JP2012063659A - レンズアレイ、レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置、レンズアレイの製造方法および成形型 - Google Patents

レンズアレイ、レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置、レンズアレイの製造方法および成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズアレイの成形時に生じるフローマークに起因する解像度の低下を防止すること。
【解決手段】レンズアレイ1は、光軸AXLが互いに略平行な複数のレンズ12A,12Bを有しており、これら複数のレンズ12A,12Bは、光軸AXLと略直交する方向に配列され、互いに一体に形成されている。各光軸AXLと各レンズ12A,12Bのレンズ面の法線とのなす角の最大値をレンズ面の最大傾斜角とすると、レンズ面の最大傾斜角は50.8度以下である。このように構成すれば、成形時のフローマークの発生を抑制し、解像度の低下を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズアレイ、レンズユニット、LEDヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置、レンズアレイの製造方法および成形型に関する。
従来、複数のLED(Light Emitting Diode)を略直線状に配列したLEDヘッドを用いて画像を形成する電子写真方式の画像形成装置や、複数の受光素子を略直線状に配列した受光部に原稿の像を結像させるスキャナやファクシミリ等の読取装置が知られている。これらの装置では、物体の正立等倍像をライン状に形成する光学系として、複数のマイクロレンズを略直線状に配列したレンズアレイが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−86649号公報(図5参照)
上記のようなレンズアレイは、射出成形により形成されるのが一般的であるが、射出成形時にフローマークが発生し、レンズアレイの解像度が低下することが知られている。そのため、このレンズアレイを画像形成装置の光学系に使用すると、印刷画像にスジや濃度ムラが発生し、また、読取装置の光学系に使用すると、原稿の画像データを正確に取り込むことができないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑み、成形時のフローマークに起因するレンズアレイの解像度の低下を防止することを目的とする。
本発明のレンズアレイは、光軸が互いに略平行な複数のレンズを有するレンズアレイであって、これら複数のレンズは、光軸と略直交する方向に配列され、互いに一体に形成され、各光軸とレンズのレンズ面の法線とのなす角の最大値をレンズ面の最大傾斜角とすると、レンズ面の最大傾斜角が50.8度以下であることを特徴とする。
本発明のレンズユニットは、それぞれ複数のレンズが形成された第1および第2のレンズアレイと、当該第1および第2のレンズアレイの間に配置され、複数の開口部が形成された遮光部材とを備えたレンズユニットにおいて、第1のレンズアレイは、物体の縮小倒立像を形成し、第2のレンズアレイは、縮小倒立像の拡大倒立像を形成し、拡大倒立像は物体の正立等倍像であり、第1のレンズアレイおよび第2のレンズアレイが、上述したレンズアレイであることを特徴とする。
本発明のLEDヘッドは、上記のレンズユニットを備えたことを特徴とする。また、本発明の露光装置は、上記のLEDヘッドを備えたことを特徴とする。また、本発明の画像形成装置は、上記の露光装置を備えたことを特徴とする。また、本発明の読取装置は、上述したレンズユニットを備えたことを特徴とする。
本発明の成形型は、光軸が互いに平行な複数のレンズを有するレンズアレイを形成するために用いられる成形型であって、レンズアレイを形成するためのキャビティを構成する、分割可能な第1の型および第2の型を有し、第1の型および第2の型には、複数のレンズ面に対応する曲面が形成され、光軸に対向する方向と、曲面の法線とのなす角の最大値を曲面の最大傾斜角としたとき、曲面の最大傾斜角が50.8度以下であることを特徴とする。
本発明のレンズアレイの製造方法は、上述した成形型であって、当該成形型の長手方向端部に注入口を設けたものを用い、第1の型と第2の型とを型締めすることによりキャビティを形成し、ノズルから、キャビティに溶融樹脂を注入して、当該キャビティ内を溶融樹脂充填し、成形型を保圧することにより、キャビティ内の溶融樹脂を固化する工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ面の最大傾斜角を50.8度以下とすることにより、射出成形時における成形型内での溶融樹脂の流れを円滑にし、フローマークの発生を抑制することができる。その結果、レンズアレイの解像度の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置としてのプリンタを示す図である。 第1の実施の形態における露光装置としてのLEDヘッドを示す図である。 図2に示した線分III−IIIにおけるLEDヘッドの断面図である。 第1の実施の形態におけるレンズユニットを示す分解斜視図である。 第1の実施の形態における第1のレンズ板を示す斜視図である。 第1の実施の形態における第1のレンズ板を示す平面図である。 第1の実施の形態における遮光板を示す平面図である。 第1の実施の形態におけるレンズユニット、物体面および結像面を示す断面図である。 第1の実施の形態におけるレンズユニット、物体面および結像面を示す断面図である。 第1の実施の形態における第1および第2のレンズ板の射出成形に用いる成形型を示す断面図である。 図10に示した線分XI−XIにおける成形型の断面図である。 射出成形機の概略構成の一例を示す図である。 結像ドットの輝度分布を示す図である。 画像印刷に用いたパターンを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における読取装置としてのスキャナを示す図である。 図15に示したスキャナの読取ヘッドを示す断面図である。 図15に示した読取ヘッドのレンズユニットを示す断面図である。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置としてのプリンタ100を示す図である。プリンタ100は、入力された画像データに基づき、電子写真法により、着色材としての顔料を含む樹脂製のトナー(現像剤)を用いて印刷媒体に画像を形成するものである。
プリンタ100は、いわゆるカラーLEDプリンタであり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成するプロセスユニット(画像形成部)10Y,10M,10C,10Kを備えている。各プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、共通の構成を有しているため、総称してプロセスユニット10とする。プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、用紙101の搬送経路に沿って、(ここでは図1における右から左に)一列に配置されている。
