JP2001221975A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2001221975A
JP2001221975A JP2000033571A JP2000033571A JP2001221975A JP 2001221975 A JP2001221975 A JP 2001221975A JP 2000033571 A JP2000033571 A JP 2000033571A JP 2000033571 A JP2000033571 A JP 2000033571A JP 2001221975 A JP2001221975 A JP 2001221975A
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Japan
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lens
groove
light
optical device
lens array
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JP2000033571A
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Michio Miura
道雄 三浦
Ippei Sawaki
一平 佐脇
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Frontech Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Frontech Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/005Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along a single direction only, e.g. lenticular sheets
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/0062Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between
    • G02B3/0068Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between arranged in a single integral body or plate, e.g. laminates or hybrid structures with other optical elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、光学装置に関し、レンズの繋ぎ
目に溝を設けて、隣接レンズから入射する光によるクロ
ストークを低減しかつ良好な結像特性を保つことを課題
とする。 【解決手段】 所定の間隔をあけて配置された複数枚の
レンズ板から構成され、そのうち少なくとも1枚のレン
ズ板がその表面及び裏面の少なくとも一方にレンズアレ
イを備え、前記レンズアレイが密接配列された所定形状
の複数個のレンズからなり、前記レンズアレイの少なく
とも一部の隣接する前記レンズの繋ぎ目に、少なくとも
一列のV字型の断面形状を持つ溝を備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学装置に関
し、特に、表面にレンズアレイが形成されたレンズ板か
ら構成される光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から表示装置やスキャナ等におい
て、撮影した像を結像させるために、レンズアレイを表
面に形成したレンズ板からなる光学装置が使われてい
る。レンズアレイは、たとえば、シリンドリカルレンズ
を一定方向に隣接配置させたものであるが、隣接したレ
ンズへの光線のクロストークは、ゴースト像の発生を招
くため、結像特性の劣化原因となっていた。
【0003】従来から、この隣接レンズへの光線のクロ
ストークを防止する手段が開発されているが、レンズの
繋ぎ目に遮光材料を塗布して遮光パターンを形成した
り、レンズの繋ぎ目に遮光部材を配置することが行われ
ていた。
【0004】図14に、従来の光学装置のレンズ板10
1の断面図を示す。ここでは、隣接レンズへのクロスト
ークを防ぐために、シリンドリカルレンズアレイ104
のレンズの繋ぎ目106に、黒色塗料を用いて遮光パタ
ーン105が形成されている。光源102から出た光線
のうち、シリンドリカルレンズアレイ104のレンズ部
分に入射した光線103はそのまま通過するが、遮光パ
ターン105に入射した光線は遮光パターンにさえぎら
れてレンズ板101から外(紙面の上方)へ通過しな
い。
【0005】図15に、従来の光学装置の断面図を示
す。これは、隣接レンズへのクロストークを防ぐため
に、その表面にシリンドリカルレンズアレイ104を持
つ2枚のレンズ板101の間に、入射した光線を吸収す
