JPH08126644A - 超音波内視鏡 - Google Patents

超音波内視鏡

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JPH08126644A
JPH08126644A JP6269170A JP26917094A JPH08126644A JP H08126644 A JPH08126644 A JP H08126644A JP 6269170 A JP6269170 A JP 6269170A JP 26917094 A JP26917094 A JP 26917094A JP H08126644 A JPH08126644 A JP H08126644A
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JP
Japan
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ultrasonic
treatment instrument
raising
tip
shaft
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Withdrawn
Application number
JP6269170A
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English (en)
Inventor
Koichi Maruta
幸一 丸田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH08126644A publication Critical patent/JPH08126644A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処置具類の先端を超音波内視鏡先端から突出
させた状態で自在に調整でき、容易に超音波エコーガイ
ド下で処置具類を病変部に容易に誘導することを可能に
する超音波内視鏡を提供すること。 【構成】 挿入部の先端部11の超音波探触子に隣接し
て起上台19が設けられ、この起上台19は回転軸42
に回転自在に支持され、起上用ワイヤ26の操作により
起上させることができる。この回転軸42の雌ネジ部4
3には雄ネジ部44を形成した移動軸45が螺合により
起上台押さえ部材41に回転自在に取り付けられ、この
移動軸45にはプーリ46が取り付けられ、このプーリ
46に巻き付けられたワイヤ47を介してプーリ46を
回転させることによって移動軸45の回転に対し回転軸
42が移動し、この移動と共に起上台19も移動軸45
上を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体内部の臓器の動きや
構造をリアルタイムで観察する超音波診断装置に用いる
超音波内視鏡、特に超音波プローブの走査範囲内に処置
具類を埋没自在に突出させ使用する超音波内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体に超音波エコーガイド下で穿刺を行
い、生体組成を採取し、組織性状診断を行う術式は良く
知られている。また、超音波走査範囲内に穿刺針を突出
させる超音波プローブも種々報告されている。例えば、
特開平1−124444号公報では超音波内視鏡のチャ
ンネルを利用し、超音波内視鏡先端に設けられた超音波
探触子の走査範囲内に処置具類を突出させ、処置具類の
先端を所望の位置に上下移動させるための起上装置を設
け、超音波エコーガイド下で処置具類を病変部に誘導し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−12444
4号公報においては、超音波内視鏡先端に突出した処置
具類はきちんと固定されないため、処置具類の先端が揺
れてしまう。起上装置を用いて上下方向に移動させるだ
けでは処置具類の先端を超音波探触子の走査範囲内に設
定し、超音波エコーガイド下に処置具類の先端を描出さ
せ、所望の位置に誘導することは困難であった。
【0004】本発明は上述下問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は処置具類の先端を超音波内視鏡先端か
