JP4573132B2 - インクジェット受理層形成用樹脂組成物、インクジェット受理剤、及びそれを用いたインクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット受理層形成用樹脂組成物、インクジェット受理剤、及びそれを用いたインクジェット記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、インクの吸収性、発色性、及び塗膜強度に優れたインクジェット受理層を形成可能なインクジェット受理層形成用樹脂組成物、インクジェット受理剤、及びそれを用いたインクジェット記録媒体に関する。
近年、成長が著しいインクジェット印刷関連業界では、インクジェットプリンターの高性能化やインキの改良等が飛躍的に進み、一般家庭でも容易に銀塩写真並みの高精細な画像を得ることが可能となりつつある。
しかし、印刷画像のより一層の高画質化は、インクジェットプリンターやインキの改良のみでは限界があり、近年、インクジェット記録媒体の改良に着目した印刷画像の高画質化が盛んに検討されている。
前記インクジェット記録媒体は、通常、紙等の基材上に、インクを吸収し画像を形成するためのインクジェット受理層を有するものであって、そのインクジェット受理層には、高画質な画像の印刷を可能にするうえで、優れた発色性、及びインクのにじみを抑制可能な性能等が求められる。
また、インクジェット記録媒体を構成する前記インクジェット受理層は、摩擦等の外力の影響や経時変化によって剥離や、一般に粉落ちといわれる、前記受理層を構成する顔料等の脱落、を引き起こしやすく、その結果、印刷画像の劣化や損傷を引き起こす場合がある。したがって、インクジェット記録媒体には、発色性に優れ、かつにじみを抑制可能な性能の他に、塗膜強度に優れたインクジェット受理層を有することが強く求められている。
具体的には、例えば支持体の少なくとも一面に、水不溶性のアクリル系共重合体よりなる自己乳化型カチオン性樹脂を含有する結着剤と、顔料とを含有するインク受容層を有するインクジェット記録用シートが、高発色でにじみのない画像を高速で記録可能で、かつ塗膜強度に優れることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、架橋性基含有カチオン性アクリル共重合体と、酢酸ビニル系共重合体のケン化物とブロックイソシアネート化合物とを特定量含有する受像層を有するインクジェット記録シートが、インクの吸収性や耐水性に優れることが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、前記したインクジェット記録媒体は、摩擦等の外力に十分耐えうる塗膜強度を有しているとはいいがたく、産業界から求められているレベルにあと一歩及ぶものではなかった。
特開平9−99633号公報 特開2001−150804号公報
本発明が解決しようとする課題は、優れた発色性を有するとともにインクのにじみを抑制でき、かつ塗膜強度に優れたインクジェット受理層を形成可能なインクジェット受理層形成用樹脂組成物及びインクジェット受理剤、ならびに該インクジェット受理剤を用いて形成されたインクジェット受理層を有するインクジェット記録媒体を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討するなかで、前記特許文献1に記載されているようなカチオン性基含有アクリル重合体、フィラー及び水系媒体を含有する樹脂組成物に、更にシランカップリング剤を含有してなるインクジェット受理層形成用樹脂組成物が、優れた発色性を有し、かつインクのにじみを抑制できるだけでなく、インクジェット受理層の塗膜強度を向上できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は一般式[I]で表される構造単位(a)とグリシジル基とを有するカチオン性アクリル重合体粒子(A)、シランカップリング剤(B)、フィラー(C)、水系媒体(D)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドからなるカチオン性基含有水溶性樹脂(E)、及び、前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)以外の水溶性樹脂(F)を含有し、前記シランカップリング剤(B)が、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の全量に対し0.01質量%〜5質量%含まれるものであることを特徴とするインクジェット受理層形成用樹脂組成物に関するものである。
Figure 0004573132
(式[I]中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基からなる群より選ばれる一種の一価の有機残基を、Rはハロゲン原子、アルコキシル基、アシロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基、アルケニルオキシ基及び水酸基からなる群より選ばれる一種の官能基を表し、また、nは0、1又は2なる整数を表す。)
また、本発明は、前記インクジェット受理層形成用樹脂組成物からなるインクジェット受理剤を基材上に塗布し、次いで乾燥することによって形成されたインクジェット受理層を有するインクジェット記録媒体に関するものである。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物は、インクジェット受理層の膜厚が、従来の膜厚より薄膜であっても、優れたインクの吸収性と発色性とを有し、かつ優れた塗膜強度を有するインクジェット受理層を形成できる。本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物によって形成されたインクジェット受理層を有するインクジェット記録媒体は、デジタルカメラで撮影した写真等の印刷に使用する用紙等のさまざまな用途に使用することが可能である。
本発明はカチオン性アクリル重合体粒子(A)、シランカップリング剤(B)、フィラー(C)、水系媒体(D)、及び必要に応じてその他の添加剤等を含有してなることを特徴とするインクジェット受理層形成用樹脂組成物に関するものである。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物は、カチオン性アクリル重合体粒子(A)及びフィラー(C)が水系媒体(D)中にそれぞれ独立して分散し、かつシランカップリング剤(B)が水系媒体(D)中に溶解または分散したものである。
はじめに、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物を構成するカチオン性アクリル重合体粒子(A)について述べる。
