JP3131404B2 - 配線器具用ボックス - Google Patents

配線器具用ボックス

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JP3131404B2
JP3131404B2 JP09161319A JP16131997A JP3131404B2 JP 3131404 B2 JP3131404 B2 JP 3131404B2 JP 09161319 A JP09161319 A JP 09161319A JP 16131997 A JP16131997 A JP 16131997A JP 3131404 B2 JP3131404 B2 JP 3131404B2
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馨 津田
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として住宅にお
いて、スイッチやコンセントのような配線器具を取付け
る配線器具用ボックスに関し、詳しくは、配線器具用ボ
ックスへの電線の配線作業等において、電気的な安全性
を確保し、電線挿通孔を通じてごみなどが配線器具用ボ
ックスの内部に侵入するのを抑制し、侵入したごみなど
で短絡事故が生じるのを回避しようとする技術に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、図10に示すように、スイッチや
コンセントのような配線器具を取付ける配線器具用ボッ
クスAaは、底面部1と、底面部1から立設されて壁材
2を支持する柱等の造営材3に取着できる一対の対向す
る取着面部4,4と、底面部1から立設されるとともに
取着面部4の両端間に設けられて電線15を挿通できる
挿通孔を有する一対の電線挿通面部6,6と、底面部1
に対向していて配線器具が挿入される開口7とを備えて
いて、ボックス形に形成されているものである。このよ
うな配線器具用ボックスAaは、壁材に形成された孔に
臨むように、スイッチやコンセント等の配線器具を壁材
の裏面において収容して取付けるとともに、配線器具に
接続するための電線15を引き込むものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線15を
挿通する挿通孔は、ノックアウト部材21をノックアウ
トして形成され、この挿通孔6aには、図10に示すよ
うに、アダプターPを介して電線15を保護するコンジ
ットチューブCが接続される程度に比較的大径になって
いるものである。このように、挿通孔6aが大径に形成
されることになるから、例えば、コンジットチューブC
を用いずに、挿通孔6aに電線15を直接挿入する場合
に、指が入り得る大きさの隙間が生じてしまい、配線器
具用ボックスAaの内部においてシース部分が剥がされ
ている裸線等に触れるおそれもあり、電気的な安全性が
確保され得ず、また、異物も侵入しやすく、短絡等の事
故の危険性が高くなり、更に、ノックアウト部材21で
あるから、ノックアウトして形成される挿通孔6aに
は、その周部にバリが生じ、電線15のシース部分が擦
られて剥離し芯線が露出する等という問題があった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、配線器具用ボックスへの電線の配線作業
等において、電気的な安全性を確保し、電線挿通孔を通
じてごみなどが配線器具用ボックスの内部に侵入するの
を抑制し、侵入したごみなどで短絡事故が生じるのを回
避することができる配線器具用ボックスを提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、底面部1と、底面部1から立設され、壁材2を支持
する柱等の造営材3に取着できて対向する取着面部4,
4と、底面部1から立設され、電線15を挿通できる電
線挿通孔22を有して対向する電線挿通面部6,6と、
底面部1に対向していて配線器具が挿入される開口7と
を備え、電線挿通面部6にノックアウト孔のためのノッ
クアウト部材21が設けられるとともにノックアウト部
材21の中央部に電線挿通孔22が貫通され、上記電線
挿通孔22は、電線15の挿通は許容するが、手の指の
挿入を阻止する幅の長孔状に形成されて成ることを特徴
とするものである。
【0006】請求項2の発明においては、電線挿通孔2