ら突出させた状態で自在に調整でき、超音波エコーガイ
ド下で処置具類を病変部に容易に誘導することを可能に
する超音波内視鏡を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】挿入部先端に
設けた超音波プローブと、超音波プローブの超音波送受
波面側に処置具類を導出する処置具導出口と、処置具類
の突出する方向を起上台の傾き角の変更により制御する
起上機構を設けた超音波内視鏡において、前記傾き角を
含む面にほぼ直交する方向に前記起上台を移動させる移
動機構を設けることにより、起上台の傾き角の変更と、
傾き角を含む面に直交する方向への移動とにより、超音
波送受波面側の殆ど任意の方向へ処置具類の突出方向を
設定できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に
係り、図1は本発明の第1実施例の超音波内視鏡の全体
構成図、図2は先端部の平面図、図3は先端部の側面
図、図4は先端部の断面図、図5は起上台部分を示す断
面図、図6は起上台部分を示す側面図、図7は変形例に
おける超音波探触子の構造を示す断面図である。
【0007】この第1実施例の目的は処置具類の先端を
内視鏡先端に突出させた状態で自在に調整することによ
り、安全かつ容易に超音波エコーガイド下で処置具類を
病変部に誘導することを可能とする超音波内視鏡を提供
することにある。このため、以下の構成にした。
【0008】図1に示す本発明の第1実施例の超音波内
視鏡1は、体腔内に挿入される挿入部2と、この挿入部
2の後端に形成された太幅の操作部3と、この操作部3
の後端に形成された接眼部4と、操作部3から外部に延
出されたユニバーサルコード5と、このユニバーサルコ
ード5の末端の(ライトガイド)コネクタ6の付近に設
けた分岐ケース7から延出された電気ケーブル8とを有
し、この電気ケーブル8の末端には超音波コネクタ9が
設けてあり、この超音波コネクタ9は超音波画像を生成
するための信号処理を行う図示しない超音波観測装置に
接続される。また、この超音波観測装置には超音波画像
を表示する図示しないモニタと接続される。
【0009】上記挿入部2は、超音波を送受波して超音
波画像を得るための超音波探触子(或いは超音波プロー
ブ)10が設けられた先端部11と、この先端部11の
後端に隣接して形成され、湾曲自在の湾曲部12と、こ
の湾曲部12の後端から操作部3の前端に至る長尺で可
撓性を有する可撓部13とからなる。
【0010】上記操作部3には湾曲操作を行う湾曲操作
ノブ14が設けてあり、この湾曲操作ノブ14を回動操
作することにより、湾曲部12を湾曲させることができ
る。また、この操作部3には送気及び送水の操作を行う
送気ボタン15a及び送水ボタン15bが設けられてい
る。
【0011】また、操作部3の前端付近には処置具を挿
入する処置具挿入口(以下、単に挿入口)16が設けて
あり、この挿入口16は挿入部2内に形成されたチャン
ネルと連通し、このチャンネルは先端部11の処置具起
上台(図2参照)19の手元中央部分で開口し、処置具
類22が導出される処置具導出口(単に導出口或いは鉗
子口と略記される場合もある)20が出口となってい
る。
【0012】そして、操作部3に設けた起上操作ノブ2
1aを操作することにより、図3に示すように処置具起
上台(単に起上台)19の起上面19aの傾き角(つま
り起上角)αを変えて先端開口から突出される処置具類
22の突出方向を突出角θで示すように可変することが
できるようにしている。図3では起上角α、突出角θは
先端部11の長手方向(或いは挿入部2の軸方向)とな
す角で定義されており、これら両角α及びθは殆ど等し
くなる。
【0013】上記挿入部2内には図示しないライトガイ
ドが挿通され、このライトガイドの後端側はユニバーサ
ルコード5の末端のコネクタ6に至る。このコネクタ6
を図示しない光源装置に接続することにより、光源装置
から照明光が供給される。この照明光はライトガイドに
より伝送され、先端部11の取り付けられた先端面から
(この先端面に対向する)照明窓の照明レンズ23(図
2参照)を経て、この照明窓の前方側に出射され、体腔
内患部等の被写体を照明する。
