JP3179162B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等における焦点
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮影レンズによって形成される像
を、再結像光学系により2つに分割して光電変換素子列
上に再結成し、その2像の位置ずれを検出することによ
り合焦検出を行う焦点検出光学系は、数多く提案されて
おり、例えば特開昭55−118019号公報、特開昭
58−106511号公報、特開昭60−32012号
公報に記載のものがある。これらは、いずれも図19に
示すように予定結像面2の近傍に配置されたコンデンサ
ーレンズ3と、コンデンサーレンズ3の後方に配置され
た合焦精度を確保し得る間隔を存して並ぶ1対の開口部
を有する明るさ絞り25,26と、この1対の明るさ絞
りの後方にそれぞれ配置された1対のセパレータレンズ
27,28と、このセパレータレンズから射出した光束
の結像位置にそれぞれ光学系29,30が配置されてい
る。
【0003】又、特開昭63−88511号公報のよう
に、測距範囲の拡大と合焦精度の向上の両方を満足し、
且つ、コントラストのある方向に係わりなく合焦検出で
きる焦点検出装置が提案されている。図25はこの提案
による焦点検出装置を一眼レフカメラボデイ の底部に配
したものを示し、図26はこの提案による互いに直交し
た焦点検出系を示したものである。予定結像面2の近傍
に配置されたコンデンサーレンズ3と、コンデンサーレ
ンズ3の後方に配置された合焦精度を確保し得る間隔を
存して互いに垂直な方向に並ぶ2対の開口部を有する明
るさ絞り31,32と33,34と、これら各明るさ絞
りの後方にそれぞれ配置された互いに垂直な方向に並ぶ
2対のセパレータレンズ35,36と37,38と、こ
れらセパレータレンズから射出した光束の結像位置に配
置された互いに垂直な方向に並ぶ2対の光電変換素子列
39,40と41,42とから構成される。図20,図
21,図22は、それぞれ光軸方向から見た明るさ絞
り、セパレータレンズ及び光電変換素子列を示す。ここ
で、各開口部を通過する光束はお互いに独立である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら自動焦点制御
(AF)系の焦点検出装置は、1対の明るさ絞りにより
焦点検出に用いる光束が決定され、この光束を1対の再
結像レンズによってそれぞれ所定の位置に結像させる様
に明るさ絞りと再結像レンズとが別体に構成されてい
る。そのため、明るさ絞りと再結像レンズの位置関係の
製作精度が焦点検出精度に大きな影響を持つことにな
る。つまり、明るさ絞りの間隔、再結像レンズの間隔、
各々の明るさ絞りと再結像レンズの位置関係を高精度に
出すことが必要になる。然し、明るさ絞りと再結像レン
ズは、別々の部品であるため、部品の製作誤差と組立誤
差の両要素によって、明るさ絞りと再結像レンズの位置
関係に誤差が生じる。また、焦点検出装置の占める範囲
や形状を、カメラ等の光学機器内で効率的にするため、
平面鏡によって光路を折り曲げることを行うが、平面鏡
によって反射させられた光束をAF(自動焦点制御)系
に用いるため、平面鏡に入射する光束と大きく重ねるこ
とができなかった。
【0005】又、図23,24に示す特開昭58−27
110号公報のように再結像レンズ群自体を反射面にし
た提案もあるが、そのレンズ形状や、面積に大きな制約
があり、自由な設計ができない。なお図中、2、47は
視野絞り、43,44,48,49,50,51はそれ
ぞれ反射凹面鏡、45,46,52,53,54,55
はそれぞれ光電変換素子列である。この提案の場合は、
1対の再結像レンズはお互いに同じ形状であることが求
められる。若し、形状に差が生じると、それぞれ通過す
る光束の倍率や収差の状況に差が生じ、焦点検出精度を
悪化させる。更に、凹面鏡はレンズに比べ収差が大きい
ので、設計の自由度が狭められる。
【0006】光電変換素子列には、コントラストの高い
像の情報を与えた方が焦点検出精度を向上させられる
が、解像度の高すぎる像の情報を与えると高周波成分に
よるモアレ現象が生じ所謂エリアジングの影響で焦点検
出精度が劣化すると云う逆効果が起きる。また、特開昭
58−178328号公報のように光電変換素子列の位
置をずらし、合焦時の解像度を落とす提案もあるが、こ
のようにピントをずらすことでエリアジングを抑える方
式では、焦点の深度の変化等によって、合焦点からデフ
ォーカスした所にエリアジングの発生する位置ができ、
