JP2001199153A - インクジェット記録用バインダー組成物 - Google Patents
インクジェット記録用バインダー組成物Info
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Abstract
性、耐水性、発色性を高度に改善でき、かつインクジェ
ットインクの吸収性、にじみ性にも優れたバインダー組
成物を提供すること。 【解決手段】 支持体の少なくとも一方の表面に、直接
又は間接にインク受理層を有するインクジェット記録シ
ートの該インク受理層形成用であって、カチオン性重合
体、無機充填剤、及び多価金属とからなることを特徴と
するインクジェット記録用バインダー組成物。
Description
用バインダー組成物に関するものであり、さらに詳しく
はインクジェットプリンターによる印刷後の耐光性、耐
水性、発色性に優れ、かつインクジェットインクの吸収
性、にじみ性にも優れたバインダー組成物に関するもの
である。
化が容易であり、低騒音,低コストでかつ保守性にも優
れていることから、近年急速に普及しつつある。また近
年、低濃度のインクを多量に記録用シートに打つことで
より微細な色の変化を表現したり、プリンターから打ち
出されるインク滴を微小化することで画像の解像度を上
げるなど、プリンターの高画質化技術が次々と実用化さ
れるに従い、印刷物の画質もほぼ写真並みにまで向上し
てきている。デジタルカメラで撮ったデジタルデータな
どが高画質インクジェットプリンターで印刷されること
で、人物や動物、風景などが従来の写真と変わらない画
質で簡便に得られるようになってきた。
等レベルにまで向上したものの、保存性に関してはいま
だ写真には遠く及ばないのが現状である。得られた画像
に水がかかったり光が当たったりすると、打たれたイン
クのにじみ出しや褪色を招きせっかくの高画質を台無し
にする結果となる。そこでこの欠点を抑えるため様々な
試みがなされている。例えば、特開平7−68919号
公報には基材上に紫外線吸収剤または酸化防止剤と消光
剤との混合物を含有する超微細擬ベーマイトゾル多孔質
記録層を設けることが提案されているが、擬ベーマイト
のインク吸収容量が小さく、インク吸収性の点で問題が
あった。また特許第2683013号公報にはMg、C
a、Zn、Baを含有するケイ素系顔料とカチオン性物
質を含有し特定の性質を示す被記録材が提案されてい
る。この提案は耐光性に関しては良好な性能を示すもの
の、耐水性の面で十分ではない。また特開昭57−87
988号公報、特開平8−216502号公報には光、
特に高エネルギーである紫外線による劣化を防ぐ目的で
被記録材中に紫外線吸収剤を含有させたり、あるいは紫
外線吸収能を持つ構造単位を組み込んだ重合体を含有さ
せることが提案されている。しかしながらこれらについ
ても同様に耐光性は良好であるものの耐水性の面では効
果的でない。
質化したインクジェット印刷において、印刷後の耐光
性、耐水性、発色性に優れ、かつインクジェットインク
の吸収性、にじみ性にも優れたインクジェット記録用バ
インダー組成物を提供することにある。
体の少なくとも一方の表面に、直接又は間接にインク受
理層を有するインクジェット記録シートの該インク受理
層形成用であって、カチオン性重合体、無機充填剤、及
び多価金属とからなることを特徴とするインクジェット
記録用バインダー組成物であり、カチオン性重合体がカ
チオン性のラテックスであり、あるいはカチオン性重合
体がコア部とシェル部を有する多層構造ラテックスであ
って、シェル部がカチオン性ラジカル重合性モノマー、
及びこれらと共重合可能なラジカル重合性モノマーとの
共重合体(A)からなり、コア部がノニオン性ラジカル
重合性モノマー、及び架橋性ラジカル重合性モノマーと
の共重合体(B)であり、無機充填剤が非晶質合成シリ
カであり、多価金属がカルシウム、マグネシウム、アル
ミニウム、亜鉛、鉄、チタン、ジルコニウム、バリウム
から1種類以上選ばれてなるものである。
カチオン性重合体は、カチオン性の官能基を有する重合
体を指し、形態は水溶性でも水分散型のラテックスでも
よい。耐水性の面からラテックスの形態がよい。カチオ
ン性ラテックスは例えばカチオン性のラジカル重合性モ
ノマーを主成分として乳化重合により得られ、又は乳化
重合ではなく溶液重合後水を添加して水分散により得る
こともできる。さらには、ラテックスの形態を取った
後、第3級アミン、第4級アンモニウム化合物などを添
加し、カチオン性としても良い。好ましくは乳化重合方
法で得るカチオン性ラテックスである。
く、従来公知の方法が適用できる。例えば、水性媒体中
でラジカル重合性モノマー、ラジカル重合開始剤、界面
活性剤、必要に応じて連鎖移動剤、その他添加剤の存在
下で、ラジカル重合性モノマーを重合させる。重合に際
しては、全ラジカル重合性モノマーを全重合過程で均一
に重合する方法や、重合過程で逐次、あるいは連続的に
変化させることもできる。
は、カチオン性の官能基を有するラジカル重合性モノマ
ーであればよく、カチオン性官能基として例えば第3級
アミノ基、第4級アンモニウム基が挙げられる。第3級
アミノ基、第4級アンモニウム基を有するラジカル重合
性モノマーとしては、第3級アミノ基又はその塩基を有
する種々のラジカル重合性モノマーほか、第4級アンモ
ニウム塩基を有する又は第4級アンモニウム塩基を形成
可能な種々のラジカル重合性モノマーが使用できる。
アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩[ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド又はこれらの塩など]、ジC1-