【0014】図2に示すように先端部11にはこの照明
窓の付近に起上台19、観察窓に取り付けた対物レンズ
24、この対物レンズ24を洗浄する送気送水ノズル2
5が設けてある。
【0015】照明された被写体は対物レンズ24によっ
てその焦点面に像を結ぶ。この焦点面には図示しないイ
メージガイドの先端面が配置され、この先端面に結像さ
れた像はイメージガイドの後端面に伝送される。この後
端面は操作部3の後端ないしは接眼部4付近内部に配置
され、接眼部4の接眼窓に取り付けた接眼レンズを介し
て肉眼で観察することができる。
【0016】図2に示す照明窓と観察窓との間に設けた
凹部内に収納された起上台19は前記チャンネルの先端
開口、つまり導出口20付近に形成され、この導出口2
0から図3に示すよう突出される処置具類22の先端側
の突出方向の突出角θを起上面19aの起上角αを変え
て可変制御するためのもので、操作部3に設けた起上操
作ノブ21aを操作することにより、起上操作ワイヤ2
6を牽引等して起上面19aの傾き角の変更により制御
する。
【0017】また、図2に示すように先端部11におけ
る照明窓、観察窓等が形成された部分よりさらに先端に
は黒系のプラスチック等の絶縁材でできた支持部材27
には、例えばコンベックスタイプの超音波探触子10を
設けている。この支持部材27は照明窓、観察窓等が形
成された部分と連続して形成されている。
【0018】図2に示すようにこの超音波探触子10の
表面には、開口28が設けてあり、この開口28は探触
子10表面を生体壁に密着させるためのものであり、図
4に示すようにチューブ30を介して吸引機構(図示せ
ず)と接続されるようにしている。
【0019】また、図2から分かるように超音波探触子
10の送受波面は対物レンズ24、照明レンズ23、起
上台19が設けられた側と同一側に設けられ、また、こ
の超音波探触子10から超音波が送受波される送受波面
側には図3に示すように超音波の走査範囲29が形成さ
れ、この走査範囲29内で先端開口から突出される穿刺
針等の処置具類22の突出角θを、起上操作ノブ21a
の操作により制御することができる。
【0020】超音波探触子10は処置具類22の突出量
Xが殆どいかなる値でも処置具類22の先端を走査範囲
29内に捕らえられるように前方に傾けられている。先
端部11には、超音波探触子10と被検体との間を脱気
水等の超音波伝達媒体で満たすためのバルーン31が装
着可能となっている。
【0021】つまり、図2及び図3に示すように支持部
材27における超音波探触子10の先端側及び後端側部
分には溝部32a,32bが設けてあり、これら溝部3
2a,32bにバルーン31の装着リング部を嵌め込む
ことにより図3に示すようにバルーン31を着脱自在で
装着することができる。
【0022】また、バルーン31内面の超音波探触子1
0は高分子圧電素子33が凸面状に設けられてコンベッ
クス型超音波振動子を形成し、この高分子圧電素子33
には、それを駆動させると共に受信した電気信号を伝送
するケーブル34が接続され、図示しない超音波観測装
置内の送信及び受信回路と接続され、送信回路からの送
信パルスの印加により超音波を出射すると共に、受波し
た超音波を電気信号に変換してケーブル34を介して受
信回路に導く。
【0023】なお図7に示すように、バルーン31内面
に高分子圧電素子33が設け、この高分子圧電素子33
に、それを駆動させる電気信号を供給するケーブル34
を接続するようにしても良い。
【0024】この実施例ではさらに起上台19を起上角
αを含む面に殆ど直交する方向に移動する移動機構を設
けて、処置具類22の突出方向を3次元的に制御できる
構造にしていることが特徴となっている。つまり、図3
の場合には起上角αを含む面は紙面となり、従ってこの
紙面に直交する方向に起上台19を移動できる移動機構
を形成している。また、この実施例では処置具類22の
突出方向は、起上台19の起上角αが先端部11の長手
方向の軸となす角で定義されるので、この移動機構は先
端部11の長手方向の両側となる左右方向に移動する移
動機構ということもできる。
【0025】この移動機構の構造を図5及び図6を参照
して以下に具体的に説明する。図5に示すように起上台
19はその側方に設けた起上台押さえ部材41に回転軸
