JP4575331B2 - レゾルバ - Google Patents
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Description
以下、この発明の実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一または相当の部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1はこの発明の実施の形態1のレゾルバ9が組み込まれた電動パワーステアリング装置用モータ(以下、「モータ」と略称する)1の側断面図である。
モータ1は、有底円筒形状のフレーム2と、このフレーム2に固定された固定子3と、この固定子3の内側に回転可能に設けられた回転子6と、フレーム2の周縁部にボルト7で固定されるとともに作業用孔50を有するブラケット8と、ブラケット8に固定されたレゾルバ9とを備えている。
前記レゾルバ9は、シャフト4に固定された楕円形状のロータ20と、ロータ20の外周に設けられたステータコア21と、ステータコア21に導線が巻回して構成された、後で詳述する巻線とを備えている。
回転子6は、シャフト4と、このシャフト4の外周面に固定されたN磁極、S磁極からなる円筒状の磁石5とを備えている。
前記結線板12は、溝部を有するホルダ22と、各溝部に収まったU相、V相、W相の各固定子側ターミナル23と、各相の固定子側ターミナル23の先端部から接続ベース16側に延びた接続部27を備えている。この各相の固定子側ターミナル23は、固定子巻線18に接続されており、平面状に展開したときには帯状であり、各溝部に収まっているときには、円形状である。
この接続ターミナル28には、U相、V相、W相の各相のリード線14の端部に形成された各相のリード線側ターミナル29が重ねられ、リード線側ターミナル29の貫通孔(図示せず)と接続ターミナル28の貫通孔(図示せず)とリード線側ターミナル29の貫通孔(図示せず)を通じて雄ねじ部材であるねじ30をベース部25に螺着することで接続されている。
また、楕円形状のロータ20の回転により、ステータコア21とロータ20との間のギャップパーミアンスが変化し、この変化を巻線からの出力電圧として検出し、この出力電圧は、センサ信号線15を通じて出力回路に出力され、そこで回転子6の回転角度が検知される。
図2は図1のレゾルバ9を示す正面図、図3は図2のレゾルバを示す裏面図、図4は上カバー33及び下カバー37が除かれた図2のレゾルバ9を示す正面図、図5は図4のレゾルバを示す裏面図である。
ステータコア21には、ティース30に樹脂製のインシュレータ34を介して導線が巻回された巻線35が装着されている。インシュレータ34の片側には、端子38を有するコネクタ36が形成されている。このインシュレータ34の上側は、巻線35及び端子38を覆った上カバー33が嵌着されている。このインシュレータ34の下側は、下カバー37が嵌着されている。
ロータ20は、珪素鋼板を積層して構成されており、その外形は、ステータコア21とロータ20との間のギャップパーミアンスが、ロータ20の回転角度に応じて正弦波状に変化する、特殊曲線になっている。
なお、各図6、図8及び図10において示された「R」は、ステータコア21の中心から径方向外側に沿って視たときの導線41A,41B,41Cの巻回方向が時計方向であることを示しており、「L」は、導線の巻回方向が反時計方向であることを示している。
また、図8〜図11においては、励磁巻線40は、省略されている。
Scos出力巻線43は、導線41Bの一端部を端子38のS1に接続して導線41Bの巻き始めとし、一つおきに4箇所のティース30に巻回方向を時計方向、反時計方向に交互に変えながら連続的に巻回し、導線41Bの他端部を端子38のS3に接続して、導線41Bの巻き終わりとしている。
Ssin出力巻線44は、導線41Cの一端部を端子38のS4に接続して導線41Cの巻き始めとし、一つおきに4箇所のティース30に巻回方向を時計方向、反時計方向に交互に変えながら連続的に巻回し、導線41Cの他端部を端子38のS2に接続して、導線41Cの巻き終わりとしている。
Scos出力巻線43及びSsin出力巻線44は、センサ信号線15を通じて図示しない出力回路に接続されている。
また、各コイル部40a,43a,44a同士は、渡り線40b,43b,44bを介して接続されている。各渡り線40b,43b,44bは、ステータコア21の周方向に沿って側面の両側に交互に設けられている。各渡り線40b,43b,44bは、インシュレータ34に形成された突起状のガイド60A,60Bで案内されている。
ここで、励磁電圧を
V=E・sinωt・・・(1)
2相の出力電圧を
Scos=K・E・sinωt・cos(θ)・・・(2)
Ssin=K・E・sinωt・sin(θ)・・・(3)
Eは入力電圧、Kはレゾルバ9の変圧比、ωは励磁電圧の角速度、tは時間、θはレゾルバ9の電気角としたとき、角度θは以下の式で求められる。
θ=tan−1(Ssin/Scos)・・・(4)
この際、出力電圧は励磁電圧と同じく10kHzの正弦波で出力されているので、振幅値として検出し、出力の符号は励磁電圧と出力電圧が同相の場合を正、逆相の場合を負として計算する。
図16に示した従来のものでは、各渡り線40b,43b,44bが、ステータコア21の周方向に沿って片側に設けられており、各隣接したコイル部40a,43a,44a同士の導線41A,41B,41Cの巻回数を実質的に一致させることができない。
Claims (3)
- リング形状で径内側方向に突出した複数のティースが周方向に間隔をおいて形成されたステータコアと、
前記ステータコアの周方向に沿って連続的に各前記ティース毎にそれぞれインシュレータを介して導線を巻回して構成された、励磁巻線及び出力巻線と、
前記ステータコアの中心に回転可能に設けられ、回転角度に応じてステータコアとの間でのギァップパーミアンスが正弦波状に変化する外周曲線を有するロータとを備え、
前記励磁巻線及び前記出力巻線は、それぞれ前記導線が巻回される隣接した各前記ティース同士では、互いに異なる方向に巻回されたコイル部を有しており、
前記励磁巻線に励磁電圧が印加された状態で、前記ロータの回転に伴う前記ギャップパーミアンスの変化を前記出力巻線からの出力電圧として検出し、この出力電圧から前記ロータの回転角度を検出するレゾルバにおいて、
各前記コイル部同士を接続する各渡り線は、前記ステータコアの周方向に沿って側面の両側に交互に設けられており、
各前記渡り線は、前記インシュレータに形成された突起状のガイドで案内されていることを特徴とするレゾルバ。 - 隣接した前記コイル部同士は、前記導線の巻回数が同じであることを特徴とする請求項1に記載のレゾルバ。
- 前記ロータは、パワーステアリング装置用モータの回転子のシャフトに固定されることを特徴とする請求項1または2に記載のレゾルバ。
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