JP3594278B2 - 体腔内超音波プローブ装置 - Google Patents

体腔内超音波プローブ装置 Download PDF

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部の先端に超音波振動子を配置し、処置具チャンネルを挿通した処置具にて処置可能にした体腔内超音波プローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
体腔内に挿入可能な挿入部の先端に超音波振動子を設けて超音波振動子により、超音波断層画像を得られるようにすると共に、この挿入部に処置具チャンネルを設け、この処置具チャンネルの先端の導出口から処置具を突出させて病変組織等を採取する等の処置を行うことができる体腔内超音波プローブ装置が実用化されている。
【0003】
例えば、特開平6−63041号公報には処置具チャンネルに挿通された穿刺針等は、穿刺針等の処置具を体腔壁などに圧し当てた際に、その反作用によって、処置具等が超音波プローブの走査断面内から外れることを防ぎ、突没自在に導出して、超音波による観察下で吸引生検等の処置を行えるように工夫したものが開示されている。
【0004】
この従来例においては、処置具チャンネルから突没可能な処置具の外径とほぼ等しい幅を有する長孔を備えた左右のずれ防止手段を導出口の先端に設けたものである。
【0005】
この構成を用いることによって、処置具は導出口付近に設けられた起上台の長さによる支持ではなく、導出口の先端側に設けた左右ずれ防止手段と導出口との間の長い距離で支持されているため、体腔内壁に処置具などを圧し当てる場合にも力が逃げず、なおかつ超音波走査面内から処置具が外れることなく常に超音波画像下で処置具を観察しながら処置が行うことができるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平6−63041号公報に記載された左右ずれ防止手段は、導出口からある程度の長い距離を設けて設置することによって、処置具の左右のずれを防止する効果が現れるため、例えば、超音波内視鏡のような先端の硬質部の長さを極力短くすることが要求される装置に用いるのは硬質部の長さが長くなってしまうので、そのままでは適用しにくい。
【0007】
さらに、超音波プローブの走査角度を広く設ける場合には、左右ずれ防止手段が超音波の走査範囲に含まれて、左右ずれ防止手段にて超音波が乱反射し、それ以遠の断層像の撮影が困難になる。また、左右ずれ防止手段が起立している状態の場合には、例えば超音波内視鏡に適用した場合には、光学視野内に左右ずれ防止手段が入り、観察の妨げになる。
【0008】
(発明の目的)
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたもので、穿刺針等の処置具で処置する場合、体腔壁などに圧し当てた際に、その反作用によって、処置具が曲げられても、超音波による観察を維持できるようにしてより安全、かつより処置し易くできる体腔内超音波プローブ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の体腔内超音波プローブ装置においては、組織吸引針等の処置具の先端側の断面形状を扁平な断面形状とする等して所定の方向に最も曲がり易くすると共に、この処置具が挿通される処置具チャンネルの先端側における前記処置具の先端側が収納される導出口付近の中空断面形状を前記扁平な断面形状と相似形等の中空断面形状にすると共に、前記所定の方向が超音波の走査面の方向と一致するように中空断面形状の方位を設定し、かつ処置具を収納した場合に処置具がその長手方向(軸)の回りで回転してしまわないように収納する体腔内超音波プローブとで構成される。
【0010】
従って、例えば、組織吸引針で病変部への穿刺の際に体腔壁に組織吸引針を圧し当てた時、体腔壁からの反作用力が組織吸引針に対して負荷となり、組織吸引針は所定の方向に曲がるが、その方向は超音波の走査面と一致するので、処置具としての組織吸引針は超音波断層画像から外れることなく観察できるので、より安全に組織吸引の処置を容易に実施することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を構成する超音波内視鏡の全体構成を示し、図2は図1の挿入部の先端側の構造を示し、図3は処置具挿入口付近の構造を示し、図4は組織穿刺針の構造を示す。
【0012】
本実施の形態の目的は超音波による観察下で処置具として例えば穿刺針にて穿刺を実施する際、超音波走査面から穿刺針が外れることなく安全に穿刺することを可能にする体腔内超音波プローブ装置を提供することを目的とする。
本発明の体腔内超音波プローブ装置の第1の実施の形態は図1に示す超音波内視鏡1と図4に示す組織穿刺針41とから構成される。
【0013】
図1に示す体腔内超音波プローブとしての超音波内視鏡1は、体腔内に挿入される細長の挿入部2と、この挿入部2の後端に形成された太幅の操作部3と、この操作部3の後端に形成された接眼部4と、操作部3から外部に延出されたユニバーサルコード5と、このユニバーサルコード5の末端に設けられた内視鏡コネクタ6と、この内視鏡コネクタ6から延出された超音波ケーブル7と、この超音波ケーブル7の末端に設けられた超音波コネクタ8とから構成される。
【0014】
上記挿入部2は、先端から硬質の部材で形成された先端硬質部9と、この先端硬質部9の後端に隣接して形成され、湾曲自在の湾曲部10と、この湾曲部10の後端から操作部3の前端に至る長尺で可撓性を有する可撓部11とが順次設けられている。
【0015】
上記操作部3には湾曲操作を行うアングルノブ12が設けてあり、このアングルノブ12を回動操作することにより、湾曲部10を湾曲させることができる。また、この操作部3には送気及び送水の操作を行う送気送水ボタン13と吸引を行う吸引ボタン14とが設けられている。また、この操作部3の前端付近には処置具を挿入する処置具挿入口(以下、単に挿入口)15が設けてあり、この挿入口15は挿入部2内に形成された処置具チャンネル16(図2参照)と連通し、この処置具チャンネル16は先端硬質部9の斜面部17で開口する処置具導出口(単に導出口或いは突出口と略記)18が出口となっている。
【0016】
そして、図4に示す組織吸引針41等の処置具を挿入口15から挿入し、処置具チャンネル16を介してその突出口18から処置具の先端側を突出し、病変部等の組織を吸引により採取する等の処置を行うことができる(体腔内超音波プローブ装置としての)第1の実施の形態の超音波内視鏡装置を形成する。
【0017】
上記挿入部2内には図示しないライトガイドが挿通され、このライトガイドの後端側はユニバーサルコード5の末端の内視鏡コネクタ6に設けられたライトガイドコネクタ19に至る。このライトガイドコネクタ19を図示しない光源装置に接続することにより、光源装置から照明光が供給される。この照明光はライトガイドにより伝送され、先端硬質部9に固定された先端面からさらにこの斜面部17の照明窓に取り付けられた照明レンズ21a,21b(図2参照)を経て、この照明窓の前方側に出射され、体腔内の患部等の被写体を照明する。
【0018】
また、この斜面部17には観察窓が設けられ、この観察窓に取り付けられた対物レンズ22によってその結像位置に光学像を結び、この結像位置にはイメージガイドの先端面が配置され、この先端面に結像された像を後方の接眼部4側の端面に伝送する。そして、接眼部4の接眼レンズを経て伝送された像を拡大観察することができる。
【0019】
また、先端硬質部9の先端には超音波の送受信を行うための超音波送受信部23が設けてあり、この超音波送受信部23には例えばコンベックス型の超音波振動子24が設けてある。この超音波振動子24は挿入部2内等を挿通された信号ケーブル25を介して超音波コネクタ8と接続され、この超音波コネクタは超音波画像を生成するための信号処理を行う図示しない超音波観測装置に接続される。また、この超音波観測装置は超音波画像を表示する図示しないモニタと接続される。
【0020】
次に図2を参照して先端硬質部9側の構成をさらに説明する。図2(A)は先端硬質部9側を超音波走査面P上での断面による構造を示し、図2(B)は図2(A)のC方向の矢視図により、斜面部17を示し、図2(C)は先端硬質部9の後端付近の断面構造により処置具チャンネル16の断面形状を示す。
【0021】
図2(A)に示すように先端硬質部9の先端にはコンベックス型の超音波振動子(より正確には超音波振動子アレイ)24が設けられ、この超音波振動子24は信号ケーブル25を介して超音波コネクタ8と接続される。このコンベックス型の超音波振動子24はその凸面側の走査範囲26内で超音波を送信及び受信する。
【0022】
