JPH11300778A - 成形方法および成形品 - Google Patents

成形方法および成形品

Info

Publication number
JPH11300778A
JPH11300778A JP12419298A JP12419298A JPH11300778A JP H11300778 A JPH11300778 A JP H11300778A JP 12419298 A JP12419298 A JP 12419298A JP 12419298 A JP12419298 A JP 12419298A JP H11300778 A JPH11300778 A JP H11300778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
guide plate
light guide
temperature
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12419298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Konishi
裕一郎 小西
Teiji Obara
禎二 小原
Junko Maruyama
淳子 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP12419298A priority Critical patent/JPH11300778A/ja
Publication of JPH11300778A publication Critical patent/JPH11300778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品に黄変や発泡を発生させずに、外観上
良好な成形品を安定して成形し得る成形方法および該方
法により成形された成形品を提供する。 【解決手段】 脂環式構造含有重合体樹脂を射出成形す
る方法において、脂環式構造含有重合体樹脂を予備乾燥
した後、加熱シリンダー温度340°C以下で成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂環式構造含有重
合体樹脂の成形方法および成形品に関し、さらに詳しく
は、成形品に黄変や発泡を発生させずに、外観上良好な
成形品を安定して成形することができる成形方法および
成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロオレフィンポリマーなどの脂環式
構造含有重合体樹脂は、その優れた透明性、耐熱性、成
形性から、様々な分野での応用が検討されている。
【0003】脂環式構造含有重合体樹脂は、耐熱性が高
いことが知られており、これを使って射出成形するに
は、成形時の樹脂温度(射出成形機における加熱シリン
ダー温度に対応)を樹脂が熱分解しない程度に可能な限
り高く設定することで、良好な成形品が得られると考え
られていた。そこで、加熱シリンダー温度を350°C
程度に制御して成形することが一般的であった。
【0004】なお、特開平9−85,743号公報に
は、面精度の高い成形品を得るために、成形に先立っ
て、脂環式構造含有重合体樹脂を一定条件下で加熱乾燥
し、その後の一定時間内に成形するという技術が開示さ
れているが、この場合もシリンダー温度を350°C程
度に制御するようにしていた。また、特開平7−22
4,155号公報には、再現性よく着色のない成型品を
得るために、成形に先立ち、脂環式構造含有重合体樹脂
を一定条件下で一定時間を保持した後、樹脂を一定条件
下で加熱乾燥するという技術が開示されている。本公報
には成形条件の明示的記載はないが、成形時の加熱シリ
ンダー温度は、上記の経緯から通常の温度である350
°C程度であると推測される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば、液晶表示装置用バックライトユニットの導光板など
のように比較的薄くて大きな成形品を脂環式構造含有重
合体樹脂で製造する場合には、予備乾燥を行うことな
く、しかも加熱シリンダー温度を350°C程度以上の
高温に制御すると、成形品に黄変や発泡が発生し、外観
上良好な成形品を安定して成形することができるもので
はなかった。
【0006】本発明は、こうした実状に鑑みてなされ、
成形品に黄変や発泡を発生させずに、外観上良好な成形
品を安定して成形することができる成形方法および該方
法により成形された成形品を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは鋭意検討
の結果、脂環式構造含有重合体樹脂の成形に先立ち、樹
脂を加熱乾燥し、その後一定の加熱シリンダー温度以下
で成形することにより、成形品に黄変や発泡を発生させ
ないで、外観上良好な成形品を安定して成形することが
できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、脂環式構造含有重合
体樹脂を射出成形する方法において、脂環式構造含有重
合体樹脂を予備乾燥した後、加熱シリンダー温度340
°C以下、好ましくは330°C以下で、より好ましく
は320°C以下で、最も好ましくは310°C以下で
成形することを特徴とする。成形に先だって、脂環式構
造含有重合体樹脂を予備乾燥することで、樹脂中の溶存
空気(特に、酸素)を除去し、酸化劣化により成形品表
面に生じる黄変の発生を効果的に防止することができ
る。
【0009】予備乾燥の温度は、特に限定されず、用い
る脂環式構造含有重合体樹脂に応じて適宜決定される
が、ガラス転移温度(Tg)−60°C以上、好ましく
はTg−50°C以上、より好ましくはTg−40°C
以上であって、かつ、Tg−5°C以下、好ましくはT
g−10°C以下、より好ましくはTg−15°C以下
であることが望ましい。
【0010】脂環式構造含有重合体樹脂のガラス転移温
度(Tg)は、高い方が好ましく、110°C以上、好
ましくは120°C以上、より好ましくは130°C以
上、特に好ましくは140°C以上であることが望まし
い。Tgが低すぎると成形品の耐熱性が低下する。
【0011】また、上記温度を保持する時間は、2時間
以上、好ましくは4時間以上、より好ましくは6時間以
上であって、かつ、48時間以下、好ましくは24時間
以下、より好ましくは12時間以下であることが望まし
い。予備乾燥の温度を、用いる樹脂のガラス転移温度
(Tg)−60°C以上とすることで、成形用材料が溶
融したり、成形用材料同士がくっついたりすることな
く、また成形用材料が熱劣化することがない。またこの
温度以上とし、かつ、2時間以上保持することで、成形
品表面の黄変の発生を効果的に防止することができる。
【0012】また、予備乾燥は、窒素分圧を好ましくは
30%以上、より好ましくは50%以上となるような条
件で行うことが望ましい。しかも、予備乾燥時の雰囲気
圧は好ましくは1気圧以下、より好ましくは0.9気圧
以下、特に好ましくは0.8気圧以下であることが望ま
しい。このような雰囲気下で処理を行うことで、酸素の
混入を防止できるとともに、成形機内部に予め吸着して
いる酸素をも除去でき、ひいては酸化劣化に伴う成形品
の黄変の発生を効果的に防止することができる。たとえ
ば、射出成形機による射出成形では、加熱シリンダー内
部やスクリュー外壁に吸着した酸素をも除去できる。ま
た、1気圧以下で乾燥処理することで、成形品表面の黄
変の発生防止により効果的である。
【0013】また、本発明では、射出成形機の加熱シリ
ンダー温度を340°C以下とすることで、成形品に発
泡を発生させずに外観上良好な成形品を安定して成形す
ることができる。
【0014】加熱シリンダー温度の下限は、好ましくは
200°C以上、より好ましくは250°C以上、特に
好ましくは270°C以上であることが望ましい。加熱
シリンダー温度を200°C以上とすることで、成形品
にひけを生じさせるおそれが少なくなり、ひいては外観
上良好な成形品を得ることができる。
【0015】成形は、予備乾燥後6時間以内、好ましく
は4時間以内、より好ましくは2時間以内に行うのが望
ましい。予備乾燥後の時間が長すぎると成形品表面の黄
変の発生を効果的に防止することが困難になる。
【0016】射出成形に際して使用される射出成形機
は、特に限定されず、プランジャー式、プリプラ式、ス
クリュー式を例示することができるが、中でも、スクリ
ュー式が好ましい。スクリュー式とすることで、成形用
材料の可塑化溶融を均一にでき、射出圧力が少なくて済
み、材料替えや色替えを容易迅速に行うことができる。
【0017】脂環式構造含有重合体樹脂 本発明に用いられる脂環式構造含有重合体樹脂は、主鎖
及び/または側鎖に脂環式構造を有するものであり、機
械的強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を
含有するものが好ましい。重合体の脂環式構造として
は、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、不飽和
環状炭化水素(シクロアルケン)構造などが挙げられる
が、機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカ
ン構造やシクロアルケン構造が好ましく、中でもシクロ
アルカン構造を有するものが最も好ましい。脂環式構造
を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4
〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜
15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性、及び
成形性の特性が高度にバランスされ好適である。
【0018】本発明に用いられる脂環式構造含有重合体
樹脂中の脂環式構造を有する繰り返し単位の割合は、使
用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常30重量
%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは7
0重量%である。脂環式構造含有重合体樹脂中の脂環式
構造を有する繰り返し単位の割合が過度に少ないと耐熱
性に劣り好ましくない。脂環式構造含有重合体樹脂中の
脂環式構造を有する繰り返し単位以外の残部は、格別な
限定はなく、使用目的に応じて適宜選択される。
