JP2004070268A - 正立等倍レンズアレイ - Google Patents
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- G02B3/0068—Stacked lens arrays, i.e. refractive surfaces arranged in at least two planes, without structurally separate optical elements in-between arranged in a single integral body or plate, e.g. laminates or hybrid structures with other optical elements
Abstract
【課題】迷光,フレア光の発生が少ない正立等倍レンズアレイを提供する。
【解決手段】両面に凸レンズ20が配列形成されたレンズプレートが複数枚重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイにおいて、凸レンズの配列方向のレンズピッチPは、正立等倍レンズアレイ内に形成される反転像の高さの2倍以上であり、反転像が形成される位置に、反転像の高さを半径とした円33以外に光線が通過しないように、個々のレンズ素子に開口絞り32が設けられている。
【選択図】 図4
【解決手段】両面に凸レンズ20が配列形成されたレンズプレートが複数枚重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイにおいて、凸レンズの配列方向のレンズピッチPは、正立等倍レンズアレイ内に形成される反転像の高さの2倍以上であり、反転像が形成される位置に、反転像の高さを半径とした円33以外に光線が通過しないように、個々のレンズ素子に開口絞り32が設けられている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、正立等倍レンズアレイ、特に、開口絞りを設け、フレア光,迷光を防止した正立等倍レンズアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
正立等倍レンズアレイは、両面に凸レンズを多数配列した平板状のレンズプレートを複数枚重ね合わせることにより実現される。例えば、透明基板の両面に凸レンズを多数配列した樹脂レンズプレートを複数枚重ね合わせて、正立等倍樹脂レンズアレイが形成される。
【0003】
正立等倍光学系は、物体の高さ=正立像の高さ、となるのが前提である。このため物体と正立像との間の光学系は対称となるのが条件であり、レンズプレート群の中央に反転像が形成される必要がある。レンズプレートが偶数枚の場合は、中央2枚のレンズプレート間に、奇数枚の場合は中央のレンズプレートの中央位置に反転像が形成され、この反転像に対して光線は左右対称となる。
【0004】
図1は、両面に凸レンズ8が配列形成された2枚のレンズプレート10,12を密着して重ね合わせて正立等倍像を得る場合の光線の様子を示している。この場合、レンズプレート10と12とが接する面14上に反転像16が形成される。
【0005】
レンズプレートは、成形によって作製できるので、大量生産が容易であり、軽量,安価であるため、種々の応用がなされている。なかでも光プリンタなどの画像形成装置や、スキャナなどの画像読取り装置への適用が期待されている。これらの装置には、より高い解像度が要求されるが、成形による樹脂レンズは、レンズの配列精度が成形型の精度で決まるため、高い精度が得られ、また個々のレンズアレイ間での特性ばらつきが少ないという特徴がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような正立等倍樹脂レンズアレイは、次のような問題点がある。
(1)レンズプレートは透明基板であるため、レンズ部分以外も透明である。したがって、レンズ部分以外を透過する光に対して遮光が必要とされ、遮光膜が設けられる。しかし、遮光膜が設けられていても、レンズ部分に入射する光が隣接レンズに対してフレア光,迷光となる場合がある。
(2)フレア光,迷光を防止するために、遮光膜の面積を大きくすると、透過光量が減少してしまう。
【0007】
以上の問題点を、稠密レンズ配列の場合について、さらに詳しく説明する。通常の稠密レンズ配列としては六方稠密構造と四方稠密構造とがある。図2(A)は、六方稠密構造の場合の1個のレンズ20を示す。このレンズの実レンズ形状は正六角形であるが、レンズ径は正六角形の内接円22の直径とみなせる。図2(B)は、四方稠密構造の場合の1個のレンズ24を示す。このレンズの実レンズ形状は正方形で、レンズ径は正方形の内接円26の直径とみなせる。
【0008】
