JP4575477B2 - 配線ボックス - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の配線ボックスにおいて、前記係合部は接続孔の内周に沿って連続して延びるように形成されていることを要旨とする。
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明によれば、ボックス本体の左側壁及び右側壁の少なくともいずれか一方に固定ビスを挿通可能な固定部を形成するとともに、少なくともその固定部が形成された側壁に相対向する側壁に、同ボックス本体の側方へ開口する挿入開口を形成し、その挿入開口を接続孔と連通させた。そのため、挿入開口が形成された側壁の側方に、空間が確保されていれば、その空間を利用し、固定部が構造物に押し付け固定された方向に沿って電線管を移動させることにより、挿入開口から接続孔内に電線管が挿入される。したがって、例えば、配線ボックスの後面に建物壁を構成する壁材が立設され、配線ボックスの後面と、壁材の内面との間に電線管を配設するための空間が形成されていなくても、電線管を接続孔に挿入し、接続することが可能となる。また、固定部が形成された側壁に相対向する側壁に挿入開口が形成され、その挿入開口から接続孔に向かって延びる方向は、固定ビスを固定部に挿通し、該固定ビスを構造物に固定して同固定部を構造物に押し付ける方向と同じであり、ボックス本体を構造物に固定する方向と同じになっている。そのため、電線管を挿入開口から接続孔に押し込むとき、その押し込む方向が、ボックス本体から構造物に向かう方向となり、電線管を押し込む力がボックス本体の前後方向へ作用することがない。加えて、接続孔の内周に突出する係合部を形成し、その係合部と電線管の凹条部とを係合可能に形成した。そのため、接続孔に接続された電線管に対し、その軸線方向へ移動させる力が作用しても、電線管の凸条部と係合部とが当接して、電線管の軸線方向への接続孔からの抜け出しが防止される。
以下、本発明を配線ボックスに具体化した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1に示すように、合成樹脂製の配線ボックス11に接続される電線管10について説明する。電線管10は合成樹脂材料により可撓性を有するパイプ状に形成され、その周方向に突出する同一径のリング状をなす凸条部10aと、同一径のリング状をなす凹条部10bとが繰り返し連続形成されて凹凸状に形成されている。
まず、配線ボックス11の施工現場について説明する。図1に示すように、建物内には構造物としての柱16が立設され、その柱16の前後両面に一対の壁材28が立設されることによって建物壁Wが構成されるようになっている。前記建物壁W内に配線ボックス11を設置するには、主に2種類の方法が採用される。第1の方法は、一対の壁材28のうち一方の壁材28を、柱16に固定される配線ボックス11の前面側となる位置に立設し、柱16に配線ボックス11を固定した後、他方の壁材28を配線ボックス11の後面側に立設するものである。第2の方法は、一対の壁材28のうち一方の壁材28を、柱16に固定される配線ボックス11の後面側となる位置に立設し、柱16に配線ボックス11を固定した後、他方の壁材28を配線ボックス11の前面側に立設するものである。
(1)ボックス本体13の右側壁12dに挿入開口21を形成し、その挿入開口21と接続孔20とを連通させた。そのため、配線ボックス11の前面又は後面側に、空間が形成されていなくても、挿入開口21を利用することにより、電線管10を配線ボックス11に接続することができる。特に、予め一方の壁材28が立設された場合や、柱16の近傍に障害物が存在する場所に配線ボックス11を設置する場合においても、その配線ボックス11の側方に、電線管10を配設可能な空間が形成されていれば配線ボックス11に対しても電線管10を接続することができる。従って、配線ボックス11に電線管10を予め接続した状態で配線ボックス11を柱16に固定する作業を行う必要がなくなる。
以下、本発明を配線ボックスに具体化した第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図6に示すように、第2実施形態の配線ボックス30は、第1実施形態の配線ボックス11と同様に、四角形状をなす底壁31と、その底壁31の周縁から立設された上側壁32a、下側壁32b、左側壁32c及び右側壁32dとより、一面に開口を有する四角箱状に形成されたボックス本体33を備えている。なお、前記底壁31は第1実施形態のボックス本体13の底壁12より外郭が大きく形成され、上下左右各側壁32a〜32dは、第1実施形態のボックス本体13の上下左右各側壁12a〜12dより長さ方向への長さが長く形成されている。
・ 各実施形態において、抜け止め部23,41の傾斜部23a,41aを省略してもよい。
・ 各実施形態では、構造物としての柱16に配線ボックス11,30を固定したが、構造物としてのH型鋼、鉄骨、壁材等に配線ボックス11,30を固定してもよい。
Claims (4)
- 底壁と、その底壁から立設された側壁とより一面に開口を有する四角箱状に形成されたボックス本体を備え、同ボックス本体の左側壁及び右側壁の少なくとも一方には、建物内の構造物にボックス本体を固定するための固定ビスを挿通可能な固定部が設けられているとともに、ボックス本体の上側壁及び下側壁の少なくとも一方には、合成樹脂製の可撓性を有する電線管を接続するための接続孔が形成され、
前記電線管は、その周方向に突出する凸条部が複数箇所に形成されているとともに、隣接する凸条部間に凹条部が形成されることにより凹凸状に形成され、
少なくとも前記固定部が形成された側壁に相対向する側壁には、ボックス本体の側方に開口するとともに、前記接続孔に連通する挿入開口が形成され、当該挿入開口に挿入された電線管を、前記固定ビスにより固定部が構造物に押し付けられた方向に沿って移動させることにより、当該電線管を接続孔に挿入可能に形成し、
前記接続孔の内周から突出するように、前記電線管の凹条部に係合可能な係合部が設けられ、
前記係合部には、挿入された電線管の挿入開口からの抜け出しを防止するための前記電線管の凹条部の幅より厚みが大きく形成された抜け止め部が設けられていることを特徴とする配線ボックス。 - 前記抜け止め部は、前記接続孔の挿入開口側に設けられ、前記抜け止め部には、挿入開口側から接続孔の奥方に向かって厚みが増すように傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ボックス。
- 前記係合部は接続孔の内周に沿って連続して延びるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配線ボックス。
- 前記抜け止め部は、前記接続孔の挿入開口側の両端縁に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の配線ボックス。
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