【0019】かかる脂環式構造を有する重合体樹脂の具
体例としては、例えば、(1)ノルボルネン系重合体、
(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役
系ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素重合
体、及びこれらの水素添加物などが挙げられる。これら
の中でも、ノルボルネン系重合体及びその水素添加物、
環状共役ジエン系重合体及びその水素添加物などが好ま
しく、ノルボルネン系重合体及びその水素添加物がより
好ましい。
【0020】(1)ノルボルネン系重合体 ノルボルネン系重合体としては、格別な制限はなく、例
えば、特開平3−14882号公報や特開平3−122
137号公報などで開示される方法によってノルボルネ
ン系モノマーを重合したものが用いられる。具体的に
は、ノルボルネン系モノマーの開環重合体及びその水素
添加物、ノルボルネン系モノマーの付加重合体、ノルボ
ルネン系モノマーとビニル化合物の付加型重合体などが
挙げられる。これらの中でも、耐熱性や誘電特性を高度
にバランスさせる上で、ノルボルネン系モノマーの開環
重合体水素添加物、ノルボルネン系モノマーの付加型重
合体、ノルボルネン系モノマーと共重合体可能なビニル
化合物の付加型重合体などが好ましく、ノルボルネン系
モノマーの開環重合体水素添加物が特に好ましい。
【0021】ノルボルネン系モノマーとしては、ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(慣用名ノルボルネ
ン)、5−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2
−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタ−2−エン、5−エチル−ビシクロ[2.2.1]
ヘプタ−2−エン、5−ブチル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプタ−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ
[2.2.1]−ヘプタ2−エン、5−ヘキシル−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−オクチル−
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−オクタ
デシル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5
−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エ
ン、5−メチリデン−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−
2−エン、5−ビニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
−2−エン、5−プロペニル−ビシクロ[2.2.1]
ヘプタ−2−エン、5−メトキシ−カルボニル−ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−シアノ−ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、5−メチル−5
−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
−2−エン; 5−メトキシカルボニルビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニルビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチル−
5−メトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン、5−メチル−5−エトキシカルボニルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイ
ト、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エニル−2−
メチルオクタネイト、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキ
シメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、
5,6−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピル
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ
カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン;
5−シアノビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5,6
−ジカルボン酸イミド;トリシクロ[4.3.12,5
1,6 ]デカ−3,7−ジエン(慣用名ジシクロペンタ
ジエン)、トリシクロ[4.3.12,5 .01,6 ]デカ
−3−エン;トリシクロ[4.4.12,5 .01,6 ]ウ
ンデカ−3,7−ジエン若しくはトリシクロ[4.4.
2,5 .01,6 ]ウンデカ−3,8−ジエンまたはこれ
らの部分水素添加物(またはシクロペンタジエンとシク
ロヘキセンの付加物)であるトリシクロ[4.4.1
2,5 .01,6 ]ウンデカ−3−エン; 5−シクロペン
チル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−
シクロヘキシル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン、5−シクロヘキセニルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン、5−フェニル−ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン; テトラシクロ[4.4.1
2,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン(単にテトラシ
クロドデセンともいう)、8−メチルテトラシクロ
[4.4.12,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン、
8−エチルテトラシクロ[4.4.12,5 .17,10
0]−ドデカ−3−エン、8−メチリデンテトラシクロ
[4.4.12,5.17,10.0]−ドデカ−3−エン、
8−エチリデンテトラシクロ[4.4.12,5
7,10.0]−ドデカ−3−エン、8−ビニルテトラシ
クロ[[4.4.12,5 .17,10.0]−ドデカ−3−
エン、8−プロペニル−テトラシクロ[4.4.
2,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン、8−メトキ
シカルボニルテトラシクロ[4.4.12,5 .17,10
0]−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカ
ルボニルテトラシクロ[4.4.12,5 .17,10.0]
−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチルテトラシク
ロ[4.4.12,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エ
ン、8−カルボキシテトラシクロ[4.4.12,5 .1
7,10.0]−ドデカ−3−エン; 8−シクロペンチル
−テトラシクロ[4.4.12,5 .17,10.0]−ドデ
カ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ
[4.4.12,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン、
8−シクロヘキセニル−テトラシクロ[4.4.
2, 5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン、8−フェニ
ル−シクロペンチル−テトラシクロ[4.4.12,5
7,10.0]−ドデカ−3−エン; テトラシクロ
[7.4.110,13 .01,9 .02,7 ]トリデカ−2,
4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,
4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、テト
ラシクロ[8.4.111,14 .01,10.03,8 ]テトラ
デカ−3,5,7,12−テトラエン(1,4−メタノ
−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアン
トラセンともいう)、ペンタシクロ[6.5.11,8
3,6 .02, 7 .09,13]ペンタデカ−3,10−ジエ
ン、ペンタシクロ[7.4.13,6 .110,13
1,9 .02,7 ]ペンタデカ−4,11−ジエン; シ
クロペンタジエンの4量体; などのノルボルネン系モ
ノマーなどが挙げられる。これらのノルボルネン系モノ
マーは、それぞれ単独であるいは2種以上組合わせて用
いられる。
【0022】共重合可能なビニル化合物としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチ
ル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,
4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−
ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1
−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセ
ン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタ
デセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20のエチレ
