JP4574063B2 - 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
結像素子アレイは、結像機能を持つ光学素子を1列に配列一体化したものとして知られ、従来から、棒状の屈折率分布レンズ(ロッドレンズ)を配列したもの(ロッドレンズアレイ)や、「レンズとルーフミラーの組合せによる結像素子」を配列したもの等が知られている。
【0003】
図1に示すのは「三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面1−1、1−2、1−3、・・を柱芯方向(三角柱の柱としての長手方向)へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面2−1,2−2,2−3、・・を、第1のレンズアレイの各レンズ面1−1等と対応させて柱芯方向へ配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズム3−1、3−2、3−3・・を、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズとルーフプリズムを1単位の結像素子とし、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイ」である。
【0004】
図1の結像素子アレイの場合、n=1、2、3、・・として、レンズ面1−n、2−nとルーフプリズム3−nとが「1単位の結像素子」をなす。
各単位の結像素子において、光は、第1のレンズアレイのレンズ面1−nから入射し、ルーフプリズム3−nで反射され、第2のレンズアレイのレンズ面2−nから射出する。そして、レンズ面1−nと2−nとの合成の結像作用により結像する。
【0005】
一般に、図1に示すような結像素子アレイにはゴースト光、即ち「本来結像すべきでない位置に集光する光」が存在する不具合がある。
この「ゴースト光」を、図2を参照して説明する。結像素子アレイは、実際には図1に示したように3次元的な構造を持つが、図2においては説明の都合上、入射側のレンズアレイ(第1のレンズアレイ)と射出側のレンズアレイ(第2のレンズアレイ)とを仮想的に重ね合せ、入射する光が「ルーフプリズムアレイで180度折り曲げられ、入射方向に向かって射出する」ような光路を取るように描いてある。
【0006】
図2において「レンズA」とあるのは、第1のレンズアレイのレンズ面1−nと、第2のレンズアレイのレンズ面2−nとを重ね合せたものを示し、「レンズB」とあるのは、レンズ面1−n、2−nの各同じ側(右側)に隣接する2面のレンズ面を重ね合わせたものを示す。
【0007】
ゴースト光の光路には、図2(a)、(b)に示す2通りの光路が考えられる。
図2(a)に示すのは、レンズAから入射した光が、レンズAに対応するルーフプリズムAに入射せず、隣接するルーフプリズムBに入射して反射され、レンズBから射出してゴースト光となる場合である。
【0008】
図2(b)に示すのは、レンズAから入射し、レンズAに対応するルーフプリズムAに入射するが、反射された光がレンズAに隣接するレンズBから射出してゴースト光となる場合である。
これら図2(a)、(b)に示すゴースト光は「本来結像すべきでない位置」に結像し、結像素子アレイの結像性能を劣化させる。
【0009】
この問題に対処する方策として、特公平5−53245号公報は、図3(a)に示すように、入射側の各レンズ面間と各ルーフプリズム間に溝状の「スリットSL」を形成し、入射側の任意のレンズ面から入射した光が隣接する(射出側)レンズ面に向う光路を遮る方法を開示している。
【0010】
図3の結像素子アレイでは、入射側のレンズ面相互はスリットにより分離されているので、図2(a)に示したゴースト光は防止できる。しかし、図3(b)に示すように、射出側のレンズ面間には「スリットSLの形成されていない幅:t(スリット部における結像素子アレイの肉厚)の領域」があるので、この部分に入射する光の通過は防ぐことができない。このため、図2(b)に示すゴースト光を完全に防止することはできない。
【0011】
また、上記特公平5−53245公報の結像素子アレイは、スリットの壁面には何の処理も施されていない。
図2に倣って描かれた図4に示すように、レンズA(入射側)が光源(発光位置)の正面にあるとき、換言すれば、光源がレンズA(入射側)の光軸近傍にあるときには、レンズAに入射する光は、レンズAに対応するルーフプリズムAにより反射され、レンズA(射出側)から射出するので問題はないが、例えば、上記光源から出てレンズAに隣接するレンズB(入射側)に入射する光の光路のうちには、ルーフプリズムBには直接入射せず、もしくは直接入射したとしてもその後で、スリットSLの壁面に当る光路が存在する。
【0012】
このようにスリットの壁面に当った光は、壁面に何らの処理をしていないと、スリットSLの壁面で反射し、レンズB(射出側)を抜け、ゴースト光として本来の結像位置でない位置に集光してしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
この発明はゴースト光の影響を有効に軽減した結像素子アレイの実現を課題とする。この発明はまた、ゴースト光の影響を有効に軽減した結像素子アレイを用いる光書込ユニットの実現、さらにはこの光書込ユニットを用いる画像形成装置の実現を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明の結像素子アレイは「三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を、第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて柱芯方向へ配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムとを1単位の結像素子とし、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイ」である。
