JPH09238946A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH09238946A
JPH09238946A JP5579496A JP5579496A JPH09238946A JP H09238946 A JPH09238946 A JP H09238946A JP 5579496 A JP5579496 A JP 5579496A JP 5579496 A JP5579496 A JP 5579496A JP H09238946 A JPH09238946 A JP H09238946A
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JP
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ultrasonic probe
ultrasonic
sheath
tip
attachment
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JP5579496A
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English (en)
Inventor
Kenji Hirooka
健児 廣岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細胞診等を可能にする多機能化超音波プローブ
において、異なる機能を有するシースを交換する毎にシ
ース内に超音波伝達媒体を注入しなければならなかっ
た。 【解決手段】超音波プローブ1のシース11の先端封止
部材17にアタッチメント取り付け部18を設け、シー
ス11を交換することなく各種アタッチメント20を取
り替えられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波画像診断を行う
際に使用する超音波プローブに関するものであり、特に
外形が長尺に構成され体腔内に挿入可能とした超音波プ
ローブの先端構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有するシースからなる挿入部の
先端内部に超音波トランスデューサもしくはミラーを回
転自在に設けて、回転駆動部から延在するフレキシブル
シャフト等を介して回転しながらメカニカルスキャンす
る超音波プローブが知られている。
【0003】例えば、特開平7─79980号には、超
音波トランスデューサもしくはミラーがホルダーを介し
て支持され、ホルダーの一端にはフレキシブルシャフト
が連結され、このフレキシブルシャフトがこれらを包囲
するシースとともにプローブ後端に位置するコネクタ部
まで延在したものが記載されている。この超音波プロー
ブにおいて、上記シースの内部には超音波伝達媒体(例
えば流動パラフィン等)が充填されており、超音波ビー
ムの伝達を効率よく行わせ、またシース内のフレキシブ
ルシャフトの動作を円滑に行わせるように潤滑剤の役割
を兼ねている。また、超音波伝達媒体はシース先端部か
ら注入され、該注入口に封止部材を接着固定することに
より封入される。
【0004】ところで、超音波プローブは用途に応じて
様々な機能を有することが要求されるが、従来のもので
はその用途毎に多種類の超音波プローブを用意しなけれ
ばならない。たとえば、血管、胆管、膵管等へ超音波プ
ローブを誘導する際には、ガイドワイヤが挿通可能な超
音波プローブが有用であるが、食道や胃に適用する場合
はガイドワイヤは不要であり、そのガイドワイヤ挿通路
が診断の邪魔になることもある。また、血管のアテロー
ム除去にはバルーンを有する超音波プローブが有用であ
り、この種の超音波プローブを準備する必要がある。特
に、ディスポザブルな超音波プローブでは、非常にコス
トがかかってしまう。
【0005】そこで米国特許第5,421,338号に
は、体腔内に挿入可能な超音波プローブであってそのシ
ースを取り替え可能とすることにより、異なる用途に対
応できるものが記載されている。
【0006】上記特許には、次のようなものが記載され
ている。 1.駆動シャフトに結合されシースの遠方端に設けられ
た超音波トランスデューサの端部にキー溝を形成すると
ともに、このキー溝に対向するシースの部分に穴を設
け、同様のキー溝を形成した回転シャフトを有する血栓
切除具等の処置具を取り付けられるようにしたもの。 2.シースの遠方端に小開口を設け、ガイドワイヤを挿
通可能として、体腔内の目的部位に超音波プローブを容
易に導くことができるようにしたもの。 3.シリンジにより膨張・収縮可能なバルーンをシース
の超音波トランスデューサが対向する位置に設け、血管
の成形を行いながらその経過を超音波観察するもの。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記米国特許
のものではシースを取り替えるたびに、超音波伝達媒体