本発明で使用するカチオン性アクリル重合体粒子(A)とは、全体としてカチオン性を有するものであって、例えばカチオン性基を有するアクリル重合体粒子や、カチオン性基を有する分散剤の寄与によって水中に分散したアクリル重合体粒子等を包含するものである。前記カチオン性基としては、例えば第3級アミノ基またはその塩や、第4級アンモニウム塩基等が挙げられる。
また、本発明で使用するカチオン性アクリル重合体粒子(A)は、アクリル単量体を主成分とする各種重合性単量体が重合したものである。前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)は、均一の構造を有するものであってもよく、コア・シェル型の構造であってもよいが、優れた発色性を有し、かつ塗膜強度に優れたインクジェット受理層を形成する観点から、コア・シェル型のカチオン性アクリル重合体粒子を使用することが好ましい。
前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)は、水系媒体(D)中に粒子状に分散しており、その平均粒子径は、インクの吸収性及び発色性を向上させる観点から、0.03〜1μmの範囲であることが好ましく、0.05〜0.3μmの範囲であることがより好ましい。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)は、後述するシランカップリング剤(B)を内包していてもよい。その際、シランカップリング剤(B)は、通常、カチオン性アクリル重合体粒子(A)とは独立して存在するが、前記アクリル重合体粒子(A)が反応性の官能基等を有している場合には、シランカップリング剤(B)の一部が前記アクリル重合体粒子(A)と化学的に結合していてもよい。
前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)は、例えば下記(1)〜(2)に示す方法で製造することができる。
(1)後述するカチオン性アクリル単量体等の重合性単量体、水、重合開始剤、及び必要に応じて分子量調整剤や乳化剤や分散安定剤等を一括混合することで前記重合性単量体を重合する方法。
(2)カチオン性アクリル単量体等の重合性単量体と水と乳化剤との混合液を、重合開始剤及び水を含む混合液中に滴下し、前記重合性単量体を重合する、いわゆるモノマー滴下法。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)として使用可能な、コア・シェル型のカチオン性アクリル重合体粒子は、下記(3)〜(5)に示す方法で製造することができるが、なかでも下記(5)の方法で製造することが好ましい。
(3)重合開始剤及び水系媒体(D)の存在下で、予め後述するカチオン性基含有重合体オリゴマーまたはカチオン性基含有重合体ポリマーを製造し、次いで、その他の重合性単量体や重合開始剤や必要に応じて分子量調整剤等と、前記オリゴマー等を含む混合液とを一括混合し前記その他の重合性単量体を重合することで、前記カチオン性基含有重合体からなるシェル部と、その他の重合体からなるコア部とを有するカチオン性アクリル重合体粒子を製造する方法。
(4)重合開始剤及び水系媒体(D)の存在下で、予め後述するカチオン性基含有重合体オリゴマーまたはカチオン性基含有重合体ポリマーを製造し、次いで、その他の重合性単量体や重合開始剤や必要に応じて分子量調整剤等の混合液を、前記オリゴマー等を含有する混合液中に滴下することで、前記カチオン性基含有重合体からなるシェル部と、その他の重合体からなるコア部とを有するカチオン性アクリル重合体粒子を製造する方法。
(5)重合開始剤及び水系媒体(D)の存在下で、予め後述するカチオン性基含有重合体オリゴマーまたはカチオン性基含有重合体ポリマーを製造し、次いで、その他の重合性単量体を、前記オリゴマー等を含む混合液と混合することで、前記オリゴマー等をその他の重合性単量体で膨潤させた後、更に重合開始剤を混合し前記その他の重合性単量体を重合することによって、前記カチオン性基含有重合体からなるシェル部と、その他の重合体からなるコア部とを有するカチオン性アクリル重合体粒子を製造する方法。
前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際には、例えばカチオン性基を有する乳化剤をはじめ、公知の乳化剤を本発明の効果を阻害しない範囲で使用してもよい。しかし、本発明のインクジェット記録媒体を製造する際の、本発明のインクジェット受理層の発泡の抑制、及び印刷画像の長期保存性を確保する観点から、乳化剤を使用しないことが好ましい。
前記したような方法でカチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際の温度は、使用する重合性単量体の種類や重合開始剤の種類等によって異なるが、30〜90℃の温度範囲で行うことが好ましい。
前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際に使用可能な重合性単量体としては、例えばカチオン性基含有アクリル単量体を使用することができる。具体的には、第3級アミノ基又はその塩を有するアクリル単量体、第4級アンモニウム塩基を有する単量体を使用することができる。
前記第3級アミノ基またはその塩基を有するアクリル単量体としては、例えばジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩や、ジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレート又はその塩を使用することができる。
前記ジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩としては、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド又はこれらの塩等を使用することができる。
また、前記ジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレート又はその塩としては、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート又はこれらの塩等を使用することができる。
また、前記第4級アンモニウム塩基を有するアクリル単量体としては、例えばトリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリルアミドの塩やトリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレート等の塩等を使用することができる。
前記トリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリルアミドの塩としては、例えばトリメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの塩、トリエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの塩、トリメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの塩、及びトリエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの塩等を使用することができる。