また、先端硬質部9の先端側はコンベックス型の超音波振動子24に隣接する部分を斜めに切り欠く等して斜面部17を形成し、この斜面部17には、図2(B)に示すように照明レンズ21a,21b、対物レンズ22、この対物レンズ22の表面に付着する汚物等を取り除くノズル27、さらに処置具チャンネル16の突出口18が設けられている。
【0023】
本実施の形態ではこの処置具チャンネル16は、全長に渡って扁平な中空断面で、最も扁平となる方向が超音波振動子24の超音波走査面P上に位置するように設けられている。
【0024】
より具体的には処置具チャンネル16は、全長に渡って楕円形状の中空断面を有し、その楕円の断面の短軸Oaが超音波振動子24から放射される超音波の走査面(超音波走査面という)P上に位置するように設けられている。
【0025】
即ち、処置具チャンネル16の突出口18と、この突出口18の貫通穴に接着固定されるステンレススチール等から成る硬質のパイプ31と、このパイプ31にその先端が固定され、操作部3側に延出されるテフロン等から成る可撓性のチューブ32とは全て前記の条件の楕円の中空の断面形状で配置されている。
【0026】
例えば、図2(B)に示すように突出口18の短軸Oaは、超音波走査面P上にあり、またチューブ32の例えば先端付近の断面形状は図2(C)に示すようにその短軸Oaがやはり超音波走査面P上にあるように配置されている。
【0027】
なお、パイプ31は先端硬質部9の貫通穴に接着剤33で固着され、その後端は挿入部2の長手方向を向くようにしてこの後端に処置具チャンネル16を形成するチューブ32の先端が固着されている。
先端硬質部9の後端には湾曲駒34がその軸方向に湾曲自在に連結されて湾曲部10が形成されている。また、湾曲駒34の外周はゴムチューブ等の可撓性の外皮35で覆われている。
【0028】
図3は操作部3の前端付近に設けられた挿入口15周辺の詳細図である。図3(A)は超音波走査面P上での挿入口15の断面を示し、図3(B)は図3(A)のA−A線断面により処置具口金39の中空断面形状を示す。
【0029】
先端硬質部9のパイプ31にその先端が固着され、処置具チャンネル16を形成するチューブ32の後端は、処置具分岐部37の合流部に連結されている。
【0030】
この処置具分岐部37から分岐した一方は、吸引チャンネル38に接続され、この吸引チャンネル38はユニバーサルコード5、内視鏡コネクタ6の内部を貫通して、外部に開口し、その開口端を吸引ポンプに接続することによって汚物等を吸引可能である。
【0031】
また、処置具分岐部37から分岐した他方は、処置具口金39に至り、挿入口15で開口している。この処置具口金39の断面は、図3(B)に示すように、チューブ32の中空の楕円形状に連続する中空な楕円形状であり、処置具口金39の短軸Oaの方向がチューブ32の短軸の方向に一致する。
【0032】
また、図2で示すように、通常は、吸引時などに、先端硬質部9の突出口18から流入する汚物が、処置具挿入口15から流出することを防ぐ目的で、処置具挿入口15には処置具栓40が設けられる。
【0033】
図4は処置具チャンネル16に挿通される処置具の具体例として、組織吸引を行う組織吸引針41を示し、図4(A)はその全体を示す側面図、図4(B)はシース42及び針43を拡大して示す断面図、図4(C)は図4(B)のBーB線拡大断面図である。
【0034】
組織吸引針41は針43と、この針43が挿通されるシース42と、このシース42の後端側に設けられた把持部44と、この把持部44の後端に設けられたスライダ部45とから成る。
【0035】
図4(B)の断面図に示すように、針43は外針46と、この外針46内に設けられたスタイレット47とから成り、処置具チャンネル16に挿通される部分となるシース42、外針46及びスタイレット47の断面は所定の方向に最も曲がり易い扁平な断面形状、具体的には図4(C)に示すような楕円形状で、その短軸の方向が最も曲がり易い方向となっている。
【0036】
つまり、シース42の中空部の断面形状も楕円形状で、この断面より僅かに小さい断面の楕円形状の外針46及びスタイレット47からなる針43がねじれることなく(つまりその長手方向での回転が規制されて)挿通されるようになっている。
【0037】
また、スライダ部45は第1のスライダ48と第2のスライダ49とからなる。針43とスライダ部45は把持部44の内部にて連結しており、把持部44に対してスライダ部45を挿脱すると、針43もその挿脱量だけ進退する。
【0038】
さらに第2のスライダ49はスタイレット47と連結しており、組織吸引を実施する際には、この第2のスライダ49をスライダ部45から引き抜くことによってスタイレット47を引き抜くことができ、第1のスライダ48に図示しない吸引シリンジをとりつけて組織を吸引することができる。
【0039】
本実施の形態では、組織吸引針41の断面形状を所定の方向(具体的には短軸方向)に最も曲がり易い楕円形状にし、これに応じてこの組織吸引針41が挿通される処置具チャンネル16の中空の断面形状もこれに相似形の楕円形状にし、中空の断面形状のサイズを組織吸引針41の断面形状より僅かに大きくして、挿通された状態でその長手方向の軸の回りでの回転を規制している。また、処置具チャンネル16の中空の断面形状の方位を処置具チャンネル16内に挿通された組織吸引針41の最も曲がり易い短軸の方向が超音波走査面Pの方向になる(一致する)ように設定していることが特徴となっている。
【0040】
そして、針43の先端を組織を採取するために突き刺すような操作を行う場合に、組織の表面に針43を押しつけた際の反作用が針43に加わる場合には、針43は最も曲がり易い短軸方向に曲がり易く、このように曲がっても超音波走査面P上にあるので、超音波断層画像で観察できる状態を維持することができるようにしている。
【0041】
次に本実施の形態の作用を説明する。
挿入口15に処置具栓40を取り付けて、コンベックス型超音波内視鏡1を体腔内に挿入し、病変部位の超音波断層像を確認する。
【0042】
病変部位の組織を採取してより詳しく調べたいような場合には、処置具栓40を取り外して、組織吸引針41の針43がシース42内部に収められた状態で、組織吸引針41を挿入口15より挿入する。
処置具チャンネル16はその全長にわたり、その中空断面が楕円形状であり、かつ組織吸引針41もその外形、具体的にはシース42の断面形状が楕円形状であり、処置具チャンネル16側の断面より僅かに小さい断面のものを挿入することにより、処置具チャンネル16内でシース42が周方向にねじれることなく挿通でき、さらにこのシース42内に針43がねじれることなく挿通できる。
【0043】
このような状態であるので、組織吸引針41が、先端硬質部9の突出口18から、組織吸引針41の楕円断面の短軸が、超音波走査面Pに一致する向きで突出する。
【0044】
そして、この突出された組織吸引針41の先端側をモニタにより、超音波断層画像上で観察することができ、この観察の下で、組織吸引針41の先端側を病変部側に容易に導くことができる。
そして、病変部への穿刺経路に当たる体腔壁に針43またはシース42を押し当てる。
【0045】
このとき、体腔壁からの反作用力が針43またはシース42に負荷となるが、針43またはシース42の楕円断面の長軸方向へは、最も曲がり難く、逆に短軸方向に最も曲がり易いため、仮に、針43が反作用力によって座屈する場合には、短軸方向、すなわち、超音波走査面P内で針43が曲がることになり、針43またはシース42は超音波走査面Pから外れることなく超音波断層画像上で観察でき、従って安全に穿刺を実施することができる。
【0046】
本実施の形態は以下の効果を有する。
超音波による観察下で穿刺を実施する際、超音波走査面Pから穿刺針が外れることなくより安全に穿刺することが可能になると共に、穿刺等の処置がより容易にできる。
【0047】
また、左右ずれ防止手段を設けた従来例の場合よりも、光学的観察手段(具体的には照明レンズ21a,21b及び対物レンズ22等)を設けた超音波内視鏡1の場合にも先端硬質部9が長さくなるようなことを防止できる。
また、超音波の走査角度を広くしても左右ずれ防止手段により光学的な観察の妨げが発生するような事態は発生しない。
【0048】
なお、本実施形態においては、処置具チャンネル16の先端側開口端には、処置具起上台が設けられていない形態であったが、処置具起上台を設けて、処置具の突出角度を可変にした形態も考えられる。この場合、処置具起上台の処置具を誘導する溝の形状は突出口18から連続する形状にすることによって実現できる。
【0049】
また、処置具チャンネル16および組織吸引針41の断面形状は楕円形で、その楕円形の場合に曲がり易い方向となる短軸の方向が超音波走査面Pと一致するように設けたが、これに限定されるものではない。
【0050】
