JP2012211954A - 楽曲データ入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザが手間をかけることなく簡単な操作で適切なパラメータ値のデータを入力することのできる楽曲データ入力装置の提供。
【解決手段】 第1の楽音制御パラメータが、複数の入力用操作子それぞれの配置位置に応じて分けられた複数の第1の領域単位に異なる値で、各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。第2の楽音制御パラメータが、前記各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子それぞれの当該領域における同一相対位置に応じて分けられた複数の第2の領域単位に段階的に異なる値で、該第2の領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。このように、複数の入力用操作子それぞれに対し2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータが重複して割り当てられることから、これによりユーザは手間をかけることなく簡単な操作で適切なパラメータ値のデータを入力することができるようになる。
【選択図】 図6
【解決手段】 第1の楽音制御パラメータが、複数の入力用操作子それぞれの配置位置に応じて分けられた複数の第1の領域単位に異なる値で、各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。第2の楽音制御パラメータが、前記各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子それぞれの当該領域における同一相対位置に応じて分けられた複数の第2の領域単位に段階的に異なる値で、該第2の領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。このように、複数の入力用操作子それぞれに対し2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータが重複して割り当てられることから、これによりユーザは手間をかけることなく簡単な操作で適切なパラメータ値のデータを入力することができるようになる。
【選択図】 図6
Description
この発明は、ユーザによる入力用操作子の操作に応じて生成した楽曲データを入力する楽曲データ入力装置に関する。特に、ユーザが押下型の入力用操作子を操作して多様な楽曲データの入力を容易且つ効率的に行うことのできるようにする技術に関する。
最近では、パーソナルコンピュータなどの電子機器に、デジタル信号での楽音の録音・編集・ミキシング等の楽曲制作機能を実現するアプリケーションプログラム(例えば、DAW(Digital Audio Workstationの略)ソフトウェアプログラムなど)をインストールしておき、コンピュータ上で該プログラムを動作させることにより曲作り(詳しくは、例えばMIDI等の楽曲データの生成)を誰でもが簡単に楽しむことのできるようになっている。こうしたプログラムを利用しての楽曲制作過程におけるユーザによる楽曲データ入力においては、外部の電子楽器を前記プログラムを動作させているコンピュータに接続し、該接続した電子楽器の演奏操作子(例えば鍵盤)をユーザ自らが操作することで、前記操作された演奏操作子に予め割り当て済みの楽曲データを電子楽器から前記コンピュータに対して入力することが広く行われている。
例えば打楽器パート(ドラムパートなど)の楽曲データ入力が行われる際には、鍵盤の鍵ごとに異なる打楽器音を割り当て、ユーザによる押鍵操作に従って各鍵に割り当てられた打楽器音のノートオンデータやノートオフデータが入力されるだけでなく、楽音に強弱をつけるための楽音制御パラメータであるベロシティを入力することもできる。このとき入力されるパラメータ値(ベロシティ値)は、ユーザによる前記鍵盤に対する操作強度に応じて変動する値(例えば0〜127のいずれか)、又は予め設定済みである任意の固定値(例えば63のみなど)などである。こうした変動値又は固定値でのパラメータ入力態様を切り替えることが可能なものとして、例えば下記に示す特許文献1に記載の装置がある。
ところで、一般的に打楽器パート(ドラムパート)は楽曲全体の所謂ノリを決定する重要なパートであるがために、演奏が単調にならないように抑揚をつけて、つまりはノートオンデータごとにベロシティの大きさ(ベロシティ値)を適切に変動させながら入力することが求められる。また、打楽器パートには多数の打楽器(例えばバスドラム、スネアドラム、ハイハットシンバル、クラッシュシンバル、ハイタム、ロータムなど)が含まれるため、それぞれの楽器間の音量バランスが不自然にならないよう、各々の楽器特性にあった適切なベロシティで入力することも必要である。しかし、操作強度に応じて変動するベロシティ値を入力する入力態様の場合、ユーザは入力したいベロシティの大きさ(ベロシティ値)にあった適切な力加減で演奏操作子(鍵盤)を操作せねばならないが、どの程度の力で操作するのが適切なのかを把握してそのとおりに力加減を微調整するのは困難である。
かといって、予め設定済みである任意の固定値のベロシティ値を入力するパラメータ入力態様の場合、操作強度によらずにユーザの希望する一定のベロシティ値を容易に入力することができる一方で、常に同じベロシティ値のみが入力されることから、生成される楽曲データに基づき行われ得る打楽器パート(ドラムパート)の演奏は抑揚のない単調なものとなってしまい都合が悪い。この場合、ノートオンデータを入力するたびに任意の固定値の設定を変えれば上記不都合を避けることは可能であるが、曲作りの最中にそうした設定変更をユーザが必要に応じて都度行うことができるとしても、ユーザにとってそうした操作を行うこと自体が面倒であるし、また曲作りのためのデータ入力操作と混乱しやすくなるので現実的でない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、特には複数の打楽器音を含むドラムパートの入力において、ユーザが操作の強度を調整したり頻繁に機器の設定を変えたりする手間をかけることなく、簡単な操作で適切なベロシティ値のデータを入力することのできる楽曲データ入力装置を提供することを目的とする。
