JP2000171640A - 導光板 - Google Patents

導光板

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JP2000171640A
JP2000171640A JP10347265A JP34726598A JP2000171640A JP 2000171640 A JP2000171640 A JP 2000171640A JP 10347265 A JP10347265 A JP 10347265A JP 34726598 A JP34726598 A JP 34726598A JP 2000171640 A JP2000171640 A JP 2000171640A
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JP
Japan
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guide plate
light guide
light
molding
melt
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Application number
JP10347265A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Konishi
裕一郎 小西
Kazuyuki Kobuchi
和之 小渕
Tatsuo Miyazaki
達雄 宮崎
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP99973330A priority patent/EP1158322A4/en
Priority to US09/856,457 priority patent/US6835440B1/en
Priority to PCT/JP1999/006850 priority patent/WO2000034809A1/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観上良好であり、しかも輝度斑が少ない、薄
くて、大画面サイズの導光板およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】280°C、荷重2.16kgfにおける
JIS−K−6719により測定したメルトフローレー
トが50g/10min.以上である熱可塑性樹脂を溶
融成形してなることを特徴とする導光板である。前記熱
可塑性樹脂としては、脂環式構造含有熱可塑性樹脂が好
ましく、ノルボルネン系重合体であることがより好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導光板およびその製
造方法に係わり、さらに詳しくは、外観上良好であり、
しかも輝度斑が少ない導光板、特に薄くて、大画面サイ
ズの導光板およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0002】
【従来の技術】導光板は、各種表示装置に装着されるバ
ックライトユニットに使用される光学部材の一つであ
り、例えば、エッジライト方式面状光源装置において
は、一般に側端面から入射した光源からの光を長手方向
に導きながら出射させるための導光板と、導光板の少な
くとも一側端面に配置された光源と、光源を囲むように
配置され導光板の光源側端面に直接入射しなかった光源
光を導光板に効率良く導くためのリフレクターと、導光
板の光出射面側に配置され、当該出射面から出射された
光を拡散させる為の光拡散シートと、導光板の光反射面
側に配置され、導光板から漏れた光を再度導光板内に戻
すための反射シートとを有して構成されている。
【0003】なお、導光板の裏面(光反射面)には、導
光板内に導入された光の輝度を上げたり、均一に拡散さ
せるためにドット模様、コーンカット、V溝など、様々
な形状のパターンが形成されることがある。
【0004】導光板は、出射面全面が各種表示装置の直
接的光源となるので、輝度斑が少ないことが必要であ
り、また色温度が高いほうが望ましいと考えられてい
る。このため、従来から、こうした導光板は、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)やポリカーボネート(P
C)などのごとき無色透明の熱可塑性樹脂を射出成形し
たものが使用されていた。また、近年の導光板には、大
画面化や省スペース化などの観点から薄肉化することが
求められる傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導光板
の成形に通常使用されるPMMAでは、射出成形時の溶
融粘度が高く、流動性が劣り、特に薄肉で10インチ以
上、更には14インチ以上といった大画面サイズの成形
が難しい。仮に成形できたとしても、薄肉であるために
吸湿変形を起こしてしまうという問題があった。一方、
流動性を高めるために樹脂温度を上げると、シリンダー
内で樹脂が発泡する恐れがあり、成形品(導光板)にボ
イドが発生するなど外観上良好な成形品を得ることが困
難であった。また、PCは熱変形温度が高いため、薄肉
成形の為に十分な流動性を得るためには成形温度を高め
なければならず、その結果、吸湿の影響によりシリンダ
ー内で樹脂が加水分解して発泡する恐れがあり、PMM
Aの場合と同様に、成形品(導光板)にボイドが発生し
て外観上良好な成形品を得ることが困難であった。この
ため、射出成形により、薄肉で10インチ以上、更には
14インチ以上といった大画面サイズの導光板を、外観
上良好に成形できる成形材料が求められている。
【0006】また、成形材料としてPMMAやPCを用
い、導光板の裏面にV溝などを形成する場合には、特
に、導光板の厚みが光源から遠ざかるにつれて漸次薄く
なるようなくさび型の導光板において、最も薄肉部であ
る末端部分の光反射面側においては微細形状パターンを
精度良く転写することができない問題もあり、これによ
り輝度斑が生じて出射される光の均整度を下げる要因と
なっている。
【0007】本発明はこうした実状に鑑みてなされ、外
観上良好であり、しかも輝度斑が少ない導光板、特に薄
くて、大画面サイズの導光板およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、熱可塑性
樹脂の溶融流動性に着目し、この改善を目的に鋭意検討
した結果、特定のメルトフローレート(以下、MFRと
も言う)をもった熱可塑性樹脂を用いて溶融成形するこ
とにより、外観上良好であり、しかも輝度斑が少ない導
光板、特に薄くて、大画面サイズの導光板を得ることが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、 (1)本発明に係る「導光板」は、280°C、荷重
2.16kgfにおけるJIS−K−6719により測
定したメルトフローレートが50g/10min.以
上、好ましくは50〜250g/10min.、より好
ましくは60〜180g/10min.である熱可塑性
樹脂を溶融成形してなることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る「導光板の製造方法」
は、280°C、荷重2.16kgfにおけるJIS−
K−6719により測定したメルトフローレートが50
g/10min.以上、好ましくは50〜250g/1
0min.、より好ましくは60〜180g/10mi
n.である熱可塑性樹脂を溶融成形することを特徴とす
る。
【0010】前記溶融成形は、射出成形であることが望
ましい。
【0011】(2)前記熱可塑性樹脂の3mm厚平板を
3/4インチ半径のミサイル型重りでJIS−K−72
11により測定した落錘衝撃試験の50%破壊エネルギ
ーが、0.01J以上、好ましくは0.05J以上であ
ることが望ましい。 (3)前記熱可塑性樹脂としては、脂環式構造含有熱可
塑性樹脂が好ましく、ノルボルネン系重合体であること
がより好ましい。
【0012】前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度(T
g)は、通常70°C以上、好ましくは70°C以上2
50°C以下、より好ましくは80°C以上200°C
以下である。
【0013】前記熱可塑性樹脂の、25°CにおけるA
STM−D542準拠で測定した屈折率は、使用目的に
より適宜選択すればよいが、通常1.40〜1.70、
好ましくは1.50〜1.60であり、より好ましくは
1.52〜1.56である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】熱可塑性樹脂 本発明に使用する熱可塑性樹脂としては、特定のMFR
を有する熱可塑性樹脂が用いられる。具体的には、熱可
塑性樹脂のMFRは、50g/10min.以上、好ま
しくは50〜250g/10min.、より好ましくは
60〜180g/10min.の範囲である。熱可塑性
樹脂のMFRが過度に低いときは、成形加工性に劣り、
好ましくなく、また逆に、過度に高い場合は、機械的強
度に劣り、薄くて、大画面サイズの導光板が製造しにく
く、またバリが発生するなどの成形性にも劣ることがあ
る。MFRが少なくとも50g/10min以上である
熱可塑性樹脂は溶融粘度が低く、したがって溶融成形時
の樹脂の溶融流動性を向上でき、外観上良好な成形品
(導光板)を得ることができる。特に、薄くて、大画面
の導光板を成形する際に、溶融粘度が低い樹脂を用いる
と、流動、可塑化が低温でも可能となり、冷却固化も容
易になる。さらに溶融流動性が良好なので、導光板の反
射面側のV溝などの微細形状パターンを転写する場合に
も精度良く転写することが可能となる。また、成形の際
のサイクルタイムも比較的短時間ですみ、導光板の生産
性が上がるとともに、溶融状態での滞留時間が短くな
り、ボイドや、焼け、色度不良の発生率が下がるという
効果もある。従って、薄くて、大画面サイズ(例えば、
14インチサイズ以上)の導光板を製造する場合でも、
