JP2002239032A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JP2002239032A
JP2002239032A JP2001041866A JP2001041866A JP2002239032A JP 2002239032 A JP2002239032 A JP 2002239032A JP 2001041866 A JP2001041866 A JP 2001041866A JP 2001041866 A JP2001041866 A JP 2001041866A JP 2002239032 A JP2002239032 A JP 2002239032A
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intermediate layer
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聡 加藤
Takashi Sasaki
隆 佐々木
Satoshi Iwami
聡 岩見
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた打球感を有し、高い反発係数、スピン
特性(コントロール性)に優れている上、アイアンショ
ットでの耐擦過傷性に優れたゴルフボールを提供する。 【解決手段】 センターコア、中間層およびカバーより
なるゴルフボールにおいて、(1)センターコアの直径
が25〜40mmであり、ショアD硬度で測定されたセ
ンターコア表面硬度(B)がセンターコア中心硬度
(A)よりも15以上硬く、(2)ショアD硬度で測定
された中間層表面硬度(C)はセンターコア中心硬度
(A)よりも20〜50硬く、(3)ショアDで測定さ
れたカバー硬度(D)は40〜60の範囲であり、更に
(4)前記中間層表面硬度(C)はカバー硬度(D)よ
りも5〜25硬いことを特徴とするゴルフボール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた打球感、高飛
距離(反発弾性)、優れたスピン特性(コントロール
性)および優れた耐擦過傷性を有するゴルフボールに関
する。
【0002】
【従来の技術】高飛距離と、アプローチ時の高スピン性
能を有するゴルフボールとして、軟質ゴムよりなるセン
ターコアとその上に比較的硬いゴムあるいは樹脂からな
る中間層を被覆し、更に軟質材料のカバーを配置した二
層コア又は二層カバー構造のゴルフボールが提案されて
いる。
【0003】例えば、特許第2910516号公報に
は、センターコアの直径を29mm以上、中間層の硬度
をJIS−C硬度で85以上、センターコアの比重が中
間層の比重より大きいゴルフボールが開示されている
が、中間層の材料にアイオノマーを用いているため、ゴ
ルフボールの反発係数が低く、高い飛距離は得られな
い。
【0004】また、特開平10−151226号公報に
はソリッドコアの100kg荷重変形量が2.5mm以
上、中間層の硬度がカバーの硬度よりショアDで13以
上大きく、ゴルフボールの慣性モーメントが83gcm
2以上のゴルフボールが開示されている。しかしカバー
にウレタン樹脂を使用しているため、ゴルフボールの反
発係数が低く、高い飛距離は得られない。
【0005】更に特開平11−151320号公報に
は、内層コアと外層コアよりなるソリッドコアとその外
側の中間層よりなり、ソリッドコアおよび中間層がポリ
ブタジエンを主成分とするゴム組成物で構成され、前記
内層コアの直径が15〜22mm、ショアD硬度が40
〜70のマルチピースゴルフボールが提案されている。
しかし内層コアの直径が小さすぎる為、ゴルフボールの
反発係数が低く、また打撃時のスピン量も多くドライバ
ーでの高い飛距離は得られない。
【0006】一方、カバーに各種の軟質材料を使用する
ことも提案されている。たとえば、特開平1−3085
77号公報ではカバーに軟質アイオノマー樹脂を用いる
技術が開示されている。すなわち比較的柔軟なアイオノ
マー樹脂であるエチレン−(メタ)アクリル酸−(メ
タ)アクリル酸エステルターポリマーをある物性範囲の
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体のアイオノマー
樹脂に一定の範囲ブレンドしたものを軟質/硬質アイオ
ノマーブンレドカバーとして使用する技術である。この
技術は従来のエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の
アイオノマー樹脂をカバーに用いたゴルフボールの欠点
である打球感、コントロール性を改善する。
【0007】しかしながら、この技術に係る軟質/硬質
アイオノマーブレンドカバーはカバーが軟らかくなるた