本発明に係る楽曲データ入力装置は、複数の入力用操作子と、前記複数の入力用操作子をそれらの配置位置に応じて複数の第1の領域毎に分け、該第1の領域単位に異なる値の第1の楽音制御パラメータをそれぞれ割り当てると共に、前記第1の領域それぞれに含まれる1乃至複数の入力用操作子を前記第1の領域における同一相対位置に応じた複数の第2の領域毎にさらに分けて、該第2の領域単位に段階的に異なる値の第2の楽音制御パラメータを割り当てることで、1の入力用操作子それぞれに対し前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを重複して割り当てる割り当て手段と、ユーザ操作に応じて前記各入力用操作子に割り当てられた前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを含んでなる楽曲データを生成する生成手段とを備える。
本発明によると、ユーザは複数の入力用操作子それぞれに対し2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを割り当てることができ、各々の入力用操作子を操作するだけで前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを含んでなる楽曲データを生成することができる。そうするために、まず前記第1の楽音制御パラメータが、前記複数の入力用操作子それぞれの配置位置に応じて分けられた複数の第1の領域単位に異なる値で、各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。次に、前記第2の楽音制御パラメータが、前記各領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子それぞれの当該領域における同一相対位置に応じて分けられた複数の第2の領域単位に段階的に異なる値で、該第2の領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対して割り当てられる。このようにして、1の入力用操作子それぞれに対し前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータが重複して割り当てられることから、これによりユーザは複数の入力用操作子を操作して多様な楽曲データの入力を容易且つ効率的に行うことができる。特には、第1の楽音制御パラメータをドラム音色(音色制御パラメータ)とし、第2の楽音制御パラメータをベロシティ(音量制御パラメータ)として各入力用操作子に割り当てることで複数の打楽器音を含むドラムパートの入力を行うような場合において、ユーザは操作の強度を調整したり頻繁に機器の設定を変えたりする手間をかけることなく、簡単な操作で適切なベロシティ値のデータを複数の打楽器音について効率的に入力することができるようになる。
この発明によれば、複数の入力用操作子それぞれについて、複数の異なる値の第1の楽音制御パラメータと複数の段階的に異なる値の第2楽音制御パラメータとが重複して割り当てられることから、ユーザは入力したい第1及び第2の楽音制御パラメータに関し任意の値が割り当てられた入力用操作子を操作するといった簡単な操作を行うだけで、2種類の異なるパラメータに関する適切な値を含んでなる楽曲データの入力を効率的に行うことができる、という効果が得られる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
まず、本発明に係る楽曲データ入力装置を適用した楽曲制作システムの概要について、図1を用いて説明する。図1は、この発明に係る楽曲データ入力装置を適用した楽曲制作システムの全体構成の一実施例を示したブロック図である。なお、楽曲制作システムとしてはこの図1に示す以外のものを有する場合もあるが、ここでは必要最小限の資源を用いた場合について説明する。
図1に示す楽曲制作システムは、楽曲データ入力装置(以下、コントローラC)と、パーソナルコンピュータ(以下、コンピュータP)と、楽曲データ処理装置(ここでは一例として電子楽器D、デジタルミキサM、スピーカOを挙げている)とからなる。この楽曲制作システムでは、コントローラC及び楽曲データ処理装置(D,M,O)がそれぞれ通信インタフェースを介してコンピュータPに接続されており、コントローラCとコンピュータP間、コンピュータPと楽曲データ処理装置(D,M,O)間で各種データや信号等さらには各種情報を送受信することのできるようになっている。なお、前記コンピュータPはインターネットなどの通信ネットワークに接続されたサーバ装置であってもよい。
コントローラCは楽曲データ入力のための専用装置であって、データ入力用として複数行・複数列のマトリックス状に配置されてなる複数のパッド型の入力用操作子を有する(図3参照)。ユーザはこのコントローラCを前記コンピュータPに接続し、該コントローラCのパッドを必要に応じて押下する操作を行うことによって、例えばドラムパートの楽曲データをコンピュータPに対し入力することができる。すなわち、コントローラCはユーザのパッド操作に応じて予め各パッドに割り当て済みであるドラム音色(例えばバスドラム、スネアドラム、ロータム、ハイタム、ハイハットクローズ、ハイハットオープンなど)の楽曲データを生成し、これをコンピュータPに送信する。また、ユーザは前記各パッドに対して2種類の異なる第1の楽音制御パラメータと第2の楽音制御パラメータとを任意に割り当てることができ(図6参照)、前記楽曲データは少なくとも前記2種類の異なる楽音制御パラメータの組み合わせを含んでなる。