ンまたはα−オレフィン;シクロブテン、シクロペンテ
ン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテ
ン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチ
ル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,
5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−
インデンなどのシクロオレフィン;1,4−ヘキサジエ
ン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−
1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非
共役ジエン;などが挙げられる。これらのビニル系化合
物は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。
【0023】ノルボルネン系モノマーまたはノルボルネ
ン系モノマーと共重合可能なビニル系化合物との重合方
法及び水素添加方法は、格別な制限はなく公知の方法に
従って行うことができる。
【0024】ノルボルネン系モノマーの開環(共)重合
体は、ノルボルネン系モノマーを、開環重合触媒とし
て、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金などの金属のハロゲン化物、硝酸塩ま
たはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる触媒
系、あるいは、チタン、バナジウム、ジルコニウム、タ
ングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物また
はアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物
とからなる触媒系を用いて、溶媒中または無溶媒で、通
常、−50°C〜100°Cの重合温度、0〜50kg
/cm2 の重合圧力で開環(共)重合させることによ
り得ることができる。触媒系に、分子状酸素、アルコー
ル、エーテル、過酸化物、カルボン酸、酸無水物、酸ク
ロリド、エステル、ケトン、含窒素化合物、含硫黄化合
物、含ハロゲン化合物、分子状ヨウ素、その他のルイス
酸などの第三成分を加えて、重合活性や開環重合の選択
性を高めることができる。
【0025】ノルボルネン系モノマーとビニル系化合物
との付加共重合体は、例えば、モノマー成分を、溶媒中
または無溶媒で、チタン、ジルコニウム、又はバナジウ
ム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の
存在下で、通常、−50°C〜100°Cの重合温度、
0〜50kg/cm2 の重合圧力で共重合させる方法
により得ることができる。水素添加ノルボルネン系重合
体は、常法に従って、開環(共)重合体を水素添加触媒
の存在下に水素により水素化する方法により得ることが
できる。
【0026】(2)単環の環状オレフィン系重合体 単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、特開
昭64−66216号公報に開示されているシクロロヘ
キセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環の
環状オレフィン系単量体の付加重合体を用いることがで
きる。
【0027】(3)環状共役ジエン系重合体 環状共役ジエン系重合体としては、例えば、特開平6−
136057号公報や特開平7−258318号公報に
開示されているシクロペンタジエン、シクロヘキサジエ
ンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−または1,
4−付加重合した重合体及びその水素添加物などを用い
ることができる。
【0028】(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体 ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、例えば、特開
昭51−59989号公報に開示されているビニルシク
ロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式
炭化水素系単量体の重合体及びその水素添加物、特開昭
63−43910号公報、特開昭64−1706号公報
などに開示されているシチレン、α−メチルスチレンな
どのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素
添加物などを用いることができる。
【0029】本発明で使用される脂環式構造含有重合体
樹脂の分子量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、
シクロヘキサン溶液(重合体樹脂が溶解しない場合はト
ルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラ
フ法で測定したポリスチレン換算の数平均分子量で、
5,000以上、好ましくは5,000〜500,00
0、より好ましくは8,000〜200,000、特に
好ましくは10,000〜100,000の範囲である
ときに、複屈折が小さいなどの光学特性に優れ、好適で
ある。
【0030】本発明に使用される脂環式構造含有重合体
樹脂の、280°C、荷重2.16kgfにおけるJI
S−K−6719により測定したメルトフローレート
は、使用目的に応じて適宜選択すれば良いが、通常1〜
100g/10min.、好ましくは2〜50g/10
min.、より好ましくは3〜40g/10min.の
範囲が好適である。メルトフローレートが低すぎると成
形時に成形用材料を加温する温度がより高温となるため
加工しにくい場合が生じ、高すぎると成形品の厚み変動
などの成形不良が発生する場合が生じる傾向にある。
【0031】ちなみに、これらの脂環式構造含有重合体
樹脂は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0032】その他の成分 本発明方法により得られる成形品には、上記脂環式構造
含有重合体樹脂に必要に応じて、その他のポリマー、各
種配合剤、充填剤を単独であるいは2種以上混合して用
いることができる。
【0033】その他のポリマー 本発明により得られる成形品には、上記脂環式構造含有
重合体樹脂に必要に応じて、ポリブタジエン、ポリイソ
プレン、SBS、SIS、SEBSなどのゴム;ポリス
チレン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイ
ミド、ポリスルホンなどの樹脂;などのその他のポリマ
ーを配合することができる。また、これらのその他のポ
リマーはそれぞれ単独で、あるいは2種以上混合して用
いることができる。また、その割合は、本発明の目的を
損なわれない範囲で適宜選択される。
【0034】配合剤 本発明により得られる成形品には、上記の脂環式構造含
有重合体樹脂に必要に応じて配合剤を添加することがで
きる。配合剤としては、熱可塑性樹脂材料で通常用いら
れているものであれば格別な制限はなく、例えば、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、染
料や顔料などの着色剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、蛍
光増白剤などの配合剤が挙げられる。
【0035】老化防止剤としては、フェノール系酸化防
止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙
げられるが、これらの中でも、フェノール系酸化防止剤
が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤が特
に好ましい。
【0036】フェノール系酸化防止剤としては、従来公
知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−
t−アミル−6−(1−(3,5−ジ−t−アミル−2
−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレート
などの特開昭63−179953号公報や特開平1−1
68643号公報に記載されるアクリレート系化合物;
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレ
ン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス(メチレ
ン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニルプロピオネート)メタン[すなわち、ペン
タエリスリメチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネー
ト)]、トリエチレングリコール ビス(3−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオネート)などのアルキル置換フェノール系化合物;
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリ
ノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリア
ジン、4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジ
ン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5−トリ
アジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;な
どが挙げられる。
【0037】リン系酸化防止剤としては、一般の樹脂工
業で通常使用される物であれば格別な限定はなく、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシル
ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、10−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−