【0015】
このように、この発明の結像素子アレイは大まかな形態としては「三角柱状」である。この三角柱における各稜部は、面取りされていても良いし、滑らかに丸められていてもよい。
【0016】
「柱芯方向」とは三角柱の中心軸の方向である。
請求項1記載の結像素子アレイは以下の点を特徴とする。
即ち、各結像素子単位のレンズ面対(第1および第2のレンズアレイの、互いに対応するレンズ面の対)を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜(面取りされていても良いし、丸められていても良い)からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように「断面矩形形状のスリット」が形成される。
【0017】
各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足する。そして、スリット壁面には「スリット壁面における内部反射を低減する処置」が施されている。
【0018】
「内部反射を低減する処置」は、各スリットの壁面に施された光吸収処置でも良いし(請求項2)、各スリットの壁面に施された「光拡散処置」でも良い(請求項3)。
【0019】
上記請求項1または2または3記載の結像素子アレイにおいて、スリット幅:Wは、レンズ面対の間隔:Pに対して、条件:
W<0.2P (2)
を満足することが好ましい(請求項4)。
【0020】
この場合、第1および第2のレンズアレイにおける各レンズ面の「柱芯方向に直交する方向のレンズ径:APy」は、レンズ面対の間隔:P、光源から入射側のレンズアレイまでの距離:L1に対して
0.8P<APy<0.2L1 (3)
の範囲に設定するのが良い(請求項5)。
【0021】
上記請求項1〜5の任意の1に記載の結像素子アレイの「ルーフプリズムアレイにおける各ルーフプリズムの連結部」は、平坦な面とすることができる(請求項6)。
上記請求項1〜6の任意の1に記載の結像素子アレイは「樹脂材料により一体成形されたもの」とすることができる(請求項7)。
【0022】
この発明の「光書込ユニット」は、発光部アレイと、結像素子アレイとを有する(請求項8)。
「発光部アレイ」は、微小な発光部をアレイ配列してなる。
【0023】
発光部アレイとしては、例えば、LEDが1方向に等間隔で一列に並んだLEDアレイ(1インチ当り300個のLEDが並んだ300dpiのLEDアレイや、600dpiのLEDアレイが良く知られている)や、有機EL素子を用いたELアレイ等があり、微小な光源部を、一列もしくは複数列に配列することができる。また、別の形態の発光部アレイとして「ハロゲン光源と、その前方に各画素毎に開閉制御できるシャッタアレイを配置した光シャッタアレイ」を用いることもできる。
【0024】
「結像素子アレイ」は、発光素子アレイの各発光部からの光を書込み面上に結像させる結像光学系で、請求項1〜7の任意の1に記載のものが用いられる。
【0025】
この発明の画像形成装置は、感光媒体に光書込ユニットによる画像書込みを行い、画像形成する画像形成装置であって、光書込ユニットとして請求項8記載のものを用いることを特徴とする(請求項9)。感光媒体としては、銀塩フィルムや「光書込みにより発色する発色印画紙」、光導電性の感光体等を用いることができる。
【0026】
請求項10記載の結像素子アレイは「三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて上記柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、且つ、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部に、機械的強度を確保するためのリブを、柱芯方向に形成したことを特徴とする。
【0027】
請求項11記載の結像素子アレイは「三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、且つ、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイの形成された面の、レンズ面以外の部分に、光吸収処理および/または光散乱処理を施してなることを特徴とする。
【0028】
この請求項11記載の結像素子アレイにおいて「第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部に、機械的強度を確保するためのリブを柱芯方向に形成」することができる(請求項12)。
【0029】
即ち、前述した請求項1〜7記載の結像素子アレイにおいては、三角柱における各稜部は「面取り」されていても良いし「滑らかに丸め」られていてもよいのであるが、上記請求項10、12記載の結像素子アレイのように、三角柱の稜部のうち、ルーフプリズムアレイの形成された面と(第1および/または第2の)レンズアレイの形成された面とのなす稜部、即ち、これらの面のなすコーナー部に「結像素子アレイの機械的強度(物理的強度)を確保するためのリブ」を形成することもできる。
【0030】