前記2種類の異なる楽音制御パラメータの具体例を挙げると、例えばドラム音色の楽曲データを生成したい場合には、ユーザはドラム音色(ノートナンバにより指定される音色制御パラメータ)とベロシティ(音量制御パラメータ)とを割り当てればよい。通常のピアノ音色やギター音色などの楽曲データを生成したい場合には、ユーザはノートナンバと音符長とを割り当てればよいし、あるいは特定のルート音を持つコード情報(例えばCメジャーコード,Gセブンスコード、Aマイナコードなど)と音符長とを割り当ててもよい。
コンピュータPには楽曲制作ソフトウェアプログラムF(上記DAWなど)がインストールされてなり、当該楽曲制作ソフトウェアプログラムFが動作されることによって、デジタル信号での楽音の録音・編集・ミキシング等の楽曲制作機能を実施することが可能となっている。この楽曲制作機能の実行時においては、当該コンピュータPの操作子がユーザによって操作されることに応じて例えば楽曲データを生成することのできるようになっているだけでなく、上述したように当該コンピュータPに接続された外部のコントローラCがユーザによって操作されることに応じて生成され送信されるドラムパートの楽曲データを取り込み(記憶し)、該取り込んだ楽曲データとコンピュータP側で生成した楽曲データとを組み合わせることで、ドラムパートの楽曲データを少なくとも含む1乃至複数パートからなる楽曲データを生成することができるようになっている。
コンピュータPによって生成された1乃至複数パートからなる楽曲データ(又は当該楽曲データに基づき発生される楽音信号)は、必要に応じて各楽曲データ処理装置(D,M,O)に送信されることによって、各楽曲データ処理装置(D,M,O)に前記楽曲データ(又は楽音信号)を利用させることのできるようにしている。
また、コンピュータPにはコントローラエディットソフトウェアプログラムEがインストールされてなり、当該コントローラエディットソフトウェアプログラムEが起動されることによって、ユーザは当該コンピュータPに接続されたコントローラCが有する複数の各パッドに割り当て済みの機能を(モードによって異なる)、当該コンピュータP側で確認又は設定することが可能となっている。
コンピュータPはディスプレイを備えており、例えばドラム音色(詳しくはノートナンバ)やベロシティ値などの、コントローラCが有する複数のパッドそれぞれに割り当てられているパラメータに関する情報などを前記ディスプレイに表示する。コントローラC自体はディスプレイを有しておらず、コントローラC側ではパッドに割り当てられたパラメータに関する情報など自機の詳細な設定内容をユーザが確認することのできないために、コンピュータP側でコントローラCの詳細な設定内容をユーザが確認することのできるようにしている。さらに、コントローラエディットソフトウェアプログラムEの起動時には、ユーザがコンピュータPからコントローラCの各パッドに割り当て済みのドラム音色の変更やベロシティ値の設定などを指示することができる。
なお、上述の楽曲制作ソフトウェアプログラムF及びコントローラエディットソフトウェアプログラムEはコンピュータソフトウェアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、またこの種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用のハードウェア装置の形態で実施してもよい。
図2は、楽曲データ入力装置の一実施例を示すハード構成ブロック図である。図3は、楽曲データ入力装置におけるパッド型の入力用操作子の配置例を示す概念図である。図2に示すように、本実施例に示す楽曲データ入力装置(コントローラC)は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、検出回路4、表示回路6、通信インタフェース(I/F)8がそれぞれ接続されている。
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラムや各種データ等を格納する。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを一時的に記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
操作子5は、ユーザによる例えば叩く操作の検出に応じて楽曲データを生成する入力用操作子であるパッド(5a)や、ユーザによる例えばタッチ操作の検出に応じて各種情報を出力する各種スイッチ(5b)や各種操作方式(ここでは回転式)のつまみ(5c)等からなる。検出回路4は、前記操作子5に対するユーザ操作の有無等を検出する。例えば、個々のパッド5aに対してユーザにより押下操作がなされた場合には、オン/オフとその時々の操作強度の検出出力を生じ得る。各種スイッチ(5b)やつまみ(5c)に対してユーザ操作が行われた場合には、オン/オフの検出出力や操作量の出力などを生じ得る。なお、前記パッド5aは楽曲データ生成に使用できるだけでなく、ベロシティ値を設定する手段などとして使用することもできる。