10−オキサイドなどのモノホスファイト系化合物;
4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4,
4’イソプロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル
(C12〜C15)ホスファイト)などのジホスファイ
ト系化合物などが挙げられる。これらの中でも、モノホ
スファイト系化合物が好ましく、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトなどが特に好ましい。
【0038】イオウ系酸化防止剤としては、例えば、ジ
ラウリル3,3−チオジプロピオネート、ジミリスチル
3,3’−チオジプロピピオネート、ジステアリル
3,3−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル
3,3−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール
−テトラキス−(β−ラウリル−チオ−プロピオネー
ト、3,9−ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ [5,5] ウン
デカンなどが挙げられる。
【0039】これらの酸化防止剤は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤の配合量は、本発明の目的を損なわれない範
囲で適宜選択されるが、ポリマー成分100重量部に対
して通常0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜
1重量部の範囲である。
【0040】紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2
−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤;4−t−ブチルフェニル−2−ヒドロキシベンゾエ
ート、フェニル−2−ヒドロキシベンゾエート、2,4
−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル
−6−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミジルメ
チル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オ
クチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−4−オクチルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾールなどのベゾエート系紫外線吸収剤;
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸3水和物、2
−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−
ドデカロキシ−2−ホドロキシベンゾフェノン、4−ベ
ンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;エチル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2’
−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルア
クリレートなどのアクリレート系紫外線吸収剤;[2,
2’−チオビス(4−t−オクチルフェノレート)]−
2−エチルヘキシルアミンニッケルなどの金属錯体系紫
外線吸収剤などが挙げられる。
【0041】光安定剤としては、例えば、2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネー
ト、4−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ)−1−(2−(3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ)エチル)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンなどのヒンダードアミン系光安
定剤を挙げることができる。
【0042】近赤外線吸収剤は、例えば、シアニン系近
赤外線吸収剤;ピリリウム系赤外線吸収剤;スクワリリ
ウム系近赤外線吸収剤;クロコニウム系赤外線吸収剤;
アズレニウム系近赤外線吸収剤;フタロシアニン系近赤
外線吸収剤; ジチオール金属錯体系近赤外線吸収剤;
ナフトキノン系近赤外線吸収剤;アントラキノン系近赤
外線吸収剤;インドフェノール系近赤外線吸収剤;アジ
系近赤外線吸収剤;等が挙げられる。また、市販品の近
赤外線吸収剤SIR−103,SIR−114,SIR
−128,SIR−130,SIR−132,SIR−
152,SIR−159,SIR−162(以上、三井
東圧染料製)、Kayasorb IR−750,Ka
yasorb IRG−002,Kayasorb I
RG−003,IR−820B,Kayasorb I
RG−022,KayasorbIRG−023,Ka
yasorb CY−2,Kayasorb CY−
4,Kayasorb CY−9(以上、日本化薬製)
等を挙げることできる。
【0043】染料としては、脂環構造を有する熱可塑性
重合体に均一に分散・溶解するものであれば特に限定さ
れないが、本発明で用いられる熱可塑性炭化水素系重合
体との相溶性が優るので油溶性染料(各種C.I.ソル
ベント染料)が広く用いられる。油溶性染料の具体例と
してはThe Society of Diyesan
d Colourists社刊Color Index
vol.3に記載される各種のC.I.ソルベント染
料が挙げられる。
【0044】顔料としては、例えば、ピグメントレッド
38等のジアリリド系顔料;ピグメントレッド48:
2、ピグメントレッド53、ピグメントレッド57:1
等のアゾレーキ系顔料;ピグメントレッド144、ピグ
メントレッド166、ピグメントレッド220、ピグメ
ントレッド221、ピグメントレッド248等の縮合ア
ゾ系顔料;ピグメントレッド171、ピグメントレッド
175、ピグメントレッド176、ピグメントレッド1
85、ピグメントレッド208等のペンズイミダゾロン
系顔料;ピグメントレッド122等のキナクリドン系顔
料;ピグメントレッド149、ピグメントレッド17
8、ピグメントレッド179等のペリレン系顔料;ピグ
メントレッド177等のアントラキノン系顔料が挙げら
れる。
【0045】本発明方法により成形される成形品に着色
を必要とするときは、染料と顔料の何れでも、本発明の
目的の範囲で使用でき、限定されるものではないが、ミ
クロな光学特性が問題となるような成形品の場合には染
料による着色が好ましい。また、紫外線吸収剤が目視で
は黄色〜赤色の色を示すこともあり、近赤外線吸収剤が
目視では黒色の色を示すこともあるため、これらと染料
を厳密に区別して使用する必要は無く、また、組合わせ
て使用しても良い。
【0046】滑剤としては、脂肪族アルコールのエステ
ル、多価アルコールのエステルあるいは部分エステル等
の有機化合物や無機微粒子等を用いることができる。有
機化合物としては、例えば、グリセリンモノステアレー
ト、グリセリンモノラウレート、グリセリンジステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタ
エリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトール
トリステアレート等が挙げられる。
【0047】他の滑剤としては、一般に無機粒子を用い
ることができる。ここで無機微粒子としては、周期律表
の1族、2族、4族、6〜14族元素の酸化物、硫化
物、水酸化物、窒素化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、燐酸塩、亜燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪
酸塩、チタン酸塩、硼酸塩およびそれらの含水化物、そ
れらを中心とする複合化合物、天然化合物などの粒子が
挙げられる。
【0048】可塑剤としては、例えば、トリクレジルフ
ォスフェート、トリキシリルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェー
ト、ジフェニルクレジルフォスフェート、モノフェニル
ジクレジルフォスフェート、ジフェニルモノキシレニル
フォスフェート、モノフェニルジキシレニルフォスフェ
ート、トリブチルフォスフェート、トリエチルフォスフ
ェートなどの燐酸トリエステル系可塑剤;フタル酸ジメ
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル
酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデシル、
フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル系可塑
剤;オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エス
テルなどの脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤;二価アル
コールエステル系可塑剤;オキシ酸エステル系可塑剤;
などが使用できるが、これらの中でも燐酸トリエステル
系可塑剤が好ましく、トリクレジルフォスフェート、ト
リキシリルフォスフェートが特に好ましい。
【0049】さらに、柔軟化剤ないし可塑剤として、主
骨格が主にC−CまたはC=C構造である常温で液状の
炭化水素ポリマーが好ましく用いられる。液状炭化水素
ポリマーの中でも、主鎖の中に炭化水素環を持たない直
鎖状または分岐鎖状の液状炭化水素ポリマーが好まし
い。また、得られる成形品の耐候性に優れることから、
C=C構造を実質的に持たないものが好ましい。この液
状炭化水素ポリマーの重量平均分子量は、好ましくは1
0,000以下、より好ましくは200〜8,000、
特に好ましくは300〜4,000の範囲である。液状
炭化水素ポリマーの具体例としては、スクアラン(C3
0H62、Mw=422.8)、流動パラフィン(ホワ