る遮光部材107が狭置されている。これらの従来の方
法では、遮光パターン105或いは遮光部材107に直
接入射した光線だけが遮断される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レンズアレイ
のレンズ繋ぎ目を遮光パターンや遮光部材で覆っても、
隣接レンズにクロストークする光線のうち、直接遮光パ
ターンや遮光部材に入射する光線のみを遮断できるだけ
である。特にレンズのアレイピッチに対して厚いレンズ
板上に形成されたレンズアレイにおいては、レンズ板内
を通過する光の隣接レンズへのクロストークが多く発生
するため、これを防ぐには、レンズ繋ぎ目の遮光パター
ンや遮光部材の幅を太くせざるを得なかった。
【0007】レンズ繋ぎ目の遮光部材等の幅を太くする
ことは、レンズの有効領域を狭くすることになるので、
このような光学装置ではクロストークの発生を防止でき
るかわりに、光利用効率の低い、暗い光学系となってし
まうという問題点があった。また、遮光パターンや遮光
部材がレンズの繋ぎ目からずれて配置されてしまった場
合には、全くクロストークが防ぐことができなかった。
【0008】そこで、この発明は、以上のような事情を
考慮してなされたものであり、レンズアレイのレンズの
繋ぎ目に所定形状の溝を形成することにより、隣接レン
ズへのクロストークをより効果的に防止することのでき
る光学装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定の間隔
をあけて配置された複数枚のレンズ板から構成され、そ
のうち少なくとも1枚のレンズ板がその表面及び裏面の
少なくとも一方にレンズアレイを備え、前記レンズアレ
イが密接配列された所定形状の複数個のレンズからな
り、前記レンズアレイの少なくとも一部の隣接する前記
レンズの繋ぎ目に、少なくとも一列のV字型の断面形状
を持つ溝を備えたことを特徴とする光学装置を提供する
ものである。これにより、隣接レンズから入射する光に
よるクロストークを低減しかつ良好な結像特性を保つこ
とができる。
【0010】ここで、前記溝は、その溝に入射した光を
結像に寄与しないように屈折あるいは反射させる表面形
状に形成される。また、前記溝は、傾斜角の等しい2つ
の斜面から構成されたV字型の断面形状を持つようにし
てもよい。あるいは、傾斜角の異なる2つの斜面から構
成されたV字型の断面形状を持つようにしてもよい。さ
らに、前記溝は、1つの溝から構成してもよいが、隣接
配置された複数個の溝から構成してもよい。
【0011】前記レンズアレイは、複数のシリンドリカ
ルレンズを一定方向に配列したレンズアレイとしてもよ
い。あるいは、所定形状のレンズを2次元配列したレン
ズアレイとしてもよい。また、前記溝は、光を透過させ
ないように遮光処理された部分を備えてもよい。
【0012】また、この発明は、所定の間隔をあけて配
置された4枚のレンズ板と、各レンズ板の間であってそ
の間隔を保持する遮光部材とから構成され、各レンズ板
が、その表面及び裏面に、互いに配列方向の直交するシ
リンドリカルレンズを密接配列されたレンズアレイを備
え、隣接するシリンドリカルレンズの繋ぎ目に溝を備え
たことを特徴とする光学装置を提供するものである。
【0013】さらに、この発明は、光源と、光源に近接
配置されたLCDパネルと、結像スクリーンと、LCD
パネルと結像スクリーンとの間に配置された前記したよ
うな光学装置とからなり、LCDパネルに表示された像
を、前記光学装置を通して結像スクリーン上に結像させ
る表示装置を提供するものである。
【0014】ここで、レンズ板相互間の所定の間隔を保
持するためには、保持部材を配置することが好ましく、
クロストークを防止するためにこの保持部材は遮光性を
有する材料で作られることが好ましい。保持部材は、結
像に寄与しない部分に配置されることが好ましく、レン
ズの繋ぎ目や繋ぎ目に形成された溝と対応する位置に配
置されることが好ましい。レンズ板は、たとえばポリカ
ーボネートやアクリル樹脂により形成できる。保持部材
は、ポリカーボネートやABS樹脂により形成できる
が、光の反射を防止するために黒いものを用い、さらに
表面をサンドブラスト等によって粗面化することが好ま
しい。保持部材は、いわゆる遮光部材兼スペーサとして
機能する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。図1に、この発明の光学
装置を用いた表示装置の一実施例の概略斜視図を示す。
この表示装置は、投影光学系の正立等倍像を表示するも
のであり、主として、バックライト光源1,液晶(LC
D)パネル2,光学装置3及びスクリーン4とから構成
される。
【0016】バックライト光源1から出た光は、像が作
成されている液晶パネル2を通過して4枚のレンズ板
(3−1,3−2,3−3)からなる光学装置3により
集光されて、スクリーン4上に結像する。この表示装置
はいわゆるLCDマルチパネルディスプレイに利用され
るものであり、光学装置3は、投影光学系の正立等倍結
像機能を果たす部分である。繋ぎ目の目立たないLCD