プロセスユニット10は、静電潜像担持体としての感光体ドラム41を有している。感光体ドラム41の周囲には、帯電ローラ(帯電装置)42と、LEDヘッド(露光装置)3と、現像器5と、クリーニングブレード43とが配置されている。帯電ローラ42は、感光体ドラム41の表面に電荷を供給して一様に帯電させる。LEDヘッド3は、帯電された感光体ドラム41の表面に、画像データに応じて選択的に光を照射し、静電潜像を形成する。現像器5は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を形成する。現像器5には、トナーを補給するためのトナーカートリッジ51が取り付けられている。また、クリーニングブレード43は、トナー像の転写(後述)後に感光体ドラム41の表面に残留するトナーを除去する。
プリンタ100の下部には、印刷媒体としての用紙101を収容する給紙カセット60が装着されている。この給紙カセット60の近傍には、用紙101を給紙カセット60から取り出して搬送路に送り出す給紙ローラ61が備えられている。この給紙ローラ61に隣接して、用紙101をプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kに向けて搬送する搬送ローラ62,63が備えられている。
プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの下方には、転写ベルトユニット8が配置されている。転写ベルトユニット8は、プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kに沿って用紙101を搬送する転写ベルト81と、この転写ベルト81が張架された駆動ローラ82aおよび従動ローラ82bとを有している。転写ベルト81は、その表面で用紙101を吸着保持すると共に、駆動ローラ82aの回転によって移動し、プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kに沿って用紙101を搬送する。
プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの各感光体ドラム41との間で転写ベルト81を挟むように、4つの転写ローラ(転写器)80が配置されている。これら転写ローラ80は、各感光体ドラム41上に形成されたトナー像を用紙101上に転写するものである。
用紙101の搬送路に沿って、プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの下流側には、定着器9が配置されている。定着器9は、加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとを有し、用紙101上に転写されたトナー像を熱および圧力により定着させる。また、定着器9のさらに下流側には、定着器9を通過した用紙101をプリンタ100の外部の排出部66に排出する排出ローラ64,65が配置されている。
上述した帯電ローラ42および転写ローラ80には、図示しない電源から所定の電圧が印可される。また、感光体ドラム41および各ローラには、それぞれ図示しないモータから、ギアを介して駆動力が伝達される。
プリンタ100には、外部装置から印刷データを受信する外部インターフェースと、プリンタ100の全体の制御を行う制御部(図示せず)とが備えられている。また、現像器5、LEDヘッド3、定着器9および図示しない各モータには、それぞれ制御部および電源が接続されている。
<LEDヘッド>
次に、本実施の形態におけるLEDヘッド3の構成について説明する。
図2は、本実施の形態における露光装置としてのLEDヘッド3の構成を示す概略図である。LEDヘッド3は、複数のLED素子30(発光部)を略直線状に一列に配列してなるLEDアレイ300と、このLEDアレイ300が配置された配線基板33と、LEDアレイ300に対向配置されたレンズユニット1と、このレンズユニット1を保持するホルダ34とを有している。
ここでは、LEDアレイ300の長手方向、すなわちLED素子30の配列方向を、Y方向(図2における左右方向)とする。レンズユニット1は長尺形状を有し、長手方向がY方向と一致するように配置されている。図2には、上述した感光体ドラム41も併せて示し、その回転軸を符号AXR(一転鎖線)で示す。感光体ドラム41の回転軸AXRは、LEDアレイ300およびレンズユニット1の長手方向(すなわちY方向)と平行である。レンズユニット1には、複数のマイクロレンズがY方向に配列されており、各マイクロレンズの光軸の方向は、Y方向に直交するZ方向(図2における上下方向)である。
図3は、図2に示した線分III−IIIにおけるLEDヘッド3の断面図である。レンズユニット1は、上記のY方向(レンズユニット1の長手方向)およびZ方向(マイクロレンズの光軸方向)に直交するX方向(図3における左右方向)の幅を有している。レンズユニット1のX方向中心を通るZ方向の直線を中心線CLとすると、中心線CLの延長線上に、LED素子30および感光体ドラム41の回転軸AXRが位置している。
LEDアレイ300が配設された配線基板33は、ホルダ34に取り付けられている。この配線基板33には、LED素子30を駆動するためのドライバIC31が配置されている。LED素子30およびドライバIC31は、ワイヤ32により互いに結線されている。
<レンズユニット>
次に、本実施の形態におけるレンズユニット1の構成について説明する。
図4は、本実施の形態におけるレンズユニット1を示す分解斜視図である。レンズユニット1は、第1のレンズ板(物体側のレンズアレイ)11Aと、第2のレンズ板(結像側のレンズアレイ)11Bと、これらの間に配置された遮光板21(遮光部材)とを備えている。第1のレンズ板11Aには、マイクロレンズとしての第1のレンズ12Aが千鳥状に2列に配列されている。第2のレンズ板11Bには、マイクロレンズとしての第2のレンズ12Bが千鳥状に2列に配列されている。
第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bは、いずれも2列に、レンズユニット1の長手方向(Y方向)に配列されている。また、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの光軸AXLの方向は、上述したようにZ方向である。遮光板21には、絞りとしての開口部22が、Y方向に2列に配列されている。第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの配列間隔は同じであり、それぞれの光軸AXLが一致するように配置されている。
すなわち、レンズユニット1は、光軸が互いに一致するように配置された2つのマイクロレンズと絞りとからなるレンズ群を、その光軸に垂直な方向に2列に配置した構成となっている。
図5は、第1のレンズ板11Aの構成を示す斜視図である。第1のレンズ12Aは、上述したように光軸方向をZ方向とし、レンズ板11Aの長手方向(Y方向)に略直線状に配列されている。レンズ板11Aの幅方向(X方向)両端には、Z方向に突出するリブ15が形成され、それぞれY方向に延在している。また、レンズ板11Aの長手方向(Y方向)の一端には、ゲート痕16が形成される。このゲート痕16は、射出成形時に、後述するゲート717の形状が転写されたものである。レンズ板11Aの長手方向(Y方向)の寸法をLとし、幅方向(X方向)の寸法をWとし、厚さ方向(Z方向)の寸法をHとする。