図3に示すように、コントローラCには入力用操作子として半透明の素材からなる薄板状の複数のパッド5aが設けられる。ここでは一例として、コントローラCのパネル上に、水平(行)方向(図中の左右方向)に4個、垂直(列)方向(図中の上下方向)に4個ずつの計16個のパッド5a「PAD1〜PAD16」を4行/4列のマトリックス状に配置したものを示してある。勿論、4行/4列の配列に限らない。これら複数の各パッド5aの底部には図示を省略したタッチセンサ(例えば圧電センサ)が取り付けられており、このセンサによってそれぞれのパッド5aのオン/オフ操作(叩打)、さらには叩いた強さ(操作強度)を検出することができるようにしている。各パッド5aに対しては、例えば列方向(第1の領域単位)にドラム音色(第1の楽音制御パラメータ)を、行方向(第2の領域単位)にベロシティ(第2の楽音制御パラメータ)といったように、異なる2種類のパラメータが割り当てられるようになっている(詳しくは後述する)。
コントローラCのパネル上には「PAD1〜PAD16」の各パッド5aの他に、図示のように「SW1」〜「SW4」の各スイッチ5b、「Knob」つまみ5c等が適宜の位置に設けられている。図3においてパッドの下方に配置されたこれらの各スイッチ5bやつまみ5cは、それぞれが所定の機能を受け持つ。例えば、音色バンクを切り替える機能、各種の「設定モード」に入る機能、各種の「設定モード」から抜ける機能、動作モードを切り替える機能、各パッド5aに対して割り当て済みの各パラメータの値(例えばベロシティ値など)を編集する機能などを受け持つ。
図2に戻って、表示回路6は、ユーザによる操作子5の操作に応じて表示器7(例えばLED)の点灯/消灯制御を行うものである。LED7は複数のパッド5aそれぞれの直下(近傍)に複数個(ここでは2個のみを示すが、2個以上であってもよい)ずつ表示色の異なるものが配置されており(図3参照)、表示回路6はこの2個のLED7それぞれの点灯状態/消灯状態を組み合わせて制御することによって、パッド5a全体を少なくとも3色の表示色で点灯させることのできるようにしている。
具体的には、一方に表示色が赤色のLED7を配置し、他方に表示色が緑色のLED7を配置する。この場合、どちらか一方のみを点灯制御した場合には「赤」色又は「緑」色にパッド5aが光ることになり、両方を同時に点灯制御した場合には「オレンジ」色にパッド5aが光ることになる。これらのLED制御は、予め設定済みの第1設定値及び第2設定値によって行われる。後述するようにパッド5aに対して割り当てられた2種類の異なるパラメータのうちの一方がベロシティ値である場合、例えば前記第1設定値はベロシティ値「43」であり、前記第2設定値はベロシティ値「84」である。
その場合に、ユーザによるパッド操作に応じて入力されるベロシティ値が「1」〜「42」であると、赤色LED7を点灯しない一方で緑色LED7を点灯する。すなわち、パッドは緑色に光ることになる。また、入力されるベロシティ値が「43」〜「84」であると、赤色LED7及び緑色LED7両方ともに点灯する。すなわち、パッドは赤色と緑色が混じってオレンジ色に光ることになる。さらに、入力されるベロシティ値が「85」〜「127」であると、赤色LED7を点灯する一方で緑色LED7を点灯しない。すなわち、パッドは赤色に光ることになる。
ユーザは自らが操作したパッド5aが光った際のその表示色を参照することで、当該パッド5aの押下操作に応じて生成される楽曲データのベロシティ値を操作後すぐに確認することができる。このときにパッド5a全体を光らせることで、ユーザは楽曲データ入力操作時にパッド5aから目を離さなくてよいので、ベロシティ値の確認を行い易い。また、表示色を変えるようにLED制御を行うことで、ユーザが判別し易い。本実施形態では、ユーザが操作したパッド5aの表示色をベロシティ値によって変えることで、ユーザがパッド操作に応じて入力された楽曲データのベロシティ値を操作のたびにすぐに確認することができる。
図2に戻り、通信インタフェース(I/F)8は、例えば汎用又は専用の通信ケーブル、あるいはLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ケーブルや通信ネットワーク等を介してコンピュータPと接続され(図1参照)、当該コンピュータPとの間で楽曲データや各種信号さらには各種情報を送受信するためのインタフェースである。こうした通信インタフェース8は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
次に、ユーザによるパッド5aの操作に応じて楽曲データの生成を行う「パッド操作処理」について、図4を用いて説明する。図4は、「パッド操作処理」の一実施例を示すフローチャートである。この「パッド操作処理」は、コントローラC上に配置された複数のパッド5aの少なくともいずれか1つに対するユーザによる押下操作が検出される度に、コントローラCのCPU1により実行される。
ステップS1は、機器設定として入力モードに設定されているか否かを判定する。ここで、入力モードとはユーザによるパッド操作に応じた楽曲データ入力をコンピュータPに対して行うための機器設定状態であり、例えばコントローラCの電源投入時に初期モードとして自動的に設定される。入力モードに設定されていないと判定した場合には(ステップS1のNO)、入力モード以外のモードに機器設定されているので、それらのモードに応じた機能を実行する(ステップS4)。
入力モード以外のモードとしては、例えば「ベロシティエディットモード」、「バンク設定モード」などがある。これらのモードに機器設定されている場合には、パッド5aに対して各モードを実現する機能が割り当てられる。例えば「ベロシティエディットモード」の場合には、各パッド5aに対して所望のベロシティ値(任意の固定値)を編集する機能が割り当てられる(後述する図5参照)。「バンク設定モード」の場合には、各パッド5aに対して複数の音色バンクの中から1つを選択する機能が割り当てられる。入力モードに設定されていない場合にはパッド5aが操作されたとしてもコンピュータPに対して楽曲データは送信されず、パッド5aに割り当てられた各種機能に対応した情報(編集後のベロシティ値や選択された音色バンク番号など)がRAM3に保存されたり、あるいはコンピュータPに対して送信されたりする。ステップS4の処理後、本処理を終了する。