また、請求項11、12記載の結像素子アレイのように、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイの形成された面の、レンズ面以外の部分に、光吸収処理および/または光散乱処理を施すことにより、上記レンズ面以外の部分を通る光がフレア光として本来の結像に影響するのを有効に軽減もしくは防止することができる。
【0031】
勿論、請求項10〜12の任意の1に記載の結像素子アレイにおいても、内部反射を低減する処置として「各スリットの壁面に光吸収処置を施す」ことも、「各スリットの壁面に光拡散処置を施す」こともでき、スリットの幅:Wが、レンズ面対の間隔:Pに対して、条件:
W<0.2P (2)
を満足することが好ましく、この場合、第1および第2のレンズアレイにおける各レンズ面の、柱芯方向に直交する方向のレンズ径:APyを、レンズ面対の間隔:P、光源から入射側のレンズアレイまでの距離:L1に対して、
0.8P<APy<0.2L1 (3)
の範囲に設定するのが良い。
【0032】
請求項10〜12の任意の1に記載の結像素子アレイにおいても「ルーフプリズムアレイにおける各ルーフプリズムの連結部を平坦な面とする」ことができ、樹脂材料による一体成形で形成することができる。
【0033】
微小な発光部をアレイ配列してなる発光部アレイと、この発光部アレイからの光を書込み面上に結像させる結像素子アレイとを有する光書込ユニットにおいて、結像素子アレイとして請求項10〜12の任意の1に記載のものを用いることができ、このような光書込ユニットを用いて、感光媒体に画像書込みを行い、画像形成する画像形成装置を構成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を説明する。
図5は、結像素子アレイの実施の形態を説明するための図である。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては、図1、図3におけると同一の符号を用いた。
【0035】
図5の(a)は結像素子アレイの部分斜視図、(b)は側面図、(c)は入射側のレンズアレイから見た正面図である。特公平5−53245号公報記載の結像素子アレイでは、図3に即して説明したように、入射側のレンズアレイとルーフプリズムアレイとで挟まれる稜部から射出側のレンズアレイが形成された柱面に向って切れこむようにスリットSLを形成しているが、この発明の結像素子アレイでは、図5(a)に示すように、各結像素子単位のレンズ面対を互いに分離するための「断面矩形形状のスリットSL」が各レンズ面対間に、第1のレンズアレイ(入射側のレンズ面1−1、1−2、・・のアレイ)および第2のレンズアレイ(射出側のレンズ面2−1、2−2、・・のアレイ)により挟まれる三角柱の稜から、ルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように形成されている。
【0036】
各スリットSLの底部(底面)とルーフプリズムの稜線との距離:D(図5の(b)参照)、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:W(同図(c)参照)は、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するように設定される。
【0037】
形成されたスリットSLの壁面は「反射を抑える処置」を施されている。
上記結像素子アレイは「一体成形法」により製作することができる。
【0038】
図3に示した「従来の結像素子アレイ」では、図3(b)における距離:L3(入射光束の主光線がルーフプリズム3−1で反射されたのち、射出側のレンズ面から射出するまでの光路長)が短い場合には、相対的にスリットの形成されない領域幅:tも小さくなる必要があり、結像素子アレイの強度の面で問題があるが、図5に示す「この発明の結像素子アレイ」では、図5(b)に示す距離:L2、L3の如何に係わらず、各スリットSLの底部とルーフプリズムの稜線との距離:Dの値を変える必要がないので、結合素子アレイの強度上有利である。
【0039】
各スリットSLの壁面は「反射を抑える処置」を施されているので、壁面での反射光の影響はないが、図2に倣って描かれた図6に示すように、発光位置から出てレンズBに入射し、対応するルーフプリズムBで反射され「スリット底面とルーフプリズムの谷底の部分」との間を通り、レンズAから射出する光と、レンズBに入射し「スリット底面とルーフプリズムの谷底の間」の部分を抜け、ルーフプリズムCで反射されてレンズCから射出する光がゴースト光として作用する場合がある。
【0040】
発明者らは、画像形成装置を用い、図6に示す種類のゴースト光が「正規の結像光に対し、積分光量比で5〜6%程度まで」であれば、画像上に影響がないことを確認した。
【0041】
そこで、スリットの形状をパラメータとして変化させてシミュレーションを行い、上記積分光量比が許容範囲を満たすためのスリットの形状を求めた。
スリットの形状とゴースト光との関係に関するシミュレーション結果を図7に示す。光源としてはLEDを想定し「ランバート分布に従う発光源」としてシミュレーションを行った。
【0042】
シミュレーションは、図5(b)、(c)に示す各種のパラメータ:L1(光源から入射側レンズアレイのレンズ面に至る距離)、L2(入射側のレンズ面とルーフミラープリズムの稜線との間の光軸上の距離)、L3(射出側のレンズ面とルーフプリズムの稜線との光軸上の距離)、L4(射出側レンズアレイのレンズ面から像面までの距離)、P(各結像素子におけるレンズ面対の間隔)、APx(入射側および射出側のレンズ面の、柱芯方向のレンズ径)、APy(入射側および射出側のレンズ面の、柱芯に直交する方向のレンズ径)を以下の値に設定して行った。
【0043】
シミュレーションのパラメータ
L1,L4 8mm
L2,L3 1.45mm
