JP4572874B2 - 電子楽器本体装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
この発明の一実施例による電子楽器システムでは、音源装置(音源機能を有する電子音楽装置)に任意の演奏操作装置(演奏操作機能を有する電子音楽装置)をUSBなどの通信接続手段で接続することにより、所望の電子楽器機能を有する1つの楽器が構築される。図1は、この発明の一実施例による電子楽器システムの概要説明図であり、図1(1)は音源装置のハードウエア構成ブロック図を表わす。音源装置EMaは、楽音信号生成などに関する楽音情報処理機能を有する一種のコンピュータであり、中央処理装置(CPU)11、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、読出専用メモリ(ROM)13、検出回路14、表示回路15、音源回路16、効果回路17、USBホストインターフェース(I/F)18等を備え、これら要素11〜18はバス19を介して互いに接続される。
図1(2)は、演奏操作装置のハードウエア構成ブロック図を表わす。各演奏操作装置EMbは、CPU21、RAM22、ROM23、演奏操作検出回路24、設定操作検出回路25、表示装置26、USBターゲットインターフェース(I/F)27等を備え、これら要素21〜27はバス28を介して互いに接続される。
(1)ピアノ型:「ピアノ型」演奏操作子には、ハンマを有しタッチレスポンス機能を備えた鍵盤操作子などがある。
(2)オルガン型:「オルガン型」演奏操作子には、比較的軽いタッチをもちタッチレスポンス機能を備えていない鍵盤操作子などがある。なお、USBハブ装置UHから並列的に更なる鍵盤装置(オルガン型演奏操作子を有する別の演奏操作装置)を繋ぐことにより、2段鍵盤を実現することができ、また、USBターゲットI/F27に補助操作装置EMcとしてエクスプレッションペダルを接続することにより、エクスプレッションペダルを装着した鍵盤を実現することができる。
(3)ギター(弦楽器型)型:「ギター型」演奏操作子には、ポジションセンサと撥弦センサなどがある。
(4)管楽器型:「管楽器型」演奏操作子には、演奏キーとリップセンサと圧力センサなどがある。
(1)ペダルスイッチ型:「ペダルスイッチ型」補助操作子は、ピアノのダンパーペダルに相当し、ピアノ型演奏操作装置EMbなどで生成される演奏情報による楽音にダンパー効果をかける機能をもつ。
(2)フットボリューム(エクスプレッションペダル)型:「フットボリューム型」補助操作子は、オルガン型演奏操作装置EMbで生成される演奏情報による楽音の音量などを制御する機能をもつ。
(3)ホイール型:「フットボリューム型」補助操作子は、任意の演奏操作装置EMbで生成される演奏情報による楽音のピッチを連続的に上下変化させるピッチベンドなどの機能をもつ。
図3は、この発明の一実施例による電子楽器システム全体の機能を説明するためのシステム概念図である。この電子楽器システムは、上述のように、楽音信号生成機能(音源機能)を有する音源装置EMaとオルガン型や管楽器型の複数の演奏操作装置EMb1,EMb2が、USBケーブルCBやUSBハブ装置UHなどの通信接続手段で相互に接続され、音源装置EMaはUSBホスト即ち電子楽器本体装置として振る舞い、システム全体で1つの楽器として機能する。また、複合機器と呼ばれる演奏操作装置EMb1にはUSBケーブルCBを介して更にエクスプレッシヨンペダル型などの補助操作装置EMcを接続することができる。
図4及び図5は、この発明の一実施例による電子楽器システムにおける音源装置で実行されるホスト処理の例を表わすフローチャートである。この電子楽器システムにおいて、音源装置、例えば、音源装置EMaにおいて、ホスト処理が開始(スタート)すると、CPU11は、まず、ステップA1(図4)で初期化を行い、ホスト処理に関する各種設定状態をクリアし、次いで、順次ステップA2〜A10に進んでネットワークの構成更新処理(再構成処理とも呼ばれる)を行う。構成更新処理(A2〜A10)では、USBネットワーク上における演奏操作装置EMb乃至補助操作装置EMcの接続を検知し、接続が検知された操作装置EMb,EMcに対する音源部TGの楽音信号生成条件を設定し、システムのネットワーク構成に対する音源部TGの機能設定を更新する。そして、構成更新処理の後は、ステップA11〜A18(図5)のイベント処理に進む。
以上の説明では、音色指定機能を有する音源装置EMaに用意された音色テーブルに、1つの演奏操作装置EMbに対応して複数の音色情報が記録されている「ケースA」の場合における処理フローについて述べたが、音源装置EMaの音色テーブルに、1つの演奏操作装置EMbに1音色情報が対応付けられて記録されている「ケースB」の場合には、図4では「※」印のように処理フローが変更され(ステップA9)、図5では「※」印の処理フロー(ステップA15,A16)が省略される。
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では音源装置として、専用の音源装置EMaを用いたが、USB端子を備え、ソフトウエア音源を含む楽音信号生成アプリケーションが動作可能なパーソナルコンピュータを用いてもよい。
TG 音源部(楽音信号生成部)、
CB,UH USBケーブル及びUSBハブ装置、
EMb:EMb1,EMb2,… 演奏操作装置(クライアント機器)、