イトオイル、JIS K2231に規定されるISO
VG10、ISO VG15、ISO VG32、IS
O VG68、ISO VG100、VG8およびVG
21など)、ポリイソブテン、水添ポリブタジエン、水
添ポリイソプレン等が挙げられる。これらの中でもスク
アラン、流動パラフィンおよびポリイソブテンが好まし
い。
【0050】帯電防止剤としては、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールなどの長鎖アルキルアルコー
ル、グリセリンモノステアレート、ペンタエリスリトー
ルモノステアレートなどの多価アルコールの脂肪酸エス
テルなどが挙げられるが、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコールが特に好ましい。
【0051】これらの配合剤は単独、2種以上混合して
用いることができ、その割合は、本発明の目的を損なわ
れない範囲で適宜選択される。配合量は、本発明の目的
を損なわれない範囲で適宜選択されるが、ポリマー成分
100重量部に対して通常0.001〜5重量部、好ま
しくは0.01〜1重量部の範囲である。
【0052】本発明では、脂環式構造含有重合体は、上
記成分を必要に応じて混合して使用される。混合方法
は、脂環式構造含有重合体中に、これらの配合剤が十分
に分散される方法であれば、特に限定されない。例え
ば、ミキサー、二軸混練機、ロール、ブラベンダー、押
出機などで樹脂を溶融状態で混練する方法、適当な溶剤
に溶解して分散させて凝固法、キャスト法、または直接
乾燥法により溶剤を除去する方法などがある。二軸混練
機を用いる場合、混練後は、通常は溶融状態で棒状に押
出し、ストランドカッターで適当な長さに切り、ペレッ
ト化して用いられることが多い。
【0053】成形品 本発明方法による成形品の形状や大きさは、特に限定さ
れるものではないが、本発明方法によれば、1〜2mm
程度の薄さで、縦150mm×横200mm程度以上
(10インチ程度以上)の薄くて、大きいサイズの成形
品に対しても黄変や発泡を生じることなく、外観上良好
な成形品を得ることができる。本発明に係る成形方法に
より得られた成形品は、たとえば、ラップトップ型、ノ
ート型、ブック型、パームトップ型などのパーソナルコ
ンピューター、ワードプロセッサーといったOA機器、
壁掛け用などの液晶テレビといった家電製品、電飾看
板、ライトテーブル、ビュワーその他の表示装置にバッ
クライトとして使用される面状光源装置に用いられる導
光板、拡散板、フレネルレンズなどとして用いられる。
この中で、特に導光板の場合は、各種表示装置の薄型軽
量化の要求と相まって、薄くて、大画面サイズ(たとえ
ば10インチ以上)であり、しかも輝度斑や透明性とい
った光学特性に影響を与えないことが要求される。成形
品たる導光板に黄変や発泡が生じると、光学特性に影響
を与えるので、本発明に係る成形方法により得られた成
形品は黄変や発泡がほとんどなく、導光板として好適に
用いることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0055】第1実施形態 本実施形態では、成形品の成形方法として、各種表示装
置のエッジライト方式面状光源装置10に用いられる導
光板100を成形する方法について説明する。
【0056】図1(A)は本発明方法の一実施形態に係
る導光板を組み込んだ面状光源装置の概要を示す概略斜
視図、図1(B)は図1(A)の断面図、図1(C)は
図1(B)の要部拡大図、図2(A)〜(E)は本発明
の一実施形態に係る導光板の成形方法を示す概略図、図
3(A)は図2の方法により成形された導光板の断面
図、図3(B)は図3(A)の底面図、図4は本発明の
一実施形態に係る導光板の成形に使用される金型の概略
断面図である。
【0057】図1(A)に示すように、本実施形態にお
けるエッジライト方式面状光源装置10は、導光板10
0と、導光板100の少なくとも一側面に配置された光
源200と、光源200を囲むように配置されたランプ
リフレクター300と、導光板100の光出射面100
b側に配置された光拡散シート400と、導光板100
の光反射面100c側に配置された反射シート500と
を有して構成されている。
【0058】光源200としては、冷陰極管、熱陰極管
の蛍光灯が例示でき、特に冷陰極管によれば消費電力が
少ないため、好ましく用いられる。高輝度薄型化のため
に、光源200も細管径で高輝度のものが好ましく、管
径6〜2mm、管面輝度15000cd/m2 以上のも
のがより好ましい。また、光源200の色温度(光源2
00がどのような色をしているかを温度(°K:ケルビ
ン)で表したもの)が、導光板100の出射面100b
から出射される光の見え方に影響を与えるので、出射面
100bから出射される光が、色温度7000〜800
0°K、好ましくは7400〜7500°K程度となる
ような光源を用いることが望ましい。
【0059】ランプリフレクター300は、光源200
を囲むように配置され導光板100の光源側端面100
aに直接入射しなかった光源光を導光板100に効率良
く導くための部材である。ランプリフレクター300と
しては、光を外部に漏らさず、かつ吸収しないような高
反射率、高遮光性のAlおよび/またはAgなどの金属
蒸着フィルムや白色発泡フィルムが例示できる。特に、
ランプリフレクター300としてはリーク防止の点で白
色フィルムが好ましい。
【0060】光拡散シート400は、導光板100の光
出射面100b側に配置され、出射面100bから出射
された光を拡散させ、輝度を高めるための部材である。
光拡散シート400としては、光拡散層を有する透明フ
ィルムを例示できる。
【0061】反射シート500は、導光板100の光反
射面100c側に配置され、導光板100から漏れた光
を再度導光板100内に戻すための部材である。反射シ
ート500としては、高反射率の材料、特に白色発泡フ
ィルムを好ましく例示できる。
【0062】導光板100は、光入射面100aから入
射した光源200の光を長手方向に導きながら光出射面
100bから輝度斑なく出射させるための部材であり、
そのため高透明性と高面精度が要求される。本実施形態
においては、図1(B)に示すように、出射面100b
から出射される光が全体として均一になるよう、断面が
光源200から遠ざかるにつれて漸次薄くなるようなく
さび型をしており、光源から遠ざるにつれて、導光板1
00の出射面100b外部に対する入射角θ1(図1
(C)参照)がより多く臨界角(全反射が起こる最小の
入射角)以下になるようになっている。導光板の材質
は、本実施形態では、脂環式構造含有重合体樹脂で構成
されている。なお、成形方法については後述する。
【0063】成形用材料 成形用材料としては、ノルボルネン系重合体、単環の環
状オレフィン系重合体、環状共役系ジエン系重合体、ビ
ニル脂環式炭化水素重合体、及びこれらの水素添加物な
どの、脂環式構造含有重合体樹脂が用いられる。こうし
た脂環式構造含有重合体樹脂は、主鎖及び/または側鎖
に脂環式構造を有するものであり、機械的強度、耐熱性
などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有するものが好
ましい。重合体の脂環式構造としては、飽和環状炭化水
素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素(シク
ロアルケン)構造などが挙げられるが、機械的強度、耐
熱性などの観点から、シクロアルカン構造やシクロアル
ケン構造が好ましく、中でもシクロアルカン構造を有す
るものが最も好ましい。
【0064】本実施形態においては、上記成形用材料を
ペレット化した形で用いる。なお、後述の予備乾燥を考
慮して、ペレットの厚みは可能な限り薄くした方が望ま
しい。例えば、20〜30mm程度の薄さであれば、ペ
レット内を均一に乾燥することができる。
【0065】予備乾燥 成形に先立ち、成形用材料たる脂環式構造含有重合体樹
脂の予備乾燥を行う。
【0066】このような予備乾燥に用いる乾燥機は、温
度が脂環式構造含有重合体樹脂のガラス転移温度(T
g)−60°C以上になるものであれば特に限定され
ず、通常の樹脂ペレットの乾燥に用いられている熱風循
環式棚形乾燥機、ホッパードライヤー、棚形真空乾燥
機、攪拌型真空乾燥機、攪拌式ホッパードライヤーなど
を例示できる。中でも、攪拌式ホッパードライヤーは、
ペレット内の樹脂温度の均一化が図れる他、乾燥の立ち
上がり時間を短縮できるので、より好ましく用いること
ができる。
【0067】また、予備乾燥は、窒素を注入しながら、
好ましくは1気圧以下の雰囲気で行うことが望ましい。
窒素を注入すると、成形品の黄変の原因となる酸素の混
入を防止できるとともに、成形機内部に予め吸着してい
る酸素をも除去でき、ひいては酸化劣化に伴う成形品の
黄変の発生を効果的に防止することができる。
【0068】後述の成形は、予備乾燥後6時間以内、好
ましくは4時間以内、より好ましくは2時間以内に行う
のが望ましい。乾燥後の時間が長すぎると成形品の黄変
の発生を防止することが困難になる。
【0069】射出成形機 本実施形態では、導光板100をスクリュー式射出成形
機により成形する方法について説明する。スクリュー式
射出成形機は、図2(A)に示すように、ホッパー1
と、加熱シリンダー2と、スクリュー3と、金型4、射
出シリンダー5とを有して構成されている。
【0070】成形用材料の投入、可塑化溶融 まず、図2(A)に示すように、ホッパー1に、予め予
備乾燥されたペレット状の成形用材料を投入する。投入
された成形用材料はその自重によって、加熱シリンダー
2内に落下して、スクリュー3に接触するとともに、そ
の回転によって次第に加熱シリンダー2の先端部に送ら
れる。
【0071】加熱シリンダー2の温度は、成形用材料が
良好に溶融し、かつ樹脂を熱分解させないで、金型内で
の安定かつ高い流動性を示すように決定するのが望まし
く、本実施形態においては、用いる脂環式構造含有重合
体の種類によっても異なるが、340°C以下、好まし
くは330°C以下、より好ましくは320°C以下、
最も好ましくは310°C以下に制御することが望まし
い。340°C以下に制御することで、成形品に発泡を
発生させずに外観上良好な成形品を安定して成形するこ
とができる。加熱シリンダー温度の下限は、好ましくは
200°C以上、より好ましくは250°C以上、特に
好ましくは260°C以上、最も好ましくは280°C