4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル(メタ)アクリレー
ト又はその塩[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート又はこれらの塩な
ど]、ジC1-4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル基置換
芳香族ビニル又はその塩[4−(2−ジメチルアミノエ
チル)スチレン、4−(2−ジメチルアミノプロピル)
スチレンなどやこれらの塩など]、窒素含有複素環式単
量体又はその塩[ビニルピリジン、ビニルイミダゾー
ル、ビニルピロリドン又はこれらの塩など]などが含ま
れる。塩としては、ハロゲン化水素酸塩(塩酸塩,臭化
水素酸塩など)、ハロゲン化アルキル(塩化メチル、塩
化エチル、塩化プロピル、塩化ブチル、塩化ベンジル、
エピクロルヒドリン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プ
ロピル、臭化ブチルなど)、硫酸塩、アルキル硫酸塩
(メチル硫酸塩,エチル硫酸塩など)、アルキルスルホ
ン酸塩,アリールスルホン酸塩、カルボン酸塩(ギ酸
塩、酢酸塩など)などが挙げられる。
2-3 アルキル(メタ)アクリルアミド又はその塩、又は
ジC1-4 アルキルアミノ−C2-3 アルキル(メタ)アク
リレート又はその塩である。カチオン性ラジカル重合性
モノマーと共重合可能なモノマーとは、例えば芳香族不
飽和化合物、α,β−不飽和モノカルボン酸アルキルエ
ステル、不飽和カルボン酸、等を挙げることができる。
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどが挙
げられるα,β−不飽和モノカルボン酸のアルキルエス
テルとしては、例えば、アクリル酸またはメタクリル酸
のアルキルエステルが挙げられる。アクリル酸またはメ
タクリル酸のアルキルエステルとしては、例えば、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、
シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
イソプロピルアクリレート、ブチルメタクリレート、イ
ソブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、ラウリルメタクリレートなどが挙げられ
る。
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、モノアルキルイタコネート等が挙げられる。上記
以外のラジカル重合性モノマーも必要に応じて組み合わ
せてもよい。例えば、水酸基含有モノマー、例えば、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリ
コールアクリレート;アミド基含有モノマー、例えば、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−メチレン
ビスアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マ
レイン酸アミド、マレイミド;等を挙げることができ
る。
芳香族不飽和化合物、α、β−不飽和モノカルボン酸ア
ルキルエステル、アミド基含有モノマーである。カチオ
ン性ラジカル重合性モノマーと共重合可能なモノマーの
比は、カチオン性ラジカル重合性モノマーが全モノマー
に対し5〜60重量%、これらと共重合可能なモノマー
は40〜95重量%である。カチオン性ラジカル重合性
モノマーが5重量%以上で発色性に問題がなく、60重
量%以下で印刷物の耐水性に問題がない。好ましくは、
カチオン性ラジカル重合性モノマーが10〜50重量
%、これらと共重合可能なモノマーが50〜90重量%
である。
重合性モノマーとは、例えば先に挙げた芳香族不飽和化
合物、α,β−不飽和モノカルボン酸アルキルエステ
ル、水酸基含有モノマー、アミド基含有モノマー、等を
挙げることができる。好ましいノニオン性ラジカル重合
性モノマーは、α,β−不飽和モノカルボン酸アルキル
エステル、水酸基含有モノマーである。また、本発明に
用いられる架橋性ラジカル重合性モノマーとは、ラジカ
ル重合性の二重結合を2個以上有しているか、または重
合中、重合後に自己架橋構造を与える官能基を有してい
るビニル系単量体である。
ているビニル系単量体は例えば、ジビニルベンゼン、ポ
リオキシエチレンジアクリレート、ポリオキシエチレン
ジメタクリレート、ポリオキシプロピレンジアクリレー
ト、ポリオキシプロピレンジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート、ブタンジオールジアクリレート、
ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート等が挙
げられる。
を有しているビニル系単量体としては例えば、エポキシ
基含有モノマー、例えばグリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、メ
チルグリシジルアクリレート、メチルグリシジルメタク
リレート、メチロール基含有モノマー、例えばN−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、ジメチロールアクリルアミド、ジメチロールメタク
