JP2010210716A - レンズユニット、レンズ集合部材、ledヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置およびレンズ集合部材の製造方法 - Google Patents

レンズユニット、レンズ集合部材、ledヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置およびレンズ集合部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズユニットの解像度を向上させる。
【解決手段】複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列され、それぞれのレンズ素子の光軸が一致するように配設された複数のレンズ集合部材と、前記レンズ素子の各々の光軸が通過する複数の絞りが前記光軸に対して略直交する方向に延在するように配列された遮光部材とを有するレンズユニットにおいて、前記レンズ素子の焦点距離に応じて前記レンズ集合部材が配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズユニット、レンズ集合部材、LEDヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置およびレンズ集合部材の製造方法に関する。
従来のレンズユニットは、複数のLED(発光ダイオード)を直線状に配列したLEDヘッドを用いた電子写真方式の画像形成装置や複数の受光素子を直線状に配列した受光部に読取り原稿の像を結像させるスキャナやファクシミリ等の読取装置に物体の正立等倍像をライン状に形成することができる光学系として用いられている。
このレンズユニットは、物体の正立等倍像を形成するように複数のレンズからなるレンズ群を構成し、このレンズ群を略直線状に配列して物体の正立等倍像をライン状に形成する光学系として構成することができ、この複数のレンズをプラスチック射出成型で一体に形成することにより部品点数を少なく構成するようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−87185号公報(段落「0033」〜段落「0041」、図1)
しかしながら、上述した従来の技術においては、レンズの曲面の形状がレンズユニットを作成する条件等により、所望の形状から僅かに誤差を有することで、レンズの光学特性が変化し、レンズユニットの解像度が低下する場合がある。このとき、画像形成装置の画像が劣化し、読取装置で取得される画像データが原稿の通りにならないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、レンズユニットの解像度を向上させることを目的とする。
そのため、本発明は、複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列され、それぞれのレンズ素子の光軸が一致するように配設された複数のレンズ集合部材と、前記レンズ素子の各々の光軸が通過する複数の絞りが前記光軸に対して略直交する方向に延在するように配列された遮光部材とを有するレンズユニットにおいて、前記レンズ素子の焦点距離に応じて前記レンズ集合部材が配置されていることを特徴とする。
このようにした本発明は、レンズユニットの解像度を向上させることができるという効果が得られる。
第1の実施例におけるレンズユニットの動作を示す説明図 第1の実施例におけるプリンタの構成を示す概略図 第1の実施例におけるLEDヘッドの概略側面図 第1の実施例におけるレンズユニットの平面図 第1の実施例における遮光部材の平面図 第1の実施例におけるレンズユニットの断面図 第1の実施例における遮光部材の開口部の平面図 第1の実施例におけるレンズユニットの動作を示す説明図 第1の実施例における焦点距離測定方法の説明図 第1の実施例における画像形成装置の画像評価の説明図 第2の実施例におけるレンズユニットの動作を示す説明図 第3の実施例におけるレンズユニットの分解斜視図 第3の実施例におけるレンズユニットの断面図 第4の実施例におけるレンズユニットを作成する型の説明図 第4の実施例における型の凹部の断面形状を示すグラフ 第4の実施例における型の凹部の断面形状を示すグラフ 第4の実施例におけるレンズユニットの平面図 第5の実施例における読取装置の構成を示す概略図 第5の実施例における読取装置の読取ヘッドの構成を示す概略図 第5の実施例における読取装置の読取ヘッドの動作を示す概略図
以下、図面を参照して本発明によるレンズユニット、レンズ集合部材、LEDヘッド、露光装置、画像形成装置、読取装置およびレンズ集合部材の製造方法の実施例を説明する。
本実施例の画像形成装置としてのプリンタを図2の第1の実施例におけるプリンタの構成を示す概略図に基づいて説明する。
図2において、プリンタ100は、色材としての顔料を含む樹脂からなるトナーにより、画像データをもとに印字媒体上に画像を形成する。
プリンタ100には、印字媒体としての用紙101を貯留する給紙カセット60が装着され、用紙101を給紙カセット60から取り出す給紙ローラ61を備え、用紙101を給紙して搬送する搬送ローラ62、63が配置される。
本発明におけるプリンタ100は、カラー電子写真方式であり、プリンタ100内には画像形成部としてイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する静電潜像担持体としての感光体ドラム41、その感光体ドラム41に形成された静電潜像をトナーにより現像し、トナー像を形成する現像器5、その現像器5にトナーを供給するトナーカートリッジ51が用紙101の搬送路に沿って並べて配置されている。
また、感光体ドラム41の表面に電荷を供給して帯電させる帯電ローラ42、光学ヘッドとしてのLEDヘッド3が、感光体ドラム41の表面に対向するように配置され、LEDヘッド3は帯電ローラ42で帯電された感光体ドラム41の表面に画像データをもとに選択的に光を照射して静電画像を形成する。
さらに、感光体ドラム41上に形成され、トナーにより静電潜像を可視化した像であるトナー像を用紙101上に転写する転写ローラ80が、転写部で用紙101を搬送する転写ベルト81を挟むように感光体ドラム41に対向して配置され、また用紙101が転写部を通過した後の感光体ドラム41の表面に残留したトナーを除去するクリーニングブレード43が感光体ドラム41の表面に接触して配置されている。
転写部の下流には用紙101上に形成されたトナー像を熱および圧力で定着させる定着器9が配置され、その定着器9を通過した用紙101を搬送する搬送ローラ64、その搬送ローラ64により搬送され、画像が形成された用紙101を貯留する排出部7へ排出する排出ローラ65が配置される。
また、帯電ローラ42および転写ローラ80には図示しない電源により所定の電圧が印加される。そして、転写ベルト81、感光体ドラム41および各ローラはそれぞれ図示しないモータと図示しない駆動を伝達するギアにより回転駆動される。さらに、現像器5、LEDヘッド3、定着器9、および図示しない各モータには、それぞれ電源および制御装置が接続されている。
プリンタ100は、外部装置から印刷データを受信する外部インターフェースを有し、その外部インターフェースで受信した印刷データをもとに印字媒体上に画像を形成する。
このように構成されたプリンタ100は、制御プログラムをメモリ等の記憶部に記憶し、その制御プログラムに基づいて全体を制御する制御手段および演算手段としての制御部を備えている。
次に、露光装置としてのLEDヘッド3の構成を図3の第1の実施例におけるLEDヘッドの概略断面図に基づいて説明する。