め、アイアンショットでのスピンがかかりやすくなる反
面、クラブフェースとカバーとの摩擦力が大きくなるた
め特にツーピースソリッドゴルフボールのような硬い芯
材を用いたボールにおいて、アイアンショットの際、ア
イアンクラブの溝によりカバー表面が削り取られ、ボー
ル表面がささくれ立つ現象が生じる。このアイオノマー
カバーは硬度が低いためカバー自体の反発弾性も低下
し、ボール自体の反発弾性の低下につながる。
【0008】そこで特開平5−277208号公報には
アイアンクラブによる打撃時でのカバーの擦過傷を改善
する目的として、2種以上の低い曲げモジュラスを有す
るエチレン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エス
テル三元共重合体の金属塩をカバーとして使用すること
が提案されている。しかしながらこの技術でも前記アイ
アンクラブ打撃時の耐擦過傷性が十分でなく、反発弾性
も低下する。
【0009】また特開平10−179802号公報では
カバーの基材樹脂が、アイオノマー樹脂とエポキシ基を
含有するスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体またはエポキシ基を含有するスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体との2成分の加熱混合物を
主成分として構成され、カバー組成物の曲げ剛性率50
〜300MPaで、かつショアD硬度は40〜60であ
ることを特徴とするゴルフボールが提案されている。
【0010】さらに特開平10−179801号公報で
はカバーの基材樹脂にアイオノマー樹脂と、酸変性熱可
塑性エラストマーまたは末端にOH基が付加した熱可塑
性エラストマーと、エポキシ基を含有するスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体またはエポキシ基
を含有するスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体との3成分の加熱混合物を主成分として含み、そ
のカバー組成物の曲げ弾性率が50〜300MHaで、
かつショアD硬度は40〜60であることを特徴とする
ゴルフボールが提案されている。
【0011】これらの発明は打球感(打球時のフィーリ
ング)およびスピン特性(コントロール性)および耐カ
ット性を改善するものではあるが、飛距離の面で不十分
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はソフトで優れ
た打球感を有し、高い飛距離を維持し、優れたスピン特
性(コントロール性)を有し、かつアイアンショットで
の耐擦過傷性に優れたゴルフボールを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はセンターコア、
中間層およびカバーよりなるゴルフボールにおいて、
(1)センターコアの直径が25〜40mmであり、シ
ョアD硬度で測定されたセンターコア表面硬度(B)が
センターコア中心硬度(A)よりも15以上硬く、
(2)ショアD硬度で測定された中間層表面硬度(C)
はセンターコア中心硬度(A)よりも20〜50硬く、
(3)ショアDで測定されたカバー硬度は40〜60の
範囲であり、更に、(4)前記中間層表面硬度(C)は
カバー硬度よりも5〜25硬いことを特徴とするゴルフ
ボールである。ここでセンターコアおよび中間層がシス
−1,4ポリブタヂエンゴムを主成分とするゴム組成物
で構成されていることが好ましい。また本発明ではカバ
ーの組成物のポリマー成分として、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂(A成分)の1
0〜80重量部と、エチレン−(メタ)アクリル酸−
(メタ)アクリル酸エステル三元共重合体系アイオノマ
ー樹脂(B成分)の0〜60重量部と、スチレンブロッ
クを含有する熱可塑性エラストマー(C成分)の5〜6
0重量部とを含有することが望ましい。そしてスチレン
ブロックを含有する熱可塑性エラストマー(C成分)
は、好ましくはスチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体(SIS)、スチレン−イソプレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SIB
S)、または、これらの水添物と、オレフィンとのポリ
マーアロイである。本発明では中間層の比重は、センタ
ーコアの比重よりも大きいことが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のゴルフボールは、センタ
