JP2004347966A - 音楽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子オルガン等の音楽装置において個々のサブ装置の構成に応じた適切な制御プログラムを効率的に供給できるようにする。
【解決手段】音楽装置は、全体的な動作を制御するメイン装置1に対して、該メイン装置から供給される制御プログラムに従う音楽的機能を各々実現する複数のサブ装置2a〜2d、3a、3bが接続されて構成されている。サブ装置2a〜2d、3a、3bは夫々構成が異なるもので、メイン装置1の制御プログラム記憶部1Bには、種々の構成に対応する各種サブ装置に対応付けされた複数の制御プログラムが記憶される。メイン装置1は各サブ装置2a〜2d、3a、3bから各自に固有の構成情報を取得し、取得した構成情報に応じた制御プログラムを当該サブ装置に供給し、サブ装置は供給された制御プログラムに従って動作する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば電子オルガン等の音楽装置であって、全体的な制御を行うメイン装置と該メイン装置から供給される制御プログラムに従って動作するサブ装置とから構成されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平7‐191671
上記特許文献1には、楽音信号を合成するための制御プログラム及び制御データを出力するメイン装置(主制御回路部)と、夫々独立して楽音信号を合成する複数のサブ装置(ボイスユニット)とから構成される鍵盤型電子楽器が開示されている。これによると、複数のサブ装置の各々において、メイン装置から供給された制御プログラムに従って該メイン装置から供給された制御データを用いた楽音信号の合成を行うことで、各サブ装置における楽音信号を合成するための方式(アルゴリズム)及び楽音信号を合成するための制御パラメータを該メイン装置の制御の下で種々変更することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の装置は、前記複数のサブ装置として夫々共通な装置(同一な構成からなる装置)を具備しており、各サブ装置に対して、異なる制御データを配分すること及び/又は異なる方式の楽音合成を行わせる制御プログラムを供給することで、複数の共通な構成のサブ装置を夫々異なるサブ装置として動作させて、多種類の音色の楽音信号を発生できるようにしていた。すなわち、上記特許文献1の技術は、メイン装置に対して夫々同一構成のサブ装置が接続されることが前提となっていた。ところが、例えば電子オルガンのような音楽装置にあっては、サブ装置として複数タイプの音源ユニットや複数タイプの鍵盤ユニット等が搭載されるもので、このように各サブ装置の構成が異なる場合には、上記特許文献1の技術では対応できなかった。また、各サブ装置の構成が異なる場合に、各サブ装置毎に固定的に自機の制御プログラムを記憶させるよう構成すると、各サブ装置における構成変更や制御プログラムの更新等を各サブ装置毎に行わなければならず非効率的であるという不都合もあった。
【0004】
この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、メイン装置とサブ装置とから構成される音楽装置において、各サブ装置に対して個々のサブ装置の構成に応じた適切な制御プログラムを効率的に供給できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、全体的な動作を制御するメイン装置と、該メイン装置から供給される制御プログラムに従う音楽的機能を実現するサブ装置とを具備し、前記メイン装置に対して任意の1又は複数のサブ装置が接続されて構成される音楽装置であって、前記メイン装置は、種々の構成に対応する各種サブ装置に対応付けされた複数の制御プログラムを記憶する記憶手段と、該メイン装置に接続されたサブ装置から該サブ装置に固有の構成情報を取得し、取得した前記構成情報に応じた制御プログラムを前記記憶手段から読み出して該サブ装置に供給する処理手段とを具備し、該サブ装置では該メイン装置から供給された制御プログラムに従って動作することを特徴とする。
【0006】
メイン装置では、各サブ装置に固有の構成情報を取得し、種々の構成に対応する各種サブ装置に対応付けされた複数の制御プログラムの内から、該取得した構成情報に基づく制御プログラムを該サブ装置へ供給するので、メイン装置に接続された任意の1又は複数のサブ装置に対して個々のサブ装置毎の構成に応じた適切な制御プログラムの供給を効率的に行うことができる。これにより、種々の構成に対応する各種サブ装置を具備する音楽装置を効率良く構成できるようになる。