LEDヘッド3には、レンズユニット1が配置され、そのレンズユニット1はホルダ34によりLEDヘッド3に固定されている。また、発光部としての複数のLED素子30は配線基板33上に略直線に配置されている。
レンズユニット1のマイクロレンズ12の光軸は図における上下方向となるように配置され、またLED素子30およびドライバIC31は配線基板33上に配置されている。LED素子30とドライバIC31はワイヤ32により結線され、発光部としてのLED素子30はドライバIC31により制御されて発光する。また、LED素子30は1列の直線に配列され、間隔PDmm(ミリメートル)で配置されている。
このレンズユニット1により、感光体ドラム41にLED素子30の像が結像し、感光体ドラム41の回転に合わせてLED素子30を発光させることにより感光体ドラム41上に静電潜像が形成される。
本実施例においては、LEDヘッド3は600dpi(dots per inch)の解像度であり、LED素子30が1インチ当たり(1インチは約25.4mm)600個配置されている。すなわち、LED素子30が間隔PDを0.0423mmとして配列されている。
次に、レンズユニット1を図4の第1の実施例におけるレンズアレイの平面図、図5の第1の実施例における遮光部材の平面図、図6の第1の実施例におけるレンズユニットの断面図、および図7の第1の実施例における遮光部材の開口部の平面図に基づいて説明する。なお、図6は図4における直線AAによる断面図である。
図4および図6において、レンズユニット1は、レンズ素子としてのマイクロレンズ12を配列したレンズ集合体としてのレンズアレイ11および遮光部材13とからなり、光軸が一致するように配置された2枚のマイクロレンズ12からなるレンズ群を光軸に対して直交する方向に2列に配置した構成となっている。
レンズアレイ11には複数のマイクロレンズ12が平行する2列の略直線に交互に配置され、各列で並ぶそれぞれのマイクロレンズ12の間隔はPY、二つの平行する列、すなわちマイクロレンズ12の配列方向と直交する方向の間隔はPXである。
それぞれのマイクロレンズ12の半径はRLであり、隣接するマイクロレンズ12の中心間を距離PNとして隣接するマイクロレンズ12にオーバーラップするように配置され、すなわち距離PN<(2×半径RL)となっており、隣接するマイクロレンズ12と接する部分はレンズ形状が切り欠き形状となって連結さている。なお、レンズアレイ11は、発光部の光線を透過する素材により形成されている。
図5において、遮光部材13は発光部としてのLED素子30の光線を遮光する黒色樹脂等の素材により形成され、その遮光部材13には絞りとしての開口部13aがレンズアレイ11のマイクロレンズ12の配置に対応するように貫通孔として形成されている。開口部13aの配列間隔(中心の間隔)は、マイクロレンズ12の配列間隔に一致し、各列で並ぶ間隔PYで形成され、さらにマイクロレンズ12の配列方向と直交する方向に間隔PXで2列に形成される。また、隣接するマイクロレンズ12に対応して開口部13aの中心間を距離PNとして形成される。
この開口部13aの円柱形部分の軸がそれぞれのマイクロレンズ12の光軸と一致するように配置され、開口部13aの弧の半径RAはマイクロレンズ12の半径RLより小さくなるように形成されている。
また、開口部13aは、マイクロレンズ12の配列方向と直交する方向に間隔TBが保持されるように形成されている。
図7において、開口部13aは半径RAの円、その半径RAの円の中心から(間隔PX―間隔TB)/2の位置における開口部13aの配列方向と平行する直線からなる形状である。この開口部13aの半径RAの円の中心は、マイクロレンズ12の光軸と一致するように配置されている。
次にレンズユニット1の詳細を図8の第1の実施例におけるレンズユニットの動作を示す説明図に基づいて説明する。図8はレンズアレイ11を含むレンズユニット1および物体面OPならびに結像面IPの断面図であり、マイクロレンズ12の配列方向に水平で光軸を含む平面による断面図である。なお、図における左右方向がマイクロレンズ12の配列方向と平行な方向である。
図8において、レンズユニット1の物体面OPから距離LOの位置に第1のマイクロレンズ121が配置され、また第2のマイクロレンズ122が第1のマイクロレンズ121と光軸が一致するように対向し、距離LSを隔てて配置される。レンズユニット1の結像面IPは第2のマイクロレンズ122から光軸方向に距離LIを隔てた位置である。
第1のマイクロレンズ121は、厚みがLT1、焦点距離がF1であり、光軸方向に距離LO1の位置にある物体30aの像を中間像30bとして、光軸方向に距離LI1離れた中間像面IMPに形成する。
第2のマイクロレンズ122は、厚みがLT2、焦点距離がF2であり、距離LO2の位置にある中間像面IMP上の中間像30bの結像30cを、光軸方向に距離LI2隔てた位置に形成する。
レンズユニット1の物体面OPから第1のマイクロレンズ121までの距離LOは距離LO1と等しく設定され、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122の間隔LSは、(距離LI1+距離LO2)に設定され、第2のマイクロレンズ122からレンズユニット1の結像面IPまでの距離LIは距離LI2と等しく設定される。
また、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122を同じ構成のレンズとすることができる。このとき、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122は、ともに厚さがLT1であり、レンズユニット1の物体面から第1のマイクロレンズ121までの距離LOは距離LO1と等しく設定される。
さらに、第1のマイクロレンズ121の物体面側の曲面と同じ形状の面が第2のマイクロレンズ122の結像面側の曲面となるように対向して配置され、第2のマイクロレンズ122から中間像面IMPまでの距離LO2はLI1と等しく設定される。
第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122の間隔LSは、(2×距離LI1)に設定され、第2のマイクロレンズ122からレンズユニット1の結像面までの距離LIは距離LO1と等しく設定され、距離LI=距離LOである。
このようにレンズユニット1は、遮光部材13を挟んで2個のレンズアレイ11は表裏が逆となるように対向して結像面に結像できる間隔で保持されている。遮光部材13を挟んで2個のマイクロレンズ12が光軸を一致させて共役の位置に配置され、正立等倍像を結像する光学系が形成される。このように光軸が一致する2個のマイクロレンズ12からなる光学系は、感光体ドラム41の表面にLED素子30の正立等倍像を結像することができる。
本実施例では、レンズアレイ11はシクロオレフィン系樹脂である光学樹脂(日本ゼオン社製、商品名;ZEONEX(ゼオネックス)(登録商標)E48R)を使用し、射出成型により複数のマイクロレンズ12を一体に成型した。また、遮光部材13は、ポリカーボネートを用いて射出成型により作成した。
上記成型手段で成型したレンズアレイ11においては、マイクロレンズ12毎の形状の誤差は小さいため、各マイクロレンズ12の焦点距離等の光学特性は略均一となる。
なお、マイクロレンズ12の各曲面は数式1で表される回転対称高次非球面で構成することにより、高い解像度を得ることができる。関数Z(r)はマイクロレンズ12の光軸に平行な方向を軸とし、半径方向の座標をrとした回転座標系を示し、マイクロレンズ12の各曲面の頂点を原点とし、レンズユニット1の物体面から結像面へ向かう方向を正の数で表す。このとき、半径rは、x座標、y座標の値を用いて、(x+y)の平方根で表される。kはコーニック定数、Cは曲率半径、Aは非球面係数、mとnは正の整数である。
Figure 2010210716