外観上良好で、輝度斑が少ないものとすることが容易と
なる。
【0016】本発明に使用される熱可塑性樹脂の3mm
厚平板を3/4インチ半径のミサイル型重りでJIS−
K−7211により測定した落錘衝撃試験の50%破壊
エネルギーは、格別な限定はないが、通常0.01J以
上、好ましくは0.05J以上である。この範囲のとき
に得られる導光板の機械的強度を、薄くて、大画面サイ
ズにおいても、好適に保つことができ、しかもクラック
や割れが発生しにくく、バックライトユニットへの組み
込みが容易となる。
【0017】本発明で使用される熱可塑性樹脂のガラス
転移温度(Tg)は、使用目的に応じて適宜選択されれ
ばよいが、導光板の使用環境からは高い方が好ましく、
通常70°C以上、好ましくは70°C以上250°C
以下、より好ましくは80°C以上200°C以下であ
る。この範囲のときに、耐熱性と成形加工性とが高度に
バランスし、好適である。
【0018】本発明で使用される熱可塑性樹脂の、25
°CにおけるASTM−D542準拠で測定した屈折率
は、使用目的により適宜選択すれば良いが、通常1.4
0〜1.70、好ましくは1.50〜1.60であり、
好ましくは1.52〜1.56である。この範囲のとき
に光学特性的に好適である。
【0019】本発明で使用される熱可塑性樹脂として
は、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリエチルメタクリレート(PEMA)、ポリーn−プ
ロピルメタクリレート(Poly(nPMA))、ポリ
ーn−ブチルメタクリレート(Poly(nBM
A))、ポリーn−ヘキシルメタクリレート(Poly
(nHMA))、ポリイソプロピルメタクリレート(P
oly(iPMA))、ポリイソブチルメタクリレート
(Poly(iBMA))、ポリーt−ブチルメタクリ
レート(Poly(tBMA))、ポリベンジルメタク
リレート(PBzMA)、ポリフェニルメタクリレート
(PPhMA)、ポリー1−フェニルエチルメタクリレ
ート(Poly(1−PhEMA))、ポリー2−フェ
ニルエチルメタクリレート(Poly(2−PhEM
A))、ポリフルフリルメタクリレート(PFFM
A)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリエチル
アクリレート(PEA)、ポリーn−ブチルアクリレー
ト(Poly(nBA))、ポリベンジルアクリレート
(PBzMA)、ポリー2−クロルエチルアクリレート
(Poly(2−ClEA))、ポリビニルアセテート
(PVAc)、ポリビニルベンゾエート(PVB)、ポ
リビニルフェニルアセテート(PVPhAc)、ポリア
クリロニトリル(PAN)、ポリーα―メチルアクリロ
ニトリル(Poly(αMAN))、ポリメチルーα―
クロルアクリレート(PMA(2Cl))、ポリーo―
クロルスチレン(Poly(o―ClSt))、ポリー
p−フルオロスチレン(Poly(p−FSt))、ポ
リーp−イソプロピルスチレン(Poly(p−iPS
t))、ポリスチレン(PSt)、ポリカーボネート
(PC)、脂環式構造含有重合体樹脂などが挙げられ
る。
【0020】さらに上記熱可塑性樹脂の中で、薄くて、
大画面サイズの導光板を成形するには、好ましくは脂環
式構造含有熱可塑性樹脂であることが望ましい。脂環式
構造含有重合体樹脂の熱分解温度は高いので、この樹脂
を用いることによって、成形性がさらに改善され、特に
高温でも熱分解や加水分解することなく成形することが
可能となり、外観上良好な導光板を得ることができる。
また溶融流動性が向上するので、導光板の反射面にV溝
などの微細な形状のパターンを形成するときにも、転写
不良を生じる恐れが少なくなる。従って、耐熱性を有
し、微細形状パターンの溝を有し、薄くて、大画面サイ
ズの導光板を製造する場合でも、輝度斑の少ない導光板
とすることができる。さらに脂環式構造含有重合体樹脂
は透明性や耐熱性に優れるので、一層の輝度向上や長時
間導光板を使用しても温度変化により変形を生じる恐れ
が少なくなり、導光板用途として適している。
【0021】脂環式構造含有重合体樹脂は、主鎖及び/
または側鎖に脂環式構造を有するものであり、機械的強
度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有す
るものが好ましい。
【0022】重合体の脂環式構造としては、飽和環状炭
化水素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素
(シクロアルケン)構造等が挙げられるが、機械的強
度、耐熱性の観点から、シクロアルカン構造やシクロア
ルケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造を有
するものが最も好ましい。
【0023】脂環式構造を構成する炭素原子数は、格別
な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20
個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機
械的強度、耐熱性、及び成形性の特性が高度にバランス
され好適である。
【0024】本発明に用いる脂環式構造含有重合体樹脂
中の脂環式構造の繰り返し単位を与えるモノマー(a)
の割合は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが通
常、40mol%以上、好ましくは50mol%以上で
ある。脂環式構造含有重合体樹脂中の脂環式構造の繰り
返し単位を与えるモノマーの割合が過度に少ないと、耐
熱性に劣り好ましくなく、40〜100mol%の範囲
とすることで、透明性、機械的強度、耐熱性などが高度
にバランスされ、好適である。
【0025】脂環式構造含有重合体樹脂中の脂環式構造
を有する繰り返し単位以外の残部は、格別な限定はな
く、使用目的に応じて適宜選択される。
【0026】かかる脂環式構造を有する重合体樹脂の具
体例としては、例えば、(1)ノルボルネン系重合体、
(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役
ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素重合体な
どが挙げられる。これらの中でも、好ましくはノルボル
ネン系重合体、環状共役ジエン系重合体であり、より好
ましくはノルボルネン系重合体であることが望ましい。
ノルボルネン系重合体であることにより、得られる導光
板の外観安定性が一層顕著になり、しかも輝度斑の発生
が一層改善される他、導光板に高い機械的強度が付与さ
れる。従って、薄くて、大画面の導光板を成形しても、
クラックや割れが発生しにくく、バックライトユニット
への組み込みが容易となるという新たな効果が得られ
る。
【0027】(1)ノルボルネン系重合体 ノルボルネン系重合体としては、格別な制限はなく、例
えば、特開平2−173,112号公報や特開平5−
9,223号公報などで開示される公知の重合体であ
り、具体的には、ノルボルネン系モノマーの付加型
(共)重合体、ノルボルネン系モノマーとビニル化合物
との付加型共重合体などが挙げられる。
【0028】ノルボルネン系モノマー(a)としては、
例えばビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(慣用
名ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチリデン
−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト2−エン、5−ヘキ
シル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
オクチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−オクタデシル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−プロペニル−ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カル
ボニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5
−シアノ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン;5−メトキシカルボニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エトキシ
カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5−メチル−5−メトキシカルボニルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−5−エトキシ
カルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エニル−2−メチ
ルプロピオネイト、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5
−エニル−2−メチルオクタネイト、ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水
物、5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−
i−プロピルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン; 5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン−5,6−ジカルボン酸イミド;トリシクロ[4.
3.0.12,5 ]デカ−3,7−ジエン(慣用名ジ
シクロペンタジエン)、トリシクロ[4.3.0.1
2,5 ]デカ−3−エン;トリシクロ[4.4.0.