すなわち、組織吸引針41等の処置具が壁に圧し当てられた場合に超音波走査面Pの方向に最も曲がり易いようにその方向に最も扁平となる形状(或いは、超音波走査面Pに垂直な方向が最も曲がりにくい形状)にした他の実施の形態等も考えられる。
【0051】
このような扁平な形状の具体例として、処置具チャンネル及び処置具の断面形状を、長方形にして、その形状の場合に最も曲がり易い短辺方向が超音波走査面Pと並行になるように設けた実施の形態や、二等辺三角形に設けて、その底辺が最も長くかつ底辺が、超音波走査面Pと垂直な方向になり、この底辺方向が最も曲がりにくい方向となるように設けた実施の形態等も考えられる。
【0052】
(第1の実施の形態の変形例)
なお、第1の実施の形態では処置具チャンネル16の挿入口15から突出口18までの全長及びこの処置具チャンネル16内に挿通される処置具としての組織吸引針41の針43の先端からシース42の後端までが楕円形状として説明したが、これに限定されるものでなく、処置具としての組織吸引針41の先端側の断面形状を所定の方向に最も曲がり易い断面形状(具体例として楕円等の扁平な断面形状)とし、かつこの組織吸引針41が挿通される(体腔内超音波プローブとしての)超音波内視鏡1の処置具チャンネル16側は(組織吸引針41の先端側が突没自在に収納される)その突出口18付近のみを前記扁平な断面形状に相似形等の扁平な中空断面形状で、突出口18付近で組織吸引針41の先端側がその長手方向の軸の回りの回転が規制されるように収納し、さらに収納された組織吸引針41の先端側の所定の方向が超音波走査面Pに一致するように前記突出口18の中空断面形状の方位を設定したものでも良い。
【0053】
第1の実施の形態の場合でより具体的に説明すると、組織吸引針41は突出口18から突没自在となるその先端側部分のみを所定の方向に最も曲がり易くなる断面形状、具体的には短軸の方向が最も曲がり易い楕円等の扁平な断面形状にし、それより後方側は例えば既存のものと同様な円形の断面形状(例えば、先端側が楕円の場合にはその長軸を直径とする円)とする。
【0054】
一方、この組織吸引針41が挿通される超音波内視鏡1側は挿入口15、処置具口金39及びチューブ32の断面形状は上記円形のサイズより僅かに大きい円形の中空断面とし、導出口18で開口する先端硬質部9の中空の孔部及びこの孔部にその先端が固着されたパイプ31部分からなる導出口付近を例えば図2(B)に示すように楕円などの上記組織吸引針41の先端側の断面形状と相似形の扁平な中空断面形状とし、その最も狭くなる方向(楕円の場合には短軸Oaの方向)を超音波走査面Pに一致させるようにする。そして、この楕円などの扁平な中空断面形状内では組織吸引針41の先端側はその軸の回りで回転が規制された状態が維持されるようにする(具体的には扁平な中空断面形状のサイズを扁平な断面形状のサイズより僅かに大きくする)。
【0055】
このようにしても、組織等に突き刺す操作を行った場合に針43側にその反作用の力が作用した場合、針43の最も狭い幅の方向に曲がるので、超音波走査面Pから外れることがなく、超音波断層画像上で観察することができる。
【0056】
このため、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この場合には先端側付近のみを既存のものから変更すれば良い構造であるので、低コストで実現できる。
なお、処置具チャンネル側の中空な断面形状と処置具側の断面形状とは必ずしも相似形であることを必要としないで、例えば類似した形状であれば良い。
【0057】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態の目的を加えて、病変部へのアプローチが容易な、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡を提供することを目的とする。
【0058】
図5は第2の実施の形態におけるメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の全体図である。以下、第1の実施の形態と構成が同じものは同一の番号を付し、異なるところのみを説明する。
【0059】
メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51は、細長の挿入部52と、操作部3と、副操作部53と、接眼部4と、操作部3から延出されたユニバーサルコード(或いはライトガイドコード)54と、内視鏡コネクタ55と、副操作部53から延出された超音波ケーブル56及び超音波コネクタ57から成る。
【0060】
挿入部52は先端硬質部58、湾曲部10、および可撓部11からなり、この挿入部52、操作部3及び副操作部53内には図示しないイメージガイド、回転シャフト、ライトガイド、処置具チャンネル等が設けられている。
【0061】
また、挿入口59は図5(A)のD方向の矢視図である図5(B)に示す如く2つの挿入口60、61を有し、挿入口60は第1の実施の形態で説明した楕円の中空断面の処置具チャンネルに連通し、挿入口61は後述するミニチュアプローブ63(図6参照)が挿通可能なチャンネルに接続される。
【0062】
また、副操作部53にはメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51と、後述するミニチュアプローブとの超音波画像の切り換えを行うための切り換えスイッチ62が設けられている。さらに、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の超音波コネクタ57にはミニチュアプローブ63のコネクタ部67を接続することが可能なサブコネクタ57aが設けられている。
【0063】
図6は挿入口61から挿入することができるミニチュアプローブ63の全体図である。このミニチュアプローブ63は細長のプローブ部64と、このプローブ部64の後端に設けられた駆動部65と、駆動部65から延出された超音波ケーブル66と、この超音波ケーブル66の端部に設けられたコネクタ部67から成る。
【0064】
プローブ部64は駆動部65より脱着可能である。また、プローブ部64は中空のシース68と、このシース68内に挿通されたフレキシブルシャフト69と、シース68の先端部内に配置され、フレキシブルシャフト69の先端に取り付けられて回転駆動される超音波振動子部(振動子部と略記)70から成る。
【0065】
シース68の内部は水などの音響媒体で覆われている。また、フレキシブルシャフト69の先端は、振動子部70に接続されている。また、フレキシブルシャフト69の後端は、駆動部65の内部の回転モータ、エンコーダ等から構成される回転制御部85(図7参照)に接続されている。シース68には、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の後述する振動子76の中心と、ミニチュアプローブ63の振動子部70の中心が、一致する位置でメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の挿入口61に突き当たるようにストッパ71が設けられている。
【0066】
図7は本実施の形態を備えた体腔内超音波プローブシステム72のブロック図である。
この図7を参照して、体腔内超音波プローブシステム72の超音波機能の構成及び動作原理について説明する。
【0067】
この体腔内超音波プローブシステム72はメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51と、この超音波内視鏡51の挿入口61から挿通され、そのコネクタ部67がサブコネクタ57aに接続されるミニチュアプローブ63と、超音波内視鏡51の超音波コネクタ57が接続され、超音波を発生させる駆動信号を生成すると共に、受信した超音波信号に対する信号処理等を行うれる超音波観測装置73と、この超音波観測装置73に接続される画像表示のためのモニタ74及びコマンド等の入力を行うキーボード75とから構成される。
【0068】
超音波内視鏡51の先端硬質部58に設けた超音波送受信部内には振動子76が配置され、この振動子76に接続された信号ケーブル77は途中に設けた切り換えスイッチ62の接点Aを介して超音波観測装置73内の超音波を発生させる駆動信号を生成する超音波駆動部78と、受信した超音波信号を増幅などの信号処理する受信部79とに接続されている。
【0069】
超音波駆動部78及び受信部79はコントロール部80に接続され、このコントロール部80により制御される。また、このコントロール部80はキーボード75とも接続され、キーボード75から駆動条件などを設定することができる。また、受信部79で処理された信号はコントロール部80を経てデジタルスキャンコンバータ(DSCと略記)81に入力され、標準的な映像信号(画像信号)に変換されてモニタ74に出力され、超音波断層画像を表示する。