一方、入力モードに設定されていると判定した場合には(ステップS1のYES)、ユーザによるパッド5aを押下する操作つまりパッドオン操作が直近になされた1乃至複数のパッド5aに関して、当該操作されたパッド5aに予め割り当て済みの2種類のパラメータ(一例としてノートナンバとベロシティ値)を決定する(ステップS2)。ステップS3は、ユーザによるパッドオン操作が直近になされた1乃至複数のパッド5aに予め割り当て済みの2種類のパラメータに関し、それらのパラメータ値を含むノートオンデータを生成してコンピュータPに送信する。
なお、前記ベロシティ値が決定されることに従って、前記ユーザによりパッドオン操作が直近になされたパッド近傍に設けられたLED7のうち、点灯色が赤色のLED7のみを点灯する、点灯色が緑色のLED7のみを点灯する、それら両方のLED7を同時に点灯する、これらの制御のいずれかがベロシティ値の大きさに応じて行われる。すなわち、ベロシティ値の大きさに応じて異なる色(ここでは赤、緑、オレンジ)によってパッド5aは点灯する。このようなパッド5aの点灯色はユーザによるパッドオン操作にあわせてすぐに変化するので、これによりユーザはパッド5aに対する操作強度に応じて入力したベロシティ値を操作時にすぐに確認することができるようになる。
上述したように、ユーザは行/列のマトリックス状に配置された複数の各パッド5aに対し、2種類の異なるパラメータ(第1及び第2の楽音制御パラメータ)を割り当てることができる。その際に、ユーザはコントローラCのパッド5aを操作して任意のパラメータ値(固定値)などの設定を変更することができる(後述する2つのパターン変更)。そこで、次にこうしたパラメータ値(一例としてベロシティ値)の変更処理について、図5を用いて説明する。
図5は、ベロシティ値変更処理の一実施例を示すフローチャートである。当該処理は、「SW2」スイッチ5b(図3参照)が押されて機器設定としてベロシティエディットモードに設定された場合に起動される。コントローラCがベロシティエディットモードに機器設定された場合、コンピュータPはコントローラCから送信されるベロシティエディットモードに設定された旨の情報を受信することに応じて、コントローラエディットソフトウェアEを起動しディスプレイ上に現在のベロシティ値を表示する。当該処理は既に列単位にドラム音色が割り当て済みである場合に、さらに行単位に段階的に異なるベロシティ値を一括して割り当てる又は各行に含まれる複数の入力用操作子に対し個別にベロシティ値を割り当てるための処理である。
なお、上記列単位でのドラム音色の割り当ては、ユーザが任意に列を指定した上で所望のドラム音色を選択することにより実行される。すなわち、前記複数のパッド5aがそれらの配置位置に応じて複数の列に分けられており、当該列単位に異なるドラム音色(詳しくはノートナンバ)がそれぞれ割り当てられる。
ステップS11は、複数のパッド5aのうちいずれか1つを編集対象に初期設定する。初期設定するパッド5aは「PAD1〜PAD16」の各パッド5aのいずれであってもよいが、ここでは図3において左隅の「PAD1」とする。ステップS12は、初期設定されたパッドの直下(又は近傍)に設けられたLED7の少なくとも1つを点灯する。例えば緑色のLED7を点灯し、該緑色に点灯中のパッド5aが編集対象とされていることをユーザに提示する。ステップS13は、編集対象パッドの選択指示が行われたか否かを判定する。編集対象パッドの選択指示は、例えば「PAD1〜PAD16」のパッド5aのいずれか1つが押下されたときである。編集対象パッドの選択指示が行われていないと判定した場合には(ステップS13のNO)、ステップS19の処理へジャンプする。
編集対象パッドの選択指示が行われたと判定した場合には(ステップS13のYES)、個別編集モードであるか否かを判定する(ステップS14)。ここで、個別編集モードとは、ベロシティ値の編集を編集対象のパッドのみに反映するモードである。個別編集モードを含む各種のモード情報は、ユーザがコンピュータPで実行中のコントローラエディットソフトウェアE上で予め指定することのできるようになっており、コンピュータP側で指定されたモード情報はコンピュータPからコントローラCに送信されて該コントローラCのRAMに保存される。上記個別編集モードであるか否かは、RAMに保存されたモード情報に従って行われる。個別編集モードであると判定した場合には(ステップS14のYES)、編集対象パッドの選択指示が行われた1つのパッド5aを編集対象に設定し(ステップS15)、点灯中のパッド5aのLED7を消灯する一方で編集対象に設定されたパッド5aのLED7を点灯する(ステップS16)。個別編集モードでないと判定した場合には(ステップS14のNO)、編集対象パッドの選択指示が行われた1つのパッド5aを含む行に配置された(並列する)パッド5aの全てを編集対象に設定し(ステップS17)、点灯中のパッド5aのLED7を消灯する一方で編集対象に設定された同一行に含まれる複数のパッド5aのLED7を点灯する(ステップS18)。すなわち、異なるドラム音色が割り当てられた各列(第1の領域)それぞれに含まれる複数のパッド5a(入力用操作子)を前記各列において同一相対位置である複数の行(第2の領域)毎にさらに分けて、該行単位に段階的に異なる値のベロシティ値を割り当てるために、ここでは選択指示が行われた1つのパッド5aを含む行に配置されたパッド5a全てを編集対象に設定する。
