JPH11128233A - 組織穿刺針 - Google Patents

組織穿刺針

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JPH11128233A
JPH11128233A JP9295798A JP29579897A JPH11128233A JP H11128233 A JPH11128233 A JP H11128233A JP 9295798 A JP9295798 A JP 9295798A JP 29579897 A JP29579897 A JP 29579897A JP H11128233 A JPH11128233 A JP H11128233A
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JP
Japan
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needle
ultrasonic
coil
sheath
puncture needle
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JP9295798A
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English (en)
Inventor
Shiyouki Adachi
勝貴 安達
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波診断画像上での針の視認性が良好で、か
つ操作性及び針を体壁に確実に穿刺して保持することが
可能な組織穿刺針を提供すること。 【解決手段】シース42は、螺旋溝52a及び直線溝5
2bを形成した樹脂チューブ52と、螺旋溝52aに導
電性物質を蒸着したコイル部55と、コイル部55にそ
れぞれ接続された第1導線部56,第2導線部57と、
コイル部55及び第1導線部56をコーティングした第
1絶縁層53と、第2導線部57を被覆した第2絶縁層
54とで構成されている。シース42内を挿通する針4
1には磁化部51を設けている。導線部56,57は、
把持部43内の第1電気接点61,第2電気接点62と
電気的に接触している。第2電気接点62と所定の周期
で出力電流の向きを切り替えて出力する機能及び出力電
流の向きを一定方向に保持する機能とを有するスイッチ
ング回路48との間に切り換えスイッチ46を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内超音波診断
装置に適用される組織穿刺針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、組織穿刺針(以下単に穿刺針とも
記載する)を用いて体腔内の生体組織を採取している
が、その際に穿刺針先端の体内での位置を正確に確認す
る必要がある。そこで、超音波診断装置、コンピュータ
トモグラフィー(CT)観測装置あるいは磁気共鳴(M
RI)観測装置など体腔内の断層像を撮影できる装置で
断層像中に穿刺針のエコー像を描出して確認するように
していた。
【0003】前記穿刺針は、生体内への侵襲を低減する
ため極力細径化が望まれているが、細径化を実践してい
くことにより、超音波の反射強度が低くなる。この結
果、モニタ画面上に表示される超音波診断画像上の穿刺
針のエコー像が不鮮明になって、穿刺針の先端位置を正
確に把握することができず、目的部位に的確に穿刺する
ことが難しかった。
【0004】このため、特開平4−227239号公報
には、針の基端部分を手元側に設けた往復運動を行う駆
動機構に連結し、その駆動機構によって針を往復振動さ
せ、その振動を起音波プローブのドプラ応答を引き出す
ことで超音波ドプラ画像下での針の視認性を向上させる
構成の生検針の超音波画像化方法及びその装置が示され
ている。
【0005】また、本出願人は特願平9−188631
号に、針の外側に、この針に嵌合する硬質の外筒を組み
付け、この外筒の基端部分に超音波振動子等から成る超
音波駆動機構を連結して、超音波振動子から発生する振