マルチパネルディスプレイを実現するためには、外側レ
ンズ板3−3とスクリーン4の間に像拡大用のレンズ等
(例えばフレネル凹レンズ)を挿入して、スクリーン4
上での像を拡大像としてやる必要があるが、この発明の
実施には影響を及ぼさないので省略している。あるい
は、光学装置3自身が像の拡大機能を有する拡大光学系
であってもよい。4枚のレンズ板(3−1,3−2,3
−3)は、それぞれその両表面に、互いに直交するシリ
ンドリカルレンズアレイを持つ。図1において、液晶パ
ネル2と光学装置3との距離L1=25mm,光学装置
3の幅L2=11.92mm,光学装置3とスクリーン
4との距離L3=25mmとするが、これらの数値はこ
れに限定されるものではなく、設計仕様により決定され
る。
【0017】図1には示していないが、光学装置3の内
側レンズ板3−2と外側レンズ板3−1,3−3の間に
は2次元格子状の遮光部材兼レンズ板間スペーサ(以
下、遮光部材兼スペーサと呼ぶ)が狭置されており、こ
れらのレンズ板間部での隣接レンズへの光線のクロスト
ークを防ぐ構造となっている。
【0018】隣接レンズへの光線のクロストークは、ゴ
ースト光となってスクリーン上でのディスプレイの画像
品質を著しく劣化させるため、クロストークを防止する
ことは高品質な投影光学系を実現する上で重要である。
バックライト光源1は、無指向性光源を用いてもよい
が、光の利用効率の点で指向性を有するバックライトを
用いることが好ましい。特に、LCDマルチパネルディ
スプレイ用投影光学系として用いる場合は、指向性光源
を用いることが望ましい。
【0019】以下の実施例では、バックライト光源1
は、X方向20°、Y方向15°の指向性を持つものを
用いる。光源1から出射した光が液晶パネル2を透過
し、液晶で表示される画像が光学装置3によってスクリ
ーン上に投影される。4枚のレンズ板(3−1,3−
2,3−3)の材質はポリカーボネートを用いるものと
する。
【0020】図2にこの発明の光学装置のX方向および
Y方向の断面略図を示す。光学装置3を構成する内側及
び外側レンズ板(3−1,3−2,3−3)の厚さW2
は1.655mm、内側レンズ(3−2)と外側レンズ
(3−1,3−3)間距離W4は2.65mmとする。
各レンズ曲面のパラメータは、以下に示す数式で表さ
れ、各レンズのパラメータは表1に示すように決定され
ている。また、図3に、非球面レンズの表面形状の一般
的定義式のグラフを示す。
【0021】
【数1】
【0022】
【表1】
【0023】ここで、Zは、各レンズのサグ深さであ
り、rはレンズ表面の中点からの長さである。
【0024】各レンズ板の表面に形成されたシリンドリ
カルレンズアレイのレンズピッチは、図1,図2に示し
たように、X方向のピッチW1=2.4mm、Y方向の
ピッチW3=1.6mmである。X方向及びY方向遮光
部材兼スペーサ5,6は厚さを0.5mmとする。ま
た、各レンズ板3はポリカーボネート板を材料に熱プレ
ス法で作製し、遮光部材兼スペーサ5,6はABS樹脂
を材料に射出成形法で作製する。
【0025】図2(a),(b)に示すように、バック
ライト光源1上のある点を出た光は、X方向20°、Y
方向15°の指向性を持って液晶パネル2を透過し、光
学装置3の複数のレンズに入射する。入射した光は、図
のように屈折されて4枚のシリンドリカルレンズ板(3
−1,3−2,3−3)を順に透過した後、スクリーン
4上の結像点に集光する。前記指向性を持つ光線の場
合、この実施例の光学装置では、X方向の5個のレン
ズ、Y方向の7個のレンズに入射及び透過した光線が、
スクリーン4上に結像する。
【0026】以上が、この発明の光学装置を用いた表示
装置の全体構成及び機能の説明であるが、図1及び図2
に示した光学装置のレンズアレイの各レンズの繋ぎ目の
部分に、所定の形状の溝を備える点が、この発明の特徴
である。
【0027】図1において、外側レンズ板3−1の表面
に形成されたシリンドリカルレンズアレイのうち、液晶
パネル側に近い方の表面に形成されたシリンドリカルレ
ンズアレイを「X方向外側レンズアレイ」と呼び、内側
レンズ板3−2に近い方の表面に形成されたシリンドリ
カルレンズアレイを「Y方向外側レンズアレイ」と呼
ぶ。たとえば、「X方向外側レンズアレイ」とは各レン
ズが、図1のX軸方向に配列されていることを意味す
る。
【0028】また、外側レンズ板3−3については、ス
クリーン4に近い方のシリンドリカルレンズアレイが
「X方向外側レンズアレイ」であり、内側レンズ板3−
2に近い方のシリンドリカルレンズアレイが「Y方向外
側レンズアレイ」である。
【0029】内側レンズ板3−2は、2枚のレンズ板が
接するように密着配置されているが、接している表面に
形成されたシリンドリカルレンズアレイを「Y方向内側
レンズアレイ」と呼び、互いに接していない表面であっ
て外側レンズ板(3−1及び3−3)に対向する表面に
形成されたシリンドリカルレンズアレイを「X方向内側
レンズアレイ」と呼ぶ。したがって、「Y方向外側レン
ズアレイ」と「X方向内側レンズアレイ」とが、図2に
示した遮光部材兼スペーサ5,6に接している。
