JP2005266835A - 楽音信号生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドラム音色等を構成している複数の個々の音色毎に音色を制御する。
【解決手段】 複数の音色毎のパラメータセットを楽音生成用記憶手段に記憶し、該記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値を音色に対応付けてオフセット値記憶手段に複数記憶する。発音指示に係る音色に対応したオフセット値に基づき、楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から、発音指示に係る音色のパラメータセット中の各パラメータをそれぞれ修正し、パラメータに従う効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する。これにより、元のパラメータセットを変更することなく、楽音生成用のパラメータを同時に割り当てられる複数の音色のうちの楽音特性を変更させたい音色についてのみ任意に修正することができ、しかも、パラメータセット中の各パラメータを各音色毎に対応するそれぞれのオフセット値を設定することで個別に変更することができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、所定の音色拡張ボードを接続することで音色を適宜に追加して使用することが可能な楽音信号生成装置に関する。特に、同じパートであるにも関わらず異なる音色でパーカッシブ的な楽音を出力するために用いられるドラム音色等を音色拡張ボードで追加した場合に、該ドラム音色等を構成している複数の個々の音色毎に音色を制御することができるようにした楽音信号生成装置に関する。
最近の音源装置や電子楽器などの楽音信号生成装置においては、当該装置が元々初めから有している機能にさらに他の各種機能を追加する機能拡張を、装置本体に対して所定の拡張ボードをプラグイン接続することによって簡単に行うことができるようになっている。こうした拡張ボードの1つである音色拡張ボードを装着することによって、該装置本体に元々搭載されている音色とは異なる音色で楽音を発生することができるようにした楽音信号生成装置が従来から知られている。すなわち、音色拡張ボードはピアノ、ギター、サックス、トランペットなどに関する新規音色を多数記憶しているものであって、外部から入力されたMIDIデータなどに従って予めパート毎(例えばMIDIチャンネル毎)に割り当てられた新規音色で楽音を発音する。音色拡張ボードとしてはピアノ、ギター、サックス、トランペットなどの音色を記憶しているものの他に、例えばパーカッシブ的な(つまり打楽器的な)役割を持つ音色を記憶しているものがある。音色拡張ボードに記憶されたパーカッシブ的な役割を持つ音色(以下、こうした音色をドラム音色あるいはドラムキットと呼ぶ)を利用する場合には、同じパートであるにも関わらず異なる音色で楽音を発音することができる。例えば、ドラム音色を記憶した音色拡張ボードでは、バスドラム、タムタム、スネアドラム、フロアタム、ハイハットシンバル、サイドシンバル、トップシンバルなどの複数の異なるドラム構成楽器音色を1つのドラム音色として記憶していることから、こうした音色拡張ボード上のドラム音色が選択された場合には外部から入力された例えばMIDIデータ内容に従って、同じパートであっても前記MIDIデータ内容に対応してそれぞれ異なるドラム構成楽器音色で楽音が発音されることになる。
ところで、音色拡張ボードにより拡張される音色に対しては、効果付与などの音色のエディットを行うことが可能である。例えば楽音信号生成装置と通信インターフェイスを介して接続されたパーソナルコンピュータ(以下、パソコン端末と呼ぶ)からは直接的に音色拡張ボードに記憶された各音色に対してエディットを行うことが可能であるし、楽音信号生成装置からは間接的に音色拡張ボードに記憶された各音色に対してエディットを行うことが可能となっている。しかし、従来の楽音信号生成装置は音色拡張ボードに記憶された各音色に対するエディットをパート単位に行うものであったために、音色拡張ボードに記憶されたドラム音色に対してエディットを行う場合には該ドラム音色を構成する多数の異なる音色全てを同じようにエディットしていた。したがって、音色拡張ボードに記憶されたドラム音色を用いた場合、従来ではエディットしたくない音色までも同じようにエディットされてしまうことから、ユーザは演奏にあわせて音色毎に異なる特徴をつけて楽音を発音させることができずに非常に不都合である、という問題点があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、同じパートであるにも関わらず異なる音色でパーカッシブ的な楽音を出力するために用いられるドラム音色等を音色拡張ボードで追加した場合において、ユーザが該ドラム音色等を構成する複数の個々の音色毎に音色の制御を行うことができるようにした楽音信号生成装置を提供しようとするものである。
本発明の請求項1に係る楽音信号生成装置は、効果その他の楽音特性を個別に設定する複数のパラメータを含むパラメータセットをそれぞれ複数の音色毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記複数の音色毎にパラメータセットを読み出してそれぞれ記憶する楽音生成用記憶手段と、前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値を前記音色に対応付けて複数記憶するオフセット値記憶手段と、発音指示に応じて、前記オフセット値記憶手段に記憶されたオフセット値のうち発音指示に係る音色に対応したオフセット値に基づいて、前記楽音生成用手段に記憶された、前記発音指示に係る音色のパラメータセットを修正する制御手段と、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセット中の各パラメータに従う前記効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する楽音生成手段とを具える。