【0007】
また、この発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施形態について説明する。この実施例では本発明を例えば電子オルガンに適用した例を示す。図1は、この実施例に係る電子オルガンの概略構成の一例を概念的に示すブロック図である。図2は、図1に示す電子オルガンのハードウェア構成例を示すブロック図である。図1に示すように、この電子オルガンは、大別して、メイン装置1と、サブ装置として複数の音源ユニット2a、2b、2c、2d及び鍵盤ユニット3a、3bとから構成される。音源ユニット2a〜2d並びに鍵盤ユニット3a、3bは、メイン装置1に対してバス4を介して接続されており、各々メイン装置1から供給されるサブ装置用の制御プログラムに基づき動作して、所定の音楽的機能(例えば、音源ユニットであれば音色設定や発音制御等であり、鍵盤ユニットであれば鍵操作状態検出信号の出力等)を実現する。当該電子楽器には、音源ユニット2a〜2dとして異なる複数種の構成の音源ユニットが搭載されており、図1に示すように、この実施例では音源ユニット2aを構成A、音源ユニット2bを構成B、音源ユニット2c及び2dを構成Cとする。鍵盤ユニット3a、3bもまた夫々構成が異なるもので、この例では、鍵盤ユニット3aを構成I、鍵盤ユニット3bを構成Jとする。
図2において、実線で描かれたブロックはメイン装置1側の構成要素を表し、他方、点線で描かれたブロックはサブ装置側の構成要素を表す。メイン装置1は、CPU10、ROM11、RAM12、外部記憶装置13、MIDIインターフェース(MIDII/F)14、通信インターフェース(通信I/F)15、設定操作子検出回路16、表示制御回路17、効果回路18を含む。CPU10には各種時間を計時するタイマ10Aが接続される。音源回路20は図1に示す音源ユニット2a〜2dに相当し、演奏操作子検出回路30及び演奏操作子30Aは図1に示す鍵盤ユニット3a、3bに相当する。
【0009】
メイン装置1において、ROM11、RAM12或は外部記憶装置13等の適宜のメモリにより、各種プログラムを記憶したプログラムデータベースが構成される。図1に示すように、メイン装置1の該プログラムデータベース内には、「プログラムローダ」プログラム記憶部1A、メイン装置用の制御プログラム及び複数のサブ装置用の制御プログラムを保存する制御プログラム記憶部1Bとが含まれる。「プログラムローダ」プログラム記憶部1Aには、「プログラムローダ」プログラムが記憶されており、これはバス4に接続した各サブ装置(音源ユニット2a〜2d並びに鍵盤ユニット3a、3b)と通信する処理を行うためにCPU10が実行するプログラムである。制御プログラム記憶部1Bにおいて、「メイン装置制御プログラム」は当該メイン装置1の動作を制御するためにCPU10が実行するプログラムである。また、複数のサブ装置用制御プログラムとしては、サブ装置の各種構成に対応する複数の制御プログラムが記憶されている。図1に示すように、制御プログラム記憶部1Bにおいて、サブ装置用の制御プログラムは、音源ユニットに対応するものと、鍵盤ユニットに対応するものとが記憶されており、音源ユニットに対応する制御プログラムとして、複数種の音源ユニットの各構成(構成A、B、C…)に対応すべく、構成A用の音源制御プログラム、構成B用の音源制御プログラム、構成C用の音源制御プログラム…のように、複数種の音源制御プログラムが記憶されている。また、鍵盤ユニットに対応する制御プログラムとして、複数種の鍵盤ユニットの各構成(構成I、J…)に対応すべく、構成I用の鍵盤制御プログラム、構成J用の鍵盤制御プログラム…のように、複数種の鍵盤制御プログラムが記憶されている。
制御プログラム記憶部1Bは、例えばフラッシュメモリのような、不揮発性で書き換え可能なタイプのメモリで構成するとよい。フラッシュメモリ等で構成した制御プログラム記憶部1Bにメイン装置制御プログラムと複数のサブ装置用制御プログラムとを記憶させることは、詳しくは後述するように、制御プログラムの更新や新規に制御プログラムを取得する際等に有利である。また、制御プログラム記憶部1Bは、不揮発性で書き換え可能なタイプのメモリに限らず、適宜の外部記憶装置13で構成してもよい。
【0010】
図2において、音源回路20はバス4を経由して与えられる楽音データに基づいて楽音信号を発生可能であり、発生された楽音信号は効果回路18にて適宜効果付与され、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム19から発音される。なお、音源回路20は、専用のハードウェアを用いて構成されてもよいし、CPU10によるソフトウェア処理で構成してもよいし、あるいはDSPによるマイクロプログラム処理で構成してもよい。更には、これらの組み合わせで構成してもよい。
