JP2005223716A - イメージセンサモジュールおよびイメージセンサモジュール用レンズユニット - Google Patents

イメージセンサモジュールおよびイメージセンサモジュール用レンズユニット Download PDF

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Abstract

【課題】結像用のレンズの特性に起因して明るさの不均一さが発生することを簡易な手段により適切に解消する。
【解決手段】受光部20を有し、かつ光電変換機能を備えたイメージセンサチップ2と、受光部20上に被写体の像を結像させるための少なくとも1つのレンズ4A,4Bとを有するイメージセンサモジュールA1であって、レンズ4A,4Bの少なくとも1つのレンズ面40bの中央部には、遮光手段6が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ機能付き携帯電話機の構成部品などとして用いられるイメージセンサモジュール、およびイメージセンサモジュール用レンズユニットに関する。
携帯電話機にカメラ機能を備えさせるための部品として、イメージセンサモジュールが広く用いられている(たとえば、特許文献1を参照)。図8は、そのようなイメージセンサモジュールの一例を示している。図示されたイメージセンサモジュール8は、基板80上にイメージセンサチップ81が搭載され、かつこのイメージセンサチップ81の上方には、フレーム84により支持された結像用のレンズ82が設けられた構成を有している。レンズ82は、被写体から進行したきた光をイメージセンサチップ81の受光部(上面の一部分)上に集束させ、被写体の像を結像させる。イメージセンサチップ81は、光電変換機能を有しており、受光部において受けた光量に対応した画像信号を出力し、これが端子83から所望の機器または回路に送信されるようになっている。
しかしながら、このイメージセンサモジュール8においては、次に述べるような不具合を生じていた。
すなわち、結像用のレンズ82を利用して被写体の像をイメージセンサチップ81の受光部上に結像させた場合、この像は、中央部が周縁部よりも明るくなる傾向がある。その理由は、レンズ82は光軸と平行な入射光を光軸上の焦点に集束させる特性を有しているため、光軸から離れた部分に像を結ぶ光よりも光軸に近い部分に像を結ぶ光の方が量が多くなるからである。
従来においては、上記したようなことに対処する手段として、イメージセンサチップ81から出力される画像信号の補正処理を行なっていた。この補正処理は、明るくなる傾向の強い中央部寄りの画像信号ほどその明るさが低下するように、そのレベル調整を行なうものである。
ところが、上記した画像信号の補正処理を行なうには、それ専用の回路が必要となり、装置のコストが高くなる。また、上記補正処理は、レンズ82の特性に対応したものにする必要があり、その処理条件をレンズ82の特性に応じて所定の回路に入力しなければならないといった手間が必要である。さらに、その入力値に誤差があると、上記補正処理が適切に行なわれず、画像の質が低下する。
特開2002−320150号公報
本発明は、このような事情のもとに考え出されたものであって、結像用のレンズの特性に起因して明るさの不均一さが発生することを簡易な手段により適切に解消することを課題としている。
本発明の第1の側面により提供されるイメージセンサモジュールは、受光部を有し、かつ光電変換機能を備えたイメージセンサチップと、上記受光部上に被写体の像を結像させるための少なくとも1つのレンズと、を有するイメージセンサモジュールであって、上記レンズの少なくとも1つのレンズ面の中央部には、遮光手段が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、レンズの中央部を進行して遮光手段に到達した光は、この遮光手段によって遮られるために、画像の中央部に被写体の像を結ばせる光の量が減少し、このことによりレンズの特性に起因する画像の中央部と周縁部との明るさの不均一さを無くし、または少なくすることが可能となる。したがって、本発明によれば、撮影画像の中央部と周縁部との明るさの差を解消するための画像信号の補正処理を行なう必要を無くすことが可能となり、補正処理用の回路の削減によるコスト低減、および補正処理を行なうためのデータ入力の煩雑さの解消を図り、さらには補正処理の誤差に起因して画質劣化が発生する虞れを無くすことができる。