この発明によると、記憶手段に記憶されている複数の音色毎のパラメータセットを楽音生成用記憶手段に記憶し、該楽音生成用記憶手段に記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値を前記音色に対応付けてオフセット値記憶手段に複数記憶する。発音指示に応じて、前記オフセット値記憶手段に記憶されたオフセット値のうち前記発音指示に係る音色に対応したオフセット値に基づき、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセットの中から、前記発音指示に係る音色のパラメータセット中の各パラメータをそれぞれ修正し、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセット中のパラメータに従う効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する。すなわち、複数の音色にそれぞれ対応付けた複数のオフセット値をセットで記憶しておき、これに基づき前記楽音生成用記憶手段に記憶したパラメータセットを修正するので、記憶手段に記憶されている元のパラメータセットを変更することなく、楽音生成用のパラメータを同時に割り当てられる複数の音色のうちの楽音特性を変更させたいすべてあるいは一部の音色について任意に修正することができ、しかも、パラメータセット中の各パラメータを各音色毎に対応するそれぞれのオフセット値を任意に設定することで個別に変更することができる。
本発明の請求項2に係る楽音信号生成装置は、効果その他の楽音特性を個別に設定する複数のパラメータを含むパラメータセットを受信する第1の受信手段と、前記パラメータセットを音色毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段から複数の音色毎にパラメータセットを読み出してそれぞれ記憶する楽音生成用記憶手段と、前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値であって、前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のいずれかに対応したオフセット値を受信する第2の受信手段と、前記受信したオフセット値に基づいて、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセットのうち該オフセット値が対応するパラメータセットを修正する制御手段と、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセット中の各パラメータに従う前記効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する楽音生成手段とを具える。これによると、外部から直接、複数の音色に関する楽音生成用のパラメータを含むパラメータセットを追加できると共に、オフセット値により楽音生成用のパラメータを楽音特性を変更させたい音色のみについて任意に修正でき、しかもパラメータセット中の各パラメータ毎に個別に変更することができる。
この発明によれば、同じパートであるにも関わらず異なる音色でパーカッシブ的な楽音を発音するドラム音色等を構成する複数の個々の音色毎に音色パラメータを適宜に変更できるようにしたことから、ドラム音色等を音色拡張ボードで追加した場合に該ドラム音色等を構成する個々の音色毎に異なる特徴を付与することができるようになる、という効果を得る。
また、受信したパラメータセットを記憶すると共に、受信したオフセット値に基づき対応するパラメータセット中の各パラメータを変更することから、外部から直接、複数の音色に関する楽音生成用のパラメータを追加・変更することが容易にできるようになる、という効果を得る。
以下、添付図面を参照しながらこの発明を詳細に説明する。
図1は、この発明に係る楽音信号生成装置の実施の形態を示すハード構成ブロック図である。この実施例では楽音信号生成装置としての音源装置に、拡張ボードとして音色拡張ボードが装着されている場合を例にとって説明する。勿論、本発明に係る楽音信号生成装置は音源装置の形態に限らず、電子楽器やカラオケ装置又は電子ゲーム装置、あるいは携帯通信端末などのマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものであってよい。
本実施例に示す音源装置MBは、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータの制御の下に各種の処理が実行されるようになっている。CPU1は、この音源装置MB全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、通信バス1D(例えば、データ及びアドレスバスなど)を介してROM2、RAM3、表示回路4、検出回路5、MIDI入力インターフェイス6、設定機器インターフェイス7、入出力インターフェイス8、楽音合成器9、ミキサー10、効果装置11がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、演奏テンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生する。このテンポクロックパルスの周波数は、操作子5Aの中の例えばテンポ設定スイッチ等によって調整される。このようなタイマ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対して処理タイミング命令として与えられたり、あるいはCPU1に対してインタラプト命令として与えられる。CPU1は、これらの命令に従って各種処理を実行する。各種処理としては、「パネル設定処理」(後述する)等がある。