2,22は、対向する電線挿通面部6,6の対向位置に
設けられて成ることを特徴とするものである。
【0007】請求項3の発明においては、電線挿通孔2
2,22は、一方の取着面部4の近傍に設けられて成る
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項4の発明においては、電線挿通孔2
2の長手方向が、開口7の面方向に略平行になされてい
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項5の発明においては、電線挿通孔2
2の長手方向が、取着面部4の面方向に対して略平行に
形成されて成ることを特徴とするものである。
【0010】請求項6の発明においては、電線挿通孔2
2が、電線挿通面部6と底面部1とにわたって一連に形
成されて成ることを特徴とするものである。
【0011】請求項1の構成においては、従来のよう
に、ノックアウト部材21をノックアウトして挿通孔を
形成する作業を省くことができ、ノックアウト時に生じ
るバリの発生を回避でき、バリによって電線15のシー
ス部分が擦られて損傷されて芯線が露出するようなこと
がなく、更に、電線挿通孔22は電線15の挿通は許容
するが、指の挿入を阻止する長孔状になっていて、丸形
及び平形の電線15の挿入もおこなえながら、このよう
な配線作業において指の挿入を阻止し、不測に指を配線
器具用ボックスAの内に挿入し、内部の裸線等に接触す
るようなことがなく、電気的な安全性を確保することが
できる。
【0012】更に、ノックアウト部材21或いは電線挿
通孔22を、状況に応じて効率よく使い分けることがで
きる。
【0013】請求項2の構成においては、請求項1の構
成における作用に加えて、一方の電線挿通面部6の電線
挿通孔22から内部に引き込んだ電線15の余長部分
を、他方の電線挿通面部6の電線挿通孔22から外部に
導出して、素通しでき、余長部分をボックス内部におい
て丸めるなどしてまとめておく必要がなく、このような
引き込み作業の手間を減らすることができる。
【0014】請求項3の構成においては、請求項1の構
成又は請求項2の構成における作用に加えて、柱等の造
営材3に沿って配線された電線15を、大きな曲げ部分
を生じさせることなく、電線15を大略直線状にして配
線器具用ボックスAの内部に引き込むことができる。
【0015】請求項4の構成においては、請求項1乃至
請求項3の構成のいずれかにおける作用に加えて、内部
に引き込んだ例えば平形の電線15を開口7の面方向に
引き出しやすくなり、長孔状の電線挿通孔22を有効に
利用して、配線器具との接続作業を容易におこなえる。
【0016】請求項5の構成においては、請求項1乃至
請求項3の構成のいずれかにおける作用に加えて、柱等
の造営材3に沿って配設された例えば平形の電線15
を、無理なくボックス内に引き込むことができる。
【0017】請求項6の構成においては、請求項5の構
成の作用に加えて、配線器具と接続した後の電線15の
余長部分を、電線挿通面部6の外方のみでなく底面部1
の外方へも変位させることができ、配線器具の収容及び
取付けの作業性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1) 図1は配線器具用ボックスAの斜視図を示し、図2はそ
の使用状態を示している。配線器具用ボックスAは合成
樹脂の成形品であり、配線器具用ボックスAは家庭の室
内の内装材となる壁材2を支持する柱等の造営材3に取
着するものである。この配線器具用ボックスA内には外
部から電線15が引き込まれ、例えば、図2に示すよう
に素通しされて先行配線されるものである。
【0019】配線器具用ボックスAには、図1に示すよ
うに、壁材2を支持する柱等の造営材3に取着できて対
向する一対の取着面部4,4と、これら取着面部4,4
の両端間に設けられて配線器具が取付けられる器具取付
部5を有するとともにノックアウト孔のためのノックア
ウト部材21及び電線挿通孔22を貫通した一対の電線
挿通面部6,6とを備えている。配線器具用ボックスA
の底面部1に対向していて配線器具が挿入される開口7
を備えている。
【0020】取着面部4,4には、底面部1側に開口す
る長孔状の保持孔16が複数本形成され、保持孔16の
内面には座ぐり16aがなされて、柱等の造営材3に打
たれた取付けビス17の頭部17aを案内して、配線器