本発明によれば、撮影画像の中央部に限らず、周縁部に到達して被写体の像を結ぶ光も遮光手段によって遮られるために、遮光手段が設けられていない従来技術の場合と比較すると、画像全体が暗くなる。ところが、本発明によれば、画像信号全体の出力レベルを上げれば、明るい撮影画像が得られるため、とくに不具合を生じることはない。既述したとおり、本発明によれば、明るさの不均一さが解消された撮影画像が得られるために、この撮影画像の信号の出力レベルを上げる場合には、画像の中央部と周縁部とで差を設ける必要はなく、画像の各部分の信号の出力レベルを一律に高めればよいために、その処理は容易である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記遮光手段は、塗装膜や蒸着膜などの膜、またはフィルムである。このような構成によれば、遮光手段を容易に設けることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記遮光手段は、上記レンズ面の中央部が部分的に窪むように形成された凹状部、または上記中央部の表面が凹凸状とされた粗面部である。このような構成によれば、レンズをたとえば樹脂成形する場合に、このレンズの樹脂成形の際に遮光手段を同時に形成するといったことが可能であり、製造の容易化を図ることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レンズとしては、光軸方向に並んだ2つのレンズがあり、これら2つのレンズは、互いに間隔を隔てて対面する凸状のレンズ面および凹状のレンズ面を有し、上記遮光手段は、上記凸状のレンズ面に設けられている。このような構成によれば、凹状のレンズ面が具備されていることにより、色収差を無くし、または少なくし、撮影画像の質を高めることが可能となる。また、遮光手段は、この凹状のレンズ面ではなく、凸状のレンズ面に設けられているために、たとえばレンズ面に塗装を施すことによって遮光手段を設けるといった場合に、その凸状のレンズ面に対する塗装が容易となる。さらに、上記遮光手段は、光軸方向に並んだ2つのレンズの内側に位置することとなるために、上記遮光手段が外部の部材などと直接接触するようなことはなく、その保護も適切に図ることができる。より具体的には、たとえば上記遮光手段を塗装膜により構成した場合に、この塗装膜が他の部材との接触によって剥離するといった不具合を生じないようにすることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レンズとしては、被写体からの光の入射および出射を行なわせるための第1および第2のレンズ面を有し、これら第1および第2のレンズ面はともに凸状とされた第1のレンズと、上記第1のレンズを透過してきた光の入射および上記イメージセンサチップに向けての出射を行なわせるための第3および第4のレンズ面を有し、上記第3のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第4のレンズ面は凸状とされた第2のレンズとがあり、上記第1ないし第4のレンズ面のうち、上記第2のレンズ面のみに、上記遮光手段が設けられている。このような構成によれば、第1および第2のレンズが組み合わされ、またいわゆる凹状のレンズ面を含む色消しレンズとなっているために、鮮明な画像を結像させるのに好適である。また、遮光手段は、第2のレンズ面のみに設けられているために、画像の明るさの均一化を図るための設定が容易となる。すなわち、第1のレンズ面に遮光手段を設けた場合には、結像画像全体の明るさが大きく低下する虞れがあり、また第4のレンズ面に遮光手段を設けた場合には、この第4のレンズ面が結像点に近いために、画像の中央部の明るさが大きく低下し易くなる。第3のレンズ面は、凹状のレンズ面であるため、塗装などによっては遮光手段を設け難い。