ーコアの直径は25〜40mm、さらに27〜38m
m、より好ましくは30〜38mmである。直径が25
mmより小さくなると打撃時のスピン量が増え、吹き上
がる弾道となりやすく飛距離が出ない。一方直径が40
mmより大きくなると中間層あるいはカバーが薄くな
り、それぞれの効果が期待できなくなる。
【0015】また、センターコア表面硬度(B)とセン
ターコア中心硬度(A)の差〔(B)−(A)〕はショ
アD硬度で15以上、より好ましくは17以上、特に1
9以上硬くなっている。硬度差が15より小さいと打撃
時のスピン量を抑える効果が小さく、また打撃感も硬く
悪くなる。なお硬度の差が大きくなりすぎると打撃時の
変形が大きくなるため、耐久性が悪くなる。したがっ
て、硬度の差はショア硬度で40以下、特に35以下と
するのが好ましい。
【0016】ここでセンターコア中心硬度(A)はショ
アD硬度で20〜45、更に25〜42、特に30〜4
0の範囲が好ましい。センターコア中心硬度(A)のシ
ョアD硬度が20未満となるとセンターコアが軟らかく
なりすぎる。そのため反発係数が低くなり、適性なゴル
フボール硬度を得るために中間層の硬度を硬くしなけれ
ばならず、その結果、耐久性が悪くなる。一方センター
コア中心硬度(A)のショアD硬度が45を超えると打
撃時のスピン量が大きくなり飛距離がでないだけでなく
打球感も悪くなる。
【0017】次にセンターコア表面硬度(B)はショア
D硬度で50〜70、更に52〜68、特に55〜65
が好ましい。センターコア表面硬度が50未満になると
センターコアが軟らかくなりすぎ反発係数が低くなる。
またセンターコア表面硬度が70を超えると打球感が硬
くなる。
【0018】次に中間層表面硬度(C)とセンターコア
中心硬度(A)との硬度差すなわち〔(C)−(A)〕
はショアD硬度で20〜50、好ましくは22〜45、
より好ましくは25〜40である。硬度差が20より小
さいと打撃時のスピン量が増え、吹き上がる弾道となり
やすく飛距離が出ない。硬度差が50より大きくなると
中間層硬度が硬くなりすぎるため打球感が硬くなるばか
りでなく、耐擦過傷性および耐久性が悪くなる。
【0019】中間層表面硬度(C)はショアD硬度で4
5〜70、好ましくは47〜68、より好ましくは50
〜65である。中間層表面硬度(C)が45より小さく
なると適正なボール硬度を得るにはセンターコアを硬く
しなければならず、その結果センターコア中心からの硬
度差がつきにくくなり、打撃時のスピン量が増え、飛距
離が出なくなる。硬度が70より大きくなると打球感が
硬くなるだけでなく耐擦過傷性も悪くなる。
【0020】本発明において中間層厚みは0.5〜8.
0mm、好ましくは1.0〜7.0mm、より好ましく
は1.0〜5.0mmである。0.5mmより薄くなる
と中間層の硬さの効果が出なくなり打撃時のスピン量を
抑えることができず、8.0mmより厚くなると中間層
に比較的硬い材料を用いているため打球感が硬く悪くな
る。
【0021】次に本発明では中間層の比重はセンターコ
アの比重よりも大きくすることにより、ゴルフボールの
慣性モーメントを大きくし、ゴルフボール飛行時の回転
が維持され飛距離がのびる。ここで中間層とセンターコ
アの比重の差は0.03〜0.20、特に0.04〜
0.15の範囲が好ましい。比重の差が0.20を超え
ると、中間層の反発係数が低くなる。
【0022】ここで中間層の比重は1.10〜1.3
0、更に1.12〜1.25、特に1.15〜1.20
が好ましい。中間層の比重が1.10未満になるとセン
ターコアの比重に差をつける為、中間層の比重をその分
高くする必要があり、その結果中間層の反発係数が低く
なる。一方センターコアの比重は1.00〜1.20、
更に1.05〜1.15、特に1.07〜1.13が好
ましい。センターコアの比重が1.00未満になると適
性なゴルフボール重量を得るため、中間層比重を大きく
する必要があり、その結果中間層に多量の充填剤を添加
することとなりセンターコアの反発係数が低下する。
【0023】センターコアおよび中間層の材料は、ゴム
成分を主体とする組成物で構成される。ゴム成分として
天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム
等が使用できるが、特にシス−1,4−ポリブタジエン
ゴムが好ましい。そして共架橋剤としてゴム成分100
重量部に対して、アクリル酸、メタクリル酸等の炭素数
3〜8のα,β−不飽和カルボン酸、これらのナトリウ
ム塩、亜鉛塩又はマグネシウム塩等の1価または2価の
金属塩、さらにトリメチロールプロパントリメタクリレ
ート等の官能性モノマーを単独または複数種類を合計で
10〜60重量部配合される。またセンターコアおよび
中間層の組成物には有機過酸化物等の架橋開始剤を0.