リルアミド等、アルコキシメチル基含有モノマー、例え
ばN−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメ
チルメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルア
ミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミド等、ヒドロ
キシル基含有モノマー、シリル基含有モノマー例えばビ
ニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、トリス−2−メトキシエトキ
シビニルシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、シリル基含有単量体である。特に好
ましくは、シリル基含有単量体である。ノニオン性ラジ
カル重合性モノマーと架橋性ラジカル重合性モノマーの
比は、ノニオン性ラジカル重合性モノマーが90〜9
9.95重量%で、架橋性ラジカル重合性モノマーが
0.05〜10重量%である。架橋性ラジカル重合性モ
ノマーが、0.05重量%以上で発色性に問題がなく、
10重量%以下で重合性に問題がない。好ましくは、ノ
ニオン性ラジカル重合性モノマーが95〜99.9重量
%で、架橋性ラジカル重合性モノマーが0.1〜5重量
%である。
の比は、共重合体(A)が10〜90重量%、共重合体
(B)が90〜10である。共重合体(A)が10重量
%以上で発色性に問題がなく、90重量%以下で印刷物
の耐水性に問題がない。好ましくは共重合体(A)が2
0〜60重量%、共重合体(B)が40〜80重量%で
ある。共重合体(A)の重合に用いられるラジカル重合
開始剤は、公知の過硫酸塩、過酸化物、水溶性のアゾビ
ス化合物、過酸化物−還元剤のレドックス系等を用いる
ことができる。好ましくは、カチオン性末端を与える重
合開始剤である。
は次のものが使用できる。例えば2,2’−アゾビス
(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビ
ス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)2塩酸
塩、2,2’−アゾビス(2−メチルブタンアミドオキ
シム)2塩酸塩4水和物などが挙げられる。これら以外
にも、必要に応じて以下の開始剤が用いられる。過硫酸
塩としては例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリム等が挙げられ、過酸化物としては例
えば過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
t−ブチルパーオキシマレイン酸、コハク酸パーオキシ
ドが挙げられ、水溶性アゾビス化合物としては例えば
2,2’−アゾビス(N−ヒドロキシエチルイソブチル
アミド)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン
酸)等が挙げられる。
は、例えば先の過酸化物にナトリウムスルホオキシレー
トホルムアルデヒド、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウ
ム、L−アスコルビン酸、およびその塩、第一銅塩、第
一鉄塩等の還元剤の添加が挙げられる。油溶性の重合開
始剤としては例えば過酸化物、油溶性のアゾビス化合物
等が挙げられ、過酸化物としては、例えば過酸化ジブチ
ル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンハイ
ドロ過酸化物等が挙げられ、油溶性のアゾビス化合物と
しては、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、
2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル
等が挙げられる。
挙げられる。例えば、第4級アンモニウム型、脂肪族ア
ミン型、複素環アミン型が挙げられ、第4級アンモニウ
ム型としては例えば長鎖第一級アミン塩、ジアルキルジ
メチルアンモニウム塩、長鎖第三級アミン塩、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等
が挙げられ、脂肪族アミン型としては例えばポリオキシ
エチレンアルキルアミン等が挙げられ、複素環アミン型
としては例えばアルキルイミダゾリン等が挙げられる。
ーテル型、エステル型、アルカノールアミド型等が挙げ
られ、エーテル型としては例えばポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル等
が挙げられ、エステル型としては例えばポリオキシエチ
レンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジ脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪
酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル等が挙げられ、アルカノールアミド型とし
ては例えば脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチ
レンアルキルアミド等が挙げられる。
性、両性の界面活性剤やシリコーン系界面活性剤を用い
てもよい。アニオン性界面活性剤としては、例えばカル
ボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エス
テル型等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例え
ばN−アルキルアミノ酸型、イミダゾリン型等が挙げら
れる。シリコーン系界面活性剤としてはポリエーテル変
性シリコーンオイルやポリグリセリン変性シリコーンオ
イル、ピロリドン変性シリコーンオイル等が挙げられる
ともに、反応性の界面活性剤も併用してもよい。反応性
界面活性剤は一分子中にラジカル重合性二重結合の官能
基を有するもので、例えばそれらとポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン複合タイプのアルキルエーテルまたはア
ルコールなどを有するものが上げられる。また一分子中
にラジカル重合性二重結合を有しかつスルホン酸基、ス
ルホン酸エステル基、スルホン酸塩基、スルホン酸エス
テル塩基から選ばれる一個以上の官能基を有するもの
(なおここでいう塩とはナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩を指す)でもよい。また一分子中にラジカ
ル重合性二重結合を有しかつ4級アンモニウム基を有す
るものでもよい。
媒中でラジカル重合開始剤を用いて、重合することによ
り得られる。好ましくは水性媒体中での重合であり、必
要に応じてカチオン性、ノニオン性の界面活性剤を添加
しても良い。本発明において、コア部とシェル部を有す
る多層構造カチオン性ラテックスは例えば乳化重合法に
より得ることができる。乳化重合の方法に関しては特に
制限はなく、従来公知の方法が適用できる。例えば、水
性媒体中でラジカル重合性モノマー、ラジカル重合開始
剤、界面活性剤、必要に応じて連鎖移動剤、その他添加
剤の存在下で、ラジカル重合性モノマーを重合させる。
を重合した後、共重合体(A)存在下に共重合体(B)
を重合する方法、又共重合体(B)を重合した後共重合
体(A)を重合しても良い。好ましくは、共重合体
(A)を重合した後、共重合体(A)存在下に共重合体
(B)を重合する方法である。本発明において、共重合
体(A)は第3級アミノ基、及び/又は第4級アンモニ
ウム基を有するラジカル重合性モノマーとこれらと共重
合可能なモノマーからなっているため、共重合体(B)
に比べより親水性となっていると思われる。したがっ
て、シェル側にはより共重合体(A)が存在することに
なる。
性ラテックスの場合、コアTg1とシェルTg2との関
係がTg1<Tg2であってもよく、Tg1>Tg2で
あっても良い。好ましくはTg1>Tg2である。コア
側Tg1は好ましくは10〜60℃であり、シェル側T
g2は好ましくは−30〜30℃である。
0℃であり、10℃以上の差で耐水性に問題がなく、6
0℃以下の差でインク受理層の強度に問題がない。カチ
オン性ラテックスの粒子径は10nm〜500nmであ
る。10nm以上でラテックスの製造上問題がなく、5
00nm以下で配合品の安定性に問題がない。好ましく
は30nm〜300nmである。本発明のカチオン性ラ
テックスには必要に応じて、界面活性剤、分散剤、防腐
剤、消泡剤、増粘剤、溶剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
シランカップリング剤等を添加しても良い。特にスルホ
コハク酸エステル型界面活性剤は配合品への添加によっ
て発色性が向上するため、非常に有用である。
カ、アルミナ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、硫酸バリウム、サチンホワイト、リト
ポン、カオリン、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、クレー、焼成クレー、ケイソ
ウ土、合成ゼオライト、スメクタイト、層状無機高分子
等が挙げられる。インク吸収性、発色性等から合成シリ
カであり、さらに非晶質合成シリカが好ましい。無機充
填材はカチオン性重合体100重量部に対して、10〜
500重量部である。無機充填材が10重量部以上で発
色性に問題がなく、500重量部以下で耐水性に問題が
ない。好ましくはカチオン性重合体100重量部に対し
て、50〜400重量部である。
ルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、チ
タン、ジルコニウム、バリウムが挙げられ、これらのう
ちから少なくとも1種類以上が選ばれる。使用に際して
は化合物の形で組成物中に入れられるが化合物は水溶性
のものでも水不溶性のものでも構わない。より好ましい
のは、系内への均一な分散を考慮し水溶性金属塩であ
る。水溶性金属塩としては例えば塩化物、硫酸塩、その
他蟻酸塩、酢酸塩などの有機酸塩などが挙げられ、この
うちから適宜1種類以上を選んで用いることができる。
これら多価金属の添加量としては無機充填剤100gに
対し0.1mmol〜100mmolである。0.1m
mol以上で耐光性が良好となり、100mmol以下
で吸収性、にじみ性に問題がない。好ましくは0.5m
mol〜50mmolである。
配合してもよい。例えば、水溶性樹脂、水溶性第4級ア
ンモニウム塩オリゴマー等が挙げられる。水溶性樹脂と
しては、例えばポリビニルアルコール、カチオン化ポリ
ビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、セルロース
系樹脂(メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシセルロース、カルボキシセルロース等)、キチン、