図1および図2(A),図2(B)において、反転像16は内接円22,26の範囲内に形成されなければならない。反転像の高さは、必要な解像度,透過光量の要求仕様を満たすために理論的に求められる。これによって実レンズのサイズが設計される。したがって反転像の高さは、光学系の設計により変化するが、反転像の高さの最大値がレンズ半径(実レンズ形状の内接円の半径)であり、反転像の高さがレンズ半径より大きくなると、反転像の一部が隣のレンズにかかってしまうので、正しい結像ができなくなる。
【0009】
反転像の高さがレンズ径より小さくなるように、光学系を設計することは可能である。レンズ外周部は一般に収差が大きいので、反転像の高さはレンズ半径よりやや小さめに設計するのが望ましいが、反転像の高さが小さいと、透過光量が減って像が暗くなるので、両者のバランスを考えて設計する必要がある。一方、物体の高さは、レンズの半径と等しい必要はなく、光が取り込める範囲ならば、もっと大きくてもあるいは小さくても構わず、光学系の設計により選択できる。
【0010】
図2(A),(B)に戻り、内接円22,26の範囲外の実レンズ領域内を通過する光が、フレア光となる。また実レンズの外接円28,30の直径に相当する仮想的なレンズ径内を通過する光が、迷光となる。
【0011】
図3(A),(B)は、このような実レンズが互いに接するように六方稠密または四方稠密に配列されて構成されたレンズプレートを示す。なお、実レンズの配列方向は、次のように定義する。すなわち、多角形の実レンズ形状の一辺が互いに接してレンズが並ぶ方向を、配列方向とする。したがって、図3(A)では、六方向の配列方向があり、図3(B)では、四方向の配列方向があることがわかる。
【0012】
図3(A),(B)のレンズプレートを複数枚重ね合わせて構成した正立等倍レンズアレイにおいては、1対のレンズが作る反転像が内接円の範囲外の実レンズ領域に入るとフレア光となり、仮想レンズ径内に入ると迷光となる。これを防ぐため、実レンズ境界部に遮光膜を設け開口絞りを形成するとすると、反転像が透過できるレンズ面積が減少し、透過光量が低下する。また遮光膜の幅や位置にばらつきがあると、光量ムラに影響しやすい。このような正立等倍レンズアレイを用いた画像形成装置や、画像読取り装置では、フレア光,迷光による光量ムラが発生する。
【0013】
本発明の目的は、迷光,フレア光の発生が少ない正立等倍レンズアレイを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両面に凸レンズが配列形成されたレンズプレートが複数枚重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイにおいて、凸レンズの配列方向のレンズピッチは、正立等倍レンズアレイ内に形成される反転像の高さの2倍以上であり、反転像が形成される位置に近接した面に、反転像の高さを半径とした円以外に光線が通過しないように、個々のレンズ素子に開口絞りが設けられていることを特徴とする。
【0015】
この場合、レンズプレートが偶数枚である場合には、開口絞りは、反転像が形成される2枚のレンズプレート間に設けられる。
【0016】
また、レンズプレートが奇数枚である場合には、開口絞りは、反転像が内部に形成される中央のレンズプレート内に設けられる。中央のレンズプレートは、片面に凸レンズが形成された2枚の片面レンズプレートが、凸レンズが形成されていない面を対向させて重ね合わされて構成され、開口絞りは、2枚の片面レンズプレートの重ね合わせ面に設けられる。また、レンズプレートが奇数枚である場合には、開口絞りは、反転像が内部に形成される中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に設けられる。
【0017】
開口絞りは、フィルム状遮光膜、あるいはレンズプレートの面に付着された遮光膜で形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図4および図5は、本発明の一実施形態である六方構造および四方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す。この例では、レンズ20,24の配列方向のレンズピッチPを反転像の高さHの2倍以上になるようにする。さらに反転像の高さHを半径とする円の外部を遮光する遮光膜を設け、開口絞り32を形成する。図4および図5では、円の部分が開口絞りの開口33を示している。なお、図4および図5の実施形態では、反転像の高さHがレンズ半径に等しい場合を示している。通常、反転像の高さHは、レンズ半径よりやや小さくなるように設計されるので、この場合には開口33の半径は、図示の円よりもやや小さくなる。
【0019】