【0070】
上記切り換えスイッチ62の接点Bはミニチュアプローブ63の振動子部70に接続された信号ケーブル82と接続され、切り換えていずれか一方を選択できるようにしている。この切り換えスイッチ62の選択情報は図示しない信号線を介してコントロール部80に送られ、コントロール部80はその切り換えで選択された超音波内視鏡51側或いはミニチュアプローブ63側の駆動に適した制御を行う。
【0071】
挿入部52内にはフレキシブルシャフト84が挿通され、このフレキシブルシャフト84の後端は回転制御部85に接続され、またこのフレキシブルシャフト84の先端には超音波送受信部内に配置される駆動ベベルギア86が取り付けられている。
【0072】
この駆動ベベルギア86の駆動軸に垂直に配置した従動ベベルギア87が噛合し、この従動ベベルギア87には円柱を45度の角度で切り落とした反射ミラー面を形成した反射ミラー88が取り付けられ、従動ベベルギア87と反射ミラー88は同一の回転軸を有する。
【0073】
また、この反射ミラー88は振動子76の超音波出射面に対向し、出射された超音波を反射する。この反射ミラー88は回転制御部85を形成する駆動モータの回転により、フレキシブルシャフト84、駆動ベベルギア86、従動ベベルギア87を介して回転駆動されるので、振動子76の超音波出射方向と垂直な面内で、例えば挿入部52の軸の前方方向を中心とした扇形状の走査範囲で超音波を走査する。
【0074】
また、ミニチュアプローブ63内にもそのプローブ部64の先端部内に配置された振動子部70はフレキシブルシャフト69を介して駆動部65内の回転制御部89と接続され、この回転制御部89を形成する駆動モータにより、振動子部70が回転駆動され、この回転によりラジアル走査する。
【0075】
次にこの体腔内超音波内視鏡システム72の作用を説明する。
まず、キーボード75より超音波走査を開始するコマンドが入力されると、超音波観測装置73内のコントロール部80にその信号が送られる。コントロール部80にて駆動条件が決定されると、回転制御用の信号と、振動子駆動用の2種類の信号が発生する。
【0076】
回転制御用の信号は、図示しないモータおよびエンコーダ等から成る回転制御部85に信号が送られて、フレキシブルシャフト84を一定速度で回転する。さらに、フレキシブルシャフト84の先端に取り付けた駆動ベベルギア86を介して、この駆動ベベルギア86に垂直に設けられた従動ベベルギア87にその回転が伝達される。
【0077】
この従動ベベルギア87の回転により、これに取り付けられた反射ミラー88がフレキシブルシャフト84の回転に追従して一定の回転速度で回転する。
一方、振動子駆動用の信号は、超音波駆動部78に送られ、そこで増幅されてパルス信号を発生する。パルス信号はメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の振動子76に送られる。この振動子76はその中心が反射ミラー88の回転中心軸と一致するように反射ミラー88の反射面に対面するように設けられている。
【0078】
振動子76から発せられる超音波は、反射ミラー88の回転軸に対して垂直面を走査し、対象組織側に出射され、音響インピーダンスの変化部分で反射され、反射エコーとなって再び振動子76にて受信され、電気信号(受信信号)に変換される。この受信信号は受信部79に送られて増幅処理した後に、コントロール部80から出力されるグラフィック情報と共にDSC81に送られて画像信号に変換される。
【0079】
この画像信号がモニタ74に送られて、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の挿入軸に平行な断面の超音波画像を描出する。
【0080】
ミニチュアプローブ63の動作原理は、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の様に反射ミラーを用いていない点と、振動子部70がフレキシブルシャフト69と共に回転し、ラジアル画像を描出する点以外はほぼ同一である。 次に、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51とミニチュアプローブ63の超音波画像の切り換え機能について説明する。
【0081】
本システム72では副操作部53に設けられた切り換えスイッチ62にて超音波駆動部78からの信号をメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51側とミニチュアプローブ63側に切り換えることが可能である。
【0082】
さらに切り換えの情報は超音波駆動部78およびコントロール部80にフィードバックされて、駆動条件を適宜切り換えることが可能である。この切り換えスイッチ62にて、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51とミニチュアプローブ63の画像を切り換えて、モニタ74に描出することが可能である。
【0083】
次に本実施の形態の作用を説明する。
第1の実施の形態と異なる作用についてのみ記述する。
ミニチュアプローブ63のコネクタ部67をメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51のサブコネクタ57aに接続する。
【0084】
また、ミニチュアプローブ63をメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の挿入口61に、ミニチュアプローブ63のストッパ71が挿入口61に突き当たるまで挿入する。
【0085】
すると、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の先端側では図8に示すように突出口90からミニチュアプローブ63の先端側が突出する。図8(A)は側面側から見た状態を示し、図8(B)は上面側から見た状態を示す。尚、図8(A)の2点鎖線は斜面部91に垂直な方向から見た場合の斜面部91に設けられた突出口90等の配置を示している。
【0086】
また、本実施の形態ではミニチュアプローブ63が挿通されるチャンネルの先端側は挿入部52の軸と方向と平行な方向に形成され、突出口90で開口している。従って、この突出口90から突出したミニチュアプローブ63の先端に設けられた振動子部70により挿入部52の軸と垂直な面内でのラジアル画像を得ることができる。
【0087】
病変部の発見および診断は、切り換えスイッチ62にてミニチュアプローブ63の画像に切り換えて行う。切り換えスイッチ62にて例えばミニチュアプローブ63を選択した場合には、モニタ74に表示される超音波画像は図9(A)のようにプローブ部64の軸の回り(挿入部52の軸に垂直な面ともなる)のラジアルスキャンによる画像が得られ、メカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51を選択した場合には、モニタ74に表示される超音波画像は図9(B)のように挿入部52の軸の前方方向を走査範囲の中心としたセクタスキャンによる画像(縦断層像とも言う)が得られる。
【0088】
本実施の形態ではメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51による超音波の縦断層像の他にこの縦断層像と垂直な面を走査することにより得られるラジアル画像とを併用して病変部等の発見、診断等を行うことができる。
【0089】
そして、病変部を発見した場合にはこれらの画像で診断し、組織の採取が必要ならば第1の実施の形態のように組織吸引針41等の処置具を挿入口60から挿入してメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51による縦断層像で観察しながら容易に組織の採取ができる。
【0090】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、ラジアル画像を併用することによって、超音波の縦断層像のみでは見落とし易いような病変部の、発見、診断が容易になる。
【0091】
(第2の実施の形態の変形例)
次に第2の実施の形態の変形例を説明する。第2の実施の形態の効果に加えて、光学視野にて超音波走査面を視覚的に観察することを可能にすることを目的とする。
【0092】
上記第2の実施の形態は、楕円断面形状の穿刺針装置をメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡に適用した例であるが、本実施の形態のメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡の走査断面を光学視野内で観察可能にすることも考えられる。