2,5 ]ウンデカ−3,7−ジエン若しくはトリシ
クロ[4.4.0.12,5 ]ウンデカ−3,8−ジ
エンまたはこれらの部分水素添加物(またはシクロペン
タジエンとシクロヘキセンの付加物)であるトリシクロ
[4.4.0.12,5 ]ウンデカ−3−エン; 5
−シクロペンチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニルビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フェニル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン;テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3
−エン(単にテトラシクロドデセンともいう)、8−メ
チルテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−エチルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−
3−エン、8−メチリデンテトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−エ
チリデンテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−ビニルテトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−
3−エン、8−プロペニル−テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17, 10]−ドデカ−3−エン、8
−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−メチ
ル−8−メトキシカルボニルテトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8
−ヒドロキシメチルテトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,1 ]−ドデカ−3−エン、8−カル
ボキシテトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン; 8−シクロペンチル
−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル
−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニ
ル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−フェニル−シクロ
ペンチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン;テトラシクロ[7.
4.0.110,13 .02,7 ]トリデカ−2,
4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,
4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、テト
ラシクロ[8.4.0.111,14 .03,8 ]テ
トラデカ−3,5,7,12−テトラエン(1,4−メ
タノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロ
アントラセンともいう)、ペンタシクロ[6.5.1.
3,6 .02,7 .09,13]ペンタデカ−
3,10−ジエン、ペンタシクロ[7.4.0.1
3,6 .110,13 .02,7 ]ペンタデカ−
4,11−ジエン; シクロペンタジエンの4量体;
などのノルボルネン系モノマーなどが挙げられる。これ
らのノルボルネン系モノマーは、それぞれ単独であるい
は2種以上組合わせて用いられる。
【0029】共重合可能なビニル化合物(b)として
は、特に、鎖状ビニル化合物が、耐熱性や透明性を高め
る上で好適であり、具体的には、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メ
チル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−
メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセ
ン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1
−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンな
どの炭素数2〜20のエチレンまたはα−オレフィン;
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジ
エン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オ
クタジエンなどの非共役ジエン; などが挙げられる。
これらのビニル系化合物はそれぞれ単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0030】ノルボルネン系モノマー(a)とビニル化
合物(b)との割合は、使用目的に応じて適宜選択され
れば良いが、そのモル比(a/b)が通常、40/60
〜100/0、好ましくは50/50〜100/0であ
るときに導光板の機械的強度、耐熱性、及び透明性が高
度にバランスされ好適である。
【0031】ノルボルネン系重合体の製造方法は、例え
ば、上記モノマー成分を、溶媒中または無溶媒で、チタ
ン、ジルコニウム、又はバナジウム化合物と有機アルミ
ニウム化合物とからなる触媒系の存在下で、通常、−5
0°C〜100°Cの重合温度、0〜50kg/cm
の重合圧力で(共)重合させる方法により得ること
ができる。
【0032】(2)単環の環状オレフィン系重合体 単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、特開
昭64−66,216号公報に開示されているシクロロ
ヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環
の環状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることが
できる。
【0033】(3)環状共役ジエン系重合体 環状共役ジエン系重合体としては、例えば、特開平6−
136,057号公報や特開平7−258,318号公
報に開示されているシクロペンタジエン、シクロヘキサ
ジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−または
1,4−付加重合した重合体及びその水素添加物などを
用いることができる。
【0034】(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体 ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、例えば、特開
昭51−59,989号公報に開示されているビニルシ
クロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環
式炭化水素系単量体の重合体及びその水素添加物、特開
昭63−43,910号公報、特開昭64−1,706
号公報などに開示されているスチレン、α−メチルスチ
レンなどのビニル芳香族系単量体の重合体である芳香環
部分の水素添加物などを用いることができる。
【0035】なお、これらの熱可塑性樹脂は、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0036】その他の成分 本発明に係る「導光板」を成形する為の熱可塑性樹脂に
は、必要に応じて、軟質重合体、各種配合剤を単独であ
るいは2種以上混合して用いることができる。
【0037】(1)軟質重合体 本発明において、熱可塑性樹脂に配合される軟質重合体
としては、通常30°C以下のガラス転移温度(Tg)
を有する重合体のことをいい、Tgが複数存在する重合
体やTgと融点(Tm)の両方を有する重合体の場合に
も、最も低いTgが30°C以下であれば、該軟質重合
体に含まれる。
【0038】このような軟質重合体としては、(a)エ
チレンや、プロピレンなどのα−オレフィンから主とし
てなるオレフィン系軟質重合体、(b)イソブチレンか
ら主としてなるイソブチレン系軟質重合体、(c)ブタ
ジエン、イソプレンなどの共役ジエンから主としてなる
ジエン系軟質重合体、(d)けい素−酸素結合を骨格と
する軟質重合体(有機ポリシロキサン)、(e)α,β
−不飽和酸とその誘導体から主としてなる軟質重合体、
(f)不飽和アルコールおよびアミンまたはそのアシル
誘導体またはアセタールから主としてなる軟質重合体、
(g)エポキシ化合物の重合体、(h)フッ素系ゴム、
(i)その他の軟質重合体、などが挙げられる。
【0039】これらの軟質重合体の具体例としては、例
えば、(a)としては、液状ポリエチレン、アタクチッ
クポリプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ブテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテンおよび1−デセンなど
の単独重合体; エチレン・α−オレフィン共重合体、
プロピレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体(EPDM)、エチレン・環状
オレフィン共重合体およびエチレン・プロピレン・スチ
レン共重合体などの共重合体が挙げられる。
【0040】(b)としては、ポリイソブチレン、イソ
ブチレン・イソプレンゴム、イソブチレン・スチレン共
重合体などが挙げられる。
【0041】(c)としては、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレンなどの共役ジエンの単独重合体; ブタジエン
・スチレンランダム共重合体、イソプレン・スチレンラ
ンダム共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体の水素添加
物、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体
などの共役ジエンのランダム共重合体; ブタジエン・
スチレン・ブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・
スチレン・ブロック共重合体、イソプレン・スチレン・
ブロック共重合体、スチレン・イソプレン・スチレン・
ブロック共重合体などの共役ジエンと芳香族ビニル系炭
化水素のブロック共重合体、およびこれらの水素添加物
などが挙げられる。
【0042】(d)としては、ジメチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン、ジヒドロキシポリシロ
キサン、などのシリコーンゴムなどが挙げられる。
【0043】(e)としては、ポリブチルアクリレー
ト、ポリブチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニ
トリルなどのアクリルモノマーの単独重合体; ブチル
アクリレート・スチレン共重合体などのアクリルモノマ
ーとその他のモノマーとの共重合体が挙げられる。
【0044】(f)としては、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香
酸ビニル、ポリマレイン酸ビニルなどの(エステル化)
不飽和アルコールの単独重合体; 酢酸ビニル・スチレ
ン共重合体などの(エステル化)不飽和アルコールとそ
の他のモノマーとの共重合体などが挙げられる。
【0045】(g)としては、ポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、エピクロルヒドリンゴム、な
どが挙げられる。
【0046】(h)としては、フッ化ビニリデン系ゴ
ム、四フッ化エチレン−プロピレンゴム、などが挙げら
れる。
【0047】(i)としては、天然ゴム、ポリペプチ
ド、蛋白質、及び特開平8−73,709号公報記載の
ポリエステル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱
可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマ
ーなどが挙げられる。これらの軟質重合体は、架橋構造
を有したものであってもよく、また、変性により官能基
を導入したものであってもよい。
【0048】これらの軟質重合体はそれぞれ単独で、あ
るいは2種以上混合して用いることができる。またその
割合は、本発明の目的を損なわれない範囲で適宜選択さ
れる。
【0049】(2)配合剤 上記各種配合剤の具体例としては、樹脂工業で通常用い
られているものであれば格別な制限はなく、例えば、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、
染料や顔料などの着色剤、滑剤、柔軟化剤、帯電防止
剤、蛍光増白剤、充填材などの配合剤が挙げられる。
【0050】酸化防止剤としては、フェノール系酸化防
止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙
げられるが、これらの中でも、フェノール系酸化防止剤
が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤が特
に好ましい。
【0051】フェノール系酸化防止剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−
t−アミル−6−(1−(3,5−ジ−t−アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレート
などの特開昭63−179,953号公報や特開平1−
168,643号公報に記載されるアクリレート系化合
物;オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス
(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタン[すなわ
ち、ペンタエリスリメチル−テトラキス(3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネ
ート)]、トリエチレングリコールビス(3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオネート)などのアルキル置換フェノール系化合物;
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリ
ノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリア
ジン、4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジ
ン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5−トリ
アジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;
などが挙げられる。
【0052】リン系酸化防止剤としては、一般の樹脂工
業で通常使用される物であれば格別な限定はなく、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、10−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−
10−オキサイドなどのモノホスファイト系化合物;
4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4,
4’イソプロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル
(C12〜C15)ホスファイト)などのジホスファイ
ト系化合物などが挙げられる。これらの中でも、モノホ
スファイト系化合物が好ましく、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトなどが特に好ましい。
【0053】イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジ
ラウリル3,3−チオジプロピオネート、ジミリスチル
3,3’−チオジプロピピオネート、ジステアリル
3,3−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル
3,3−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール
−テトラキス−(β−ラウリル−チオ−プロピオネー
ト、3,9−ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ [5,5] ウン
デカンなどが挙げられる。
【0054】これらの酸化防止剤は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤の配合量は、本発明の目的を損なわれない範
囲で適宜選択されるが、熱可塑性重合体樹脂100重量
部に対して通常0.001〜5重量部、好ましくは0.