また、前記トリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレートの塩としては、例えばトリメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの塩、トリエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの塩、トリメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの塩、トリエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの塩等を使用することができる。
前記トリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリルアミドの塩やトリC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル(メタ)アクリレートの塩が有する塩構造を構成する対イオンとしては、例えばハロゲン化物イオン(塩化物イオン,臭化物イオン等)、硫酸イオン、アルキル硫酸イオン(メチル硫酸イオン,エチル硫酸イオン等)、アルキルスルホン酸イオン、アリールスルホン酸イオン、カルボン酸イオン(酢酸イオン等)等であることが好ましい。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)は、前記した第3級アミノ基を有するアクリル単量体を前記した方法で重合した後に、例えばエピクロルヒドリン、塩化メチル、ベンジルクロライド等のアルキル化剤と、得られたアクリル重合体が有する第3級アミノ基とを反応させることによって第4級アンモニウム塩を形成したものであってもよい。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際に使用可能な重合性単量体としては、前記したカチオン性基含有アクリル単量体の他に、例えばジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル基置換芳香族ビニル又はその塩や、窒素含有複素環式単量体又はその塩等を使用することができる。
前記ジC1−4アルキルアミノ−C2−3アルキル基置換芳香族ビニル又はその塩としては、例えば4−(2−ジメチルアミノエチル)スチレン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)スチレン等又はこれらの塩等を使用することができる。
また、前記窒素含有複素環式単量体又はその塩としては、例えばビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリドン又はこれらの塩等を使用することができる。
前記カチオン性単量体の使用量は、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物の物性を損なわない範囲で選択できるが、前記カチオン性アクリル重合体(A)を製造する際に使用する重合性単量体100質量部に対して、1〜10質量部が好ましく、より好ましくは3〜8質量部である。
前記カチオン性アクリル重合体(A)を製造する際に使用する単量体としては、前記したようなカチオン性基含有アクリル単量体の他に、必要に応じてその他の重合性単量体を併用することができる。
前記その他の重合性単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類;2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、β−(パーフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート等のフッ素含有(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチラート、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アミルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル類;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有重合性単量体;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルアニソール、α−ハロスチレン、ビニルナフタリン、ジビニルスチレン等の芳香族環を有するビニル化合物;イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、エチレン、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、N−ビニルピロリドン等を、単独または2種以上併用して使用することができる。
また、前記その他の重合性単量体としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリルアミド、N−モノアルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有重合性単量体;ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート等のシクロペンテニル基含有重合性単量体;アリル(メタ)アクリレート等のアリル基含有重合性単量体等を使用することができる。
また、前記その他の重合性単量体としては、例えば重合性基を2個以上有する多官能性重合性単量体を使用することができ、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、アリル(メタ)アクリレート等を使用することができる。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際には、前記した各種単量体の他に架橋性単量体を併用することが、得られるインクジェット受理層の塗膜強度がより向上するため、好ましい。
前記架橋性単量体とは、自己架橋性又は反応性官能基を有する単量体であり、例えば下記一般式[I]で示される架橋性基を有する加水分解縮合性基含有架橋性単量体を使用することができる。下記一般式[I]で示される架橋性基を有する加水分解縮合性基含有架橋性単量体を使用して得られるカチオン性アクリル重合体粒子は、後述するフィラー(C)の一部と結合することにより、インクジェット受理層からのフィラー(C)の脱落を抑制することができる。したがって、前記架橋性単量体としては、下記一般式[I]で示される架橋性基を有する加水分解縮合性基含有架橋性単量体を使用することが好ましい。なお、下記一般式[I]が示すアルコキシシリル基は、加水分解されてシラノール基の状態で存在しても良い。