具用ボックスAを造営材3に容易に、かつ、充分な強度
で取着することができるようにしてある。この取着面部
4の一方には、保持孔16の外面に隆条部16bが形成
され、また、この取着面部4の両端部には弾性変位が可
能な弾性爪18が形成され、しかして、図2に示すよう
に、頭部17aを造営材3から大きく突出させた状態の
取付けビス17に対しても配線器具用ボックスAを容易
に、かつ、弾性爪18,18にて配線器具用ボックスA
の取付けビス17からの抜止めを図るとともに、安定的
に取付けることができるようにしてある。
【0021】器具取付部5は、金属製のナット20がイ
ンサート成形されて構成され、この場合、配線器具用ボ
ックスAを合成樹脂にて成形した状態においては、薄膜
が形成されてナット20を覆い、ナット20の内部にご
みが侵入して、目詰りすることがないようにしてある。
この薄膜は、ビスにて軽く押すことで、容易に破れるも
のである。
【0022】また、電線挿通面部6には、ノックアウト
孔のためのノックアウト部材21と、このノックアウト
部材21よりも小さいが、例えば、平形の電線15の厚
みよりも大きなで長孔状の電線挿通孔22が貫通され
ている。そして、ノックアウト部材21をノックアウト
して形成されるノックアウト孔にアダプタを介してコン
ジットチューブを挿入して接続し、コンジットチューブ
内に電線15を配線したり、また、コンジットチューブ
を使用しない場合には、丸形もくしく平形の電線15を
電線挿通孔22に挿入して、配線器具用ボックスA内に
配線をおこなえるようにしてある。この電線挿通孔22
は電線15が挿通することができるが、指を挿入するこ
とができない程度の幅dで長孔状に形成されていて、手
の指が挿入されるのを回避し、指を不測に配線器具用ボ
ックスA内に挿入することで、感電事故が生じるのを回
避している。
【0023】そして、電線挿通孔22,22は、対向す
る電線挿通面部6,6の対向位置に設けられていて、一
方の電線挿通面部6の電線挿通孔22から内部に引き込
んだ電線15の余長部分を、他方の電線挿通面部6の対
向している電線挿通孔22から外部に導出して、素通し
でき、余長部分をボックス内部において丸めるなどして
まとめておく必要がなく、このような引き込み作業の手
間を減らすることができるものである。
【0024】更に、電線挿通孔22,22は、一方の取
着面部4の近傍に設けられていて、柱等の造営材3に沿
って配線された電線15を、大きな曲げ部分を生じるこ
となく、電線15を大略直線状にして配線器具用ボック
スAの内部に引き込むことができるものである。
【0025】この場合、電線挿通孔22の長手方向が、
取着面部4の面方向に対して略平行に形成されていて、
柱等の造営材3に沿って配設された例えば平形の電線1
5を、無理なくボックス内に引き込むことができるもの
である。
【0026】更に、電線挿通孔22が、電線挿通面部6
と底面部1とにわたって一連に形成されていて、配線器
と接続した後の電線15の余長部分を、電線挿通面部
6の外方のみでなく底面部1の外方へも変位させること
ができ、配線器具の収容及び取付けの作業性を向上させ
ることができるものである。
【0027】長孔状の電線挿通孔22の長手方向が、
口7の面方向に略平行になされているものである。
【0028】このように、電線挿通孔22の長手方向
が、開口7の面方向に略平行になされていることで、内
部に引き込んだ例えば平形の電線15を開口7の面方向
に引き出しやすくなり、長孔状の電線挿通孔22を有効
に利用して、配線器具との接続作業を容易におこなえる
ものである。
【0029】電線挿通面部6にノックアウト孔のための
ノックアウト部材21が設けられるとともにノックアウ
ト部材21の中央部に長孔状の電線挿通孔22が貫通さ
れているものである。
【0030】このように、ノックアウト孔のためのノッ
クアウト部材21の中央部に長孔状の電線挿通孔22を
形成することで、ノックアウト部材21或いは電線挿通
孔22を、状況に応じて効率よく使い分けることができ
るものである。
【0031】(実施例2図5は実施例2 を示していて、本実施例の基本構成は実
施例1のものと共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略し、本実施例の特徴である電線挿
通孔22及びノックアウト部材21の構成についてのみ