P 0.8mm
APx 0.7mm
APy 1.0mm
また、入射像に対して射出像が1.025倍となるように、各レンズ面の曲率:Rを最適化した。
【0044】
図7に、スリットの幅:Wを、0.5、1.0、2.0、3.0mmとしたときの、積分光量比(縦軸)と距離:D(スリットの底面からプリズムの稜線までの距離)の関係を示す。
【0045】
図6に示す種類のゴースト光が画像に影響しない条件は「正規の結像光に対し、積分光量比で5〜6%程度まで」であるから、積分光量比が約6%となる上記距離:Dを求める。積分光量比を6%とすると、W=0.5mmのときD=0.56mm、W=1.0mmのときD=0.62mm、W=2.0mmのときD=0.72mm、W=3.0mmのときD=0.79mmであるので、スリットの幅:Wが、これらの値以下ならば、結像素子アレイとして十分な性能を得ることができる。
【0046】
図7から、距離:Dとスリットの幅:Wの関係を求めると、次式の如くなる。
【0047】
D<P/2+0.7×√W (1A)
従って、スリットの形状(幅:W、距離:D)が、この式を満足すれば、ゴースト光の影響を除去できる。
【0048】
式(1A)は、シミュレーションのパラメータを変えても成立つことを確認した。
一例として、上記パラメータにおいてP=1.0mm、W=0.1mm(APx=0.9mm)に変えた場合、D=0.7mmのときの積分光量比は4%(画像にゴースト光が影響しない)、D=0.80mmのときは9%(画像にゴースト光が影響する)となる。
【0049】
別の例として、上記パラメータにおいてL1、L4を10mm、W=0.1mmに変えた場合、積分光量比は、D=0.6mmのとき4%(画像にゴースト光が影響しない)、D=0.65mmのとき7%(画像にゴースト光が影響する)となる。
【0050】
従って、これらの場合にも「上記式(1A)が、図6に示す種類のゴースト光が画像に影響しない条件を適切に与える」ことが確かめられた。
【0051】
即ち、上記式(1A)を満足するスリットを形成することにより、十分な性能の結像素子アレイを実現できる。距離:Dが小さくなり、D=P/2となると、結像素子アレイは、個々の結像素子単位に分離してしまい、結像素子アレイとして一体的に形成することができない。従って、距離:Dが満足する条件は、前記式(1)、即ち、
P/2<D<P/2+0.7×√W (1)
であることになる。
【0052】
結像素子アレイにスリットSLを形成したのみでは、スリットSLの壁面に当る光の殆どが壁面で全反射してしまう。
この発明の結像素子アレイではスリットの壁面に「反射を抑える処置」を施すことにより、スリット壁面での全反射光がゴースト光として作用するのを有効に軽減もしくは防止する。
【0053】
「反射を抑える処置」としては種々の方法が考えられるが、図8(a)に示すようにスリットSLの壁面全体に黒もしくは、それに準ずる色の塗料を塗布する「光吸収処置」が好適である。黒い物質は、可視光領域の光を吸収するが、結像素子アレイ用の光源として一般的に用いられるLEDは放射光が可視光であるので、スリットSLの壁面に当る光は、図8(a)に示す如く「吸収膜8の塗料」に吸収され、壁面での反射は抑制される。
【0054】
また、別の例として、壁面に塗布するのではなく「スリット間に黒もしくはそれに準ずる色の部材、例えばシリコーンゴム等を挿入する」ことで壁面での反射を低減させることも可能である。スリット間に上記部材を挿入する場合は、結像素子アレイのスリットの面と部材の面との境界を密着させる必要がある。
【0055】
スリットの壁面での内部反射を抑える方法として、壁面で吸収させる代わりに図8(b)に示すように「壁面を粗く」してもよい。スリットSLの壁面を粗い面とすると、壁面に当った光は乱反射し、正反射する光を低減させる。乱反射光の殆どは結像素子アレイ内部へ反射されたり、スリットSLの壁面からスリット間へ散乱されるので「レンズ面から射出してゴースト光となる」ものは少ない。
【0056】
また、スリットの壁面を粗面とすると共に、前記「光吸収処置」を施すことにより、スリット壁面での内部反射を更に有効に低減することも可能である。
【0057】
図9は「スリットの幅:Wと結像光の積分光量との関係」を示す。
縦軸は結像光の積分光量、横軸はスリットの幅:Wを示す。図9から分かるように、スリットの幅:Wが大きくなるに連れ、結像光の積分光量は徐々に減少する。従って、十分な積分光量を得る為にはスリットの幅が狭い方がよい。
【0058】
式(1)とともに、式(2)即ち、
W<0.2P (2)
を満足させると、スリットを入れても「スリットを入れなかったときの約7割以上の積分光量」を確保できる。
【0059】
(2)式に従って、スリットの幅:Wを決定すると、レンズ面の配列方向におけるレンズ径:APxは以下のようになる。
【0060】
APx=P−W≧0.8×P
このとき、配列方向と直交する方向のレンズ径:APyは特に規制されるものではないが、結像素子アレイとして十分な光量を確保するためには「APyはAPxよりも大きい」ことが望ましい。即ち、
APy>APx
しかし、レンズの性能面から見て、レンズ径:APyを広げすぎると、結像位置におけるビームスポット像が大きくなり、結像力が低下してしまう。レンズ径:APyの値を、条件:
APy<0.2×L1
を満足するように規制すれば、レンズ面配列方向のビームスポット径に対して、この方向に直交する方向のビームスポット径の大きさを1.5倍以下に抑えることができる。上記ビームスポット径は「ビームスポットの最大光強度を1としたとき、1/e2の光強度におけるビームスポット幅」で定義されるものである。
発明者らは、ビームスポット径の上記比率は画像形成装置で画像を出力した場合において、画質に影響しないことを確認した。
