JP4573469B2 - ゴルフボール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフボールに関し、詳しくは、耐久性、飛行性能を損なうことなく、打球感を向上させたゴルフボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、市販されているゴルフボールには、ポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加硫成形体からなるソリッドコアをカバーで被覆したソリッドゴルフボールや、ゴム系または液系のセンターに糸ゴムを巻き付けることによって形成した糸巻きコアをカバーで被覆した糸巻きゴルフボールがある。
【0003】
ソリッドゴルフボールは、カバーに硬質の樹脂を用いていることもあいまって、耐久性がよく飛距離はでるものの、打球感が悪いという欠点がある。一方、糸巻きゴルフボールは、優れた打球感やコントロール性を有するものの、耐久性ならびに飛距離において問題がある。
【0004】
近年、ソリッドゴルフボールは、従来の糸巻きゴルフボールと同等のソフトな打球感を維持したまま、飛距離を増大させることが可能であることから、市場においても大半を占めるようになったが、依然として、耐久性ならびに飛距離と打球感との兼ね合いにおいて改善すべき点がある。
【0005】
また、ツーピースゴルフボールは飛距離が大きいことからプロゴルファーに好まれてきた。しかしながら、ツーピースゴルフボールは飛距離は出るものの、打球感が悪いという欠点があった。一方、スリーピースゴルフボールのようなマルチピースゴルフボールにおいては、飛距離において問題があるものの、ツーピースゴルフボールと比較して多種の硬度分布を得ることができ、打球感に優れたゴルフボールが提供されている。
【0006】
これらのゴルフボールにおいて、打球感をソフトにするためには、コアの表面硬度と中心硬度との差を大きくするなど、コアを軟らかくすることが知られている。しかしながら、かかる場合においては、ゴルフボールの耐久性が悪化する傾向にあり、また、コアを軟らかくすることにより飛距離も低下してしまう。
【0007】
そこで、上述の問題を解決するために、種々の技術が開示されている。たとえば、ポリブタジエン100重量部に対し、アクリル酸亜鉛をアクリル酸量として25〜40重量部と硫黄を0.05〜0.6重量部添加させたゴム組成物からなるコアを有するゴルフボールが、特開昭60−249979号公報に開示されている。しかしながら、かかるゴルフボールには、有機硫黄化合物が配合されておらず、反発性能が低いものであった。また、コアの表面硬度と中心硬度との差が適正化されておらず、そのため飛行性能および打球感が悪いものであった。
【0008】
また、コアと、カバーとからなるソリッドゴルフボールにおいて、基材ゴム成分に対して、不飽和カルボン酸の金属亜鉛と、チオフェノール類の亜鉛塩などと、架橋剤と、を添加させるとともに、外径が37.5〜39.5mmであり、かつ、100kgの荷重をかけたときの撓み量が3〜4.5mmである、多層ソリッドゴルフボールが、特許2778229号公報に開示されている。しかしながら、かかるゴルフボールには、硫黄が配合されておらず、耐久性が悪く、また、コアの表面硬度と中心硬度との差が適正化されておらず、飛行性能および打球感が悪いものであった。
【0009】
また、コアとカバーとからなるツーピースゴルフボールにおいて、コアの基材ゴム100重量部に対し、共架橋剤と有機化酸化物とを添加させるとともに、コアの中心硬度がJIS−C硬度で40〜57であり、コアの表面硬度が70〜95であり、かつ、初荷重10kgから終荷重130kgまでの変形量が3.0〜4.8mmであるツーピースゴルフボールが、特開平7−194732号公報に開示されている。しかしながら、かかるゴルフボールは、コアの表面硬度と中心硬度との差は大きいが、硫黄が配合されておらず、耐久性が悪いものであった。
また、有機硫黄化合物も配合されておらず、反発性能が低いものであった。
【0010】