このような開口絞りは、1枚のフィルム状の遮光膜として、例えばレンズプレート間に挟み込むか、あるいはレンズ表面に遮光膜を付着して形成される。フィルム状の遮光膜は、光学的透過率が大きいフィルムの表面に光吸収性層を印刷して開口を形成したもの、あるいは光学的透過率が小さいフィルムに穴を設けて開口を形成したものとすることができる。
【0020】
開口絞りは、すべてのレンズプレートに対応して設ける必要はない。少なくとも、反転像が形成される位置に開口絞りが設けられていればよい。この場合、開口絞りは、レンズプレートとレンズプレートとの間にフィルム状の遮光膜を挟んで形成するか、あるいは対向するレンズ表面の少なくとも一方に遮光膜を付着させて形成する。
【0021】
このような開口絞りの具体的設計例を、図6に示す。図6は、六方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイに用いられるフィルム状開口絞り32を示す。反転像の高さは、0.18mmであり、したがって1個の円形開口33の径は、0.36mmである。レンズピッチは、反転像の高さの2倍以上の0.4mmである。なお、図6において、六角形状を示す実線は実レンズ形状を示すものではなく、1つの円形開口33を形成する遮光膜の領域を示していることに注意すべきである。
【0022】
図7は、図1に示す正立等倍レンズアレイにおいて、図6で示したフィルム状開口絞り32を、2枚のレンズプレート10と12との間に挟むように設けた例を示す。空間周波数4Lp/mmでMTF(Modulation Transfer Function)60%を得る光学系である。なお、MTFは、
【0023】
【数1】
で表され、ここに、i(w)max ,i(w)min は、空間周波数w(Lp/mm)における矩形波応答の極大値,極小値を示す。MTFが100%に近い程、原画に忠実な像が形成されていることを示す。
【0024】
なお、図7において、図面を簡単にするため、2枚のレンズプレート10,12は、1個の凸レンズを含む部分のみ示してある。各レンズプレートの厚みは、1.296mmであり、各レンズプレートの有する凸レンズの曲率半径は0.413mmである。凸レンズの配列方向のレンズピッチは、0.4mmである。
【0025】
このような正立等倍レンズアレイでは、反転像の形成位置に開口絞りが設けられているためフレア光,迷光を低減することができる。
【0026】
さらにフレア光,迷光を低減したい場合には、さらに、物体側のレンズプレート最前面、像側のレンズプレート最後面に開口絞りを設けると効果がある。図8は、図7の正立等倍レンズアレイのレンズプレート10,12の最前面,最後面に、フィルム状開口絞り34,36を設けた例である。開口の直径は、0.4mmであり、レンズプレート10,12間に設けられた開口絞り32の開口よりやや大きく設定してある。
【0027】
以上の例は、レンズプレートが2枚重ね合わせた場合であるが、レンズプレートが偶数枚(4枚以上)重ね合わされる場合には、反転像は中央の2枚のレンズプレート間に形成されるので、2枚のレンズプレート間にフィルム状開口絞りを挟むようにして設けることができる。また、図8で示したように、レンズプレート最前面、最後面にフィルム状開口絞りを設けて、迷光をさらに低減することができる。
【0028】
しかし、レンズプレートが奇数枚重ね合わされる場合には、反転像は中央のレンズプレートの内部に形成される。この場合には、中央のレンズプレート内に開口絞りを設けるか、または中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けることになる。
【0029】
図9は、3枚のレンズプレート10,40,12が重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレート内に開口絞りを設けた例を示す。中央のレンズプレート40は、片面にレンズが形成された2枚の片面レンズプレート40−1,40−2のレンズが形成されていない平面側を貼り合わせて構成する。図中、42は貼り合わせ面を示す。この場合に、開口絞りは貼り合わせ面に、フィルム状開口絞り44を挟んで設けることになる。このフィルム状開口絞り44の円形開口の半径は、反転像の高さに等しくなるように構成されている。
【0030】
図10は、3枚のレンズプレート10,46,12が重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す。開口絞りは1枚のフィルム状の遮光膜をレンズプレート間に挟み込んで形成する。
【0031】