01〜1重量部の範囲である。
【0055】紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2
−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤;4−t−ブチルフェニル−2−ヒドロキシベンゾエ
ート、フェニル−2−ヒドロキシベンゾエート、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル
−6−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミジルメ
チル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オ
クチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−4−オクチルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾールなどのベゾエート系紫外線吸収剤;
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸3水和物、2
−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−
ドデカロキシ−2−ホドロキシベンゾフェノン、4−ベ
ンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;エチル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2’
−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルア
クリレートなどのアクリレート系紫外線吸収剤;
[2,2’−チオビス(4−t−オクチルフェノレー
ト)]−2−エチルヘキシルアミンニッケルなどの金属
錯体系紫外線吸収剤などが挙げられる。
【0056】光安定剤としては、例えば、2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネー
ト、4−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ)−1−(2−(3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ)エチル)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンなどのヒンダードアミン系光安
定剤を挙げることができる。
【0057】近赤外線吸収剤は、例えば、シアニン系近
赤外線吸収剤; ピリリウム系赤外線吸収剤; スクワ
リリウム系近赤外線吸収剤; クロコニウム系赤外線吸
収剤; アズレニウム系近赤外線吸収剤; フタロシア
ニン系近赤外線吸収剤; ジチオール金属錯体系近赤外
線吸収剤; ナフトキノン系近赤外線吸収剤; アント
ラキノン系近赤外線吸収剤; インドフェノール系近赤
外線吸収剤; アジ系近赤外線吸収剤; 等が挙げられ
る。また、市販品の近赤外線吸収剤SIR−103,S
IR−114,SIR−128,SIR−130,SI
R−132,SIR−152,SIR−159,SIR
−162(以上、三井東圧染料製)、Kayasorb
IR−750,Kayasorb IRG−002,
Kayasorb IRG−003,IR−820B,
Kayasorb IRG−022,Kayasorb
IRG−023,Kayasorb CY−2,Ka
yasorb CY−4,Kayasorb CY−9
(以上、日本化薬製)等を挙げることできる。
【0058】染料としては、脂環構造を有する熱可塑性
重合体に均一に分散・溶解するものであれば特に限定さ
れないが、本発明で用いられる熱可塑性炭化水素系重合
体との相溶性が優るので油溶性染料(各種C.I.ソル
ベント染料)が広く用いられる。油溶性染料の具体例と
してはThe Society of Diyesan
d Colourists社刊Color Index
vol.3に記載される各種のC.I.ソルベント染
料が挙げられる。
【0059】顔料としては、例えば、ピグメントレッド
38等のジアリリド系顔料; ピグメントレッド48:
2、ピグメントレッド53、ピグメントレッド57:1
等のアゾレーキ系顔料; ピグメントレッド144、ピ
グメントレッド166、ピグメントレッド220、ピグ
メントレッド221、ピグメントレッド248等の縮合
アゾ系顔料; ピグメントレッド171、ピグメントレ
ッド175、ピグメントレッド176、ピグメントレッ
ド185、ピグメントレッド208等のペンズイミダゾ
ロン系顔料; ピグメントレッド122等のキナクリド
ン系顔料; ピグメントレッド149、ピグメントレッ
ド178、ピグメントレッド179等のペリレン系顔
料; ピグメントレッド177等のアントラキノン系顔
料が挙げられる。
【0060】本発明方法により製造される導光板に着色
を必要とするときは、染料と顔料の何れでも、本発明の
目的の範囲で使用でき、限定されるものではないが、ミ
クロな光学特性が問題となるような導光板の場合には染
料による着色が好ましい。また、紫外線吸収剤が目視で
は黄色〜赤色の色を示すこともあり、近赤外線吸収剤が
目視では黒色の色を示すこともあるため、これらと染料
を厳密に区別して使用する必要は無く、また、組合わせ
て使用しても良い。
【0061】滑剤としては、脂肪族アルコールのエステ
ル、多価アルコールのエステルあるいは部分エステル等
の有機化合物や無機微粒子等を用いることができる。有
機化合物としては、例えば、グリセリンモノステアレー
ト、グリセリンモノラウレート、グリセリンジステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタ
エリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトール
トリステアレート等が挙げられる。
【0062】他の滑剤としては、一般に無機粒子を用い
ることができる。ここで無機微粒子としては、周期律表
の1族、2族、4族、6〜14族元素の酸化物、硫化
物、水酸化物、窒素化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、燐酸塩、亜燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪
酸塩、チタン酸塩、硼酸塩およびそれらの含水化物、そ
れらを中心とする複合化合物、天然化合物などの粒子が
挙げられる。
【0063】可塑剤としては、例えば、トリクレジルフ
ォスフェート、トリキシリルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェー
ト、ジフェニルクレジルフォスフェート、モノフェニル
ジクレジルフォスフェート、ジフェニルモノキシレニル
フォスフェート、モノフェニルジキシレニルフォスフェ
ート、トリブチルフォスフェート、トリエチルフォスフ
ェートなどの燐酸トリエステル系可塑剤; フタル酸ジ
メチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、
フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル系可塑
剤; オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エ
ステルなどの脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤; 二価
アルコールエステル系可塑剤;オキシ酸エステル系可塑
剤; などが使用できるが、これらの中でも燐酸トリエ
ステル系可塑剤が好ましく、トリクレジルフォスフェー
ト、トリキシリルフォスフェートが特に好ましい。
【0064】さらに、可塑剤の具体例としては、スクア
ラン(C3062、Mw=422.8)、流動パラフ
ィン(ホワイトオイル、JIS K2231に規定され