前述の通り、当該電子オルガンには、音源回路20として夫々異なる構成A〜Cで構成された音源ユニット2a〜2dが具備される(図1参照)。例えば、各音源ユニット2a〜2dは、夫々異なる音源方式(例えば波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、アナログシンセサイザ方式、アナログシンセサイザシミュレイション等の従来から知られる各種音源方式等)であってよい。また、各音源ユニット2a〜2dの音源方式が共通な場合であっても、各々、音源チップのバージョンやその搭載数が異なっていたり、あるいは、特にPCM音源方式において、各音源ユニット毎に搭載された波形メモリのバージョンやチップ搭載数が異なっていたりすれば、各音源ユニット2a〜2dのシステム構成が相違するものとされる。なお、以下に述べる例では、各音源ユニット2a〜2dの音源方式は共通であるが音源チップや波形メモリのバージョン、搭載数等が異なるものとする。
【0011】
図1において、音源ユニットの一構成例として、構成Aの音源ユニット2aの構成を概念的に示す。音源ユニット2aは、CPU21、RAM22、音源チップ23、波形ROM24を有すると共に、メイン装置1からの要求に応じて自機の構成情報を検出し、該検出した構成情報をメイン装置1に返信する処理を行うためのブートプログラム(構成A用のブートプログラム25)を記憶している。音源ユニット2aは自機を動作させるための制御プログラムを予め記憶しているのではなく、メイン装置1から供給されるサブ装置用の制御プログラムを取得し、これに基づき動作する。メイン装置1から供給された制御プログラムは、RAM22にインストールされ、CPU21の制御の下で実行される。音源ユニット2a〜2dに供給される制御プログラムとは、例えば、メイン装置1側から出力される制御データに基づき、当該音源ユニットにて音色設定や発音制御等を行うためのプログラムである。
他の音源ユニット2b〜2dも概ね同様な構成要素を有する、すなわち、各々CPU21、RAM22、音源チップ23、波形ROM24を有すると共にブートプログラム25を記憶しているのであるが、各音源ユニット2a〜2d毎に音源チップ23や波形ROM24のバージョン、搭載数等が異なる。例えば、構成Aの音源ユニット2aはPCM音源チップが2つ搭載され且つ波形ROMのバージョンがXであり、また、構成Bの音源ユニット2bはPCM音源チップが1つ搭載され且つ波形ROMのバージョンがYであり、また、構成Cの音源ユニット2c、2dはPCM音源チップが1つ搭載され且つ波形ROMのバージョンがZである。構成Cの音源2c、2dのように、同一構成の音源ユニットが含まれていても差し支えない。
【0012】
図2において、演奏操作子検出回路30は、演奏操作子30Aを構成する複数の鍵(演奏操作子)の押鍵・離鍵操作に応じたスイッチオン・オフを検出する。検出された演奏操作子30Aの操作状態はバス4を介してCPU10に(メイン装置1側に)供給される。前述の通り、バス4には当該電子オルガンにおける演奏操作子検出回路30及び演奏操作子30Aとして、複数の鍵盤ユニット3a、3bが接続されている。
図1において、鍵盤ユニットの一構成例として、構成Jの鍵盤ユニット3bの構成を概念的に示す。鍵盤ユニット3bは、CPU31、RAM32、タッチ検出機構33、鍵盤34を有すると共に、メイン装置1からの要求に応じて自機の構成情報を検出して、該検出した構成情報をメイン装置1に返信する処理を行うためのブートプログラム(構成J用のブートプログラム35)を記憶している。鍵盤ユニット3bもまた自機を動作させるための制御プログラムを予め記憶してはおらず、メイン装置1から供給されるサブ装置用制御プログラムに基づき動作する。各鍵盤ユニット3a、3bに供給される制御プログラムは、例えば、ユーザによる鍵盤操作に応じた検出出力(タッチ検出等)をメイン装置1側に送出する動作等を行うためのプログラムである。鍵盤ユニット3aも概ね同様な構成要素を有するもので、CPU31、RAM32、タッチ検出機構33、鍵盤34を有すると共にブートプログラム35を記憶している。
鍵盤ユニット3a、3bの具体的な構成例として、例えば、構成Iの鍵盤ユニット3aは、鍵盤34として61鍵の手鍵盤を備え、そのタッチ検出機構33は左右方向のタッチ(ホリゾンタルタッチ)も検出可能なものである。一方、構成Jの鍵盤ユニット3bは、鍵盤34として25鍵のペダル鍵盤を備え、そのタッチ検出機構33は上下方向のタッチ(イニシャル/アフタータッチ)の検出機能のみ有するものである。