【0030】以下の実施例において、まず「X方向外側
レンズアレイ」と「Y方向内側レンズアレイ」のレンズ
の繋ぎ目にV字型の溝を形成した構成を説明する。従来
のように溝を形成していない場合に隣接レンズへクロス
トークしていた光線を、この溝の斜面で全反射又は屈折
させることにより、クロストーク光を防止する。以下の
実施例で示すパラメータ(溝の深さ,その幅,溝の斜面
の角度)は、レンズ板の屈折率及び光源波長、どの程度
のクロストークを抑制する必要があるかという要求な
ど、種々の光学装置の設計仕様から決定されるものであ
って、一意に定められるものではない。
【0031】図4に、この発明の光学装置のX方向外側
レンズアレイ16の拡大図を示す。図に示した光線と
は、レンズ繋ぎ目に形成したV溝部11の斜面で全反
射され、隣接レンズへのクロストーク光とはならない。
この実施例では、V溝部11に入射する光線が溝の斜面
で全反射を起こすように、V溝部11の幅a1を0.1
mm、深さb1を0.08mm、傾斜の角度θ1を32
°と設定している。このV溝部11は2つの斜面から構
成されるが、その傾斜角は等しいものとする。また、X
方向遮光部材兼スペーサ5の厚さW5=0.5mmとす
る。その結果、この溝を有するレンズ板を用いて図1の
表示装置を構成した場合、隣接レンズへクロストークす
る光の強度を、スクリーンに入射するメインピーク強度
の0.005%と低い値に抑えることができた。
【0032】また、このようなV溝部11を形成するこ
とによって、X方向遮光部材兼スペーサ5とX方向外側
レンズアレイ16のX方向位置合わせトレランス(隣接
レンズへのクロストーク光強度がメインピーク強度の
0.1%以下を満足する範囲)は±0.1mmとなり、
溝が無い場合(±0.025mm)に比べて大幅に広く
することができた。
【0033】溝を形成しない場合には、隣接レンズへの
クロストーク光を防いで±0.1mmの位置合わせトレ
ランスを達成するためには、X方向遮光部材兼スペーサ
5の幅を大きくし、少なくとも0.6mmとする必要が
あった。その場合は、クロストーク光だけでなく多くの
結像に寄与する光線もX方向遮光部材兼スペーサ5にカ
ットされてしまうため、メインピーク強度は、図4の溝
を形成した場合に対して87%となり、光の利用効率の
低い暗い光学系となってしまう。
【0034】つまり、同じ±0.1mmの位置合わせト
レランスを確保しようとした場合、この発明の図4のよ
うに溝を形成すれば、より明るい光学装置が実現できた
と言える。また、図4と同じ0.5mm幅の遮光部材を
持つ溝のない光学装置と比較すると、メインピーク強度
の低下は0.5%に抑えられており、溝を形成したこと
による光学系への悪影響は殆ど無いと言える。
【0035】図4に示した光学装置において、V溝部1
1に入射する光線の向きはある範囲内に限定されている
ため、光線の全反射条件から溝の角度θ1はある程度限
定されるが、溝の大きさ(深さ,溝)は光学装置として
の必要な特性を満たすように設定できる。レンズ板厚、
X方向遮光部材兼スペーサ5の厚さ等によって影響を受
けるが、クロストーク光強度、位置合わせトレランス及
びメインピーク強度の低下は、溝の大きさを変更するこ
とによって変化させることができる。
【0036】例えば上に述べたX方向外側レンズアレイ
16のV溝部11の場合に、溝幅a1を0.07mm、
深さb1を0.056mmと溝の大きさを70%に相似
縮小すると、設計配置での隣接レンズへのクロストーク
光強度はメインピークの0.038%と強くなるので、
クロストーク光強度がメインピーク強度の0.1%以下
を満足する遮光部材とX方向外側レンズアレイ16の位
置合わせトレランスは±0.05mmと狭くなるが、メ
インピーク強度の低下は0.2%と小さくできる。光学
装置として要請されるクロストーク光強度及び位置合わ
せトレランスがこの値で満足されるなら、この大きさの
溝の方がメインピーク強度の低下は抑えられるため望ま
しいと言える。
【0037】逆に、溝幅a1を0.2mm、深さb1を
0.16mmと溝の大きさを2倍に相似拡大すると、設
計配置での隣接レンズへのクロストーク光強度はメイン
ピークの0.0001%以下と非常に低い値になるの
で、クロストーク光強度がメインピーク強度の0.1%
以下を満足する遮光部材5とX方向外側レンズアレイ1
6の位置合わせトレランスも±0.25mmと広くなる
が、メインピーク強度の低下は2.2%と大きくなって
しまう。メインピーク強度の低下が容認できる、或いは
クロストーク光強度を抑えたい或いは位置合わせトレラ
ンスを大きくしたい場合には、このように溝を大きくす
る必要がある。
【0038】つまり、光学系として要請される特性を満
たすように溝の大きさを設定することが重要であり、こ
の図4の実施例の場合には、光学系の満たす特性とし
て、クロストーク光強度がメインピーク強度の0.1%
以下を満足する遮光部材5とX方向外側レンズアレイ1
6の位置合わせトレランスは±0.1mm以上、メイン
ピークへの影響はできるだけ少なくという要求仕様に合
わせて設計した結果を示している。
【0039】次に、図5に、この発明の光学装置のY方