キトサン、デンプン、カチオンデンプン、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルエ
ーテル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド、ポリビニ
ルピリジン、ゼラチン、カゼイン類、シクロデキストリ
ン類、水性硝化綿等を挙げることができる。
しては、例えばポリエチレンイミン塩、ジメチルアミン
エピハロヒドリン縮合体、ポリビニルアミン塩、ポリア
リルアミン塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレー
ト4級塩、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩、ジア
リルアミナクリルアミド共重合体の塩、ポリスチレンの
4級アンモニウム塩等が挙げられる。本発明において使
用される支持体は紙、合成紙、プラスチックペーパー、
フィルム、金属板、金属箔、アルミニウム等を蒸着した
プラスチックフィルム等が挙げられる。
塗布しても良く、必要に応じて多層構成でもよい。例え
ばインク受理層の下層にアンカー層があってもよく、ま
たインク受理層の上層に光沢層があってもよい。本発明
のインク受理層を塗布する方法も限定されない。例え
ば、ロールコーター、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、
バーコーター、ダイコーター、グラビアコーター等の一
般的なコーターが挙げられる。
g/m2 塗布してもよい。1g/m 2 以上でにじみ性に
問題がなく、50g/m2以下で発色性に問題がない。
好ましくは3〜30g/m2 である。本発明のインク受
理層はカチオン性重合体、無機充填剤、多価金属からな
る配合品を支持体に塗布後、例えば80〜160℃で5
〜300秒の乾燥により得ることができる。
が、これらは本発明の範囲を限定しない。なお、特に指
定のない場合は重量基準とする。本発明における各種物
性の評価は以下の通りである。 (1)インク発色性 インクジェットカラープリンター(PM−750C;セ
イコーエプソン(株)製)により、インクジェット記録
シートへ、黒、マゼンタ、イエロー、シアンのベタ印刷
を行った。印刷に際しては設定を、用紙:フォトプリン
ト紙、インク:カラー、モード:「きれい」の推奨設
定、で行った。ベタ印刷部のインク濃度測定に関して
は、マクベス濃度計(RD−918:サカタインクス(
株) 製)を用い黒色の測定を行った。
のにじみを目視観察した。 評価基準は以下の通り。 ○:にじみなし △:境界部に0.5mm以上のにじみがない ×:境界部に0.5mm以上のにじみがある。 △以上を合格とした。
観察した。評価基準は以下の通り。 ○:指にインクの付着なし。 △:わずかに指にインクの付着がある ×:指にインクの付着が認められる。 △以上を合格とした。
した。評価基準は以下の通り。 ○:インクの流出がまったくない。 △:わずかにインクの流出が認められる。 ×:全ての色でインクの流出が認められる。 △以上を合格とした。
行った。試験装置としてスガ試験器製紫外線ロングライ
フフェードメータFAL−3を用い、試験温度を62℃
に設定し、60時間の照射を行った。ベタ印刷部の照射
前後の黒のインク濃度を比較し、照射後のインク濃度を
照射前のインク濃度で割った値を残存率として評価し
た。
株) 製DSC220Cを用い−60℃より120℃まで
10℃/minの速度にて昇温し、吸熱曲線の変曲点を
Tgとした。次に、カチオン性ラテックスの製造例を下
記に示す。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。5分後、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム塩の25%水溶液1
部、エマルゲン920の25%水溶液1部、2、2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.3部、
蒸留水100部からなる水溶液部と、ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド塩化メチル塩30部、メチルメタ
クリレート20部、ブチルアクリレート50部からなる
モノマー部を別々に30分かけて投入する。投入後、6
0分そのまま撹拌を続けた。
ウム塩の25%水溶液9部、エマルゲン920の25%
水溶液9部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩2.7部、蒸留水500部からなる水溶液
部と、メチルメタクリレート565部、ブチルアクリレ
ート332.3部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン2.7部からなるモノマー部を別々に21
0分かけて投入する。投入後、120分そのまま撹拌を
続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後110メ
ッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、固形分を
40%となるよう水を添加し調整した。得られたラテッ
クスの粒径は125nmであった。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。5分後、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム塩の25%水溶液3