ROM2は、所望の音色での楽音信号生成時に用いる波形データや音量・効果・音色等の楽音特性を設定するための各種パラメータ(以下、こうしたパラメータを単に音色パラメータと呼ぶ)などの各種データ、CPU1により実行あるいは参照される本体音源側搭載機能に関する制御プログラム(例えば「パネル設定処理」など)を格納するものである。RAM3は、該音源装置MBに接続された音色拡張ボードPBの機能設定データ(つまり音色拡張ボードPBを本体音源装置MB側から制御するための情報)や現在の選択音色情報等の各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中の制御プログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
表示回路4は現在の選択音色情報などの各種設定状態を液晶画面4Aに表示するのは勿論のこと、CPU1の制御状態などを液晶画面4Aに表示する。勿論、液晶画面4Aに限らない。操作子5Aは発音させる音色の選択、本体音源装置MBに記憶された音色に対する音色パラメータの設定、音色拡張ボードPBに記憶された音色に対する音色パラメータの設定、あるいは音色拡張ボードPBでのパターン発音の設定等を行うための操作子であり、物理的スイッチあるいは液晶画面4Aと共同して動作するソフトウエアによるソフトスイッチにより実現される。この操作子5Aを用いた音色の設定では本体音源装置MB及び音色拡張ボードPB内にそれぞれ記憶される音色、すなわち1パート全てを同じ音色で楽音の発音を行うピアノ音色やギター音色あるいはサックス音色など、あるいは同じパートであるにも関わらず異なる音色でパーカッシブ的に楽音の発音を行うドラム音色などを選択して設定することができるようになっている。音色拡張ボードPBに記憶された音色に対する音色パラメータの設定を行う場合、該本体音源装置MBからは音色拡張ボードPB内に記憶された音色パラメータを直接的に変更設定することができないことから、上述したRAM3に記憶されるノート指定音色制御オフセットデータを用いて間接的に音色拡張ボードPB内に記憶されている音色パラメータを変更設定するようになっている(後述する「パネル設定処理」参照)。
検出回路5は、上記操作子5Aの各操作子の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報を通信バス1Dを介してCPU1に出力する。MIDI入力インターフェイス6は、外部のMIDI機器6A(例えば電子楽器、MIDIキーボード、MIDIシーケンサーを装備したパソコン端末など)等からMIDIデータを当該音源装置MBへ入力するためのインターフェイスである。外部のMIDI機器6Aはユーザによる操作に応じてMIDIデータを発生する機器であればよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、身振り型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。なお、上記MIDI入力インターフェイス6は専用のMIDIインターフェイスを用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインターフェイスを用いてMIDI入力インターフェイス6を構成するようにしてもよい。この場合、MIDIデータ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。MIDIインターフェイス6として上記したような汎用のインターフェイスを用いる場合には、外部のMIDI機器6AはMIDIデータ以外のデータも送受信できるようにしてよい。
設定機器インターフェイス7は、外部のパーソナルコンピュータ7A等から各種設定情報を当該音源装置MB及び音色拡張ボードPBへ入力するためのインターフェイスである。外部のパーソナルコンピュータ7Aは所定の専用ソフトを動作させることによって、本体音源装置MB及び音色拡張ボードPBに記憶される各種データに対して変更設定を行うことができる。すなわち、上述した操作子5Aとは異なって、外部のパーソナルコンピュータ7Aからは音色拡張ボードPBに記憶された音色パラメータなどを直接的に変更設定することができる(後述する「プラグインボードの設定処理」参照)。入出力インターフェイス8は、この本体音源装置MBと装着された音色拡張ボードPBとを接続するためのインターフェイスである。楽音合成器9は、複数チャンネル分の楽音信号を同時に発生することが可能であり、通信バス1Dを経由して与えられたMIDIデータを入力し、このMIDIデータに基づいて楽音信号を発生する。この楽音合成器9における楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、楽音合成器9の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナログシミュレーション方式等、どのような方式であってもよい。また、専用のハードウェアを用いて楽音合成器9を構成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あるいはCPU1とソフトウェアを用いて楽音合成器9を構成するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で使用することによって複数の発音チャンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの回路で形成されるようなものであってもよい。