42及び移動軸45を介して回転自在、及び移動自在に
取り付けてある。この起上台押さえ部材41は支持部材
27に固定されている。
【0026】図5及び図6に示すようにこの起上台19
を起上、倒置の操作をする力を伝達し、先端が起上台1
9の先端側に取り付けられた起上用ワイヤ26が支持部
材27内に設けた図示しないガイドチューブ内に挿通さ
れ、前記操作部3に設けた起上操作ノブ21aに連結さ
れている。
【0027】起上台19における基端側(つまりチャン
ネル出口側)は横孔が形成され、この横孔に嵌入され、
起上台19を回転自在に支持する回転軸42は起上台押
さえ部材41に、移動軸45を介して起上台押さえ部材
41に移動自在に取り付けられている。
【0028】つまり、この回転軸42は中空円筒状にな
っており、その内面には雌ネジ部43が形成され、この
雌ネジ部43に噛み合うように外周に雄ネジ部44を形
成した移動軸45に螺合により取り付けられ、これら両
部材(回転軸42と移動軸44)は相対的に回転可能で
ある。
【0029】この移動軸45の一方の端部にはプーリ4
6が連結されている。この移動軸45の他端は起上台押
さえ部材41に回転自在に支持されている。つまり、こ
の移動軸45が回転されると、その回転方向に応じてこ
の移動軸45と螺合している回転軸45側が移動軸45
の1回転に対し、そのネジピッチ量だけ移動軸45上を
移動し、従ってこの回転軸42に回転自在に取り付けら
れた起上台19はこの回転軸42の移動と共に移動、つ
まり図5の矢印Aで示す方向に移動する。
【0030】上記プーリ46にはワイヤ47が半円程度
巻き付けられ、このプーリ46を回転操作するためのワ
イヤ47は、支持部材27に連結された図示しないガイ
ドチューブ内に挿通され、前記操作部3に設けた移動操
作用の回転操作ノブ21b(図1参照)に連結されてい
る。
【0031】そして、この回転操作ノブ21bを回動す
る操作を行うことにより、このノブ21bと共に回転す
る図示しないプーリ等の回転部材に巻回されたワイヤ4
7を前後動させてプーリ46を回転させて移動軸45を
回転させることにより、回転軸42がこの移動軸45上
を移動し、この回転軸42に回転自在に取り付けられた
起上台19も回転軸42と共に図5の矢印Aで示すよう
に移動できるようにしている。
【0032】このように構成された第1実施例の作用を
以下に説明する。超音波内視鏡1のコネクタ6を光源装
置に、超音波コネクタ9を超音波観測装置にそれぞれ接
続して超音波観測を行うことができる使用可能な状態に
設定する。次に、挿入部2をその先端側から体腔内に挿
入し、患部等の超音波内視鏡1での検査或いは診断を行
なおうとする検査対象部位に内視鏡観察下で誘導し、か
つ検査対象部位の表面に超音波探触子10の送受面側の
バルーン31を押しつけて超音波を出射できる状態にす
る。
【0033】そして、超音波観測装置に接続されたモニ
タにより超音波診断画像を観察し、例えば観察された病
変部を切除する処置を行う。この場合には挿入口16か
ら処置具類22を挿入し、その先端側をチャンネル出口
から起上台19を経て突出させることができ、起上操作
ノブ21aの操作により起上角αを変更して突出方向を
病変部が存在する方向にガイドする。この起上操作ノブ
21aの操作では先端部11の長手方向からの傾き量の
変更しかできないので、必要に応じて以下に説明するよ
うに起上台19を左右方向に移動させることにより、処
置具類22の突出方向を左右方向にも可変制御する。
【0034】つまり、回転操作ノブ21bを操作するこ
とにより、回転操作ノブ21bに連結されたワイヤ47
を介しプーリ46を時計方向、反時計方向に回転させる
ことができる。プーリ46が回転することにより、プー
リ46に連結されている移動軸45も連動して回転す
る。
【0035】移動軸45の起上台押さえ部材41側の端
部は単に回転される(矢印A方向には移動しない)のみ
であり、従ってこの移動軸45が時計方向或いは反時計
方向に回転することにより、この移動軸45と螺合する
回転軸42が移動軸45上を移動し、この回転軸42と
共に起上台19が移動軸45上を矢印Aに示すように左
右に移動する。
【0036】移動量はプーリ46の大きさやネジ部4