【0013】
なお、当該電子オルガンに、どのようなサブ装置(この例では音源回路と鍵盤ユニット)を、幾つ搭載するのかについては、例えば、初期段階(当該電子オルガンの出荷時等)にメーカー側で決定するものとして差し支えないが、当該電子オルガンの購入後にユーザが任意のサブ装置を追加することも可能である。
また、各サブ装置の構成を適宜変更可能としてもよい。例えば、各音源ユニット2a〜2d(音源回路20)において、基板に複数の音源チップや波形ROMを搭載可能な複数のスロットが予め用意されており、初期段階(当該電子オルガンの出荷時や購入時)は最小限の音源チップや波形ROMのみが搭載されており、後にユーザが音源チップや波形ROMを適宜追加搭載できるようにしてよい。この発明に従うと、このようなサブ装置の追加搭載やサブ装置の構成変更に対して効率的に対応できることが後述の説明から明らかになるだろう。
【0014】
MIDIインターフェース14は、外部に対するMIDI規格データの入出力を行うもので、これを介して外部のMIDI機器14Aと接続する。操作子検出回路16には各種設定用操作子(スイッチ)16Aが接続され、ユーザは操作子(スイッチ)16Aを適宜操作することで、例えば発生する楽音に対する音色、音量、効果等の各種設定パラメータの選択・設定が行える。表示制御回路17にはディスプレイ17Aが接続されており、ディスプレイ17Aには、例えば音色や音量、効果等の各種設定パラメータの選択状態や設定状態等を表示できる。
【0015】
外部記憶装置13としては、ハードディスク、フレキシブルディスク又はフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD‐ROM、CD‐RAM)、光磁気ディスク(MO)、ZIPディスク、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等、適宜の形態の着脱可能な外部記憶媒体を利用しうる。
この電子オルガンは、通信インターフェース15を介してインターネット、LAN或いは電話回線等の通信ネットワーク40に接続され、該通信ネットワーク40上の適宜のサーバコンピュータ41との間で、各種プログラムや各種コンテンツの送受信が行える。本実施例に係わる「プログラムローダ」プログラムや、各種サブ装置制御用のプログラム、或はメイン装置制御用のプログラムは、通信インターフェース15を介してサーバコンピュータ41からダウンロードすることも可能である。これにより、「プログラムローダ」プログラムや、各種サブ装置制御用のプログラム、或はメイン装置制御用のプログラムの追加、更新やバージョンアップ等が容易に行える。なお、通信インターフェース15及び通信ネットワーク40は、有線のものに限らず無線でもよく、また双方を備えていてもよい。
【0016】
次に、図1のブロック図と図3に示すフローチャートを参照して、この実施例に係る制御プログラムの送受処理について説明する。
当該電子オルガンの電源スイッチの投入により、メイン装置1では「プログラムローダ」プログラムの実行を開始する。この「プログラムローダ」の処理により、先ずステップS1において、現在メイン装置1に対して接続されているサブ装置(音源ユニット2a〜2d及び鍵盤ユニット3a、3b)の接続状態を検出する。ここでは、例えば、現在メイン装置1に対して接続されているサブ装置の数を検出する処理を行う。これにより、以降「プログラムローダ」と通信するサブ装置を定める。このように、電源スイッチの投入時に毎回「プログラムローダ」を起動させてサブ装置の検出を行うことで、サブ装置接続状態の変更に随時対応できる。そして、メイン装置1の「プログラムローダ」は、前記検出された各サブ装置(この例では音源ユニット2a〜2d及び鍵盤ユニット3a、3b)のブートプログラムとの間で順次通信を行う(ステップS2及びステップS3)。
【0017】
図1において、一例として、メイン装置1のプログラムローダと構成Aの音源ユニット2aのブートプログラム25間での通信を点線矢印5で示す。メイン装置1では音源ユニット2aに対して構成情報を要求する処理を行い(ステップS4)、該構成情報の要求を受信した音源ユニット2aではブートプログラム25の処理によって自機の構成情報の検出を行う(ステップS5)。ここで検出する構成情報は、前述したような音源チップの搭載数やそのバージョン、あるいは、波形ROMのバージョンやその搭載数等の情報である。構成情報は、例えば音源ユニット2aの適宜のメモリ内に予め記憶したものであってもよいし、あるいは、メイン装置1からの要求に応じて自機の構成要素を検出し、その検出に基づき作成されたものであってもよい。