ミキサー10は、楽音合成器9から発生された楽音信号および後述するように音色拡張ボードPBにおいて発生された楽音信号あるいは効果装置11において所定の効果を付加された楽音信号などを混合する。効果装置11は、ミキサー10から出力される楽音信号や楽音合成器9からの楽音信号に対してビブラートやリバーブなど各種のエフェクトを施す。サウンドシステム11Aは、効果装置11から出力される楽音信号を増幅して出力する。
音色拡張ボードPBにおいて、入出力インターフェイス24は前記本体音源装置MB側の入出力インターフェイス8と接続されるインターフェイスである。該入出力インターフェイス24を介して、所定の制御情報が前記本体音源装置MBからこの音色拡張ボードPBに転送されるし、反対に音色拡張ボードPBで生成した楽音信号等が本体音源装置MBに転送される。CPU21は、この音色拡張ボードPB全体の動作を制御する。ROM22は該音色拡張ボードPBに搭載されている機能に関する制御プログラム、拡張音色に関する波形情報及び各種パラメータなどを含む音色制御データ、当該音色拡張ボードPB側の機能を前記本体音源装置MBで制御するための機能設定データなどを記憶する。RAM23は、現在の選択音色情報、パターン発音時に使用される設定情報(例えば、テンポデータ、パターンオン/オフ情報など)、パーソナルコンピュータ7Aにより生成された音色制御データ、発音用の音色制御データなどを記憶する。タイマ21Aは、各種タイミング情報を発生する。楽音合成器25はこの音色拡張ボードPBにより拡張される音色の楽音信号を発生するものであり、1または複数チャンネルの楽音を合成することができる。この楽音合成器25も前記本体音源装置MB側の楽音合成器9と同様に各種の方式のものを用いることができる。さらに、バス2Dはこの音色拡張ボードPB内の各構成要素間におけるデータ転送を行うためのものである。
ここで、上述した音色拡張ボードPB内のROM22に記憶される音色制御データについて、図2を用いて説明する。図2は、音色拡張ボードPB内のROM22に記憶される音色制御データのデータ構成の一実施例を示す概念図である。
上述したように、本体音源装置MBに装着される音色拡張ボードPBが搭載している機能として、少なくとも拡張音色として本体音源装置MBに対して更にドラム音色を追加する機能を有する。この場合、音色拡張ボードPBに記憶する音色制御データは、本体音源装置MBに追加することのできるドラム音色を定義する。この実施例において、音色制御データは複数の各ドラム音色(ドラムキット)毎に、当該ドラム音色を構成するドラム構成楽器音色全てに共通に係る複数の音色パラメータをセットした共通パラメータセットと、各ノート毎に割り当てられた個々のドラム構成楽器音色に係る複数の音色パラメータと波形データとをセットした個別パラメータセットとを含む。一般的に、1つのドラムキットに対応するドラム音色は、例えば22インチのバスドラム、12インチと13インチのタムタム、14インチのスネアドラム、16インチのフロアタム、14インチのハイハットシンバル、16〜18インチのサイドシンバル、20インチのトップシンバルなど複数のドラム構成楽器音色で構成される。音色制御データは各ドラムキット毎に付与されたドラムキット名(例えばドラムキットA1、ドラムキットA2)を持ち、これによりドラム構成楽器音色の異なる複数のドラムキットを区別する。そして、ドラムキット名に対応して複数の音色パラメータ(例えば、ボリューム、リバーブ、リバーブセンド、インサーションエフェクトなど)をセットで記憶する。この共通パラメータセットに基づいて、該ドラムキットに含まれる複数のドラム構成楽器音色全てに対して同じ楽音特性を付与するための制御がなされる。なお、上記したような各パラメータは既知のものであることから、これらのパラメータについての詳しい説明を省略する。
ドラム音色が音色設定された場合、MIDIデータにおける個々のノートナンバ毎に前記ドラム音色に含まれる個々のドラム構成楽器音色がそれぞれ割当てられる。例えば、MIDIデータを発生する外部MIDI機器6Aが鍵盤型のMIDIキーボードであるような場合、通常のピアノ音色設定であればノート「C4」が奏でられる鍵盤操作に応じて22インチのバスドラムの音色の楽音を発音したり、あるいはノート「A4」を奏でられる鍵盤操作に応じて16〜18インチのサイドシンバルの音色の楽音を発音する。通常、こうしたMIDIデータにおける個々のノートを区別するデータとしてはノートナンバが用いられる。そこで、音色制御データでは、MIDIノートナンバ(この実施例では、ノートナンバ10(Note10)〜ノートナンバ80(Note80)まで)毎に個々のドラム構成楽器音色に関する定義データを記憶している。打楽器名は、該ドラムキットに含まれる個々のドラム構成楽器の名前である。例えば、「14インチスネアドラム」、「16インチフロアタム」などである。チューン、レベル、パン、リバーブセンド、インサーションエフェクトOn/Off、フィルタは音量・効果・音色等のパラメータであって、これらのパラメータにより該打楽器名の音色に対しての楽音特性制御がなされる。波形アドレスは、該打楽器名の音色に関しての波形データを記憶している波形メモリにおける記憶アドレスである。RAM23に記憶される音色制御データは設定機器インターフェイス7を介して接続されたパーソナルコンピュータ7Aの操作に従って生成されるものであるが(これについては後述する)、そのデータ構造は上記ROM22に記憶される音色制御データと同様であることから説明を省略する。