【0093】
この場合の変形例における先端硬質部58の構造を図10に示す。
第2の実施の形態のメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の構成において、光を伝送するライトガイド96およびその先端面から出射される光を集束して平行光線にするレンズ群97をメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡51の振動子76の中央に設けている。
【0094】
そして、反射ミラー88を音響的な反射と同時に、光学的な反射も行える鏡面ガラス等にて構成しており、ライトガイド96及びレンズ群97により(振動子76からの)超音波の出射方向と一致するように出射される光を超音波と共に、反射して超音波の走査方向に光を走査するようにしている。そして、この光の反射光を対物レンズ22を介して光学的に観察可能にしている。
【0095】
次にこの変形例の作用を説明する。
ライトガイド96及びレンズ群97を経由した光線は、反射ミラー88にて反射して、超音波と同様に同じ方向に放射されて、対物レンズ22による光学的な観察視野内には図11に示すように、光点98が超音波走査位置99の軌跡を描くようにして観察できる。
【0096】
従って、第2の実施の形態の効果に加えて、光学的な観察視野にて超音波走査面を視覚的に観察することが可能になるという効果がある。
【0097】
上述した実施の形態等によれば、先端の硬質部の長さを極力短くでき、かつ超音波プローブの先端に超音波診断あるいは光学観察の妨げになるような手段を用いること無く、穿刺針等の処置具が、体腔壁などに圧し当てられた際に、その反作用によって、超音波プローブの走査断面内から外れることを防ぎ、突没自在に導出して、超音波による観察下で吸引生検等の処置を行える効果がある。
【0098】
(第3の実施の形態)
次に機械走査型で前方走査のもので、安全に穿刺を行い、吸引して細胞診断を行うことができる実施の形態を詳しく説明する。
図12ないし図16は第3の実施の形態の超音波内視鏡に係り、図12は第3の実施の形態の超音波内視鏡の外観を示し、図13は超音波内視鏡の先端部分を拡大して示し、図14は処置具起上機構を示し、図14(A)が上面図、図14(B)が側面図、図15は図14のシリンダ部分を分解して示し、図16は変形例における処置具の突き出し角度を変更できる構造を示す。
【0099】
図12に示す本実施の形態の超音波内視鏡101は、体腔内に挿入される挿入10部2、操作部103、接眼部104、図示しない観察用光源に延びるユニバーサルコード105、図示しない超音波観測装置に延びる超音波コード106からなる。
挿入部102は、先端から先端硬質部107と、湾曲自在の湾曲部108と、可撓部109とからなる。
【0100】
上記操作部103は副操作部111と、処置具起上レバー112と、アングルノブ113と、送気及び送水の操作を行う送気送水ボタン114と、吸引ボタン115と、処置具起上ワイヤチューブ内送水口116とが設けられている。
【0101】
また、この操作部103の前端付近には処置具を挿入する挿入口118が設けてあり、この挿入口18は挿入部2内に形成された処置具チャンネルと連通し、この処置具チャンネル図13に示すように先端硬質部107で開口する処置具導出口(単に導出口或いは突出口と略記)120となっている。
【0102】
先端硬質部107には光学的に観察する内視鏡照明観察部121と、超音波を送受信する超音波送受信部124が設けられている。副操作部111に内蔵した図示しない駆動モニターの回転は挿入部102内に挿通され、先端硬質部107まで延びる図13に示すフレキシブルシャフト125により伝達される。
【0103】
この回転運動は、フレキシブルシャフト125の先端に取り付けた能動側傘歯車126、従動側傘歯車127によって挿入軸と垂直な方向の回転に変換される。この従動側傘歯車127の回転軸には超音波ミラー128が接合されており、図13の矢印Eで示すようにフレキシブルシャフト125が回転すると、従動側傘歯車127及び超音波ミラー128が矢印Fで示すように回転する。
【0104】
また、従動側傘歯車127の回転軸に対向し、超音波ミラー128のミラー面に45°の角度で対向して、超音波振動子130が先端硬質部107に取り付けられており、この超音波振動子130から放射された超音波は、この回転駆動される超音波ミラー128のミラー面で反射され、挿入軸に対して、前方方向を走査範囲の中心としてその上部側及び下部側に及ぶようにセクタスキャンされる。このセクタスキャンされる走査面を符号133で示している。またこの走査面133における放射状のラインは超音波走査ラインを示す。
【0105】
また、操作部103の挿入口118から挿入された穿刺針131は、先端硬質部107の突出口120より、超音波走査面133内に沿って突出されるように突出口120が設けられており、穿刺針131は超音波画像内に描出されるようになっている。
【0106】
この穿刺針131等の処置具起上機構135を図14に示す。図14に示す処置具起上機構135は、操作部103の外部に露出した処置具起上レバー112、その処置具起上レバー112の支点136、レバーの動きをシリンダ137に伝達するクランク138、シリンダ137に接続された処置具起上ワイヤ138からなる。
【0107】
処置具起上ワイヤ138は挿入部102内を先端硬質部107まで挿通され、処置具起上台139に接続されている。この処置具起上ワイヤ138は、挿入部102内において、図示しない処置具起上ワイヤチューブの中に挿通されている。
【0108】
ワイヤの滑り性を良くし、ワイヤの振動を減衰させず、先端に効率よく伝達するために、この処置具起上ワイヤ138の外表面もしくは処置具起上ワイヤチューブの内面には、テフロン等のコーティングが施されている。もしくは、この処置具起上ワイヤチューブ内に、ひまし曲、流動パラフィン等の潤滑剤を充填してもよい。また、潤滑性のあるテフロン等の微粒子を固体潤滑剤としてワイヤに付着させる方法も考えられる。
【0109】
図15はシリンダ137の拡大展開図を示す。シリンダ137は、2つの端部141,142の間に圧電素子143,144,145,…,152の10枚、及び電極153,154,155,156,…163が交互に配置され、端部142のボルト部164と、端部141のナット部165によって圧着接合されている。
【0110】
各電極からは信号線166と接地用のGND線167が交互に引き出されており、この信号線166とGND線167間に駆動電圧が印加されると、この駆動電圧に全圧電素子143〜152が同期して伸縮動作を行うようになっている。操作部103上には、この信号線166を介して圧電素子143,144,145,…,152に駆動電圧をかけるための図示しないスイッチが設けられている。
【0111】
この振動装置を駆動する周波数、即ちこの振動装置の固有振動数は、穿刺針131、処置具起上台139、処置具起上ワイヤ138等の固有振動数を考慮して、数百Hzから数百 kHzの間に設定される。穿刺針131はこの周波数の振動、及びその高調波の周波数で振動することになる。
【0112】
本実施の形態では処置具起上機構135のある超音波内視鏡の場合を説明したが、処置具起上機構135がない図16のような変形例の場合にも適用できる。即ち、先端硬質部107の処置具支持部材171をユーザの好み合わせ、穿刺針の突き出し角を数種類に設定できる。
【0113】
穿刺針の突き出し角を小さくしたい場合には突き出し角が小さい処置具支持部材171aを、突き出し角を大きくしたい場合には突き出し角が大きい処置具支持部材171bをユーザが自分でネジ172により取り付けることができるし、ネジ172を緩めて取り替えることができる。
処置具起上台の場合と同様に処置具支持部材171にはワイヤ173が連結されているが、このワイヤ173は処置具支持部材171への振動伝達のみを目的としている。
【0114】
なお、本実施の形態では例えば超音波内視鏡101の突出口120付近の断面形状が楕円で、その短軸の方向が超音波走査面133と一致するように設定され、突出口120付近に突没自在の穿刺針131の先端側も前記楕円と相似形の楕円形状でそのサイズを僅かに小さくして周方向の位置がずれないようにしている。
【0115】
次に本実施の形態の作用を説明する。
この処置具起上レバー112を図14の矢印Gの方向に動かすことによって、処置具起上ワイヤ138に張力が発生し、処置具起上台139が起きることによって、チャンネルに挿通された穿刺針131を起上きせることができる。
【0116】