図6は、第1のレンズ板11Aの構成を示す平面図である。第1のレンズ板11Aには、上述したように、複数の第1のレンズ12Aが、Y方向に2列に配置されている。第1のレンズ12Aの物体側のレンズ面は、第1のレンズ面としての外側レンズ面13Aであり、結像側のレンズ面(図6では隠れている)は、第2のレンズ面としての内側レンズ面14Aである(図8参照)。第1のレンズ12Aの光軸AXLは、外側レンズ面13Aの光軸、および、内側レンズ面14Aの光軸と一致する。
第1のレンズ12Aの配列間隔は、第1のレンズ板11Aの長手方向(Y方向)にPYであり、幅方向(X方向)にPXである。また、第1のレンズ12Aの外側レンズ面13Aおよび内側レンズ面14Aの半径は、Y方向においてRYであり、X方向においてRXである。外側レンズ面13Aは、同じ列で隣接する外側レンズ面13Aと直線状の境界線(X方向に延在する境界線)で接し、また、隣の列で隣接する外側レンズ面13Aとも直線状の境界線(X方向に対して約45度傾いた境界線)で接し、隙間なく連続して配置されている。従って、外側レンズ面13AのY方向の半径RYは、PY/2(配列間隔の半分)と同じであり、X方向の半径RXよりも小さい。また、第1のレンズ板11Aのリブ15のX方向の寸法は、RBとする。
第2のレンズ板11Bは、第1のレンズ板11Aと同様に構成されている。また、第2のレンズ12Bは、第1のレンズ12Aと同様に構成されている。但し、第2のレンズ12Bの物体側のレンズ面は、第2のレンズ面としての内側レンズ面14B(図8)であり、結像側のレンズ面は、第1のレンズ面としての外側レンズ面13B(図8)である。第1および第2のレンズ板11A,11Bは、いずれも、発光部であるLED素子30から発せられた光線を透過する素材により構成されている。
第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの各曲面(レンズ面13A,13B,14A,14B)は、以下の数式(1)で表される回転対称高次非球面で構成されている。
Figure 2012063659
関数Z(r)は、各レンズ面の頂点を原点とし、物体面OPから結像面IPへ向かう方向を正の数で表す。rは、レンズの光軸方向(Z方向)の軸を中心とする半径方向の回転座標系を示し、各図に示した方向X,Yの各座標に対して、r=(X+Y1/2の関係がある。CRは曲率半径、Aは非球面係数4次の係数、Bは非球面係数6次の係数、Cは非球面係数8次の係数を示す。
図7は、遮光板21を示す平面図である。遮光板21には、複数の開口部22が形成されている。開口部22は、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bに対応する位置に形成され、これらレンズ12A,12Bと同様に2列に配列されている。開口部22の配列間隔は、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの配列間隔と同一である。また、2列の開口部22の間には、厚さ(X方向寸法)がTBの遮光壁が形成されている。
開口部22は、光軸AXLに直交する断面(XY断面)において、半径AXの円の一部をなす円弧201と、当該円の中心から距離AY(<AX)だけ離れたX方向の二直線202と、当該円の中心から距離(PX−TB)/2だけ離れたY方向の直線203とで囲まれた形状を有している。第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの光軸AXLは、開口部22の円弧201を規定する円の中心と一致している。遮光板21は、発光部であるLED素子30から発せられた光線を遮光する素材により形成される。
次に、図8および図9を参照して、レンズ面の最大傾斜角について説明する。図8は、レンズユニット1と、その物体面OPおよび結像面IPとを示す断面図であり、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの光軸AXLを含むXZ断面図である。また、この図8は、図6に示した線分VIII−VIIIにおける断面図に相当する。
図8において、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの光軸AXLの方向は、上述したようにZ方向(鉛直方向)である。第1のレンズ板11Aおよび第2のレンズ板11Bの幅方向(X方向)において、各レンズ面13A,14A,13B,14Bの任意の位置での面の法線と光軸AXLのなす角を、レンズ面の傾斜角βとする。レンズ面の傾斜角βは、レンズ面形状によって、0度以上、90度以下の値をとりうる。
第1のレンズ板11Aに含まれる全て(複数)のレンズ面13Aの傾斜角βのうち、最も大きい傾斜角βを、レンズ面13Aの最大傾斜角βMAXとする。同様に、第1のレンズ板11Aに含まれる全てのレンズ面14Aの傾斜角βのうち、最も大きい傾斜角βを、レンズ面14Aの最大傾斜角βMAXとする。また、第2のレンズ板11Bに含まれる全てのレンズ面13Bの傾斜角βのうち、最も大きい傾斜角βを、レンズ面13Bの最大傾斜角βMAXとする。第2のレンズ板11Bに含まれる全てのレンズ面14Bの傾斜角βのうち、最も大きい傾斜角βを、レンズ面14Bの最大傾斜角βMAXとする。
本実施の形態では、レンズ面の最大傾斜角βMAXは、13.6度以上、50.8度以下である。より好ましい例では、外側レンズ面13A,13Bの最大傾斜角βMAXは、40.8度以上、50.8度以下である。
図9は、レンズユニット1と、その物体面OPおよび結像面IPとを示す断面図であり、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bの光軸AXLを含む平面における断面図である。この図9は、図6に示した線分IX−IXにおける断面図に相当する。図9では、第1のレンズ板11Aおよび第2のレンズ板11Bの長手方向(Y方向)において、各レンズ面13A,14A,13B,14Bの任意の位置での法線と光軸AXLのなす角を、レンズ面の傾斜角αとする。レンズ面の傾斜角αは、レンズ面の形状によって、0度以上、90度以下の値をとりうる。
第1のレンズ板11Aに含まれる全て(複数)のレンズ面13Aの傾斜角αのうち、最も大きい傾斜角αを、レンズ面13Aの最大傾斜角αMAXとする。同様に、第1のレンズ板11Aに含まれる全てのレンズ面14Aの傾斜角αのうち、最も大きい傾斜角αを、レンズ面14Aの最大傾斜角αMAXとする。また、第2のレンズ板11Bに含まれる全てのレンズ面13Bの傾斜角αのうち、最も大きい傾斜角αを、レンズ面13Bの最大傾斜角αMAXとする。第2のレンズ板11Bに含まれる全てのレンズ面14Bの傾斜角αのうち、最も大きい傾斜角αを、レンズ面14Bの最大傾斜角αMAXとする。
本実施の形態では、レンズ面の最大傾斜角αMAXは、37.7度以下であり、より好ましくは13.6度以上、37.7度以下である。さらに好ましい例では、外側レンズ面13A,13Bの最大傾斜角αMAXは、33.5度以上、37.7度以下である。