の注入作業を行う必要があり、観察の前準備に非常に時
間がかかる。また注入作業時に超音波伝達媒体に気泡が
混入したり、あるいは注入する前の脱気が不十分で観察
中に気泡が発生して、良好な超音波画像が得られない。
【0008】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、超音波プローブに種々の用途に対応する機能を
付加するにあたって、機能追加に必要な前準備を省略
し、また、超音波プローブそのものの画質を劣化させる
ことがない多機能の超音波プローブを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による超音波プロ
ーブは、超音波を送受波する超音波トランスデューサを
内蔵する長尺のシースを有するものであって、その先端
部にアタッチメント取り付け部材を設けたことを特徴と
するものである。
【0010】先端部にアタッチメント取り付け部材を設
け、用途に応じたアタッチメント(検査処置補助機能部
材)を取り付けられるようにしたので、超音波プローブ
に容易に機能追加ができる。また、アタッチメント取り
付けに際して超音波伝達媒体を注入する必要がないの
で、機能追加のための前準備がほとんど不要となるとと
もに、超音波プローブ内の媒体に気泡等が混入・発生し
て画質を劣化させることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明に係る超音波プローブ
を備えた超音波画像診断システムの全体構成を示す外観
図、図2は本発明に係る超音波プローブの概略構成を示
す外観図、図3は超音波プローブを超音波画像診断シス
テムにに接続するコネクタ部の詳細構成を示す断面図、
図4は超音波プローブの先端部の構成を示す断面図であ
り、図4(a)及び(b)はそれぞれアタッチメントを
外した状態と装着した状態を示す図であり、図5は超音
波プローブを内視鏡の鉗子チャンネルを介して体腔内へ
挿入する際に用いる挿入補助具の構成を示す一部破断し
た外観図であり、図5(a)及び(b)はそれぞれ超音
波プローブ挿入前と挿入時の使用形態を示す図であり、
図6は挿入補助具の使用法を示す説明図である。
【0012】本実施の形態を、アタッチメントを体腔内
壁の細胞を採取する細胞診ブラシユニットとしたものを
例にとって説明する。図1に示すように本実施の形態の
超音波プローブを備えた超音波画像診断システムは、次
のような手段から構成される。超音波を送受し断層像を
得る超音波プローブ1はその一端にコネクタ部2を有
し、このコネクタ部2を介して駆動ユニット3に着脱自
在な構造になっている。駆動ユニット3は、超音波プロ
ーブ先端に設けられた超音波トランスデューサを回転走
査する駆動力を発生するモータおよび超音波信号の送受
を行うパルサ・レシーバを内蔵している。駆動ユニット
3は、超音波信号の信号処理を行い画像信号を生成する
観測装置4に接続され、観測装置4の出力はモニタ5上
に断層像として表示される。駆動ユニット3は伸縮・回
転自在な支持アーム6に固定されており、超音波プロー
ブ1を容易に内視鏡の鉗子チャンネルに挿入することが
できるように構成されている。駆動ユニット3、観測装
置4、モニタ5及び支持アーム6はカート7にそれぞれ
載置され、移動可能になっている。
【0013】超音波プローブ1は、図2に示すようにコ
ネクタ部2と、このコネクタ部2から延在し可撓性を有
する挿入部8とからなる。挿入部8は超音波トランスデ
ューサ9とこれに機械的に接続され回転自在なフレキシ
ブルシャフト10と、超音波トランスデューサ9及びフ
レキシブルシャフト10を内包するシース11により構
成されている。シース11はステンレスの編組体を1重
もしくは多重に編んだものにポリエチレン等の樹脂をコ
ーティングしてある。また、シース11の内壁の編組体
の一部は内側に露出させて、超音波トランスデューサ9
の接地電極側に接続されているフレキシブルシャフト1
0との電気的な接触を行うようにして、接地側のインピ
ーダンスを下げている。
【0014】シース11の端部とコネクタ部2との接続
形態は、図3に示すとおりである。シース11の端部は
コネクタ部2内の口金12に接続される。口金12には
ネジ13が切ってあり、シース11をねじ込んだ後に、
ゴムチューブ14を上からねじ込み、さらにシース固定
用ナット15を締め込むことで水密に固定されている。
前もってシース11の内面に雌ネジを切っておくと、よ
りスムーズにシース11をねじ込むことが可能になる。
ここでは、シース11の弾性変形を利用して口金12に
挿入するので、シース内面にネジを切っていない。
【0015】図4(a)に示すように、超音波プローブ
1の挿入部8の遠方端には、シース11の内部に超音波
トランスデューサ9およびフレキシブルシャフト10が
設けられている。そしてシース11の内部は超音波伝達
媒体16が充填されており、シース11の先端に設けら
れた先端封止部材17により水密に封じられている。