上記構成によれば、このような不具合を解消することが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レンズとしては、被写体からの光の入射および出射を行なわせるための第1および第2のレンズ面を有し、これら第1および第2のレンズ面はともに凸状とされた第1のレンズと、上記第1のレンズを透過してきた光の入射および出射を行なわせるための第3および第4のレンズ面を有し、上記第3のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第4のレンズ面は凸状とされた第2のレンズと、上記第2のレンズを透過してきた光の入射および上記イメージセンサチップに向けての出射を行なわせるための第5および第6のレンズ面を有し、上記第5のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第6のレンズ面は凸状とされた第3のレンズとがあり、上記第1ないし第6のレンズ面のうち、上記第4のレンズ面のみに、上記遮光手段が設けられている。このような構成によれば、第1ないし第3のレンズは、互いに組み合わされ、また色消しレンズとなっており、レンズを2枚のみ用いる場合よりも一層鮮明な画像を結像させることが可能となる。また、上記第1ないし第6のレンズ面のうち、第4のレンズ面のみに遮光手段を設けた構成によれば、上述した第1および第2のレンズを用いた構成において第2のレンズ面のみに遮光手段を設けた場合と同様な利点が得られることとなる。
本発明の第2の側面により提供されるイメージセンサモジュール用レンズユニットは、イメージセンサチップの受光部に被写体の像を結像させるのに用いられ、かつ少なくとも1つのレンズを備えている、イメージセンサモジュール用レンズユニットであって、上記レンズの少なくとも1つのレンズ面の中央部には、遮光手段が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるイメージセンサモジュールの構成部品として好適に使用することが可能であり、上記イメージセンサモジュールについて述べたのと同様な効果が期待できる。
本発明のその他の特徴および利点については、以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかとなろう。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明に係るイメージセンサモジュールの一実施形態を示している。本実施形態のイメージセンサモジュールA1は、たとえば携帯電話機の筐体内に組み込まれて被写体の撮像に用いられるものであり、基板1、イメージセンサチップ2、ハウジング3、およびレンズユニットU1を備えている。レンズユニットU1は、第1および第2レンズ4A,4Bがレンズホルダ5内に収容された構造を有している。
基板1は、矩形の平板状であり、その上面にはイメージセンサチップ2が実装されている。イメージセンサチップ2は、たとえばCCD型やCMOS型の固体撮像素子であり、図2に示すように、複数のドット状の受光要素20aがマトリクス状に並んだ受光部20を備えている。この受光部20が光を受けると、各受光要素20aごとの受光量に対応した出力レベルの画像信号がこのイメージセンサチップ2から一定の順序で出力される。基板1の裏面には複数の電極10が形成され、またこれら電極10は基板1に設けられたスルーホールなどを含む配線パターン(図示略)を介してイメージセンサチップ2と導通しており、イメージセンサチップ2からの画像信号の出力やイメージセンサチップ2の駆動に必要な電力供給や制御信号の入出力がそれら電極10を利用して行なうことが可能となっている。
ハウジング3は、基板1上に固定して設けられており、遮光性を有する黒色あるいはそれに近い暗色系の合成樹脂製である。このハウジング3は、外部の光が第1および第2のレンズ4A,4B以外の部分からイメージセンサチップ2に向けて進行することを防止するようにイメージセンサチップ2の周囲を囲む筒状である。
第1および第2のレンズ4A,4Bは、被写体から進行してきた光を集束させることによりイメージセンサチップ2の受光部20上に被写体の像を結像させるためのものであり、いずれもPMMA(ポリメタクリル酸メチル(メタクリル樹脂))またはPC(ポリカーボネート)などの透明な合成樹脂製である。第1のレンズ4Aは、被写体からの光の入射面となる第1のレンズ面40aおよびその光の出射面となる第2のレンズ面40bがいずれも凸状曲面とされた両凸レンズである。
