JP2000098294A - アレー状結像素子及びその作成方法 - Google Patents
アレー状結像素子及びその作成方法Info
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Abstract
るアレー状結像素子を作成する。 【解決手段】複数の光学素子2は透明な光学材料からな
り、ほぼ半円柱状に形成され、天頂の平面5を挟んだ曲
面からなる2つの屈折面6,7と側面8,9及び側面の
端辺を接続する2つの反射面10,11を有し、2つの
反射面10,11は互いに直交又は直角に近い角度で交
差している。2個の支持部材3,4は、一定微小間隔を
おいてアレー状に配列した複数の光学素子2の反射面1
0,11の両端辺を連結する平面12,13を固定して
一体化し、アレー状結像素子1の長手方向の強度を高
め、アレー状結像素子の変形を防止する。
Description
レンズ系を構成するアレー状結像素子及びその作成方法
に関するものである。
状結像素子は小型で解像度の良好なものが要望させる。
例えば特公平5−53245号公報に示された導光レン
ズアレイは、図8に示すように、一定角度で交差した物
体面81と像面82と、物体面81と像面82に対して
鋭角をなして物体面81と像面82の端辺を接続するダ
ッハ面83を有する透明柱状体80を有する。この透明
柱状体80の物体面81と像面82にはそれぞれ複数の
物体側レンズ84と像側レンズ85が設けられている。
この複数の物体側レンズ84と像側レンズ85は、その
中心を結ぶ線が柱状体80の軸方向に平行で、レンズ中
心間ピッチはレンズ直径より小さくなるように並列に配
置してある。ダッハ面83は各物体側レンズ84の中心
に対応する位置に柱状体80の中心軸に垂直な稜線を外
側に有し、物体側レンズ84よりの入射光が一方の面に
入り反射して他方の面に入り像面側レンズ85の方向に
反射するように屋根形状に形成されている。そして物体
側レンズ84間と屋根形状をしたダッハ面83間には切
欠き溝86を形成している。
より入射した光は屋根形状のダッハ面83の2面でそれ
ぞれ反射して像側レンズ85を通り出射する。この像側
レンズ85から出射する光はダッハ面83の2面でそれ
ぞれ反射するから、物体側レンズ84に入射した像と同
じ像、すなわち正立等倍像が出射する。この物体側レン
ズ84に入射した光を反射して像側レンズ85から出射
するときに、物体側レンズ84間と屋根形状をしたダッ
ハ面83間に設けた切欠き溝86により隣接するレンズ
間の遮光をして、フレアや迷光が起こることを防いで解
像度を高めるようにしている。
ンズ84間とダッハ面83間に設けた切欠き溝86によ
り隣接するレンズ間の遮光をしていると、物体側レンズ
83間とダッハ面83間を支える部分が柱状体の一部の
みであり、構造的に長手方向の強度が弱くなり変形が生
じ易いという短所がある。また、柱状体が変形すると解
像度も低下してしまう。
く解像度の低下を防止することができるアレー状結像素
子とその作成方法を提供することを目的とするものであ
る。
結像素子は、複数の光学素子(2)と2個の支持部材
(3),(4)を有し、各光学素子(2)は透明な光学
材料からなり、ほぼ半円柱状に形成され、天頂の平面
(5)を挟んだ曲面からなる2つの屈折面(6),
(7)と側面(8),(9)及び側面(8),(9)の
端辺を接続する2つの反射面(10),(11)を有
し、2つの反射面(10),(11)は互いに直交又は
直角に近い角度で交差し、2個の支持部材(3),
(4)は、一定微小間隔をおいてアレー状に配列した複
数の光学素子(2)の反射面(10),(11)の両端
辺を連結する平面(12),(13)を固定して一体化
したことを特徴とする。
も支持部材(17)で固定することが望ましい。
に配列した複数の光学素子(2)の間を遮光部材(1
4)で封止したり、光学素子の両側面(8),(9)に
遮光層(15)を設けると良い。さらに、光学素子
(2)の両側面(8),(9)に遮光層(15)を設け
るとともに各光学素子(2)の両側面(8),(9)の
遮光層(15)の間を封止部材(16)で封止すると良
い。
学素子(2)を連続した形状の光学素子母材として支持
部材と一体的に成形し、成形した光学素子母材を一定微
小間隔毎に除去して各光学素子(2)を形成することを
特徴とする。また、成形した光学素子母材の一定微小間
隔毎に除去した部分に遮光材を充填することが望まし
い。
複数の光学素子(2)と2個の支持部材を有する。各光
学素子(2)は透明な光学材料によりほぼ半円柱状に形
成され、天頂の平面(5)を挟んだ曲面からなる2つの
屈折面(6),(7)と側面(8),(9)及び側面の
端辺を接続する2つの反射面(10),(11)を有
し、2つの反射面(10),(11)は互いに直交ある
いは直角に近い角度で交差している。2個の支持部材
(3),(4)は一定微小間隔をおいてアレー状に配列
した複数の光学素子(2)の反射面(10),(11)
の両端辺を連結する平面(12),(13)を固定して
一体化して、アレー状結像素子の長手方向の強度を高
め、アレー状結像素子の変形を防止する。
図である。図に示すように、アレー状結像素子1は複数
の光学素子2と支持部材3,4を有する。光学素子2は
透明な光学材料からなり、図2の斜視図に示すように、
ほぼ半円柱状に形成され天頂の平面5を挟んだ曲面から
なる2つの屈折面6,7と側面8,9及び側面8,9の
端辺を接続する2つの反射面10,11を有する。屈折
面6,7は球面又は非球面で凸レンズ面を形成して光線
を収束する。側面8,9は光学材料と空気層の境界面を
構成し、光学的には透過あるいは散乱面としてだけ機能
する。2つの反射面10,11は、図3の側面図に示す
ように、互いに直交又は直角に近い角度で交差した平面
又は曲面、望ましくは平面からなる。この光学素子2