焦点検出精度が劣化する。また、必要な周波数のコント
ラストも低下すると云う問題が残る。
【0007】本発明は、コンパクトで設計の自由化が高
く、精度の良い焦点検出装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による焦点検出装
置は、撮影レンズから異なる領域をそれぞれ通過した2
光束による光強度分布を光電変換手段で受け、該光電変
換手段から得られる前記光強度分布を表す出力信号の位
相差を検出することにより焦点検出を行うことのできる
焦点検出光学系において、撮影レンズの予定結像面の近
傍に配置されたコンデンサーレンズ群と、該コンデンサ
ーレンズ群の後方に配置された再結像レンズ群と光電変
換素子列から構成され、前記再結像レンズ群の内、1つ
の再結像レンズは、コンデンサーレンズ側から入射した
光束が該再結像レンズの一方の面で反射して他方の面か
ら射出するように構成され、該再結像レンズの反射面は
撮影レンズの異なる領域をそれぞれ通過した2光束を異
なる方向に反射するように構成され、前記反射面を有す
る再結像レンズは、入射面と射出面とが連続した1つの
曲面で構成されていることを特徴としている。また、本
発明は、好ましくは、前記反射面を有する再結像レンズ
は、入射面と射出面とが同一の曲率中心を持つ曲面また
は、同一の軸を持つ非球面から構成され、各反射面は、
前記曲率中心または、非球面の近軸曲面の曲率中心の近
傍を含む面上に構成されていることを特徴としている。
また、本発明は、撮影レンズから異なる領域をそれぞれ
通過した2光束による光強度分布を光電変換手段で受
け、該光電変換手段から得られる前記光強度分布を表す
出力信号の位相差を検出することにより焦点検出を行う
ことのできる焦点検出光学系において、撮影レンズの予
定結像面の近傍に配置されたコンデンサーレンズ群と、
該コンデンサーレンズ群の後方に配置された再結像レン
ズ群と光電変換素子列から構成され、前記再結像レンズ
群の内、1つの再結像レンズは、コンデンサーレンズ側
から入射した光束が該再結像レンズの一方の面で反射し
て他方の面から射出するように構成され、前記反射面を
有する再結像レンズは、反射面の反射する範囲により光
電変換素子列に入射する光束の開口数(NA)を決定
し、且つ、前記反射面は、拡散性を有することを特徴と
している。 また、本発明は、撮影レンズから異なる領域
をそれぞれ通過した2光束による光強度分布を光電変換
手段で受け、該光電変換手段から得られる前記光強度分
を表す出力信号の位相差を検出することにより焦点検
出を行うことのできる焦点検出光学系が複数あり、前記
撮影レンズから入射する別の焦点検出光学系の光束が、
それぞれ独立している焦点検出装置において、撮影レン
ズの予定結像面の近傍に配置されたコンデンサーレンズ
群と、該コンデンサーレンズ群の後方に配置された再結
像レンズ群と光電変換素子列から構成され、前記再結像
レンズ群の内、1つの再結像レンズは、1対の反射面お
よびそれに直交するもう1対の反射面を備えて構成さ
れ、コンデンサーレンズ側から入射した光束が該再結像
レンズの一方の面で反射して他方の面から射出するよう
に構成され、該再結像レンズの反射面は撮影レンズの異
なる領域をそれぞれ通過した2光束を異なる方向に反射
するように構成されていることを特徴としている。
【0009】本発明によれば、反射面の反射部分の形状
を適宜に設定することにより、明るさ絞りの作用を持た
せることができる。この様に構成することにより、1対
の明るさ絞りによる焦点検出に用いる1対の光束の決定
と、この1対の光束をそれぞれ所定の位置に結像させる
作用を1個の部材にマトメることにより、組立性の良い
焦点検出装置が構成される。
【0010】更に、再結像レンズは、入射面と射出面と
を連続した1つの共通局面で構成し、かつ凹面鏡を用い
ることなくレンズの後方裏面に一体的に反射面を備えた
ので、入射面と射出面の2回のレンズ作用を受けること
により、一面当たりのレンズ作用を弱くでき、収差を低
下させることができると共に、光束が入射する範囲と射
出する範囲を重複させる構成がとれるようになり、焦点
検出装置をコンパクトにまとめることができ、限定され
たカメラボデイの中においても焦点検出光学系のレイア
ウトの自由度が大きくなる。
【0011】また、反射面を有する再結像レンズを、入
射面と射出面とが同一の曲率中心を持つ曲面または、同
一の軸を持つ非球面から構成し、各反射面は、前記曲率
中心または、非球面の近軸曲面の曲率中心の近傍を含む