動を外筒に伝え、この外筒の振動が針に伝わることで、
この針を超音波振動させ、超音波ドプラ画像上で針の視
認性を向上させる構成の超音波診断装置用穿刺システム
を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−227239号公報及び特願平9−18863
1号に示されている装置(システム)及び方法では駆動
機構を基端部に設けている点が問題になっている。すな
わち、超音波内視鏡(内視鏡と略記する)を用いて体腔
内で穿刺を行う場合、内視鏡の挿入部を例えば患者の口
から体腔内の複雑な管腔内を挿通させて、挿入部先端部
を穿刺の目的部位近傍まで誘導する。このため、超音波
内視鏡の挿入部長は、約1mから1.4m程度の長さに
なっている。また、体腔内へ挿入する際の患者への負担
を軽減するため、挿入部外径寸法は細径になっている。
このため穿刺針を挿通する処置具チャンネルの内径寸法
も細径になっている。さらに、超音波内視鏡先端部に設
けられている鉗子起上機構によって、穿刺針の突出方向
を変えられるようになっている。よって、超音波内視鏡
の処置具チャンネルに挿通して使用される組織穿刺針は
柔軟でかつ細長であった。このため、この柔軟で細長な
組織穿刺針の針を、基端部に設けた駆動機構によって振
動させようとしてもエネルギーロスが大きくて針先端ま
で振動がうまく伝達されなかった。また、針に駆動機構
を連結する構成であるため、装置の準備及び後片付け、
組織吸引時の操作性が悪化し、重くなった操作部を持っ
て検査・治療しなくてはならず術者等の負担になってい
た。さらに、針を目的部位に刺入後、例えば吸引シリン
ジを操作して組織あるいは細胞を吸引するときに、患者
の動きや刺した部位の弾力等によって針が動いて刺した
部位から抜けてしまうことがあった。
【0007】また、特開平4−227239号公報に示
されている針では、挿入途中でこの針が撓んでしまうこ
とや、鉗子起上機構を操作した際にこの針が引っかかっ
て、針が振動しなくなって、超音波診断画像上に針がは
っきりと描出されず、目的どおりに視認性が向上しなか
った。
【0008】さらに、前記特願平9−188631号の
システムでは硬質の外筒があるため内視鏡の処置具チャ
ンネルに針を挿入して目的部位近傍まで誘導することが
困難である。仮に外筒の硬度をある程度まで柔らかくし
て処置具チャンネルに挿入できるようにした場合でも、
外筒の振動が超音波内視鏡に伝わって超音波内視鏡に悪
影響を及ぼすおそれがある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、体腔内超音波診断装置を使用する際に超音波診断
画像上での針の視認性が良好で、かつ針を体壁に確実に
穿刺して保持することが可能な組織穿刺針を提供するこ
とを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の組織穿刺針は、
先端側に形成した螺旋溝に導電性部材を埋設して形成し
たコイル部及びこのコイル部の後端に電気的に接続され
る第1の導線部、前記コイル部の前端に電気的に接続さ
れる第2の導線部とを設けた可撓性を有する中空のチュ
ーブと、前記2つの導線部間を電気的に接続又は切断す
る切り換えスイッチと、この切り換えスイッチに接続さ
れ、所定の周期で出力電流の向きを切り替える機能及び
出力電流を一定方向に設定する機能とを選択的に切り換
え可能なスイッチング回路と、前記チューブ内に挿通さ
れ、前記コイル部近傍に対応するの先端部に磁化部を設
けた中空の針とを具備している。
【0011】この構成によれば、全長が細長で柔軟な針
が確実に往復振動する。また、針を往復振動させるため
に基端部に大きく重い駆動機構を設ける必要がない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の一実施
形態に係り、図1は超音波内視鏡の全体構成を示す説明
図、図2は超音波内視鏡の先端部の構造を示す説明図、
図3は体腔内管腔から病変部に穿刺して体組織を吸引す
る組織穿刺針を示す説明図、図4は組織穿刺針の先端部
側及び把持部側の構成を説明する断面図、図5はコイル
部に電流が流れているときの状態を示す模式図、図6は