Figure 0004573132

(式[I]中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基からなる群より選ばれる一種の一価の有機残基を、Rはハロゲン原子、アルコキシル基、アシロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基、アルケニルオキシ基及び水酸基からなる群より選ばれる一種の官能基を表し、また、nは0、1又は2なる整数を表す。)
前記加水分解縮合性基含有架橋性単量体としては、具体的にはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニルメトキシジメチルシラン、ビニルエトキシジメチルシラン、ビニルイソブトキシジメチルシラン、ビニルジメトキシメチルシラン、ビニルジエトキシメチルシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジフェニルエトキシシラン、ビニルトリフェノキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピル)トリメトキシシラン、γ−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリメトキシシラン、γ−(ビニルフェニルアミノプロピル)トリエトキシシラン、γ−(ビニルベンジルアミノプロピル)トリエトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシラン、ジビニルジ(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルジアセトキシメチルシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルフェニルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3−アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、アリルジアセトキシメチルシラン、アリルトリアセトキシシラン、アリルビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルトリクロロシラン、メタクリルフェニルジクロロシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジクロロシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン等を使用することができ、なかでもγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを使用することが、入手が容易な点からより好ましい。
また、架橋性単量体としては、前記したものの他に(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、1−アリルオキシ−3,4−エポキシブタン、1−(3−ブテニルオキシ)−2,3−エポキシプロパン、4−ビニル−1−シクロヘキセン−1,2−エポキシド等のエポキシ基含有架橋性単量体、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN−C1−4アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチロール(メタ)アクリルアミド等のメチロール基含有架橋性単量体又はその誘導体や、(メタ)アクリル酸2−(1−アジリジニル)エチル、(メタ)アクリル酸2−(1−アジリジニル)プロピル、(メタ)アクリル酸3−(1−アジリジニル) プロピル等のアジリジニル基含有架橋性単量体;(メタ)アクリロイルイソシアナート、(メタ)アクリロイルイソシアナートエチルのフェノール或いはメチルエチルケトオキシム付加物等のイソシアナート基及び/またはブロック化イソシアナート基含有架橋性単量体;2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−2−オキサゾリン等のオキサゾリン基含有架橋性単量体;アクロレイン、ジアセトン(メタ)アクリルアミド等のカルボニル基含有架橋性単量体;アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート等のアセトアセチル基含有架橋性単量体等を使用することができる。
また、前記架橋性単量体は、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際に使用する重合性単量体の全量100質量部に対して、0.1〜5質量部の範囲内であることが好ましく、0.2〜2質量部の範囲内であることがより好ましい。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際に使用できる重合開始剤としては、例えばラジカル重合開始剤を使用することができる。
前記ラジカル重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル、ラウロイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシエステル類、クメンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類等の有機過酸化物類、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類、過酸化水素等を単独または2種以上併用して使用することができる。
また、前記したラジカル重合開始剤は、アスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩、酒石酸及びその塩、クエン酸及びその塩、ホルムアルデヒドスルホキシラートの金属塩、チオ硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、塩化第二鉄等の還元剤と併用しレドックス重合開始剤として使用することもできる。また、前記重合開始剤としては、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ系開始剤を使用することもできる。
また、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)を製造する際には、必要に応じて分子量調整剤として連鎖移動能を有する化合物、例えば、ラウリルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸、チオグリセリン等のメルカプタン類、またはα−メチルスチレン・ダイマー等を使用してもよい。
次に、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物を構成する、シランカップリング剤(B)について述べる。