3,44のピッチ等で調整可能である。このようにして
移動機構により、処置具類22をより対象とする病変部
により簡単にガイドすることができ、切除等の処置を行
うことができる。
【0037】この第1実施例によれば、以下の効果を有
する。起上台19の傾きの変更(調整)により処置具類
22の突出方向を先端部11の軸方向から上方向に制御
できるのみでなく、その両側の左右方向にも移動可能と
したため、先端部11より突出させた処置具類22を所
望の位置に調整或いは設定することが可能となり、容易
に処置具類22を病変部等に誘導する操作を行うことが
できる。また、処置に適した位置に設定することが可能
になるので、安全性を確保することにも役立つ。
【0038】次に本発明の第2実施例を説明する。この
実施例の目的は第1実施例と同様である。図8は第2実
施例における起上機構部分の平面図、図9はその側面図
を示す。
【0039】この実施例では図8及び図9に示すように
移動軸45には(図5及び図6に示すプーリ46の代わ
りに)ピニオン51が取り付けてある。このピニオン5
1は支持部材27の面に前後(図8及び図9では左右方
向)に移動自在に配置されたラック52と噛み合ってお
り、ラック52はフレキシブルな駆動軸54に接続され
ている。この駆動軸54は挿入部2内を挿通され、操作
部3に設けた図示しない駆動操作ノブ(図1の回転操作
ノブ21bに相当するもの)に連結されている。他の構
成は第1実施例と同様であり、同じ構成要素には同じ符
号を付け、その説明を省略する。
【0040】次にこの実施例の作用を説明する。駆動操
作ノブを操作することにより、この駆動操作ノブに連結
された移動軸54を介しラック52を前後方向に移動さ
せることができる。ラック52が移動することにより、
ピニオン51が回転し、ピニオン51に連結されている
移動軸45も連動して回転する。
【0041】移動軸45の起上台押さえ部材41側の端
部は単に回転するのみであり、この移動軸45の外周に
形成された雄ネジ部44と螺合する雌ネジ部43が形成
された回転軸42は移動軸45の時計方向或いは反時計
方向の回転に対応して移動軸45上を移動し、この回転
軸42に回転自在に取り付けられた起上台19は移動軸
45の軸方向、つまり矢印Aで示すように左右方向に移
動する。移動量はラック52、ピニオン51のピッチ等
で調整可能である。
【0042】この実施例の効果は第1実施例とほぼ同様
である。さらに、起上台19を左右に移動させるための
挿入部2内の経路が1つで良いため、挿入部2の外径を
抑えることができ、患者に与える苦痛を軽減できる。
【0043】次に本発明の第3実施例を説明する。この
実施例の目的は第1実施例と同様である。図10は第3
実施例における処置具起上機構部分の平面図、図11は
その側面図を示す図10及び図11に示すように起上台
19にはピン62が挿入されており、起上台19はピン
62を中心に起上台押さえ部材41に回転可能に装着さ
れている。この起上台19には形状記憶合金63が接続
されており、形状記憶合金63は、支持部材27に連結
されたシース64内に挿通され、図示しない制御装置に
連結されている。他の構成は第1実施例と同様である。
【0044】次に作用を説明する。形状記憶合金63に
図示しない制御装置より通電することにより、形状記憶
合金63が湾曲する。湾曲することにより起上台19が
ピン62に沿って矢印Aのように左右に移動する。この
実施例の効果は第2実施例と同様である。
【0045】次に本発明の第4実施例を説明する。この
実施例の目的は処置具類の先端を超音波内視鏡先端に突
出させ、超音波エコーガイド下で明瞭に処置具類を描出
することにより、安全に処置具類先端を病変部に誘導す
ることが可能な超音波内視鏡を提供することにある。そ
のために処置具導出口から導出した処置具類の突出量、
突出角度を検知し、センサからの信号を画像処理し、超
音波画像の処置具類の実像のみを削除し、処置具類の偽
像を処置具類の実像のみを削除した実像に合成し超音波
画像表示装置に表示させる構成にしたものである。
【0046】まず、この背景を説明する。実開昭54−
166091号公報では、超音波エコーガイド下で処置
具類を明瞭に描出するために処置具外表面に超音波散乱
部を設けたものを開示している。 しかしながら、超音