なお、音色制御データで定義するデータ内容は上述した内容に限らないことは言うまでもない。また、上記音色制御データはノートナンバ毎にドラムキットを構成する複数のドラム構成楽器音色がそれぞれ割当てられたものに限らず、波の音や風の音あるいは特殊な合成音などの音色がそれぞれ割当てられたものであってもよい。
次に、上述した本体音源装置MBのRAM3に記憶される音色拡張ボードPBの機能設定データの1つであるノート指定音色制御オフセットデータについて、図3を用いて説明する。図3は、本体音源装置MBにおけるRAM3に記憶されるノート指定音色制御オフセットデータのデータ構成の一実施例を示す概念図である。
ノート指定音色制御オフセットデータは音色拡張ボードPB内に記憶されたドラム音色を本体音源装置MB側から制御するためのデータであり、特定のノートナンバ別に割当てられた個々のドラム構成楽器音色に対する音色パラメータを変更するためのデータである。この実施例では、4セットのノート指定音色制御オフセットデータを示し、それぞれが1つのノートナンバに対応する。音色拡張ボードPBは搭載している機能として、少なくとも拡張音色として本体音源装置MBに更にドラム音色を追加する機能を有する。上述したように、ドラム音色は例えば7つの異なるドラム構成楽器音色を1つのドラムキットとして記憶されており、こうしたドラム音色が選択された場合には外部MIDI機器6Aから受信したMIDIデータにおける個々のノートに関するノートナンバ毎に前記7つのドラム構成楽器音色がそれぞれ割当てられる。そこで、各ノートナンバ毎に割り当てられたドラム構成楽器音色の音色パラメータを制御するために、それぞれが1つのノートに対応するようにしてノート指定音色制御オフセットデータは記憶される。しがって、この実施例に示したノート指定音色制御オフセットデータにおいては、上記7つのドラム構成楽器音色のうち最大4つまでのドラム構成楽器音色に対しての音色パラメータを変更設定することができるようになっている。ノート指定音色制御オフセットデータは、ノートナンバと複数の音色パラメータとを含む。ノートナンバは、ドラム音色におけるドラム構成楽器音色を割り当てられたノートを指し示すMIDIデータである。音色パラメータは音量・効果・音色等のパラメータであって、この実施例においてチューン、レベル、パン、リバーブセンド、DCFのカットオフ(周波数)などについて、各々オフセット値を持つ。
なお、ノート指定音色制御オフセットデータで定義するデータ内容は上述した内容に限らないことは言うまでもない。また、上述の実施例においては、ノート指定音色制御オフセットデータを4セットのみ用意したものを示したがこれに限らない。
図1に示した音源装置MBでは、拡張音色として該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBに記憶されているドラム音色を、該音源装置MBに元々用意されている各種の音色と共に使用して楽音を出力することができる。そこで、こうした音源装置MBの各種音色と該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBのドラム音色とを用いた場合における楽音出力処理の概要について、図4を用いて簡単に説明する。図4は、音源装置MBの各種音色と該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBのドラム音色とを用いた場合の楽音出力処理の概要を説明するためのブロック図である。なお、図中の矢印は各種データや信号の流れを表すものである。
この図4に示す実施例において、まず外部のMIDI機器6AからMIDIデータが音源装置MBに対して入力される。例えば外部MIDI機器6Aが鍵盤型の電子楽器である場合にはユーザによる鍵盤操作などに応じたMIDIデータが入力されるし、外部MIDI機器6Aがシーケンサーである場合にはユーザが作成した一連のMIDIデータがシーケンス順に入力される。該入力されたMIDIデータがキーオン指示信号(つまりキーオンイベント)である場合、音源装置MBの制御部1(CPU1)は楽音合成部9にキーオン指示信号を送信する。楽音合成部9では入力されたMIDIデータのMIDIチャンネルに応じて、音色拡張ボードPBの制御部21(CPU21)に対しキーオン指示信号を送信する。楽音合成部9が音色拡張ボードPBの制御部21に対しキーオン指示信号を送信しなかった場合、つまり該MIDIチャンネルに対して音色拡張ボードPBのドラム音色のいずれかを割り当てていなかった場合、楽音合成部9では音源装置MB本体に記憶されている音色のうち予め指定済みの音色に基づいて楽音信号を生成し、生成した楽音信号をミキサー10に送る。
一方、楽音合成部9が音色拡張ボードPBの制御部21に対しキーオン指示信号を送信した場合、つまり該MIDIチャンネルに対して音色拡張ボードPBのドラム音色のいずれかを割り当てていた場合、音色拡張ボードPBの制御部21は送信されたキーオン指示信号に含まれるノートナンバに対応する音色制御データ(図2参照)をRAM23の所定メモリ領域23Aに予め記憶されている発音用の音色制御データから読み出し、該読み出した発音用の音色制御データを音色拡張ボードPBの楽音合成部25に送信する。この際に、楽音合成部9が音色拡張ボードPBの制御部21に対しキーオン指示信号と共にノート指定音色制御オフセット信号を送信していた場合には、制御部21は送信されたキーオン指示信号に含まれるノートナンバに対応する音色制御データをRAM23の所定メモリ領域23Aに予め記憶されている発音用の音色制御データから読み出す。そして、該読み出した発音用の音色制御データにおける個別パラメータセットに含まれる各音色パラメータのうち、ノート指定音色制御オフセット信号に基づいて該当する音色パラメータに対してノート指定音色制御オフセットデータのオフセット値を演算する。こうして、RAM領域23Aに記憶されている発音用の音色制御データをオフセット値にて修正設定する。演算終了後、発音用の音色制御データは音色拡張ボードPBの楽音合成部25に送信される。楽音合成部25では、発音用の音色制御データに基づきROM22から波形データを読み出し、該読み出した波形データと受信した音色制御データの各音色パラメータとに基づいて楽音信号を生成し、生成した楽音信号をミキサー10に送信する。ミキサー10では、音源装置MB本体で生成された所定の音色の楽音信号と、音色拡張ボードPBで生成されたドラム音色の楽音信号とを混合して外部へ出力する。