以上に制御することが望ましい。200°C以上に制御
することで、成形品にひけを生じさせるおそれが少なく
なり、外観上良好な成形品を得ることができる。また、
後述する金型4内の成形用材料の流動長を5〜1000
mmと大きくでき、ひいては大きいサイズの成形品を得
ることができる。
【0072】加熱シリンダー2の温度制御は、ジャケッ
トやヒータにより行うことができる。
【0073】スクリュー3の回転数は、成形用材料が均
一に混合されるように適宜決定される。
【0074】成形用材料の蓄積、スクリューの後退 このようにして可塑化溶融された成形用材料は、スクリ
ュー3の先端部に所定量蓄えられ、この可塑化の進行に
ともなって、スクリュー3を加熱シリンダー2内で、加
熱シリンダー2の先端部にあるノズル21から遠ざかる
よう、所定距離を後退させる。このとき、スクリュー3
の後退運動を抑制するような方向で射出シリンダー5側
に20〜150kgf/cm2 の背圧をかけることが望
ましい。
【0075】スクリュー3を加熱シリンダー2内で所定
の距離を後退させることにより、シリンダー2の先端部
ノズル21付近に所定量の成形用材料が蓄えられてい
き、これが金型4内に射出される成形用材料の射出量と
なる。射出量は、導光板の大きさ、厚みなどの関係上、
特に限定されない。この後退距離の制御は、図示しない
マイクロスイッチなどによって適宜決定される。
【0076】射出 次に、図2(B)(C)に示すように、射出シリンダー
5によって、スクリュー3を加熱シリンダー2内のノズ
ル21に向かって、所定の速度で前進させて、ノズル2
1付近に蓄えられていた可塑化溶融した成形用材料を、
ノズル21を通して金型4内に充填させる。
【0077】図4に示すように、本実施形態で用いる金
型4は、上金型41と下金型42とを有しており、パー
ティングを境にそれらの相互が組み合わされることによ
り、内部にキャビティ43が形成されるようになってい
る。
【0078】本実施形態の上金型41および下金型42
とは、たとえば、ステンレス鋼、プリハードン鋼などの
材料で構成される。
【0079】なお、上金型41には樹脂が注入されるゲ
ート44を有し、本実施形態においては、加熱シリンダ
ー3の温度を200°C以上340°C以下に制御する
ことで、ゲート44からキャビティ43の端までの長手
方向の流動長を150〜1000mm、幅方向の流動長
を100〜800mmといった大きいサイズ成形品を得
る場合でも、樹脂の流動性を低下させることがなく、ひ
いては外観上良好な未発泡の成形品を得ることができ
る。
【0080】上記金型内に樹脂を充填させるとき、射出
速度を図5(縦軸はスクリュー3の進速度Vまたは射出
圧P、横軸は時間t)に示すように3段階に変化させる
ことが好ましい。すなわち、まず、スクリュー3をノズ
ル21に向かって、図4に示す所定の速度V1 で前進さ
せて、スプルーおよびランナーに成形用材料を押し込
み、金型のゲート付近を通過し始めるときに、スクリュ
ー3の前進速度を速度V2 に低下させ、その後は前記前
進し始めの速度V1 より速くなる速度V3 にする。この
速度V3 が射出速度に対応する。具体的には、図5にお
けるスクリュー3の前進速度V3 に対応する射出速度
を、本実施形態では20cm3 /s以上200cm3
s以下とする。射出速度が20cm3 /s未満である
と、比較的大画面サイズ(10インチ以上)の導光板を
高い面精度で得ることが困難となり、輝度斑が発生しや
すい傾向にある。
【0081】その一方、射出速度の上限は、成形用材料
の流動性をコントロールできる範囲内で決定することが
望ましいが、射出速度があまりに速すぎると、剪断力で
成形用材料の温度が急上昇して、成形品へのシルバース
トリーク(銀条)の発生原因となるおそれがある。
【0082】また、スクリュー3をノズル21側に前進
させることにより成形用材料をノズル21から射出する
際の成形用材料に対して加えられる圧力(射出圧力)
は、主として、成形用材料の粘度特性(流動性)、成形
品の形状や肉厚、または金型4の構造によって適宜決定
することができる。射出圧力は、成形用材料を金型4内
に射出する段階(以下、射出圧ともいう)と、金型内に
充填し終わった後の段階(以下、保圧ともいう)の2段
階に分けられる。本実施形態に係る成形方法では、図5
に示すスクリュー3の前進速度Vの制御を行った結果、
図5中の点線Pで示す射出圧の変化を示す。
【0083】図5に示すように、射出圧Pは、金型内へ
の成形材料の充填に際して、徐々に上昇し、金型への充
填完了とともに、急上昇および急降下し、ピーク圧P1
を示す。その後に金型内へ加える圧力P2 が保圧であ
る。
【0084】保圧は、射出圧によって金型が略充填され
た後、金型4のゲート部分が完全に冷却固化するまでの
一定時間、かけられる圧力であり、下限で、少なくとも
100kgf/cm2 以上、好ましくは500kgf/
cm2 以上、さらに好ましくは800kgf/cm2
上であることが望ましい。保圧を少なくとも100kg
f/cm2 以上とすることで、成形品たる導光板のひけ
の発生が防止され、成形収縮率を小さくすることがで
き、寸法精度の優れた導光板を得ることができる。その
一方、保圧の上限は、金型の型締め圧の範囲内で決定す
ることが望ましい。保圧が金型の型締め圧を越えると、
冷却途中の金型が開いてしまうおそれがある。したがっ
て、保圧は1900kgf/cm2 以下、好ましくは1
800kgf/cm2 以下、より好ましくは1700k
gf/cm2 以下であることが望ましい。
【0085】本実施形態では、このピーク圧P1 は、保
圧P2 の95〜15%、さらに好ましくは90〜40
%、最も好ましくは80〜60%となることが好まし
い。このような範囲に設定することで、金型4内への充
填不良(ショートショット)を防止して、成形品たる導
光板の密度を大きくすることができるとともに、成形収
縮率を低く抑えることができるので、高精度の導光板を
得ることができる。また、成形品に対する過剰なバリの
発生を抑制でき、成形品に過剰な内部応力を残すことに
よって生じる変形の発生を防止することができるととも
に、金型4内への過充填(オーバーパッキング)による
離型の困難性を回避して、金型の損傷を防止することが
できる。
【0086】射出成形機のノズル径は、成形用材料の熱
分解しないように決定されるが、本実施形態では成形用
材料として脂環式構造含有重合体樹脂を用いているの
で、従来に比べてノズル径を小さくすることができる。
【0087】なお、図3(A)(B)に示すように、本
実施形態では、導光板100の略中央付近における光出
射面100bの側に、図4におけるゲート44に相当す
る跡600が残るように射出成形を行うことが好まし
い。この部分から成形用材料を注入することで、金型内
での材料の流動特性が向上して、金型4内の流動長を大
きくとることができるとともに、ゲート跡600が光反
射面100cに残らず、輝度斑を生じにくくなるので都
合がよい。
【0088】成形用材料の冷却固化 金型4内に充填された成形用材料は、一定時間、金型4
内に保持され、冷却固化させる。
【0089】金型温度は、特に限定されないが、10〜
180°C、好ましくは40〜150°C、より好まし
くは60〜120°Cであることが望ましい。一般に、
成形効率の観点からは、より早く冷却を完了させ、また
成形品の型離れ(離型性)を良好にするために金型温度
は低いことが望ましいが、あまりに低いと金型内での樹
脂の流動性が悪くなり、成形不良の要因となってしま
う。一方、成形性の観点からは、成形用材料の流動性を
向上させるために金型温度は高い方が望ましいが、あま
りに高くして成形用材料のガラス転移点Tgを越えるこ
ととなると金型と成形品たる導光板との型離れが悪くな
り、成形品の面精度を確保することができなくなるため
好ましくない。また金型温度は低いいと、ひけや気泡発
生の要因となり、成形収縮率も大きくなってしまい、高
精度の成形品を得ることができない。金型温度を10〜
180°Cとすることで、かかる成形効率および成形性
双方のバランスがとれる。
【0090】冷却時間は、シリンダー温度、金型温度、
成形品の厚みなどによって適宜変更され得る。冷却時間
を長くとれば、成形品の変形を減少させることができ
が、サイクル時間を長くしてしまうことに加えて、成形
品の型離れを困難にする。一方、冷却時間を短くとる
と、成形品の固化が不十分となり、それによって成形品
の変形や寸法安定性の悪化をもたらせてしまう。したが
って、これらのことを考慮に入れて、最適冷却時間を決
定することが必要であり、通常は1〜7分程度である。
【0091】なお、金型の型締め圧は2000〜100
kgf/cm2 、好ましくは1900〜500kgf/
cm2 、さらに好ましくは1800〜1000kgf/
cm2 であることが望ましい。金型の型締め圧を200
0〜100kgf/cm2 とすることで、金型内への成
形用材料充填時に金型が受ける圧力により、金型が開い
てしまうといった不都合を回避でき、ひいては成形効率
向上にも寄与できる。
【0092】成形品の取り出し このようにして、金型内で一定時間冷却された後、金型
を開き、成形品(図1(A)(B)における導光板10
0)を取り出して成形工程の1サイクルが終了する(図
2(E)参照)。このようなサイクルは、手動運転又は
自動運転のいずれの運転で行ってもよい。
【0093】本実施形態に係る成形方法では、成形に先
だって、脂環式構造含有重合体樹脂を予備乾燥すること
としているので、樹脂中の溶存空気(特に、酸素)を除
去し、酸化劣化により成形品表面に生じる黄変の発生を
効果的に防止することができる。
【0094】また、予備乾燥に際し、窒素を注入しなが
ら処理を行っているので、ペレット内への酸素の混入を
防止できるとともに、成形機内部に予め吸着している酸
素をも除去でき、ひいては酸化劣化に伴う成形品の黄変
の発生を効果的に防止することができる。
【0095】また、加熱シリンダー温度を340°C以
下としているので、成形品に発泡を発生させずに外観上
良好な成形品を安定して成形することができる。その一
方、加熱シリンダー温度の下限を好ましくは200°C
以上としているので、成形品にひけを生じさせるおそれ
が少なくなり、ひいては外観上良好な成形品を得ること
ができる。
【0096】第2実施形態 図6(A)は本発明の第2実施形態に係る導光板の形状
を示す概略断面図、図6(B)は図6(A)の反射面に
ついての部分拡大図である。
【0097】本発明の第2実施形態では、図6(A)に
示すように、導光板100’の裏面にV溝101からな