波エコー下では高輝度に描出されてしまう。その結果、
処置具類で超音波画像が白く飛んでしまい、超音波画像
診断に悪影響を及ぼしてしまう。また、処置具類の先端
部の確認はできるが、正確に把握することは不可能であ
った。
【0047】以上の理由により、安全かつ容易に超音波
エコーガイド下で処置具類を病変部に誘導することが困
難であった。このため、この実施例では上記目的を達成
するために以下に説明する構成にしている。
【0048】図12(a)は本発明の第4実施例におけ
る処置具起上機構付近を示す。起上台19の手前の支持
部材27の端面に開口し、処置具類22を導出させるた
めの処置具導出口20の側部には突出量Xを検出する突
出量センサ71と、突出角度θを検出する突出角センサ
72が設けられている。各々のセンサ71,72には図
示しない信号ケーブルが接続され、信号ケーブルは挿入
部2内に挿入され、図示しない超音波観測装置内の画像
処理装置に接続される。
【0049】図13は画像処理装置内のROMに記憶さ
れているマトリックス73を示す。ROM内には、予め
検討により得たデータをもとに処置具類22の突出量X
と突出角度θに対応した処置具類22を明瞭に表示する
ために処置具類22に対応する形状で明瞭な偽像74が
記憶されている。画像処理装置は図示しない超音波画像
表示装置としてのモニタに接続される。
【0050】そして、画像処理装置はセンサ71、72
からの信号を画像処理し、超音波画像における処置具類
の実像のみを削除し、処置具類の偽像を処置具類の実像
のみを削除した実像に合成し、モニタ側に出力する構成
にしている。
【0051】起上台19は例えば第1実施例と同様な移
動機構により駆動される。図12(b)のように処置具
類22の起上装置がない超音波内視鏡においては、処置
具導出口81近傍に処置具類22の突出量Xのみ検出す
る突出量センサ71を設ければ良い。支持部材27に形
成した導出口81内にはバネ等の弾性部材82により規
制された中空円筒形のガイド筒83が、前後に進退可能
に埋没している。このガイド筒83は、処置具類22の
外被84が引っかかる程度の凸部85を有していると共
に、導出口81より抜け出さないようにするためのスト
ッパ86を設けている。
【0052】その他の構成は例えば第1実施例と同様で
ある。次に作用を説明する。
【0053】先端部11より突出された処置具類22の
突出量Xと突出角度θを各々のセンサ71,72により
検出する。検出した信号は画像処理装置内に取り込ま
れ、実際の処置具類22の超音波画像のみを削除し、信
号に対応した明瞭な処置具類22の偽像74を実際の超
音波画像に合成し、超音波画像表示装置に表示する。そ
の他の作用は第1実施例と同様である。
【0054】この実施例によれば、画像処理により、超
音波エコーガイド下で明瞭に処置具類を描出することが
でき、より安全に処置具類先端を病変部に誘導すること
が可能となる。その他の効果は第1実施例と同様であ
る。なお、上述の実施例では起上台の傾き角を含む面に
直交する方向に起上台を移動できる構造にしているが、
本発明はこれに限定されるものでなく、例えば傾き角を
含む面に直交する平面内で処置具導出口の回りで起上台
を回転移動できる移動機構でも良い。
【0055】つまり、傾き角を含む面に直交する平面内
で処置具導出口の回りで起上台を回転的に移動できる構
造にした場合にも、傾き角を含む面に直交する方向に起
上台を並進的に移動できる構造の場合と同様な機能を有
する。さらに述べると、起上操作により挿入部の軸方向
とのなす角(例えば仰角)をある平面内で可変できると
共に、この平面と直交する平面内で挿入部の軸方向との
なす角(例えば方位角)を可変できるようにする。この
場合には処置具導出口は左右方向に広く形成する必要が
ないし、起上台に処置具導出口に通じる溝部或いは凹部
を設けるようにして、処置具類を溝部或いは凹部に収納
して突出される方向を確実にガイドできるようにしても
良い。
【0056】また、上述の実施例において、超音波探触
子はコンベックス型のものに限定されるものでなく、メ
カニカル走査型のもの等でも良い。また、内視鏡部分は
光学式のものに限定されるものでなく、イメージガイド
の代わりにCCD等の固体撮像素子を備えた電子内視鏡