部、エマルゲン920の25%水溶液3部、2、2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.9部、
蒸留水180部からなる水溶液部と、ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド塩化メチル塩90部、メチルメタ
クリレート60部、ブチルアクリレート150部からな
るモノマー部を別々に70分かけて投入する。投入後、
60分そのまま撹拌を続けた。
ウム塩の25%水溶液7部、エマルゲン920の25%
水溶液7部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩2.1部、蒸留水420部からなる水溶液
部と、メチルメタクリレート440部、ブチルアクリレ
ート257.9部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン2.1部からなるモノマー部を別々に17
0分かけて投入する。投入後、120分そのまま撹拌を
続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後110メ
ッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、固形分を
40%となるよう水を添加し調整した。得られたラテッ
クスの粒径は138nm、コア部Tgが25℃で、シェ
ル部Tgが−8℃であった。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。5分後、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム塩の25%水溶液5
部、エマルゲン920の25%水溶液5部、2、2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩1.5部、
蒸留水300部からなる水溶液部と、ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド塩化メチル塩150部、メチルメ
タクリレート100部、ブチルアクリレート150部か
らなるモノマー部を別々に120分かけて投入する。投
入後、60分そのまま撹拌を続けた。
ウム塩の25%水溶液5部、エマルゲン920の25%
水溶液5部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩1.5部、蒸留水300部からなる水溶液
部と、メチルメタクリレート315部、ブチルアクリレ
ート183.5部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン1.5部からなるモノマー部を別々に12
0分かけて投入する。投入後、120分そのまま撹拌を
続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後110メ
ッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、固形分を
40%となるよう水を添加し調整した。得られたラテッ
クスの粒径は141nmであった。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。
ニウム塩の25%水溶液3部、エマルゲン920の25
%水溶液3部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)2塩酸塩0.9部、蒸留水180部からなる水溶
液部と、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メ
チル塩150部、メチルメタクリレート17部、ブチル
アクリレート133部からなるモノマー部を別々に70
分かけて投入する。投入後、60分そのまま撹拌を続け
た。
ウム塩の25%水溶液7部、エマルゲン920の25%
水溶液7部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩2.1部、蒸留水420部からなる水溶液
部と、メチルメタクリレート440部、ブチルアクリレ
ート257.9部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン2.1部からなるモノマー部を別々に17
0分かけて投入する。投入後、120分そのまま撹拌を
続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後110メ
ッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、固形分を
40%となるよう水を添加し調整した。得られたラテッ
クスの粒径は140nmであった。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。
ニウム塩の25%水溶液10部、エマルゲン920の2
5%水溶液10部、2、2’−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)2塩酸塩3部、蒸留水600部からなる水溶
液部と、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド塩化メ
チル塩90部、メチルメタクリレート500部、ブチル