図10において、図面を簡単にするため、3枚のレンズプレート10,46,12は、1個の凸レンズを含む部分のみ示してある。各レンズプレートの厚みは、0.9mmであり、各レンズプレートの有する凸レンズの曲率半径は0.5mmである。凸レンズの配列方向のレンズピッチは、0.48mmである。中央のレンズプレート46とレンズプレート10との間に開口絞り32aが設けられ、レンズプレート46とレンズプレート12との間に開口絞り32bが設けられる。開口絞り32a,32bの円形開口の直径は、0.34mmであり、開口絞り32a,32bの円形開口の半径は、反転像の高さに等しくなるように構成されている。
【0032】
図10では、本発明に係る開口絞りは、フィルム状のものを挟んで用いたが、レンズ表面に遮光膜を付着させて形成して開口絞りを形成してもよい。図11は、レンズ表面に遮光膜を付着して、中央のレンズプレート46とこれに対向する両側のレンズプレート10,12との間に開口絞り38a,38bを設けた例を示す。この場合、中央のレンズプレート46の光入射側では、対向するレンズプレート10のレンズ形成面に開口絞り38aを形成し、光出射側では、中央のレンズプレート46のレンズ形成面に開口絞り38bを形成するのが望ましい。
【0033】
レンズプレートが奇数枚重ね合わされた正立等倍レンズアレイにおいて、さらにフレア光,迷光を低減する場合には、図8で説明したように、物体側のレンズプレート最前面、像側のレンズプレートの最後面にフィルム状開口絞りを設けることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)開口絞りによって、像を形成する光線が隣接レンズに入射するのが防がれるため、迷光,フレア光を効果的に防止できる。
(2)迷光,フレア光を防止するため、従来のようにレンズ径内に開口絞りを設ける必要がなく、したがって明るい像が得られる。
(3)従来のようにレンズ径内に開口絞りを設けないので、絞りのサイズ,位置のばらつきによる光量ムラへの影響が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚のレンズプレートを重ね合わせて正立等倍像を得る場合の光線の様子を示す図である。
【図2】稠密構造配列の場合の1個のレンズのレンズ径および仮想レンズ径を示す図である。
【図3】レンズが互いに接するように六方稠密または四方稠密に配列されて構成されたレンズプレートを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態である六方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態である四方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す図である。
【図6】開口絞りの具体的設計例を示す図である。
【図7】図6の開口絞りを用いた正立等倍レンズアレイの具体的設計例を示す図である。
【図8】図6の開口絞りを用いた正立等倍レンズアレイの他の具体的設計例を示す図である。
【図9】正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレート内に開口絞りを設けた例を示す図である。
【図10】正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す図である。
【図11】レンズ表面に遮光膜を付着して、中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す図である。
【符号の説明】
8 凸レンズ
10,12,40,46 レンズプレート
14 レンズプレートが接する面
16 反転像
20,24 レンズ
22,26 内接円
28,30 外接円
32,32a,32b,34,36,38a,38b,44 開口絞り
33 開口
40−1,40−2 片面レンズプレート
42 貼り合わせ面
【発明の属する技術分野】
本発明は、正立等倍レンズアレイ、特に、開口絞りを設け、フレア光,迷光を防止した正立等倍レンズアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】
正立等倍レンズアレイは、両面に凸レンズを多数配列した平板状のレンズプレートを複数枚重ね合わせることにより実現される。例えば、透明基板の両面に凸レンズを多数配列した樹脂レンズプレートを複数枚重ね合わせて、正立等倍樹脂レンズアレイが形成される。
【0003】
正立等倍光学系は、物体の高さ=正立像の高さ、となるのが前提である。このため物体と正立像との間の光学系は対称となるのが条件であり、レンズプレート群の中央に反転像が形成される必要がある。レンズプレートが偶数枚の場合は、中央2枚のレンズプレート間に、奇数枚の場合は中央のレンズプレートの中央位置に反転像が形成され、この反転像に対して光線は左右対称となる。
【0004】