上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタ100の動作を図2に基づいて説明する。
プリンタ100の感光体ドラム41表面は、図示しない電源装置により電圧が印加された帯電ローラ42により帯電される。続いて、感光体ドラム41が回転することによって帯電された感光体ドラム41表面がLEDヘッド3の付近に到達するとLEDヘッド3によって露光され、感光体ドラム41表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器5により現像され、感光体ドラム41の表面にトナー像が形成される。
一方、給紙カセット60にセットされた用紙101が給紙ローラ61によって給紙カセット60から取り出され、搬送ローラ62、63により、転写ローラ80および転写ベルト81の付近に搬送される。
感光体ドラム41が回転することにより、現像によって得られた感光体ドラム41表面上のトナー像が転写ローラ80および転写ベルト81の付近に到達すると図示しない電源装置により電圧が印加されている転写ローラ80および転写ベルト81によって、感光体ドラム41表面上のトナー像は用紙101上に転写される。
続いて、表面にトナー像が形成された用紙101は、転写ベルト81の回転により定着器9へ搬送され、用紙101上のトナー像はその定着器9により加圧されながら加熱されることにより溶解し、用紙101上に固定される。トナー像が固定された用紙101は、搬送ローラ64および排出ローラ65により排出部7に排出されてプリンタ100の動作が終了する。
次に、露光装置としてのLEDヘッド3の動作を図4に基づいて説明する。
画像データをもとにプリンタ100の制御部によりLEDヘッド3の制御信号が発信されるとドライバIC31はその制御信号に基づき任意の光量でLED素子30を発光させる。そのLED素子30からの光線はレンズユニット1に入射し、感光体ドラム41上に結像が形成される。
次に、レンズユニット1の動作を図8に基づいて説明する。
物体30aとしてのLED素子30の光線は第1のマイクロレンズ121に入射し、その第1のマイクロレンズ121によって光軸方向に距離LI1隔てた位置にある中間像面IMP上に中間像30bが形成される。さらに、第2のマイクロレンズ122によってその中間像30bの像である結像30cが結像面IP上に形成されることにより、物体30aの結像30cが結像面IP上に形成される。
第1のマイクロレンズ121によって形成される中間像30bは物体30aの倒立縮小像であり、結像30cはその中間像30bの第2のマイクロレンズ122による倒立拡大像である。
また、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122との間では物体面上の各点からの光線の主光線が平行である、いわゆるテレセントリックになっている。
ここで、物体30aの大きさをSA、中間像30bの大きさをSB、結像30cの大きさをSCとすると、第1のマイクロレンズ121の倍率M1および第2のマイクロレンズ122の倍率M2は、それぞれM1=SB/SA、M2=SC/SBと表される。
レンズユニット1は、正立等倍像を形成するのでレンズユニット1の倍率MA=SC/SA(MA=M1×M2)は“1”でなければならず、倍率M1×M2=1でなければならない。すなわち、マイクロレンズ122の倍率M2は、第1のマイクロレンズ121の倍率M1の逆数と等しくなければならない。
なお、物体30aからの光線のうち、結像に寄与しない光線は遮光部材13により遮断される。
一方、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122を同じ構成のレンズとした場合もレンズユニット1は物体30aの正立等倍像を形成する。
物体30aとしてのLED素子30の光線は第1のマイクロレンズ121に入射し、その第1のマイクロレンズ121によって光軸方向に距離(LS/2)隔てた位置にある中間像面IMP上に中間像30bが形成される。さらに、第2のマイクロレンズ122によってその中間像30bの像である結像30cが結像面IP上に形成される。このとき、結像30cは物体30aの正立等倍像になっている。
また、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122との間ではテレセントリックになっている。
次に、マイクロレンズ12の光学特性について、図1の第1の実施例におけるレンズアレイの断面図に基づいて説明する。図1はレンズアレイ11を第1のマイクロレンズ121の配列方向に水平で光軸を含む平面で切断した断面図である。図1における左右方向がマイクロレンズ12の配列方向と平行な方向である。
図1において、物体30aと第1のマイクロレンズ121および第2のマイクロレンズ122の光軸AXIとの距離をOR、中間像30bと光軸AXIとの距離をIMR、結像30cと光軸AXIとの距離をIRとし、それぞれの間の光線はRAY1で示されている。
さらに、第1のマイクロレンズ121の焦点距離はF1、第1のマイクロレンズ121の前側(図1における上側)の焦点面がFP11、第1のマイクロレンズ121の第1主平面H11から物体面OPまでの距離はSO1である。また、第2のマイクロレンズ122の焦点距離はF2、第2のマイクロレンズ122の後側(図1における下側)の焦点面がFP22、第2のマイクロレンズ122の第2主平面H22から結像面IPまでの距離はSI2である。
ここで、距離SO1と距離LOの差は、第1のマイクロレンズ121の物体面側の曲面の曲率半径に反比例し、距離SI2と距離LIの差は、第2のマイクロレンズ122の結像面側の曲面の曲率半径に反比例する。本実施例のレンズユニット1においては、マイクロレンズ12の各曲面の曲率半径はともに大きく、距離SO1と距離LOの差および距離SI2と距離LIの差はともに無視できて、距離SO≒距離LOかつ距離SI≒距離LIである。
さらに、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122との間はテレセントリックとなっており、物体面上の各点からの光線の主光線が光軸と平行であることから、中間像30bが形成される位置IMRの値と、物体30aの位置ORとの関係は、図1に示した光軸AXIと光線RAY1と物体面OPと第1のマイクロレンズ121の第1主平面H11の作る図形の相似関係から、数式2で示される。
Figure 2010210716