本発明で用いるシランカップリング剤(B)は、分子中に加水分解性のアルコキシシリル基またはシリルハライド基と、それらとは異なった官能基、例えばアミノ基、エポキシ基、ビニル基、アクリル基、メタクリル基、イソシアネート基、4級アンモニウム塩基、メルカプト基、アルキルハライド基等とを有する化合物を使用することができる。
前記シランカップリング剤(B)は、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物中で、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)やフィラー(C)等と独立して水系媒体(D)中に分散していてもよく、また前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)等の一部と結合していてもよい。また、前記シランカップリング剤(B)は、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)内に取り込まれていてもよい。
前記シランカップリング剤(B)としては、例えば、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−[2−(ビニルベンジルアミノ)エチル]3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、N,N’−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、3−イソシアノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−[N−3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N−ステアリル−[N−3−(トリメトキシシリル)プロピル]−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド等を、単独または2種以上使用してもよい。
前記シランカップリング剤(B)としては、得られるインクジェット受理層の塗膜強度を向上する観点から、エポキシ基、アミノ基、及び、イソシアネート基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有するシランカップリング剤を使用することが好ましい。
前記シランカップリング剤(B)は、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物の分散安定性を維持する観点から、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の全量に対して、0.01〜5質量%の範囲で使用することが好ましい。
次に、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物に使用するフィラー(C)について述べる。
フィラー(C)としては、例えば、非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、ホワイトカーボン、微粒子状珪酸カルシウム、ゼオライト、アミノ珪酸マグネシウム、焼成珪成土、微粒子状炭酸マグネシウム、微粒子状アルミナ、シリカ、タルク、カオリン、デラミカオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、珪酸マグネシウム、硫酸カルシウム、セリサイト、ベントナイト、スメクタイトなどの鉱物質粉粒体などの無機顔料、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などの架橋又は非架橋有機微粒子、微小中空粒子、プラスチックピグメントなどの有機質顔料などを単独または2種以上使用することができる。なかでも、非晶質シリカ、アルミナ、水和アルミナゾル、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナを使用することが、インクの吸収性及び発色性の向上、ならびに得られるインクジェット受理層の塗膜強度を向上する観点から特に好ましい。
前記フィラー(C)は、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の全量100質量部に対して100〜4000質量部の範囲で使用することが好ましく、100〜3000重量部の範囲で使用することがより好ましい。かかる範囲であれば、インクの吸収性及び塗膜強度に優れたインクジェット受理層を形成できる。
また、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物に用いる水系媒体(D)としては、具体的には、水や、水と混和する有機溶剤等の極性溶媒を使用することができる。
水と混和する有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、n−及びイソプロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル等のポリアルキレングリコールのアルキルエーテル類、及びこれらの酢酸エステル類;N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類等を使用することができる。
前記水系媒体(D)としては、水のみを用いても良く、また水及び水と混和する有機溶剤との混合物を用いても良い。水系媒体としては、安全性や環境に対する負荷の点から、水のみ、水及び水と混和する有機溶剤との混合物を使用することが好ましく、水のみを使用することが特に好ましい。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物には、前記フィラー(C)の分散安定性を向上させ、かつ得られるインクジェット受理層に対するインクの固着性を向上させるために、カチオン性基含有水溶性樹脂(E)を併用することが好ましい。
前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)としては、水系媒体(D)中に溶解したときに解離してカチオン性を呈する水溶性樹脂であれば限定されるものではないが、例えばポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン、ポリアミンスルホン、ポリビニルアミジン、ポリジアルキルアミノエチルメタクリレート、ポリジアルキルアミノエチルアクリレート、ポリジアルキルアミノエチルメタクリルアミド、ポリジアルキルアミノエチルアクリルアミド、ポリエポキシアミン、ポリアミドアミン、ジシアンジアミド−ホルマリン縮合物、ジシアンジアミドポリアルキル−ポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン等の化合物及びこれらの塩酸塩、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド及びそのアクリルアミド等の共重合物、ポリジアリルメチルアミン塩酸塩、ポリメタクリル酸エステルメチルクロライド4級塩等の第1〜3級アミン基又は4級アンモニウム塩基を有する樹脂、カチオン変性ポリビニルアルコール、カチオン性基含有水溶性アクリル樹脂、カチオン変性デンプン、キトサンの中和塩等を使用することができ、なかでも、インクの吸収性及び発色性を向上する観点から、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドを使用することがより好ましい。