なお、レンズ面の傾斜角α,βは、以下のようにして求めた。すなわち、三次元形状測定器(パナソニック株式会社製「三次元測定機UA3P」)を用いて、レンズ面を測定し、上記の数式(1)の各係数を算出し、求めた数式(1)から傾斜角α,βを算出した。なお、傾斜角α,βの算出は、例えばレンズ設計ソフトウエアにより行うが、他の方法で算出してもよい。
レンズユニット1の光学系について、図8を参照して説明する。物体面OP上で、レンズユニット1の幅方向(X方向)中心を通り光軸AXLと平行な直線(中心線)CLの延長線上に、物体30AとしてのLED素子30が配置されている。物体面OPから距離LOの位置に、第1のレンズ12Aが配置されている。第1および第2のレンズ12A,12Bは、それぞれの光軸が光軸AXLと一致するように、各内側レンズ面14A,14Bを互いに対向させ、距離LSを隔てて配置されている。レンズユニット1の結像面IPは、第2のレンズ12Bから光軸AXLの方向に距離LIの位置にある。第1のレンズ12Aは、厚さLT1を有し、第2のレンズ12Bは、厚さLT2を有している。
第1のレンズ12Aは、光軸AXLの方向に距離LO1だけ離れた物体30Aの結像としての中間像(縮小等立像)30Bを、光軸AXLの方向に距離LI1だけ離れた中間像面IMP上に形成する。第2のレンズ12Bは、光軸AXLの方向に距離LO2だけ離れた中間像30Bの結像30Cを、光軸AXLの方向に距離LI2だけ離れた結像面IP上に結像する。結像30Cは、物体30Aの正立等倍像となっている。
レンズユニット1の物体面OPから第1のレンズ12Aまでの距離LOは、距離LO1と同じ(LO=LO1)に設定されている。また、第1のレンズ12Aと第2のレンズ12Bとの間隔LSは、LS=LI1+LO2に設定されている。第2のレンズ12Bからレンズユニット1の結像面IPまでの距離LIは、LI2と同じ(LI=LI1)に設定されている。
<プリンタの動作>
このように構成された画像形成装置としてのプリンタ100の動作について、図1を参照して説明する。各プロセスユニット10では、電圧が印加された帯電ローラ42により、感光体ドラム41の表面が一様に帯電される。感光体ドラム41の回転に伴い、帯電された表面がLEDヘッド3に対向する位置に達すると、LEDヘッド3により感光体ドラム41の表面が露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器5によって現像され、感光体ドラム41の表面にトナー像が形成される。
一方、給紙カセット60にセットされた用紙101は、給紙ローラ61によって一枚ずつ給紙カセット60から取り出され、搬送ローラ62,63によって転写ベルトユニット8に搬送される。さらに、用紙101は、転写ベルト81に吸着保持されて搬送され、プロセスユニット10Y,10M、10C,10Kを順に通過する。各プロセスユニット10では、感光体ドラム41の表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム41の回転に伴って転写部(転写ローラ80および転写ベルト81)の近傍に到達した際に、転写ローラ80および転写ベルト81との電位差により、用紙101上に転写される。
プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kを通過し、各色のトナー像が重ね合わされるように転写された用紙101は、転写ベルト81により、定着器9に搬送される。定着器9では、加熱ローラ9aと加圧ローラ9bによる加圧および加熱が行われ、トナーが溶融して用紙101に固定される。すなわち、トナー像が用紙101に定着する。トナー像の定着が完了した用紙101は、排出ローラ64,65により、排出部66に排出され、プリンタ100の動作が終了する。
<LEDヘッドの動作>
次に、露光装置としてのLEDヘッド3の動作について、図3を参照して説明する。
プリンタ100の制御装置から、画像データに基づく制御信号がLEDヘッド3に送信されると、LEDヘッド3のドライバIC31の制御信号により、各LED素子30が任意の光量で発光する。LED素子30から出射された光線は、レンズユニット1に入射し、感光体41の表面に結像する。
このときのレンズユニット1の作用について、図8および図9を参照して説明する。第1のレンズ12Aは、物体30Aの倒立縮小像である中間像30Bを、中間像面IMP上に形成する。第2のレンズ12Bは、中間像30Bの拡大倒立像である結像30Cを、結像面IP上(感光体41の表面)に形成する。結像30Cは、物体30Aの正立等倍像となっている。また、第1のレンズ12Aと第2のレンズ12Bとの間では、物体面上の各点からの主光線が平行である(すなわちテレセントリックな関係となっている)。
物体30Aからの発せられた光線のうち、結像に寄与しない光線は、遮光板21により遮断される。第1のレンズ12A、第2のレンズ12Bおよび開口部22は、いずれも同じ間隔で配列されており、略直線状に配置された物体30A(LED素子30)の全ての結像30Cを、感光体ドラム41の長手方向全域に亘って形成することができる。感光体ドラム41の回転とLEDヘッド3の発光により、感光体ドラム41の表面に画像データに応じた静電潜像が形成される。
<レンズ板の製造方法>
次に、第1のレンズ板11Aの製造方法について説明する。
第1のレンズ板11Aは、射出成形により製造される。図10は、射出成形に用いる金型(成形型)700を示す断面図である。金型700は、レンズ板11Aの長手方向(Y方向)に長い形状を有しており、第1の型701と第2の型702とを有している。第1の型701と第2の型702は、組み合わせられてキャビティ(空洞部)703を形成するものであり、第1のレンズ12Aの光軸方向に対応する方向(Z方向)を型開き方向としている。型開き工程では、第2の型702が第1の型701から離れる方向に移動し、キャビティ703から成形品が取り出される。
金型700のキャビティ703には、外側レンズ面13Aに対応する形状の曲面713と、内側レンズ面14Aに対応する形状の曲面714とが設けられている。曲面713,714は、いずれも、Y方向に略直線状に複数(第1のレンズ板11Aの第1のレンズ12Aの数だけ)配列されている。曲面713,714の鉛直方向(面中心を通る法線の方向)は、第1及び第2のレンズ12A,12Bの光軸方向(Z方向)と一致している。
金型700のY方向の一端には、射出成形材料(溶融樹脂)の注入口であるゲート717が設けられている。後述する射出成形機(図12)から送り出された射出成形材料は、ゲート717を通って、金型700のキャビティ703内に注入される。
金型700の長手方向(Y方向)における、曲面713,714の任意の位置での面の法線と、Z方向である鉛直方向NLとのなす角を、曲面の傾斜角ψとする。このとき、曲面の傾斜角ψは、対応するレンズ面の傾斜角αと同じである。曲面の傾斜角ψは、曲面の形状によって、0度以上、90度以下の値をとりうる。
キャビティ703の全て(複数)の曲面713の傾斜角ψのうち、最も大きい傾斜角ψを、曲面713の最大傾斜角ψMAXとする。同様に、キャビティ703の全ての曲面714の傾斜角ψのうち、最も大きい傾斜角ψを、曲面714の最大傾斜角ψMAXとする。各曲面の最大傾斜角ψMAXは、対応するレンズ面の最大傾斜角αMAXと一致する。