るISO VG10、ISO VG15、ISO VG
32、ISO VG68、ISO VG100、VG8
およびVG21など)、ポリイソブテン、水添ポリブタ
ジエン、水添ポリイソプレン等が挙げられる。これらの
中でもスクアラン、流動パラフィンおよびポリイソブテ
ンが好ましい。
【0065】帯電防止剤としては、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールなどの長鎖アルキルアルコー
ル、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリトー
ルモノステアレートなどの多価アルコールの脂肪酸エス
テルなどが挙げられるが、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコールが特に好ましい。
【0066】これらの配合剤は単独、2種以上混合して
用いることができ、その割合は、本発明の目的を損なわ
れない範囲で適宜選択される。配合量は、本発明の目的
を損なわれない範囲で適宜選択されるが、熱可塑性重合
体樹脂100重量部に対して通常0.001〜5重量
部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。
【0067】成形材料 本発明においては、上記熱可塑性樹脂単独で、あるいは
熱可塑性樹脂に必要に応じて上記軟質重合体、配合剤を
混合したものを成形材料として用いることができる。成
形材料としては、通常二軸混練機を用い、混練後は、溶
融状態で棒状に押出し、ストランドカッターで適当な長
さに切り、ペレット化して用いられることが多い。
【0068】導光板 本発明において「導光板」とは側端面から入射した光源
からの光を長手方向に導きながら出射させるための部材
であり、用途は特に限定されないが、例えばラップトッ
プ型、ノート型、ブック型、パームトップ型、などのパ
ーソナルコンピューター、ワードプロセッサーといった
OA機器、壁掛け用などの液晶テレビといった家電製
品、電飾看板、ライトテーブル、ビュワーその他の表示
装置にバックライトとして使用される面状光源装置に用
いられる導光板を意味している。
【0069】以下に、導光板の実施形態を説明する。図
1(A)は本実施形態に係る導光板を組み込んだ面状光
源装置の概要を示す概略斜視図、図1(B)は図1
(A)の断面図、図1(C)は図1(B)の要部拡大
図、図1(D)は図1(C)の反射面についての部分拡
大図である。まず、面状光源装置、特にエッジライト方
式面状光源装置の概要について説明する。
【0070】エッジライト方式面状光源装置10は、た
とえば図1(A)に示すように、光入射面100aから
入射した光源光を長手方向に導きながら出射させるため
の導光板100と、導光板100の少なくとも一側面に
配置された冷陰極管などからなる光源200と、光源2
00を囲むように配置され導光板100の光源側端面1
00aに直接入射しなかった光源光を導光板100に効
率良く導くためのランプリフレクター300と、導光板
100の光出射面100b側に配置され当該出射面10
0bから出射された光を拡散させるための光拡散シート
400と、導光板100の光反射面100c側に配置さ
れ、導光板100から漏れた光を再度導光板100内に
戻すための反射シート500とを有して構成されてい
る。
【0071】本実施形態での導光板100は、図1
(B)に示すように、出射面100bから出射される光
が全体として均一になるよう、断面が光源200から遠
ざかるにつれて漸次薄くなるようなくさび型をしてお
り、光源から遠ざるにつれて、導光板100の出射面1
00b外部に対する入射角θ1(図1(C)参照)がよ
り多く臨界角(全反射が起こる最小の入射角)以下にな
るようになっている。なお、本発明においての導光板と
は、その入射面に基づく面100aの厚みが5mm以
下、好ましくは0.1〜4mmであり、より好ましくは
0.3〜3mmである。その対向面100dの厚みは4
mm以下、好ましくは0.05〜3mm、より好ましく
は0.1〜2mmである。また入射面と出射面の面積比
としては、前者/後者に基づき1/5〜1/500、好
ましくは1/10〜1/400、より好ましくは1/1
5〜1/300であるようなものを指す。また出射面の
対角線の長さが10インチ以上の導光板においてより効
果が期待できる。
【0072】本発明の実施形態では、図1(C)に示す
ように、導光板100の裏面にV溝1001からなるパ
ターンを、導光板の100の光源側から末端部分にかけ
て漸次密、若しくは溝が深くなるように施した導光板を
得ることができる金型を使用する。本実施形態における
隣接するV溝1001間のピッチPc(図1(D)参
照)は、10〜5,000μm、好ましくは30〜1,
000μm、より好ましくは50〜500μmであるこ
とが望ましい。また、V溝の溝の高さHは10〜5,0
00μm、好ましくは30〜1,000μm、より好ま
しくは50〜500μmであることが望ましい。また、
V溝1001間における導光板100の100d側のピ
ッチPcは、100a側のピッチPcに対して、0.5
〜50%小さいことが好ましい。
【0073】成形方法 上記導光板の成形方法としては、従来公知の成形方法に
従えば良く、射出成形、プレス成形、押出ブロー成形、
射出ブロー成形、多層ブロー成形、コネクションブロー
成形、二重壁ブロー成形、延伸ブロー成形、真空成形、
回転成形などが挙げられるが、溶融成形(たとえば、熱
プレス成形や射出成形)が好ましく、より好ましくは射
出成形であるときに、成形性および生産性の観点から望
ましい。以下に、射出成形により、導光板を製造する場
合を例に取り説明する。
【0074】射出成形 本実施形態では、上記導光板100をスクリュー式射出
成形機により製造する方法について説明する。図2
(A)〜(E)は本発明の第1実施形態に係る導光板の
製造方法を示す概略図、図3(A)は図2の方法により
製造された導光板の断面図、図3(B)は図3(A)の
底面図である。
【0075】スクリュー式射出成形機は、図2(A)に
示すように、ホッパー1と、加熱シリンダー2と、スク
リュー3と、金型4、射出シリンダー5とを有して構成
されている。なお、本発明における成形方法は薄くて、
大画面サイズの成形に対して好適であれば良く特に限定
はされない。
【0076】(1)成形用材料の投入、可塑化溶融 まず、図2(A)に示すように、ホッパー1に、上述し
た熱可塑性樹脂および必要に応じて混合されるその他の
ポリマー、各種配合剤、充填剤からなる成形用材料を所
定の割合で混合させて、たとえば二軸混練機にて混練
後、ペレット化されたものを投入する。投入された成形
用材料はその自重によって、加熱シリンダー2内に落下
して、スクリュー3に接触するとともに、その回転によ
って次第に加熱シリンダー2の先端部に送られる。
【0077】ここで、加熱シリンダー2の温度を制御す
ることが望ましい。成形用材料の溶融温度は、用いる熱
可塑性樹脂の種類によっても異なるが、通常150〜4
00°C、好ましくは180〜360°C、より好まし
くは190〜330°C、特に好ましくは200〜30
0°Cである。そこで、加熱シリンダー2の温度は、成
形用材料が良好に溶融し、かつ樹脂を熱分解させない
で、金型内での安定かつ高い流動性を示すように適宜決
定される。このような温度に保つことで、樹脂のヤケや
成形歪みを軽減できる。加熱シリンダー2の温度の制御
は、ジャケットやヒーターにより行うことができる。
【0078】スクリュー3の回転数は、成形用材料が均
一に混合されるように適宜決定される。
【0079】(2)成形用材料の蓄積、スクリューの後
退 このようにして可塑化溶融された成形用材料は、スクリ
ュー3の先端部に所定量蓄えられ、この可塑化の進行に
ともなって、スクリュー3を加熱シリンダー2内で、加
熱シリンダー2の先端部にあるノズル21から遠ざかる
よう、所定距離を後退させる。このとき、スクリュー3
の後退運動を抑制するような方向で射出シリンダー5側
に20〜150kgf/cmの背圧をかけることが
望ましい。背圧を20〜150kgf/cmとする
