーパ軸25
を持つ棒状処置具26を組み合わせて使用する。なお、
他の構成部分等については、例えば第1実施例と同様で
あってよい。
【0028】本実施例では、体腔内において、棒状処置
具26先端のテーパ軸25を合わせ孔24に勘合させ、
先端硬質部6を操作可能にすることができる。本実施例
においても、第1実施例相当の作用効果が得られ、同様
の狙いが実現できる。なお、本実施例は、前記第2〜第
4実施例のいずれかと組み合わせて実施してもよく、そ
の場合は、対応するそれら実施例と同様の作用効果が得
られる。
【0029】図11は、本発明の更に他の実施例(第6
実施例)を示すもので、本実施例に係る超音波プローブ
1における先端硬質部6を示す。本実施例では、挿入部
2の先端硬質部6の先端には、合わせネジ孔27が設け
られている。図中は2箇所であるが、3箇所以上であっ
てもよく、また、方向も任意でよい。上記合わせネジ孔
27に対し、本実施例では、図示の如く、挿通可能なネ
ジ軸28を持つ棒状処置具29を組み合わせるものであ
る。なお、本実施例も、他の構成部分等については、第
1実施例と同様であってよい。
【0030】本実施例では、体腔内において、棒状処置
具29先端のネジ軸28を合わせネジ孔27にネジ固定
させ、先端硬質部6を操作可能にする。本実施例におい
ても、第1実施例相当の効果が得られ、同様の狙いが実
現できる。また、本実施例も、第2〜第4実施例のいず
れかと組み合わせてよい。
【0031】次に、本発明の更に他の実施例(第7実施
例)について、図12及び図13により説明する。本実
施例は、第1実施例と同様に、体腔内でのプローブ先端
の操作性・密着性向上を図るとともに、特に、臓器の裏
側を含む隅々の臓器表面に容易に密着させうるようにし
ようというものである。
【0032】図12は、本実施例に係る超音波プローブ
1の挿入部2を示している。図示のように、挿入部2
は、本実施例では、先端硬質部6、屈曲部30、挿入管
8からなる。先端硬質部6の先端側内部には、処置具把
持部として先端に把持ブロック31を持つ細長状の軟性
体32が収納されている。収納部6Aの軟性体32自身
は、常に収納された状態に戻るよう付勢されている。例
えば、これは、具体的には巻き癖の付いたワイヤーの類
が挙げられる。また、屈曲部30としては、例えばボー
ルジョイントが挙げられる。なお、他の構成部分につい
ては、例えば第1実施例と同様とすることができる。
【0033】本実施例による超音波プローブ1は、次の
ようにして使用することができる。図13は本実施例に
よる実使用場面を示したものである。同図に示すよう
に、腹壁aに設けられた穴を介して、超音波プローブ
1、及び把持鉗子12が挿入されている。本超音波プロ
ーブ1はまた、体腔内蔵器bに接触させるためにその屈
曲部30が屈曲させてある。一方、把持鉗子12は、図
示の如くに、体腔内で把持ブロック31を把持してお
り、軟性体32を引き出す方向に引っ張ることで先端硬
質部6を体腔内蔵器bの裏面に密着させている。超音波
プローブ1の先端硬質部6は、挿入管8と把持鉗子12
の操作によって密着を保ちつつ位置を変えられる。
【0034】本実施例によっても、第1実施例と同様の
作用効果を奏し得る。把持鉗子12により把持ブロック
31を介して先端硬質部6を把持することで、先端側か
らも超音波振動子アレイ9を臓器bに対して付勢できる
ので、密着性が向上し、より広範囲に良好な超音波診断
画像が得られる。また、軟性体32が或る程度伸びるの
で、臓器裏側や奥深い位置においても、把持鉗子12の
先端を臓器内に挿し込むことなく目視下で操作できる。
【0035】次に、本発明の更に他の実施例(第8実施
例)について図14により説明する。本実施例は、前記
第7実施例と同様のことを実現しようというものであ
る。同図には、本実施例に係る超音波プローブ1の挿入
部2の構成をその実使用例の様子ととともに示してあ
る。図示のように、本実施例においては、挿入部2内に
先端へつながる管路33が設けてあり、内部には、先端
の処置具把持部としての把持ブロック31を持つ細長の
軟性体32が挿通されている。その他の構成は、他の実
施例に準じる。
【0036】基本的な使用態様は、第7実施例の場合と
同様であり、腹壁aに設けられた穴を介して、超音波プ
ローブ1、及び把持鉗子12が挿入されている。超音波
プローブ1は、体腔内蔵器bに接触させるために屈曲部
30が屈曲させてある。一方、把持鉗子12は、体腔内
で把持ブロック31を把持しており、軟性体32を引き
出す方向に引っ張るとともに、図示しない軟性体の他端
部も引っ張ることで先端硬質部6を体腔内蔵器bの裏面
に密着させている。超音波プローブ1の先端硬質部6
は、挿入管8と把持鉗子12の操作によって密着を保ち
つつ位置を変えられる。
【0037】本実施例によれば、第7実施例と同様な効
果を先端硬質部6長を短くして実現可能とすることがで
きる。また、先端から処置具把持部までの長さを任意に
決められているので、いかなる状況にも対応できる。ま
た、処置具の先端形状に合わせて処置具把持部の形状が
異なったものを準備することで、種々の処置具に対応可
能である。また、軟性体が切れた場合もすぐに代わりの
ものが使用できる。なお、第7,第8実施例も、第2〜
第4実施例のいずれかと組み合わせてもよい。
【0038】本発明に従う体腔内超音波プローブは、種
々態様で実施できる。以下、例をあげておくと、次のよ
うである。 〔付記〕 (1) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記先端硬質部に処置具把持
用凹部または凸部を設けたことを特徴とする体腔内超音