【0061】
即ち、以上の関係から、結像素子アレイとして、APyは以下の式:
0.8P<APy<0.2L1 (3)
を満足することがより好ましい。
【0062】
この発明の結像素子アレイのように、第1および第2のレンズアレイにおける各レンズ面対間にスリットを形成する構成では、図10(a)に示すように、スリットの形成された部分で「結像素子アレイの肉厚:t0」が薄くなるが、図10(b)に示すように、スリットSLの底面の裏側にあるルーフプリズムアレイの谷の部分3−10A(ルーフプリズムの連結部)を「平坦に底上げ」することにより、結像光には影響を及ぼさずにスリット部の肉厚:t’を厚くできる。
【0063】
また、ゴースト光の多くはルーフプリズムアレイの谷底部分(稜線と稜線の中間部分)の近傍において反射されるので、図10(b)の如き底上げ形態を実施することにより、ゴースト光をさらに低減させることもできる。
【0064】
たとえば、前述の「シミュレーションのパラメータ」の条件下で、D=0.6mm、W=0.1mmとして、上記「谷部の底上げ」をしないとき、積分光量比は5%であったが、ルーフプリズムの谷底から0.05mmの底上げを行うことにより、正規の結合光は殆ど変わらずに積分光量比を1%まで低下させることができた。ただし「平坦に底上げ」することにより、図10(b)に示すように「底上げで形成された平坦な面3−10A」で反射光が発生することがあるため、底上げした平坦な面には「吸収膜を塗布したり面を粗くするなど、反射率を低減させる処置」を施すことが好ましい。
【0065】
さらに、底上げした平坦な面を、図10(c)に示すように、2つの平面3−11A、3−12Aで互いにテーパを持たせて形成することにより、(矢印で示すように)平面3―11A、3−12Aでの反射光を結像素子アレイの外へ逃がすことも可能である。
【0066】
なお、上記の「底上げ」を行う場合、底上げされた平坦部の「ルーフプリズム配列方向の幅(図10(c)のように、平坦部がテーパを成す場合には、平坦部の最小幅)」をKとすると、前述の距離:Dの下限値を「(P―K)/2」まで小さくすることができる。K≦Wとすると、上記下限値を「(P―W)/2」まで小さくすることができる。
【0067】
図11は、従来から知られた「結像素子アレイを用いる光書込ユニット」を示している。図11の光書込ユニットは、発光部アレイ110として「LEDアレイ」、結像素子アレイ120として「ロッドレンズアレイ」を用いている。
【0068】
LEDアレイ110は、LED111Aを多数、1方向に等間隔で一列に配列し、駆動ドライバ111Bにより各LED111Aの点滅を制御するようにしたものであり、現在良く用いられているものとして、1インチ当り300個のLEDが並んだ300dpiのLEDアレイや600dpiのLEDアレイがある。
【0069】
また、ロッドレンズアレイ120は、図11(c)に示すように、屈折率分布型のロッドレンズ120Aを「俵積み状態にアレイ配列し、隙間に不透明部材120Bを充填し、側板120Cで一体化した」ものである。
【0070】
図11の光書込ユニットは、LEDアレイ110とロッドレンズアレイ120とを、図11(b)に示すように保持具131、132で保持し、全体を固定部材130により一体的に固定してユニットとしたものである。このような光書込ユニットでは、ロットレンズの整列のばらつきで「結像光の位置や大きさがばらつく」ことが知られている。
【0071】
図12は「光書込ユニット」の実施の1形態を示している。発光部アレイは、図11に即して説明したLEDアレイ110であり、結像素子アレイ200は、図5や図10に即して説明した「この発明の結像素子アレイ」である。図12の図面に直交する方向が、結像素子アレイ200の「柱芯方向」で、LEDアレイ110の各LEDも図面に直交する方向に配列されている。
【0072】
LEDアレイ110は、断面L字上の保持部材350に嵌装固定される。結像素子アレイ200は支持部材300に一体的に支持される。支持部材300は、保持部材350に図の如く係合され、保持具360により保持部材350に固定される。
【0073】
この発明の結像素子アレイ200は一体物であるのでロットレンズアレイより結像性能が良く、ゴースト光の影響のない良好な光書込ユニットを実現できる。
前述したように、発光部アレイとしては、LEDアレイ110の他に、有機EL素子を用いたELアレイや「ハロゲン光源と、その前方に各画素毎に開閉制御できるシャッタアレイを配置した光シャッタアレイ」を用いることもできる。
【0074】
図13に画像形成装置の実施の1形態を示す。
この画像形成装置は、「感光媒体」としての光導電性の感光体500の周りに、帯電ユニット510、光書込ユニット520、現像ユニット530、転写ユニット540、クリーニングユニット560等を有し、帯電ユニット510で帯電させた感光体500に光書込ユニット520で画像を書込んで静電潜像を形成し、静電潜像を現像ユニット530で現像してトナー画像を得、このトナー画像を転写ユニット540により記録紙S(図の左方へ搬送される)上に転写し、定着ユニット550により記録紙S上に定着する。
【0075】
光書込ユニット520として、この発明の光書込ユニット(例えば、図12に示すもの)を用いることにより、画像の濃度むらが十分に低減された良好な画像を得ることができる。
【0076】
図14に示す結像素子アレイ10Aは、請求項10記載の結像素子アレイの実施の1形態である。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては、図5におけると同一の符号を付した。