一方、中間像30bが形成される位置IMRの値と、結像30cの位置IRとの関係は、図1に示した光軸AXIと光線RAY1と結像面IPと第2のマイクロレンズ122の第2主平面H22の作る図形の相似関係から、数式3で示される。
Figure 2010210716

次に、露光装置としてのLEDヘッド3が十分な解像度を持つ条件について説明する。
本来、レンズユニット1は正立等倍像を形成する光学系であるから、結像30cと光軸AXIとの距離IRは、物体30aと光軸AXIとの距離ORと等しくなければならない。しかし、本実施例の露光装置はLED素子30が間隔PDで配列されており、距離IRと距離ORの差が、LED素子30の間隔PDの半分未満であるとき、隣接する別のマイクロレンズ12による同じLED素子30の結像30cが重なり合い、十分な解像度が得られる。すなわち、LEDヘッド3が十分な解像度を持つ条件は、数式4で表される。
Figure 2010210716

数式2および数式3を数式4に代入すると数式5が得られる。
Figure 2010210716

ここで、開口部13aの開口半径がRAであることから、常に距離IMR<開口半径RAであるから、数式5より数式6が成り立つ。
Figure 2010210716

さらに、距離SO1≒距離LOおよび距離SI2≒距離LIであることから、数式7が成り立つ。
Figure 2010210716

つまり、発光部と発光部側のレンズ集合体の焦点距離F1であるレンズとの距離LO、結像面と結像面側のレンズ集合体の焦点距離F2であるレンズとの距離LI、発光部の配列間隔PDとすると、数式7を満たす範囲であれば、露光装置は十分な解像度を持つ。作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせ、各レンズ集合部材を配置する位置を調整し、数式7を満たすようにすることにより、十分な解像度を得ることができる。
なお、焦点距離F1および焦点距離F2が所望の値から変化する原因としては、レンズの曲面形状の設計値からの誤差やレンズの厚さLT1およびLT2の設計値からの誤差等が考えられる。
次に、マイクロレンズ12の焦点距離の測定方法について、図9の第1の実施例における焦点距離測定方法の説明図に基づいて説明する。なお、図9はノーダル・スライド法を用いた焦点距離測定器の概略平面図である。
図9において、焦点測定器300は、回転台301、顕微鏡302および光源303から構成される。
回転台301は、微小な角度で回転可能であり、その回転中心301aの位置は、顕微鏡302の光軸上に配置される。また、回転台301は、披検レンズを顕微鏡302の光軸方向へ移動することができるようになっている。
光源303は、回転台301を挟んで顕微鏡302の光軸上に対向して配置され、回転台301に対して平行光線を照射する。
マイクロレンズ12の焦点距離の測定においては、まず、顕微鏡302の物体面を回転台301の回転中心位置301aに合わせておく。次に、測定するマイクロレンズ12を、光軸が顕微鏡302の光軸に一致するように回転台301上に配置する。
顕微鏡302の物体面が光源303から遠ざかるように移動させると光源303の光線がマイクロレンズ12によって集光され、顕微鏡302の物体面にスポットを形成する。顕微鏡302の物体面上のマイクロレンズ12によって形成されるスポットが最小であり、かつ回転台301を微小に回転させてもスポット径が変化しない位置を探しながら、顕微鏡302の物体面とマイクロレンズ12とを各々の光軸方向へ移動させる。
図9(b)に示すように、顕微鏡302の物体面上のマイクロレンズ12によって形成されるスポットが最小であり、かつ回転台301を微小に回転させてもスポット径が変化しないとき、回転台301の回転中心301aは、マイクロレンズ12の主点と一致する。すなわち、顕微鏡302の物体面の位置はマイクロレンズ12の焦点位置である。
したがって、マイクロレンズ12の焦点距離FOは、回転台301の回転中心301aと顕微鏡302の物体面との距離から求められる。
本実施例のレンズユニット1を用いたLEDヘッド3について、結像の解像度を示すMTF(Modulation Transfer Function:振幅伝達関数)を測定したところ、そのMTFは80%以上の値を示した。
ここで、MTFとは、露光装置の解像度を示し、露光装置中で点灯しているLED素子30の結像のコントラストを示す。100%が結像のコントラストが最も大きく、露光装置としての解像度が高いことを示し、小さいほど光量のコントラストは小さく、露光装置の解像度は低い。
MTF(%)は、結像の光量の最大値をEMAX、隣り合う2つの結像の間の光量の最小値をEMINとしたとき、
MTF=(EMAX−EMIN)/(EMAX+EMIN)×100(%)
のように定義される。
このMTFの測定においては、LEDヘッド3のレンズユニット1の結像面IP上、第2のマイクロレンズ122の結像面側レンズの頂点から距離LI(mm)離れた位置の結像を顕微鏡デジタルカメラにより撮影し、撮影画像よりLED素子30の結像の光量分布を解析し、このMTFを算出した。
また、MTFの測定においては、LED素子30の配列間隔PD=0.0423mmであるLEDヘッド3を用いた。このときLEDヘッドの解像度は600dpiであり、1インチ当たり600個のLED素子30が配列されている。このLEDヘッドに実施例のレンズユニット1を実装しLED素子30を1つおきに発光して測定した。
次に、カラーLEDプリンタを用いて本実施例のレンズユニットを実装した画像形成装置の画像を評価したところ、筋や濃淡斑のない良好な画像が得られた。画像形成装置の画像の評価は、印刷領域全面に図10に示した全画素のうち1つおきにドットを形成する画像を形成し、画像品質の良否を評価した。
なお、本実施例では、マイクロレンズ12は回転対称高次非球面で構成したが、これに限られることなく、球面を形成するようにしてもよい。また、アナモフィック非球面、放物面、楕円面、双曲面、コーニック面等の曲面を形成してもよい。
また、レンズアレイ11は金型成型により成型されているが、樹脂を型に用いた型成型法でもよく、切削加工により形成してもよい。さらに、レンズアレイ11の素材は樹脂を用いているがガラスを用いてもよい。
さらに、焦点距離の測定は、ノーダル・スライド法を用いた焦点距離測定器を用いることに限定されることない。また、Fナンバ等の焦点距離に換算可能な数値を測定するようにしてもよい。
また、遮光部材13はポリカーボネートを用いて射出成型により作成したが、これに限られることなく、切削加工により作成してもよく、また金属をエッチングするなどして作成してもよい。
また、発光部としてLED素子30を複数配置したLEDアレイを用いたが、例えば有機ELを発光部にしてもよく、半導体レーザーを用いてもよく、さらには蛍光灯やハロゲンランプ等の発光部に液晶素子で構成されたシャッタを併用した露光装置でもよい。
以上説明したように、第1の実施例では、マイクロレンズの曲面の形状が、レンズアレイを作成する条件等により所望の形状から僅かに誤差を有していても、作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせて各レンズ集合部材を配置する位置を調整することにより、レンズアレイの解像度の低下を抑制して十分な解像度を得ることができ、また画像形成装置の画像の劣化を防止することができるという効果が得られる。
第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同様なので同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例のレンズユニット1の動作を図11の第2の実施例におけるレンズアレイの断面図に基づいて説明する。
図11はレンズアレイ11を第1のマイクロレンズ121の配列方向に水平で光軸を含む平面で切断した断面図である。図11における左右方向がマイクロレンズ12の配列方向と平行な方向である。
図11において、物体30aと第1のマイクロレンズ121および第2のマイクロレンズ122の光軸AXIとの距離をOR、中間像30bと光軸AXIとの距離をIMR、結像30cと光軸AXIとの距離をIRとし、それぞれの間の光線はRAY1で示されている。また、結像30cの位置から光軸AXIに平行に第2のマイクロレンズ122に入射する光線を仮定し、図11に示したのが光線RAY2である。
さらに、第2のマイクロレンズ122の焦点距離はF2、第2のマイクロレンズ122の前側(図11における上側)の焦点面がFP12、第2のマイクロレンズ122の第1主平面H12から中間像面IMPまでの距離はSO2である。
ここで、距離SO1と距離LOの差は、第1のマイクロレンズ121の物体面側の曲面の曲率半径に反比例し、距離SO2と距離LO2の差は、第2のマイクロレンズ122の物体面側の曲面の曲率半径に反比例する。本実施例のレンズユニット1においては、マイクロレンズ12の各曲面の曲率半径はともに大きく、距離SO1と距離LOの差および距離SO2と距離LO2の差はともに無視できて、距離SO≒距離LOかつ距離SO2≒距離LO2である。
さらに、第1の実施例と同様に、数式8が成り立つ。
Figure 2010210716