さらに操作部103に設けられたスイッチを操作すると、シリンダ135を構成する各圧電素子が伸縮運動を開始し、この振動が処置具起上ワイヤ138で伝達され、超音波内視鏡101の先端の処置具起上台139に到達する。処置具起上台139が振動すると、処置具起上台139が支える穿刺針131が振動する。
【0117】
先端を振動させた穿刺針131を超音波画像上で見た場合、放射された超音波が針にあたる入射角の大きさが、針の先端の振動に呼応して周期的に変化する。よってその反射した超音波が振動子130に戻ってくる量も周期的に変化する。従って、超音波画像上では、穿刺針131の針先の像がその周期に応じて点滅することになる。
【0118】
本実施の形態によれば、超音波画像上では、穿刺針131の先端像がその周期に応じて点滅することで超音波画像上で針先を目立たせることになり、術者が針先をより認識しやすくなる。従って穿刺したい部位の周囲に脈管があったとしても、安全に穿刺を行うことができる。
また、第1の実施の形態の変形例と同様の効果を有する。
【0119】
(第4実施の形態)
次に第3の実施の形態の目的に加えて、電子走査型の超音波内観鏡、特にコンベックス型の振動子アレイを先端に設置した起音波内視鏡において、安全に穿刺を行い吸引細胞診を行うことを目的として以下に説明する構成にした。
【0120】
本実施の形態は、処置具起上装置つきの電子リニア走査型の超音波内視鏡であって、先端の処置具起上台から手元側操作部に伸びる処置具起上ワイヤと、手元側操作部に設置した処置具起上レバーと、前記処置具起上ワイヤの途中に挿入された振動装置からなり、前記振動装置の振動を処置具起上ワイヤを経由して先端の処置具起上台に伝達し、この処置具起上台からチャンネルに挿通した穿刺針に振動を与えることによって、針を振動させる。この針の振動を超音波ドプラ画像で観察すると、針の振動の運動成分に対してドプラ機能が反応し、画像上で針が着色されて表示されるようにして目立つようにする。
【0121】
以下に本実施の形態を図17を参照し詳しく解説する。
本実施の形態は、電子走査型の超音波内視鏡、特にコンベックス型の振動子アレイ181を先端に有するコンベックス超音波内視鏡であり、図17はその先端硬質部182の断面を示した。
【0122】
振動子アレイ181の放射面183から扇型の走査範囲184の断面画像が図示しない超音波観測装置を経て図示しないモニタ上に表示される。その走査範囲184に重なるように、操作部より挿入した穿刺針185の先端側を処置具チャンネル180を経て突出口188から突出できるようになっている。この突出口188の前に処置具台収納部189の空間が設けられ、この処置具台収納部189に処置具起上台186が収納され、処置具起上ワイヤを介して処置具起上台186を起上などして穿刺針185の突出方向を可変できるようにしている。
【0123】
処置具起上台186とそれに接続した処置具起上ワイヤ、振動装置、処置具起上レバーは第3の実施の形態と同様である。
【0124】
また処置具起上台186の穿刺針185に触れる部分以外の部分については、余分なノイズを放射し超音波画像上に乱れを与えないようにするため、振動を吸収する塗装、もしくはコーティングが施されている。
【0125】
第3の実施の形態と異なるのは、振動子アレイ181から振動子ケーブル束187を経て図示しないドップラ機能を有する起音波観測装置に接続されている点であり、ドップラ現象により受信された超音波受信信号の(送信周波数に対する)周波数の遷移を検出してその遷移した周波数に応じてその部分を着色して表示する。
【0126】
次に本実施の形態の作用は以下のようになる。
穿刺針185を振動させる作用は、第3の実施の形態と同様である.ただし、穿刺針185の穿刺軸方向もしくは穿刺軸と垂直な方向の振動が、ドップラ現象により、超音波画面上の針にオーバラップして着色される。
【0127】
従って、超音波画面上には穿刺すると危険性が大きく、血流によりドップラ現象を伴う脈管と、振動によりドップラ現象を伴う穿刺針の針先のみが着色されて表示されることになる。これより、より安全に穿刺を行うことができる。その他は第3の実施の形態と同様の効果を有する。
【0128】
(第5の実施の形態)
本実施の形態は第3の実施の形態に加えて、第3,第4の実施の形態よりもさらに明瞭に画像上に穿刺針を描出させ、安全に穿刺を行えるようにすることを目的とし、以下の構成にした。
【0129】
本実施の形態は、先端の処置具起上台から手元側操作部に延びる処置具起上ワイヤと、手元操作部に設置した処置具起上レバーと、処置具起上ワイヤの途中に挿入された振動装置からなり、前記振動装置の振動を処置具起上ワイヤを経由して先端の処置具超上台に伝達し、処置具チャンネルに挿通した穿刺針に振動を与えることによって、針を振動させる。
【0130】
針を振動させる原理については、第3,第4の実施の形態と同じであるが、本実施の形態では振動装置が、異なる固有振動数の圧電素子を組み合わせて構成されており、これら圧電素子群を(駆動信号の周波数をスイープして出力する)チャープ波で駆動することによって、使用する穿刺針の太さ、突出長さ等の条件によらず効率よく先端に振動を伝達させることができるようにしている。
【0131】
本実施の形態は、第3の実施の形態のような機械操作型の超音波内視鏡でも、第4の実施の形態のような電子リニア型の超音波内視鏡でも応用することができる。
【0132】
図18を用いて本実施の形態の、振動装置を説明する。本実施の形態の振動装置は第3の実施の形態と同様、処置具起上機構のシリンダ135を兼ねている。図18はシリンダ135の拡大図を示した。
【0133】
シリンダ135は、端部191,192の間に固有振動数即ち厚みの異なる圧電素子193,194,195,…,200の8枚、及び電極201,202,203,…,209が交互に端部192と、端部19lによって圧着接合されている。各電極からは信号線210とGND線211が交互に引き出されており、この信号線210を経て周波数が時間的変化するような信号即ちチャープ波のような駆動電圧が圧電素子193,194,195,…,200に印加される。
【0134】
操作部103上もしくは図示しない超音波観測装置内部には、このチャープ信号の発生装置が内蔵され、信号線210に接続されている。また、駆動電圧をかけるためのスイッチ167が操作部103上に設けられている。その他は第3或いは第4の実施の形態と同様の構成である。
【0135】
本実施の形態の作用は以下のようになる。
前記振動装置に前記チャープ波が印加されることによって、圧電素子群のいづれかの圧電素子がこのチャープ波の周期に同期して伸縮運動を行うようになる。従って、処置具起上ワイヤ77上には、様々な周波数の振動波が重畳した形で発生することになる。
【0136】
一方、穿刺針の固有振動数は、使用する穿刺針131等の太さ、穿刺針131等の突出長さ、穿刺針131等と処置具起上台139の接触条件等によって変化する。ところが、処置具起上ワイヤ217には、様々な周波数の振動が重畳しているため、こうした条件によらず何れかの周波数で駆動されることになる。
【0137】
本実施の形態の作用効果は以下のようになる。
固有振動数を考慮することなく、効率よく先端に振動伝達させることができる。従って、いかなる使用条件でも穿刺針が、超音波画像上に明瞭に描出できより安全に吸引細胞診を行うことができる。
【0138】
上記第3ないし第5の実施の形態によれば、超音波内視鏡に挿通した吸引細胞診を行うための穿刺針の、超音波画像上の視認性を向上させる安全に穿刺ができるようになる。
【0139】
また、穿刺針を振動させる機構を針ではなく、超音波内視鏡の方に設けることによって、穿刺針の単価を安価にすることができ、さらには吸引細胞診のランニングコストを下げることが可能となり、術者の経済的負担を軽減することが可能となる。
【0140】
さらに、針を振動させている為、吸引細胞診において、吸引した細胞がつまるというトラブルも生じにくくなるという効果も得られる。
【0141】
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施の形態を図19〜図22を参照して説明する。図19は第6の実施の形態に係る超音波内視鏡の外観を示し、図20は先端硬質部の詳細を示し、図21は超音波振動子を取り除いて先端硬質部を示し、図22はX線透視した時の作用の説明図を示す。
【0142】
本実施の形態の目的はX線透視下において超音波内視鏡を観察するとき、超音波振動子の走査面が体内のどの方向に向いているのかを瞬時に判断可能なコンベックス型超音波内視鏡を提供することである。
【0143】
図19に示すコンベックス型超音波内視鏡301は、挿入部302と操作部303と、接眼部304とユニバーサルコード305とから構成されている。
【0144】