5〜5重量部、酸化亜鉛および硫酸バリウム等の添加
剤、充填剤を5〜30重量部、有機硫黄化合物および老
化防止剤等を0.5〜5重量部配合してもよい。
【0024】次に本発明のゴルフボールは、カバーのシ
ョアD硬度(D)は40〜60、好ましくは42〜5
8、より好ましくは45〜55の範囲である。ショアD
硬度が40より小さいと打撃時のスピン量が増え、吹き
上がる弾道となりやすく充分な飛距離がでない。一方シ
ョアD硬度が60を超えるとショートアイアンによるア
プローチ等でのスピン量が少なくなり、コントロール性
が劣ってくる。
【0025】更にカバー厚みは0.5〜2.0mm、好
ましくは0.8〜1.8mm、より好ましくは1.0〜
1.5mmである。0.5mmより薄いとカバーの軟ら
かい効果が発揮されず、ショートアイアンでのアプロー
チ時のスピン量が小さくなり、コントロール性が劣って
くる。2.0mmより厚くなるとゴルフボールの反発係
数が低くなるとともに打撃時のスピン量が増え、吹き上
がる弾道となりやすく飛距離が出なくなる。
【0026】本発明のゴルフボールのカバー組成物にお
いて、A成分のエチレン−アクリル酸共重合体アイオノ
マー樹脂および/またはエチレン−メタアクリル酸共重
合体アイオノマー樹脂は10〜80重量部混合される。
ここでエチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共
重合体組成比はエチレンが70〜95重量%でアクリル
酸またはメタクリル酸が5〜30重量%の範囲が好まし
い。なお上記アイオノマーは金属塩で部分的に中和さ
れ、金属イオンで架橋されている。そして金属イオンと
してはたとえばナトリウムイオン、リチウムイオン、亜
鉛イオン、マグネシウムイオン、カリウムイオンなどが
ある。
【0027】そしてアイオノマー樹脂がエチレンとアク
リル酸またはメタクリル酸との共重合体中のカルボキシ
ル基の少なくとも一部を金属イオンで中和架橋した樹脂
のショアD硬度が40〜60で、曲げ剛性率が100〜
500MPaを有することが好ましい。
【0028】上記アイオノマー樹脂の具体例を商品名で
例示すると、三井デュポンケミカル(株)から市販され
ているハイミラン1555(Na)、ハイミラン155
7(Zn)、ハイミラン1605(Na)、ハイミラン
1706(Zn)、ハイミラン1707(Na)、ハイ
ミランAM7318(Na)、ハイミランAM7315
(Zn)、ハイミランAM7317(Zn)、ハイミラ
ンAM7311(Mg)、ハイミランMK7320
(K)などがある。
【0029】さらにデュポン(株)から市販されている
アイオノマー樹脂としては、サーリン8945(N
a)、サーリン8940(Na)、サーリン9910
(Zn)、サーリン9945(Zn)、サーリン793
0(Li)、サーリン7940(Li)などがある。ま
たエクソン化学(株)から市販されているアイオノマー
樹脂としては、アイオテック7010(Zn)、アイオ
テック8000(Na)、アイオテック7030(Z
n)、アイオテック8030(Na)などがある。
【0030】なお、上記アイオノマー樹脂の商品名の後
で括弧内に記載したNa、Zn、K、Li、Mgなど
は、これらの中和金属イオンの金属種を示している。ま
た、本発明においてカバーの基材樹脂に用いられるアイ
オノマー樹脂は、上記例示のものを2種以上混合しても
よいし、上記例示の1価の金属イオンで中和したアイオ
ノマー樹脂と2価の金属イオンで中和したアイオノマー
樹脂を2種以上混合して用いてもよい。
【0031】次にカバー組成物のB成分としてエチレン
とアクリル酸またはメタクリル酸と、アクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステルの三元共重合体アイオノ
マー樹脂を0〜60重量部混合される。そしてこれらの
三成分の共重合体組成比はエチレンが70〜85重量%
(メタ)アクリル酸が5〜20重量%、(メタ)アクリ
ル酸エステルが10〜25重量%であることが好まし
い。なお、上記(メタ)アクリル酸エステルはたとえば
メチル、エチル、プロピル、n−ブチルまたはイソブチ
ル等のエステルが用いられる。上記三元共重合体アイオ
ノマー樹脂の具体例を例示すると三井デュポンケミカル
(株)から市販されているハイミラン1856(N
a)、ハイミラン1855(Zn)、ハイミランAM7
316(Zn)などがある。
【0032】さらにデュポン(株)から市販されている
サーリン8320(Na)、サーリン9320(Z
n)、サーリン6320(Mg)などがある。またエク
ソン化学(株)から市販されているアイオテック751
0(Zn)、アイオテック7520(Zn)などがあ
る。