るパターンを、導光板の100’の光源側から末端部分
にかけて漸次密、若しくは溝が深くなるように施した導
光板を得ることができる金型を使用する以外は、第1実
施形態と同様である。
【0098】本実施形態における隣接するV溝101間
のピッチPC は、10〜5000μm、好ましくは30
〜1000μm、より好ましくは50〜500μmであ
ることが望ましい。また、V溝の溝の高さHは3〜50
0μm、好ましくは10〜500μm、より好ましくは
30〜100μmであることが望ましい。
【0099】V溝などのパターンは精度よく転写されな
いと輝度斑の原因となるが、本実施形態では前記実施形
態と同様、成形用材料として脂環式構造含有重合体樹脂
をシリンダー温度340°C以下で成形しているので、
溶融時の流動性に優れ、V溝などのパターンを形成する
際にも、転写不良を生じるおそれが少なくなる。
【0100】したがって、本実施形態によれば、薄く
て、大きなサイズであるとともに、輝度斑が少ない導光
板を得ることができる。
【0101】
【実施例】以下、本発明をさらに具体化した実施例に基
づき、比較例と比較して説明するが、本発明はこれらの
実施例には限定されない。なお、以下の実施例および比
較例において、「部」や「%」は、特に断りのない限り
は重量基準である。
【0102】以下の製造例、実施例および比較例におい
て、各種物性の測定法は次のとおりである。 (1)主鎖水素添加率および芳香環の水素添加率(核水
素添加率)は、 1H−NMRにより測定した。 (2)ガラス転移温度は、JIS−K7121に基づい
て測定した値とする。
【0103】(3)比重は、JIS−K7112−A法
に基づいて測定した。 (4)メルトフローレートは、JIS−K6719に基
づいて、280°C,2.16kgfの荷重で測定し
た。
【0104】(5)黄変は、色差計カラーアナライザー
を用いて黄色度指数(YI)を測定した。数値が大きい
ほど、着色されている。
【0105】(6)発泡は、目視により、以下の判定基
準により、評価した。
【0106】 ◎…全くない ○…ゲート付近に少しある ×…全体に存在する (7)ひけは、目視により、以下の判定基準により、評
価した。
【0107】 ◎…全くない ○…外周部に少し存在する ×…全体に存在する (8)透明性は、分光光度計(日本分光社製の製品番号
U−30)により、波長400〜900nmの範囲につ
いて波長を連続的に変化させて光透過率(%)を測定
し、最小の透過率を、その導光板の光透過率として測定
した。光透過率が高いほど、透明性に優れている。
【0108】(9)輝度斑(ムラ)は、輝度計(BM−
7:トプコン株式会社製)を用い、導光板発光面(導光
板の成形面の周辺から1.5cm内側の長方形面)を長
辺、短辺との等間隔に合計9点の輝度(垂直方向)を測
定し、輝度斑=(最小値/最大値)で評価し、85%以
上を良好とした。
【0109】(10)色温度は、(6)と同一の輝度計
を用い、同一の方法で発光面9点の色温度(垂直方向)
を測定し、平均値に関して以下の判定基準で評価した。
色温度が高いほど、見え方に影響を及ぼさない。
【0110】 ◎…6500〜7500K(ケルビン) ○…6000〜7000 ×…6000以下 (11)耐熱性を評価した。耐熱性は環境変化(温度変
化)による寸法変化を測定することにより行った。導光
板は通常長時間、点灯することとなるので、温度による
寸法変化が問題となることが多い傾向にある。このた
め、代表的特性として、導光板をギヤーオーブン中で1
00°C、24時間保持した後の寸法変化(%)を測定
して評価した。
【0111】(脂環式構造含有重合体樹脂の製造例1)
窒素雰囲気下、8−エチルテトラシクロ[4.4.1
2,5 .17,10.0]−ドデカ−3−エン(以下、ETC
Dと略す)100重量部を公知のメタセシス開環重合触
媒系で重合し、次いで公知の方法で水素添加しETCD
開環重合体水素添加物を得た。このETCD開環重合体
水素添加物は、シクロヘキサンを溶媒としたGPC(ゲ
ル・パーミエーション・クロマトグラフ)でポリイソプ
レン換算で測定される数平均分子量Mnは、28,00
0であった。このETCD開環重合体水素添加物を公知
の方法で乾燥した。プロトンNMR法により水素添加反
応の前後で比較して水素添加率が99.8%以上、DS
Cにより測定したTgは140°C、25°Cにおける
屈折率1.53(ASTM D542準拠)であった。
このペレット100重量部に対して0.2重量部のフェ
ノール系老化防止剤ペンタエリスリチル−テトラキス
(3−(3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート)と0.4重量部の水添
スチレン・ブタジエン・スチレン・ブロック共重合体
(旭化成工業株式会社製タフテックH1051、クラム
状、30°Cにおける屈折率1.52)を混合し、二軸
混練機で混練し、ストランド(棒状の溶融樹脂)をスト
ランドカッターを通してペレット(粒状)状の成形材料
を得た。このペレットを、熱プレス(樹脂温度200°
C、300kgf/cm2 、3分)で20mm×15m
m、厚さ3.0mmの板を成形した。この板は透明で、
400〜700nmでの光線透過率は最小で90.0%
であった。この板を約0.05μmの厚さにスライス
し、四酸化ルテニウムでポリスチレン部分を染色し、透
過型電子顕微鏡により観察したところ、ゴム質重合体は
樹脂のマトリックス中で直径約0.04μmのほぼ球状
のミクロドメイン構造をとっていた。このペレットのガ
ラス転移温度は140°Cであった。
【0112】(脂環式構造含有重合体樹脂の製造例2)
ETCD100重量部の代わりに、ETCD15重量
部、トリシクロ[4.3.12,5 .01,6 ]デカ−3,
7−ジエン(ジシクロペンタジエン、以下、DCPとい
う)85重量部(計100重量部)に代えた以外は、製
造例1と同様にしてETCD/DCP開環共重合体水素
添加物を得た。重合体中の各ノルボルネン類の共重合比
率を、重合後の溶液中の残留ノルボルネン類組成(ガス
クロマトグラフィー法による)から計算したところ、E
TCD/DCP=15/85でほぼ仕込組成に等しかっ
た。このETCD/DCP開環重合体水素添加物は、M
nは、27,000であり、水素添加率が99.8%以
上、Tgは、104°C、屈折率は1.53であった。
【0113】(脂環式構造含有重合体樹脂の製造例3)
ETCDの代わりに、テトラシクロ[4.4.12,5
7,10.0]−ドデカ−3−エン(1,4:5,8−ジ
メタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレンともいう。以下、TCDと略す)50
重量部、テトラシクロ[7.4.110,13 .01,9 .0
2,7 ]トリデカ−2,4,6,11−テトラエン(1,
4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオ
レンともいう。以下、MTFと略す)50重量部(計1
00重量部)に代えた以外は、製造例1と同様にしてT
CD/MTF開環共重合体水素添加物を得た。重合体中
の各ノルボルネン類の共重合比率を、重合後の溶液中の
残留ノルボルネン類組成(ガスクロマトグラフィー法に
よる)から計算したところ、TCD/MTF=50/5
0でほぼ仕込組成に等しかった。このTCD/MTF開
環重合体水素添加物は、Mnが31,000であり、水
素添加率が99.9%以上、Tgは、155°C、屈折
率は1.53であった。
【0114】実施例1〜3 製造例1〜3のペレットを、大気圧、20〜30°C、
湿度45〜60%RHで、3ヶ月保持した。このペレッ
トを、1.0×102 Paで100°Cに10時間保持
した。常圧に戻し、1時間放置後、以下の成形条件で射
出成形して導光板を得た。
【0115】射出成形の成形条件は、東芝機械株式会社
製の製品番号IS450の射出成形機を用い、金型温度
110°C、シリンダー温度330°C、ノズル温度2
60°C、射出圧1000kgf/cm2 、保圧100
0kgf/cm2 、型締め圧1200kgf/cm2
射出速度(スクリュー前進速度に対応する)50cm3
/s、スクリュー背圧70kgf/cm2 、スクリュー
回転数30rpmであった。また金型内への充填開始か
ら充填終了までの時間は1秒であった。
【0116】得られた導光板は、図1(A)(B)に示
すように、一端側(100a側)の厚みが3mm、末端
側(100d側)の厚み1.5mm、一端側から末端側
までの長さが190mm、直線状光源の軸方向に沿った
長さが250mmであり、一端側から末端側へ遠ざかる
方向(直線状光源の軸芯と略垂直方向)につれて厚みが
漸次薄くなるようなくさび型であった。
【0117】導光板表面に、黄変、発泡、ひけが発生し
ているか否かについて目視により確認したところ、表面
は黄変しておらず、また発泡しておらず、ひけも生じて
おらず、良好な外観であった。また、導光板の全光線透
過率は90%であり、透明性は良好であった。
【0118】このようにして得られた導光板の光入射端
面以外の側端面に株式会社辻本電機製作所製の製品番号
RF188の反射テープを貼り付け、短辺側光入射端部
にハリソン電機株式会社製の管径2.4mmφの冷陰極
ランプを設置し、ランプと導光板光入射部の周囲を株式
会社きもと製の製品番号GR38Wのリフレクターで被
った。さらに導光板の光出射面側に株式会社辻本電機製
作所製の製品番号PCMSAの光拡散性シートを、導光
板の光出射面とは反対面に株式会社辻本電機製作所製の
製品番号RF188の反射シートを配置し、エッジライ
ト方式面状光源ユニットを作製した。このユニットを用
いて、輝度斑、色温度、耐熱性について評価した。上記
結果をまとめて、表1に示す。
【0119】
【表1】
【0120】実施例4〜6 シリンダー温度を320°Cとした以外は、実施例1と
同様の条件で導光板D〜Fを得た。
【0121】得られた導光板は、図6(A)に示すよう
に、一端側(100’a側)の厚みが3mm、末端側
(100’d側)の厚み1.5mm、一端側から末端側
までの長さが190mm、直線状光源の軸方向に沿った
長さが250mmであり、一端側から末端側へ遠ざかる
方向(直線状光源の軸芯と略垂直方向)につれて厚みが
漸次薄くなるようなくさび型であった。また導光板の光
反射面側には、導光板の一端側から末端側へ遠ざかるに
つれて漸次密になるようなV溝が形成された。なお、V
溝の形状は、頂角90°、光源付近でのピッチ幅は0.