説明する。
【0032】本実施例においては、電線挿通孔22が、
電線挿通面部6と底面部1とにわたって一連に形成され
ていて、配線器具と接続した後の電線15の余長部分
を、電線挿通面部6の外方のみでなく底面部1の外方へ
も変位させることができ、配線器具の収容及び取付けの
作業性を向上させることができるものである。
【0033】更に、電線挿通面部6の電線挿通孔22の
先端部が円弧状に形成されるとともに、電線挿通孔22
には、左右横方向に対向して舌片6a,6aが電線挿通
面部6から延出されていて、舌片6a,6a間に、指を
挿入することができない程度の幅dの孔部分が形成され
ていて、手の指が挿入されるのを回避するようにしてい
る。この舌片6aはアダプターPの取付け等、必要に応
じて折り取ることができる。
【0034】又、上記舌片6a,6aを備えた電線挿通
孔22に隣接させて、ノックアウト孔のためのノックア
ウト部材21と、例えば、平形の電線15の厚みよりも
大きな幅dで長孔状の電線挿通孔22が貫通されてい
て、状況に応じて効率よく使い分けることができるもの
である。
【0035】(実施例3図6は実施例3 を示していて、本実施例の基本構成は実
施例1のものと共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略し、本実施例の特徴である電線挿
通孔22及びノックアウト部材21の構成についてのみ
説明する。
【0036】本実施例においては、電線挿通面部6の電
線挿通孔22が、その長手方向を開口7の面方向に略平
行に形成するとともに、電線挿通面部6と一方の取着面
部4とにわたって一連に形成されていて、内部に引き込
んだ例えば平形の電線15を開口7の面方向に引き出し
やすくなり、長孔状の電線挿通孔22を有効に利用し
て、配線器具との接続作業を容易におこなえ、更に、
線器具と接続した後の電線15の余長部分を、電線挿通
面部6の外方のみでなく取着面部4の外方へも変位させ
ることができ、配線器具の収容及び取付けの作業性を向
上させることができるものである。
【0037】この場合、電線挿通面部6の電線挿通孔2
2の先端部が円弧状に形成されるとともに、電線挿通孔
22には、上下縦方向(ボックスの深さ方向)に対向し
て舌片6a,6aが電線挿通面部6から延出されてい
て、舌片6a,6a間に、指を挿入することができない
程度の幅dの孔部分が形成されていて、手の指が挿入さ
れるのを回避するようにしている。この舌片6aはアダ
プターPの取付け等、必要に応じて折り取ることができ
る。
【0038】又、上記舌片6a,6aを備えた電線挿通
孔22に隣接させて、ノックアウト孔のためのノックア
ウト部材21と、このノックアウト部材21よりも小さ
いが、例えば、平形の電線15の厚みよりも大きな幅d
で長孔状の電線挿通孔22が貫通されていて、状況に応
じて効率よく使い分けることができるものである。
【0039】(実施例4図7は実施例4 を示していて、本実施例の基本構成は実
施例1のものと共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略し、本実施例の特徴である電線挿
通孔22の構成についてのみ説明する。
【0040】本実施例においては、電線挿通面部6に隣
接させて形成した2個の電線挿通孔22,22を連通さ
せて、挿通された電線15の変位可能範囲を広くし、電
線15を配線器具に接続する作業性、電線15を接続し
配線器具の取付けのための作業性を向上させ、かつ、
このような作業に伴う電線15の曲げ量を少なくし、曲
げ負荷を低減できるようにしている。
【0041】この場合、各電線挿通孔22,22の先端
部が円弧状に形成され、更に、上下縦方向に対向して舌
片6a,6aが電線挿通面部6から延出されていて、舌
片6a,6a間に、指を挿入することができない程度の
幅dの孔部分が形成されていて、手の指が挿入されるの
を回避するようにしている。この舌片6aはアダプター
Pの取付け等、必要に応じて折り取ることができる。
【0042】(実施例5図8は実施例5 を示していて、本実施例の基本構成は実
施例1のものと共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略し、本実施例の特徴である電線挿
通孔22の構成についてのみ説明する。
【0043】本実施例においては、電線挿通孔22が、