【0033】そして上記三元共重合体アイオノマー樹脂
はショアD硬度が30〜55で曲げ剛性率が10〜10
0MPaであることが好ましい。B成分の混合により前
記A成分と後述のC成分との相溶性を助長させる効果を
発現させる。
【0034】次に本発明のカバーの基材樹脂は前記A成
分およびB成分としてのアイオノマー樹脂にC成分とし
てスチレンブロックを有する熱可塑性エラストマーを1
種以上5〜60重量部混合して使用する。スチレンブロ
ックを有する熱可塑性エラストマーとしては、スチレン
ブロックとブタジエンブロックあるいはイソプレンブロ
ック等の共役ジエン化合物のブロック共重合体で、共役
ジエン化合物としては、たとえばブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン等の中から1種または2種以上が選択で
き、中でもブタジエン、イソプレンおよびこれらの組合
せが好ましい。
【0035】前記スチレンブロックを有する熱可塑性エ
ラストマーの具体例としてはたとえばスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体(SBS)、そのブタ
ジエンの二重結合部分を水素添加したスチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEB
S)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(SIS)、そのイソプレン二重結合部分を水素添加
したスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEPS)、スチレン−イソプレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体(SIBS)、その
ブタジエンもしくはイソプレンの二重結合部分を水素添
加したスチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−ス
チレンブロック共重合体(SEEPS)およびそれらを
変性したもの等が挙げられる。
【0036】なお上記SBS、SEBS、SIS、SE
PS、SIBSおよびSEEPSにおけるスチレンの含
量は好ましくは共重合体中10〜50重量%、特に15
〜45重量%の範囲である。10重量%より少ない場
合、該熱可塑性エラストマーは軟らかくなりすぎて、耐
カット性は低下する傾向にあり、一方50重量%より多
い場合はA成分としてのアイオノマー樹脂との混合で軟
質化が不充分となり打球感、スピン特性が充分改善でき
ない。
【0037】本発明では、上記SBS、SEBS、SI
S、SEPSのブロック共重合体の一部にエポキシ基を
含有してもよい。
【0038】たとえばエポキシ基を含有するスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と
は、両末端にポリスチレンを持つブロック共重合体で、
その中間層がエポキシ基を含有するポリブタジエンであ
る。そしてそのポリブタジエン部分の二重結合の一部ま
たは全部に水素添加したものであってもよい。また、エ
ポキシ基を含有するスチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体(SIS)とは、両末端にポリスチレン
を持つブロック共重合体で、その中間層がエポキシ基を
含有するポリイソプレンであり、そのポリイソプレン部
分の二重結合の一部または全部に水素添加したものであ
ってもよい。
【0039】エポキシ化SBSまたはSISのブロック
共重合体のエポキシ基含量は0.05〜10重量%、特
に0.2〜5重量%であることが好ましい。上記エポキ
シ基含量が0.05重量%より少ない場合は、エポキシ
基とアイオノマー樹脂の遊離のカルボキシル基との反応
量が少なくなり、アイオノマー樹脂中へのエポキシ化S
BSまたはSISのブロック共重合体の分散性が低下し
て、耐久性が悪くなるおそれがあり、またエポキシ基含
量が10重量%より多い場合は、エポキシ基とアイオノ
マー樹脂中の遊離のカルボキシル基との反応が多くなり
すぎ、流動性が悪くなってボールの成形が困難になるお
それがある。
【0040】このエポキシ化SBSまたはSISのブロ
ック共重合体の市販品としては、たとえばダイセル化学
工業(株)からエポフレンドの商品名で市販されてい
る。
【0041】また上記末端に水素基が付加したSEBS
またはSEPSを持つブロック共重合体の市販品として
は、たとえば(株)クラレからセプトンHG−252の
商品名で市販されている。
【0042】本発明者らは、前記スチレンブロックを含