ステップS19は、「Knob」つまみ5cが操作されたか否かを判定する。「Knob」つまみ5cが操作されていないと判定した場合には(ステップS19のNO)、ステップS22の処理へジャンプする。「Knob」つまみ5cが操作されたと判定した場合には(ステップS19のYES)、「Knob」つまみ5cの操作量を判定する(ステップS20)。ステップS21は、前記判定した「Knob」つまみ5cの操作量に応じて編集対象パッドに割り当てるベロシティ値(例えば0〜127のいずれか)を決定する。該決定されたベロシティ値は、RAM3上に確保されるユーザデータ記憶領域などに自動的に上書きされ保持されるし、またコンピュータPに対して送信されることでコンピュータP側でその値をユーザが確認することができる。
ステップS22は、ベロシティエディットモードを終了する指示がなされたか否かを判定する。ベロシティエディットモードを終了する指示としては、例えば入力モードへのモード変更操作、コンピュータP側でのコントローラエディットソフトウェアEの終了あるいはコンピュータPとの通信切断などがある。ベロシティエディットモードを終了する指示がなされていないと判定した場合には(ステップS22のNO)、ステップS13の処理に戻って上記ステップS13〜S22までの処理を繰り返す。一方、ベロシティエディットモードを終了する指示がなされたと判定した場合には(ステップS22のYES)、点灯中のパッド5aつまりは現時点で編集対象に設定されているパッド5aのLED7を消灯すると共に(ステップS23)、ベロシティエディットモードを終了して、前記ベロシティエディットモードを終了する指示としてなされた操作に応じた処理、例えば前記モード変更操作に応じた入力モードへの移行処理などを実行する(ステップS24)。
ここで、行/列のマトリックス状に配置されてなる複数のパッド5aに割り当てられるパラメータ値の具体例を図6に示す。図6では、各パッド5aに割り当てる2種類のパラメータのうちの一方のパラメータ(第1の楽音制御パラメータ)としてノートナンバが選択されている。打楽器系の音色においては、ノートナンバごとに異なる打楽器音(ドラム音色)が割り当てられているため、パッド5a毎に異なるノートナンバを割り当てることは異なるドラム音色を割り当てることを意味する。ここでは、左側から順に1列目の各パッド5aに対してバスドラム(ノートナンバC2)、2列目の各パッド5aに対してスネアドラム(ノートナンバD2)、3列目の各パッド5aに対してハイハットクローズ(ノートナンバF#2)、4列目の各パッド5aに対してクラッシュシンバル(ノートナンバC#3)の異なるドラム音色が割り当てられたものを例に示した。この場合、同一列に含まれるすべてのパッド5aに対して同じドラム音色が割り当てられる。なお、ユーザが異なるドラム音色を列毎に割り当てた際に、図示のように左から右へ音高の低い順(又は高い順)に並べるように自動的に配列させるとよい。
一方、図6では、各パッド5aに割り当てる2種類のパラメータのうちの他方のパラメータ(第2の楽音制御パラメータ)としてベロシティ値が割り当てられている。ただし、このベロシティ値の割り当て方としては、大きく分けて2パターンある。第1パターン(第1態様)は、図6(a)に示すように、異なるベロシティ値を行毎に割り当てるパターンである。ここでは、上から順に1行目の各パッド5aに対してベロシティ値「127」、2行目の各パッド5aに対してベロシティ値「95」、3行目の各パッド5aに対してベロシティ値「63」、4行目の各パッド5aに対してベロシティ値「31」の異なるベロシティ値が割り当てられたものを例に示した。この場合、同一行に含まれるすべてのパッド5aに対して同じベロシティ値(固定値)が割り当てられる。
したがって、上記のように一方のパラメータとして異なるドラム音色が列毎に割り当てられている場合には、パッド5aが操作された場合に、コントローラCは4種類のドラム音色と4種類のベロシティ値とを組み合わせた、具体的にはバスドラム、スネアドラム、ハイハットクローズ、クラッシュシンバルのそれぞれに関してベロシティ値「127,95,63,31」の計16パターンのドラム演奏が可能な楽曲データを生成することが可能となる。なお、ユーザが異なるベロシティ値を行毎に割り当てた際に、図示のように下から上へ値の小さい順(又は大きい順)に並べるように自動的に配列させるとよい。この第1パターンでは、割り当てるパラメータを個別のパッド5aについて個々に設定するのではなく、4種類のドラム音色と4段階のベロシティ値とをそれぞれ列単位と行単位に設定するだけなので設定が簡易である。また、同じ列に属する全てのパッド5aに対し共通のドラム音色(第1の楽音制御パラメータ)が割り当てられ、同じ行に属する全てのパッド5aに対し共通のベロシティ値(第2の楽音制御パラメータ)が割り当てられることから、ユーザにとって各パッド5aの行列内の配置位置から現状の機器設定を把握し易くなる。
第2パターン(第2態様)は、図6(b)に示すように、各行毎に含まれる1乃至複数のパッド5aに対して任意のベロシティ値(固定値)を個別に割り当てたパターンである。例えば上記した異なるベロシティ値を行毎に割り当てる第1パターンを元に、各行に含まれるすべてのパッド5aのうちの任意のパッド5aに対してベロシティ値を変更するなどして、各行毎に含まれる1乃至複数のパッド5aに対して任意のベロシティ値を割り当てる。この例では、図6(a)に示す第1パターンと比較すると、上から1行目のパッド5aに関しては左から3列目のパッド5aのベロシティ値が「95」に変更され割り当てられている。2行目のパッド5aに関しては、1列目のパッド5aのベロシティ値が「105」、3列目のパッド5aのベロシティ値が「73」にそれぞれ変更され割り当てられている。3行目のパッド5aに関しては、1列目のパッド5aのベロシティ値が「84」、3列目のパッド5aのベロシティ値が「52」にそれぞれ変更され割り当てられている。4行目のパッド5aに関しては、1列目のパッド5aのベロシティ値のみが「63」に変更され割り当てられている。すなわち、ユーザは複数のパッド5aそれぞれに対し任意の異なる(同じであってもよい)ベロシティ値を割り当てることができる。