を備えた超音波内視鏡でも良い。なお、上述した実施例
等を部分的に組み合わせる等して異なる実施例等を構成
することもでき、それらも本発明に属する。
【0057】[付記] (1) 移動機構が、鉗子台に装着され内面に雌ネジ部
が形成された中空円筒状の回転軸と、前記雌ネジ部に連
結される雄ネジ部を外周面に形成した移動軸と、移動軸
に連結されたプーリとプーリを回転操作するワイヤとか
らなる請求項1記載の超音波内視鏡。 (2) 移動機構が、鉗子台に装着され内面に雌ネジ部
が形成された中空円筒状の回転軸と、前記雌ネジ部に連
結される雄ネジ部を外周面に形成した移動軸と、移動軸
に連結されたピニオンとピニオンと連結されピニオンを
回動させるラックと、ラックを駆動させる駆動軸とから
なる請求項1記載の超音波内視鏡。 (3)移動機構が鉗子台に接続された形状記憶合金と形
状記憶合金を挿通するシースと形状記憶合金を制御する
制御装置とからなる請求項1記載の超音波内視鏡。
【0058】(4) 挿入部先端に設けた超音波プロー
ブと超音波プローブの超音波送受波面に処置具類を導出
する鉗子口と鉗子口から導出した処置具類の突出量、突
出角度を検知するセンサとを設けた超音波内視鏡におい
て、センサからの信号を画像処理し、超音波画像の処置
具類の実像のみを削除し、処置具類の偽像を処置具類の
実像のみを削除した実像に合成し超音波画像表示装置に
表示させた超音波内視鏡。画像処理により、超音波エコ
ーガイド下で明瞭に処置具類を描出することができ、よ
り安全に処置具類先端を病変部に誘導することが可能。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部先端に設けた超音波プローブと、超音波プローブの
超音波送受波面側に処置具類を導出する処置具導出口
と、処置具類の突出する方向を起上台の傾き角の変更に
より制御する起上機構を設けた超音波内視鏡において、
前記傾き角を含む面にほぼ直交する方向に前記起上台を
移動させる移動機構を設けてあるので、起上台を傾けて
処置具類の突出方向を制御できるのみでなく、さらに傾
き角を含む面に直交する方向にも移動可能であるので、
先端部より突出させた処置具類を所望の位置に調整し、
容易に処置具類を病変部等に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の超音波内視鏡の全体構成
図。
【図2】先端部の平面図。
【図3】先端部の側面図。
【図4】先端部の断面図。
【図5】起上機構部分を示す断面図。
【図6】起上機構部分を示す側面図。
【図7】変形例における超音波探触子の構造を示す断面
図。
【図8】本発明の第2実施例における起上機構部分の平
面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】本発明の第3実施例における起上機構部分の
平面図。
【図11】図10の側面図。
【図12】本発明の第4実施例における起上機構部分の
側面図。
【図13】ROMにより形成したマトリックスの内容を
示す説明図。
【符号の説明】
1…超音波内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…接眼部 5…ユニバーサルコード 10…超音波探触子 11…先端部 21a…起上操作ノブ 21b…回転操作ノブ 22…処置具類 27…支持部材 41…起上台押さえ部材 42…回転軸 45…移動軸 46…プーリ 47…ワイヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部先端に設けた超音波プローブと、
    超音波プローブの超音波送受波面側に処置具類を導出す
    る処置具導出口と、処置具類の突出する方向を起上台の
    傾き角の変更により制御する起上機構を設けた超音波内
    視鏡において、 前記傾き角を含む面にほぼ直交する方向に前記起上台を
    移動させる移動機構を設けたことを特徴とする超音波内
    視鏡。
JP6269170A 1994-11-01 1994-11-01 超音波内視鏡 Withdrawn JPH08126644A (ja)

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