【0016】先端封止部材17には雌ネジ18が切って
ある。一方、細胞診ブラシ20は、その基端部には雄ネ
ジ19が切ってあり、図4(b)のように先端封止部材
17の雌ネジ18にねじ込むことができるようになって
いる。
【0017】このような構成を有する超音波プローブ1
を経内視鏡的に体腔内へ挿入するための挿入補助具21
は、図5(a)に示すように固定ネジ22、逆止弁2
3、注水口24、ガイドパイプ25、ガイドパイプ25
の外周面及び内周面をそれぞれその軸方向に沿って摺動
するスライド外筒26及びスライド内筒27、スライド
外筒26及びスライド内筒27の端部に設けられテーパ
状の開口部28を有する摘みゴム29、摘みゴム29の
開口部28を水密に封じるゴム栓30、注水口24付近
に設けられた前側支持部材31に一端を固定されゴム栓
30が回転・進退自在に取り付けられたガイドシャフト
32、ガイドシャフト32の他端に固定された後側支持
部材33及びこの後側支持部材33に設けられた開口に
ねじ込まれたプローブ挿入口34からなる。
【0018】ここで、ゴム栓30は、注水口24からの
注いだ水が摘みゴム29から漏れないように、その開口
部28に栓をすることができるように回転・進退自在に
取り付けられたものである。超音波プローブ1を挿通す
る際には、図5(b)に示したように、摘みゴム29の
開口部28からゴム栓30を外し、超音波プローブ1を
挿通する。
【0019】このように構成された挿入補助具21は、
図6のように、固定ネジ22をスコープ鉗子口35に締
めつけて挿入補助具21をスコープに取り付けて使用す
る。プローブ挿入部8を持ち、プローブ挿入口34より
超音波プローブ1を挿入する。超音波プローブ1の先端
が注水口24付近の逆止弁23に突き当たった所で、摘
みゴム28を持ちスライド外筒26及びスライド内筒2
7を図5(b)に示したストローク分スライドさせると
ともに、超音波プローブ1を挿入していく。
【0020】スコープ先端の図示しない鉗子口から超音
波プローブ1が出た所で、目的部位に超音波トランスデ
ューサ9を近づけ、注水口24より脱気水をシース11
の超音波トランスデューサが位置する部分が水没するま
で注水する。
【0021】ここでは、超音波プローブ1を挿入してか
ら水を注いでいるが、超音波プローブ1を挿入する前に
予め注水しておいてもよい。この場合ゴム栓30で摘み
ゴム29の開口部28を塞いでから注水する。
【0022】次に超音波プローブ1のスキャンを行い、
超音波画像を得る。スキャン後に、先端に取り付けてあ
る細胞診ブラシ20で目的部位(例えば気管支等)を擦
り検査を終了する。
【0023】本実施の形態によれば、超音波検査に引き
続き、プローブを入れ替えることなく目的部位の組織が
採取でき、より正確な診断が可能となる。また、細胞診
ブラシを着脱自在にしたことによって、ブラシが破損し
たときにブラシのみを交換すれば良く、経済的である。
【0024】さらに、シースに編み込んだ編組体によ
り、温度変化や、外力によるシースの伸び縮みを防止す
ることができるとともに、シースの捻じれに対しても耐
久性を向上することができる。
【0025】図7(a)及び(b)は、本発明の第2の
実施の形態に係り、超音波プローブ36の挿入部37の
先端部38の断面図を示す。図7(a)は超音波画像取
得時の先端部38の状態を示し、図7(b)は、組織採
取時の状態を示す。なお、以下の記載においては第1の
実施の形態と共通の部材については同一符号を付するこ
とにより、その説明を省略する。
【0026】挿入部37の外周部には進退自在の保護シ
ース39を設けてあり、保護シース39の先端近傍に
は、超音波のビーム幅より大きな開口40を2箇所に設
けてある。開口40の位置は保護シース39で細胞診ブ
ラシ41を覆った際に、超音波ビームが通過するように
決められる。細胞診ブラシ41の基端部には雌ネジ42
が切ってあり、シース11の先端部に設けられた先端封
止部材43にはそれに対応した雄ネジ44が切ってあ
る。保護シース39の他端はコネクタ部2の近傍まで延
在している。フレキシブルシャフト10には、一方の底
面にシースの軸を45°で切るようにして音響ミラー部
45が設けられ、他方の底面にシースの軸に垂直に超音
波ビームを放射するように超音波トランスデューサ9が
設けられたハウジング46が固定されている。本実施の
形態では、超音波トランスデューサ9から挿入軸方向に
超音波ビームが発せられ、音響ミラー45にて挿入軸に
垂直な面内に反射されて目的部位に到達するようになっ
ている。目的部位から反射された超音波信号は音響ミラ
ー45で挿入軸方向に反射され超音波トランスデューサ
9に入射するようになっている。
【0027】本実施の形態に係る超音波プローブ36を
スコープへ挿通する時には、保護シース39を挿入部3
7先端側にスライドさせ、細胞診ブラシ41に被せて図
7(a)のような状態にする。超音波プローブ36の挿
入後、超音波検査は、この状態(即ち、超音波ビームが