結像素子アレイ10Aは、三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面1−n(n=1、2、・・)を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面2−n(n=1、2、・・)を、第1のレンズアレイの各レンズ面1−nと対応させて柱芯方向(図面に直交する方向)に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズム3−n(n=1、2、・・)を、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面1−n、2−nと対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、且つ、第1のレンズアレイの形成された面および第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部CN1、CN2に、機械的強度を確保するためのリブ10L1、10L2を、柱芯方向に形成したものである。
【0077】
図15の結像素子アレイ10Bも、請求項10記載の結像素子アレイの実施の1形態である。この図においても、繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては、図5におけると同一の符号を付した。
結像素子アレイ10Bは、三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面1−n(n=1、2、・・)を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面2−n(n=1、2、・・)を、第1のレンズアレイの各レンズ面1−nと対応させて柱芯方向(図面に直交する方向)に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズム3−n(n=1、2、・・)を、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面1−n、2−nと対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、且つ、第1のレンズアレイの形成された面および第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部CN3、CN4に、機械的強度を確保するためのリブ10L3、10L4を、柱芯方向に形成したものである。
【0078】
これら、結像素子アレイ10A、10Bにおける上記リブ10L1、10L2、10L3、10L4は、図14、図15の図面に直交する方向へ、結像素子アレイの「単位の結像素子」の配列方向にわたって一体に形成され、結像素子アレイ10A、10Bの機械的強度(物理的強度)を確保する。
【0079】
リブ10L1、10L2のうちの一方、リブ10L3、10L4のうちの一方は、省略しても良い。
【0080】
結像素子アレイ10A、10Bにおける「スリット」や「スリット壁面における内部反射を低減する処置」、さらには「光吸収処置」、「光拡散処置」、スリット幅:Wとレンズ面対の間隔:Pの関係、レンズ径:APyと、上記間隔:P、光源から入射側のレンズ面までの距離:L1との関係等は、請求項2〜6の任意の1に記載の結像素子アレイのものと同様で良く、具体的には、図5、図8、図10に即して説明したものを適宜利用でき、また樹脂材料により一体整形することもできる。
【0081】
結像素子アレイによる結像に影響する光は、上記ゴースト光の他にフレア光がある。このようなフレア光の影響を軽減あるいは防止するには、レンズ面以外の部分からの光の出入りを防止するアパーチャが有効である。
【0082】
即ち、三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて柱芯方向へ、第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイの形成された面のレンズ面以外の部分に「光吸収処理および/または光散乱処理」を施して上記アパーチャとすることができる(請求項11)。
【0083】
光吸収処理としては「黒やそれに準ずる色のインク等の、光吸収物質の塗布あるいは印刷、貼付」、光散乱処理としては「面粗し処理、拡散微粒子を含む材質の塗布・印刷・貼付等」を挙げることができる。光吸収処理と光拡散処理とを施す(例えば、面粗し処理と黒インクの塗布)こともできる。
【0084】
図16は、請求項12記載の結像素子アレイの、実施の1形態を示している。
結像素子アレイ10A1は、図14に示した結像素子アレイ10Aにおいて、入射側のレンズ面1−nの配列している面と、この面に続くリブ10L1の片側面に、光吸収処理(インク等の光吸収物質の塗布あるいは印刷、貼付等)および/または光散乱処理(面粗し処理、拡散微粒子を含む材質の塗布・印刷・貼付等)を施し(符号10Pで示す部分が処理された部分を示す)て、第1レンズ面側から結像素子アレイ10A1に入射してフレア光となる光を、有効に減衰させることにより、フレア光の影響を有効に軽減もしくは防止している。
【0085】
図17には、請求項12記載の結像素子アレイの、実施の別形態を2例示している。図17(a)の結像素子アレイ10B1は、図15に示した結像素子アレイ10Bにおいて、入射側のレンズ面1−nの配列している面と、この面に続くリブ10L3の片側面に、光減衰処理(インク等の光吸収物質の塗布あるいは印刷、貼付等)および/または光散乱処理(面粗し処理、拡散微粒子を含む材質の塗布・印刷・貼付等)を施し(符号10P1で示す部分が処理された部分を示す)て、第1レンズ面側から結像素子アレイ10B1に入射してフレア光となる光を、有効に減衰させることにより、フレア光の影響を有効に軽減もしくは防止している。