挿入部302は、先端からX線透過する硬質樹脂でできた先端硬質部306と、上下左右に湾曲する湾曲部307と、軟性部308とからなり、湾曲部307は操作部303に設けたアングルノブ309を回すことによって湾曲することができる。
【0145】
操作部303には、患者の体内に処置具類を挿入する処置具チャンネルの挿入口310が設けてあり、処置具チャンネルは軟性部308と湾曲部307を通って先端硬質部306の突出口316(図20参照)で開口している。また、先端硬質部306には超音波振動子311が設けられている。
【0146】
図20は先端硬質部306の詳細図である。
先端硬質部306には、この図20に示すような超音波走査方向・範囲312を持つ電子走査を行う超音波振動子311と、光学的に観察するために光学像を結ぶ対物レンズ313と、この対物レンズ313の光学像を得るために照明光を出射するライトガイドカバーガラス314と、対物レンズ313の洗滌に用いる送気・送水ノズル口315と、処置具チャンネルを介して操作部303の挿入口310に連通する突出口316と、処置具類の突出角度を変える処置具起上台317とが設けてある。
【0147】
超音波走査面は処置具の突出方向を含むように設定されており、従って超音波画像上に突出口316から突出される処置具類の先端側を描出可能なレイアウトになっている。また、第1の実施の形態の変形例のように突出口316付近は楕円形状の中空断面形状にし、超音波走査面の方向が短軸方向となるように設定している。
【0148】
図21は超音波振動子311を取り除いた先端硬質部306を示したものである。
先端硬質部306の先端側側面となる2つの先端硬質部側面321と、322と、超音波振動子311の底面(或いは超音波の出射面と反対側)となる裏面323の、それぞれの内側の面には重金属製X線造影材料でできた、各々の側面に方向を知らせる、上下左右対称でない文字型をした、薄い造影部材324、325、326とがそれぞれ張り付けてある。
【0149】
図21では湾曲部307の左右の湾曲方向に対応して左右の先端硬質部側面321、322には「L」,「R」の文字型とし、裏面323には「B」の文字型の薄い造影部材324、325、326がそれぞれ張り付けてある。
【0150】
次に本実施の形態の作用を説明する。
図22(A),(C)をX線透視した時の様子を示したのが同図(B),(D)である。このように、X線透視下で先端硬質部306を観察するとX線造影剤でできた造影部材324,325,326が先端硬質部側面306上に明瞭に浮き上がる。
【0151】
X線透視した図22(B)を例にとると、造影部材324の文字型である「L」が裏返っており文字として認識できないのに対して、造影部材325が「R」という文字で認識でき、かつ「R」と「逆さL」の位置関係が「R」の下側に「逆さL」ということであるから、超音波走査方向が挿入部に対して透視図の右側で、かつ紙面に対して裏面へ向かっている図22(A)に相当することが瞬時に分かる。
【0152】
同様にX線透視した図22(D)を例にとると、造影部材325の文字型である「R」が裏返っており文字として認識できないのに対して、造影部材324が「L」という文字で認識でき、かつ「L」と「逆さR」の位置関係が「L」の上側に「逆さR」ということであるから、超音波走査方向が挿入部に対して透視図の左側で、かつ紙面に対して表面へ向かっている図22(C)に相当することが瞬時に分かる。
【0153】
本実施の形態によれば、超音波振動子が組み込まれた先端硬質部において、超音波振動子と先端硬質部が接する側面部に、超音波走査方向を示すX線造影剤でできた造影部材を組み込むことによって、X線透視下で超音波内視鏡の超音波振動子面がどの方向に向いているのかを瞬時に判断することができる。
【0154】
なお、本実施の形態において、超音波内視鏡301の超音波振動子311がコンベックス型超音波振動子で表しているが、リニア型超音波振動子でも同様に適用できる。
【0155】
また、X線造影部材となる重金属は、人体への適用を許容されるものであれば特に限定はなく、金、銀、白金、タングステン、タンタル、モリブデン、ビスマス、イリジウムまたはそれらの酸化物、炭化物、窒化物などでも良い。
【0156】
本実施の形態によれば、挿入部先端に電子走査式超音波送受信部を有する電子リニア型体腔内超音波診断装置において、挿入部先端にX線造影剤からできた指標を設けたことによって、X線透視下で前記超音波診断装置の挿入部先端の超音波振動子走査面の向きを認識でき、X線透視時間を短縮し、患者に悪影響を与える放射能の量を減らすことができる。
また、第1の実施の形態の変形例と同様の効果を有する。
【0157】
なお、上述の実施の形態等では、処置具の少なくとも先端側の断面形状を扁平な断面形状として説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば処置具の先端側を円形の断面形状とし、その肉厚を変えて所定の方向では薄くなるようにしてその所定の方向で最も曲がり易くし、処置具チャンネルの突出口付近も前記円形より僅かに大きい円形の中空断面形状とし、かつ処置具の先端側と処置具チャンネルの突出口との長手方向に沿って回転を規制して処置具の先端側を突没自在とするような手段、例えば一方に突部,他方に突部を収納する溝部を設けるようにしても良い。
【0158】
この場合、処置具チャンネルの突出口に形成される突部或いは溝部の方向が、超音波の走査面と一致する方向となるようにする。このような構成の場合にも、第1の実施の形態の変形例とほぼ同様な効果を有する。
【0159】
なお、上述した実施の形態等を部分的等で組み合わせて異なる実施の形態等を構成することもでき、それらの実施の形態等も本発明に属する。
【0160】
[付記]
1.体腔内へ挿入する挿入部の先端に、超音波振動子と、それから発せられる超音波の走査面内に、処置具等を突出できる処置具チャンネルを設けた体腔内診断および処置用の超音波プローブ装置において、
前記処置具チャンネルは、全長にわたって超音波の走査面の方向に曲がりやすくなるような断面形状を有する処置具が挿通可能な断面形状を有する超音波プローブを有する超音波プローブ装置。
【0161】
2.前記超音波プローブ装置の処置具チャンネルと相似形を有する処置具を有する超音波プローブ装置。
【0162】
3.前記処置具チャンネルの断面形状は楕円形であり、その短軸は、前記超音波の走査面内に位置するように設けられたことを特徴とする超音波プローブを有する超音波プローブ装置。
【0163】
4.処置具を挿通するため十分な太さのチャンネルと、
先端部で処置具の突き出し方向を支持する処置具支持部材と、
手元側繰作部と前記処置具支持部材を連結したワイヤとを具備する超音波内視鏡において、
前記手元側操作部内に設けられ、先端側から伸びるワイヤと、処置具支持部材から伸びるワイヤが両端に接続された振動発生装置を具備したことを特教とする超音波内視鏡。
【0164】
5.付記4の超音波内視鏡において、前記処置具支持部材が、処置具起上台であり、
手元側操作部より前記処置具支持部材を連結したワイヤが、処置具起上ワイヤであり、
前記手元操作部に設けられた処置具起上レバーを具備することを特徴とする超音波内視鏡。
【0165】
6.付記4もしくは5の超音波内視鏡において、振動発生装置により発生きれる振動の方向が、処置具起上ワイヤの軸方向に対して平行であることを特徴とする超音波内視鏡。
【0166】
7.付記4、5、6において、振動発生装置が様々な固有振動数を有することを特徴とする超音波内視鏡。
【0167】
8.付記4、5、6、7において、前記超音波内視鏡が、電子操作型の電子リニア超音波内視鏡であって、ドプラ機能が使用可能であり、超音波画像面内における流動、振動を検出し、画像上に描出できることを特徴とする超音波内視鏡。
【0168】
(付記4〜8に対する背景)
(技術分野)
本発明は、チャンネルを通して処置を行なう、医療分野で使用される超音波内視鏡に関する。特にチャンネルから突出した処置具が、超音波画像上で視認できるような超音波内視鏡に関する。
【0169】
(従来の技術)
体表から皮膚及び筋肉越しに穿刺を行い吸引細胞診を行うことを目的とした電子リニア式超音波プローブにおいて、穿刺針及び穿刺アダプタを超音波プローブのハウジングに固定し、その超音波走査面内において、針を超音波画像で確認しながら針を進退できる超音波プローブが公知である。
【0170】
ところが、針の形状から、音波の散乱により超音波の反射強度が低くなり、超音波画像上で明瞭に現れない場合が多い。その結果、針の先端位置が正確に超音波画像上で分からない場合があった。
【0171】
そこで針の基端部分に往復運動を行うアクチュエータを連結させて、その振動によって針の先端を振動させ、その振動を起音波プローブのドプラ応答を引き出す事で超音波画像上に表示させることを提案した先行例として特開平4−227239がある。この機能により、生体内の画像中で針先が生検される組織に接近していくとき、その針先がモニタできるとしている。