したがって、上記のように一方のパラメータとして異なるドラム音色が列毎に割り当てられている場合には、パッド5aが操作された場合に、バスドラムに関してベロシティ値「127,105,84,63」、スネアドラムに関してベロシティ値「127,95,63,31」、ハイハットクローズに関してベロシティ値「95,73,52,31」、クラッシュシンバルに関してベロシティ値「127,95,63,31」の計16パターンのドラム演奏が可能な楽曲データを生成することが可能となる。上記ベロシティ値設定は、各楽器の特性や実際の演奏態様(例えばバスドラムは弱く演奏されることが少なく、ハイハットクローズは強く演奏されることがほとんどない)に応じたベロシティ値の範囲で行われれば、よりリアルなドラム演奏を実現可能な楽曲データを入力することができる。
上記第1パターン及び第2パターンのいずれにパラメータ割り当てを行うのかは、ユーザが任意に指示(選択)してパラメータ値の設定を行うことができる(図5のステップS14参照)。したがって、より簡易にパラメータ設定や楽曲データ入力を行いたい場合には第1パターン、知識のあるユーザがよりリアルな演奏に近づけたい場合には第2パターンといったように、ユーザの目的や知識レベルに応じて上記何れかのパターンによる楽曲データ入力を使い分けるとよい。
以上のように、複数のパッドに2種類の異なる楽音制御パラメータ具体的にはドラム音色とベロシティを割り当てて、段階的に異なるベロシティ値を異なるドラム音色についてこれらを1回の操作で同時に入力できるようにしたことは、多数の打楽器音が含まれるドラムパートをベロシティに強弱をつけながら入力する際に便利である。ここで、例えば一般的な8ビートのリズムの楽曲データを入力する場合の具体的なパッド操作を示して説明する。ここで、図7はパッド操作に応じてユーザが入力しようとする楽曲データの一例を便宜的に示す楽譜である。なお、図中に付した数字は図6(a)に示した各パッド5aの番号に対応しており、例えば「1」は「PAD1」を操作することを示す。
例えば8ビートのリズムは、各拍を8分音符2つで表してオモテ(1つめの8分音符のタイミング)で鳴る音の方が、ウラ(2つめの8分音符のタイミング)で鳴る音よりも強いのが一般的である。したがって、図7においてはハイハットクローズを除くドラム音色(具体的にはクラッシュシンバル、バスドラム、スネアドラム)については、拍のオモテに該当するノートオンのベロシティを「127(f)」で、ウラに該当するノートオンのベロシティを「95(mf)」で入力することとする。なお、ハイハットクローズについては、8分音符を常に刻み続けるパートであり大音量で演奏されることは少ないため、他のドラム音色よりはやや音量を小さくするのが自然である。したがって、ハイハットクローズは拍のオモテのベロシティを「95(mf)」、ウラのベロシティを「63(mp)」で入力することとする。つまり、図7に示すドラムパターンの楽曲データを入力するためには、適切なタイミング(DAW上で指定)で以下のパッドを順にたたくことになる。クラッシュシンバルについては「PAD4」、ハイハットクローズについては「PAD11」,「PAD7」,「PAD11」,「PAD7」,・・・、スネアドラムについてはすべてのタイミングにおいて「PAD2」、バスドラムについては「PAD1」,「PAD1」,「PAD5」,「PAD1」,「PAD1」,「PAD5」を順に操作する。こうした場合に、ユーザは各パッド5aをたたく強さを微調整しなくても予め決めた一定のベロシティ値(固定値)を常時入力できることから、前記楽器間の音量バランスが保たれ、また拍のオモテが強調されたメリハリのあるドラム演奏を入力することが容易かつ効率的にできるようになる、という利点がある。
以上、図面に基づいて実施形態の一例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な実施形態が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施例では各パッド5aに割り当てられ得る音色をドラム音色としたがこれに限らず、マリンバやティンパニなどのような他の打楽器音色が割り当てられてもよい。また、これらの打楽器音でなくとも、例えばピアノ音色やギター音色などの通常のノーマル音色であってもよい。
なお、楽曲データ入力用の操作子はパッドに限らず、鍵盤やボタンであってもよい。また、物理的操作子に限らず、タッチパネル式の表示器上に表示された仮想操作子であってもよい。さらに、楽曲データ入力用の操作子は図3に示したような行/列のマトリックス状に配置されたパッドに限らず、例えば図8に示すような自然楽器のドラムを構成する各楽器と同様の位置関係を模して配置されたパッドであってもよい。仮想操作子である場合には特に、1つのパッド(第1の領域に相当)に対して1つのドラム音色(ノートナンバ)を割り当てる一方で、各パッドの操作領域を複数の領域に分割して各パッドにおいて相対位置(図8では右上、右下、左上、左下の各位置)が同一である各領域毎に異なるベロシティ値を割り当てるようにしてもよい。そのとき、割り当てたベロシティ値の大きさによって各パッドにおいて相対位置が同一である各領域の面積を変えるなどしてもよい。そのようにすると、ユーザは直感的に操作しようとするパッド5aにおいて異なる大きさのベロシティの入力を視覚的に判断しながらパッド操作を行うことができ便利である。
なお、上述した実施例においては、列毎に異なるドラム音色を割り当てた例を示したが(図6参照)、これに限らず、例えば複数の列(例えば3,4列目)に同じドラム音色を割り当てるようにしてもよい。そうした場合、前記複数の列に含まれる8つの各パッド5aに対して異なるベロシティ値(固定値)を割り当てておけば、ユーザは1つのドラム音色について8段階(図3に示すパッド構成の場合)のベロシティ値を入力することが可能となるので、ベロシティを細かく調整したいドラム音色についての楽曲データの入力がしやすくなり便利である。