以上のようにして、図1に示した音源装置MBでは、拡張音色として該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBに記憶されているドラム音色を、該音源装置MBに元々用意されている各種の音色と共に使用して楽音を出力することができる。
なお、外部MIDI機器6Aから入力されたMIDIデータがキーオン指示信号でなくプログラムチェンジ信号(この実施例ではプログラムチェンジ信号でドラムキットを変更するようにしたので、該信号がドラムキット変更指示信号となる)である場合、音源装置MBの制御部1は楽音合成部9にプログラムチェンジ信号を送信する。楽音合成部9では入力されたMIDIデータのMIDIチャンネルに応じて、音色拡張ボードPBの制御部21(CPU21)に対しプログラムチェンジ信号を送信する。音色拡張ボードPBの制御部21に対しプログラムチェンジ信号を送信しなかった場合、楽音合成部9では該プログラムチェンジ信号に従って音源装置MB本体に記憶されている音色のうちのいずれかに音色を変更して楽音信号を生成する。一方、音色拡張ボードPBの制御部21にプログラムチェンジ信号(つまりドラムキット変更指示信号)を送信した場合、制御部21は該プログラムチェンジ信号に対応する音色制御データをROM22あるいはRAM23から読み出し、該読み出した音色制御データを音色制御データとしてRAM23の所定メモリ領域23Aに記憶する。このようにして、楽音信号出力処理時における音色の変更を行うことができる。
以上のような楽音信号出力処理に先立ち、図1に示した音源装置MBでは音色拡張ボードPBに記憶されているドラム音色に係る音色制御データの各音色パラメータ内容を適宜に変更することができる。音色制御データの各音色パラメータ内容を変更するには、音源装置MBから変更する方法と、該音源装置MBに接続されたパーソナルコンピュータ7Aから変更する方法の2通りの方法がある。音源装置MBから音色拡張ボードPBに記憶されたドラム音色の音色制御データ内容を変更する場合、操作子5Aから個々のノートナンバに対応した音色制御データの各音色パラメータのオフセット値を入力する。制御部1では操作子5Aからのオフセット値の入力を受け付けると、RAM3に記憶したノート指定音色制御オフセットデータ(図3参照)における各音色パラメータ毎のオフセット値の設定を書き換える。該音源装置MBに接続されたパーソナルコンピュータ7Aから音色拡張ボードPBに記憶されたドラム音色の音色制御データ内容を変更する場合、音色拡張ボードPBのRAM23に記憶される音色制御データ内容を変更する。このパーソナルコンピュータ7Aからは、音色制御データの共通パラメータセットと個別パラメータセットにおける各音色パラメータの設定値を直接変更することができる。
図1に示した音源装置MBでは、拡張音色として該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBに記憶された音色を使用するように設定することができる。そこで、こうした音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBに記憶された音色を使用するための「パネル設定処理」について、具体例を用いて説明する。図5は、図1に示した音源装置MBにおけるCPU1で実行する「パネル設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。以下、この図5に示したフローチャートに従って、当該処理の動作を説明する。なお、この実施例では、プラグインボードとして該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBに搭載されている機能として、少なくとも拡張音色として本体音源装置MBに更にドラム音色を追加する機能を有する。
ステップS1では、プラグインボードの設定の選択が行われたか否かを判定する。すなわち、該音源装置MBにプラグイン装着された音色拡張ボードPB(プラグインボード)に搭載されている音色拡張機能を使用可能とするために、所望の音色拡張ボードPBに対する各種設定が行われたか否かを判定する。プラグインボードの設定の選択が行われていないと判定した場合には(ステップS1のNO)、プラグインボードの設定以外のその他指示に対応する各種処理を実行する(ステップS13)。一方、プラグインボードの設定の選択が行われたと判定した場合には、所望の音色拡張ボードPBに対する各種設定項目を受け付ける(ステップS2)。このステップS2の処理で受け付ける各種設定としては、チャンネル設定、ドラムキット選択設定、ノート別設定などがある。チャンネル設定が行われた場合には(ステップS3のYES)、チャンネル番号を受け付けて(ステップS4)、該チャンネル番号の割り当てを設定する(ステップS5)。これにより、音色拡張ボードPBに記憶されたドラム音色を割り当てるべきMIDIチャンネル番号を確保する。1チャンネルに対して1つのドラム音色を割り当てることにより、同じパートであるにも関わらず異なる音色でパーカッシブ的な楽音を発音することができるようになる。