図1は、両面に凸レンズ8が配列形成された2枚のレンズプレート10,12を密着して重ね合わせて正立等倍像を得る場合の光線の様子を示している。この場合、レンズプレート10と12とが接する面14上に反転像16が形成される。
【0005】
レンズプレートは、成形によって作製できるので、大量生産が容易であり、軽量,安価であるため、種々の応用がなされている。なかでも光プリンタなどの画像形成装置や、スキャナなどの画像読取り装置への適用が期待されている。これらの装置には、より高い解像度が要求されるが、成形による樹脂レンズは、レンズの配列精度が成形型の精度で決まるため、高い精度が得られ、また個々のレンズアレイ間での特性ばらつきが少ないという特徴がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような正立等倍樹脂レンズアレイは、次のような問題点がある。
(1)レンズプレートは透明基板であるため、レンズ部分以外も透明である。したがって、レンズ部分以外を透過する光に対して遮光が必要とされ、遮光膜が設けられる。しかし、遮光膜が設けられていても、レンズ部分に入射する光が隣接レンズに対してフレア光,迷光となる場合がある。
(2)フレア光,迷光を防止するために、遮光膜の面積を大きくすると、透過光量が減少してしまう。
【0007】
以上の問題点を、稠密レンズ配列の場合について、さらに詳しく説明する。通常の稠密レンズ配列としては六方稠密構造と四方稠密構造とがある。図2(A)は、六方稠密構造の場合の1個のレンズ20を示す。このレンズの実レンズ形状は正六角形であるが、レンズ径は正六角形の内接円22の直径とみなせる。図2(B)は、四方稠密構造の場合の1個のレンズ24を示す。このレンズの実レンズ形状は正方形で、レンズ径は正方形の内接円26の直径とみなせる。
【0008】
図1および図2(A),図2(B)において、反転像16は内接円22,26の範囲内に形成されなければならない。反転像の高さは、必要な解像度,透過光量の要求仕様を満たすために理論的に求められる。これによって実レンズのサイズが設計される。したがって反転像の高さは、光学系の設計により変化するが、反転像の高さの最大値がレンズ半径(実レンズ形状の内接円の半径)であり、反転像の高さがレンズ半径より大きくなると、反転像の一部が隣のレンズにかかってしまうので、正しい結像ができなくなる。
【0009】
反転像の高さがレンズ径より小さくなるように、光学系を設計することは可能である。レンズ外周部は一般に収差が大きいので、反転像の高さはレンズ半径よりやや小さめに設計するのが望ましいが、反転像の高さが小さいと、透過光量が減って像が暗くなるので、両者のバランスを考えて設計する必要がある。一方、物体の高さは、レンズの半径と等しい必要はなく、光が取り込める範囲ならば、もっと大きくてもあるいは小さくても構わず、光学系の設計により選択できる。
【0010】
図2(A),(B)に戻り、内接円22,26の範囲外の実レンズ領域内を通過する光が、フレア光となる。また実レンズの外接円28,30の直径に相当する仮想的なレンズ径内を通過する光が、迷光となる。
【0011】
図3(A),(B)は、このような実レンズが互いに接するように六方稠密または四方稠密に配列されて構成されたレンズプレートを示す。なお、実レンズの配列方向は、次のように定義する。すなわち、多角形の実レンズ形状の一辺が互いに接してレンズが並ぶ方向を、配列方向とする。したがって、図3(A)では、六方向の配列方向があり、図3(B)では、四方向の配列方向があることがわかる。
【0012】
図3(A),(B)のレンズプレートを複数枚重ね合わせて構成した正立等倍レンズアレイにおいては、1対のレンズが作る反転像が内接円の範囲外の実レンズ領域に入るとフレア光となり、仮想レンズ径内に入ると迷光となる。これを防ぐため、実レンズ境界部に遮光膜を設け開口絞りを形成するとすると、反転像が透過できるレンズ面積が減少し、透過光量が低下する。また遮光膜の幅や位置にばらつきがあると、光量ムラに影響しやすい。このような正立等倍レンズアレイを用いた画像形成装置や、画像読取り装置では、フレア光,迷光による光量ムラが発生する。
【0013】
本発明の目的は、迷光,フレア光の発生が少ない正立等倍レンズアレイを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両面に凸レンズが配列形成されたレンズプレートが複数枚重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイにおいて、凸レンズの配列方向のレンズピッチは、正立等倍レンズアレイ内に形成される反転像の高さの2倍以上であり、反転像が形成される位置に近接した面に、反転像の高さを半径とした円以外に光線が通過しないように、個々のレンズ素子に開口絞りが設けられていることを特徴とする。
【0015】