前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)は、前記フィラー(C)100質量部に対して1〜50質量部の範囲で使用することが好ましく、1〜20質量部の範囲で使用することが、前記フィラー(C)の分散安定性を向上する観点からより好ましい。
また、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物には、インクジェット受理層の塗膜強度をより向上させるために、前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)以外の水溶性樹脂(F)をも併用することが好ましい。
前記水溶性樹脂(F)は、水に完全に溶解した形態をとり得る樹脂であり、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール、ポリアルキレンオキサイド、デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアミド、及びこれらの変性物等を使用することができる。前記水溶性樹脂(F)としては、なかでもポリビニルアルコールを使用することが、とりわけ前記フィラー(C)に対するバインダー力が良好で、かつ形成されるインクジェット受理層の塗膜強度を向上できることから好ましい。
前記ポリビニルアルコールは、透明性、塗膜強度、フィラーに対するバインダー力などの、インクジェット受理層の形成に必要な物性を付与でき、かつ入手が容易で、変性物等の種類が豊富であることから、インクジェット受理層形成用樹脂組成物に従来より使用されている。
前記ポリビニルアルコールとしては、いかなる重合度のものも用いることができるが、フィラー(C)に対するバインダー力、及びインクジェット受理層の塗膜強度を向上する観点から、500〜5000の範囲の重合度を有するものを使用することが好ましく、さらに、1500〜5000の範囲の重合度を有するものがより好ましい。
ポリビニルアルコールは一般に、酢酸ビニルポリマーのアセチル基部位を、水酸化ナトリウム等の強塩基で加水分解し水酸基にすること(鹸化)によって得られる。ポリビニルアルコールとしては、種々の鹸化の割合(鹸化度)のものや種々の重合度を有するものが市販されている。
前記ポリビニルアルコールとしては、インクジェット受理層の塗膜強度を向上する観点から、80モル%〜99.9モル%の範囲の鹸化度を有するポリビニルアルコールを使用することが好ましく、85モル%〜99.9モル%の範囲の鹸化度を有するポリビニルアルコールを使用することがより好ましい。
また、前記ポリビニルアルコールとしては、各種の変性基を有する変性ポリビニルアルコールを使用することができる。変性基としては、例えばアセトアセチル基、シリル基、第4級アンモニウム塩基、カルボン酸基、カルボン酸塩基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、ケトン基、メルカプト基、アミノ基、エチレン基等が挙げられる。これらは、酢酸ビニルと、前記変性基を有するモノマーとを共重合することによって、ポリビニルアルコール中に導入することができる。
次に、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物の製造方法について説明する。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物は、例えば、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の水分散体、前記シランカップリング剤(B)、前記フィラー(C)、前記水系媒体(D)、及び必要によりその他の成分、例えば前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)や前記水溶性樹脂(F)を混合することにより製造することができる。
また、前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)は前記したとおり前記フィラー(C)の分散安定性に寄与するから、前記フィラー(C)及び前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)を予め水系媒体中にそれぞれ分散、溶解したものと、その他の成分とを混合することによってインクジェット受理層形成用樹脂組成物を製造することが好ましい。
また、前記シランカップリング剤(B)やカチオン性基含有水溶性樹脂(E)や前記水溶性樹脂(F)は、それぞれ水系媒体中に分散または溶解したものを使用してもよい。
また、前記シランカップリング剤(B)は、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の水分散体を製造する際に予め使用することによって、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)内に取り込まれていてもよい。
前記インクジェット受理層形成用樹脂組成物を製造する際には、必要に応じて攪拌機や分散機を使用することができる。前記攪拌機としては、例えばタービン翼、プロペラ翼、ファウドラー翼、パドル翼、アンカー翼、マックスブレンド翼、リボン翼、ディスパー翼等を有する攪拌機を使用することができる。また、分散機としては、例えば各種ホモジナイザー、ビーズミル、サンドミル、ラインミル、コロイドミル等を使用することができる。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物としては、前記カチオン性アクリル合体粒子(A)100質量部に対して、前記フィラー(C)を100〜4000質量部含むものが好ましい。また、前記シランカップリング剤(B)を0.01〜5質量部含むものがより好ましい。
なお、前記水系媒体(D)は、インクジェット受理層形成用樹脂組成物の不揮発分が5〜40質量%になるように、適宜調整することができる。
以上のように、前記した配合割合のインクジェット受理層形成用樹脂組成物によれば、インクに対する吸収性、発色性に優れ、かつ強靭な塗膜強度を有するインクジェット受理層を形成することができる。
本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて各種添加剤を含んでいても良い。