なお、上述した実施例においては、行ごとに異なるベロシティ値を割り当てた例を示したが(図6参照)、これに限らず、2以上の行に同じベロシティ値を割り当てるようにしてもよい。例えば図7に示した楽譜のような楽曲データを入力したいような場合、クラッシュシンバルは1度しか使用しないため、ベロシティを打ち分ける必要がない。そこで、このような場合には、クラッシュシンバルが割り当てられた列に属する全ての行のパッド5aに対し同一のベロシティ値を割り当てておけば、その列に属するパッド5aのうちどれを操作してもよいこととなり、操作がより容易になる。
なお、上記した列/行に割り当てる2種類の楽音制御パラメータの割り当てに関し、列と行とを入れ替えて割り当ててもよいことは言うまでもない(この場合、列が第2の領域単位に相当し、行が第1の領域単位に相当する)。例えば、列毎にベロシティ値を、行毎にドラム音色を割り当てるようにしてよい。
なお、ベロシティ値に応じた点灯制御を行う表示器としてパッドの直下(又は近傍)に配置されたLED7を例に挙げたがこれに限らず、別途用意されたディスプレイにレベルメーターのようなベロシティ値に応じた連続的な表示を行うようにしたものであってもよい。また、ベロシティ値に応じたLED7の点灯制御は赤、緑、オレンジの3段階のみに限らない。さらに、表示色でなく輝度であってもよいし、3個以上の複数のLED7の同時点灯数などであってもよい。
なお、ベロシティ値に応じた点灯制御を行う表示器としてパッドの直下(又は近傍)に配置されたLED7を例に挙げたがこれに限らず、別途用意されたディスプレイにレベルメーターのようなベロシティ値に応じた連続的な表示を行うようにしたものであってもよい。また、ベロシティ値に応じたLED7の点灯制御は赤、緑、オレンジの3段階のみに限らない。さらに、表示色でなく輝度であってもよいし、3個以上の複数のLED7の同時点灯数などであってもよい。
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…検出回路、5…操作子、5a…パッド、5b…スイッチ,5c…つまみ、6…表示回路、7…表示器、8…通信インタフェース、1D…データ及びアドレスバス、C…コントローラ、D…電子楽器、E…コントローラエディットソフトウェアプログラム、F…楽曲制作ソフトウェアプログラム、M…デジタルミキサ、O…スピーカ、P…コンピュータ
Claims (5)
- 複数の入力用操作子と、
前記複数の入力用操作子をそれらの配置位置に応じて複数の第1の領域毎に分け、該第1の領域単位に異なる値の第1の楽音制御パラメータをそれぞれ割り当てると共に、前記第1の領域それぞれに含まれる1乃至複数の入力用操作子を前記第1の領域における同一相対位置に応じた複数の第2の領域毎にさらに分けて、該第2の領域単位に段階的に異なる値の第2の楽音制御パラメータを割り当てることで、1の入力用操作子それぞれに対し前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを重複して割り当てる割り当て手段と、
ユーザ操作に応じて前記各入力用操作子に割り当てられた前記2種類の異なる第1及び第2の楽音制御パラメータを含んでなる楽曲データを生成する生成手段と
を備える楽曲データ入力装置。 - 前記複数の入力用操作子は1乃至複数の行及び列からなるマトリックス状に複数配置されてなり、前記割り当て手段は、前記行又は列の一方を前記第1の領域とし且つ前記行又は列の他方を前記第2の領域として、前記複数の入力用操作子を分けることを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ入力装置。
- 前記割り当て手段は、前記第1の領域に含まれる入力用操作子が1つである場合に、前記入力用操作子において連続する1つの操作領域を前記複数の第2の領域毎に分けることを特徴とする請求項1に記載の楽曲データ入力装置。
- 前記割り当て手段は、前記第2の領域に含まれる1乃至複数の入力用操作子に対し個別に第2の楽音制御パラメータの任意の値を割り当てできることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽曲データ入力装置。
- 前記入力用操作子の操作に従い、該操作された入力用操作子に割り当てられた前記2種類の異なる第1の楽音制御パラメータの値又は第2の楽音制御パラメータの値に応じて表示態様を変化させての表示を行う表示手段をさらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載の楽曲データ入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011076607A JP2012211954A (ja) | 2011-03-30 | 2011-03-30 | 楽曲データ入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=47265991
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JP (1) | JP2012211954A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111587419A (zh) * | 2018-02-23 | 2020-08-25 | 三星电子株式会社 | 电子装置及其控制方法 |
-
2011
- 2011-03-30 JP JP2011076607A patent/JP2012211954A/ja not_active Withdrawn
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