この場合、レンズプレートが偶数枚である場合には、開口絞りは、反転像が形成される2枚のレンズプレート間に設けられる。
【0016】
また、レンズプレートが奇数枚である場合には、開口絞りは、反転像が内部に形成される中央のレンズプレート内に設けられる。中央のレンズプレートは、片面に凸レンズが形成された2枚の片面レンズプレートが、凸レンズが形成されていない面を対向させて重ね合わされて構成され、開口絞りは、2枚の片面レンズプレートの重ね合わせ面に設けられる。また、レンズプレートが奇数枚である場合には、開口絞りは、反転像が内部に形成される中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に設けられる。
【0017】
開口絞りは、フィルム状遮光膜、あるいはレンズプレートの面に付着された遮光膜で形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図4および図5は、本発明の一実施形態である六方構造および四方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す。この例では、レンズ20,24の配列方向のレンズピッチPを反転像の高さHの2倍以上になるようにする。さらに反転像の高さHを半径とする円の外部を遮光する遮光膜を設け、開口絞り32を形成する。図4および図5では、円の部分が開口絞りの開口33を示している。なお、図4および図5の実施形態では、反転像の高さHがレンズ半径に等しい場合を示している。通常、反転像の高さHは、レンズ半径よりやや小さくなるように設計されるので、この場合には開口33の半径は、図示の円よりもやや小さくなる。
【0019】
このような開口絞りは、1枚のフィルム状の遮光膜として、例えばレンズプレート間に挟み込むか、あるいはレンズ表面に遮光膜を付着して形成される。フィルム状の遮光膜は、光学的透過率が大きいフィルムの表面に光吸収性層を印刷して開口を形成したもの、あるいは光学的透過率が小さいフィルムに穴を設けて開口を形成したものとすることができる。
【0020】
開口絞りは、すべてのレンズプレートに対応して設ける必要はない。少なくとも、反転像が形成される位置に開口絞りが設けられていればよい。この場合、開口絞りは、レンズプレートとレンズプレートとの間にフィルム状の遮光膜を挟んで形成するか、あるいは対向するレンズ表面の少なくとも一方に遮光膜を付着させて形成する。
【0021】
このような開口絞りの具体的設計例を、図6に示す。図6は、六方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイに用いられるフィルム状開口絞り32を示す。反転像の高さは、0.18mmであり、したがって1個の円形開口33の径は、0.36mmである。レンズピッチは、反転像の高さの2倍以上の0.4mmである。なお、図6において、六角形状を示す実線は実レンズ形状を示すものではなく、1つの円形開口33を形成する遮光膜の領域を示していることに注意すべきである。
【0022】
図7は、図1に示す正立等倍レンズアレイにおいて、図6で示したフィルム状開口絞り32を、2枚のレンズプレート10と12との間に挟むように設けた例を示す。空間周波数4Lp/mmでMTF(Modulation Transfer Function)60%を得る光学系である。なお、MTFは、
【0023】
【数1】
で表され、ここに、i(w)max ,i(w)min は、空間周波数w(Lp/mm)における矩形波応答の極大値,極小値を示す。MTFが100%に近い程、原画に忠実な像が形成されていることを示す。
【0024】
なお、図7において、図面を簡単にするため、2枚のレンズプレート10,12は、1個の凸レンズを含む部分のみ示してある。各レンズプレートの厚みは、1.296mmであり、各レンズプレートの有する凸レンズの曲率半径は0.413mmである。凸レンズの配列方向のレンズピッチは、0.4mmである。
【0025】
このような正立等倍レンズアレイでは、反転像の形成位置に開口絞りが設けられているためフレア光,迷光を低減することができる。
【0026】
さらにフレア光,迷光を低減したい場合には、さらに、物体側のレンズプレート最前面、像側のレンズプレート最後面に開口絞りを設けると効果がある。図8は、図7の正立等倍レンズアレイのレンズプレート10,12の最前面,最後面に、フィルム状開口絞り34,36を設けた例である。開口の直径は、0.4mmであり、レンズプレート10,12間に設けられた開口絞り32の開口よりやや大きく設定してある。
【0027】
以上の例は、レンズプレートが2枚重ね合わせた場合であるが、レンズプレートが偶数枚(4枚以上)重ね合わされる場合には、反転像は中央の2枚のレンズプレート間に形成されるので、2枚のレンズプレート間にフィルム状開口絞りを挟むようにして設けることができる。また、図8で示したように、レンズプレート最前面、最後面にフィルム状開口絞りを設けて、迷光をさらに低減することができる。