第2のレンズ面40bの中央部には、可視光に対する遮光性を有する遮光膜6が設けられている。この遮光膜6は、第2のレンズ面40bにたとえばスクリーン印刷を施すことにより形成された黒色の塗装膜である。この遮光膜6は、光軸Lを中心とする円形状である。第1のレンズ4Aの直径がたとえば6〜8mm程度であり、また第2のレンズ面40bの直径が3〜4mm程度であるのに対し、遮光膜6の直径はたとえば0.3mm程度とされている。
第2のレンズ4Bは、第1のレンズ4Aを通過してきた光の入射面となる第3のレンズ面40cが凹状曲面とされ、かつ上記光の出射面となる第4のレンズ面40dが凸状曲面とされた凹凸レンズである。第1ないし第4のレンズ面40a〜40dは、第1および第2のレンズ4A,4Bの外周縁部を避けるようにして形成されており、これら第1および第2のレンズ4A,4Bの外周縁部の上面41a,42aおよび下面41b,42bは、いずれも平面状である。第1および第2のレンズ4A,4Bは、それらの外周縁部どうしが直線接触するようにして光軸L方向に積層されてレンズホルダ5に嵌入している。
第1および第2のレンズ4A,4Bは、第2のレンズ4Bの外周縁部がハウジング3に設けられた段部30上に載せられていることにより、イメージセンサチップ2の上方に配されている。段部30には、光学フィルタ7が支持されている。この光学フィルタ7は、たとえば赤外線遮断フィルタである。レンズホルダ5は、ハウジング3と同様に遮光性を有する黒色またはそれに近い暗色系の合成樹脂製である。このレンズホルダ5は、上壁部50と、この上壁部50に繋がった筒状部51とを有しており、筒状部51の外周面に形成されたネジ部51aがハウジング3の上部内周面に形成されたネジ部31に螺合していることにより、レンズユニットU1のハウジング3に対する取り付けが図られている。上壁部50は、第1のレンズ面40aの中央寄り部分を露出させる孔部50aを有しており、絞りとしての役割を果たす。
次に、イメージセンサモジュールA1の作用について説明する。
レンズユニットU1に光が入射する場合の作用の概要を図3に示す。同図において、複数ずつの光線RL1,RL2を比較すると、まず、光線RL1は、光軸Lと平行に進行して第1のレンズ面40aに入射するものであり、第2ないし第4のレンズ面40b〜40d、および光学フィルタ7を通過した後には、イメージセンサチップ2上のうち、光軸Lと交差する結像点P1において集束する。ただし、複数の光線RL1のうち、光軸Lの近傍を進行していた光は、遮光膜6によって遮られるため、結像点P1には到達しない。したがって、遮光膜6が設けられていない場合と比較して結像点P1の光量は減少する。
次に、複数の光線RL2は、光軸Lに対して傾いた角度で進行して第1のレンズ面40aに入射するものであり、最終的には、イメージセンサチップ2上の光軸Lから離れた結像点P2に集束する。これら複数の光線RL2についても、やはりその一部は遮光膜6によって遮られ、結像点P2には到達しないこととなるが、遮光膜6によって遮られる光量は、光線RL1よりも少ないものとなる。
このようなことから理解されるように、遮光膜6は光軸L上およびその近傍に位置して光を遮るために、イメージセンサチップ2の受光部20のうち、光軸Lに近い部分になるほど遮光膜6による遮光量が多くなる。このような作用により、第1および第2のレンズ4A,4Bのレンズ特性に起因して結像点の中央部が周縁部よりも明るくなることが解消され、画質の良好な撮像画像が得られることとなる。撮影画像の中央部と周縁部との明るさの差を解消することを目的として画像信号の複雑な補正処理を行なう必要はない。
このイメージセンサモジュールA1においては、遮光膜6によって光が遮られる分だけ受光部20上に結ぶ像の全体の明るさが低下する。ところが、既述したとおり、レンズ特性に起因する明るさの不均一さが解消されているために、そのような明るさの低下は画像信号をたとえば単に増幅するなどして簡単に補正することが可能であり、このことにより明るい撮影画像を得ることができる。なお、図3には2種類の光線RL1,RL2のみ示しているが、被写体から進行してくる光線としては第1のレンズ面40aの各部に対して種々の角度で入射する光線があるため、受光部20上に遮光膜6の影が発生するといった不具合は無論ない。