面上に構成することにより、それぞれの光束の受ける屈
折の影響を略同じにすることができる。このことによ
り、1対の光束の結像状態は略同じとなり、特にデフォ
ーカス量を検出する精度を高くすることができる。更
に、この構成により、再結像レンズの曲面を一度に加工
でき、製作上の誤差の影響を減少させることとなり、も
って焦点検出精度を高くすることができる。
【0012】更に、再結像レンズと一体化された反射面
を粗くして拡散性をもたせることによって、容易にロー
パスフィルター化されるので、焦点検出に必要な周波数
のコントラストを低下させることなく、エリアジングを
起こす特定空間周波数のコントラストを低下させること
ができるので、エリアジングを防ぎ、ローパス化による
高精度焦点検出が可能となる。
【0013】
【実施例】図1は、一眼レフカメラボデイ の底部に本発
明の第1の実施例を利用したものであって、図2はその
再結像レンズ4の作用を示し、図3は光電変換素子列6
の配置を示す。撮影レンズ1の予定結像面2の近傍に配
置されたコンデンサーレンズ3と、コンデンサーレンズ
3の後方に配置された再結像レンズ4と、再結像レンズ
4の曲率中心を含む面上にあって1対の光電変換素子列
7,8に光束を導くように配置された合焦精度を確保し
得る間隔を以て並ぶ1対の焦点検出光学系の反射面5,
6と、再結像レンズ4から射出した光束の結像位置に一
列に配置された光電変換素子列7,8(図1では、光電
変換素子列7,8は重なって図示されている)から構成
される。
【0014】撮影レンズ1から射出され、撮影レンズ1
の予定結像面2を通過した光束が、コンデンサーレンズ
3を経て再結像レンズ4に入射し、入射面の後方裏面に
配置された1対の反射面5,6で反射し、再結像レンズ
4を射出する。反射面5で反射した光束は光電変換素子
列7に再結像し、一方、反射面6で反射した光束は光電
変換素子列8に再結像する。図1において、反射面5,
6は,紙面上では同じ方向を向いて重ねられて描かれて
いるが、実際は、紙面に対して垂直な面に対しては、図
2に示す如く、異なる方向を向いている。
【0015】図2を用い再結像レンズ4の作用を詳しく
説明する。この図2は、コンデンサーレンズ3を通過す
る光束の側面側から見たものである。破線で示した仮想
の再結像レンズ4aは、再結像レンズ4のレンズ面と同
一曲率かつ同一曲率半径(同一球面に形成されている)
である。即ち、この2つのレンズ面を合わせると点Pを
球芯とする球が構成される。この球を想定すると、物点
Oと球芯Pを結ぶ光軸Aに対して対称な光束LU とLL
は、対称的な屈折作用を受けて焦点IO に結像する。こ
こで、球芯Pを含む平面を考え、この平面上に反射面5
を配置し、光束LU を反射させると、光束LL はレンズ
を射出する前に反射するならば、球芯Pを含む平面の角
度にかかわらず、球レンズと同じような屈折作用を受け
U に結像する。同様に光束LL も反射面6で反射して
全てIL に結像する。この時IU とIL の結像状態(収
差)は同じとなる。この場合、レンズは均質系であって
も、球芯Pから半径方向に屈折率の変わる屈折率分布型
の材質を使用しても、同じ効果を得ることができる。ま
た、図2では、レンズの2つの反射面5,6の反射面の
なす角度は、光束入射側から見て180°以上に開いた
角度で光軸Aに垂直な直線上で交差しているが、この交
差角度は180°未満であっても、或いは光軸Aに垂直
でない直線上で交差しても、または光軸Aに対して対称
でなくても、効果に変わりはない。また、反射面を有す
る1対の平面のなす角度が180°に近い場合、レンズ
が非球面であったり,その他の屈折率分布型の材質であ
ったり、反射面を有する1対の平面が球芯から多少離れ
ていても,実質上問題なく広範囲に利用できる。
【0016】又、反射面4,5の反射範囲で光電変換素
子列に入射する光束を決定することにより,反射面4,
5に明るさ絞りの機能を付加することができる。更に、
反射面4,5を粗くして拡散性を持たせると容易にロー
パスフィルター化されるので、焦点検出に必要な周波数
のコントラストを低下させることなく、エリアジングを
起こす特定空間周波数のコントラストを低下させること
ができるので、エリアジングを防ぎ、ローパス化による
高精度焦点検出が可能となる。
【0017】図4(a)は第2の実施例を一眼レフカメ
ラボデイ の底部に配した概略構成を示し、図4(b)は
光束と各反射面10,11の方向を、図5は、その光電
変換素子列12,13の配置を示す。図において、撮影
レンズ1の予定結像面2の近傍に配置されたコンデンサ