コイル部に流す電流の向きと針の移動方向との関係を説
明する図、図7は針の先端側部分と鉗子起上台との位置
関係及び鉗子起上台の作用を示す説明図である。
【0013】図1に示すように本実施形態の内視鏡は超
音波送受信部30を備えた超音波内視鏡1であり、体腔
内へ挿入可能な細長で柔軟な挿入部2と、この挿入部2
の後端部に設けられた操作部3と、この操作部3の後端
に設けられた接眼部4と、前記操作部3の側部から延出
するユニバーサルコード5と、このユニバーサルコード
5の基端部に設けられた内視鏡コネクタ6と、この内視
鏡コネクタ6の側部から延出する超音波コード7と、こ
の超音波コード7の基端部に設けられた超音波コネクタ
8とで主に構成されている。
【0014】前記挿入部2は、先端側から順に、硬質の
部材で形成された先端硬質部9、この先端硬質部9の後
端に連接する湾曲自在な湾曲部10、この湾曲部10に
連接する長尺で可撓性を有する可撓部11とで形成され
ている。
【0015】前記操作部3には前記湾曲部10を湾曲操
作するための湾曲操作ノブ12や、送気及び送水操作を
行うための送気・送水ボタン13、吸引操作を行ための
吸引ボタン14、処置具を体腔内の目的部位に挿入する
ための処置具挿入口15が設けられている。
【0016】そして、前記湾曲操作ノブ12を回動操作
することによって湾曲部10を所望の方向に湾曲させる
ことができるようになっている。また、前記処置具挿入
口15は挿入部2内に形成され、先端硬質部9で開口し
た処置具導出口20(図2参照)を備えた処置具チャン
ネル(不図示)に連通しており、処置具挿入口15から
挿入された処置具はこの処置具チャンネルを通って処置
具導出口20から体腔内に突出するようになっている。
なお、符号16は後述する鉗子起上台を操作する鉗子起
上ノブである。
【0017】図2に示すように前記処置具導出口20に
は、処置具の体腔内への突出方向を調整するための鉗子
起上台21が設けられている。この鉗子起上台21には
鉗子ワイヤ22が接続されており、この鉗子ワイヤ22
の基端部が前記操作部3内で鉗子起上ノブ16に接続さ
れ、この鉗子起上ノブ16を操作することによって前記
鉗子起上台21が回動するようになっている。
【0018】一方、前記先端硬質部9の先端には超音波
の送受信を行うための超音波送受信部30が設けられて
いる。この超音波送受信部30には、例えば電気的にビ
ームフォーカシングを行うコンベックス型の超音波振動
子31が設けられている。この超音波振動子31は、挿
入部2,操作部3,ユニバーサルコード5及び超音波コ
ード内に挿通された信号ケーブル(不図示)を介して前
記超音波コネクタ8に接続されている。
【0019】この超音波コネクタ8は、超音波診断画像
を生成するための信号処理を行う超音波観測装置(不図
示)に接続されるようになっており、この超音波観測装
置で生成された超音波診断画像がモニタ(不図示)に表
示されるようになっている。また、前記内視鏡コネクタ
6は、図示しない光源装置に着脱自在に接続されるよう
になっており、光源装置から供給される照明光を図示し
ないライトガイドを介して先端硬質部9まで導き、この
先端硬質部9に設けられている照明レンズ23より体腔
内に向かって出射される。また、先端硬質部9には対物
レンズ24が設けられている。この対物レンズ24を通
過して結像された光学像は、挿入部2内のイメージガイ
ドファイバー(不図示)によって接眼部4まで伝送され
て観察を行えるようになっている。
【0020】なお、図1において、超音波内視鏡1を接
眼部4を有するファイバースコープ型超音波内視鏡とし
て示しているが、先端硬質部9にCCD等の固体撮像素
子を内蔵したビデオ型超音波内視鏡であってもよい。
【0021】図3に示すように前記処置具チャンネルを
介して体腔内へ導かれる組織穿刺針40は、先端部に突
出する細長な中空の針41と、この針41が挿抜自在に
挿通される中空のチューブであるシース42と、このシ
ース42の後端部に固設される樹脂などの絶縁部材で形
成された把持部43と、この把持部43の後端に設けら
れ前記針41に固定されたスライダ44と、このスライ
ダ44に対して着脱自在な吸引シリンダ45と、前記把