向内側レンズアレイ17の拡大図を示す。ここでは、ク
ロストークを防ぐために、レンズ繋ぎ目に図に示す幅
(a1)0.1mm、深さ(b2)0.06mm、角度
(θ2)39.8°の溝を形成して、溝に入射する光線
を全反射させている(光線、参照)。また、溝面で
屈折させることによってもクロストーク光となるのを防
いでいる(光線参照)。この結果、隣接レンズへのク
ロストーク光強度はメインピークの0.02%に抑える
ことができた。また、クロストーク光強度がメインピー
ク強度の0.1%以下を満足するY方向内側レンズアレ
イ17同士の位置合わせトレランスは、±0.05mm
を確保することができた。
【0040】図6に、Y方向内側レンズアレイ17の繋
ぎ目に溝を形成しない場合の部分拡大図を示す。図6に
示すように、溝がない場合には、多くのクロストーク光
が発生し、結像特性を著しく悪化させていた。図7に、
従来行われていたクロストークの対策方法の一実施例の
説明図を示す。
【0041】溝を形成していない場合は、図6に示すよ
うにクロストーク光が多く発生してしまうため、結像特
性を著しく悪化させていた。そのため、従来は図7に示
すようにレンズ繋ぎ目に遮光パターン21を形成する、
レンズ板の間に遮光部材22を挟む、Y方向遮光部材6
1,62を厚くする等の対策が行われていた。しかし、
図5のように溝を形成した結果、これらの遮光パターン
或いは遮光部材等の対策が不必要となり、光学系の部品
点数の削減及び組立工程数の減少というコスト低減効果
も得られる。
【0042】また、図4で述べたX方向外側レンズアレ
イと同様に、溝の大きさによって、クロストーク光強度
やY方向内側レンズアレイ同士の位置合わせトレランス
を変えることができる。例えば、溝幅a2を0.15m
m、溝深さb2を0.09mmとした場合には、隣接レ
ンズへのクロストーク光強度はメインピークの0.00
6%に抑えることができ、クロストーク光強度がメイン
ピーク強度の0.1%以下を満足するY方向内側レンズ
アレイ同士の位置合わせトレランスは±0.15mmと
広くできる。但し、メインピーク強度は、図5の場合に
比べて約3%低下してしまう。
【0043】なお、図5の実施例の場合は、クロストー
ク光強度がメインピーク強度の0.1%以下を満足する
Y方向内側レンズアレイ同士の位置合わせトレランス
を、±0.05mm以上とすることを要求仕様としてパ
ラメータを決定した。
【0044】次に、X方向内側レンズアレイのレンズの
繋ぎ目に、溝を設けた実施例について説明する。図8
に、この発明の光学装置のX方向遮光部材兼スペーサ5
に接しているX方向内側レンズアレイ18の拡大図を示
す。さらに、図9に、図8の溝部分の拡大図を示す。図
8において、V溝部12は、溝の幅(a3)0.2m
m、深さ(b3)0.1mmの2つの非対称形状をした
溝(12−1,12−2)を形成している。このV溝部
12により、本来はクロストーク光となる光を全反射或
いは屈折させて隣接レンズへクロストークするのを防い
でいる(図8の光線参照)。ここで、V溝部1
2を形成する1つの溝の2つの斜面A,Bの傾斜角が異
なる。
【0045】溝(12−1,12−2)の斜面Aの角度
(θ3)21.8°は、この面に入射する光線を全反射
させられるように決め、斜面Bの角度(θ4)58°
は、この面に入射する光線を遮光部材兼スペーサの方向
へ屈折させるように決めた。また、2本の溝幅に合わせ
て、X方向遮光部材兼スペーサ5の幅(a4)は0.4
mmとする。
【0046】このV溝部12を形成した結果、隣接レン
ズへのクロストーク光強度はメインピークの0.000
5%以下とすることができた。また、溝が無い場合はほ
ぼ0であった、クロストーク光強度がメインピーク強度
の0.1%以下を満足するX方向内側レンズアレイ同士
の位置合わせトレランスは、±0.075mmとするこ
とができた。
【0047】この溝を形成しない場合は、隣接レンズへ
のクロストークを防ぐため及び位置合わせトレランスを
確保するために、レンズに接して置かれている遮光部材
兼スペーサ5の幅を0.7mmと太くする必要があっ
た。遮光部材兼スペーサ5を太くすると、図4のX方向
外側レンズアレイでも述べたように、クロストーク光だ
けでなくメインピークの結像に寄与していた光線も遮光
部材兼スペーサ5でカットされてしまうため、溝を形成
した場合に比べ、約17%も暗い光学系となっていた。
【0048】また、このV溝部12を形成したことによ
って、X方向内側レンズアレイ18と遮光部材兼スペー
サ5の位置合わせトレランスが大きくなるという利点も
生じている。これは、V溝部12を遮光部材兼スペーサ
5で完全に覆わなくても隣接レンズへのクロストークが
起きないことによるもので、溝を形成しない場合に比べ
て±0.05mm広い、±0.1mmのトレランスが得
られている。
【0049】V溝部12をX方向遮光部材兼スペーサ5
で完全に覆わなくても隣接レンズへのクロストークが起
きないことを利用して、溝部12の幅よりも遮光部材兼
スペーサ5の幅を小さくすることができる。
【0050】図10(a)に、X方向遮光部材兼スペー
サ5−1の幅(a5)を、V溝部12の幅(a4=0.