ーレンズ3と、コンデンサーレンズ3の後方に配置され
た再結像レンズ9と、再結像レンズ9のレンズ面の曲率
中心を含む面上にあって、1対の光電変換素子列12,
13に光束を導くように配置された合焦精度を確保し得
る間隔を存して並ぶ1対の焦点検出光学系の反射面1
0,11と、再結像レンズ9から射出した光束の結像位
置に配置された平行に並ぶ1対の光電変換素子列12,
13から構成される。撮影レンズ1から射出され、撮影
レンズ1の予定結像面2に透過した光束が、コンデンサ
ーレンズ3を経て再結像レンズ9に入射し、入射面の後
方裏面に配置された1対の反射面10,11で反射し,
再結像レンズ9を射出し,反射面10で反射した光束
は、光電変換素子列12に、一方、反射面11で反射し
た光束は光電変換素子列12に再結像する。尚、図にお
いて、反射面10と11は,図4(b)に記載のように
紙面上も、紙面と垂直な面上においても互いに異なる方
向に配置されている。このように配置することにより、
光電変換素子のスペースをコンパクトにまとめられ、ま
た、光電変換素子列の長さを長くでき、精度とデフォー
カス検出量を同時に向上させることが可能となる。更
に、焦点検出光学系の配置は、図6に示すようなもので
も良い。
【0018】又、図7に示す如く、コンデンサーレンズ
3と光電変換素子列12,13間に反射面10,11を
配すると、入射光束Bと反射光束Cとの領域を重ねたと
しても問題がなく、図6に示すものよりも、光束を重ね
られる分だけコンパクト化が可能である。
【0019】図8は第3の実施例を示す焦点検出装置の
斜視図であり、図9は同再結像レンズ14を反射面側か
ら示したもので、図中、Pは再結像レンズ面の曲率中心
である。図10はその光電変換素子列19,20と光電
変換素子列21,22の配列の一例を示したものであ
る。図において、撮影レンズ1の予定結像面23の近傍
に配置されたコンデンサーレンズ3と、コンデンサーレ
ンズ3の後方に配置された再結像レンズ14と、再結像
レンズ14のレンズ面の曲率中心を含む面上に在って、
1対の光電変換素子列19,20に光束を導くように配
置された焦点検出光学系D1 の反射面15,16と、再
結像レンズ14のレンズ面の曲率中心を含む面上に在
り、1対の光電変換素子列21,22に光束を導くよう
に配置された焦点検出光学系D2 の反射面17,18
と、再結像レンズ14から射出した光束の結像位置に配
置された平行に並んだ焦点検出光学系D1 の光電変換素
子列19,20と、焦点検出光学系D2 のやはり平行に
並んだ光電変換素子列21,22とから構成される。
【0020】焦点検出装置D1 では、撮影レンズ1から
射出され撮影レンズ1の予定結像面2付近に在る視野絞
り23を透過した光束がコンデンサーレンズ3を経て再
結像レンズ14のレンズ面に入射する。入射した光束
は、1対の反射面15,16で反射される。この反射面
15,16は明るさ絞りと同じ作用を持ち、光電変換素
子列19,20に入射する光束を決定する。反射した光
束は、再結像レンズ14のレンズ面から射出され、光電
変換素子列19,20に1対の2次像I19,I20が結像
せしめられる。この場合、反射面15,16はレンズ面
の曲率中心を含む面上に配置しているので、1対の光束
は同様な集光作用を受ける。また焦点検出光学系D2
ついても、撮影レンズ1から射出され、撮影レンズ1の
予定結像面2を透過した光束が、コンデンサーレンズ3
を経て再結像レンズ14のレンズ面に入射し、入射した
光束は、1対の反射面17,18で反射される。この反
射面17,18は明るさ絞りと同じ作用を持ち、光電変
換素子列21,22に入射する光束を決定する。反射し
た光束は、再結像レンズ14のレンズ面から射出され、
光電変換素子列21,22に1対の2次像I21, 22
結像される。この場合も、反射面17,18はレンズ面
の曲率中心を含む面上に配置しているので、1対の光束
は同様な集光作用を受ける。この実施例では、焦点検出
光学系D1 が焦点検出光学系D2 に対し測距デフォーカ
ス範囲が広く、焦点検出光学系D2 は焦点検出装置D1
に対し合焦精度を高くしてある。
【0021】この第3の実施例においては、再結像レン
ズ14の透過部14aの後方にフラッシュ調光用のセン
サー等による自動露出制御系AEを設ければ、有効なス
ペース利用となり一層のコンパクト化を進めることがで
きる。また、図11に示す如く、光電変換素子列に入射
する光束のみを透過するように視野絞りの形状を設定す
ることが望ましい。これにより、光電変換素子列の配置
を図12に示す如くコンパクトにすることができる。図