は、物体Aから一方の屈折面6に入射した光を反射面1
0,11で2回反射して他方の屈折面7から出射させて
像Bを結像し、いわゆる正立結像素子を構成している。
この屈折面6,7は光軸に対して対称であることが望ま
しいが必ずしも対称でなくてもよい。また、屈折面6,
7の光軸は反射面10,11の交線上にくるようにする
ことが望ましい。さらに、屈折面6,7が反射面10,
11に対して同じ距離にあり,かつ同じ曲率あるいは形
状を持つ場合、光学素子2は等倍正立結像素子を構成す
ることができる。
を、図1に示すように、一定微小間隔をおいてアレー状
に配列し、反射面10,11の両端辺を連結する平面1
2,13を長方形の柱状又は半円柱状の支持部材3,4
で固定して一体化してアレー状結像素子1を形成する。
この光学素子2と支持部材3,4を一体化する方法とし
ては、光学素子2と支持部材3,4を一体にして成形し
たり、光学素子2と支持部材3,4を別個に形成してか
ら接着したり融着する等いずれの方法を採っても良い。
光学素子2と支持部材3,4を一体にして成形する場合
は、各光学素子2を連続した形状の光学素子母材として
支持部材3,4と一体的に成形し、成形した光学素子母
材の樹脂等の一部を一定微小間隔毎に除去して各光学素
子2を形成することにより、均一な光学特性を有する多
数の光学素子2を形成することができる。また、光学素
子2と支持部材3,4を別個に形成する方法としては、
合成樹脂やガラス材により成形したり、切削と研磨によ
り形成する。
で、物体Aからの光を光学素子2の物体側の屈折面6に
入射し、反射面10,11で2回反射して像側の屈折面
7から出射させて像Bを結像するときに、各光学素子2
が一定微小間隔だけ隔てて配置されているから、各光学
素子2に入射した光が隣接する光学素子2に入ることを
防いでフレア光量を減少させ解像度を高めることができ
る。また、各光学素子2の両端部をそれぞれ支持部材
3,4で支持しているから、アレー状結像素子1の長手
方向の強度を高めることができ、アレー状結像素子1の
変形を防止することができる。さらに、各光学素子2の
反射面10,11の両端辺を連結する平面12,13を
支持部材3,4で支持しているから、光学素子2の光学
特性に影響を与えずに支持することができる。
だけ隔てて配置した場合について説明したが、図4に示
すように各光学素子2の間に遮光部材14を設けても良
い。この遮光部材14は光学素子2とは異なる不透明な
材質からなり、合成樹脂の充填や薄板状の固体材料を挿
入して形成する。このように各光学素子2の間に遮光部
材14を設けることにより、隣接する光学素子2の間の
遮光を完全に行うことができ、フレア光量をより確実に
減少することができるとともにアレー状結像素子1の長
手方向の強度をより高めることができる。
両側面8,9に遮光層15を形成しても良い。遮光層1
5は光学素子2の両側面8,9に金属膜等を蒸着した
り、スクリーン印刷や塗布等により形成する。このよう
に各光学素子2の両側面8,9に遮光層15を形成する
ことにより、隣接する光学素子2の間の遮光を完全に行
うことができる。さらに、各遮光層15の間を、図6に
示すように、透明又は不透明の封止部材16で封止して
も良い。この封止部材16を設けることにより、アレー
状結像素子1の長手方向の強度をより高めることができ
る。
11の両端辺を連結する平面12,13を支持部材3,
4で支持している場合について説明したが、図7に示す
ように、各光学素子2の光学特性に影響を与えない天頂
の平面5も支持部材17で支持し、各光学素子2を3個
所で支持するようにしても良い。このように各光学素子
2を3個所で支持することにより、アレー状結像素子1
の強度をより高めることができ、アレー状結像素子1の
変形を確実に防止することができる。
小間隔だけ隔てて配置された複数の光学素子の両端部を
それぞれ支持部材で支持しているから、アレー状結像素
子の長手方向の強度を高めて変形を防止することができ
る。また、各光学素子の反射面の両端辺を連結する平面
を支持部材で支持しているから、光学素子の光学特性に
影響を与えずに支持することができる。
する平面を支持部材で支持するとともに各光学素子の光
学特性に影響を与えない天頂の平面も支持部材で支持し
て各光学素子を3個所で支持することにより、アレー状
結像素子の強度をより高めることができ、アレー状結像
素子の変形を確実に防止することができる。
各光学素子の間に遮光部材を設けることにより、隣接す
る光学素子の間の遮光を完全に行うことができ、フレア
光量をより確実に減少することができるとともにアレー
状結像素子の長手方向の強度をより高めることができ
る。
することにより、隣接する光学素子の間の遮光を完全に
行うことができる。さ
光層の間を封止部材で封止することにより、アレー状結
像素子の長手方向の強度をより高めることができる。
子母材として支持部材と一体的に成形し、成形した光学
素子母材の樹脂等の一部を一定微小間隔毎に除去して各
光学素子を形成することにより、均一な光学特性を有す
る多数の光学素子を簡単に形成することができるととも
に、アレー状光学素子の強度をより高めることができ
る。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の光学素子(2)と2個の支持部材
(3),(4)を有し、 各光学素子(2)は透明な光学材料で、ほぼ半円柱状に
形成され、天頂の平面(5)を挟んだ曲面からなる2つ
の屈折面(6),(7)と側面(8),(9)及び側面
(8),(9)の端辺を接続する2つの反射面(1
0),(11)を有し、2つの反射面(10),(1
1)は互いに直交あるいは直角に近い角度で交差し、 2個の支持部材(3),(4)は、一定微小間隔をおい
てアレー状に配列した複数の光学素子(2)の反射面