4mm)よりも細くした場合の、この発明の光学装置の
X方向内側レンズアレイの一実施例の拡大図を示す。
【0051】また、図10(b)は、図10(a)と同
様の構成であるが、X方向遮光部材兼スペーサ5とX方
向内側レンズアレイ18とが位置ずれを起こしている場
合を示している。ここで、左側の太いX方向遮光部材兼
スペーサ5−2ではメインピークの結像に寄与する光線
がカットされてしまうが、右側の細い(幅a5=0.3
mm)X方向遮光部材兼スペーサ5−1では、X方向内
側レンズアレイ18と遮光部材兼スペーサ5−1が位置
ずれを起こした場合にも、メインピークの結像に寄与す
る光線をカットすることが無くなり、結像品質が保たれ
る。
【0052】図8,図9及び図10(a)に示した遮光
部材兼スペーサ5に接しているX方向内側レンズアレイ
でも、X方向外側レンズアレイ及びY方向内側レンズア
レイのV溝11と同様に、1つの溝を形成することによ
って隣接レンズへのクロストークを防ぐことも可能であ
る。しかし、溝部12に遮光部材兼スペーサ5が近接し
ていることを利用して、溝を2つとすれば、全反射だけ
ではなく、図8の光線からのように溝面12で屈折
させて遮光部材兼スペーサ5に入射させることによっ
て、クロストーク光となるのを防ぐことができる。
【0053】言いかえれば図8、図9に示したもので
は、溝を2つに分割したものとなっている。このように
溝を2つにすることの利点は、1つの場合よりそれぞれ
の溝を浅くすることが可能となる点である。溝が浅くな
るとレンズ面の凹凸を小さくすることができ、レンズ板
量産の有力な手段である熱プレス法や射出成形法でレン
ズを作製する場合に、金型形状の転写精度を向上するこ
とができる。その結果、高精度のレンズ面及び溝形状を
実現することができる。
【0054】図8の実施例のように、V溝部12と遮光
部材兼スペーサ5等の光学系構成部材が近接している場
合には、それらの形状を工夫することで、両者の位置合
わせ精度の向上を行うことができる。
【0055】図11に、この発明の遮光部材兼スペーサ
5とレンズ板3−1との結合部分の拡大図を示す。図1
1(a)は、図8に比べて溝を深くし、遮光部材兼スペ
ーサ5の先端を長くすることによって、両者を嵌め合う
ようにしたものである。図11(b)は、さらに溝の斜
面と遮光部材兼スペーサ5の先端部の角度を同じ値にす
ることで、嵌め合いの精度を向上させたものである。図
11(a)及び(b)において、パラメータの一例とし
て、a7=0.4mm,a8=0.072mm,a9=
0.02mm,a10=0.216mm,b4=0.1
8mm,a11=0.32mm,a12=0.37m
m,θ5=21.8°である。
【0056】また、光学系の組立工程において、従来は
1台ごとに結像状態を測定しながらレンズと遮光部材兼
スペーサの位置合わせの微調整を行う必要があった。し
かし、図11に示した嵌め合い構造を採り入れること
で、微調整無しで自動的に±10μmという高精度の位
置合わせが可能となり、製造コストの大幅な減少を達成
できる。
【0057】嵌め合い構造の箇所を増やすことによって
位置合わせ精度をより向上させることはできるが、これ
らの嵌め合い構造は、総ての溝に適用する必要はない。
例えば、前述したように、レンズ面及び溝面の面精度を
向上させるために、できるだけレンズ板表面の凹凸を無
くしたいという要求がある場合には、レンズ板中央の溝
でのみ嵌め合い構造となるように、図11のような溝及
び遮光部材兼スペーサを形成しておき、レンズ板中央以
外の場所では図8や図10(a)のような溝及び遮光部
材兼スペーサを形成してもよい。
【0058】以上述べたように、LCDマルチパネルデ
ィスプレイ用結像光学系において、レンズ繋ぎ目に溝を
形成しない従来光学系の場合には、各部材間の位置合わ
せトレランスが殆ど無く、Y方向内側レンズアレイ間に
はクロストークを防ぐための遮光部材が必要であった
が、この発明の実施例に示したようにレンズ繋ぎ目に溝
を形成すれば、±0.05mm以上の各部材間の位置合
わせトレランスを確保することができ、Y方向内側レン
ズアレイ間の遮光部材が不必要となり、遮光部材兼スペ
ーサとレンズ板の嵌め合い構造の採用による組立工程の
大幅な簡略化等、光学特性の向上及び製造コストの低下
を同時に実現することができる。
【0059】また、以上の実施例で示した溝部の形状及
び大きさ等のパラメータは、図示した実施例と同じLC
Dマルチパネルディスプレイ用結像光学装置でも、レン
ズ厚さ、レンズ板材料、要求される光学特性等が異なる