電線挿通面部6と底面部1とにわたって一連に形成さ
れ、配線器具と接続した後の電線15の余長部分を、電
線挿通面部6の外方のみでなく底面部1の外方へも変位
させることができ、配線器具の収容及び取付けの作業性
を向上させることができるものである。
【0044】更に、電線挿通面部6の電線挿通孔22の
先端部が円弧状に形成され、上下縦方向に対向して舌片
6a,6aが電線挿通面部6から延出され、舌片6a,
6a間に、指を挿入することができない程度の幅dの孔
部分が形成されていて、手の指が挿入されるのを回避す
るようにしている。この舌片6aはアダプターPの取付
け等、必要に応じて折り取ることができる。
【0045】このような電線挿通面部6の電線挿通孔2
2,22を隣接して形成したものである。
【0046】(実施例6図9は実施例6 を示していて、本実施例の基本構成は実
施例1のものと共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略し、本実施例の特徴である電線挿
通孔22の構成についてのみ説明する。
【0047】本実施例においては、電線挿通孔22が、
対向する電線挿通面部6,6と底面部1とにわたって一
連に形成されていて、電線15の挿通作業を、電線挿通
孔22に通すのではなく、引っ掛けるようにしておこな
えるのであり、電線15の挿通作業が容易になり、ま
た、配線器具の接続、取付け作業時に、電線15の余長
部分をボックス外に逃がしやすくしたものである。
【0048】この実施例においても、電線挿通面部6の
電線挿通孔22の先端部が円弧状に形成され、左右横方
向に対向して舌片6a,6aが電線挿通面部6から延出
されていて、舌片6a,6a間に、指を挿入することが
できない程度の幅dの孔部分が形成されていて、手の指
が挿入されるのを回避するようにしている。この舌片6
aはアダプターPの取付け等、必要に応じて折り取るこ
とができる。
【0049】このような電線挿通面部6の電線挿通孔2
2,22を隣接して形成したものである。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明においては、底面部と、
底面部から立設され、壁材を支持する柱等の造営材に取
着できて対向する取着面部と、底面部から立設され、電
線を挿通できる電線挿通孔を有する一対の電線挿通面部
と、底面部に対向していて配線器具が挿入される開口と
を備え、上記電線挿通孔は、電線の挿通は許容するが、
手の指の挿入を阻止する幅の長孔状に形成されているか
ら、従来のように、ノックアウト部材をノックアウトし
て挿通孔を形成する作業を省くことができ、ノックアウ
ト時に生じるバリの発生を回避でき、バリによって電線
のシース部分が擦られて損傷されて芯線が露出するよう
なことがなく、更に、電線挿通孔は電線の挿通は許容す
るが、指の挿入を阻止する長孔状になっていて、丸形及
び平形の電線の挿入もおこなえながら、このような配線
作業において指の挿入を阻止し、不測に指を配線器具用
ボックスの内に挿入し、内部の裸線等に接触するような
ことがなく、電気的な安全性を確保することができると
いう利点がある。
【0051】更に、電線挿通面部にノックアウト孔のた
めのノックアウト部材が設けられるとともにノックアウ
ト部材の中央部に電線挿通孔が貫通されているから、ノ
ックアウト部材或いは電線挿通孔を、状況に応じて効率
よく使い分けることができるという利点がある。
【0052】請求項2の発明においては、請求項1の発
明における効果に加えて、電線挿通孔は、対向する電線
挿通面部の対向位置に設けられているから、一方の電線
挿通面部の電線挿通孔から内部に引き込んだ電線の余長
部分を、他方の電線挿通面部の電線挿通孔から外部に導
出して、素通しでき、余長部分をボックス内部において
丸めるなどしてまとめておく必要がなく、このような引
き込み作業の手間を減らすることができるという利点が
ある。
【0053】請求項3の発明においては、請求項1の発
明又は請求項2の発明における効果に加えて、電線挿通
孔は、一方の取着面部の近傍に設けられているから、柱
等の造営材に沿って配線された電線を、大きな曲げ部分
を生じることなく、電線を大略直線状にして配線器具用
ボックスの内部に引き込むことができるという利点があ
る。
【0054】請求項4の発明においては、請求項1乃至
請求項3の発明のいずれかにおける効果に加えて、電線
