JP3258083B2 - ダブプリズム組立体、結像素子ユニット及びライン結像素子 - Google Patents

ダブプリズム組立体、結像素子ユニット及びライン結像素子

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JP3258083B2 JP25760992A JP25760992A JP3258083B2 JP 3258083 B2 JP3258083 B2 JP 3258083B2 JP 25760992 A JP25760992 A JP 25760992A JP 25760992 A JP25760992 A JP 25760992A JP 3258083 B2 JP3258083 B2 JP 3258083B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリや複写器、
LEDプリンタ等に使われる結像素子ユニット及びライ
ン結像素子並びにそれに好適に用いられるダブプリズム
組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリや複写器、LEDプリンタ
等にはライン状の被写体を等倍率で感光ドラムやセンサ
上に結像させるライン結像素子が用いられている。この
分野で利用されているライン結像素子としては、円柱
状の透明体で、その軸から外側に向って屈折率が順次低
下する棒状レンズ体多数本を並列配列したレンズアレ
イ、特公昭49−8893号公報、特開昭57−10
4923号公報、特開昭57−66414号公報等に示
されるごとく球面レンズアレイを多層構造に積層したも
の、特開昭61−210319号公報、特開昭56−
126801号公報、特開昭56−140301号公
報、特開昭56−149002号公報、特開昭60−2
54018号公報、特開昭60−254019号公報、
特開昭60−254020号公報、特開昭61−233
714号公報、特開昭62−91902号公報、および
特開昭62−201417号公報等に示されるごとき
プリズム(またはルーフミラー)とレンズとを正立等
倍像を結合するように組合せた光学系ユニットをアレイ
状に配列したもの、等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記項に示した屈折
率分布型棒状レンズを用いたライン素子は、屈折率
分布型棒状レンズの製造に長時間要するとともに、光線
の屈折角の積算が大きく色収差を生じ易く、棒状レンズ
の断面内での屈折率変化コントロールが難しいため、そ
の製造に困難がともなうという難点がある。項のライ
素子は球面レンズの製造自体には困難性をともな
わないが、3枚以上の球面レンズのレンズ軸を正確に合
わせる組立工程上の難しさがあるとともに、光線の屈折
角の積算が大きくなるため、色収差が大きいものとなる
という難点がある。項のライン結像素子は、ダブプリ
ズム(またはルーフミラー)とレンズとの軸合わせに困
難性をともなうという難点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、色収
差が小さく、レンズ自体の製作に困難性をともなわない
像伝送型のライン結像素子を開発すべく検討した結果、
本発明を完成したものであり、その要旨とするところ
は、二つのダブプリズムを反射面が外側になるように対
称に配設したダブプリズム組立体であり、該ダブプリズ
ム組立体の光入出射端面に焦点距離が等しい凸レンズを
それぞれ配設した結像素子ユニットで、該結像素子ユニ
ット複数個を直線状に並列に配設したライン結像素子で
あり、また凸レンズとして2枚のシリンドリカル凸レン
ズをその母線が互いに直交するように組合せたものを用
いることを特徴とするライン結像素子にある。
【0005】レンズアレイにて構成された結像素子で
は、各ユニットが正立像を結像することが、つながりの
あるライン像を結像させるための必須要件となる。この
正立像の結像はライン結像素子のライン方向でのみ成り
立てば十分であり、本発明ではライン素子の長手方
向にダブプリズムの像反転作用を使って色収差の少な
い、かつ、組立容易なライン結像素子とすることに成功
したのである。
【0006】以下、図面により本発明をさらに詳細に説
明する。図1は本発明で用いる結像素子ユニットの一例
を示す斜視図であり、図2(a) は図1の結像素子のyz
面の平面図、図2(b) はそのxz面の平面図である。こ
れら図面中の1、2は結像素子ユニットの光入出射端面
に設けた凸レンズを、は反射面を外側とし、この面に
遮光部4を形成した2つのダブプリズム組立体であり、
5はダブプリズムを接合している黒色接着剤である。
【0007】図3はダブプリズム単体の光学的作用を示
す平面図であり、ダブプリズムの光入射面31に光軸に対
する角度αで入射した光は、入射面31で屈折されダブ
プリズムの反射面32で反射され、光の出射面33で屈折さ
、光軸とのなす角度αで出射される。
【0008】図2(a) により、本発明の結像素子ユニッ