ことで、成形用材料の可塑化と混練の効果を高めること
ができるともに、成形品の気泡、シルバーストリークの
発生を防止することができる。
【0080】スクリュー3を加熱シリンダー2内で所定
の距離を後退させることにより、シリンダー2の先端部
ノズル21付近に所定量の成形用材料が蓄えられてい
き、これが金型4内に射出される成形用材料の射出量と
なる。射出量は、導光板の大きさ、厚みなどの関係上、
特に限定されない。この後退距離の制御は、図示しない
マイクロスイッチなどによって適宜決定される。
【0081】(3)射出 次に、図2(B)(C)に示すように、射出シリンダー
5によって、スクリュー3を加熱シリンダー2内のノズ
ル21に向かって、所定の速度で前進させて、ノズル2
1付近に蓄えられていた可塑化溶融した成形用材料を、
ノズル21を通して金型4内に充填させる。
【0082】このとき、射出速度を3段階に変化させる
ことが好ましい。すなわち、まず、スクリュー3をノズ
ル21に向かって、所定の速度V1で前進させて、スプ
ルーおよびランナーに成形用材料を押し込み、金型のゲ
ート付近を通過し始めるときに、スクリュー3の前進速
度を速度V2に低下させ、その後は前記前進し始めの速
度V1より速くなる速度V3にする。この速度V3が射
出速度に対応する。具体的には、スクリュー3の前進速
度V3に対応する射出速度を、本実施形態では10cm
/s以上1,000cm/s以下とすることが
望ましい。射出速度が10cm/s未満であると、
薄くて、大画面サイズの導光板を高い面精度で得ること
が困難であり、輝度斑が発生しやすい傾向にある。その
一方、射出速度の上限は、成形用材料の流動性をコント
ロールできる範囲内で決定することが望ましいが、射出
速度があまりに速すぎると、剪断力で成形用材料の温度
が急上昇して、成形品へのシルバーストリーク(銀条)
の発生原因となるおそれがある。
【0083】また、スクリュー3をノズル21側に前進
させることにより成形用材料をノズル21から射出する
際の成形用材料に対して加えられる圧力(射出圧力)
は、主として、成形用材料の粘度特性(流動性)、成形
品の形状や肉厚、または金型4の構造によって適宜決定
することができる。射出圧力は、成形用材料を金型4内
に射出する段階(以下、射出圧ともいう)と、金型内に
充填し終わった後の段階(以下、保圧ともいう)の2段
階に分けられる。射出圧は、金型内への成形材料の充填
に際して、徐々に上昇し、金型への充填完了とともに、
急上昇および急降下し、ピーク圧を示す。その後に金型
内へ加える圧力が保圧である。
【0084】保圧は、射出圧によって金型が略充填され
た後、金型4のゲート部分が完全に冷却固化するまでの
一定時間、かけられる圧力であり、下限で、少なくとも
100kgf/cm以上、好ましくは120kgf
/cm以上、さらに好ましくは150kgf/cm
以上である。保圧を少なくとも100kgf/cm
以上とすることで、成形品たる導光板のひけの発生
が防止され、成形収縮率を小さくすることができ、寸法
精度の優れた導光板を得ることができる。その一方、保
圧の上限は、金型の型締め圧の範囲内で決定することが
望ましい。保圧が金型の型締め圧を越えると、冷却途中
の金型が開いてしまうおそれがある。したがって、保圧
は2,000kgf/cm以下、好ましくは1,5
00kgf/cm以下、より好ましくは1,200
kgf/cm以下であることが望ましい。
【0085】本実施形態では、ピーク圧は、保圧の95
〜15%、さらに好ましくは90〜40%、最も好まし
くは80〜60%となることが好ましい。このような範
囲に設定することで、金型4内への充填不良(ショート
ショット)を防止して、成形品たる導光板の密度を大き
くすることができるとともに、成形収縮率を低く抑える
ことができるので、高精度の導光板を得ることができ
る。また、成形品に対する過剰なバリの発生を抑制で
き、成形品に過剰な内部応力を残すことによって生じる
変形の発生を防止することができるとともに、金型4内
への過充填(オーバーパッキング)による離型の困難性
を回避して、金型の損傷を防止することができる。
【0086】射出成形機のノズル径は、成形用材料が熱
分解しないように決定されるが、本実施形態で成形用材
料として脂環式構造含有重合体樹脂を用いると、従来に
比べてノズル径を小さくすることができる。
【0087】なお、図3(A)(B)に示すように、本
実施形態では、導光板100の略中央付近より光入射面
側の、光出射面100bの側に、ゲートに相当する跡6
00が残るように射出成形を行うことが好ましい。また
ゲート厚みはゲートを有するくさび型側面の厚みの50
%以上とし、ゲート面積は、ゲートを有するくさび型の
側面の面積との比率が1:2〜1:15、好ましくは
1:2.5〜1:10、より好ましくは1:3〜1:5
のとき、この部分から成形用材料を注入することで、金
型内での材料の流動特性が向上し、フローマークやヒケ
を防止するとともに、ゲート跡600が光反射面100
cに残らず、輝度斑を生じにくくなるので都合がよく、
ゲートカットも容易である。
【0088】(4)成形用材料の冷却固化 金型4内に充填された成形用材料は、一定時間、金型4
内に保持され、冷却固化させる。
【0089】金型温度は、特に限定されないが、10〜
180°C、好ましくは40〜150°C、より好まし
くは60〜120°Cであることが望ましい。一般に、
成形効率の観点からは、より早く冷却を完了させ、また
成形品の型離れ(離型性)を良好にするために金型温度
は低いことが望ましいが、あまりに低いと金型内での樹
脂の流動性が悪くなり、成形不良の要因となってしま
う。一方、成形性の観点からは、成形用材料の流動性を
向上させるために金型温度は高い方が望ましいが、あま
りに高くして成形用材料のガラス転移点Tgを越えるこ
ととなると金型と成形品たる導光板との型離れが悪くな
り、成形品の面精度を確保することができなくなるため
好ましくない。また金型温度が低いとヒケや気泡発生の
要因となり、成形収縮率も大きくなってしまい、高精度
の成形品を得ることができない。金型温度を10〜18
0°Cとすることで、かかる成形効率および成形性双方
のバランスがとれる。
【0090】冷却時間は、シリンダー温度、金型温度、
成形品の厚みなどによって適宜変更され得る。冷却時間
を長くとれば、成形品の変形を減少させることができる
が、サイクル時間を長くしてしまうことに加えて、成形
品の型離れを困難にする。一方、冷却時間を短くする
と、成形品の固化が不十分となり、それによって成形品
の変形や寸法安定性の悪化をもたらせてしまう。したが
って、これらのことを考慮に入れて、最適冷却時間を決
定することが必要であり、通常は1〜15分程度であ
る。
【0091】なお、金型の型締め圧は2,000〜10
0kgf/cm、好ましくは1,900〜500k
gf/cm、さらに好ましくは1,800〜1,0
00kgf/cmであることが望ましい。金型の型
締め圧を2,000〜100kgf/cmとするこ
とで、金型内への成形用材料充填時に金型が受ける圧力
により、金型が開いてしまうといった不都合を回避で
き、ひいては成形効率向上にも寄与できる。
【0092】(5)成形品の取り出し このようにして、金型内で一定時間冷却された後、金型
を開き、成形品を取り出して成形工程の1サイクルが終
了する(図2(E)参照)。このようなサイクルは、手
動運転又は自動運転のいずれの運転で行ってもよい。
【実施例】以下、本発明をさらに具体化した実施例に基
づき、比較例と比較して説明するが、本発明はこれらの
実施例には限定されない。なお、以下の実施例および比
較例において、「部」や「%」は、特に断りのない限り
は重量基準である。
【0093】以下の製造例、実施例および比較例におい
て、各種物性の測定法は次のとおりである。
【0094】(1)屈折率は25°CにおけるASTM
−D542準拠で測定した値とする。
【0095】(2)ガラス転移温度(Tg)は、JIS
−K7121に基づいて測定した値とする。
【0096】(3)メルトフローレート(MFR)は、
JIS−K6719に基づいて、280°C,荷重2.