レンズユニットU1は、3つの凸状のレンズ面と、1つの凹状のレンズ面とを備えており、とくに凹状のレンズ面は色収差を少なくする役割を果たすために、鮮明なカラー画像を得るのに好適である。また、遮光膜6は、第2のレンズ面40bに設けられており、第1および第2のレンズ4A,4Bが積層されたレンズユニットU1の組み立て状態においては、この遮光膜6がレンズユニットU1の外部に露出することはない。したがって、たとえばイメージセンサモジュールA1の組み立て製造時においてこのレンズユニットU1を取り扱う際に、遮光膜6が他の部材などと接触して剥離するといった虞れは無い。第2のレンズ面40bは、凸状であるため、この第2のレンズ面40bの中央部に印刷を施して遮光膜6を設ける作業も容易である。
本発明において、遮光膜6が設けられるレンズ面は、第2のレンズ面40bに限定されない。遮光膜6を第1のレンズ面40a,第3のレンズ面40c、または第4のレンズ面40dに設けた場合にも、結像画像の中央部の光量の減少量を周縁部のそれよりも多くすることが可能であり、従来技術と比較して明るさの均一化を図ることが可能である。ただし、遮光膜6をたとえば第4のレンズ面40dに設けた場合には、遮光膜6がイメージセンサチップ2にかなり接近するために、遮光膜6による遮光効果が画像の中心部に集中し易くなる虞れがある。また、遮光膜6を第1のレンズ面40aに設けた場合には、遮光膜6からイメージセンサチップ2までの距離が長くなるために、遮光効果が画像全体に及び易くなる虞れがある。これに対し、第2のレンズ面40bに遮光膜6を設ければ、それらの中間的な遮光効果が得られ、画像の明るさを均一にするための各部の設計(たとえば遮光膜6の直径などの決定)が容易となる。また、第3のレンズ面40cは、凹状であるため、遮光膜6を印刷によって設けることは難しいものとなるが、第2のレンズ面40bに遮光膜6を設ける構成によれば、既述したとおり、その印刷形成は容易である。
図4および図5は、本発明の他の実施形態を示している。図4以降の図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図4に示したイメージセンサモジュールA2は、レンズユニットU2が第1および第2のレンズ4A,4Bに加え、第3のレンズ4Cを備えたものとして構成されている。第1および第2のレンズ4A,4Bは、第1ないし第4のレンズ面40a〜40dの曲率が図1に示した実施形態のレンズユニットU1とは相違するものの、それらの他の基本的な構成は同様である。第3のレンズ4Cは、第2のレンズ4Bを通過してきた光の入射面となる第5のレンズ面40eが凹状であり、かつその光の出射面となる第6のレンズ面40fが凸状とされた凹凸レンズである。遮光膜6は、第4のレンズ面40dの中央部に設けられている。
このイメージセンサモジュールA2においては、第4のレンズ面40dの中央部に到達した光を遮光膜6によって遮ることが可能であり、上記したイメージセンサモジュールA1と同様に、イメージセンサチップ2の受光部20上に結像する被写体の像の中央部と周縁部との明るさがレンズ特性に起因して大きく相違したものとならないようにすることができる。結像に用いるレンズの枚数は、イメージセンサモジュールA1よりも多いために、被写体の像をより鮮明にして撮影画像の質を高めることが可能である。また、遮光膜6は、受光部20に最も遠い第1のレンズ面40aと最も近い第6のレンズ面40fとの中間に位置する第4のレンズ面40dに設けられているために、結像画像の明るさの均一化を図るための設定が容易となる。また、第4のレンズ面40dは凸状であるため、たとえば印刷により遮光膜6を設けることも容易化される。ただし、本発明においては、第1ないし第6のレンズ面40a〜40fのうち、第4のレンズ面40dとは別のレンズ面に遮光膜6を設けた構成としてもかまわない。また、遮光膜6を複数のレンズ面に設けてもかまわない。
図5に示したイメージセンサモジュールA3は、レンズユニットU3が結像用のレンズとして1枚のレンズ4Aのみを備えた構成とされている。このレンズ4Aは、両凸レンズであり、第2のレンズ面40bの中央部に遮光膜6が設けられている。
このような構成によれば、レンズの枚数が1枚であるため、上述したイメージセンサモジュールA1,A2と比較すると収差は大きくなり易いものの、レンズ枚数が少ない分だけ全体のコストを低減することができる。レンズ特性に起因した画像の明るさの不均一さが遮光膜6の作用により解消される点については、イメージセンサモジュールA1,A2と同様である。