ステップS6において、音源ユニット2aは前記取得した自機の構成情報をメイン装置1に返信することで、自機の構成をメイン装置1に対して通知する。音源ユニット2aの構成情報を受信したメイン装置1では、該受信した構成情報に基づき音源ユニット2aの構成(この例では「構成A」である)を判断し、制御プログラム記憶部1B(図1参照)内から当該音源ユニット2aの構成に応じたサブ装置用の制御プログラム(構成A用の音源制御プログラム)を読み出して音源ユニット2aに供給する(ステップS7,S8)。図1において一点鎖線矢印6は前記サブ装置用の制御プログラム(構成A用の音源制御プログラム)供給の流れを表す。上記ステップS2〜S8の処理により、メイン装置1はサブ装置(この例では音源ユニット2a)に対して該サブ装置の現在の構成情報に基づくサブ装置用の制御プログラムを供給することができ、サブ装置には、自機の構成に応じた適切な制御プログラムが供給されるのである。
【0018】
サブ装置に対して、現在の構成情報に応じたサブ装置用の制御プログラムが提供されることから、サブ装置の構成変更にも対応できる。例えば、音源ユニット2aの音源チップ23や波形ROM24をユーザが新しいバージョンのものに交換した場合や、音源チップ23や波形ROM24を追加搭載した場合も、ブートプログラム25が最新の構成情報を取得してメイン装置へと該構成情報を送信することにより、音源ユニット2aは変更後の構成に適した制御プログラムを得ることができる。また、このようにサブ装置の構成が変更された場合であっても、ユーザは当該構成変更したサブ装置の制御プログラム更新処理等を個別に行う必要が無いため、サブ装置の構成変更を効率的に行える。
【0019】
ステップS9において、音源ユニット2aはメイン装置1から供給された「構成Aの音源用制御プログラム」を自機のRAM22にインストールする。そして、音源ユニット2aはRAM22にインストールされた制御プログラムを実行し、当該制御プログラムに基づき所定の音楽機能(音色設定や発音制御等)を実現する(ステップS10)。
なお、RAM22(揮発性のメモリ)内に記憶された音源ユニット2aを動作させる制御プログラムは、当該電子オルガンの電源スイッチがオフされると、RAM22内から消失する。この実施例の処理では、当該電子オルガンの電源スイッチがオンされる毎に上述した制御プログラム供給のための処理を実行するので、サブ装置側に制御プログラムを保存しておく必要はない。従って、このように、電子オルガンの電源スイッチがオンされる毎にサブ装置に対して制御プログラムを供給する処理を行うことは、サブ装置の構成変更への対応やサブ装置用制御プログラムの更新等の点で好ましい。
【0020】
メイン装置1に接続されているサブ装置が複数あれば(ステップS11のYES)、上記ステップS2〜S10の処理を各サブ装置毎に実行し、各サブ装置(この例では音源ユニット2b〜2d及び鍵盤ユニット3a、3b)に対して各自の構成に対応した制御プログラムを供給する。図1において、点線矢印7は、メイン装置1のプログラムローダと構成Jの鍵盤ユニット3bのブートプログラム35間での通信を示す。メイン装置1は鍵盤ユニット3bの構成情報に基づき、該構成情報に対応する構成J用鍵盤制御プログラムを鍵盤ユニット3bに供給し、鍵盤ユニット3bでは供給された制御プログラムをRAM32にインストールする(一点鎖線矢印8は構成J用鍵盤制御プログラム供給の流れを表す)。こうして、鍵盤ユニット3bでは当該制御プログラムに基づく所定の音楽機能(タッチ検出、検出データの送出等)を実現しうる。メイン装置1は、制御プログラム記憶部1Bにおいて複数種のサブ装置構成に対応したサブ装置制御用プログラムを一括管理しており、各サブ装置毎に各自の構成情報に応じた制御プログラムを提供するので、各種構成のサブ装置に対応することができるようになる。
【0021】
そして、全てのサブ装置(音源ユニット2a〜2d及び鍵盤ユニット3a、3b)に夫々対応する制御プログラムが供給された後(ステップS11のNO)、ステップS12において、メイン装置1ではメイン装置用の制御プログラムを制御プログラム記憶部1Bから読み出して、自機のRAM12にインストールする。上述のように、メイン装置用の制御プログラムは、サブ装置制御用プログラムと共に、フラッシュメモリで構成される制御プログラム記憶部1Bに格納されているので、当該制御プログラムを使用すべきときに読み出して自己のRAM12に読み込む。こうして、メイン装置1はRAM12にインストールされた制御プログラムを実行し、当該制御プログラムに基づき所定の機能を実現する(ステップS13)。