ドラムキット選択設定が行われた場合には(ステップS6のYES)、ドラムキット名称を受け付けて(ステップS7)、該受け付けたドラムキット名称に対応する音色制御データを割り当て設定する(ステップS8)。例えば、ドラムキット名称として「ドラムキットA1」が指定されている場合、音色拡張ボードPBにおけるROM22に記憶されている該「ドラムキットA1」が付された音色制御データを割り当てるように設定する。ノート別設定の選択が行われた場合には(ステップS9のYES)、設定項目とその設定値を受け付けて(ステップS10)、該設定値を記憶する(ステップS11)。すなわち、ノート指定音色制御オフセットデータにおける各音色パラメータに対するオフセット値の入力を受け付けて、該ノート指定音色制御オフセットデータを音源装置MBのRAM3に記憶する。このように、音源装置MBから音色拡張ボードPBに記憶されたドラム音色の音色制御データ内容を変更する場合においては、個々のノートナンバに対応した音色制御データの各音色パラメータのオフセット値を入力することで、間接的に変更することができるようになっている。ステップS12では、プラグインボードに設定値を送信する。ステップS13では、上記した以外のその他の指示に対応する各種処理を実行する。
図1に示した音源装置MBでは、該音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBのROM22に記憶されたドラムキット毎の音色制御データの内容を、該音源装置MBに設定機器インターフェイス7を介して接続されたパーソナルコンピュータ7A(以下、単にパソコン端末7Aと呼ぶ)から適宜に変更することができるようになっている。そこで、こうした音色拡張ボードPBに記憶されたドラムキット毎の音色制御データの内容をパソコン端末7Aを用いて変更する「プラグインボードの設定処理」について、具体例を用いて説明する。図6は、図1に示した該音源装置MBに設定機器インターフェイス7を介して接続されたパーソナルコンピュータ7Aで実行する「プラグインボードの設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。以下、この図6に示したフローチャートに従って、当該処理の動作を説明する。
ステップS21では、パソコン端末7Aからの設定内容を受け付ける。パソコン端末7Aから受け付ける設定内容としては、ドラムキット指定、修正指示、記録指示などがある。ドラムキット指定が行われたと判定した場合には(ステップS22のYES)、対応するドラムキットのデータをプラグインボードから読み出す(ステップS23)。すなわち、音色拡張ボードPBにおけるROM22に記憶されているドラムキット毎の音色制御データの中から、指定されたドラムキットの音色制御データを読み出す。修正指示が行われたと判定した場合には(ステップS24のYES)、変更値を受け付けて(ステップS25)、取り込んだデータを変更する(ステップS26)。すなわち、上記ステップS23において読み出したドラムキットに対応する音色制御データの共通パラメータセット及び個別パラメータセットにおける各音色パラメータ内容を、パソコン端末7Aから入力された内容に変更する。記録指示が行われたと判定した場合には(ステップS27のYES)、プラグインボードに設定値を送信する(ステップS28)。すなわち、パソコン端末7Aから入力された内容に設定変更された音色制御データを音色拡張ボードPBのRAM23に記憶する。なお、RAM23を不揮発性メモリで構成すれば、ユーザが設定したこれらの音色制御データを電源のオンオフに関わらず記憶しておくことができる。ステップS29では、上記した処理以外のその他の指示に対応する各種処理を実行する。このようにして、音源装置MBに設定機器インターフェイス7を介して接続されたパーソナルコンピュータ7Aでは、音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBのROM22に記憶されたドラムキット毎の音色制御データの内容を直接変更することができるようになっている。
図1に示した音源装置MBに装着された音色拡張ボードPBでは、該音源装置MBにMIDI入力インターフェイス6を介して接続された外部MIDI機器6Aから入力されたMIDIデータに従って、所定のチャンネルに対して割り当て済みのドラムキットを用いてドラム音色で楽音を発音するなどの各種処理を実行する。そこで、こうした音色拡張ボードPBで実行する「プラグインボードの処理」の実施例について、具体例を用いて説明する。図7は、図1に示した音色拡張ボードPBにおけるCPU21で実行する「プラグインボードの処理」の実施例を示すフローチャートである。この「プラグインボードの処理」は、装着されている音源装置MBの電源オンと同時に起動され、音源装置MBの電源オフと同時に終了する。
ステップS31では、初期化を行う。例えば、RAM23に記憶されているパソコン端末7Aを介して設定された各ドラムキット毎の音色制御データや該RAM23の所定メモリ領域23Aにバッファされた音色制御データなどのデータクリアや各種処理パラメータを初期値に設定するなどの各種処理を実行する。音色拡張ボードPBが本体音源装置MBから受信する信号としては、キーオン指示信号、ドラムキット変更指示信号(この実施例ではプログラムチェンジ信号)、オフセット信号、その他の制御信号などがある。キーオン指示信号を受信した場合には(ステップS32のYES)、受信したキーオン指示信号のノートナンバに対応する音色制御データを発音用の音色制御データを記憶したRAM領域23Aから読み出し(ステップS33)、該読み出した音色制御データにおける波形アドレスに従って波形データを読み出し(ステップS34)、さらに読み出した音色制御データの各音色パラメータと音色全体に係る音色パラメータに従って楽音信号を生成して音源装置MBへ送信する(ステップS35)。