05〜0.1mm、末端付近のピッチ幅は0.5〜2m
mであり、また溝深さは光源付近から末端付近まで一律
に約80μmであり、また末端付近のV溝転写性は良好
であった。
【0122】導光板表面に、黄変、発泡、ひけが発生し
ているか否かについて目視により確認したところ、表面
は黄変しておらず、また発泡しておらず、ひけも生じて
おらず、良好な外観であった。また、導光板の全光線透
過率は90%であり、透明性は良好であった。また、実
施例1〜3と同様の面光源ユニットを用い、輝度斑、色
温度および耐熱性を評価したが、何れも優れた結果が得
られた。その結果を表1に示す。
【0123】比較例1〜3 シリンダー温度を350°Cとした以外は、実施例1と
同様の条件で導光板G〜Iを得た。
【0124】得られた導光板は、図6(A)に示すよう
に、一端側(100’a側)の厚みが3mm、末端側
(100’d側)の厚み1.5mm、一端側から末端側
までの長さが190mm、直線状光源の軸方向に沿った
長さが250mmであり、一端側から末端側へ遠ざかる
方向(直線状光源の軸芯と略垂直方向)につれて厚みが
漸次薄くなるようなくさび型であった。また導光板の光
反射面側には、導光板の一端側から末端側へ遠ざかるに
つれて漸次密になるようなV溝が形成された。なお、V
溝の形状は、頂角90°、光源付近でのピッチ幅は0.
05〜0.1mm、末端付近のピッチ幅は0.5〜2m
mであり、また溝深さは光源付近から末端付近まで一律
に約80μmであり、また末端付近のV溝転写性は良好
であった。
【0125】導光板表面に黄変や発泡が発生しているか
否かについて目視により確認したところ、表面は黄変し
ておらず、ひけも生じてなかったが、成形品表面が発泡
を起こしていた。このため、導光板の全光線透過率は8
8%と低下した。また、実施例1〜3と同様の面光源ユ
ニットを用い、輝度斑、色温度および耐熱性を評価した
結果を表1に示す。耐熱性については良好な結果が得ら
れたが、色温度および輝度斑については実施例に比して
劣っていた。
【0126】比較例4〜6 予備乾燥を行わなかった以外は、実施例1と同様の条件
で導光板J〜Lを得た。
【0127】得られた導光板は、図1(A)(B)に示
すように、一端側(100a側)の厚みが3mm、末端
側(100d側)の厚み1.5mm、一端側から末端側
までの長さが190mm、直線状光源の軸方向に沿った
長さが250mmであり、一端側から末端側へ遠ざかる
方向(直線状光源の軸芯と略垂直方向)につれて厚みが
漸次薄くなるようなくさび型であった。
【0128】導光板表面に黄変や発泡が発生しているか
否かについて目視により確認したところ、表面にひけや
発泡は生じてなかったが、黄変が認められた。なお、導
光板の全光線透過率は90%であり、透明性は良かっ
た。また、実施例1〜3と同様の面光源ユニットを用
い、輝度斑、色温度および耐熱性を評価した結果を表1
に示す。耐熱性については良好な結果が得られたが、色
温度および輝度斑については実施例に比して劣ってい
た。
【0129】考察 表1より、比較例の導光板より、本実施例の導光板の方
が、黄変、発泡、ひけの何れも発生しておらず、また、
比較例の導光板を用いた面状光源ユニットより、本実施
例の導光板を用いたユニットの方が、より高輝度で、輝
度斑がなく、色温度が高く、耐熱性に優れているもので
あることが分かった。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、成形に先だって、脂環
式構造含有重合体樹脂を予備乾燥することとしているの
で、樹脂中の溶存空気(特に、酸素)を除去し、酸化劣
化により成形品表面に生じる黄変の発生を効果的に防止
することができる。
【0131】また、加熱シリンダー温度を340°C以
下としているので、成形品に発泡を発生させずに外観上
良好な成形品を安定して成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明方法により製造された第1実施
形態に係る導光板を組み込んだ面状光源装置の概要を示
す概略斜視図、(B)は(A)の断面図、(C)は
(B)の要部拡大図である。
【図2】(A)〜(E)は本発明の第1実施形態に係る
成形品(導光板)の成形方法を示す概略図である。
【図3】(A)は図2の方法により製造された成形品
(導光板)の断面図、(B)は(A)の底面図である。
【図4】は本発明の一実施形態に係る導光板の成形に使
用される金型の概略断面図である。
【図5】は図2での射出速度と保圧の経時的変化を時間
との関係で表したグラフである。
【図6】(A)は本発明の第2実施形態に係る成形品
(導光板)の形状を示す概略断面図、(B)は(A)の
反射面についての部分拡大図である。
【符号の説明】
1…ホッパー 2…加熱シリンダー 21…ノズル 3…スクリュー 4…金型 41…上金型 42…下金型 43…キャビティ 44…ゲート 5…射出シリンダー 10…面状光源装置 100、100’…導光板 100a、100’a…光入射面 100b…光出射面 100c…光反射面 100d、100’d…端部光反射面 101…V溝 200…光源 300…ランプリフレクター 400…光拡散シート 500…光反射シート 600…ゲート跡

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式構造含有重合体樹脂を射出成形す
    る方法において、脂環式構造含有重合体樹脂を予備乾燥
    した後、加熱シリンダー温度340°C以下で成形する
    方法。
  2. 【請求項2】 金型内での成形用材料の流動長が長手方
    向で5〜1000mm、幅方向で5〜1000mmであ
    る金型を用いて請求項1記載の方法により成形する方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の方法により成形した成
    形品。
  4. 【請求項4】 成形品が導光板である請求項3記載の成
    形品。
JP12419298A 1998-04-17 1998-04-17 成形方法および成形品 Pending JPH11300778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12419298A JPH11300778A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 成形方法および成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12419298A JPH11300778A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 成形方法および成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11300778A true JPH11300778A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14879274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12419298A Pending JPH11300778A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 成形方法および成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11300778A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131419A (ja) * 1999-11-05 2001-05-15 Nippon Zeon Co Ltd 光拡散性組成物
WO2007035005A1 (en) * 2005-09-26 2007-03-29 Fujifilm Corporation Polarizing plate and liquid crystal display device
JP2007114768A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Fujifilm Corp 偏光板及び液晶表示装置
JP2014005412A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Nippon Zeon Co Ltd 重合体組成物及びそれを用いてなるシート
CN113122940A (zh) * 2021-03-06 2021-07-16 桐昆集团股份有限公司 一种涤纶黑色异形poy纤维生产设备及生产方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131419A (ja) * 1999-11-05 2001-05-15 Nippon Zeon Co Ltd 光拡散性組成物
WO2007035005A1 (en) * 2005-09-26 2007-03-29 Fujifilm Corporation Polarizing plate and liquid crystal display device
JP2007114768A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Fujifilm Corp 偏光板及び液晶表示装置
JP2014005412A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Nippon Zeon Co Ltd 重合体組成物及びそれを用いてなるシート
CN113122940A (zh) * 2021-03-06 2021-07-16 桐昆集团股份有限公司 一种涤纶黑色异形poy纤维生产设备及生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6633722B1 (en) Light guide plate with alicyclic resin
US6835440B1 (en) Light transmitting plate
JPH11316377A (ja) 導光板
JP2000089033A (ja) 導光板
JPH11300778A (ja) 成形方法および成形品
JPH11309761A (ja) 導光板の製造方法
JP2000221328A (ja) 導光板
JPH11291247A (ja) 脂環式構造含有重合体樹脂成形体の再利用方法
JP2000164017A (ja) エッジライト型導光板およびその製造方法
JP2000089032A (ja) 導光板
JP2000171640A (ja) 導光板
JPH11273437A (ja) 車両用灯具およびこれに用いられる導光体
JPH11282625A (ja) タッチパネルおよび積層シート
JP4114283B2 (ja) 導光板及びその製造方法
JP2000143945A (ja) 透明性樹脂組成物
JP2000075102A (ja) 集光シート
US9459376B2 (en) Optical polymer and optical element obtained by forming thereof
JP2000044812A (ja) 樹脂組成物の製造方法
JPH11302440A (ja) 脂環式構造含有重合体樹脂成形体の再利用方法
JPH11293029A (ja) 脂環式構造含有重合体樹脂成形体の再利用方法
JP2001038773A (ja) 光学部品用成形体の成形方法
JPH11339520A (ja) 灯具およびランプカバー
JP2002144388A (ja) 成形体の製造方法
JP2000302818A (ja) 成形材料およびそれからなる情報媒体用基板
JP2007176960A (ja) 樹脂組成物およびその成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060822

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02