一方、中間像30bが形成される位置IMRの値と、結像30cの位置IRとの関係は、図11に示した光軸AXIと光線RAY2と中間像面IMPと第2のマイクロレンズ122の第1主平面H12の作る図形の相似関係から、数式9で示される。
Figure 2010210716

また、露光装置としてのLEDヘッド3が十分な解像度を持つ条件は第1の実施例と同様に数式10で表さる。
Figure 2010210716

数式8および数式9を数式10に代入すると数式11が得られる。
Figure 2010210716

ここで、開口部13aの開口半径がRAであることから、常に距離IMR<開口半径RAであるから、数式11より数式12が成り立つ。
Figure 2010210716

つまり、発光部と発光部側のレンズ集合体の焦点距離F1であるレンズとの距離SO1、中間像面と結像面側のレンズ集合体の焦点距離F2であるレンズとの距離SO2、発光部の配列間隔PDとすると、数式12を満たす範囲であれば、露光装置は十分な解像度を持つ。作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせ、各レンズ集合部材を配置する位置を調整し、数式12を満たすようにすることにより、十分な解像度を得ることができる。
また、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122とが同じ構成のレンズであるとする。すなわち、第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122は、ともに焦点距離がFであり、光軸方向に距離LO1の位置にある物体30aの像を、光軸方向に距離LI1離れた中間像面IMPに形成する。レンズユニット1の物体面から第1のマイクロレンズ121までの距離LOは距離LO1と等しく設定される。また、第1のマイクロレンズ121の物体面側の曲面と同じ形状の面が、第2のマイクロレンズ122の結像面側の曲面となるように対向して配置され、第2のマイクロレンズ122の距離LO2は距離LI1と等しく設定される。第1のマイクロレンズ121と第2のマイクロレンズ122との間隔LSは、(LS=2×距離LI1)に設定され、第2のマイクロレンズ122からレンズユニット1の結像面までの距離LIは、距離LO1と等しく設定され、距離LI=距離LOである。
ここで、距離SO2と距離LO2の差は、第2のマイクロレンズ122の物体面側の曲面の曲率半径に反比例する。本実施例のレンズユニット1においては、マイクロレンズ12の各曲面の曲率半径はともに大きく、距離SO2と距離LO2の差は無視できて、距離SO2≒距離LO2である。
さらに、第1の実施例と同様に、距離SO1≒距離LOであることから、距離SO2≒距離LO2=距離LI1=距離LS/2、および距離SO1≒距離LOより、数式13が成り立つ。
Figure 2010210716