トのyz面内における像の結像作用を説明する。物体面
6上の点y1は2枚の凸レンズの作用のみを受け、結像面
7上の−y1の点で結像し、物体面6上の位置0も凸レン
ズのみの作用を受け、結像面7上の0の位置で倒立等倍
像を結像する。
【0009】図2(b) は本発明の結像素子ユニットのx
z面内における像の結作用を説明する平面図である。
物体面6上の点x1から凸レンズ1に入った光は、まず凸
レンズ1の光軸(z軸)と角度−tan-1(x1/f) をなす平
行光に変換され(ただし、fは凸レンズの焦点距離)、
次いでダブプリズムの作用によって、この光線は光軸と
角度tan -1 (x 1 /f) をなす光に変換され、さらに凸レンズ
2の作用で結像面7上のx1の位置に結像する。
【0010】すなわち、(1) 凸レンズ1による位置−角
度変換、(2) ダブプリズムによる角度の反転、(3) 凸レ
ンズ2による角度−位置変換によってx軸方向の倒立等
倍像として結像するのである。このことは凸レンズ1か
ら凸レンズ2までの間の位置の情報は大きな意味をもた
ないことを示しており、この点が本結素子ユニットの
光学的な安定性を引き出している。すなわち、図2(b)
において凸レンズ1および/または凸レンズ2の位置
が、x軸方向に多少のずれを生じても、それはx軸方向
への像の移動として現われるだけで、結像の質自体は全
く変わらない。結像素子ユニットをレンズアレイに組立
てる上で最も問題になるのは、結像素子ユニット間のピ
ッチの変動が、その配列方向に積算されて、無視できな
い光軸のずれを起こすことであるが、本発明のライン結
像素子においては、結像素子ユニットの配列方向の光軸
ずれの影響を受けにくいという特徴を有している。
【0011】タブプリズムの底面の角度θは迷光を生じ
させないため、θ≧90°−sin-1(1/n)(ただし、nは
プリズムの屈折率)を満たしていることが好ましい。
ダブプリズムの反射面と対向する面を反射面と同等の反
射性を備えた平滑面とすると、図5(a) に示すように、
この平滑面で反射した光は再び反射面で反射し、角度反
転を受けて有効な光となる。図5(b) において迷光とな
る可能性の高い光線51は、ダブプリズムの底辺の角度θ
を、θ≧90°−sin-1(1/n)なるようにしておくことによ
り、ダブプリズムの反射面で反射し、次いで平滑面で反
射した後、反射面離面に設けた遮光部4に吸収される。
【0012】ダブプリズム反射面に対向する面の平滑性
が劣るものを用いる場合には、二つのダブプリズムを接
合するに際し、この面を黒色接着剤にて接合するのがよ
い。かくのごとくした本発明で用いる結素子ユニット
では、図6の61示す迷光はダブプリズムの反射面で反
射した後、黒色接着剤面に到達吸収され、迷光を発生し
ない。
【0013】上記したごとく、本発明で用いる結素子
ユニット中のダブプリズムの反射面は光の全反射作用を
利用するものであり、この面には金属メッキなどの増反
射層を設けてはならず、この面には光吸収性の遮光部
設けておくのが好しい。
【0014】図7〜図9にダブプリズムの好しい長さ
と巾との関係について説明する。図7は光軸zに沿っ
た光線が光量の損失を招くことなく伝わる状態を示して
おり、a/b は[数1]の条件を満すことが必要である。
【数1】 ダブプリズムの長さaと巾が[数1]の条件を満足す
るとき結像素子ユニットでは凸レンズ中心軸周辺での像
が最も明るく色収差の最も少ない部分を結像として有効
に利用できる。
【0015】図8はダブプリズムの長さaが[数1]で
規定する値よりも小さな長さとした場合の本発明で用い
る結像素子ユニットの光路を示す平面図であり、この型
の結像素子ユニットは像の明るさは減るもののy軸方向
の視野の広がりがあり、結像素子ユニットを小型化しう
るという利点がある。
【0016】図9はダブプリズムの長さaが[数1]で
規定する値よりも大きな値を有する場合の本発明で用い
る結素子ユニットの光路を示す平面図である。この結
素子ユニットはその中心軸の像の明るさが、図7に示
した結像素子ユニットによって結像される像の中心軸の
像の明るさよりも暗くなるが、像全体としての明るさの
均一度が上るという利点があり、結像素子ユニットの
入出射端面に設ける凸レンズとして焦点距離の短いもの
を用いることができる。
【0017】いずれにしても、本発明で用いる結像素子
ユニットを構成するダブプリズムの長さ、巾が[数
1]で規定する範囲を大きく逸脱したものは結素子ユ
ニットの明るさが低下したり、収差の大きなものとなり
易いので好しくない。
【0018】図10は本発明で用いる結素子ユニットの
光入出射端面にシリンドリカル凸レンズを設けたものの
一例を示す斜視図である。同図中8、9、10、11はシリ
ンドリカル凸レンズであり、8と10のシリンドリカル凸
レンズの組合せと、と11のシリンドリカル凸レンズの
組合せることにより、図1に示した結素子ユニットを
構成する凸レンズ1、2に代えたものである。この型の
素子ユニットを構成する部品数は増えるものの、結