なお、RAM12(揮発性のメモリ)内に記憶されたメイン装置1の制御プログラムは当該電子オルガンの電源スイッチがオフされるとRAM22から消失する。この実施例の処理のように、当該電子オルガンの電源スイッチがオンされる毎にメイン装置用の制御プログラムを自機のRAM12にインストールして使用することは、メイン装置用の制御プログラムの更新の便宜等の点で好ましい。
【0022】
メイン装置用の制御プログラムとサブ装置用の制御プログラムは、メイン装置1の制御プログラム記憶部1Bに一括して格納されているので、各制御プログラムの更新等が効率的に行える。制御プログラムの更新に際して新しいバージョンの制御プログラムは、外部記憶装置13から供給されてもよいし、通信インターフェース15を介して、ネットワーク40上の適宜のサーバ41から取得してもよい。フラッシュメモリ等の制御プログラム記憶部1Bにメイン装置用及びサブ装置用制御プログラムを保存しておき、纏めて更新できるようにすることで、メイン装置1及び個別のサブ装置毎に夫々アップデート作業を行う手間がかからなくなるので、各サブ装置が自機の制御プログラムを固定的に保有するものと比べて制御プログラムの更新作業等が簡便になり、効率的に最新の制御プログラムを提供できるようになる。上記制御プログラム記憶部1Bに格納された制御プログラムの更新処理の流れを図示すると図4のようである。
【0023】
上述の実施例では、ステップS9において、サブ装置はメイン装置1から取得したサブ装置制御用の制御プログラムをRAM22にインストールするものとし、当該図3に示す処理が実行されと(つまり、電子オルガンの電源がオンされる毎に)メイン装置1からサブ装置に制御プログラムが毎回供給される処理例について説明したが、サブ装置に供給された制御プログラムを記憶する手段としては、RAM等の揮発性メモリに一時的に記憶させるもの限定されず、例えば、サブ装置においてフラッシュメモリのように不揮発性且つ書き換え可能なメモリを具え、該フラッシュメモリ内に、供給された制御プログラムを記憶させるよう構成してもよい。その場合は、各サブ装置において、毎回制御プログラムを取得するのではなく、一旦受信したプログラムはフラッシュメモリに保存しておき、新たなバージョンのプログラムが供給されるまで、或いは、当該サブ装置の構成が変更されるまでは、該フラッシュメモリ内に保存したプログラムを利用するようにしてよい。そして、メイン装置1と各サブ装置との通信において、各サブ装置内に保存されている制御プログラムが古いものと判断された場合に新たなバージョンの制御プログラムを再保存する、或るいは、サブ装置側の構成変更が検出された場合に、新たな構成に対応する制御プログラムを再保存するように処理すればよい。
【0024】
なお、上述の例ではサブ装置として、音源ユニット2a〜2d並びに鍵盤ユニット3a、3bを例示したが、各サブ装置の種類や構成は、例示したものに限定されない。
また、上記実施例ではこの発明に係る音楽装置の一例として、電子オルガンについて説明したが、この発明に係る音楽装置の形態は、電子オルガンに限らず、その他の電子鍵盤楽器、或は、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の適宜の形態であってもよい。また、音源ユニット、鍵盤ユニット等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続して構成するものであってもよい。更に、電子楽器の形態に限らず、パソコン+アプリケーションソフトウェアの形態でもよく、カラオケ装置や、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末、或は、自動演奏ピアノに適用してもよい。例えば、携帯型通信端末に適用した場合、端末のみで所定の機能が完結している場合に限らず、機能の一部をサーバ側に持たせ、端末とサーバとからなるシステム全体として所定の機能を実現するようにしてもよい。
【0025】