EMc 補助操作装置(補助演奏操作装置)、
T1,T2,… 仮想MIDI入力端子(仮想的な演奏情報入力端子)。
Claims (6)
- 通信接続手段を介して演奏情報を生成する演奏操作装置と接続されることにより電子楽器システムを構成する電子楽器本体装置であって、
前記通信接続手段を介して前記演奏操作装置と接続されたことを検出する接続検出手段と、
前記接続検出手段により接続されたことが検出された演奏操作装置から、当該演奏操作装置の種類を表わす装置情報を取得する装置情報取得手段と、
前記装置情報取得手段により取得された装置情報に基づいて音色を設定する楽音設定手段と、
前記接続検出手段により接続されたことが検出された演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて、前記楽音設定手段により設定された音色の楽音信号を生成する楽音生成手段と
を具備することを特徴とする電子楽器本体装置。 - 通信接続手段を介して演奏情報を生成する演奏操作装置と接続されることにより電子楽器システムを構成する電子楽器本体装置であって、
前記通信接続手段を介して前記演奏操作装置と接続されたことを検出する接続検出手段と、
前記接続検出手段により接続されたことが検出された演奏操作装置から、当該演奏操作装置の種類を表わす装置情報を取得する装置情報取得手段と、
前記装置情報取得手段により取得された装置情報に応じた複数の音色を抽出する音色抽出手段と、
前記音色抽出手段により抽出された複数の音色から選択された音色を設定する楽音設定手段と、
前記接続検出手段により接続されたことが検出された演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて、前記楽音設定手段により設定された音色の楽音信号を生成する楽音生成手段と
を具備することを特徴とする電子楽器本体装置。 - 前記楽音生成手段は、複数の演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて、対応する複数音色の楽音信号を生成することができ、
前記接続検出手段は、前記通信接続手段を介して複数の演奏操作装置と接続されたことを検出し、
前記装置情報取得手段は、これら演奏操作装置から装置情報を取得し、
前記楽音設定手段は、各演奏操作装置から取得された装置情報に対応する音色を、当該各装置情報に対応する演奏操作装置からの演奏情報に応じて前記楽音生成手段により生成される各楽音信号に設定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子楽器本体装置。 - 前記演奏操作装置には、補助演奏情報を生成する補助操作装置を接続することができ、
前記接続検出手段は、前記通信接続手段を介して前記演奏操作装置と接続されたこと及び当該演奏操作装置に補助操作装置が接続されていることを検出し、
前記装置情報取得手段は、当該演奏操作装置及び補助操作装置から装置情報を取得し、
前記楽音設定手段は、当該演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて前記楽音生成手段により生成される楽音信号について、当該補助操作装置から取得される補助演奏情報をマージすべきことを設定する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子楽器本体装置。 - 通信接続手段を介して演奏情報を生成する演奏操作装置と接続されることにより電子楽器システムを構成する電子楽器本体装置として機能するコンピュータに、
前記通信接続手段を介して前記演奏操作装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
前記接続検出ステップで接続されたことが検出された演奏操作装置から、当該演奏操作装置の種類を表わす装置情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップで取得された装置情報に基づいて音色を設定する楽音設定ステップと、
前記接続検出ステップで接続されたことが検出された演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて、前記楽音設定ステップで設定された音色の楽音信号を生成する楽音生成ステップと
から成る手順を実行させる電子楽器本体装置のためのプログラム。 - 通信接続手段を介して演奏情報を生成する演奏操作装置と接続されることにより電子楽器システムを構成する電子楽器本体装置として機能するコンピュータに、
前記通信接続手段を介して前記演奏操作装置と接続されたことを検出する接続検出ステップと、
前記接続検出ステップで接続されたことが検出された演奏操作装置から、当該演奏操作装置の種類を表わす装置情報を取得する装置情報取得ステップと、
前記装置情報取得ステップで取得された装置情報に応じた複数の音色を抽出する音色抽出ステップと、
前記音色抽出ステップで抽出された複数の音色から選択された音色を設定する楽音設定ステップと、
前記接続検出ステップで接続されたことが検出された演奏操作装置から取得される演奏情報に応じて、前記楽音設定ステップで設定された音色の楽音信号を生成する楽音生成ステップと
から成る手順を実行させる電子楽器本体装置のためのプログラム。
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