13は、図12に示す光電変換素子列の配置された面上
に入射する光束の範囲を示したものである。このように
光電変換素子列を配置することにより光電変換素子列か
らの信号を図14に示す様な転送路で読み出すことがで
き、容易にS/Nの良い情報を取り入れることができ
る。図において矢印(イ)、(ロ)はそれぞれ焦点検出
光学系D1 、D2 の信号呼び出しラインを示す。更にま
た、図11に示した視野絞りより広い視野絞りにする
と、対応しない再結像反射面からの光束が入射しないよ
うにするために、光電変換素子列の間の空間を大きくと
らねばならなくなり、却ってコンパクト化に逆行する。
更に、光電変換素子列は図15,図16に示すように配
置しても良いことは当然である。
【0022】図17(a),(b)は第4の実施例にお
ける光電変換素子列の構成を示す側面図と正面図であ
る。即ち、以上の実施例においては1対の再結像レンズ
4の入射面は同一球面上に形成されていたが、この実施
例では図に示す如く、曲率半径の異なる曲面を成す1対
の再結像レンズ4b,4cの後方裏面にそれぞれ反射面
5b,5bを設けたもので、この場合、反射面5b,6
bは視野絞りの作用を有するものであり、このように視
野絞り(反射面)と再結像レンズとを一体化したもので
あっても良い。
【0023】図18(a),(b)は第5の実施例を示
す。これは、第4の実施例のそれぞれの曲率中心の異な
る曲面をなす入射面を有する再結像レンズにおいて、入
射面と射出面も互いに異なる曲率半径に形成されている
ものであって、入射面4dから入射した光束は、反射面
5bで反射してレンズ入射面4bとは異なる曲率半径を
有する射出面4eから射出し、一方、入射面4fから入
射した光束も、面4fと異なる曲率半径のレンズ射出面
4gから射出するように構成されている。この場合であ
っても、絞りと再結像レンズとが一体化されているの
で、製作上の誤差からの精度低下を防止し得て、収差を
小さく保持して、カメラボデイ のコンパクト化に貢献で
きる。
【0024】
【発明の効果】上述の如く、本発明による焦点検出装置
は、コンパクトで設計の自由度が高く、かつ精度の良い
ものとして構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を一眼レフカメラボデイ
の底部に配した構成図である。
【図2】図1における再結像レンズの作用説明図であ
る。
【図3】図1における光電変換素子列の配置を示す。
【図4】(a)は本発明の第2の実施例を一眼レフカメ
ラボデイ の底部に配した構成図である。(b)は光束と
反射面の方向を示す構成図である。
【図5】図4における光電変換素子列の配置を示す。
【図6】第2の実施例における入射光束と射出光束の領
域を示す一例である。
【図7】第2の実施例における光電変換素子列の更に他
の配置例を示す。
【図8】本発明の第3の実施例における焦点検出装置の
構成図である。
【図9】第3の実施例における光電変換素子列を反射面
側から見た正面図である。
【図10】第3の実施例における2対の光電変換素子列
の対応配置例を示す。
【図11】第3の実施例における視野絞りの形状の1例
を示す。
【図12】第3の実施例における2対の光電変換素子列
の対応配置例を示す。
【図13】第3の実施例における2対の光電変換素子列
の別の対応配置例を示す。
【図14】第3の実施例における光電変換素子列からの
信号読出しの転送路例を示す。
【図15】第3の実施例における光電変換素子列の別の
配置例を示す。
【図16】第3の実施例における光電変換素子列の他の
対応配置例を示す。
【図17】(a)は本発明の第4の実施例における光電
変換素子列の構成を示す側面図である。(b)は同じく
光電変換素子列の構成を示す正面図である。
【図18】(a)は本発明の第5の実施例における光電
変換素子列の構成を示す側面図である。(b)は同じく
光電変換素子列の構成を示す正面図である。
【図19】従来の焦点検出装置の構成である。
【図20】従来の焦点検出装置に於ける明るさ絞りの光
軸の方向からの正面図である。
【図21】従来の焦点検出装置の2対のセパレータレン
ズを光軸方向から見た図である。
【図22】従来の焦点検出装置の光電変換素子列を光軸
の方向から見た図である。
【図23】従来の焦点検出装置における反射凹面鏡を含
む構成図である。
【図24】従来の焦点検出装置における別の反射凹面部
の使用例を示す。
【図25】従来の焦点検出装置を一眼レフカメラボデイ
の底部に配した構成図である。
【図26】図25における直交した焦点検出装置の構成