有する熱可塑性エラストマー(C成分)として、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SB
S)、SBSの水添物、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体(SIS)、SISの水添物、スチ
レン−イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体(SIBS)またはSIBSの水添物と、オレフィ
ンと、のポリマーアロイを使用した場合、得られるゴル
フボールのカバー物性およびボール性能が優れており、
特に反発係数は高いレベルを維持するという知見を得
た。これは、前記ポリマーアロイ中に含有されるオレフ
ィン成分などが、カバー組成物の相溶性に寄与している
ことによると考えられる。なお、水素添加したSBSブ
ロック共重合体(SEBS)をベースポリマーとして他
のポリマーと分子レベルでブレンドしたいわゆるポリマ
ーアロイが特に好ましい。ここで他のポリマーとは好ま
しくは炭素数2〜10のオレフィンを重合して得られた
ポリオレフィンである。
【0043】本発明でスチレンブロックを有する熱可塑
性エラストマーのショアA硬度は95以下、好ましくは
80以下の範囲である。
【0044】ここでカバー組成物のポリマー成分のうち
前記A成分は10〜80重量部、前記B成分は0〜60
重量部、前記C成分は5〜60重量部混合される。前記
A成分、前記B成分および前記C成分をかかる範囲に混
合することにより三者の良好な相溶性により分子レベル
でのブレンドが可能となりいわゆるポリマーアロイが形
成され、硬度、強度、反発弾性等の物理特性において従
来の単なるブレンド系では得られない物性が得られる。
その結果A成分による優れた剛性、反発弾性を損なうこ
となく、カバーの軟質化を図ることができ打球感、スピ
ン性能(コントロール性)、さらに耐擦過傷性を改善す
ることができる。本発明では前記B成分を特定範囲で混
合することによりA成分とC成分の相溶性を助長し、そ
の組成物強度および反発弾性を向上しながらカバーの軟
質化が可能となりスピン性能および打球感が一層改善で
きる。
【0045】次に本発明のカバー組成物には前記ポリマ
ー成分に加えてその他のポリマー成分を混合できる。そ
の混合量はポリマー成分全体の100重量部に対して1
0重量部以下の範囲である。ここでその他のポリマー成
分はたとえばポリオレフィン系エラストマー、ポリウレ
タン系エラストマーおよびポリエステル系エラストマー
等を一種または二種以上混合して使用することができ
る。ポリオレフィン系エラストマーの具体例を商品名で
例示すると、三井化学工業(株)のミラストマーM48
00NW、住友化学工業(株)の住友TPE3682、
9455がある。またポリウレタン系エラストマーの具
体例を商品名で例示すると、(株)クラレのクラミロン
9195、9180、武田バーティシュウレタン工業
(株)のエラストランET880やET890などがあ
る。さらにポリエステル系エラストマーの具体例を商品
名で例示すると、東レ・デュポン(株)のハイトレル4
047、4767、5557がある。
【0046】本発明においてカバーを形成するためのカ
バー組成物には、必要に応じて種々の添加剤、たとえば
顔料、比重調整剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤など添加することができる。
【0047】本発明のゴルフボールのカバーは成形後の
ショアD硬度で40〜60の範囲、好ましくは42〜5
5、特に45〜55の範囲である。上記カバー組成物の
ショアD硬度が40未満の場合は、カバーが軟らかくな
りすぎて打球感、耐擦過傷性が悪くなり、ショアD硬度
が60を超える場合は適切なバックスピン量が得られな
くなってコントロール性が悪くなりまた打球感も悪くな
る。
【0048】本発明のゴルフボールの慣性モーメント
は、83.0gcm2以下、更に82.0gcm2、特に
81.9gcm2以下が好ましい。83.0gcm2を超
える場合、カバーの比重を大きくする為に多量の充填剤
の配合が必要となり、カバーの反発係数を低下させる。
一方、慣性モーメントの値が小さすぎると、打撃時のス
ピンの減衰が早くなり、ドロップ傾向の弾道となり飛距
離がのびにくい。したがって慣性モーメントは79.0
gcm2以上、更に80.0gcm2以上、特に80.5
gcm2以上が好ましい。
【0049】
【実施例】次に本発明を実施例に従って具体的に説明す
る。
【0050】実施例1〜6および比較例1〜3 次の(1)〜(4)に示す工程を経て実施例および比較
例のゴルフボールを製造した。