ドラムキット変更指示信号を受信した場合には(ステップS36のYES)、指示のあったドラムキットに対応する音色制御データをROM22またはRAM23に記憶された音色制御データの中から読み出し、RAM領域23Aに記憶された発音用の音色制御データと書き換える(ステップS37)。すなわち、音源装置MBから送信されてきたMIDIデータがプログラムチェンジ信号(つまりドラムキット変更指示信号)である場合には、その指定のあったドラムキットの音色制御データをROM22またはRAM23から読み出し、読み出した音色制御データを発音用の音色制御データとしてRAM領域23Aに記憶することでデータ書き換えを行う。オフセット信号を受信した場合には(ステップS38のYES)、RAM領域23Aに記憶された発音用の音色制御データにおける個別パラメータセットの各音色パラメータ値をノート指定音色制御オフセットデータにおける各音色パラメータのオフセット値を用いて修正する(ステップS39)。その他の制御信号を受信した場合には(ステップS40のYES)、送信されてきた制御信号に応じて処理を行う(ステップS41)。例えば、チャンネルを指定する制御信号を受信した場合には、音色制御ボードPBに記憶したドラム音色を割り当てるMIDIチャンネルを変更する。各信号の受信処理を終えるとステップS32の処理に戻って、上記ステップS32〜ステップS41までの各処理を繰り返し実行する。
この発明に係る楽音信号生成装置の実施の形態を示すハード構成ブロック図である。 音色拡張ボード内のROMに記憶される音色制御データのデータ構成の一実施例を示す概念図である。 本体音源装置におけるRAMに記憶されるノート指定音色制御オフセットデータのデータ構成の一実施例を示す概念図である。 音源装置の各種音色と該音源装置に装着された音色拡張ボードのドラム音色とを用いた場合の楽音出力処理の概要を説明するためのブロック図である。 音源装置におけるCPUで実行する「パネル設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。 音源装置に設定機器インターフェイスを介して接続されたパーソナルコンピュータで実行する「プラグインボードの設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。 音色拡張ボードにおけるCPUで実行する「プラグインボードの処理」の実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
1(21)…CPU、1A(21A)…タイマ、2(22)…ROM、3(23)…RAM、4…表示回路、4A…液晶画面、5…検出回路、5A…操作子、6…MIDI入力インターフェイス、6A…外部MIDI機器、7…設定機器インターフェイス、7A…パーソナルコンピュータ、8(24)…入出力インターフェイス、9(25)…楽音合成器、10…ミキサー、11…効果装置、11A…サウンドシステム、1D(2D)…データ及びアドレスバス、MB…音源装置、PB…音色拡張ボード(プラグインボード)

Claims (2)

  1. 効果その他の楽音特性を個別に設定する複数のパラメータを含むパラメータセットをそれぞれ複数の音色毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から前記複数の音色毎にパラメータセットを読み出してそれぞれ記憶する楽音生成用記憶手段と、
    前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値を前記音色に対応付けて複数記憶するオフセット値記憶手段と、
    発音指示に応じて、前記オフセット値記憶手段に記憶されたオフセット値のうち発音指示に係る音色に対応したオフセット値に基づいて、前記楽音生成用手段に記憶された、前記発音指示に係る音色のパラメータセットを修正する制御手段と、
    前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセット中の各パラメータに従う前記効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する楽音生成手段と
    を具えた楽音信号生成装置。
  2. 効果その他の楽音特性を個別に設定する複数のパラメータを含むパラメータセットを受信する第1の受信手段と、
    前記パラメータセットを音色毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から複数の音色毎にパラメータセットを読み出してそれぞれ記憶する楽音生成用記憶手段と、
    前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のパラメータセットを修正するためのオフセット値であって、前記楽音生成用記憶手段に記憶された音色のいずれかに対応したオフセット値を受信する第2の受信手段と、
    前記受信したオフセット値に基づいて、前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセットのうち該オフセット値が対応するパラメータセットを修正する制御手段と、
    前記楽音生成用記憶手段に記憶されたパラメータセット中の各パラメータに従う前記効果その他の楽音特性でなる楽音を生成する楽音生成手段と
    を具えた楽音信号生成装置。
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JP2011002741A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Yamaha Corp 電子打楽器
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