本実施の形態では、曲面の最大傾斜角ψMAXは、37.7度以下であり、より好ましくは13.6度以上、37.7度以下である。さらに好ましい例では、外側レンズ面13Aに対応する曲面713の最大傾斜角ψMAXは、33.5度以上、37.7度以下である。
図11は、図10に示した線分XI−XIにおける金型700の断面図である。金型700の幅方向(X方向)における、曲面713,714の任意の位置での法線と鉛直方向NLとのなす角を、曲面の傾斜角ωとする。曲面の傾斜角ωは、対応するレンズ面の傾斜角βと同じである。曲面の傾斜角ωは、曲面の形状によって、0度以上、90度以下の値をとりうる。また、各曲面内での傾斜角ωの最大値を、曲面の最大傾斜角ωMAXとする。曲面の最大傾斜角ωMAXは、対応するレンズ面の最大傾斜角βMAXと一致する。
本実施の形態では、曲面の最大傾斜角ωMAXは、13.6度以上、50.8度以下である。より好ましい例では、外側レンズ面13Aに対応する曲面713の最大傾斜角ωMAXは、40.8度以上、50.8度以下である。
なお、図11に示されているように、ゲート717の大きさは、X方向、Z方向において、それぞれGX、GZで表わされる。また、金型700のX方向両側には、レンズ板11Aのリブ15に対応する形状の凹部(空洞部)718が、Y方向に沿って形成される。
<実施例>
本実施の形態の効果を検証するため、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニットをそれぞれ作成した。表1に、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニットの各部の寸法を示す。実施例1、実施例2および比較例のレンズユニットは、表1に示した各部の寸法については、互いに共通である。
Figure 2012063659
次に、実施例1、実施例2および比較例の各レンズ板11A,11Bの面形状と、作成条件について説明する。表2には、外側レンズ面13A,内側レンズ面14A,外側レンズ面13Bおよび内側レンズ面14Bの面形状を表わす係数CR,A,B,C(上記数式(1)参照)を示す。
また、表2には、各レンズ板の射出成形に用いた金型700の曲面713,714のαMAX,ψMAX,βMAX,ωMAXを併せて示す。なお、実施例1、実施例2および比較例の各レンズユニットは、表2に示した面形状を除き、作成条件は同じである。レンズ板11A、11Bに用いる材料は、シクロオレフィン系樹脂である光学樹脂(日本ゼオン株式会社製、製品名:ZEONEX(ゼオネックス)E48R)であり、ガラス転移温度は139℃である。
Figure 2012063659
<射出成形>
図12に、射出成形機の概略構成の一例を示す。射出成形機90は、射出成形材料を加熱して溶融させる加熱筒(シリンダ)91を備えている。加熱筒91の端部には、射出成形材料を外部に送り出すためのノズル92が設けられており、加熱筒91の内部には、回転および直進移動が可能なスクリュー93が設けられている。ここでは、スクリュー93の外径を26mmとし、ノズル92の内径を2.5mmとした。また、スクリュー93の回転数を80rpmとし、背圧を80kg/cmとした。加熱筒91は、図示しないヒータにより加熱され、その温度は、ノズル92、前部、中間部および後部において、それぞれ、275℃、280℃、280℃および260℃とした。
図10に示した金型700は、射出成形機90の先端部に取り付けられ、ノズル92から送り出された射出成形材料は、金型700のゲート717を介してキャビティ703に注入される。ゲート717の寸法GX,GZ(図11参照)は、それぞれ、2mmおよび1.35mmとした。
射出成形は、(1)前工程、(2)型締め工程、(3)射出工程、(4)保圧工程、(5)冷却工程、および(6)型開き工程の順で行う。
前工程では、射出成形材料を、例えば100℃で真空乾燥し、窒素ガス雰囲気下で常温に戻す。この射出成形材料を、ホッパ94を介して射出成形機90の加熱筒91に供給する。加熱筒91に供給された射出成形材料は、スクリュー93の回転により前方(ノズル92側)に送られると共に、加熱により溶融する。
次に、金型700の第1の型701と第2の型702とを型締めする(型締め工程)。このときの型締め力は、1000KNとする。さらに、スクリュー93の直進移動により、射出成形材料(溶融樹脂)をノズル92から送り出し、金型700のキャビティ703に注入する(射出工程)。射出速度は、20〜200mm/秒の範囲内であるが、ここでは70mm/秒とした。
射出成形材料がキャビティ703に充填された状態で、保圧を開始し、射出成形材料を固化させる(保圧工程)。保圧開始時圧力は、1000〜1500kg/cmであるが、ここでは1200kg/cmとした。保圧時間は3〜10秒であるが、ここでは7秒とした。保圧が完了したのち、金型700を常温まで冷却し(冷却工程)、第1の型701を第2の型702から離れる方向に移動させ(型開き工程)、成形品であるレンズ板を取り出す。以上の成形サイクルは、ここでは90秒とした。
以上の射出成形により形成した第1のレンズ板11Aと第2のレンズ板11Bと、遮光板21とを組み合わせて、実施例1、実施例2および比較例レンズユニット1を作成した。なお、遮光板21は、ポリカーボネートを用いて射出成形により作成した。
<評価方法および結果>
次に、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニット1の性能を評価した結果について説明する。レンズユニット1の性能の評価では、LED素子30の配列間隔がPD=0.042mmであるLEDヘッド3を用いた。この場合、1インチ(略25.4mm)に600個のLED素子30が配列されるため、解像度600dpi(Dot Per Inch)に対応する。
実施例1、実施例2および比較例の各レンズユニット1をLEDヘッド3に実装し、LED素子30を発光させ、LED素子30の結像である結像ドット800の大きさWDを測定した。
結像ドット800の大きさWDの測定方法は、以下のとおりである。WDの測定において、LED素子30の配列間隔がPD=0.042mmであるLEDヘッド3を用いて、LED素子30のうち1個を点灯し隣接する連続した7個を非点灯とするパターンで点灯させた。図13は、結像ドット800の輝度分布I(Y)を表わすグラフである。輝度分布I(Y)は、結像面IP上のレンズユニット1の長手方向(Y方向)の座標Y(mm)の関数である。CCDカメラを用いて結像面IP上の結像ドット800を撮影し、輝度分布I(Y)を解析し、輝度分布I(Y)が最大値IMAXをe(eは自然対数の低)で割った値より大きくなる領域の寸法を、結像ドット800の大きさWDとした。
測定の結果、結像ドット800の大きさWDは、実施例1では0.041mm、実施例2では0.039mm、比較例では0.040mmであった。すなわち、結像ドットの大きさWDは、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニットで殆んど違いが見られなかった。
次に、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニット1を実装したLEDヘッド3によって形成されたLED素子30の結像の解像度を示すMTF(Modulation Transfer Function:振幅伝達関数)を測定した。