持部43に設けられ前記針41が長手方向に往復振動し
ている状態又は停止した状態に切り換える切り換えスイ
ッチ46と、この切り換えスイッチ46に信号ケーブル
47を介して接続され、所定の周期で出力電流の向きを
切り替えて出力する機能及び出力電流の向きを一定方向
に保持する機能とを有するスイッチング回路48と、こ
のスイッチング回路48に電力を供給する電源49とで
主に構成されている。なお、符号48aはスイッチング
回路48の有する機能を選択するための選択スイッチで
ある。
【0022】図4を参照して組織穿刺針40の構成を具
体的に説明する。まず、組織穿刺針40の先端部側の構
成を説明する。
【0023】図に示すように前記シース42は、内層側
から順に可撓性を有し先端部外周面に螺旋溝52a及び
中途部から後端部に延びる直線溝52bを外周面に形成
した樹脂チューブ52と、前記螺旋溝52aに導電性物
質を蒸着等の手段によって付着させて形成したコイル部
55と、このコイル部55の後端側部に一端部が接続さ
れ、前記直線溝52bに導電性物質を蒸着等の手段によ
って付着させて形成した第1導線部56と、前記コイル
部55及び第1導線部56が露出することがないように
前記樹脂チューブ52にコーティングされた薄肉の第1
絶縁層53と、前記コイル部55の先端側部に一端部が
接続されて前記第1絶縁層53の外周面に導電性物質を
蒸着等の手段によって付着させて形成した第2導線部5
7と、この第2導線部57が露出することがないように
前記第1絶縁層53に被覆した第2絶縁層54とで構成
されている。そして、前記シース42内に挿通される針
41の先端部分の前記コイル部55に対応する部分には
磁性を帯びた磁化部51が設けられている。
【0024】なお、前記螺旋溝52a及び直線溝52b
は、切削、レーザ加工、あるいはエッチング等によって
樹脂チューブ52の外周面に形成したものであり、これ
ら溝52a,52bに導電性物質を付着させてコイル部
55及び第1導線部56を設けているので、樹脂チュー
ブ52の外径寸法が太径になることが防止されている。
【0025】次に、組織穿刺針40の把持部43側の構
成を説明する。図に示すように前記把持部43の先端部
側にはシース42の後端部が配置されており、このシー
ス42を構成する樹脂チューブ52の後端部が前記把持
部43の先端突出部43aに固定されている。
【0026】前記樹脂チューブ52の後端部の外周面
は、把持部43内で後端部が露出した状態になってお
り、このため露出した樹脂チューブ52に形成されてい
る直線溝52bに設けた第1導線部56と把持部43の
内部に設けた第1電気接点61とが電気的に接触してい
る。一方、前記樹脂チューブ52を被覆する第1絶縁層
53に形成した第2導線部57は、把持部43内で後端
部が露出した状態になっていて、この第2導線部57と
把持部43の内部に設けた第2電気接点62とが電気的
に接触している。
【0027】前記切り換えスイッチ46は、前記第2電
気接点62とスイッチング回路48との間に設けられて
おり、このスイッチ46を操作することによって、スイ
ッチング回路48と第2電気接点62との間の電気的導
通の接続又は切断を行えるようになっている。一方、前
記スイッチング回路48と第1電気接点61とは電気的
に接続された状態になっている。
【0028】前記切り換えスイッチ46を操作して電気
的に導通した状態にすると、前記シース42の樹脂チュ
ーブ52の先端部に形成したコイル部55に、電源49
からスイッチング回路48を介して電流が流れる。この
ことによって、図5に示すように、フレミングの法則に
よりコイル部55の長手方向に磁界が発生する。このと
き、コイル部55内に磁化部51を設けた針41が挿通
されていると、この針41に設けた磁化部51と前記コ
イル部55との磁力が作用しあって、前記針41が軸方
向に動くようになる。
【0029】つまり、図6(a)に示すように針41に
設けた磁化部51の先端側がN極であるとき、前記コイ
ル部55の先端側がN極になるように電流を流した場
合、この針41に設けた磁化部51の先端側と前記コイ
ル部55の先端側とが同じ極性になって反発し合うこと