アクリレート407.9部、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン2.1部からなるモノマー部を別
々に240分かけて投入する。投入後、120分そのま
ま撹拌を続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後
110メッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、
固形分を40%となるよう水を添加し調整した。得られ
たラテックスの粒径は200nmであった。
化ステアリルトリメチルアンモニウム塩25%水溶液2
0部、エマルゲン920[花王(株)製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル]の25%水溶液20部
を仕込み、80℃に昇温し、2、2’−アゾビス(2−
アミジノプロパン)2塩酸塩1部を水50部に溶解した
ものを添加する。添加後5分放置する。5分後、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム塩の25%水溶液3
部、エマルゲン920の25%水溶液3部、2、2’−
アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.9部、
蒸留水180部からなる水溶液部と、メチルメタクリレ
ート124部、ブチルアクリレート176部からなるモ
ノマー部を別々に70分かけて投入する。投入後、60
分そのまま撹拌を続けた。
ウム塩の25%水溶液7部、エマルゲン920の25%
水溶液7部、2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)2塩酸塩2.1部、蒸留水420部からなる水溶液
部と、メチルメタクリレート440部、ブチルアクリレ
ート257.9部、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン2.1部からなるモノマー部を別々に17
0分かけて投入する。投入後、120分そのまま撹拌を
続けた。その後30℃以下まで冷却し、その後110メ
ッシュの金網を用いて濾過を行った。濾過後、固形分を
40%となるよう水を添加し調整した。得られたラテッ
クスの粒径は101nmであった。
た。攪拌下に水700部、続いて非晶質合成シリカ(フ
ァインシールX37:(株)トクヤマ製)を所定量投入
し、15分撹拌を行った。その後攪拌しながら多価金属
化合物、ラテックス、スルホコハク酸エステル系界面活
性剤(ノプコウェット50:サンノプコ( 株) 製)をこ
の順序で所定量投入する。しかる後、配合品の固形分が
18%となるだけの水を投入して更に20分攪拌を続
け、配合品を得た。
で、配合品を塗布した。塗布後、速やかに130℃にコ
ントロールした熱風乾燥機に90秒放置し、乾燥させ塗
工紙を得た。塗布量は10g/m2 となるよう、バーコ
ーターで調節した。乾燥した塗工紙を、線圧500N/
cmのカレンダーを通すことによって、インクジェット
記録シートとした。得られた本発明のインクジェット記
録シートの評価結果を、合わせて表1に示す。
製した。また実施例と同様に記録シートを作製し、実施
例と同様にインクジェット記録シートの評価を行った。
評価結果を合わせて表1に示す。
ト印刷における、耐光性、耐水性、発色性を高度に改善
でき、かつインクジェットインクの吸収性、にじみ性に
も優れたバインダー組成物を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の表面に、直接
又は間接にインク受理層を有するインクジェット記録シ
ートの該インク受理層形成用であって、カチオン性重合
体、無機充填剤、及び多価金属とからなることを特徴と
するインクジェット記録用バインダー組成物。 - 【請求項2】 カチオン性重合体がカチオン性のラテッ
クスであることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
ェット記録用バインダー組成物。 - 【請求項3】 カチオン性重合体がコア部とシェル部を
有する多層構造ラテックスであって、シェル部がカチオ
ン性ラジカル重合性モノマー、及びこれと共重合可能な
ラジカル重合性モノマーとの共重合体(A)からなり、
コア部がノニオン性ラジカル重合性モノマー、及び架橋
性ラジカル重合性モノマーとの共重合体(B)からなる
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録
用バインダー組成物。 - 【請求項4】 無機充填剤が非晶質合成シリカであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク
ジェット記録用バインダー組成物。 - 【請求項5】 多価金属がカルシウム、マグネシウム、
アルミニウム、亜鉛、鉄、チタン、ジルコニウム、バリ
ウムから1種類以上選ばれてなることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用バイ
ンダー組成物。
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2000
- 2000-01-19 JP JP2000010499A patent/JP4301672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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