JP4571828B2 - 貯蔵安定性のシリコーン組成物、その製造方法ならびに該組成物からなる成形体 - Google Patents

貯蔵安定性のシリコーン組成物、その製造方法ならびに該組成物からなる成形体 Download PDF

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Description

本発明は、貯蔵安定性のシリコーン組成物およびその製造方法に関する。
周知のように強化充填剤、たとえばシリカまたはカーボンブラックを添加することによりシリコーンエラストマーの機械的特性を改善することができる。
DE−3839900は、シリコーン組成物中で予め疎水化されたシリカを使用することを記載している。これに対してEP798342には、親水性シリカをポリシロキサンと水の存在下で疎水化するシリコーン組成物の製造が記載されている。両方の変法においてシリカの疎水化により未架橋のシリコーン組成物の貯蔵安定性が改善される。しかし貯蔵安定性はなお不十分である。
DE−3839900 EP798342
従って本発明の課題は、強化充填剤を含有するシリコーン組成物の貯蔵安定性を改善することである。
上記課題は本発明により、
(A)Si結合OH基に対して1〜100質量ppmのOH含有率を有するオルガノポリシロキサン100質量部、
(B)少なくとも50m/gの比表面積を有する充填剤1〜200質量部
を含有する、貯蔵安定性のシリコーン組成物により解決されることが判明した。
意外なことに、シリカの疎水化のみが貯蔵安定性にとって本質的に重要であるだけではなく、使用されるポリオルガノシロキサンのSi結合OH基の低い含有率もまた決定的な役割を果たすことが判明した。
(A)は、Si結合OH基に対して1〜100質量ppm、有利には2〜80質量ppm、特に有利には3〜50質量ppmのOH含有率を有する任意のポリオルガノシロキサンであってよい。種々のポリオルガノシロキサンの混合物を使用することもできる。OH基は次の構造単位に結合していてよい:
1/2Si−OH、R2/2Si−OH、O3/2Si−OH
Rは、基R、RおよびHに相応する。メチル、ビニル、フェニル、1,1,1−トリフルオロプロピルおよびHが特に有利である。
(A−C)は(A)の有利な変法であるが、ただし脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を1分子あたり平均して少なくとも1つ有していなくてはならず、その際、2〜6個の炭素原子を有する通常のアルケニル基、たとえばビニル、アリル、メタリル、1−プロペニル、5−ヘキセニル、エチニル、ブタジエニル、ヘキサジエニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、有利にはビニルおよびアリルを使用し、その際、有利にはビニルが鎖の末端に存在する。ビニル末端の線状オルガノポリシロキサンが特に有利であり、その際、鎖末端の不完全なビニル官能化およびこれと結合した鎖末端の残りのSi−OH基に基づいて、脂肪族不飽和炭素−炭素多重結合を1つだけ有するオルガノポリシロキサンが少量と、脂肪族不飽和炭素−炭素多重結合を有していないオルガノポリシロキサンが少量存在している。
(A−D)は(A)の有利な変法であるが、ただしSi結合水素原子を1分子あたり平均して少なくとも1つ有していなくてはならない。鎖に存在するSi結合水素原子を平均して少なくとも1つ有する線状オルガノポリシロキサンが有利である。SiH末端の線状オルガノポリシロキサンもまた有利であり、その際、鎖末端の不完全なSiH官能化およびこれと結合した鎖末端の残りのSi−OH基に基づいてSi結合水素原子を1つだけ有するオルガノポリシロキサンが少量と、Si結合水素原子を有していないオルガノポリシロキサンが少量存在する。
(A−E)は(A)の有利な変法であるが、ただし脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を1分子あたり平均して少なくとも1つ有し、かつSi結合水素原子を1分子あたり平均して少なくとも1つ有していなくてはならない。
Si結合OH基に対して1〜100質量ppmのOH含有率を有するポリオルガノシロキサン(A)の組成は有利には平均的な一般式(1)(OH基は少量であるため式(1)中に記載しなかった)
SiO(4−x−y)/2