【0028】
しかし、レンズプレートが奇数枚重ね合わされる場合には、反転像は中央のレンズプレートの内部に形成される。この場合には、中央のレンズプレート内に開口絞りを設けるか、または中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けることになる。
【0029】
図9は、3枚のレンズプレート10,40,12が重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレート内に開口絞りを設けた例を示す。中央のレンズプレート40は、片面にレンズが形成された2枚の片面レンズプレート40−1,40−2のレンズが形成されていない平面側を貼り合わせて構成する。図中、42は貼り合わせ面を示す。この場合に、開口絞りは貼り合わせ面に、フィルム状開口絞り44を挟んで設けることになる。このフィルム状開口絞り44の円形開口の半径は、反転像の高さに等しくなるように構成されている。
【0030】
図10は、3枚のレンズプレート10,46,12が重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す。開口絞りは1枚のフィルム状の遮光膜をレンズプレート間に挟み込んで形成する。
【0031】
図10において、図面を簡単にするため、3枚のレンズプレート10,46,12は、1個の凸レンズを含む部分のみ示してある。各レンズプレートの厚みは、0.9mmであり、各レンズプレートの有する凸レンズの曲率半径は0.5mmである。凸レンズの配列方向のレンズピッチは、0.48mmである。中央のレンズプレート46とレンズプレート10との間に開口絞り32aが設けられ、レンズプレート46とレンズプレート12との間に開口絞り32bが設けられる。開口絞り32a,32bの円形開口の直径は、0.34mmであり、開口絞り32a,32bの円形開口の半径は、反転像の高さに等しくなるように構成されている。
【0032】
図10では、本発明に係る開口絞りは、フィルム状のものを挟んで用いたが、レンズ表面に遮光膜を付着させて形成して開口絞りを形成してもよい。図11は、レンズ表面に遮光膜を付着して、中央のレンズプレート46とこれに対向する両側のレンズプレート10,12との間に開口絞り38a,38bを設けた例を示す。この場合、中央のレンズプレート46の光入射側では、対向するレンズプレート10のレンズ形成面に開口絞り38aを形成し、光出射側では、中央のレンズプレート46のレンズ形成面に開口絞り38bを形成するのが望ましい。
【0033】
レンズプレートが奇数枚重ね合わされた正立等倍レンズアレイにおいて、さらにフレア光,迷光を低減する場合には、図8で説明したように、物体側のレンズプレート最前面、像側のレンズプレートの最後面にフィルム状開口絞りを設けることができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)開口絞りによって、像を形成する光線が隣接レンズに入射するのが防がれるため、迷光,フレア光を効果的に防止できる。
(2)迷光,フレア光を防止するため、従来のようにレンズ径内に開口絞りを設ける必要がなく、したがって明るい像が得られる。
(3)従来のようにレンズ径内に開口絞りを設けないので、絞りのサイズ,位置のばらつきによる光量ムラへの影響が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚のレンズプレートを重ね合わせて正立等倍像を得る場合の光線の様子を示す図である。
【図2】稠密構造配列の場合の1個のレンズのレンズ径および仮想レンズ径を示す図である。
【図3】レンズが互いに接するように六方稠密または四方稠密に配列されて構成されたレンズプレートを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態である六方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態である四方構造のレンズ配列の正立等倍レンズアレイを示す図である。
【図6】開口絞りの具体的設計例を示す図である。
【図7】図6の開口絞りを用いた正立等倍レンズアレイの具体的設計例を示す図である。
【図8】図6の開口絞りを用いた正立等倍レンズアレイの他の具体的設計例を示す図である。
【図9】正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレート内に開口絞りを設けた例を示す図である。
【図10】正立等倍レンズアレイの中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す図である。