開口40を通過可能な状態)で行う。その後図7(b)
に示すように、保護シース39をコネクタ部2側にスラ
イドさせ、細胞診ブラシ41を露出させて組織の採取を
行う。超音波プローブ36をスコープから抜去するとき
には、再度保護シース39を細胞診ブラシ41に被せて
から作業を行う。
【0028】本実施の形態に係る超音波プローブによれ
ば、採取した組織を脱落させたり、不要な部分の組織を
採取したりすることがなく、第1の実施の形態のものよ
りもより正確な診断を行うことができる。さらに、保護
シースの開口を超音波ビームの幅よりも大きくしてある
ので、アーチファクト発生及び感度低下が少ない。ま
た、保護シースをコネクタ側へずらし、細胞診ブラシを
露出させる際、開口が超音波ビームの通過位置を外れる
ので、ブラシが確実に露出したことを超音波画像上で容
易に判断できる。
【0029】図8(a)及び(b)は、本発明の第3の
実施の形態に係り、超音波プローブ1の挿入部8の先端
封止部材17に取り付けられるアタッチメントの他の例
である、ガイドワイヤを挿通するガイドワイヤチップの
断面図を示す。図8(a)はガイドワイヤチップの構造
を示す断面図であり、図8(b)は、このガイドワイヤ
チップの使用方法を説明するための説明図である。
【0030】図8(a)において、ガイドワイヤチップ
47は、ガイドワイヤルーメン48が設けられ先端部が
略球形に形成されたルーメン部49と雄ネジ50が切ら
れたネジ部51の2体からなる。ルーメン部49は、ネ
ジ部51に対して回転自在にカシメられている。ガイド
ワイヤチップ47が雄ネジ50を先端封止部材17の雌
ネジ18にねじ込むことにより挿入部8の先端に固定さ
れる点は第1の実施の形態と同様である。
【0031】図8(b)に示すガイドワイヤ52は、た
とえば体腔内壁を傷つけないように先端部をコイル状に
形成したステンレス線である。
【0032】このようなガイドワイヤ52を挿入補助具
21の取り付けられたスコープ鉗子口35から体腔内に
挿入し、その先端を目的の部位まで導入・留置する。次
にガイドワイヤ52の他端をガイドワイヤチップ47の
ガイドワイヤルーメン48に挿通し、目的部位まで超音
波プローブ1をこのガイドワイヤ52に沿って挿入し、
超音波検査をする。
【0033】本実施の形態に係るガイドワイヤチップを
用いることにより、超音波プローブの挿入性が向上し、
またルーメン部が挿入部に対して回転自在となっている
ので、ガイドワイヤ挿通の際に超音波プローブに不要な
外力を与えるのを避けられる。
【0034】図9、図10及び図11に、本発明の第4
の実施の形態を示す。図9(a)は本実施の形態に係る
超音波プローブの先端部の詳細な構成を示す横断面図で
あり、図9(b)は超音波プローブの先端部のA−A’
についての縦断面図、図9(c)は同B−B’について
の縦断面図であり、図10は保護シースのコネクタ側の
構造を示す断面図であり、図11は本発明に係る超音波
プローブを用いて組織を採取する様子を示した説明図で
ある。
【0035】図9(a)に示すように、超音波プローブ
53の先端封止部材17には、基端部54に雄ネジ55
が形成され他方に半球殻部55を有するカッターチップ
56が取り付けられている。カッターチップ56の刃5
7は半球殻部55の周辺部に設けられている。さらに、
超音波の透過性が良好なポリエチレン等でできた保護シ
ース58が挿入部8の外周面に進退自在に設けられてい
る。保護シース58の先端部には金属等でできた硬質の
ドーム状に形成されたキャップ部59が設けられてい
る。キャップ部59の側面には開口部60が設けられ、
開口部60の内周面には鋭利なエッジ部61が形成され
ている。開口部付近の構造を図9(b)に示す。即ち、
開口部60に入り込んだ組織は刃57とエッジ部61に
挟み込まれるようになっている。
【0036】開口部60の位置を超音波画像上で確認す
るため、保護シース58に超音波の強反射体(例えば金
属ワイヤ)62が図9(c)に示すように保護シース5
8内に埋め込まれている。
【0037】次に、保護シース58のコネクタ部2側の
構造を図10を参照しながら説明する。保護シース58
はコネクタ部2に対し口金63を介して水密、進退かつ
着脱自在に接続されている。口金63には、保護シース
58内を吸引するための吸引口64と、保護シース内に
注水するための注水口65を設けてある。
【0038】以上のように構成された超音波プローブ5
3の使用方法を図11に示す。まず、超音波検査を行う
時は、図示しない注水ポンプから注水口65を介して保
護シース58内に水もしくは生理食塩水等を注入し、開
口部60より目的部位に水等を送り、スキャンを開始す
る。
【0039】スキャン後は図示しない吸引ポンプにより
吸引口64を介して保護シース58内を吸引する。この
時、組織66を開口部60に吸い込む。その後、保護シ
ース58を超音波プローブ1に対して突出する方向にス
ライドさせ、カッターチップ56の刃57と開口部60
のエッジ部61により吸引した組織66を切除・採取す