[式中、
は、ハロゲンもしくはシアノ置換されていてもよく、2価の有機基を介してケイ素に結合していてもよく、脂肪族炭素−炭素多重結合を有する1価のC〜C10−炭化水素基を表し、
は、ハロゲンもしくはシアノ置換されていてもよく、脂肪族炭素−炭素多重結合を有していない、SiC結合した1価のC〜C10−炭化水素基を表し、
xは、全てのポリオルガノシロキサン分子の少なくとも50%においてそれぞれの分子中に2つの基Rが存在しているような負でない数を表し、かつ
yは、(x+y)が1.8〜2.5の範囲であるような負でない数を表す]に相応する。
アルケニル基Rは、SiH官能性架橋剤による付加反応に使用される。通常は2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基、たとえばビニル、アリル、メタリル、1−プロペニル、5−ヘキセニル、エチニル、ブタジエニル、ヘキサジエニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、有利にはビニルおよびアリルを使用する。
基Rはポリマー鎖の任意の位置、特に末端のケイ素原子に結合していてよい。
不飽和基Rのための例は、アルキル基、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、n−ブチル基、イソ−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、たとえばn−ヘキシル基、ヘプチル基、たとえばn−ヘプチル基、オクチル基、たとえばn−オクチル基およびイソ−オクチル基、たとえば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、たとえばn−ノニル基、デシル基、たとえばn−デシル基;アルケニル基、たとえばビニル基、アリル基、n−5−ヘキセニル基、4−ビニルシクロヘキシル基および3−ノルボルネニル基;シクロアルキル基、たとえばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基およびメチルシクロヘキシル基;アリール基、たとえばフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基;アルカリール基、たとえばo−トリル基、m−トリル基、p−トリル基およびエチルフェニル基;アラルキル基、たとえばベンジル基、α−およびβ−フェニルエチル基である。
基Rとしての置換された炭化水素基のための例は、ハロゲン化炭化水素、たとえばクロロメチル基、3−クロロプロピル基、3−ブロモプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基および5,5,5,4,4,3,3−ヘキサフルオロペンチル基ならびにクロロフェニル基、ジクロロフェニル基およびトリフルオロトリル基である。
は有利には1〜6個の炭素原子を有する。メチル、3,3,3−トリフルオロプロピルおよびフェニルが特に有利である。
アルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(A)の構造は線状、環式あるいはまた分枝鎖状であってよい。分枝鎖状のポリオルガノシロキサンを生じる3官能性および/または4官能性単位の含有率は一般に極めて低く、つまり有利には最大で20モル%、特に最大で0.1モル%である。
25℃で有利には0.2〜5000Pas、特に1〜2000Pasの粘度を有するビニル基を有する線状ポリジメチルシロキサンの使用が特に有利である。
(B)強化充填剤はたとえば有利には沈降シリカまたは熱分解法シリカ、あるいはまたカーボンブラックである。沈降シリカおよび熱分解法シリカならびにこれらの混合物が有利である。特に有利であるのはシリル化剤により表面処理したシリカである。シリカの疎水化はポリオルガノシロキサン中への配合前に行うか、またはポリオルガノシロキサンの存在下にインサイチュー法により行うことができる。両方の方法をバッチ法でも連続的な方法でも実施することができる。シリル化剤として当業者に公知の全ての疎水化剤を使用することができる。これらはたとえば有利にはシラザン、特にヘキサメチルジシラザンおよび/または1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、および/またはポリシラザンであり、その際、付加的に水を使用することもできる。SiOH官能性および/またはSiCl官能性および/またはアルコキシ官能性のシランもしくはシロキサンを疎水化剤として使用することもできる。同様に環式、線状もしくは分枝鎖状の非官能性オルガノシロキサン、たとえばオクタメチルシクロテトラシロキサンまたはポリジメチルシロキサンをシリル化剤として使用することができる。