【図11】レンズ表面に遮光膜を付着して、中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に開口絞りを設けた例を示す図である。
【符号の説明】
8 凸レンズ
10,12,40,46 レンズプレート
14 レンズプレートが接する面
16 反転像
20,24 レンズ
22,26 内接円
28,30 外接円
32,32a,32b,34,36,38a,38b,44 開口絞り
33 開口
40−1,40−2 片面レンズプレート
42 貼り合わせ面
Claims (15)
- 両面に凸レンズが配列形成されたレンズプレートが複数枚重ね合わされて構成された正立等倍レンズアレイにおいて、
前記凸レンズの配列方向のレンズピッチは、前記正立等倍レンズアレイ内に形成される反転像の高さの2倍以上であり、
前記反転像が形成される位置に近接した面に、前記反転像の高さを半径とした円以外に光線が通過しないように、個々のレンズ素子に開口絞りが設けられていることを特徴とする正立等倍レンズアレイ。 - 前記レンズプレートが偶数枚である場合には、前記反転像が形成される2枚のレンズプレート間に、前記開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記2枚のレンズプレートの間に挟まれたフィルム状遮光膜により形成されることを特徴とする請求項2に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記2枚のレンズプレート間において対向するレンズ形成面の少なくとも一方のレンズ形成面に付着された遮光膜により形成されることを特徴とする請求項2に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記レンズプレートは、2枚であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記レンズプレートが奇数枚である場合には、前記反転像が内部に形成される中央のレンズプレート内に前記開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記中央のレンズプレートは、片面に凸レンズが形成された2枚の片面レンズプレートが、凸レンズが形成されていない面を対向させて貼り合わされて構成され、
前記開口絞りは、前記2枚の片面レンズプレートの貼り合わせ面に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の正立等倍レンズアレイ。 - 前記開口絞りは、前記2枚の片面レンズプレートの間に挟まれたフィルム状遮光膜により形成されることを特徴とする請求項7に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記2枚の片面レンズプレート間において貼り合わされる面の少なくとも一方の面に付着された遮光膜により形成されることを特徴とする請求項7に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記レンズプレートは、3枚であることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記レンズプレートが奇数枚である場合には、前記反転像が内部に形成される中央のレンズプレートとこれに対向する両側のレンズプレートとの間に、前記開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記中央のレンズプレートとこれに対向するレンズプレートの間に挟まれたフィルム状遮光膜により形成されることを特徴とする請求項11に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記中央のレンズプレートとこれに対向するレンズプレート間において対向するレンズ形成面の少なくとも一方のレンズ形成面に付着された遮光膜により形成されることを特徴とする請求項11に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記開口絞りは、前記中央のレンズプレートの光入射側では、対向するレンズプレートのレンズ形成面に形成され、前記中央のレンズプレートの光出射側では、中央のレンズプレートのレンズ形成面に形成されることを特徴とする請求項13に記載の正立等倍レンズアレイ。
- 前記レンズプレートは、3枚であることを特徴とする請求項6〜14のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイ。
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