【0086】
図17(b)の結像素子アレイ10B2は、図15に示した結像素子アレイ10Bにおいて、入射側のレンズ面1−nの配列している面と、射出側のレンズ面2−nの配列している面、ルーフプリズム3−nの配列している面の、これらレンズ面、ルーフプリズム部を除く部分に、光減衰処理(インク等の光吸収物質の塗布あるいは印刷、貼付等)および/または光散乱処理(面粗し処理、拡散微粒子を含む材質の塗布・印刷・貼付等)を施し(符号10P1、10P2、10P3、10P4で示す部分が処理された部分を示す)て、入射側のレンズ面側から結像素子アレイ10B2に入射してフレア光となる光、射出側のレンズ面から射出してフレア光となる光を共に有効に減衰させることにより、フレア光の影響を有効に軽減もしくは防止している。
【0087】
なお、図16、17(a)の実施の形態においても、射出側のレンズ面2−nの配列された面(およびこれに続くリブの面)に光減衰処理および/または光散乱処理を施すことができるし、あるいは、これらの実施の形態において、入射側および射出側のレンズ面、ルーフプリズムを除く全ての部分に、図17(b)の如く、光減衰処理および/または光散乱処理を施すことができることは言うまでもない。
【0088】
図14〜17に示す、各結像素子アレイ10A、10B、10A1、10B1、10B2を用いて、図12に示した如き光書込ユニットを構成できることは言うまでもなく、またこのような光書込ユニットを用いて、図13に示すごとき画像形成装置を構成できることも明らかである。
【0089】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば新規な結像素子アレイ、光書込ユニット、画像形成装置を実現できる。
この発明の結像素子アレイは上述の如く「ゴースト光を有効に軽減させる」ことができ、従ってこの結像素子アレイを用いる光書込ユニットは「ゴースト光の影響を有効に軽減して良好な画像書込みを行う」ことができる。
【0090】
そして、この発明の画像形成装置は、この発明の光書込ユニットを用いることにより、良好な画像形成を行うことができる。
【0091】
また、請求項10〜12記載の結像素子アレイは機械強度に優れ、請求項11、12記載の結像素子アレイはフレア光の影響の軽減効果に優れている。
【0092】
なお、図14〜図17に示した場合のように、リブを設けることや、光吸収処理および/または光散乱処理を施すことは「各結像素子単位のレンズ部間にスリット・光吸収手段を設けない場合」にも、機械強度を確保し、フレア光の影響を軽減・除去する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の結像素子アレイを説明するための図である。
【図2】図1の結像素子アレイで発生するゴースト光を説明するための図である。
【図3】ゴースト光の発生の防止を意図して提案された結像素子アレイを説明するための図である。
【図4】図3の結像素子アレイの、スリットの側面での反射で発生するゴースト光を説明するための図である。
【図5】この発明の結像素子アレイの実施の1形態を説明するための図である。
【図6】この発明の結像素子アレイで有効に低減させようとするゴースト光を説明するための図である。
【図7】式(1)を説明するための図である。
【図8】この発明の結像素子アレイのスリット壁面における内部反射を低減する処置を説明するための図である。
【図9】スリットの幅:Wと正規の結像光の積分光量との関係を示す図である。
【図10】ルーフプリズムアレイにおける谷底部分の底上げを説明するための図である。
【図11】従来から知られた光書込ユニットを説明するための図である。
【図12】光書込ユニットの実施の1形態を説明するための図である。
【図13】画像形成装置の実施の1形態を説明するための図である。
【図14】請求項10記載の結像素子アレイの実施の1形態を説明するための図である。
【図15】請求項10記載の結像素子アレイの実施の別形態を説明するための図である。
【図16】請求項12記載の結像素子アレイの実施の1形態を説明するための図である。
【図17】請求項12記載の結像素子アレイの実施の別形態を説明するための図である。
【符号の説明】
1−1,1−2、・・入射側のレンズ面
2−1,2−2、・・射出側のレンズ面
3−1、3−2、・・ルーフプリズム
SL スリット
Claims (12)
- 三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、上記第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて上記柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて上記柱芯方向へ、上記第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、上記第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が上記柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、
結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、上記各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、上記柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、