【0051】(1) センターコアの作製 表1に示す組成のゴム組成物を混合、混練りして調製し
た。これを金型に充填して加硫プレスで加硫成形するこ
とにより、所定直径の球状のセンターコアを得た。加硫
条件は165℃で20分間である。得られたセンターコ
アの直径、重量、中心硬度、表面硬度および比重を表1
に示している。
【0052】(2) 中間層を被覆したコアの作製 表1に示す配合のゴム組成物を混合、混練りして、上記
(1)で調製したセンターコアに同心円状に中間層を被
覆し、これを金型に充填して加硫プレスで加硫成形する
ことにより、所定直径の球状の二層コア(センターコア
/中間層)を得た。加硫条件は165℃で20分間であ
る。得られた二層コアの中間層の厚み、比重および表面
硬度を表1に示している。
【0053】
【表1】
【0054】(3) カバー組成物の調製 表2に示す組成の配合材料を二軸混練型押出機によりミ
キシングして、ペレット状のカバー組成物を調製した。
表2中の配合量はポリマー成分100重量部に対する重
量部によるものであり、表2中に商品名で表示したもの
については欄外にその詳細を記載している。
【0055】押出条件はスクリュー径45mm、スクリ
ュー回転数200rpm、スクリューL/D=35であ
り、配合物は押出機のダイの位置で160〜260℃に
加熱された。
【0056】
【表2】
【0057】(4) ゴルフボールの作製 上記(3)のカバー組成物を前記(2)の二層コアの外
側に射出成形し、表3に記載のカバー厚さにしてゴルフ
ボールを成形した。そしてカバー表面にクリアーペイン
トを塗装して、外径42.8mm、重量45.3gの実
施例1〜6および比較例1〜3のゴルフボールを作製し
た。上記ゴルフボールの作製にあたって使用したカバー
の配合を後記の測定方法で得られたボール物性とともに
表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】(5) ゴルフボールの性能評価 <ショアD硬度>ASTM−D2240で規定されるス
プリング式硬度計ショアD型で測定した。
【0060】センターコア外表面および中間層外表面で
測定した硬度を表面硬度とした。またセンターコアを二
等分で切断し、その切断面の中心点において測定した硬
度を中心硬度とした。
【0061】カバー硬度は各カバー組成物から作製され
た厚さ2mmの熱プレスシートを23℃で2週間保存
後、そのシートを3枚以上重ねて測定した。
【0062】<飛行性能(1)>ゴルフラボラトリー
(株)製のスイングロボットにメタルヘッド製ウッド1
番クラブ(住友ゴム工業(株)製のXXIO:W♯1、
ロフト角8°、Xシャフト)を取付け、ヘッドスピード
を50m/secに設定して各ゴルフボールを打撃し、
打ち出し直後のボール速度、バックスピン量(スピン
量)、停止点までの距離であるトータル飛距離を測定し
た。測定は各ゴルフボールで12回行なって、その平均
値を算出した。
【0063】<飛行性能(2)>ゴルフラボラトリー
(株)製のスイングロボットにサンドウエッジ(住友ゴ
ム工業(株)製のDP−601、SW)を取付け、ヘッ
ドスピードを21m/secに設定して各ゴルフボール
を打撃し、バックスピン量(スピン量)を測定した。測
定は各ゴルフボールで12回行なって、その平均値を算
出した。
【0064】<打球感>ゴルファー10名によりメタル
ヘッド製W♯1ドライバーで実打撃を行ない、打撃時の
衝撃の大きさを評価し、最も多い評価をそのボールの結
果とした。
【0065】 ○:衝撃が小さく打球感が良い。 ×:衝撃が大きく打球感が悪い。
【0066】<耐擦過傷性>ゴルフラボラトリー(株)
製のスイングロボットにピッチングウエッジ(住友ゴム
工業(株)製のツアフォージド、PW)を取付け、ヘッ
ドスピードを36m/secに設定して各ゴルフボール
の2ヵ所を各1回打撃し、2ヵ所打撃部を観察し、次の
基準で評価した。
【0067】 ○:ボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気になら
ない程度。 △:ボール表面が削れ毛羽立ちがわずかに残る。
【0068】×:ボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが
目立つ。 <慣性モーメント>INERTIA DYNAMICS
社製のINERTIA DYNAMICSモデルMOI
−005−002を用いて測定した。
【0069】<コア変形量>コアに初期荷重10kgf
を負荷した状態から終わり荷重130kgfを負荷した
ときまでの変形量を測定し単位をmmで示している。
【0070】(6)ゴルフボールの評価結果 表3から実施例1〜6のゴルフボールは比較例1〜3の