る。
【0040】本実施の形態による超音波プローブ53を
用いると、第1及び第2の実施の形態で説明したものに
比べて、多くの組織が採取できるので、より正確な細胞
診断が可能になる。
【0041】図12は、本発明の第5の実施の形態に係
り、超音波プローブ67の先端の構成を示す断面図であ
る。基端部68に雄ネジ69を切り、他端にフランジ部
70を有するバルーンチップ71が、超音波プローブ6
7の先端封止部材17にねじ込まれている。バルーン7
2はシース11の超音波トランスデューサ9を内蔵する
部分を覆うようにして設けられ、収縮時は筒状の形状を
している。バルーン72の一端はバルーンチップ71の
フランジ部70に糸縛りされている。バルーン72の他
端は、シース11の超音波トランスデューサ9が内蔵さ
れる部分よりも手元側を覆うバルーンシース73の一端
に糸巻接着される。バルーンシース73は、超音波プロ
ーブ67のコネクタ部2近傍まで延在しており、図10
に示したような口金63にてコネクタ部2に水密かつ着
脱自在に取り付けられている。
【0042】以上のように構成された超音波プローブ6
7を用いたバルーン密着法による超音波検査は、口金6
3の注水口65より水等を注入し、バルーン72を膨張
させて目的部位の体腔内壁に密着させて行われ、空気層
の影響による画像の欠落を防止でき良好な超音波検査が
できる点に特徴がある。
【0043】本実施の形態に係る超音波プローブ67に
よれば、バルーン72の先端がバルーンチップ71に固
定されているので、膨張時に超音波プローブの軸方向へ
はバルーンが伸びず、均等に径方向にのみ膨張し、超音
波プローブの操作性が向上する。
【0044】以上各実施の形態を説明したが、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、先端封止部
材に取り付けられるアタッチメントは発熱素子やその他
のセンサでもよく、用途に応じて種々選択可能であるこ
とはいうまでもない。
【0045】以上説明した本発明の構成は、以下のよう
に要約されうる。 (1)超音波を送受波する超音波トランスデューサを内
蔵する長尺のシース部材を有する超音波プローブにおい
て、前記シース部材の先端部にアタッチメント取り付け
部を設けたことを特徴とする超音波プローブ。 (2)前記シース部材内部に充填された超音波伝達媒体
と、この超音波伝達媒体を封止する先端封止部材とを有
し、前記アタッチメント取り付け部は前記先端封止部材
の先端部に設けられたネジ部であることを特徴とする
(1)記載の超音波プローブ (3)前記アタッチメント取り付け部材に取り付け可能
に形成した基端部と細胞採取のためのブラシを設けた先
端部とからなる細胞診ブラシを、アタッチメントとして
着脱自在に設けたことを特徴とする(1)または(2)
記載の超音波プローブ (4)前記シース部材を進退自在に覆う筒状部材であっ
て、前記シース部材上にて前進させた状態で、前記超音
波トランスデューサから送波される前記超音波のビーム
が通過する位置に開口部を有するとともに、前記アタッ
チメント取り付け部材に取り付けられるアタッチメント
を覆うようにし、前記シース部材状にて後退させた状態
で、前記アタッチメントを露出させるべく移動できるよ
う形成した保護シース部材を有することを特徴とする
(1)〜(3)記載の超音波プローブ (5)前記保護シース部材を前記シース部材上にて後退
させて前記アタッチメントを露出させた状態にしたと
き、前記開口部は前記超音波のビームの少なくとも一部
を不透過にする位置または大きさにて形成されているこ
とを特徴とする(4)記載の超音波プローブ (6)前記アタッチメント取り付け部材に取り付け可能
に形成した基端部とルーメンを有し前記基端部に回転自
在に設けられたルーメン部とからなるガイドワイヤチッ
プを、アタッチメントとして着脱自在に設けたことを特
徴とする(1)または(2)記載の超音波プローブ (7)超音波を透過する材質で形成され前記シース部材
を進退自在に覆う筒状部とこの筒状部先端に設けられ側
面部に開口を有するキャップ部とを有する保護シース部
材を設けるとともに、前記アタッチメント取り付け部材
に取り付け可能に形成された基端部と前記キャップ部の
開口に略接するように位置付けされる刃を備えた先端部
とからなるカッターチップをアタッチメントとして着脱
自在に設け、前記保護シースを前記シース上で進退する
ことにより前記開口と前記カッターチップにて組織を切
除できるようにした(1)または(2)記載の超音波プ
ローブ (8)前記アタッチメント取り付け部材に取り付け可能
に形成された基端部とフランジ状に形成された先端部と
を有するフランジチップをアタッチメントとして着脱自
在に設けたことを特徴とする(1)記載の超音波プロー
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
先端部にアタッチメント取り付け部材を設け、用途に応
じたアタッチメント(検査処置補助機能部材)を取り付