場合には、その光学装置における溝部或いは遮光部材兼
スペーサの最適形状及び大きさを選択する必要がある。
また、V溝部11,12の斜面は必ずしも平面である必
要はなく、溝斜面に入射する光線を適切に全反射あるい
は屈折させることができれば、曲面でも構わない。
【0060】次に、この発明において、2次元レンズア
レイが形成された光学装置の実施例を示す。2次元レン
ズアレイは、たとえば半球状の正方形レンズが2次元ア
レイとなったものであり、各レンズの周りをV溝部13
が囲んでいる。ここで、たとえば、正方形レンズの厚さ
(b20)は0.5mmである。図12に、2枚の2次
元レンズ板14,15から構成される光学装置の断面図
を示す。レンズ材料はアクリルを用い、レンズパラメー
タは前記した表1に示したものを用いる。
【0061】また、レンズピッチ(a20)はXY両方
向とも1.0mmである。V溝部13は幅(2×a2
1)0.15mm、深さ(b21)0.16mm、角度
(θ21)25.1°とする。前記した実施例と同様
に、このV溝部13により隣接レンズへのクロストーク
が防止される。この実施例では、隣接レンズへのクロス
トーク光強度はメインピークの0.001%以下とする
ことができた。ここではX方向10°Y方向10°の指
向性を持った光源を使用した。
【0062】このようにクロストークが低減できるの
で、隣接レンズへのクロストークを防ぐために従来必要
であったレンズ繋ぎ目の遮光パターンはなくてもよい。
さらに、レンズ板を作製する際の表面と裏面のレンズ位
置合わせ精度に関して、従来は±20μm以内にする必
要があったが、図12の実施例では±50μm以内と2
倍以上のトレランスを確保することができた。すなわ
ち、製造歩留まりを向上させ、レンズ板のコスト削減を
することができる。
【0063】ただし、光源の指向性が良い場合は、図1
2に示したV溝があれば十分であるが、光源の指向性が
劣る場合には、レンズ板内の上下の溝の間を通ってクロ
ストークする光線が出てくる場合がある。そこでこのク
ロストークを防ぐためには、溝の幅を広げる方が好まし
い。図13に、溝の幅を広げ、その溝部分に遮光部20
を形成した実施例を示す。
【0064】図13において、溝19の斜面の角度は図
12と同じであるが、溝の幅(a22)を0.2mmに
広げ、溝19の底の幅(a23)を0.05mmの幅で
平らにしている。遮光部20は、底面を通り抜けてクロ
ストークする光線を遮光するために、少なくとも溝の底
面に設けられる。図14の実施例において、X方向20
°、Y方向20°の指向性光源を用いた場合でも、図1
3に示した光学装置とほぼ同様に、隣接レンズへのクロ
ストーク光強度はメインピークの0.0015%以下と
することができた。
【0065】以上述べたレンズ繋ぎ目の溝は、レンズを
熱ブレス方や射出成形等の複製法によって作成する場合
には、金型に予めその形状を形成しておくことによっ
て、レンズと一体で同時に作成することができるので、
この2次元レンズアレイは非常に低コストで形成するこ
とができる。また、2次元レンズアレイは、6角形のレ
ンズが最密配置されている場合にも適用できる。
【0066】付記:この発明は以下の特徴を有する光学
装置である。 (付記1)所定の間隔をあけて配置された複数枚のレン
ズ板から構成され、そのうち少なくとも1枚のレンズ板
がその表面及び裏面の少なくとも一方にレンズアレイを
備え、前記レンズアレイが密接配列された所定形状の複
数個のレンズからなり、前記レンズアレイの少なくとも
一部の隣接する前記レンズの繋ぎ目に、少なくとも一列
のV字型の断面形状を持つ溝を備えたことを特徴とする
光学装置。 (付記2)前記溝が、傾斜角の等しい2つの斜面から構
成されたV字型の断面形状を持つことを特徴とする付記
1記載の光学装置。 (付記3)前記溝が、傾斜角の異なる2つの斜面から構
成されたV字型の断面形状を持つことを特徴とする付記
1記載の光学装置。 (付記4)前記溝が、隣接配置された複数個の溝からな
ることを特徴とする付記2または3記載の光学装置。 (付記5)前記レンズアレイが、複数のシリンドリカル
レンズを一定方向に配列したレンズアレイであることを
特徴とする付記1記載の光学装置。 (付記6)前記レンズアレイが、所定形状のレンズを2
次元配列したレンズアレイであることを特徴とする付記
1記載の光学装置。
【0067】
【発明の効果】この発明によれば、レンズ板に形成され
たレンズアレイの互いに隣接するレンズの繋ぎ目に溝を