ゴルフボールに比べ、飛距離、スピン性能、打球感およ
び耐擦過傷性が総合的に優れていることが明らかであ
る。実施例5のゴルフボールは、カバーにウレタン樹脂
を用いている為、ゴルフボールの飛距離が若干小さい。
また実施例6のゴルフボールは中間層の比重がセンター
コアの比重より小さいため慣性モーメントが低く飛距離
が若干小さい。
【0071】比較例1のゴルフボールは、センターコア
の直径が小さく、中間層が厚いため、ドライバーでのス
ピン量が多く、飛距離が小さく打球感も悪い。比較例2
のゴルフボールは、カバーが軟らかすぎるため、ドライ
バーでのスピン量が多く飛距離が小さい。比較例3のゴ
ルフボールは、カバーが硬すぎるため、飛距離は大きい
ものの、サンドウエッジでのスピン量が小さく、また打
球感も硬く悪い。
【0072】今回開示された実施の形態および実施例は
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0073】
【発明の効果】上述のごとく本発明はセンターコア、中
間層およびカバーの表面硬度等を一定範囲に調整したた
め、飛距離、スピン特性、打球感および耐擦過傷性が総
合的に優れたゴルフボールが得られる。更にカバー組成
物のポリマー成分にエチレン−(メタ)アクリル酸共重
合体アイオノマー樹脂(A成分)にスチレンブロックを
含有する熱可塑性エラストマー(C成分)を特定範囲で
ブレンドし、さらに必要によりアクリル酸−(メタ)ア
クリル酸−(メタ)アクリル酸エステル三元共重合体ア
イオノマー樹脂(B成分)を混合したためこれらの成分
が分子レベルでの混合を可能とし、従来の混合系と異な
った優れたカバー基本特性が得られる。そしてかかるカ
バーを用いることにより打球感、飛距離、スピン特性お
よび耐擦過傷性が総合的に一層改善さたゴルフボールが
得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターコア、中間層およびカバーより
    なるゴルフボールにおいて、(1)センターコアの直径
    が25〜40mmであり、ショアD硬度で測定されたセ
    ンターコア表面硬度(B)がセンターコア中心硬度
    (A)よりも15以上硬く、(2)ショアD硬度で測定
    された中間層表面硬度(C)はセンターコア中心硬度
    (A)よりも20〜50硬く、(3)ショアDで測定さ
    れたカバー硬度(D)は40〜60の範囲であり、更
    に、(4)前記中間層表面硬度(C)はカバー硬度
    (D)よりも5〜25硬いことを特徴とするゴルフボー
    ル。
  2. 【請求項2】 センターコアおよび中間層がシス−1,
    4ポリブタジエンゴムを主成分とするゴム組成物で構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のゴルフボー
    ル。
  3. 【請求項3】 カバーの組成物のポリマー成分として、
    エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体系アイオノマー
    樹脂(A成分)の10〜80重量部と、エチレン−(メ
    タ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル三元共重
    合体系アイオノマー樹脂(B成分)の0〜60重量部
    と、スチレンブロックを含有する熱可塑性エラストマー
    (C成分)の5〜60重量部とを含有することを特徴と
    する請求項1または2記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 スチレンブロックを含有する熱可塑性エ
    ラストマー(C成分)は、スチレン−ブタジエン−スチ
    レンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレ
    ン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−
    イソプレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
    (SIBS)、または、これらの水添物と、オレフィン
    とのポリマーアロイであることを特徴とする請求項3記
    載のゴルフボール。
  5. 【請求項5】 中間層の比重は、センターコアの比重よ
    りも大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のゴルフボール。
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