挿通孔の長手方向が、開口の面方向に略平行になされて
いるから、内部に引き込んだ例えば平形の電線を開口の
面方向に引き出しやすくなり、長孔状の電線挿通孔を有
効に利用して、配線器具との接続作業を容易におこなえ
るという利点がある。
【0055】請求項5の発明においては、請求項1乃至
請求項3の発明のいずれかにおける効果に加えて、電線
挿通孔の長手方向が、取着面部の面方向に対して略平行
に形成されているから、柱等の造営材に沿って配設され
た例えば平形の電線を、無理なくボックス内に引き込む
ことができるという利点がある。
【0056】請求項6の発明においては、請求項5の発
明の効果に加えて、電線挿通孔が、電線挿通面部と底面
部とにわたって一連に形成されているから、配線器具と
接続した後の電線の余長部分を、電線挿通面部の外方の
みでなく底面部の外方へも変位させることができ、配線
器具の収容及び取付けの作業性を向上させることができ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線器具用ボックスの実施例1の斜視
図である。
【図2】使用状態を説明する図である。
【図3】(a)は正面図、(b)は図3(a)のI−C
−H線断面図、(c)は図3(a)のB−C−D線断面
図である。
【図4】(a)は背面図、(b)は側面図、(c)はノ
ックアウト部材及び電線挿通孔の拡大図、(d)は断面
図、(e)は図4(b)のV−V線断面図である。
【図5】実施例2を示し、(a)は正面図、(b)は背
面図、(c)は平面図、(d)は左側面図、(e)は右
側面図である。
【図6】実施例3を示し、(a)は正面図、(b)は背
面図、(c)は平面図、(d)は左側面図、(e)は右
側面図である。
【図7】実施例4を示し、(a)は正面図、(b)は背
面図、(c)は平面図、(d)は左側面図、(e)は右
側面図である。
【図8】実施例5を示し、(a)は正面図、(b)は背
面図、(c)は平面図、(d)は左側面図、(e)は右
側面図である。
【図9】実施例6を示し、(a)は正面図、(b)は背
面図、(c)は平面図、(d)は左側面図、(e)は右
側面図である。
【図10】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 底面部 4 取着面部 6 電線挿通面部 7 開口 21 ノックアウト部材 22 電線挿通孔

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部と、底面部から立設され、壁材を
    支持する柱等の造営材に取着できて対向する取着面部
    と、底面部から立設され、電線を挿通できる電線挿通孔
    を有して対向する電線挿通面部と、底面部に対向してい
    て配線器具が挿入される開口とを備え、電線挿通面部に
    ノックアウト孔のためのノックアウト部材が設けられる
    とともにノックアウト部材の中央部に電線挿通孔が貫通
    され、上記電線挿通孔は、電線の挿通は許容するが、手
    の指の挿入を阻止する幅の長孔状に形成されて成ること
    を特徴とする配線器具用ボックス。
  2. 【請求項2】 電線挿通孔は、対向する電線挿通面部の
    対向位置に設けられて成ることを特徴とする請求項1記
    載の配線器具用ボックス。
  3. 【請求項3】 電線挿通孔は、一方の取着面部の近傍に
    設けられて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の配線器具用ボックス。
  4. 【請求項4】 電線挿通孔の長手方向が、開口の面方向
    に略平行になされていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の配線器具用ボックス。
  5. 【請求項5】 電線挿通孔の長手方向が、取着面部の面
    方向に対して略平行に形成されて成ることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配線器具用ボ
    ックス。
  6. 【請求項6】 電線挿通孔が、電線挿通面部と底面部と
    にわたって一連に形成されて成ることを特徴とする請求
    項5記載の配線器具用ボックス。
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