備えているので、隣接レンズから入射する光によるクロ
ストークを低減しかつ良好な結像特性を保つことのでき
る光学装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光学装置を用いた表示装置の一実施
例の概略斜視図である。
【図2】この発明の光学装置のX方向およびY方向の断
面略図である。
【図3】非球面レンズの表面形状の一般的定義式を示す
グラフである。
【図4】この発明の光学装置のX方向外側レンズアレイ
の拡大図である。
【図5】この発明の光学装置のY方向内側レンズアレイ
の拡大図である。
【図6】Y方向内側レンズアレイの繋ぎ目に溝を形成し
ない場合の部分拡大図である。
【図7】従来、行われていたクロストークの対策方法の
説明図である。
【図8】この発明の光学装置のX方向内側レンズアレイ
の拡大図である。
【図9】図8の溝部分の拡大図である。
【図10】この発明の光学装置のX方向内側レンズアレ
イの拡大図である。
【図11】この発明の遮光部材兼スペーサとレンズ板の
結合部分の拡大図である。
【図12】この発明の2次元レンズ板から構成される光
学装置の断面図である。
【図13】この発明の光学装置において、溝の幅を広
げ、その溝部分に遮光部を形成した実施例の説明図であ
る。
【図14】従来の光学装置のレンズ板の断面図である。
【図15】従来の光学装置の断面図である。
【符号の説明】
1 バックライト光源 2 液晶(LCD)パネル 3 光学装置(レンズ板) 3−1 外側レンズ板 3−2 内側レンズ板 3−3 外側レンズ板 4 スクリーン 5 X方向遮光部材兼スペーサ 6 Y方向遮光部材兼スペーサ 11 V溝部 12 V溝部 13 V溝部 14 2次元レンズ板 15 2次元レンズ板 16 X方向外側レンズアレイ 17 Y方向内側レンズアレイ 18 X方向内側レンズアレイ 19 溝 20 遮光部 21 遮光パターン 22 遮光部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐脇 一平 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をあけて配置された複数枚の
    レンズ板から構成され、そのうち少なくとも1枚のレン
    ズ板がその表面及び裏面の少なくとも一方にレンズアレ
    イを備え、前記レンズアレイが密接配列された所定形状
    の複数個のレンズからなり、前記レンズアレイの少なく
    とも一部の隣接する前記レンズの繋ぎ目に、少なくとも
    一列のV字型の断面形状を持つ溝を備えたことを特徴と
    する光学装置。
  2. 【請求項2】 前記溝が、その溝に入射した光を結像に
    寄与しないように屈折あるいは反射させる表面形状に形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記溝が、光を透過させないように遮光
    処理された部分を備えてなることを特徴とする請求項1
    記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 所定の間隔をあけて配置された4枚のレ
    ンズ板と、各レンズ板の間であってその間隔を保持する
    遮光部材とから構成され、各レンズ板が、その表面及び
    裏面に、互いに配列方向の直交するシリンドリカルレン
    ズを密接配列されたレンズアレイを備え、隣接するシリ
    ンドリカルレンズの繋ぎ目に溝を備えたことを特徴とす
    る光学装置。
  5. 【請求項5】 前記溝が、その溝に入射した光を結像に
    寄与しないように屈折あるいは反射させる表面形状に形
    成されたことを特徴とする請求項4記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 光源と、光源に近接配置された液晶パネ
    ルと、結像スクリーンと、液晶パネルと結像スクリーン
    との間に配置された前記請求項1記載の光学装置とから
    なり、液晶パネルに表示された像を、前記光学装置を通
    して結像スクリーン上に結像させる表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の表示装置は像の拡大機能
    を有し、液晶パネルに表示された像を、結像スクリーン
    上に拡大結像させる表示装置。
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