により、針41は図中の矢印に示すように把持部43側
に移動する。
【0030】一方、同図(b)に示すように前記図の場
合とは逆の向きに電流を流してコイル部55の先端側を
S極にした場合、この針41に設けた磁化部51の先端
側と前記コイル部55の先端側とが異なる極性になって
引き合うことにより、針41は図中の矢印に示すように
超音波振動子31の位置する先端側、つまり前記図6
(a)のときと逆方向に移動する。
【0031】そこで、前記スイッチング回路48に設け
た選択スイッチ48aを操作して、所定の周期で出力電
流の向きを切り替えて出力する機能を選択することによ
って、コイル部55に流れる電流の向きが周期的に切り
換わることで、前記コイル部55の先端側の極性が変化
するのに対応して針41が長手方向に進退移動する振動
状態になる。一方、選択スイッチ48aを操作して、出
力電流の向きを一定方向に保持する機能を選択すること
によって、コイル部55に流れる電流の向きが一定方向
に保持されるので、コイル部55発生する磁力と磁化部
51の磁力との平衡点で針41がシース42に対して固
定された状態になる。
【0032】なお、振動する針41の色を、カラードプ
ラ画像上で前記超音波振動子31側に移動するとき赤
色、前記超音波振動子31から遠ざかるように移動する
とき青色でモニタ上に表示されるように設定することに
よって、針41の進退の様子が、カラードプラ画面上で
赤色・青色の周期的な色の変化となって表示される。
【0033】上述のように構成した組織穿刺針40の作
用を説明する。通常、病変部位の組織あるいは細胞を採
取して病理診断を行う必要がある場合、組織穿刺針40
の針41を目的位置に正確に穿刺するため、目的部位を
超音波診断画像上に表示して超音波ガイド下で穿刺を行
う。
【0034】このためまず、接眼部4によって体腔内を
観察しながら超音波内視鏡1を穿刺を行う部位近傍まで
挿入していく。そして、目的部位に到達した時点で超音
波観測装置を超音波観測状態にする。すると、超音波振
動子31から超音波ビームを発信する一方、同時に超音
波振動子31には体腔内で反射した前記超音波ビームの
エコー信号を受診する。このエコー信号は、超音波観測
装置内に伝送されて超音波診断画像信号に処理されて、
モノクロのBモード像がモニタ画面上に表示される。
【0035】次に、超音波内視鏡1の湾曲部10等を操
作して超音波振動子31の位置を調整して前記超音波診
断画像上に穿刺を行う部位を表示する。また、必要に応
じて血管の走行状態を確認するために、カラードプラ像
をモニタ上に表示して、穿刺の際に血管を傷つけないよ
うに位置調整を行う。ここで、組織穿刺針40を超音波
内視鏡1の処置具挿入口15から処置具チャンネルを介
して処置具導出口20から体腔内に突出させる。このと
き、図7(a),(b)に示すように前記処置具導出口
20から突出する組織穿刺針40の突出角度は、同図
(a)に示すように突出角度を小さくした状態から、同
図(b)に示すように前記操作部3の鉗子起上ノブ16
を操作して鉗子起上台21を回動させた突出角度θまで
自由に変化させることができる。このことによって、組
織穿刺針40を所望の方向に向けて、穿刺を行う部位に
対して針を正確に刺すことが可能になっている。
【0036】次いで、前記組織穿刺針40を体腔内に突
出させた状態で切り換えスイッチ46を操作して第2電
気接点62とスイッチング回路48との間の電気的導通
を接続状態にすると共に、前記スイッチング回路の選択
スイッチ48aを操作して、所定の周期で出力電流の向
きを切り替えて出力する機能を選択しておく。すると、
前記シース42の樹脂チューブ52の先端部に形成した
コイル部55に、所定の周期で向きが切り替わる電流が
入力されるので、シース42内に挿通されている針41
が軸方向に振動して超音波診断画像上で確実に針41が
描出される。このとき、カラードプラ画像上では、移動
方向に対応して針41の色が赤色・青色に周期的に変化
する。そして、術者は、針41の位置を正確に認識して
目的部位に針41を刺す。
【0037】そして、針41を目的部位に刺入後、前記
選択スイッチ48aを操作して、出力電流を一定方向に