MTFとは、LED素子30の結像ドット800のコントラストを示す。MTFが100%のときにコントラストが最大であり、MTFが小さいほどコントラストは小さい。MTFは結像の輝度の最大値IMAX、隣り合う2つの結像ドット800の間の輝度の最小値をIMINとしたとき、以下の式(2)で定義される。
Figure 2012063659
MTFの測定においては、LED素子30の配列間隔がPD=0.042mmであるLEDヘッド3を用い、LED素子30のうち1個を点灯し隣接する1個を非点灯とするパターンで点灯させ、CCDカメラにより結像面IP上の結像ドット800を撮影し、輝度分布を解析した。
測定の結果、実施例1のレンズユニット1のMTFは90%であり、実施例2のレンズユニット1のMTFは92%であった。一方、比較例のレンズユニット1のMTFは、概ね85%程度であったが、部分的に低い箇所があり、その箇所でのMTFは75%であった。
さらに、実施例1、実施例2および比較例のレンズユニット1を実装したプリンタ100(LEDプリンタ)を用いて画像を印刷し、印刷画像を評価した。
画像の印刷および評価は、以下のようにして行った。プリンタ100(図1)として、LED素子30の配列間隔がPD=0.042mmであるLEDプリンタを用いた。印刷パターンとしては、図14に示したように、印刷ドット801と空白802とを一つおきに配列したパターンを用いた。印刷ドット801はトナーが付着した部分であり、空白802はトナーが付着しない部分、すなわち印刷用紙の表面が露出する部分である。印刷ドット801の間隔PPは0.084mmとした。
図14のパターンを用いて印刷試験を行い、印刷画像を評価した結果、実施例1および実施例2のレンズユニットを用いた場合には、良好な画像が得られた。これに対し、比較例のレンズユニットを用いた場合には、濃度ムラが発生し、印刷用紙101の搬送方向にスジが発生した。スジの発生した部分は、MTFが低い部分と一致した。
実施例1、実施例2および比較例のレンズユニットを用いた、以上の評価結果について説明する。
結像ドットの大きさWDについては、実施例1、実施例2および比較例では、殆ど違いは見られなかった。しかしながら、MTFについては、実施例1,2と比較例とで異なる結果が得られた。
すなわち、比較例では、MTFが低い部分が生じた。これに対し、実施例1および実施例2では、MTFがそれぞれ90%、92%で安定しており、部分的にMTFが低下することはなかった。これは、比較例のレンズユニットのレンズ板においてフローマークが発生し、これによりLED素子30からの光線の一部が迷光となって結像面IPの結像ドット800とは異なる位置に到達し、結像ドット800のコントラストが低下したためと考えられる。
フローマークは、レンズ板を作成する射出成形の工程において、型内部を流動する射出成形材料(溶融樹脂)の流れに乱れが生じ、射出成形材料の密度や屈折率が不均一となる現象である。射出成形の金型700の曲面713,714の最大傾斜角ψ,ωが大きいほど、フローマークが発生しやすい。レンズ板を作成する際の射出成形材料の流れ方向は、概ね、図10における金型700の長手方向(Y方向)に沿った方向である。
表2に示したように、実施例2の曲面713の最大傾斜角ωMAX(X方向)が50.8度であるのに対し、比較例の曲面713の最大傾斜角ωMAXは57.8度と大きい。そのため、比較例のレンズ板を作成する際に型内部を流動する射出成形材料の流れに乱れが生じやすく、従ってフローマークが発生し易い。その結果、LEDヘッド3の露光像のコントラストが低下し、Dプリンタ100の印刷画像の品質が低下したと考えられる。
実施例2の曲面713の最大傾斜角ψMAX(Y方向)は37.7度で、曲面714の最大傾斜角ψMAX,ωMAXは共に13.6度であり、いずれも、上記の曲面713の最大傾斜角ωMAX(50.8度)よりも小さかった。すなわち、実施例2のレンズ板11Aの全体で、最大傾斜角ψMAX,ωMAXは、13.6度〜50.8度の範囲内であった。
また、実施例1の曲面713の最大傾斜角ψMAX,ωMAXはそれぞれ33.5度、40.8度であり、曲面714の最大傾斜角ψMAX,ωMAXは共に19.3度であった。すなわち、実施例1のレンズ板11Aの全体で、最大傾斜角ψMAX,ωMAXは、上述した13.6度〜50.8度の範囲内であった。
実施例1および実施例2のレンズユニット1を用いたLEDヘッド3はMTFが高く、このLEDヘッド3を用いたLEDプリンタ100では印刷画像が良好であった。このことから、曲面713,714の最大傾斜角ψMAXおよびωMAXが、13.6度〜50.8度の範囲内の場合には、フローマークが発生せず、LEDヘッド3の露光像のコントラストが良好で、プリンタ100の印刷画像も良好であることが分かる。
また、表2から明らかなように、実施例1の曲面713の最大傾斜角ψMAXは33.5度、曲面714の最大傾斜角ψMAXは19.3度であり、実施例2の曲面713の最大傾斜角ψMAXは37.7度、曲面714の最大傾斜角ψMAXは13.6度である。すなわち、実施例1および実施例2のレンズ板全体で、最大傾斜角ψMAXは、13.6度〜37.7度の範囲にある。
上述したように、実施例1および実施例2では、フローマークが発生せず、LEDヘッド3の露光像のコントラストが良好で、LEDプリンタ100の印刷画像も良好である。このことから、曲面713および曲面714の最大傾斜角ωMAXが13.6度以上、50.8度以下で、なお且つ、曲面713および714の最大傾斜角ψMAXが13.6度以上、37.7度以下の場合に、フローマークが発生せず、LEDヘッド3の露光像のコントラストが良好で、LEDプリンタ100の印刷画像も良好であることが分かる。
さらに、表2から明らかなように、曲面713および曲面714の最大傾斜角ωMAXのうち大きい方の値は、実施例1では曲面713の最大傾斜角ωMAX(40.8度)であり、実施例2では曲面713の最大傾斜角ωMAX(50.8度)である。実施例1および実施例2においてフローマークが発生せず、LEDヘッド3の露光像のコントラストが良好で、プリンタ100の印刷画像も良好であることから、少なくとも、曲面713および曲面714の最大傾斜角ωMAXのうちの大きい方の値が40.8度以上、50.8度以下の場合には、フローマークが発生せず、LEDヘッド3の露光像のコントラストが良好で、プリンタ100の印刷画像も良好であることが分かる。
なお、表2から明らかなように、実施例1、実施例2および比較例ともに、曲面713のY方向における最大傾斜角ψMAXは、曲面713のX方向における最大傾斜角ωMAXより小さい。これは、曲面713の金型700の長手方向(Y方向)寸法が幅方向(X方向)寸法より小さく、レンズ板11の長手方向(Y方向)におけるレンズの開口寸法RYが、レンズ板11の幅方向(X方向)におけるレンズの開口寸法RXよりも小さいためである。
上述した実施例1、実施例2および比較例の対比から、さらに、次のことが言える。
比較例では、上述したようにMTFが低い部分が見られた。これは、最大傾斜角ωMAXが57.8度と大きいことによりフローマークが部分的に発生したためと考えられる。これに対し、実施例1および実施例2では、MTFが90%、92%で安定しており、部分的なMTFの低下も生じなかった。実施例1および実施例2では、最大傾斜角(ψMAX,ωMAX)の最も大きい値が50.8度である。このことから、最大傾斜角が50.8度以下であれば、フローマークは発生せず、安定した高いMTFが得られることが分かる。