上記した実施形態から理解されるように、本発明においては、レンズユニットを構成するレンズの具体的な枚数は限定されない。レンズの枚数は、目的とする撮影画像の質の高さに応じて適宜決定すればよい。両凸レンズあるいは凹凸レンズといったレンズの種類についても同様である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るイメージセンサモジュールおよびレンズユニットの各部の具体的な構成は、種々に設計変更可能である。
本発明でいう遮光手段を膜として構成する場合、この膜は、印刷によらず、それ以外の塗装、あるいは蒸着、スパッタリング、CVD法などを利用して形成してもかまわない。ただし、製造コストを考慮すれば、印刷により形成することが好ましい。また、遮光手段は、遮光性を有するフィルム(シートも含む)をレンズ面に貼着することにより設けることもできる。
さらに、本発明においては、遮光手段を図6または図7に示すような構成とすることもできる。
図6(a)に示す構成においては、レンズ4のレンズ面40gの中央部に、凹状部6Aが設けられており、この凹状部6aが遮光手段の具体例に相当している。このような構成によれば、凹状部6Aを規定する面60に入射する光のうち、全反射臨界角よりも大きな入射角の光は、面60によって全反射され、面60を通過しないこととなる。また、それ以外の残りの光は、面60を通過する際に屈折する。ただし、この屈折の仕方は、レンズ面40gの他の部分における光の屈折の仕方とは異なるために、面60を通過した光は被写体の結像には有効に働かないこととなる。このようなことから、凹状部6Aを設けた場合においても、遮光膜6を設けた場合と同様に、結像画像の中央部の明るさを低下させて明るさの均一化を図る効果が得られる。凹状部6Aは、レンズ4を樹脂成形する際に同時に形成することが可能である。したがって、製造の容易化および製造コストの低減化を図ることもできる。なお、凹状部6Aは、図6(a)に示したように面60が丸みを帯びた半球状のものに代えて、同図(b)に示すような円錐状または角錐状としたり、あるいは同図(c)に示すように内側面60aが光軸Lに対して傾斜していない形状とすることができる。むろん、凹状部6Aを上記以外の種々の形状に形成することができる。
図7(a)に示す構成においては、レンズ4のレンズ面40gに、このレンズ面40gの中央部の表面を凹凸状とした粗面部6Bが設けられており、この粗面部6Bが遮光手段の具体例に相当している。このような構成によれば、粗面部6Bに入射する光としては、その粗面部6Bに対する入射角に応じて、全反射されるものと、屈折しながら粗面部6Bを透過するものとが発生することとなる。したがって、この場合においても、図6に示した構成と同様に、結像画像の中央部の明るさを低下させて明るさの均一化を図る効果が得られる。
粗面部6Bは、レンズ4を樹脂成形する際に、たとえば図7(b),(c)に示すような円柱状または角柱状の複数の小突起61a、あるいはそれ以外の形状の小突起をレンズ面40gに一体的に形成することにより設けることが可能である。また、同図(d)に示すように、複数のリブ61bを形成したり、あるいは同図(e)に示すように複数の溝61cを縦横またはそのいずれか一方向のみに形成することによっても、粗面部6Bを設けることができる。このような構成によれば、その製造が容易となる。また、粗面部6Bを形成するための他の手段として、たとえばレンズ面40gに機械加工を施すことによりその粗面化を図ったり、あるいはエッチング処理液を利用するなどしてレンズ面40gの粗面化を図るようにしてもかまわない。
上記した内容から理解されるように、本発明における遮光手段としては種々の構成のものが考えられる。要は、遮光性を有すればよい。ここで、本発明でいう遮光性とは、受けた光の全てを遮断する必要はなく、受けた光の一部が遮断され、かつその残りが透過する構成であってもよい。
レンズの枚数や種類などが限定されないことは前述したとおりであり、本発明はイメージセンサチップの具体的な種類も問わない。また、本発明に係るイメージセンサモジュールの具体的な用途も限定されるものではない。