疎水化を促進するために、触媒活性の添加剤、たとえばアンモニア、アンモニウム塩、水酸化物、ホスホニウム水酸化物、シラノレートまたはシロキサノレートを添加することも可能である。疎水化は1種以上の疎水化剤を使用して1工程で、あるいはまた1種以上の疎水化剤を使用して複数の工程で行うことができる。
BETによる比表面積が80〜400m/g、特に有利には100〜400m/gのシリカが有利である。
(F)ヒドロシリル化触媒として、付加架橋性シリコーン組成物の架橋の際に進行するヒドロシリル化反応を触媒する公知の触媒を全て使用することができる。ヒドロシリル化触媒として特に金属および金属化合物、たとえば白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウムおよびイリジウム、有利には白金を使用することができる。有利には白金および白金化合物を使用する。ポリオルガノシロキサン中で可溶性の白金化合物が特に有利である。可溶性の白金化合物としてたとえば式(PtCl・オレフィン)およびH(PtCl・オレフィン)の白金−オレフィン錯体を使用することができ、その際、2〜8個の炭素原子を有するアルケン、たとえばエチレン、プロピレン、ブテンおよびオクテンの異性体、または5〜7個の炭素原子を有するシクロアルケン、たとえばシクロペンテン、シクロヘキセンおよびシクロヘプテンを使用することが有利である。その他の可溶性白金触媒は式(PtClの白金−シクロプロパン錯体であり、これはヘキサクロロ白金酸とアルコール、エーテルおよびアルデヒドもしくはこれらの混合物の反応生成物であるか、またはエタノール溶液中重炭酸ナトリウムの存在下でのヘキサクロロ白金酸とメチルビニルシクロテトラシロキサンとの反応生成物である。特に有利であるのは白金とビニルシロキサン、たとえばsym−ジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体である。同様にEP−A−1077226およびEP−A−994159に記載されている白金化合物が極めて好適である。
ヒドロシリル化触媒は任意の形で、たとえばヒドロシリル化触媒を含有するマイクロカプセル、またはEP−A1006147に記載されているようなオルガノポリシロキサン粒子の形でも使用することができる。
ヒドロシリル化触媒の含有率は、付加架橋性シリコーン組成物が0.1〜200質量ppm、有利には0.5〜40質量ppmのPt含有率を有するように選択する。
(H)1分子あたり平均して少なくとも2つのSiH官能基を有するSiH架橋剤は、有利には式(2)
SiO(4−a−b)/2
[式中、
はRに相応するが、ただしその際、
bは0、1、2または3であり、かつaは0、1または2であり、かつ1分子あたりに平均して少なくとも2つのケイ素結合水素原子が存在する]の単位を有する。
1分子あたり平均して3つ以上のSiH基を有する有機ケイ素化合物の使用は有利である。
もっぱらケイ素原子に直接結合している水素原子に関する、有機ケイ素化合物の水素含有率は有利には水素0.002〜1.7質量%、好ましくは水素0.1〜1.7質量%の範囲である。
有機ケイ素化合物は1分子中に有利には少なくとも3および最大で600のケイ素原子を有する。1分子あたり4〜200のケイ素原子を有する有機ケイ素化合物の使用は有利である。
有機ケイ素化合物の構造は、線状、分枝鎖状、環式または網状構造であってよい。
特に有利な有機ケイ素化合物は、一般式(3)
(HR SiO1/2(R SiO1/2(HRSiO2/2(R SiO2/2 (3)
[式中、
は、Rの意味を有し、かつ負でない整数であるc、d、eおよびfは次の関係を満足する:(c+d)=2、(c+e)>2、5<(e+f)<200および<e/(e+f)<1]の線状ポリオルガノシロキサンである。
SiH官能性有機ケイ素化合物は有利には、アルケニル基に対するSiH基のモル比が0.2〜5、特に1.0〜3.0であるような量で架橋性シリコーン組成物中に含有されている。
(L)過酸化物