保持する機能を選択する。すると、前記シース42の樹
脂チューブ52の先端部に形成したコイル部55に、一
定方向に流れる電流が流れることによって針41がシー
ス42に対して固定され、この状態で吸引シリンダ45
を操作して組織あるいは細胞の吸引を行う。
【0038】このように、シースを構成する樹脂チュー
ブに設けたコイル部に、周期的に電流の流れる方向が切
り換わるように流すことによって、シース内に挿通され
ている磁化部を有する針が軸方向に進退移動するように
確実に振動して、超音波診断画像上に針の像を描出する
ことができる。また、カラードプラ画像上で針の進退方
向に対応させて色を変化させることによって、針の位置
を正確に認識して目的部位に正確に針を刺すことができ
る。このことによって、針を超音波診断画像上で見失っ
たり、目的部位以外に針を刺すとことが防止される。
【0039】また、針を目的部位に刺入した後、コイル
部に流れる電流の向きを一定の方向に流れるように切り
換えて、針をシースに対して固定することによって、吸
引シリンダ操作時や患者の動きなどによって穿刺した針
が抜けることを防止することができる。このことによっ
て、抜けた針を再度刺すことや針が抜けた(あるいは抜
けかかっている)のに気づかずに、目的部位以外の組織
あるいは細胞を吸引することで起こる誤診断がなくな
る。
【0040】さらに、シースの先端側部に設けたコイル
部に電流を流したとき発生する磁力を、針を進退移動さ
せるための駆動力としているので、全長が長くかつ径の
細い組織穿刺針の場合でも確実にコイル部に電流が流れ
ることによって確実に針を進退させることができる。ま
た、鉗子起上台を操作して組織穿刺針の突出角度が変わ
った場合でも、処置具チャンネルの外側に突出している
シースのコイル部に電流が確実に流れて、針を進退させ
ることができる。
【0041】又、超音波内視鏡を複雑な形状に曲がって
いる体腔内に挿通させた場合でも、針を覆うシースを柔
らかな樹脂部材で形成しているので、複雑な形状に曲げ
ることが可能なため、最も穿刺しやすい位置に超音波内
視鏡の先端部を配置し、組織穿刺針を使用することによ
って正確な穿刺を行うことができる。
【0042】また、針の基端部に駆動機構を設けていな
いので、操作性がよく、穿刺を行う際の準備や後片付
け、組織吸引後に組織を針から取り出すなどの作業性を
大幅に向上させることがでる。
【0043】また、穿刺針のシース外径を太径にするこ
となく、シースを構成する樹脂チューブの外周面にコイ
ル部を設ける一方、絶縁層や導線を蒸着等の手段で薄肉
に形成したことによって、内径寸法の細い処置具チャン
ネルへの挿入が可能になる。このことによって、本実施
形態の組織穿刺針を多くの内視鏡に適用することが可能
になる。また、挿入部外径寸法の細い内視鏡への使用が
可能になるため、患者への苦痛が和らげられる。さらに
術者にとっても操作性がよくなる。
【0044】また、針が進退移動して振動する際、シー
スは振動していないので内視鏡にダメージを与えたり、
シースが体腔内壁に当たってダメージを与えることを防
止することができる。
【0045】また、針を振動させた状態で穿刺すること
によって、硬い穿刺部位に対しても容易に針を刺すこと
ができる。
【0046】図8は本発明の実施形態の応用例にかかる
シースの他の構成を示す図である。図に示すように本実
施形態のシースは、前記第1実施形態と同様の構成のコ
イル部55及び第1導線部56を設けた樹脂チューブ5
2の外側に、コイル部55及び第1導線部56を設けた
樹脂チューブ52を重ねて配置している。なお、コイル
部55同士は先端部の接続部59で電気的に接続されて
いる。また、前記図4に示したように一方の第1導線部
56は第1電気接点61に電気的に接続され、他方の第
1導線部56は第2電気接点62に電気的に接続されて
いる。その他の構成は前記第1実施形態と同様であり、
同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0047】前記コイル部55に電流を流すことによっ
て前記第1実施形態と同様に磁力が発生するが、コイル
の巻数が前記第1実施形態の倍になっているので大きな