波プローブ。 (2) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記先端硬質部に対して少な
くとも一部が回動可能な処置具把持部を設けたことを特
徴とする体腔内超音波プローブ。 (3) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記先端硬質部に処置具嵌合
部を設けたことを特徴とする体腔内超音波プローブ。 (4) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記先端硬質部に対して進退
可能な処置具把持部を設けたことを特徴とする体腔内超
音波プローブ。 (5) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記先端硬質部に弾性体から
なる処置具把持部を設けたことを特徴とする体腔内超音
波プローブ。 (6) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びの湾曲部に連なる挿入管
からなる挿入部を持ち、前記挿入管外面に処置具挿通路
を設けたことを特徴とする体腔内超音波プローブ。 (7) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びの湾曲部に連なる挿入管
からなる挿入部を持ち、前記挿入管外面の挿入軸方向に
溝部を形成したことを特徴とする体腔内超音波プロー
ブ。 (8) 超音波振動子を配した先端硬質部とその先端硬
質部に接続された湾曲部、及びその湾曲部に連なる挿入
管からなる挿入部を持ち、前記挿入管外面に着脱可能な
処置具挿通部を設けたことを特徴とする体腔内超音波プ
ローブ。 (9) 前記(1)乃至(5)記載のいずれかの体腔内
超音波プローブと、前記(6)乃至(8)記載のいずれ
かの体腔内超音波プローブとを組み合わせてなることを
特徴とする体腔内超音波プローブ。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、超音波プローブ先端硬
質部に処置具によって把持される処置具把持部を設ける
ことで、処置具による超音波プローブ先端の操作、付勢
を可能とし得、従って、超音波プローブの先端硬質部の
先端側にある処置具把持部を処置具にて把持することに
より、処置具による先端硬質部の操作が可能になり、体
腔内での超音波プローブ先端の操作性及び臓器との密着
性の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体腔内超音波プローブの一実施例を示
す図である。
【図2】同例の挿入部先端部分の構成の一例を示す図で
ある。
【図3】同例における超音波プローブの実使用場面の説
明に供する図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すものにして、その超
音波プローブ挿入部部分の構成の一例を示す図である。
【図5】同例における超音波プローブの実使用場面の説
明に供する図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示すものにして、そ
の超音波プローブ挿入部部分の構成の一例を示す図であ
る。
【図7】同例の挿入管の断面を示す図である。
【図8】同例における超音波プローブの実使用場面の説
明に供する図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示すものにして、そ
の超音波プローブ挿入部の先端硬質部部分の構成の一例
を、使用形態例を含めて示す図である。
【図10】同じく、本発明の更に他の実施例を示すもの
にして、その超音波プローブ挿入部の先端硬質部部分の
構成の一例を、使用形態例を含めて示す図である。
【図11】同じく、本発明の更に他の実施例を示すもの
にして、その超音波プローブ挿入部の先端硬質部部分の
構成の一例を、使用形態例を含めて示す図である
【図12】本発明の更に他の実施例を示すものにして、
その超音波プローブ挿入部部分の構成の一例を示す図で
ある。。
【図13】同例における超音波プローブの実使用場面の
説明に供する図である。
【図14】本発明の更に他の実施例を示すものにして、
その超音波プローブ挿入部部分の構成の一例を、使用形
態例を含めて示す図である。。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 挿入部 3 操作部 4 ケーブル 5 コネクタ 6 先端硬質部 6A 収納部 7 湾曲部 8 挿入管 9 送受信用超音波振動子アレイ 10 信号ケーブル 11 くびれ 12 把持鉗子 13 先端把持部 14 自在継ぎ手 15 円柱状のくびれ 16 円筒カバー 17 ガイドリング 18 穿刺針 19 軸受 20 把持軸 21 処置具挿通溝 22 凹部 23 弾性突起 24 合わせ孔 25 テーパ軸 26 棒状処置具 27 合わせネジ孔 28 ネジ軸 29 棒状処置具 30 屈曲部 31 把持ブロック 32 軟性体 33 管路 a 腹壁 b 臓器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を配した先端硬質部、該先
    端硬質部に接続された湾曲部、及び該湾曲部に連なる挿
    入管からなる挿入部を備えるとともに、前記先端硬質部
    に処置具によって把持される処置具把持部を設けたこと
    を特徴とする体腔内超音波プローブ。
  2. 【請求項2】 前記処置具把持部はくびれであることを
    特徴とする請求項1記載の体腔内超音波プローブ。
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