また、コアとカバーとからなるツーピースソリッドゴルフボールにおいて、コアの中心硬度がJIS−C硬度で60以下であり、コアの表面硬度がJIS−C硬度で70〜95であり、コアの中心硬度と表面硬度との差が20〜40であり、初荷重10kgから終荷重130kgまでのコアの変形量が2.6〜3.5mmであり、カバーがショアーD硬度60以下および厚さ1.2〜2.0mmであるツーピースソリッドゴルフボールが、特開平11−290479号公報に開示されている。しかしながら、かかるゴルフボールは、コアの表面硬度と中心硬度との差は大きいものの、硫黄が配合されておらず、そのため耐久性が悪いものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題を解決するものであり、耐久性および飛行性能を損なうことなく、打球感を向上させたゴルフボールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るゴルフボールは、請求項1記載のように、コアと、カバーと、を有する2層構造以上のゴルフボールにおいて、コアのゴム組成物におけるゴム成分100重量部に対し、硫黄を0.01〜0.5重量部、有機硫黄化合物を0.05〜5重量部、添加させたことを特徴とするゴルフボールである。
【0013】
また、本発明に係るゴルフボールは、請求項2記載のように、請求項1記載の発明において、前記コアにおける、初荷重98Nから終荷重1274Nまでのコア変形量が、2.5〜6.0mmであるゴルフボールである。
【0014】
また、本発明に係るゴルフボールは、請求項3記載のように、請求項1または2記載の発明において、前記コアにおける、コア中心硬度がコア表面硬度よりJIS−C硬度で25以下であるゴルフボールである。
【0015】
また、本発明に係るゴルフボールは、請求項4記載のように、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記コアにおける、コア中心硬度がJIS−C硬度で55より小さいゴルフボールである。
【0016】
【発明の実施の形態】
ゴルフボールにおいて、コア中心硬度とコア表面硬度との差を大きくすることにより、打球感をソフトにすることができる。また、コア中心硬度とコア表面硬度との差を大きくすることにより、打球時の変形が大きくなり、そのため打ち出し角度が上がり、またスピン量が抑制され、飛行性能を向上させることができる。しかしながら、かかる場合、コアの変形量が大きくなるため、ゴルフボールの反発性能を低下させるとともに耐久性を低下させることになる。
【0017】
一方、コアに使用されるゴム組成物に、有機硫黄化合物を添加させると、コアの反発性能を向上させるとともにゴルフボールの耐久性を向上させることができる。しかしながら、かかる場合、コア中心硬度とコア表面硬度との差が小さくなり、打球感および飛行性能に悪影響を及ぼしていた。
【0018】
本発明者は、有機硫黄化合物とあわせて硫黄を配合させることにより、コア中心硬度を下げ、コア中心硬度とコア表面硬度との差を大きし、打球感および飛行性能を良好に保つとともに、反発性能も維持し、ゴルフボールの耐久性を向上させることができるという新知見に基づいて本発明を完成させた。
【0019】
本発明に係るゴルフボールは、コアと、カバーと、を有する2層構造以上のゴルフボールにおいて、コアのゴム組成物におけるゴム成分100重量部に対し、硫黄を0.01〜0.5重量部、有機硫黄化合物を0.05〜5重量部、添加させたことを特徴とするものである。
【0020】
硫黄の配合量は、0.01〜0.5重量部、好ましくは0.01〜0.3重量部、より好ましくは0.01〜0.1重量部である。硫黄の配合量が0.01重量部より少ないと、コア中心硬度とコア表面硬度との差がつきにくくなるからであり、また、耐久性も低下するからである。一方、硫黄の配合量が0.5重量部より多いと、硫黄の加硫遅延などが作用し、最適な硬度が得られず、反発性能も低下するからである。
【0021】
有機硫黄化合物としては、チオフェノール、チオカルボン酸、スルフィド類およびそれらの金属塩などを使用することができ、特にジスルフィド類が好適に使用される。
【0022】
有機硫黄化合物の配合量は、0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部、より好ましくは0.2〜1.5重量部である。有機硫黄化合物の配合量が0.05重量部より少ないと、ゴルフボールの反発性能が低下するからである。一方、有機硫黄化合物の配合量が5重量部より多いと、コア中心硬度とコア表面硬度との差がつきにくくなり、反発性能が低下し、飛行性能も低下するからである。
【0023】