つまり、発光部と発光部側のレンズ集合体の焦点距離Fであるレンズとの距離LO、結像面と結像面側のレンズ集合体の焦点距離Fであるレンズとの距離LI、発光部の配列間隔PDとすると、数式13を満たす範囲であれば、露光装置は十分な解像度を持つ。作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせ、各レンズ集合部材を配置する位置を調整し、数式13を満たすようにすることにより、十分な解像度を得ることができる。
なお、焦点距離Fが所望の値から変化する原因としては、レンズの曲面形状の設計値からの誤差やレンズの厚さの設計値からの誤差等が考えられる。
以上説明したように、第2の実施例では、マイクロレンズの曲面の形状が、レンズアレイを作成する条件等により所望の形状から僅かに誤差を有していても、作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせて各レンズ集合部材を配置する位置を調整することにより、レンズアレイの解像度の低下を抑制して十分な解像度を得ることができ、また画像形成装置の画像の劣化を防止することができるという効果が得られる。
第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成とレンズユニット1の構成が異なる。そのレンズユニット1の構成を図12の第3の実施例におけるレンズユニットの分解斜視図および図13の第3の実施例におけるレンズユニットの断面図に基づいて説明する。なお、第1の実施例の構成と同様な部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図12において、レンズユニット1は、複数のマイクロレンズ12をアレイに配置したレンズ集合部材としてのレンズアレイ11と複数の絞りとしての開口部13aが形成された遮光部材13とからなる。
その遮光部材13には、レンズアレイ11に接してレンズアレイ11の位置を確定する調整部としての突部13bが形成されている。
突部13bは、開口部13aの配列方向である遮光部材13の長手方向に沿って複数形成されている。
図13は、レンズユニット1の断面図であり、マイクロレンズ12の光軸に平行な平面で切断した突部13b付近の断面図である。
図13において、突部13bは、レンズアレイ11近傍の遮光部材13の両面に形成されている。この突部13bに、マイクロレンズ12の有効径の外である、レンズアレイ11の一部が接することにより、突部13bはレンズアレイ11の位置を確定する調整部として機能する。
本実施例においては、突部13bのレンズアレイ11に接する面は、マイクロレンズ12の光軸と平行する方向の寸法が研磨によって調整されている。
レンズアレイ11のマイクロレンズ12毎の光学特性は、成形時に一定となるため、レンズアレイ11に突き当てられる突部13bを研磨して調整し、対向するレンズアレイ11の間隔を調整することにより、十分な解像度を得ることができる。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例のレンズユニット1においては、マイクロレンズ12の焦点距離が測定され、上述した数式12を満たす複数のレンズアレイ11の光軸方向の間隔LSが算出され、突部13bのレンズアレイ11に接する面が研磨されることにより、マイクロレンズ12の光軸と平行する方向の寸法が調整される。
なお、本実施例においては、突部13bのレンズアレイ11に接する面を研磨することにより寸法を調整するようにしたが、それに限られることなく、寸法が既知である調整部材を配置するようにしてもよい。また、偏心カムのような調整量を可変にできる調整部材を用いるようにしてもよい。
また、本実施例においては、突部13bを遮光部材13に配置するようにしたが、それに限られることなく、レンズ集合部材としてのレンズアレイ11に配置するようにしてもよい。また、遮光部材またはレンズ集合部材以外に調整部材を配置するようにしてもよい。
また、本実施例においては、突部13bのレンズアレイ11に接する面を研磨することにより、マイクロレンズ12の光軸の方向の寸法を調整するようにしたが、それに限られることなく、その他の方向の寸法を調整するようにしてもよい。
また、本実施例においては、マイクロレンズ12の焦点距離Fの測定量に応じて突部13bの寸法を調整するようにしたが、それに限られることなく、焦点距離に換算可能な別の物理量を測定するようにしてもよい。また、レンズユニット1の各部材を組み合わせて解像度などの物理量を測定するようにしてもよい。
また、本実施例においては、レンズ集合部材の製造工程で焦点距離を測定し、その測定量に応じて突部13bの寸法を調整するようにしたが、それに限られることなく、環境温度とレンズ集合部材の焦点距離との関係を予め測定しておき、また焦点距離に応じた各レンズ集合部材の間隔を算出しておき、レンズユニット1を使用する環境に応じて適宜、各レンズ集合部材の間隔を調整するようにしてもよい。
また、本実施例においては、レンズアレイ11のマイクロレンズ12の光軸方向の間隔を調整するようにしたが、それに限られることなく、物体面と物体面側のレンズ集合部材との間隔を調整するようにしてもよく、また結像面と結像面側のレンズ集合部材との間隔を調整するようにしてもよい。
また、本実施例においては、レンズアレイ11のマイクロレンズ12の光軸方向の間隔を調整するようにしたが、それに限られることなく、マイクロレンズ12の厚みを調整するようにしてもよい。例えば、レンズ集合部材の結像面側と物体面側の曲面を別の部材で構成し、レンズ集合部材の結像面側と物体面側の曲面の間隔を調整するようにしてもよい。また、レンズ集合部材の各レンズの焦点距離を調整するようにしてもよい。
以上説明したように、第3の実施例では、マイクロレンズの曲面の形状が、レンズアレイを作成する条件等により所望の形状から僅かに誤差を有していても、作成された各レンズ集合部材のレンズの焦点距離に合わせて各レンズ集合部材を配置する位置を調整することにより、レンズアレイの解像度の低下を抑制して十分な解像度を得ることができ、また画像形成装置の画像の劣化を防止することができるという効果が得られる。
第1の実施例および第2の実施例におけるレンズユニット1のレンズアレイ11は、画像形成装置の印刷領域や読取装置の読取領域を広くするため、長尺な部材となり、射出成型で作成した場合、長尺方向とその長尺方向に直交する方向とでプラスチック等の素材の収縮率が僅かに異なり、レンズの面形状の精度が不十分になることがある。
本実施例では、レンズアレイ11のレンズの面形状の精度を向上させるためのレンズアレイ11の製造方法を図14、図15、および図16に基づいて説明する。なお、第1の実施例および第2の実施例の構成と同様な部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図14は第4の実施例におけるレンズユニットを作成する型の説明図である。
図14において、200は、レンズアレイ11を射出成型により作成する型としての金型である。
201は、レンズアレイ11のマイクロレンズ12の入射面または出射面の形状を転写する曲面としての凹部である。
202は、樹脂が流入する空間を形成する枠体である。
金型200に形成された複数の凹部201は、2列の直線に配列され、その配列間隔はレンズアレイ11のマイクロレンズ12の配列間隔に対応している。
ここで、凹部201の配列方向をy方向、y方向およびマイクロレンズ12の光軸方向に直交する方向をx方向、マイクロレンズ12の光軸方向に対応する方向をz方向とし、z方向は金型200の樹脂が流入される側を正の値とする。
図15および図16は、第4の実施例における型の凹部の断面形状を示すグラフであり、金型200の凹部201の断面形状を表している。
図15において、グラフの原点は、凹部201の面頂点であり、図14におけるz方向をグラフの縦軸とし、正の値をグラフ縦軸の上方向とする。また、図14におけるx方向およびy方向をグラフの横軸に重ねて示している。
凹部201のx方向の断面形状をMCX、y方向の断面形状をMCYとしてグラフに示している。断面形状MCXの面頂点より距離RL(マイクロレンズ12の半径)でのz方向の値(高さ)はZEX、断面形状MCYの面頂点より距離RLでのz方向の値はZEYであり、断面形状MCXと断面形状MCYは異なる形状である。
図15に示すグラフは、凹部201が凹面形状のとき、すなわちレンズ面が凸面であるときを示している。このとき、断面形状MCYは、断面形状MCXと比較し、グラフの原点を除くすべての位置でz方向の値(高さ)が小さくなっている。また、値ZEYは、値ZEXより小さくなっている。
一方、図16は、凹部201が凸面形状のとき、すなわちレンズ面が凹面であるときを示している。
図16において、グラフの原点は、凹部201の面頂点であり、図14におけるz方向をグラフの縦軸とし、正の値をグラフ縦軸の上方向とする。また、図14におけるx方向およびy方向をグラフの横軸に重ねて示している。
凹部201のx方向の断面形状をMCX、y方向の断面形状をMCYとしてグラフに示している。断面形状MCXの面頂点より距離RL(マイクロレンズ12の半径)でのz方向の値(高さ)はZEX、断面形状MCYの面頂点より距離RLでのz方向の値(高さ)はZEYであり、断面形状MCXと断面形状MCYは異なる形状である。
図16に示すグラフは、上述したように凹部201が凸面形状のとき、すなわちレンズ面が凹面であるときを示しており、断面形状MCYは、断面形状MCXと比較し、グラフの原点を除くすべての位置でz方向の値(高さ)が小さくなっている。また、値ZEYは、値ZEXより小さくなっている。
凹部201の断面形状は、数式14で表される多項式非球面で近似することができる。Z(r)は図14におけるz方向を軸とし、半径方向をrとした回転座標系を示す。Z(r)は、凹部201の面頂点を原点とし、金型200の樹脂が流入される側を正の数で表す。このとき、半径rは、x座標、y座標の値を用いて、(x+y)の平方根で表される。kはコーニック定数、Cは曲率半径、Aは非球面係数、mとnは正の整数である。
Figure 2010210716

凹部201の断面形状MCXおよび断面形状MCYを近似したとき、断面形状MCXおよび断面形状MCYはそれぞれ多項式非球面の対称軸からの距離をr、多項式非球面のコーニック定数をkXおよびkY、曲率半径をCXおよびCY、非球面係数をAX2nおよびAY2n、mとnは正の整数として近似される。
本実施例の金型200の凹部201の形状は、y方向すなわち凹部201の配列方向の断面形状MCYの曲率半径CYが、x方向すなわち凹部201の配列方向と直交する方向の断面形状MCXの曲率半径CXより大きい。
また、nが正の整数のいずれかの値で、y方向すなわち凹部201の配列方向の断面形状MCYの非球面係数AY2nが、x方向すなわち凹部201の配列方向と直交する方向の断面形状MCXの非球面係数をAX2nより小さい。
ここで、本実施例によるレンズユニット1のレンズアレイ11の部品寸法および金型200の金型寸法を説明する。
レンズユニット1の各レンズ列で並ぶそれぞれのマイクロレンズ12の間隔PY(図5参照)、マイクロレンズ12のレンズ列の間隔PX(図5参照)、レンズアレイ11のマイクロレンズ12配列方向(長手方向)の長さQY(図17参照)、レンズアレイ11のマイクロレンズ12配列方向に直交する方向(幅方向)の長さQX(図17参照)、マイクロレンズ12の半径RL(図4参照)は、表1の部品寸法および金型寸法に示すとおりである。
Figure 2010210716

なお、収縮率を部品寸法/金型寸法×100(%)とした場合、長手方向の収縮率は、333mm/334.665mm×100=99.5025%、幅方向の収縮率は、5.802mm/5.829mm×100=99.5368%である。
さらに、物体側のマイクロレンズ121(図8参照)の物体側の面に対応する、凹部201の断面形状MCXおよび断面形状MCYを多項式非球面に近似したとき、曲率半径CXおよびCY、コーニック定数kXおよびkY、非球面係数AX2nおよびAY2nは表2に示すとおりである。
Figure 2010210716