ここで、表1に示した光学条件を満足するためには、実施例1では、外側レンズ面13Aの最大傾斜角βMAX(曲面713の最大傾斜角ωMAX)が40.8度であるときに、内側レンズ面14Aの最大傾斜角βMAX(曲面714の最大傾斜角ωMAX)は19.3度であることが必要である。同様に、実施例2では、外側レンズ面13Aの最大傾斜角βMAXが50.8度であるときに、内側レンズ面14Aの最大傾斜角βMAXは13.6度であることが必要である。また、比較例では、外側レンズ面13Aの最大傾斜角βMAXが57.8度であるときに、内側レンズ面14Aの最大傾斜角βMAXは10.9度であることが必要である。このことから、外側レンズ面13Aの最大傾斜角が大きくなるほど、内側レンズ面14Aの最大傾斜角が小さくなることが分かる。
以上をまとめると、フローマークの発生を抑制するためには、最大傾斜角が50.8度以上であることが必要であり、さらに光学条件(表1)を満足するためには、最大傾斜角13.6度以上が必要であると言える。ここでは第1のレンズ12Aについて説明したが、第2のレンズ12B(外側レンズ面13B、内側レンズ面14B)についても、同様のことが言える。
以上説明したように、本実施の形態によれば、レンズ板(レンズアレイ)を射出成形する際のフローマークの発生を抑制することができ、これにより、LEDヘッド3の露光像のコントラストを向上し、プリンタ100の印刷画像の品質を向上することができる。
なお、本実施の形態では、第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bを非球面と説明したが、球面であっても良く、あるいは、アナモフイック非球面、XY多項式、放物面、楕円面、双曲面、コーニツク面といった曲面であっても良い。
第2の実施形態.
次に、本発明の第2の実施形態における読取装置について、図15を参照して説明する。図15において、読取装置としてのスキャナ500は、原稿600の画像を取り込み、電子データを生成するものである。
<読取装置の構成>
スキャナ500は、原稿600を載置する原稿台502と、原稿600を照明する照明装置としてのランプ501と、原稿600の表面で反射された光を取り込み、電子データに変換する読取ヘッド400と、この読取ヘッド400を原稿600の面と平行に移動可能に支持するレール503と、読取ヘッド400をレール503に沿って移動させる駆動機構510とを備えている。原稿台502は、可視光を透過する素材で構成されている。ランプ501から発せられた光は、原稿台502を透過して原稿600の表面で反射され、再び原稿台502を透過して読取ヘッド400に入射する。
駆動機構510は、モータ506と、このモータ506により回転駆動される駆動ベルト505と、駆動ベルト505が張架された複数の滑車504とを備え、駆動ベルト505の一部が読取ヘッド400の接続されている。モータ506の回転により、駆動ベルト505が移動し、これにより読取ヘッド400がレール503に沿って、原稿600の面と平行に移動する。なお、上記のランプ501は読取ヘッド400に取り付けられており、読取ヘッド400と共に移動する。
<読取ヘッド>
図16は、読取ヘッド400の基本構成を示す断面図である。読取ヘッド400は、原稿600で反射された光の光路を折り曲げるミラーと、原稿600の結像を形成するレンズユニット1と、レンズユニット1による結像位置に配設されたラインセンサ401とを備えている。ラインセンサ401は、複数の受光素子が略直線状に一列に配列されており、原稿600の結像を電気信号に変換する。なお、ラインセンサ401における複数の受光素子の配列方向は、原稿台502と平行で、且つ、読取ヘッド400の移動方向と直交する方向である。
図17は、第2の実施の形態における読取ヘッド400の光学系を示す図である。図17に示すように、レンズアレイ1は、その物体面OPが原稿600の表面と一致し、結像面IPがラインセンサ401の入射面と一致するように配置されている。レンズユニット1は、第1の実施の形態で説明したものであり、第1のレンズ12Aを有する第1のレンズ板11Aと、第2のレンズ12Bを有する第2のレンズ板11Bと、遮光板21とを有している。第1のレンズ12Aの配列方向、および第2のレンズ12Bの配列方向は、ラインヘッド401の受光素子の配列方向と平行である。
<読取装置の動作>
このように構成されたスキャナ(読取装置)500の動作について、図15および図16を参照して説明する。図15に示すように、ランプ501が点灯すると、ランプ501から発せられた光線は、原稿台502を透過して原稿600の表面で反射され、再び原稿台502を透過して読取ヘッド400に入射する。図16に示すように、読取ヘッド400に入射した光線は、ミラー402により反射され、レンズユニット1を透過して、ラインセンサ401に入射する。レンズユニット1の第1のレンズ12Aおよび第2のレンズ12Bにより、ラインセンサ401上に原稿600の結像が形成され、ラインセンサ401により電気信号に変換される。
また、図15に示すように、モータ506により駆動ベルト505が駆動され、読取ヘッド400およびランプ501がレール503に沿って移動する。これにより、読取ヘッド400のラインセンサ401は、原稿600の二次元イメージを取り込む。
この第2の実施の形態では、スキャナ500(読取装置)のレンズユニット1が、射出成形時に際してフローマークが発生しないレンズ板11A,11B(レンズアレイ)を有しているため、原稿600の画像データを正確に取り込むことができる。
なお、この第2の実施の形態では、原稿600を電子データに変換する読取装置としてのスキャナを例に説明したが、光学的信号を電気的信号に変換するセンサやスイッチ、およびそれらを用いた入出力装置、生態認証装置、通信装置、寸法測定器であってもよい。
1 レンズユニット、 11A 第1のレンズ板(物体側のレンズアレイ)、 11B 第2のレンズ板(像側のレンズアレイ)、 12A 第1のレンズ、 12B 第2のレンズ、 13A 外側レンズ面、 13B 内側レンズ面、 14A 内側レンズ面、 14B 外側レンズ面、 15 リブ、 16 ゲート痕、 21 遮光板、 22 開口部、 3 LEDヘッド、 30 発光部、 300 LEDアレイ、 31 ICドライバ、 33 配線基板、 34 ホルダ、 41 感光体ドラム、 42 帯電ローラ、 5 現像器、 60 給紙カセット、 80 転写ローラ、 81 転写ベルト、 100 プリンタ、 700 金型(成形型)、 701 第1の型、 702 第2の型、 703 キャビティ、 713,714 曲面、 717 ゲート、 718 凹部、 800 結像ドット。

Claims (28)

  1. 光軸が互いに略平行な複数のレンズを有するレンズアレイにおいて、
    前記複数のレンズは、前記光軸と略直交する方向に配列され、互いに一体に形成されており、
    前記光軸と前記レンズのレンズ面の法線とのなす角の最大値をレンズ面の最大傾斜角としたとき、レンズ面の最大傾斜角が50.8度以下であること
    を特徴とするレンズアレイ。