16kgfの荷重で測定し、このダイの穴径φは2.0
95±0.03mm、ピストン移動距離は25.0±
0.25mmで規定した。
【0097】(4)落錘衝撃試験の50%破壊エネルギ
ーは、3mm厚平板を射出成形により成形し、温度23
°C、相対湿度50%の雰囲気下、この平板を3/4イ
ンチ半径のミサイル型重りでJIS−K−7211に基
づいて測定した。
【0098】(5)透明性は、分光光度計(日本分光社
製の製品番号U−30)により、波長400〜900n
mの範囲について波長を連続的に変化させて光透過率
(%)を測定し、最小の透過率を、その導光板の光透過
率として測定した。光透過率が高いほど、透明性に優れ
ている。
【0099】(6)外観成形性は、得られた導光板を目
視により、発泡やボイドなどの不良現象が起きていない
かを確認し、またV溝形状が良好に転写されているか否
かを確認し以下の判定基準で評価した。
【0100】 ◎…不良現象がなく、V溝形状の転写性も良好。 ○…不良現象、V溝形状の転写性も成形上問題にならな
い。 △…発泡やボイド、バリなどの不良現象が一部観測さ
れ、V溝の転写性もかけや未充填などが一部観測でき
る。 ×…発泡やボイド、バリなどの不良現象が観測され、V
溝の転写性もかけや未充填などが観測できる。
【0101】(7)輝度斑(ムラ)は、輝度計(BM−
7:トプコン株式会社製)を用い、導光板発光面(導光
板の成形面の周辺から1.5cm内側の長方形面)の厚
肉部と薄肉部を等間隔にそれぞれ3点の輝度(垂直方
向)を測定し、輝度斑(%)=(最小値/最大値)×1
00で評価し、以下の判定基準で評価した。
【0102】 ◎…88%以上 ○…85%以上、88%未満 △…82%以上、85%未満 ×…82%未満 (8)耐熱性は、環境変化(温度変化)による寸法変化
を測定することにより行った。導光板は通常長時間、点
灯することとなるので、温度による寸法変化が問題とな
ることが多い傾向にある。このため、代表的特性とし
て、導光板をギヤーオーブン中で100°C、24時間
保持した後の寸法変化を測定し、以下の判定基準で評価
した。
【0103】 ◎…寸法変化が0.1%以下 ○…寸法変化が0.1%を超え0.3%以下 △…寸法変化が0.3%を超え1.0%以下 ×…寸法変化が1.0%を超える (9)機械的強度は、落下試験による耐衝撃性により評
価した。用意した10枚の導光板の同位置に3/4イン
チ半径のミサイル型おもり(重さ10g)を50cmの
高さより自然落下させ、割れや亀裂が入るかを観察し、
以下の判定基準で評価した。
【0104】 ◎…割れや亀裂の無い物が10枚中0枚 ○…割れや亀裂の無い物が10枚中1枚以上3枚以下 △…割れや亀裂の無い物が10枚中4枚以上6枚以下 ×…割れや亀裂の無い物が10枚中7枚以上[製造例
1]シクロヘキサン258リットルを装入した反応容器
に、常温、窒素気流下でビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン(以下NBと略す)(118kg)を加え、5
分間攪拌を行った。さらにトリイソブチルアルミニウム
を系内の濃度が1.0ml/リットルとなるように添加
した。続いて、攪拌しながら常圧でエチレンを流通させ
系内をエチレン雰囲気とした。オートクレーブの内温を
70°Cに保ち、エチレンにて内圧がゲージ圧で6kg
/cmとなるように加圧した。10分間攪拌した
後、予め用意したイソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドおよびメ
チルアルモキサンを含むトルエン溶液5.0リットルを
系内に添加することによって、エチレン、NBの共重合
反応を開始させた。このときの触媒濃度は、全系に対し
てイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデ
ニル)ジルコニウムジクロリドが0.015mmol/
リットルであり、メチルアルモキサンが7.5mmol
/リットルである。
【0105】重合中、系内にエチレンを連続的に供給す
ることにより、温度を70°C、内圧をゲージ圧で6k
g/cmに保持した。50分後、重合反応をイソプ
ロピルアルコールの添加により停止した。脱圧後、ポリ
マー溶液を取り出し、その後、水1mに対し濃塩酸
5リットルを添加した水溶液と1:1の割合で強攪拌下
に接触させ、触媒残渣を水相へ移行させた。この接触混
合液を静置したのち、水相を分離除去し、さらに水洗を
2回行い、重合液相を精製分離した。
【0106】この反応溶液をガードフィルターに通した
後、遠心薄膜連続蒸発乾燥機を用いた直接乾燥法によ
り、溶媒とモノマー、その他の揮発成分の除去を行っ
た。得られた溶融樹脂は溶融押出し器によりペレット化
し、エチレン・NBの共重合体(A)を得た。
【0107】以上のようにして、得られたエチレン・N
B共重合体(A)の、シクロヘキサンを溶媒としたGP
C(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ)でポリ
イソプレン換算で測定される重合平均分子量Mwは3
8,000、分子量分布Mw/Mnは2.37、重合体
のMFRは55g/10min.、50%破壊エネルギ
ーは0.63J、ガラス転移温度Tgは140°C、屈
折率は1.53、13C−NMRより算出したNB含量
は53モル%であった。
【0108】[製造例2]反応時間を46分とした以外
は製造例1と同様に行い、MFRが65g/10mi
n.、50%破壊エネルギーは0.48J、Tg141
°C、及び屈折率1.53、NB含量53%であるエチ
レン・NB共重合体(B)を得た。
【0109】[製造例3]反応時間を20分とした以外
は製造例1と同様に行い、、MFRが178g/10m
in.、50%破壊エネルギーは0.31J、Tg14
1°C、及び屈折率1.53、NB含量55%であるエ
チレン・NB共重合体(C)を得た。
【0110】[製造例4]エチレンによる内圧をゲージ
圧で6.4kg/cmとなるように調整した以外は
製造例1と同様の方法で重合を行った。得られたエチレ
ン・NB重合体(D)は、MFRが52g/10mi
n.、50%破壊エネルギーは0.19J、Tg123
°C、屈折率1.53、及びNB含量43%であった。
【0111】[製造例5]反応時間を17分とした以外
は製造例1と同様の方法で、MFRが203g/10m
in.、50%破壊エネルギーは0.10J、Tg14
2°C、及び屈折率1.53、NB含量53%であるエ
チレン・NB共重合体(E)を得た。
【0112】[製造例6]エチレンによる内圧をゲージ
圧で6.8kg/cmとなるように調整した以外は
製造例1と同様の方法で重合を行った。得られたエチレ
ン・NB重合体(F)は、MFRが53g/10mi
n.、50%破壊エネルギーは0.03J、Tg105
°C、屈折率1.53、及びNB含量33%であった。
【0113】実施例1〜6 製造例1〜6で得られた重合体100重量部に対し、そ
れぞれ0.2重量部のフェノール系老化防止剤ペンタエ
リスリチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−ターシャ
リーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト)と0.4重量部の水添スチレン・ブタジエン・スチ
レン・ブロック共重合体(旭化成工業株式会社製タフテ
ックH1051、クラム状、30°Cにおける屈折率
1.52)を混合し、二軸混練機で混練し、ストランド
(棒状の溶融樹脂)をストランドカッターに通してペレ
ット(粒状)状の成形材料を得た。このペレットを、そ
れぞれ射出成形し、導光板A〜Fを作製した。射出成形
の成形条件は、東芝機械株式会社製の製品番号IS45
0の射出成形機を用い、金型温度60°C、シリンダー