前記添加剤としては、例えば、ホウ酸、ジルコニウム系、エポキシ系、イソシアネート系、メラミン系、カルボジイミド系等の各種架橋剤や、顔料の分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、消泡剤、及びノニオン性、カチオン性、アニオン性、両性などの各種イオン性を有する炭化水素系、シリコーン系、フッ素系、アセチレンジオール系の各種レベリング剤等を使用することができる。
前記添加剤の使用量は、本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定しないが、インクジェット受理層形成用樹脂組成物の不揮発分全量に対して0.01〜30質量%の範囲であることが好ましい。
また、本発明のインクジェット受理層形成用樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内で、水系媒体(D)に分散可能な、前記した以外の公知の樹脂、例えば酢酸ビニル系、エチレン酢ビ系、アクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系、スチレン・ブタジエン系、アクリロニトリル・ブタジエン系、アクリル・ブタジエン系等の合成ゴム等を含んでいても良い。
前記インクジェット受理層形成用樹脂組成物は、インクジェット記録媒体のインクジェット受理層の形成に使用可能なインクジェット受理剤に使用することができる。
本発明のインクジェット受理剤は、保存安定性ならびに各種基材への塗工及び含浸作業性の効率化の観点から、5mPa・s〜10万mPa・sの範囲の粘度であることが好ましい。
次に、本発明のインクジェット記録媒体について説明する。
本発明のインクジェット記録媒体は、前記インクジェット受理剤を、各種基材に塗工又は含浸した後、インクジェット受理剤中に含まれる水系媒体(D)を揮発させることで、基材上にインクジェット受理層が形成されたものであり、インクの吸収性、発色性、及びインクジェット受理層の塗膜強度に優れるものである。そのため、本発明のインクジェット記録媒体は、写真調インクジェット記録媒体として特に有用である。
本発明のインクジェット記録媒体は、実用レベルのインクの吸収性等の特性を維持し、かつ良好な生産効率を維持するうえで、3μm〜50μmの範囲の厚さのインクジェット受理層を有するものが好ましく、インクの吸収性及びインクジェット受理層の塗膜強度を勘案すると、5μm〜30μmの範囲の厚さのインクジェット受理層を有するものがより好ましい。
本発明のインクジェット記録媒体の製造に使用可能な基材としては、例えば、紙、板紙、レジンコート紙、各種プラスチックフィルム、合成紙、繊維、不織布、スパンボンド、人工皮革や天然皮革のように織物や不織布に樹脂が含浸及び/または塗工されたもの等が挙げられる。
前記インクジェット受理剤を前記基材上に塗工又は含浸する方法としては、公知慣用の方法を用いることができ、特に限定しないが、例えば、エアナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、グラビアコーター、コンマコーター、ゲートロールコーター等の塗工機を用いる方法が簡便である。
本発明のインクジェット受理剤を基材上に塗工した後、該受理剤中に含まれる水系媒体(D)を揮発させる方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、乾燥機を用いて乾燥する方法が一般的である。乾燥温度としては、水系媒体(D)を揮発させることが可能で、かつ基材に対して悪影響を与えない範囲の温度であれば良い。
また、従来のインクジェット受理剤を基材上に塗工等する場合には、前記亀裂の発生を防止するために、例えば低温乾燥工程や塗工を複数回繰り返す等の工程を要していた。しかし、本発明のインクジェット受理剤は、基材上に塗工又は含浸する際に、形成されるインクジェット受理層の亀裂を発生させにくいため、本発明のインクジェット受理剤によれば、前記したような工程が不要となり、インクジェット記録媒体の生産効率を向上させることが可能である。
以下、実施例及び比較例により、本発明を具体的に説明する。
〔合成例1〕カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A―I)の調製。
攪拌機付ステンレス製反応容器(2リットル)にコンデンサー、温度計、滴下ロートを取り付け、容器内部の空気を窒素で置換した後、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド20質量部、n−ドデシルメルカプタン0.6質量部、過硫酸アンモニウム2質量部、脱イオン水540質量部を入れ、攪拌しつつ内温を80℃に上げ、同温で45分維持して反応せしめることによって混合物(a)を得た。
次に、70℃に調節した前記混合物(a)と、別の容器中で予め混合してある単量体混合物(ブチルアクリレート212質量部、メチルメタクリレート180質量部、グリシジルメタクリレート8質量部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン0.8質量部)とを混合したものに、重合触媒(5%2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド)1.2質量部を180分間滴下し共重合せしめた。前記共重合は、80℃で行った。
滴下終了後、内容物を1時間攪拌し、次いで25℃に冷却後アンモニア水にてpH5〜6に調整するとともに不揮発分40質量%になるよう脱イオン水で調整することによって、カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A―I)を得た。
〔合成例2〕カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A―II)の調製。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを用いない以外は、全て合成例1と同様にして、カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A−II)を得た。
〔製造例1〕シリカ分散体の調製。
予め、水480質量部と、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドの52質量%水溶液33質量部とを混合し、次いで乾式シリカ〔シリカの比表面積:300m/g、一次粒子の平均粒子径:7nm、見掛比重:50g/l〕87質量部を、プロペラ翼を取り付けた攪拌機を用いて十分に混合することにより、不揮発分17質量%であるシリカ分散体を製造した。
実施例1