表2に示したとおり、マイクロレンズ121の物体側の面に対応する凹部201の断面形状においては、断面形状MCYの非球面係数AYが、断面形状MCXの非球面係数AXより小さくなっている。
また、物体側のマイクロレンズ121(図8参照)の結像側の面に対応する、凹部201の断面形状MCXおよび断面形状MCYを多項式非球面に近似したとき、曲率半径CXおよびCY、コーニック定数kXおよびkY、非球面係数AX2nおよびAY2nは表3に示すとおりである。
Figure 2010210716

表3に示したとおり、マイクロレンズ121の結像側の面に対応する凹部201の断面形状においては、断面形状MCYの非球面係数AYが、断面形状MCXの非球面係数AXより小さくなっている。
さらに、物体側のマイクロレンズ121(図8参照)の物体側および結像側の面それぞれに対応する、凹部201の断面形状MCXの面頂点より距離RL(マイクロレンズ121の半径、マイクロレンズ12の半径に等しい)でのz方向の値(高さ)ZEX、断面形状MCYの面頂点より距離RLでのz方向の値(高さ)ZEYは表4に示すとおりである。
Figure 2010210716

表4に示したとおり、マイクロレンズ121の物体側および結像側の面いずれにおいても、対応する凹部201の断面形状は、面頂点より距離RLでのz方向の値(高さ)ZEXが、ZEYより低くなっている。
レンズアレイ11がマイクロレンズ12の配列方向に長尺な部材であり、樹脂の収縮率または膨張率がレンズアレイ11の方向によって異なるため、本実施例の金型200を用いることにより射出成型後のレンズアレイ11のマイクロレンズ12のレンズ面が光軸に対して回転対称な形状とすることができ、解像度を高くすることができる。
さらに、レンズアレイ11の製造工程において、レンズアレイ11のマイクロレンズ12の配列方向で収縮が大きいので、凹部201の形状を本実施例の通りにすることにより射出成型後のレンズアレイ11のマイクロレンズ12のレンズ面が光軸に対して回転対称な形状とすることができ、解像度を高くすることができる。
以上説明したように、第4の実施例では、射出成型後のレンズアレイのマイクロレンズ面が光軸に対して回転対称な形状とすることにより、長尺方向とその長尺方向に直交する方向とでプラスチック等の素材の収縮率が異なる場合であっても、レンズアレイの解像度を高くすることができ、また露光装置の結像のコントラストが得られ、画像形成装置で鮮明な画像を得ることができるという効果が得られる。
第1の実施例から第4の実施例では、本発明によるレンズユニットを画像形成装置としてのプリンタに適用したものとして説明したが、第5の実施例では読取装置としての読取ヘッドおよびその読取ヘッドを搭載したスキャナ等の読取装置に適用した例を説明する。
第5の実施例の構成を図18の第5の実施例における読取装置の構成を示す概略図に基づいて説明する。なお、上述した第1の実施例から第4の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図18において、500は、原稿を読取って画像データとしての電子データを生成する読取装置としてのスキャナである。
スキャナ500は、読取ヘッド400、ランプ501、原稿台502、レール503、駆動ベルト505、モータ506等で構成されている。
読取ヘッド400は、照明装置としてのランプ501により照射され、原稿の表面で反射した光線を取り込み電子データに変換するものである。ランプ501は、照射した光が原稿の表面で反射し、読取ヘッド400内に取り込まれるように配置されている。
原稿台502は、電子データが生成される原稿507を載置するものであり、可視光線を透過する素材で形成されている。
レール503は、原稿台502の下方に配置され、読取ヘッド400を移動可能にするものであり、読取ヘッド400は、その一部が複数の滑車504により張架された駆動ベルト505に接続され、モータ506で駆動された駆動ベルト505によりレール503上を移動可能に構成されている。
次に、読取ヘッド400の構成を図19の第5の実施例における読取装置の読取りヘッドの構成を示す概略図に基づいて説明する。
図19において、読取ヘッド400は、レンズユニット1、ラインセンサ401およびミラー402で構成されている。
ミラー402は、原稿503で反射された光線の光路を折り曲げてその光線をレンズユニット1に入射させるものである。
ラインセンサ401は、複数の受光部としての受光素子が間隔PRで直線に配置されており、レンズユニット1により形成された原稿画像の結像を電気信号に変換するものである。
また、図20は本実施例の読取ヘッド400の構成および物体面OP(原稿507)と結像面IPとの位置関係を示している。なお、本実施例のレンズユニット1の構成は第1の実施例から第4の実施例と同様である。
なお、本実施例では、ラインセンサ401は600dpiの解像度であり、受光素子が1インチ当たり600個配置されている。すなわち、受光素子の間隔PRは0.0423mmである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、読取装置の動作を図18に基づいて説明する。
ランプ501が点灯し、原稿507の表面を照射することにより、原稿507の表面で反射した光線が読取ヘッド400内に取り込まれる。モータ506により、駆動ベルト505が駆動して読取ヘッド400とランプ501が図18における左右方向に移動し、読取ヘッド400は原稿507の全面から反射した光線を取り込む。
次に、読取ヘッド400の動作を図19に基づいて説明する。
原稿507で反射された光線は、原稿台502を透過し、ミラー402で光路が折り曲げられ、レンズユニット1に入射する。レンズユニット1により結像された原稿画像の結像はラインセンサ401上に形成され、ラインセンサ401は形成された原稿画像の結像を電気信号に変換して電子データを生成する。
本実施例による読取装置を用いて原稿から画像データを形成したところ、原稿と同一の良好な画像データが得られた。なお、本実施例の読取装置を用いて読取った原稿は、図10で示すようにドットの間隔PD=0.0423mm、解像度600dpiとしたものである。つまり、間隔PD=0.0423mm、解像度600dpiの全ドットのうち、1つおきにドットを形成した画像を媒体上の印字領域全面に形成した原稿を用いた。
なお、本実施例においては、原稿画像を電子データに変換する読取装置としてスキャナを例に説明したが、光学的信号を電気信号に変換するセンサやスイッチ、およびそれらを用いた入出力装置、生体認証装置、通信装置、寸法測定器等であってもよい。
以上説明したように、第5の実施例では、読取装置においても第1の実施例から第4の実施例と同様の効果が得られ、原稿と同一の画像データを読取ることができるという効果が得られる。
1 レンズユニット
3 LEDヘッド
5 現像器
7 排出部
9 定着器
11 レンズアレイ
12 マイクロレンズ
13 遮光部材
13a 開口部
13b 突部
30 LED素子
31 ドライバIC
32 ワイヤ
33 配線基板
34 ホルダ
41 感光体ドラム
42 帯電ローラ
43 クリーニングブレード
51 トナーカートリッジ
60 給紙カセット
61 給紙ローラ
62、63、64 搬送ローラ
65 排出ローラ
80 転写ローラ
81 転写ベルト
200 金型
201 凹部
202 枠体

Claims (24)