  2. 前記レンズ面の最大傾斜角が、13.6度以上で、且つ50.8度以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズアレイ。
  3. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズは、複数列をなして、前記レンズアレイの長手方向に配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズアレイ。
  4. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向におけるレンズ面の最大傾斜角が、前記レンズアレイの長手方向と直交する方向におけるレンズ面の最大傾斜角より小さいことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  5. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向におけるレンズ面の最大傾斜角が、37.7度以下であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  6. 前記レンズアレイの長手方向におけるレンズ面の最大傾斜角が、13.6度以上で、且つ37.7度以下であることを特徴とする請求項5に記載のレンズアレイ。
  7. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向と直交する方向におけるレンズ面の最大傾斜角が、40.8度以上で、且つ50.8度以下であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  8. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向における前記レンズの開口径が、前記レンズアレイの長手方向と直交する方向における前記レンズの開口径より小さいことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  9. 射出成形により形成されたことを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  10. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向端部に、前記レンズアレイを形成する材料の注入口の形状が転写されていることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  11. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、
    前記レンズアレイの長手方向に沿って、前記光軸と略平行に突出するリブを有することを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載のレンズアレイ。
  12. それぞれ複数の前記レンズが形成された第1および第2のレンズアレイと、当該第1および第2のレンズアレイの間に配置され、複数の開口部が形成された遮光部材とを備えたレンズユニットにおいて、
    前記第1のレンズアレイは、物体の縮小倒立像を形成し、前記第2のレンズアレイは、前記縮小倒立像の拡大倒立像を形成し、前記拡大倒立像は前記物体の正立等倍像であり、
    前記第1のレンズアレイおよび前記第2のレンズアレイが、請求項1から9のいずれか1項に記載のレンズアレイであることを特徴とするレンズユニット。
  13. 前記第1のアレイの複数の前記レンズ、前記第2のアレイの複数の前記レンズ、および前記遮光部材の複数の前記開口部は、互いに略平行に略直線状に配列されていることを特徴とする請求項12に記載のレンズユニット。
  14. 請求項12または13に記載のレンズユニットを備えたLEDヘッド。
  15. 請求項14に記載のLEDヘッドを備えた露光装置。
  16. 請求項15に記載の露光装置を搭載した画像形成装置。
  17. 請求項12または13に記載のレンズユニットを備えた読取装置。
  18. 光軸が互いに略平行な複数のレンズを有するレンズアレイを形成するために用いられる成形型であって、
    前記レンズアレイを形成するためのキャビティを構成する、分割可能な第1の型および第2の型を有し、
    前記第1の型および第2の型には、前記レンズ面に対応する曲面が形成され、
    前記光軸に対向する方向と、前記曲面の法線とのなす角の最大値を曲面の最大傾斜角としたとき、前記曲面の最大傾斜角が50.8度以下であることを特徴とする成形型。
  19. 前記曲面の最大傾斜角は、13.6度以上で、且つ50.8度以下であることを特徴とする請求項18に記載の成形型。
  20. 前記型は、一方向に長い形状を有し、
    前記曲面は、複数列をなして、前記型の長手方向に配列されていることを特徴とする請求項18または19に記載の成形型。
  21. 前記型は、一方向に長い形状を有し、
    前記型の長手方向における前記曲面の最大傾斜角が、前記型の長手方向に直交する方向における前記曲面の最大傾斜角より小さいことを特徴とする請求項18から20までのいずれか1項に記載の成形型。
  22. 前記型は、一方向に長い形状を有し、
    前記型の長手方向における前記曲面の最大傾斜角が、37.7度以下であることを特徴とする請求項18から21までのいずれか1項に記載の成形型。
  23. 前記型の長手方向における前記曲面の最大傾斜角が、13.6度以上で、且つ37.7度以下であることを特徴とする請求項22に記載の成形型。
  24. 前記型は、一方向に長い形状を有し、
    前記型の長手方向に直交する方向における前記曲面の最大傾斜角が、40.8度以上で、且つ50.8度以下であることを特徴とする請求項18から23までのいずれか1項に記載の成形型。
  25. 前記型は、一方向に長い形状を有し、
    前記型の長手方向における前記曲面の寸法が、前記型の長手方向に直交する方向における前記曲面の寸法より小さいことを特徴とする請求項18から24までのいずれか1項に記載の成形型。
  26. 前記レンズアレイは、一方向に長い形状を有し、その長手方向に沿って、前記光軸と略平行に突出するリブを有し、
    前記型は、一方向に長い形状を有し、その長手方向に沿って、前記リブの形状に対応する空洞部を有することを特徴とする請求項18から25までのいずれか1項に記載の成形型。
  27. 請求項18から26までのいずれか1項に記載の成形型であって、当該成形型の長手方向端部に注入口を設けたものを用い、
    前記第1の型と前記第2の型とを型締めすることによりキャビティを形成し、
    ノズルから、前記キャビティに溶融樹脂を注入して、当該キャビティ内を溶融樹脂充填し、
    前記成形型を保圧することにより、前記キャビティ内の前記溶融樹脂を固化する工程と
    を有することを特徴とするレンズアレイの製造方法。
  28. 請求項27に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするレンズアレイ。
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