温度310°C、ノズル温度260°C、射出圧1,0
00kgf/cm、保圧800kgf/cm
型締め圧1,200kgf/cm、射出速度(スク
リュー前進速度に対応する)40cm/s、スクリ
ュー背圧70kgf/cm、スクリュー回転数30
rpmであった。また金型内への充填開始から充填終了
までの時間は1秒であった。
【0114】得られた導光板は、図1(A)(B)に示
すように、一端側(100a側)の厚みが2.4mm、
末端側(100d側)の厚み0.5mm、一端側から末
端側までの長さが180mm、直線状光源の軸方向に沿
った長さが320mmである14.5インチサイズであ
り、一端側から末端側へ遠ざかる方向(直線状光源の軸
芯と略垂直方向)につれて厚みが漸次薄くなるようなく
さび型であり、エチレン・NB共重合体(A)〜
(D)、及び(F)を用いた実施例1〜4、及び6の成
形物は、離型の際、ショート ショットやバリの発生は
認められなかった。一方、エチレン・NB共重合体
(E)を用いた実施例5に関しては、V溝転写性は良い
ものの、樹脂製造時の反応時間が短かったため、若干の
バリが発生していた。
【0115】また導光板の光反射面側には、導光板の一
端側から末端側へ遠ざかるにつれて漸次密になるような
V溝が形成された。なお、V溝の形状は、頂角110
°、光源付近でのピッチ幅は0.3〜1.5mm、末端
付近のピッチ幅は0.03〜0.06mmであり、また
溝深さは光源付近から末端付近まで一律に約80μmで
あり、また末端付近のV溝転写性は良好であった。図3
に示すゲートは光出射面側の略中央部分より光入射面に
近い側に位置し、ゲート長さ70mm、ゲート厚み2m
mであった。
【0116】また、導光板表面が発泡しているか否かに
ついて目視により確認したところ、表面は発泡しておら
ず、良好な外観であった。また、導光板の全光線透過率
は92%であり、透明性は良好であった。この導光板を
用いて機械的強度を評価した結果、実施例1から5に関
しては機械的強度は良好であることが確認されたが、実
施例6に関しては、エチレン含量が多くなったため、若
干、機械的強度の低下が認められた。
【0117】このようにして得られた導光板の光入射端
面以外の側端面に株式会社辻本電機製作所製の製品番号
RF188の反射テープを貼り付け、短辺側光入射端部
にハリソン電機株式会社製の管径2.4mmφの冷陰極
ランプを設置し、ランプと導光板光入射部の周囲を株式
会社きもと製の製品番号GR38Wのリフレクターで被
った。さらに導光板の光出射面側に株式会社辻本電機製
作所製の製品番号PCMSAの光拡散性シートを、導光
板の光出射面とは反対面に株式会社辻本電機製作所製の
製品番号RF188の反射シートを配置し、エッジライ
ト方式面状光源ユニットを作製した。このユニットを用
いて、全光線透過率、輝度斑、及び耐熱性について評価
した。上記結果をまとめて、表1に示す。
【0118】比較例1 反応時間を62分とした以外は製造例1と同様に行い、
MFRが40g/10min.、50%破壊エネルギー
は0.95J、Tg139°C、屈折率1.53、NB
含量53%であるエチレン・NB共重合体(F)を得
た。これを実施例1と同様の成形条件で成形し、V溝形
状を有するくさび型導光板を得た。
【0119】得られた導光板は、くさび型の薄肉部が未
充填となり、V溝の転写不良も確認された。機械的強度
に関しては非常に良好であったが、実施例1と同様の面
光源ユニットを用い、全光線透過率、輝度斑、及び耐熱
性を評価した結果、耐熱性は非常に良好であったものの
輝度斑が生じ、V溝の転写不良に起因して導光板内で光
の散乱が生じた結果、全光線透過率も下がった。なお、
導光板表面が発泡しているか否かについて目視により確
認したところ、表面は発泡していた。結果を表1に示
す。
【0120】
【表1】
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、外観上良好であり、し
かも輝度斑が少ない導光板、特に薄くて、大画面サイズ
(例えば、14インチサイズ以上)の導光板およびその
製造方法が提供される。特に、MFRが少なくとも50
g/10min以上である熱可塑性樹脂は溶融粘度が低
く、したがってこうした樹脂を用いる本発明によれば、
溶融成形時の樹脂の溶融流動性を向上でき、外観上良好
な成形品(導光板)を得ることができる。特に、薄く
て、大画面の導光板を成形する際に、溶融粘度が低い樹
脂を用いると、流動、可塑化が低温でも可能となり、冷
却固化も容易になる。さらに溶融流動性が良好なので、
導光板の反射面側のV溝などの微細形状パターンを転写
する場合にも精度良く転写することが可能となる。ま
た、成形の際のサイクルタイムも比較的短時間ですみ、
導光板の生産性が上がるとともに、溶融状態での滞留時
間が短くなり、ボイドや、焼け、色度不良の発生率が下
がるという効果もある。従って、薄くて、大画面サイズ
(例えば、14インチサイズ以上)の導光板を製造する
場合でも、外観上良好で、輝度斑が少ないものとするこ
とが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本実施形態に係る導光板を組み込
んだ面状光源装置の概要を示す概略斜視図、図1(B)
は図1(A)の断面図、図1(C)は図1(B)の要部
拡大図、図1(D)は図1(C)の反射面についての部
分拡大図である。
【図2】図2(A)〜(E)は本発明の第1実施形態に
係る導光板の製造方法を示す概略図である。
【図3】図3(A)は図2の方法により製造された導光
板の断面図、図3(B)は図3(A)の底面図である。
【符号の説明】
1…ホッパー 2…加熱シリンダー 21…ノズル 3…スクリュー 4…金型 5…射出シリンダー 10…面状光源装置 100、…導光板 100a、…光入射面 1001…V溝 100b…光出射面 100c…光反射面 100d、…端部光反射面 200…光源 300…ランプリフレクター 400…光拡散シート 500…光反射シート 600…ゲート跡
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 達雄 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1号 日本ゼオン株式会社総合開発センター内 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】280°C、荷重2.16kgfにおける
    JIS−K−6719により測定したメルトフローレー
    トが50g/10min.以上である熱可塑性樹脂を溶
    融成形してなることを特徴とする導光板。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂の3mm厚平板を3/4
    インチ半径のミサイル型重りでJIS−K−7211に
    より測定した落錘衝撃試験の50%破壊エネルギーが、
    0.01J以上である請求項1記載の導光板。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性樹脂が、脂環式構造含有熱可
    塑性樹脂である請求項1又は2記載の導光板。
  4. 【請求項4】前記脂環式構造含有熱可塑性樹脂が、ノル
    ボルネン系重合体である請求項3記載の導光板。
  5. 【請求項5】280°C、荷重2.16kgfにおける
    JIS−K−6719により測定したメルトフローレー
    トが50g/10min.以上である熱可塑性樹脂を溶
    融成形することを特徴とする導光板の製造方法。
  6. 【請求項6】溶融成形が、射出成形である請求項5記載
    の導光板の製造方法。
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