コアのゴム組成物におけるゴム成分に添加される有機硫黄化合物の重量部Aと、硫黄の重量部Bとの比であるB/Aは0.01〜2.0であることが好適であり、好ましくは0.05〜1.0、より好ましくは0.1〜0.5である。B/Aが0.01より少ない場合は、硫黄の添加量が少なく、耐久性を向上させる効果が少なくなるからである。一方、B/Aが2.0より多い場合は、有機硫黄化合物の添加量が少なく、反発性を向上させる効果が少なくなるからである。
【0024】
本発明に係るゴルフボールで使用されるコアのゴム組成物としてのゴム成分は、ポリブタジエンが好適であるが、イソプレンゴム、天然ゴム、スチレンブタジエンゴムなどその他のゴムをブレンドすることも可能である。
【0025】
ゴム組成物に配合される架橋剤としては、不飽和カルボン酸またはその金属塩が使用されるが、本発明に係るゴルフボールでは、特にメタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛が好ましく、ゴム成分100重量部に対して10〜50重量部、好ましくは10〜45重量部、より好ましくは15〜45重量部配合される。架橋剤の配合量が10重量部より少ないと、コアの架橋が少なくなりすぎて軟らかくなりすぎ、反発性能が低下し、また、耐久性も悪化するからである。一方、架橋剤の配合量が50重量部より多いと、架橋しすぎて硬くなりすぎ、打球感が悪化するからである。
【0026】
ゴム組成物に配合される加硫開始剤としては、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物が0.1〜3重量部、好ましくは0.3〜3重量部、より好ましくは0.5〜2.5重量部配合される。
【0027】
ゴム組成物は、140〜180℃にて10〜60分間加硫されるが、コア中心硬度とコア表面硬度との差を大きくするため、なるべく高温で加硫することが望ましい。たとえば、加硫開始剤としてジクミルパーオキサイドを使用した場合、160℃以上で加硫することが好適である。
【0028】
また、ゴム組成物には、比重を調整するために、金属酸化物などの無機充填材や高比重金属などを配合することが可能である。
【0029】
加硫後のコアの変形量は、初荷重98Nを負荷した状態から終荷重1274Nを負荷したときのコア変形量で、2.5〜6.0mm、好ましくは2.7〜5.5、より好ましくは3〜5mmである。コア変形量が2.5mmより小さいとコア自体が硬すぎて、コア硬度差に関係なく打球感が悪化するからである。一方、コア変形量が6.0mmより大きいと、コア自体が軟らかすぎて、反発性能および耐久性が低下するからである。
【0030】
コア硬度に関しては、コア表面硬度からコア中心硬度を引いた差が、JIS−C硬度で25以上、好ましくは25〜50、より好ましくは30〜50、特に好ましくは27〜50である。コア表面硬度からコア中心硬度を引いた差が、25より小さいと変形量が小さくなり、打球感が悪化し、飛行性能も悪化するからである。なお、コア表面硬度からコア中心硬度を引いた差を、50より大きくすることは困難である。
【0031】
コア中心硬度についてはJIS−C硬度で55未満、好ましくは35〜53、より好ましくは40〜50である。コア中心硬度が55以上であると、打球時に芯を感じて打球感が悪化するからである。
【0032】
コア表面硬度についてはJIS−C硬度で60〜90、好ましくは65〜90である。コア表面硬度が60より小さいと軟らかすぎて、反発および耐久性が悪化するからである。一方、コア表面硬度が90より大きいとコアの硬度差に関係なく打球感が悪化するからである。
【0033】
本発明に係るゴルフボールのカバーについては特に限定されず、従来と同様に各種のものを使用することができるが、通常は、熱可塑性樹脂、特にアイオノマー樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリスチレン系熱可塑性樹脂を1種または2種以上混合した樹脂組成物を基材樹脂とする。また、カバーの樹脂としてトランス1,4−ポリイソプレンを主成分とすることも可能である。カバーの樹脂には無機充填材および顔料などを適度に含有する。アイオノマー樹脂としては、たとえばα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸との共重合体であってそのカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和して得られる二元共重合体がある。