図である。
【符号の説明】
1 再結像レンズ 2 予定結像面 3 コンデンサーレンズ 4 再結像レンズ 4b 再結像レンズ 4c 再結像レンズ 5 反射面 5b 反射面 6 反射面 6b 反射面 7 光電変換素子列 8 光電変換素子列 23 視野絞り O 物点 P 球芯 D1 焦点検出光学系 D2 焦点検出光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/34 G03B 13/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズから異なる領域をそれぞれ通
    過した2光束による光強度分布を光電変換手段で受け、
    該光電変換手段から得られる前記光強度分布を表す出力
    信号の位相差を検出することにより焦点検出を行うこと
    のできる焦点検出光学系において、撮影レンズの予定結
    像面の近傍に配置されたコンデンサーレンズ群と、該コ
    ンデンサーレンズ群の後方に配置された再結像レンズ群
    と光電変換素子列から構成され、前記再結像レンズ群の
    内、1つの再結像レンズは、コンデンサーレンズ側から
    入射した光束が該再結像レンズの一方の面で反射して他
    方の面から射出するように構成され、該再結像レンズの
    反射面は撮影レンズの異なる領域をそれぞれ通過した2
    光束を異なる方向に反射するように構成され、前記反射
    面を有する再結像レンズは、入射面と射出面とが連続し
    た1つの曲面で構成されていることを特徴とする焦点検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記反射面を有する再結像レンズは、入
    射面と射出面とが同一の曲率中心を持つ曲面または、同
    一の軸を持つ非球面から構成され、各反射面は、前記曲
    率中心または、非球面の近軸曲面の曲率中心の近傍を含
    む面上に構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 撮影レンズから異なる領域をそれぞれ通
    過した2光束による光強度分布を光電変換手段で受け、
    該光電変換手段から得られる前記光強度分布を表す出力
    信号の位相差を検出することにより焦点検出を行うこと
    のできる焦点検出光学系において、撮影レンズの予定結
    像面の近傍に配置されたコンデンサーレンズ群と、該コ
    ンデンサーレンズ群の後方に配置された再結像レンズ群
    と光電変換素子列から構成され、前記再結像レンズ群の
    内、1つの再結像レンズは、コンデンサーレンズ側から
    入射した光束が該再結像レンズの一方の面で反射して他
    方の面から射出するように構成され、該再結像レンズの
    反射面は撮影レンズの異なる領域をそれぞれ通過した2
    光束を異なる方向に反射するように構成され、前記反射
    面を有する再結像レンズは、反射面の反射する範囲によ
    り光電変換素子列に入射する光束の開口数(NA)を決
    定し、且つ、前記反射面は、拡散性を有することを特徴
    とする焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 撮影レンズから異なる領域をそれぞれ通
    過した2光束による 光強度分布を光電変換手段で受け、
    該光電変換手段から得られる前記光強度分布を表す出力
    信号の位相差を検出することにより焦点検出を行うこと
    のできる焦点検出光学系が複数あり、前記撮影レンズか
    ら入射する別の焦点検出光学系の光束が、それぞれ独立
    している焦点検出装置において、撮影レンズの予定結像
    面の近傍に配置されたコンデンサーレンズ群と、該コン
    デンサーレンズ群の後方に配置された再結像レンズ群と
    光電変換素子列から構成され、前記再結像レンズ群の
    内、1つの再結像レンズは、1対の反射面およびそれに
    直交するもう1対の反射面を備えて構成され、コンデン
    サーレンズ側から入射した光束が該再結像レンズの一方
    の面で反射して他方の面から射出するように構成され、
    該再結像レンズの反射面は撮影レンズの異なる領域をそ
    れぞれ通過した2光束を異なる方向に反射するように構
    成されていることを特徴とする焦点検出装置。
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