けられるようにしたので、超音波プローブに容易に機能
追加ができる。また、アタッチメント取り付けに際して
超音波伝達媒体を注入する必要がないので、機能追加の
ための前準備がほとんど不要となるとともに、超音波プ
ローブ内の媒体に気泡等が混入・発生して画質を劣化さ
せることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る超音波プロー
ブを備えた超音波画像診断システムの全体構成を示す外
観図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る超音波プロー
ブの概略構成を示す外観図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る超音波プロー
ブのコネクタ部の詳細構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る超音波プロー
ブの先端部の構成を示す断面図である。(a)はアタッ
チメントを外した状態の断面図、(b)はアタッチメン
トを装着した状態の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る超音波プロー
ブを経内視鏡的に体腔に挿入するための挿入補助具の構
成を示す一部破断した外観図である。(a)は超音波プ
ローブ挿入前の使用形態、(b)は超音波プローブ挿入
時の使用形態を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る挿入補助具の
使用法を説明する説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る超音波プロー
ブの先端部の断面図である。(a)は超音波画像取得時
の状態を示し、(b)は組織採取時の状態を示す。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る超音波プロー
ブの先端部に取り付けられるアタッチメントの構成を示
す断面図である。(a)は構造を示す図であり、(b)
はアタッチメントの使用方法を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る超音波プロー
ブの先端部の構成図である。(a)は詳細構成を示す横
断面図であり、(b)はキャップ部の開口部付近の縦断
面図であり、(c)は超音波トランスデューサ付近の縦
断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る超音波プロ
ーブの保護シースのコネクタ側の構造を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る超音波プロ
ーブを用いて組織を採取する様子を示す説明図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る超音波プロ
ーブの先端部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 9 超音波トランスデューサ 11 シース 18 アタッチメント取り付け部(雌ネジ) 36 超音波プローブ 44 アタッチメント取り付け部(雄ネジ) 53 超音波プローブ 67 超音波プローブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波を送受波する超音波トランスデュー
    サを内蔵する長尺のシース部材を有する超音波プローブ
    において、 前記シース部材の先端部にアタッチメント取り付け部を
    設けたことを特徴とする超音波プローブ。
JP5579496A 1996-03-13 1996-03-13 超音波プローブ Pending JPH09238946A (ja)

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JP5579496A JPH09238946A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 超音波プローブ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005254024A (ja) * 2005-06-09 2005-09-22 Olympus Corp 超音波診断装置
JP4577470B2 (ja) * 2001-02-06 2010-11-10 富士フイルム株式会社 超音波検査装置
JP2020503960A (ja) * 2017-01-12 2020-02-06 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 管腔内デバイスにおける構成要素の接続のための支持部材、システム及び方法

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