またα−オレフィンと炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数2〜22のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体で、そのカルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和して得られるものが挙げられる。上記α−オレフィンとしては、たとえばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなどが用いられ、特にエチレンが好ましい。炭素数3〜8のα,β−不飽和カルボン酸としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸などが用いられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。また、不飽和カルボン酸エステルとしては、たとえば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などのメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソブチルエステルなどが用いられ、特にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルが好ましい。
【0034】
カバーのJIS−C硬度は特に限定されないが、好ましくは95以下、より好ましくは80〜93である。カバーのJIS−C硬度が、95以下であると、コア硬度差が大きいことによる打球感の向上や、飛行性能の向上効果が得られやすいからである。
【0035】
コアの直径であるコア径は20〜41.5mmとすることが好適であり、より好ましくは25〜40mmである。コア径が20mmより小さくなるとコアが小さくなるため、コアの芯としての効果が少なくなるからである。一方、コア径が41.5mmより大きくなると反発性ならびに耐久性が低下するからである。
【0036】
コアの上には、1層以上のカバーを設ける。カバーが、1層の場合もしくは2層以上の場合にせよ、カバー層全体の厚みは0.5〜11mmであることが好適であり、より好ましくは0.8〜9mmである。カバー層全体の厚みが0.5mmより小さくなると、反発性ならびに耐久性などを向上させるカバー性能が低下するからである。一方、カバー層全体の厚みが11mmより大きくなると、カバーが厚くなるため、コアの芯としての効果が少なくなるからである。
【0037】
なお、カバーとしては、樹脂組成物からなる外層カバーのみを設けることが可能であり、また、ゴム組成物や樹脂組成物よりなる内層カバーと、樹脂組成物よりなる外層カバーとを設けることも可能である。さらに、カバーを3層以上とすることも可能であり、本発明に係るゴルフボールは、ツーピースゴルフボールのみならず、中間層を有するマルチピース、また糸巻き層を有するワウンドボールとすることができる。
【0038】
本発明のゴルフボールは、美観を高め、商品価値をあげるために、通常ペイント仕上げ、マーキングスタンプなどを施して市場に投入される。
【0039】
【実施例】
コアのゴム組成物におけるゴム成分としてJSR社製のハイシスポリブタジエンであるBR−11を使用し、表2に示すように、硫黄ならびに有機硫黄化合物を添加させた。カバー配合は表1に示す通りである。コアのゴム組成物の加硫条件は表2に示す。なお、実施例1、2、4、5に係るゴルフボールは、コアと外層カバーとからなるツーピースゴルフボールであり、実施例3に係るゴルフボールは、コアと、内装カバーと、外層カバーとからなるスリーピースゴルフボールである。
【0040】
一方、比較例は、コアのゴム組成物におけるゴム成分としては、実施例と同じハイシスポリブタジエンを使用したが、表2に示すように、硫黄もしくは有機硫黄化合物のいずれか一方を配合させなかった。コアのゴム組成物の加硫条件は表2に示す。なお、比較例1、2、3に係るゴルフボールは、コアと外層カバーとからなるツーピースゴルフボールであり、比較例4に係るゴルフボールは、コアと、内装カバーと、外層カバーとからなるスリーピースゴルフボールである。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