下記表1に記載の配合量にしたがって、前記カチオン性アクリル重合体粒子エマルジョン(A−I)に3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを混合し、次いで該混合物と、PVA145H〔株式会社クラレ製、ケン化度99.5%、重合度4500のポリビニルアルコール〕の8質量%水溶液と、製造例1に記載のシリカ分散体とを、プロペラ翼を取り付けた攪拌機を用いて十分に混合することにより、不揮発分が15質量%であるインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G−1)を調製した。
得られたインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G−1)を、易接着処理された透明なポリエチレンテレフタレートのフィルム(東洋紡績株式会社製、A−4100)上に、アプリケーターを用いて塗工し、60℃で3分間乾燥することによって、厚さ14μmのインクジェット受理層を有するインクジェット記録媒体を作製した。
参考例1
前記カチオン性アクリル重合体のエマルジョン(A−I)の代わりに、カチオン性アクリル重合体エマルジョン(A−II)を同量使用すること以外は、全て実施例1と同様にしてインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G−2)を得た。また、前記樹脂組成物(G−1)の代わりにインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G−2)を用いる以外は実施例1と同様の方法でインクジェット記録媒体を作製した。
Figure 0004573132
〔比較例1〕
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いない以外は、全て実施例1と同様にしてインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−3)を得た。また、前記樹脂組成物(G−1)の代わりにインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−3)を用いる以外は実施例1と同様の方法でインクジェット記録媒体を作製した。
〔比較例2〕
カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A−I)の代わりに、カチオン性アクリル重合体のエマルジョン(A−II)を同量使用し、さらに3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いない以外は、全て実施例1と同様にしてインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−4)を調製した。また、前記樹脂組成物(G−1)の代わりにインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−4)を用いる以外は実施例1と同様の方法でインクジェット記録媒体を作製した。
〔比較例3〕
カチオン性アクリル重合体粒子のエマルジョン(A−I)及び3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いない以外は、全て実施例1と同様にしてインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−5)を得た。また、前記樹脂組成物(G−1)の代わりにインクジェット受理層形成用樹脂組成物(G’−5)を用いる以外は実施例1と同様の方法でインクジェット記録媒体を作製した。
Figure 0004573132
[印刷特性の評価方法]
各インクジェット記録媒体に、キャノン株式会社製のインクジェットプリンターである、PIXUS iP8600を用い、染料インクで印刷を行った。印刷画像は、シアン(以下、Cと省略。)、マゼンタ(以下、Mと省略。)、イエロー(以下、Yと省略。)、ブラック(以下、Bkと省略。)の各色の100%ベタ画像を印刷した。得られた各ベタ画像の発色濃度をグレタグマクベス社製の反射発色濃度計を用いて測定した。また、Y100%のベタ画像の中に、C、M、Y、Bkの各色を100%ずつベタ画像を印刷し、100%ベタ画像部分のインクの吸収性、にじみの有無を目視にて観察、評価した。
印刷画像の発色性等は、発色濃度が概ね0.05程度向上することにより大きく改善することが可能である。また、発色濃度が0.05〜0.1程度異なる複数の印刷画像の比較では、目視であってもそれらの発色性の良否を確認することが可能である。
[インクの吸収性]
○・・・十分に吸収しており、優れている
△・・・殆ど吸収している
×・・・吸収せず、インクがあふれ、実用上問題あり
[にじみ]
○・・・にじみがなく優れている
△・・・にじみが殆ど無く良好
×・・・にじみが生じ、実用上問題あり
[塗膜強度]
メンディングテープによる剥離試験を行い、目視で評価した。
○・・・塗膜の剥離が全く無し
△・・・塗膜の剥離が少しあり
×・・・塗膜が完全に剥離
Figure 0004573132
表3から明らかなように、実施例により得られたインクジェット記録媒体は、インク吸収性、発色性、塗膜強度に優れている。これに対して比較例により得られたインクジェット記録媒体は、実施例と比較してインクジェット受理層の塗膜強度、発色性等の点で劣っている。

Claims (4)

  1. 一般式[I]で表される構造単位(a)とグリシジル基とを有するカチオン性アクリル重合体粒子(A)、シランカップリング剤(B)、フィラー(C)、水系媒体(D)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドからなるカチオン性基含有水溶性樹脂(E)、及び、前記カチオン性基含有水溶性樹脂(E)以外の水溶性樹脂(F)を含有し、前記シランカップリング剤(B)が、前記カチオン性アクリル重合体粒子(A)の全量に対し0.01質量%〜5質量%含まれるものであることを特徴とするインクジェット受理層形成用樹脂組成物。
    Figure 0004573132
    (式[I]中、Rは水素原子、アルキル基、アリール基及びアラルキル基からなる群より選ばれる一種の一価の有機残基を、Rはハロゲン原子、アルコキシル基、アシロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基、アルケニルオキシ基及び水酸基からなる群より選ばれる一種の官能基を表し、また、nは0、1又は2なる整数を表す。)
  2. 前記フィラー(C)がシリカ、アルミナ、及び水和アルミナゾルからなる群より選ばれる少なくとも一種である、請求項に記載のインクジェット受理層形成用樹脂組成物。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット受理層形成用樹脂組成物からなるインクジェット受理剤。
  4. 基材上に、請求項に記載のインクジェット受理剤を塗布し、次いで乾燥することによって形成されたインクジェット受理層を有するインクジェット記録媒体。
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