素子ユニット多数本を図11に示すごとくアレイ化する
際に、シリンドリカル凸レンズ10、11を1本の長尺状シ
リンドリカル凸レンズとして構成することができ、y軸
方向の像のずれが生じにくいものとすることができるこ
と、10、11のシリンドリカル凸レンズの焦点距離および
その取付位置を変更することによって、本発明のライン
素子の視野角(開口角)の変更や、像の拡大、縮小
をなすことができる、という利点がある。
【0019】図12は凸レンズとしてシリンドリカル凸レ
ンズを用いた本発明のライン結像素子の一例を示す斜視
図である。
【0020】図11(a) は凸レンズとしてシリンドリカル
凸レンズの組合せ体を用いた結素子ユニットのzy断
面の光路を示す平面図であり、図11(b) はxz断面の光
路を示す平面図である。
【0021】図4は、図1に示した結素子ユニット多
数個をライン状に結合した本発明のライン結素子の一
例を示す斜視図であり、y軸方向に倒立し、x軸方向に
連続した倒立等倍の結像が得られる。結像がy軸方向で
倒立像となってもリニアイメージセンサや、液晶プリン
タ、LEDプリンタなどのような用途では何等問題な
い。倒立像が不都合となる複写器等においては鏡を用
い、この倒立像を反転させ正立像とさせることにより問
題を解決することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明のダブプリズム組立体を用いた結
像素子ユニット及びライン結像素子は屈折率分布型棒状
レンズアレイや三層レンズアレイとは異なり、光の反射
を利用して像反転を行わせて結像させるため、レンズの
負担を軽減したものとすることができるため、光の屈折
によって生ずる色収差の少ない結像素子とすることがで
きる。また、本発明の結像素子ユニット及びライン結像
素子は単純な光学部品の組合せによって構成されている
ため、光軸合せ等が他の素子に比べて容易であるという
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる結素子ユニットの一例を示す
斜視図。
【図2】図2(a) は図1の結素子ユニットのyz面の
光路を示す平面図であり、図2(b) は図1の結像素子ユ
ニットのxz面の光路を示す平面図。
【図3】ダブプリズム単体の光学的作用を示す平面図。
【図4】本発明のライン結像素子の一例を示す斜視図。
【図5】図5(a) および図5(b) はダブプリズムの反射
面に対向する面を平滑面とした結像素子ユニットの光路
を示す図。
【図6】2つのダブプリズムを黒色接着剤で結合した結
素子ユニットの光路を示す平面図。
【図7】本発明の結像素子ユニットを構成するダブプリ
ズムの長さと巾を理想値としたものの光路を示す平面
図。
【図8】結像素子ユニットを構成するダブプリズムの長
さが長い場合の結素子ユニットの光路を示す平面図。
【図9】ダブプリズムの長さが短いものを用いた結
子ユニットの光路を示す平面図。
【図10】ダブプリズム組立体の光入出射端面にシリン
ドリカル凸レンズの組合せを設けた本発明の結素子ユ
ニットの他の一例を示す斜視図。
【図11】図11(a) は図10に示した結素子ユニットの
yz断面の光路を示す平面図であり、図11(b) は当該結
像素子ユニットのxz断面の光路を示す平面図。
【図12】凸レンズとてシリンドリカル凸レンズを用
いた本発明のライン結像素子の他の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1,2 ………… 凸レンズ 3 ……………… ダブプリズム 4 ……………… ダブプリズム反射面の遮光部材 5 ……………… 黒色接着剤 6 ……………… 物体 7 ……………… 結像部 8,9,10,11 … シリンドリカル凸レンズ 31 ……………… ダブプリズムの光入射面 32 ……………… ダブプリズムの反射面 33 ……………… ダブプリズムの光出射面 51,61 ………… 迷光となる可能性の高い光線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つのダブプリズムを反射面が外側にな
    るように対称に配設したダブプリズム組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダブプリズム組立体の
    光入出射端面に焦点距離が等しい凸レンズをそれぞれ配
    設した結像素子ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の結像素子ユニット複数
    個を直線状に並列に配設したことを特徴とするライン結
    像素子。
  4. 【請求項4】 凸レンズとして、2枚のシリンドリカル
    凸レンズをその母線が互いに直交するように組合せたも
    のを用いることを特徴とする請求項3記載のライン結像
    素子。
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