コア変形量は、初荷重98Nを負荷した状態から終荷重1274Nを負荷したときのコア変形量として測定を行った。
【0044】
コア硬度は、コア表面硬度とコア中心硬度との双方にて測定を行い、コアの表面硬度はコアの表面にて測定を行い、コアの中心硬度は、コアを2分割することにより半球とし、その半球のカット断面にて測定を行った。
【0045】
カバー硬度は、表1に示されたカバー配合からなるカバー用組成物から作成された厚さ約2mmの熱プレス成形シートを23℃で2週間保存後、スプリング式硬度計C型を用いて3枚重ねて測定を行った。
【0046】
なお、JIS−C硬度は、JIS−K6301に規定するスプリング式硬度計C型を用いて測定した。
【0047】
ゴルフボールの反発係数は、コアに200gのアルミニウム製円筒物を40m/sの速度で衝突させ、衝突後の円筒物およびゴルフボールの速度を測定し、それぞれの衝突前後の速度および重量から算出した。測定は各ゴルフボールについて12個ずつ行い、その平均を算出して各ゴルフボールの結果とした。なお値は比較例1を1.00としたときの相対値で示す。
【0048】
ゴルフボールの耐久性は、ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製W#1ドライバーを取り付け、ヘッドスピードを45m/secに設定して各ゴルフボールを打撃し、衝突板に衝突させて評価した。評価基準はゴルフボールが壊れるまでの打撃回数を測定し、比較例1を100として相対値で示す。
値が大きいほど、ゴルフボールの耐久性が優れていることを示す。
【0049】
ゴルフボールの飛距離は、ツルーテンパー社製のスイングロボットにメタルヘッド製W#1ドライバーを取り付け、ヘッドスピードを40m/secに設定して各ゴルフボールを打撃し、停止点までの距離であるトータル飛距離にて測定した。ここで、トータル飛距離は、キャリー、ラン、停止までの距離をいう。測定は各ゴルフボールで5回行って、その平均を算出して、各ゴルフボールの結果とした。
【0050】
ゴルフボールの打球感(衝撃)は、10人の腕の優れたプロゴルファーによるウッド1番クラブ(W#1、ドライバー)で実打テストを行い、「打撃時の衝撃について良好である」と答えたプロゴルファーの人数により評価した。8人以上が良いと回答した場合を◎で、6人以上が良いと回答した場合を○で、4人以上が良いと回答した場合を△で、3人以下が良いと回答した場合を×で、表2に記してある。
【0051】
比較例1ならびに比較例4に係るゴルフボールは、耐久性が低いものであった。また、比較例3に係るゴルフボールは、飛距離において満足できる値を示すものではなかった。比較例2に係るゴルフボールは、打球感が悪いものであった。
一方、実施例1〜5に係るゴルフボールは、耐久性において優れた値を有し、飛行性能においても高い値を有し、さらに、打球感においても良好であった。
【0052】
なお、今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るゴルフボールは、コアと、カバーと、を有する2層構造以上のゴルフボールにおいて、コアのゴム組成物におけるゴム成分100重量部に対し、硫黄を0.01〜0.5重量部添加するとともに、有機硫黄化合物を0.05〜5重量部添加させるという特徴的な構成を採用し、かかる構成を採用することにより、耐久性および飛行性能を損なうことなく、打球感を向上させたゴルフボールを提供することができた。
Claims (3)
- コアと、カバーと、を有する2層構造以上のゴルフボールにおいて、コアのゴム組成物におけるゴム成分100重量部に対し、硫黄を0.01〜0.1重量部、ジスルフィド類である有機硫黄化合物を0.2〜1.5重量部添加し、
前記有機硫黄化合物の重量部Aと前記硫黄の重量部Bとの比であるB/Aが0.01〜2.0であり、
前記コアにおいて、コア表面硬度からコア中心硬度を引いた差が、JIS−C硬度で25以上であることを特徴とするゴルフボール。 - 初荷重98Nから終荷重1274Nまでにおける、前記コアのコア変形量が2.5〜6.0mmである請求項1記載のゴルフボール。
- 前記コアのコア中心硬度がJIS−C硬度で55より小さい請求項1または2に記載のゴルフボール。
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