【0172】
(発明が解決しようとする課題)
前記先行例では、針の基端部分に設けられた穿刺針のスタイレットを往復運動させるアクチュエータは針と−体であって、生検した細胞の取り出し等の記載もないが、針を交換する際には、アクチュエータも交換しなければならない。
ところが現在、医療現場での患者間の感染が問題となっている昨今、細胞生検用の針は使い捨て使用されるのが実状である。
【0173】
アクチュエータ付きの穿刺針を症例毎に使い捨てにしていては、検査のランニングコストがかさみ、医療従事者に大きな経済的負担をかけることになる。
【0174】
一方、前記先行例のような体表から穿刺する体外式超音波プローブではなく、体腔内において、超音波内視鏡の処置具口から挿入部のチャンネルを経由して針を連通させ、内視鏡先端から突出した針を超音波画像上で確認しながら、粘膜下の組織の細胞診を行う手技がある。
【0175】
体表から穿刺する場合に比べて、針を真っ直ぐに刺し込む走査は非常に難しい。なぜなら内視鏡内部を挿通させるために、針をある程度可撓性を持たせる必要があり、それを超音波内視鏡の手元側操作部で行うために、手元側で加えた操作が先端まで伝わりにくくなるためである。それだけに超音波画像下で針先端が明瞭に確認できる必要がある。
【0176】
(目的)
本発明では、前記問題点に鑑み、超音波内視鏡に挿通した穿刺針を超音波画像上での視認性を向上させるとともに、生検細胞珍のランニングコストを下げ、術者の経済的負担を軽減することを目的とした超音波内視鏡を提供することを目的とする。
【0177】
(課題を解決するための手段)
処置具を挿通するため十分な太さのチャンネルと、先端部で処置具の突き出し方向を支持する処置具起上ワイヤとを具備する超音波内視鏡において、前記手元側操作部内に設けられ、先端側から伸びるワイヤと、処置具支持部材から伸びるワイヤが両端に接続された振動発生装置を具備したことを特徴とする超音波内視鏡である。
【0178】
この振動発生装置の振動を処置具起上ワイヤで内視鏡先端の処置具起上台に伝達し、その振動を、前記処置具チャンネルに挿通させた穿刺針に伝達、振動させることによって、超音波画像上での穿刺針の視認性を向上させている。
【0179】
9.挿入部先端が硬質樹脂製でかつ電子走査式超音波送受信部を有し、体腔内の検査を行う超音波診断装置において、
先端硬質部の超音波振動子走査面以外の少なくとも一箇所にX線を不透過し、超音波振動子の走査方向を認識させる手段を設けたことを特徴とする体腔内用電子リニア型超音波内視鏡。
【0180】
(付記9の背景)
(技術分野)
本発明は、挿入部先端に電子走査式超音波送受信部を有する電子リニア型体腔内超音波診断装置に関する。
【0181】
(従来の技術)
一般に体腔内超音波診断装置は体外からの超音波診断では診断しにくい消化管壁や、膵臓等の深部臓器に対し、光学観察をしながら安全に挿入でき、光学観察による管腔壁表面の観察と、超音波走査による管腔壁の内部断面組織の観察を同時に行えるものである。
【0182】
しかし、挿入軸方向に振動子が配列された電子リニア型体腔内超音波診断装置の場合、超音波走査方向が挿入軸に対して同方向に切った断面となるため、どの部位を超音波走査しているのかがわかりにくい。そのため、検査時にX線を用いて装置先端の位置・方向を確認するケースもあるが、内視鏡先端位置は分かっても走査方向の特定はやはり困難であった。
従って挿入部先端の超音波走査方向を確認するには時間がかかり、X線を長時間浴びるという欠点があった。
【0183】
従来技術としては特願平4−220206号にあるように、挿入部先端から穿刺針を突出させて、超音波ガイド下で診断部の組織に穿刺を行い、病変組織を採取するようなコンベックス型超音波内視鏡が知られている。
【0184】
(発明が解決しようとする課題)
本発明は、上記従来例における欠点を緩和するためになされたもので、X線透視下において、X線透視時間を短縮すべく、前記装置の超音波走査方向を瞬時に判断可能にする手段を、挿入部先端に設けた電子リニア型体腔内超音波診断装置を提供することである。
【0185】
(目的)
X線透視下において超音波内視鏡を観察するとき、超音波振動子の走査面が体内のどの方向に向いているのかを瞬時に判断可能なコンベックス型超音波内視鏡を提供すること。
【0186】
(課題を解決するための手段)
付記9の構成をとることで、X線透視画像下において、電子リニア型体腔内超音波診断装置の先端に、超音波走査方向を知らせる表示が目視可能になるという作用がある。
【0187】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、体腔内へ挿入可能な挿入部の先端側に配置した超音波振動子と、前記超音波振動子から発せられる超音波の走査面内に、処置具類を導出する処置具チャンネルの導出口を設けた体腔内超音波プローブ装置において、
少なくとも先端側の部分に所定の方向に最も曲がり易くなる断面形状にした処置具と、
前記所定の方向が超音波の走査面の方向に一致するように前記処置具の少なくとも先端側を、その長手方向の回りでの回転を規制した状態で収納する処置具チャンネルの導出口付近が中空断面形状にされた体腔内超音波プローブと、
を有するように体腔内超音波プローブ装置を形成しているので、処置具で処置する場合に処置具に力が加わって処置具の先端側が曲げられてしまう場合にも、その曲げられた部分は超音波の走査面上に存在し、従って超音波断層画像上で観察することができ、安全な処置を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を構成する超音波内視鏡の外観を示す図。
【図2】図1の挿入部の先端側の構造を示す図。
【図3】処置具挿入口付近の構造を示す図。
【図4】組織穿刺針の構造を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡の全体構成等を示す図。
【図6】第2の実施の形態におけるミニチュアプローブの概略の構成を示す図。
【図7】体腔内超音波内視鏡システムの全体構成を示す図。
【図8】ミニチュアプローブを挿通した場合におけるメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡の先端側を示す図。
【図9】ミニチュアプローブの振動子部及びメカニカルスキャン型穿刺用超音波内視鏡の振動子により得られる超音波画像を示す図。
【図10】第2の実施の形態の変形例における超音波内視鏡の先端側の構成を示す図。
【図11】光学的な観察視野内に超音波走査位置が光点として観察される様子を示す図。
【図12】本発明の第3の実施の形態における超音波内視鏡の外観を示す斜視図。
【図13】超音波内視鏡の先端部分を拡大して示す斜視図。
【図14】処置具起上機構を示す図。
【図15】図14のシリンダ部分を分解して示す図。
【図16】第3の実施の形態の変形例における処置具の突き出し角度を変更できる構造を示す斜視図。
【図17】本発明の第4の実施の形態における超音波内視鏡の先端側を示す断面図。
【図18】本発明の第5の実施の形態におけるシリンダ部分の構成を示す図。
【図19】本発明の第6の実施の形態における超音波内視鏡の外観を示す斜視図。
【図20】先端硬質部の詳細を示す斜視図。
【図21】図20において、超音波振動子を取り除いた先端硬質部を示す斜視図。
【図22】X線透視した時の作用の説明図。
【符号の説明】
1…超音波内視鏡
2…挿入部
3…操作部
5…ユヌバーサルコード
6…内視鏡コネクタ
7…超音波ケーブル
8…超音波コネクタ
9…先端硬質部
15…挿入口
16…処置具チャンネル
18…導出口(突出口)
23…超音波送受信部
24…超音波振動子
26…走査範囲
31…パイプ
32…チューブ
39…処置具口金
41…組織吸引針
42…シース
43…針
46…外針
47…スタイレット
Oa…短軸
P…超音波走査面

Claims (1)

  1. 体腔内へ挿入可能な挿入部の先端側に配置した超音波振動子と、前記超音波振動子から発せられる超音波の走査面内に、処置具類を導出する処置具チャンネルの導出口を設けた体腔内超音波プローブ装置において、
    少なくとも先端側の部分に所定の方向に最も曲がり易くなる断面形状にした処置具と、
    前記所定の方向が超音波の走査面の方向に一致するように前記処置具の少なくとも先端側を、その長手方向の回りでの回転を規制した状態で収納する処置具チャンネルの導出口付近が中空断面形状にされた体腔内超音波プローブと、
    を有する体腔内超音波プローブ装置。
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