磁力が発生して、針41に加わる力量が大きくなる。
【0048】このように、コイル部を形成したシースに
対してさらにコイル部を形成したシースを重ねて配置し
て前記コイル部同士を接続することによって、前記コイ
ル部に大きな磁力が発生して針の振動を大きくすること
ができる。このことによって、超音波診断画像において
針の視認性をさらに向上させることができる。また、振
動させた状態で穿刺する際にも、硬い穿刺部位に対して
針を容易に刺すことができる。その他の作用及び効果は
前記第1実施形態と同様である。
【0049】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0050】[付記]以上詳述したような本発明の前記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0051】(1)先端側に形成した螺旋溝に導電性部
材を埋設して形成したコイル部及びこのコイル部の後端
に電気的に接続される第1の導線部、前記コイル部の前
端に電気的に接続される第2の導線部とを設けた可撓性
を有する中空のチューブと、前記2つの導線部間を電気
的に接続又は切断する切り換えスイッチと、この切り換
えスイッチに接続され、所定の周期で出力電流の向きを
切り替える機能及び出力電流を一定方向に設定する機能
とを選択的に切り換え可能なスイッチング回路と、前記
チューブ内に挿通され、前記コイル部近傍に対応するの
先端部に磁化部を設けた中空の針と、を具備する組織穿
刺針。
【0052】(2)前記コイル部は蒸着によって前記チ
ューブの螺旋溝内に形成され、前記コイル部の外径寸法
が前記チューブの外径寸法に対して同径又はそれ以下の
径寸法に形成されている付記1記載の組織穿刺針。
【0053】(3)前記コイル部を形成したチューブを
複数重ね合わせた付記1記載の組織穿刺針。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、体
腔内超音波診断装置の際に超音波診断画像上での針の視
認性が良好で、かつ操作性及び針を体壁に確実に穿刺し
て保持することが可能な組織穿刺針を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の一実施形態に係り、
図1は超音波内視鏡の全体構成を示す説明図
【図2】超音波内視鏡の先端部の構造を示す説明図
【図3】体腔内管腔から病変部に穿刺して体組織を吸引
する組織穿刺針を示す説明図
【図4】組織穿刺針の先端部側及び把持部側の構成を説
明する断面図
【図5】コイル部に電流が流れているときの状態を示す
模式図
【図6】コイル部に流す電流の向きと針の移動方向との
関係を説明する図
【図7】針の先端側部分と鉗子起上台との位置関係及び
鉗子起上台の作用を示す説明図
【図8】本発明の実施形態の応用例にかかるシースの他
の構成を示す図
【符号の説明】
40…組織穿刺針 41…針 42…シース 46…切り換えスイッチ 48…スイッチング回路 51…磁化部 55…コイル部 56…第1導線部 57…第2導線部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に形成した螺旋溝に導電性部材を
    埋設して形成したコイル部及びこのコイル部の後端に電
    気的に接続される第1の導線部、前記コイル部の前端に
    電気的に接続される第2の導線部とを設けた可撓性を有
    する中空のチューブと、 前記2つの導線部間を電気的に接続又は切断する切り換
    えスイッチと、 この切り換えスイッチに接続され、所定の周期で出力電
    流の向きを切り替える機能及び出力電流を一定方向に設
    定する機能とを選択的に切り換え可能なスイッチング回
    路と、 前記チューブ内に挿通され、前記コイル部近傍に対応す
    るの先端部に磁化部を設けた中空の針と、 を具備することを特徴とする組織穿刺針。
JP9295798A 1997-10-28 1997-10-28 組織穿刺針 Withdrawn JPH11128233A (ja)

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