(10),(11)の両端辺を連結する平面(12),
(13)を固定して一体化したことを特徴とするアレー
状結像素子。 - 【請求項2】 上記各光学素子(2)の天頂の平面を支
持部材(17)で固定した請求項1記載のアレー状結像
素子。 - 【請求項3】 上記一定微小間隔をおいてアレー状に配
列した複数の光学素子(2)の間を遮光部材(14)で
封止した請求項1又は2記載のアレー状結像素子。 - 【請求項4】 上記光学素子の両側面(8),(9)に
遮光層(15)を設けた請求項1又は2記載のアレー状
結像素子。 - 【請求項5】 上記各光学素子の両側面(8),(9)
の遮光層(15)の間を封止部材(16)で封止した請
求項4記載のアレー状結像素子。 - 【請求項6】 透明な光学材料によりほぼ半円柱状に形
成され、天頂の平面を挟んだ曲面からなる2つの屈折面
(6),(7)と、側面(8),(9)及び側面
(8),(9)の端辺を接続する2つの反射面(1
0),(11)を有し、2つの反射面(10),(1
1)は互いに直交又は直角に近い角度で交差した光学素
子(2)を一定微小間隔をおいてアレー状に配列し、各
光学素子(2)の反射面(10),(11)の両端辺を
連結する平面(12),(13)を支持部材(3),
(4)で固定したアレー状結像素子(1)又は各光学素
子(2)の反射面(10),(11)の両端辺を連結す
る平面(12),(13)と各光学素子(2)の天頂の
平面(5)を支持部材(3),(4),(17)で固定
したアレー状結像素子(1)を作成する方法であって、 各光学素子(2)を連続した形状の光学素子母材として
支持部材と一体的に成形し、成形した光学素子母材を一
定微小間隔毎に除去して各光学素子(2)を形成するこ
とを特徴とするアレー状光学素子の作成方法。 - 【請求項7】 上記成形した光学素子母材の一定微小間
隔毎に除去した部分に遮光材を充填する請求項6記載の
アレー状光学素子の作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26423298A JP3745542B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | アレー状結像素子及びその作成方法 |
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JP2000098294A true JP2000098294A (ja) | 2000-04-07 |
JP3745542B2 JP3745542B2 (ja) | 2006-02-15 |
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Family Applications (1)
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JP26423298A Expired - Fee Related JP3745542B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | アレー状結像素子及びその作成方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3745542B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002350604A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-12-04 | Ricoh Co Ltd | 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 |
JP2002350773A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-12-04 | Ricoh Co Ltd | 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 |
JP2009186981A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-08-20 | Seiko Epson Corp | ラインヘッドおよび画像形成装置 |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP26423298A patent/JP3745542B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002350604A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-12-04 | Ricoh Co Ltd | 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 |
JP4574063B2 (ja) * | 2001-03-21 | 2010-11-04 | 株式会社リコー | 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 |
JP2002350773A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-12-04 | Ricoh Co Ltd | 結像素子アレイおよび光書込ユニットおよび画像形成装置 |
JP2009186981A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-08-20 | Seiko Epson Corp | ラインヘッドおよび画像形成装置 |
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