本発明に係るイメージセンサモジュールの一例を示す断面図である。 図1に示すイメージセンサチップの構成部品である基板およびイメージセンサチップの斜視図である。 図1に示すイメージセンサチップの作用の概略を示す説明図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールの他の例を示す断面図である。 本発明に係るイメージセンサモジュールの他の例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の遮光手段の他の例を示す断面図である。 本発明の遮光手段の他の例を示し、(a)は、断面図であり、(b)〜(e)は、要部底面図である。 従来のイメージセンサモジュールの一例を示す断面図である。
符号の説明
A1〜A3 イメージセンサモジュール
U1〜U3 レンズユニット
1 基板
2 イメージセンサチップ
4A〜4C 第1ないし第3のレンズ
6 遮光膜(遮光手段)
6A 凹状部(遮光手段)
6B 粗面部(遮光手段)
20 受光部
40a〜40f 第1ないし第6のレンズ面

Claims (7)

  1. 受光部を有し、かつ光電変換機能を備えたイメージセンサチップと、上記受光部上に被写体の像を結像させるための少なくとも1つのレンズと、を有するイメージセンサモジュールであって、
    上記レンズの少なくとも1つのレンズ面の中央部には、遮光手段が設けられていることを特徴とする、イメージセンサモジュール。
  2. 上記遮光手段は、塗装膜や蒸着膜などの膜、またはフィルムである、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
  3. 上記遮光手段は、上記レンズ面の中央部が部分的に窪むように形成された凹状部、または上記中央部の表面が凹凸状とされた粗面部である、請求項1に記載のイメージセンサモジュール。
  4. 上記レンズとしては、光軸方向に並んだ2つのレンズがあり、
    これら2つのレンズは、互いに間隔を隔てて対面する凸状のレンズ面および凹状のレンズ面を有し、
    上記遮光手段は、上記凸状のレンズ面に設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載のイメージセンサモジュール。
  5. 上記レンズとしては、
    被写体からの光の入射および出射を行なわせるための第1および第2のレンズ面を有し、これら第1および第2のレンズ面はともに凸状とされた第1のレンズと、
    上記第1のレンズを透過してきた光の入射および上記イメージセンサチップに向けての出射を行なわせるための第3および第4のレンズ面を有し、上記第3のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第4のレンズ面は凸状とされた第2のレンズとがあり、
    上記第1ないし第4のレンズ面のうち、上記第2のレンズ面のみに、上記遮光手段が設けられている、請求項1ないし4のいずれかに記載のイメージセンサモジュール。
  6. 上記レンズとしては、
    被写体からの光の入射および出射を行なわせるための第1および第2のレンズ面を有し、これら第1および第2のレンズ面はともに凸状とされた第1のレンズと、
    上記第1のレンズを透過してきた光の入射および出射を行なわせるための第3および第4のレンズ面を有し、上記第3のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第4のレンズ面は凸状とされた第2のレンズと、
    上記第2のレンズを透過してきた光の入射および上記イメージセンサチップに向けての出射を行なわせるための第5および第6のレンズ面を有し、上記第5のレンズ面は凹状とされ、かつ上記第6のレンズ面は凸状とされた第3のレンズとがあり、
    上記第1ないし第6のレンズ面のうち、上記第4のレンズ面のみに、上記遮光手段が設けられている、請求項1ないし4のいずれかに記載のイメージセンサモジュール。
  7. イメージセンサチップの受光部に被写体の像を結像させるのに用いられ、かつ少なくとも1つのレンズを備えている、イメージセンサモジュール用レンズユニットであって、
    上記レンズの少なくとも1つのレンズ面の中央部には、遮光手段が設けられていることを特徴とする、イメージセンサモジュール用レンズユニット。
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