  1. 複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列され、それぞれのレンズ素子の光軸が一致するように配設された複数のレンズ集合部材と、前記レンズ素子の各々の光軸が通過する複数の絞りが前記光軸に対して略直交する方向に延在するように配列された遮光部材とを有するレンズユニットにおいて、
    前記レンズ素子の焦点距離に応じて前記レンズ集合部材が配置されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列されたレンズ集合部材において、
    略直線に並べて配列され、前記レンズ素子の入射面または出射面の形状を転写する複数の曲面を有し、該曲面は前記配列方向に平行する方向と直交する方向とで異なる形状を有する型で作成されたことを特徴とするレンズ集合部材。
  3. 請求項2のレンズ集合部材において、
    前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に平行な平面による断面の高さが、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に直交する平面による断面の高さより、低い型で作成されたことを特徴とするレンズ集合部材。
  4. 請求項2または請求項3のレンズ集合部材において、
    前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に直交する平面による断面が曲率半径CXの多項式非球面に近似され、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に平行な平面による断面が曲率半径CYの多項式非球面に近似されるとき、曲率半径CYが曲率半径CXより大きい型で作成されたことを特徴とするレンズ集合部材。
  5. 請求項2、請求項3または請求項4のレンズ集合部材において、
    多項式非球面の対称軸からの距離をr、前記曲面のコーニック定数をkXおよびkY、曲率半径をCXおよびCY、非球面係数をAX2nおよびAY2n、mおよびnを正の整数としたとき、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に直交する平面による断面が数式21に近似され、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に平行する平面による断面が数式22に近似されるとき、
    Figure 2010210716

    Figure 2010210716

    nが正の整数のいずれかの値で、非球面係数AY2nが、非球面係数AX2nより小さい型で作成されたことを特徴とするレンズ集合部材。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか1項のレンズ集合部材において、
    前記レンズ素子の入射面または出射面の少なくとも一部が、前記光軸に対して略対称であることを特徴とするレンズ集合部材。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項のレンズ集合部材において、
    射出成型法により作成されたことを特徴とするレンズ集合部材。
  8. 複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列され、それぞれのレンズ素子の光軸が一致するように配設された複数のレンズ集合部材と、前記レンズ素子の各々の光軸が通過する複数の絞りが前記光軸に対して略直交する方向に延在するように配列された遮光部材とを有するレンズユニットにおいて、
    物体の正立等倍像を形成する、請求項2から請求項7のいずれか1項のレンズ集合部材を用いたことを特徴とするレンズユニット。
  9. 請求項8のレンズユニットにおいて、
    前記レンズ素子の焦点距離に応じて前記レンズ集合部材が配置されていることを特徴とするレンズユニット。
  10. 請求項1または請求項9のレンズユニットにおいて、
    前記レンズ集合部材の間隔、前記レンズ集合部材と結像面との間隔および前記レンズ集合部材と物体面との間隔の少なくとも一つを調整する調整部を設けたことを特徴とするレンズユニット。
  11. 請求項10のレンズユニットにおいて、
    前記調整部は、前記遮光部材に配置されていることを特徴とするレンズユニット。
  12. 複数のレンズ素子を配列した第1のレンズ集合部材および第2のレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1および請求項9から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の発光部とを有し、
    前記第1のレンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF1、前記第2のレンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF2、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記発光部の間隔をPD、前記第1のレンズ集合部材と前記発光部との距離をLO、前記第2のレンズ集合部材と前記レンズアレイの結像面との距離をLIとしたとき、数式15を満たすことを特徴とする露光装置。
    Figure 2010210716
  13. 複数のレンズ素子を配列したふたつのレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1および請求項9から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の発光部とを有し、
    前記レンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記発光部の間隔をPD、物体面側の前記レンズ集合部材と前記発光部との距離をLO、結像面側の前記レンズ集合部材と前記レンズアレイの結像面との距離をLIとしたとき、数式16を満たすことを特徴とする露光装置。
    Figure 2010210716
  14. 複数のレンズ素子を配列したふたつのレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1および請求項9から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の発光部とを有し、
    前記レンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF、前記レンズ集合部材の間隔をLS、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記発光部の間隔をPD、物体面側の前記レンズ集合部材と前記発光部との距離をLOとしたとき、数式17を満たすことを特徴とする露光装置。
    Figure 2010210716
  15. 請求項1および請求項8から請求項11のいずれか1項のレンズユニットを用いた露光装置。
  16. 請求項12から請求項15のいずれか1項の露光装置において、
    前記発光部をLED素子としたLEDヘッド。
  17. 請求項12から請求項16のいずれか1項の露光装置またはLEDヘッド用いた画像形成装置。
  18. 請求項1および請求項8から請求項11のいずれか1項のレンズユニットを用いた読取装置。
  19. 複数のレンズ素子を配列した第1のレンズ集合部材および第2のレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1または請求項8から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の受光部とを有し、
    前記第1のレンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF1、前記第2のレンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF2、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記受光部の間隔をPR、前記第1のレンズ集合部材と物体面との距離をLO、前記第2のレンズ集合部材と前記受光部との距離をLIとしたとき、数式18を満たすことを特徴とする読取装置。
    Figure 2010210716
  20. 複数のレンズ素子を配列したふたつのレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1または請求項8から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の受光部とを有し、
    前記レンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記受光部の間隔をPR、前記第1のレンズ集合部材と物体面との距離をLO、前記第2のレンズ集合部材と前記受光部との距離をLIとしたとき、数式19を満たすことを特徴とする読取装置。
    Figure 2010210716
  21. 複数のレンズ素子を配列したふたつのレンズ集合部材が、前記レンズ素子の光軸の方向に配置された請求項1または請求項8から請求項11のいずれか1項のレンズユニットと、
    前記レンズユニットの物体面に、略直線に配列された複数の受光部とを有し、
    前記レンズ集合部材に配列されたそれぞれのレンズ素子の焦点距離をF、前記レンズ集合部材の間隔をLS、前記請求項1の遮光部材の絞り内の前記レンズ素子の光軸と前記絞りの開口部の内壁との距離をRA、前記受光部の間隔をPR、前記第1のレンズ集合部材と物体面との距離をLOとしたとき、数式20を満たすことを特徴とする読取装置。
    Figure 2010210716
  22. 複数のレンズ素子が光軸に対して略直交する方向に延在する列を形成するように配列されたレンズ集合部材の製造方法において、
    略直線に並べて配列され、前記レンズ素子の入射面または出射面の形状を転写する複数の曲面を有し、該曲面は前記配列方向に平行する方向と直交する方向とで異なる形状を有する型を用いることを特徴とするレンズ集合部材の製造方法。
  23. 請求項22のレンズ集合部材の製造方法において、
    前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に平行な平面による断面の高さが、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に直交する平面による断面の高さより、低い型を用いることを特徴とするレンズ集合部材の製造方法。
  24. 請求項22または請求項23のレンズ集合部材の製造方法において、
    前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に直交する平面による断面が曲率半径CXの多項式非球面に近似され、前記曲面の面頂点を含む前記曲面の配列方向に平行な平面による断面が曲率半径CYの多項式非球面に近似されるとき、曲率半径CYが曲率半径CXより大きい型を用いることを特徴とするレンズ集合部材の製造方法。
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