上記各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施したことを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項1記載の結像素子アレイにおいて、
内部反射を低減する処置として、各スリットの壁面に光吸収処置を施したことを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項1記載の結像素子アレイにおいて、
内部反射を低減する処置として、各スリットの壁面に光拡散処置を施したことを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項1または2または3記載の結像素子アレイにおいて、
スリットの幅:Wが、レンズ面対の間隔:Pに対して、条件:
W<0.2P (2)
を満足することを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項4記載の結像素子アレイにおいて、
第1および第2のレンズアレイにおける各レンズ面の、柱芯方向に直交する方向のレンズ径:APyを、レンズ面対の間隔:P、光源から入射側のレンズアレイまでの距離:L1に対して、
0.8P<APy<0.2L1 (3)
の範囲に設定したことを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の結像素子アレイにおいて、
ルーフプリズムアレイにおける各ルーフプリズムの連結部を平坦な面としたことを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項1〜6の任意の1に記載の結像素子アレイにおいて、
樹脂材料により一体成形されたものであることを特徴とする結像素子アレイ。 - 微小な発光部をアレイ配列してなる発光部アレイと、
この発光部アレイからの光を書込み面上に結像させる結像素子アレイとを有する光書込ユニットにおいて、
結像素子アレイとして請求項1〜7の任意の1に記載のものを用いたことを特徴とする光書込ユニット。 - 感光媒体に光書込ユニットによる画像書込みを行い、画像形成する画像形成装置において、光書込ユニットとして請求項8記載のものを用いることを特徴とする画像形成装置。
- 三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、上記第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて上記柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて上記柱芯方向へ、上記第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、上記第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が上記柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、
結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、上記各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、上記柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、
上記各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部に、機械的強度を確保するためのリブを、上記柱芯方向に形成したことを特徴とする結像素子アレイ。 - 三角柱状をなす透明体の1つの柱面に、光学的に等価なレンズ面を柱芯方向へ1列に配列形成して第1のレンズアレイとし、別の1つの柱面に光学的に等価なレンズ面を、上記第1のレンズアレイの各レンズ面と対応させて上記柱芯方向に配列形成して第2のレンズアレイとし、残る1つの柱面に、互いに等価なルーフプリズムを、その稜線を柱心方向に直交させて上記柱芯方向へ、上記第1および第2のレンズアレイの各レンズ面と対応的に形成してルーフプリズムアレイとし、上記第1および第2のレンズアレイとルーフプリズムアレイの、各々対応するレンズ面とルーフプリズムを1単位の結像素子として、複数単位の結像素子が上記柱芯方向へアレイ配列するようにしてなる結像素子アレイにおいて、
結像素子単位間のレンズ面対を互いに分離するため、上記各レンズ面対間に、第1および第2のレンズアレイにより挟まれる三角柱の稜からルーフプリズムアレイの形成された面へ向って、上記柱芯方向に直交的に切れ込むように断面矩形形状のスリットを形成し、
上記各スリットの底部とルーフプリズムの稜線との距離:D、レンズ面対の間隔:P、スリットの幅:Wが、条件:
P/2<D<P/2+0.7√(W) (1)
を満足するようにし、各スリット壁面における内部反射を低減する処置を施し、第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイの形成された面の、レンズ面以外の部分に、光吸収処理および/または光散乱処理を施してなることを特徴とする結像素子アレイ。 - 請求項11記載の結像素子アレイにおいて、
第1のレンズアレイの形成された面および/または第2のレンズアレイが形成された面とルーフプリズムアレイの形成された面とのコーナー部に、機械的強度を確保するためのリブを柱芯方向に形成したことを特徴とする結像素子アレイ。
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