なお、上記図1に示す例では、制御プログラム記憶部1Bにおいて、各サブ装置の構成A〜J毎に応じた個々の制御プログラムが個別に保管されるもとしたが、これらの各制御プログラムは、各制御プログラム間で互いに共通する部分を含んで構成される場合が想定される。その場合、上記のように個々の制御プログラムが個別に保管される構成例に限らず、制御プログラム記憶部1Bにおいて、各構成A〜Jの制御プログラム間で互いに共通する共通部分に相当するプログラムと、各構成A〜J毎に相違する各構成に固有の部分たる各制御プログラム間の差分部分に相当する各プログラムとが格納されるものとし、各サブ装置に対して個々の構成A〜Jに応じて送信される制御プログラムが共通部分と当該構成A乃至Jに対応する差分部分とから構成されてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した通り、この発明によれば、メイン装置がサブ装置から構成情報を取得し、取得した構成情報に対応する制御プログラムをサブ装置へと送信するので、メイン装置に接続された任意の1又は複数のサブ装置に対して個々のサブ装置毎の構成に応じた適切な制御プログラムを効率的に供給でき、複数種の構成に対応する各種サブ装置を具備した音楽装置を効率良く構成できるようになると共に、各サブ装置の構成変更や制御プログラムの更新も効率的に行えるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る電子オルガンの構成の概略を示すブロック図。
【図2】図1に示す電子オルガンのハードウェア構成例を示すブロック図。
【図3】同実施例に係るメイン装置とサブ装置間の通信の流れを示すフローチャート。
【図4】制御プログラムの更新処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 メイン装置、2a〜2d 音源ユニット(サブ装置)、3a,3d 鍵盤ユニット(サブ装置)、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 外部記憶装置、14 MIDII/F、15 通信I/F、16 設定操作子検出回路、17 表示制御回路、18 効果回路、19 サウンドシステム、20 音源回路、30 演奏操作子検出回路、21,31 CPU、22,32 RAM、23 音源チップ、24 波形ROM、33 タッチ検出機構、34 鍵盤、25,35 ブートプログラム

Claims (5)

  1. 全体的な動作を制御するメイン装置と、該メイン装置から供給される制御プログラムに従う音楽的機能を実現するサブ装置とを具備し、前記メイン装置に対して任意の1又は複数のサブ装置が接続されて構成される音楽装置であって、
    前記メイン装置は、
    種々の構成に対応する各種サブ装置に対応付けされた複数の制御プログラムを記憶する記憶手段と、
    該メイン装置に接続されたサブ装置から該サブ装置に固有の構成情報を取得し、取得した前記構成情報に応じた制御プログラムを前記記憶手段から読み出して該サブ装置に供給する処理手段とを具備し、該サブ装置では該メイン装置から供給された制御プログラムに従って動作することを特徴とする音楽装置。
  2. 請求項1に記載の音楽装置に具備されるメイン装置であって、
    種々の構成に対応する各種サブ装置に対応付けされた複数の制御プログラムを記憶する記憶手段と、
    前記メイン装置に接続されたサブ装置を検出し、検出した前記サブ装置に対して該サブ装置に固有の構成情報の取得要求を行い、前記サブ装置から取得した構成情報に応じた制御プログラムを前記記憶手段から読み出して、読み出した制御プログラムを該サブ装置に供給する処理を行う処理手段と
    を具備することを特徴とする。
  3. 請求項2に記載のメイン装置において実行されるプログラムであって、
    前記メイン装置に接続されたサブ装置を検出するステップと、
    検出した前記サブ装置に対して該サブ装置に固有の構成情報の取得要求を行うステップと、
    前記サブ装置から取得した構成情報に応じた制御プログラムを前記記憶手段から読み出すステップと、
    前記読み出した制御プログラムを前記サブ装置に供給するステップと
    を含むプログラム。
  4. 請求項1に記載の音楽装置に具備されるサブ装置であって、
    前記メイン装置から送出される構成情報の取得要求を受け付ける手段と、
    前記メイン装置から受信した構成情報の取得要求に応じて自機に固有の構成情報を取得する手段と、
    前記自機に固有の構成情報を前記メイン装置に対して送信する手段と、
    前記メイン装置から供給された制御プログラムを記憶するための記憶手段と
    を具えることを特徴とする。
  5. 請求項4に記載のサブ装置において実行されるプログラムであって、
    前記メイン装置から送出される構成情報の取得要求を受け付けるステップと、
    前記メイン装置から受信した構成情報の取得要求に応じて自機の構成情報を取得するステップと、
    前記構成情報を前記メイン装置に対して送信するステップと、
    前記メイン装置から供給された制御プログラムを記憶するステップと
    を具えるプログラム。
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