有機過酸化物のための例は、アシルペルオキシド、たとえばジベンゾイルペルオキシド、ビス−(4−クロロベンゾイル)−ペルオキシド、ビス−(2,4−ジクロロベンゾイル)−ペルオキシドおよびビス−(4−メチルベンゾイル)−ペルオキシド;アルキルペルオキシドおよびアリールペルオキシド、たとえばジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ビス−(t−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、ジクミルペルオキシドおよび1,3−ビス−(t−ブチルペルオキシ−イソプロピル)−ベンゼン;ペルケタール、たとえば1,1−ビス−(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;過酸エステル、たとえばジアセチルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルベンゾエート、t−ブチルペルオキシ−イソプロピルカーボネート、t−ブチルペルオキシイソノナノエート、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネートおよび2,5−ジメチル−ヘキサン−2,5−ジペルベンゾエート、t−ブチル−β−ヒドロキシエチルペルオキシドである。有機過酸化物、たとえばビス−4−メチルベンゾイルペルオキシドおよび単独の化合物またはベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ−ペルベンゾエート、ジ第三ブチルペルオキシドからなる群からの少なくとも2つの化合物の組合せを使用することもできる。
シリコーン組成物は有機過酸化物を有利には0.05〜10質量%、特に0.1〜2質量%含有している。
可能なその他の成分(M):
シリコーン組成物は選択的にその他の成分として別の添加剤を70質量%までの割合で、有利には0.0001〜40質量%含有していてもよい。これらの添加剤はたとえばジオルガノポリシロキサンとは異なる樹脂状のポリオルガノシロキサン、分散助剤、溶剤、カップリング剤、顔料、着色剤、可塑剤、有機ポリマー、熱安定化剤などであってよい。ここには着色剤、顔料などのような添加剤が挙げられる。さらに成分としてチキソトロピー成分、たとえは高分散性シリカまたはその他の市販のチキソトロピー添加剤が含有されていてもよい。
さらに鎖長延長剤として式HSiR −[O−SiR −H[式中、wは1〜1000の値を表し、かつRはRと同じである]のシロキサンが存在していてもよい。
さらに加工時間、始動温度および架橋組成物の架橋速度を適切に調整するために役立つ添加剤が含有されていてもよい。
これらの開始剤および安定化剤は架橋組成物の分野では周知である。
さらに圧縮永久ひずみ(Druckverformungsrest)を改善する添加剤も添加することができる。さらに中空成形体を添加することもできる。さらに発泡体を得るために発泡剤を添加することもできる。
シリコーン組成物の配合は、Si結合したOH基に対してOH基を1〜100質量ppm含有するオルガノポリシロキサン(A)と充填剤(B)とを混合することにより行う。
オルガノポリシロキサン(A−C)および充填剤(B)からなる架橋性シリコーン組成物の架橋は、SiH架橋剤(H)およびヒドロシリル化触媒(F)または過酸化物(L)を添加した後に、有利には加熱によって行う。
脂肪族炭素−炭素多重結合をさらに1分子あたり平均して1より多く有するオルガノポリシロキサン(A−D)と、充填剤(B)とからなる架橋性シリコーン組成物の架橋は、ヒドロシリル化触媒(F)を添加した後に、有利には加熱によって行う。
オルガノポリシロキサン(A−E)と充填剤(B)とからなる架橋性シリコーン組成物の架橋は、ヒドロシリル化触媒(F)を添加した後に、有利には加熱によって行う。
架橋は有利には30〜250℃、好ましくは少なくとも50℃で、特に少なくとも100℃で、有利には150〜200℃で行う。
本発明による組成物は有利にはペーストとして使用される。本発明による架橋性組成物は、有利には一方の成分が(A)および(B)以外にヒドロシリル化触媒(F)を含有し、かつ第二の成分が(A)および(B)以外にSiH架橋剤(H)を含有する貯蔵安定性のRTV−2およびLSR−組成物を製造するために特に好適である。
本発明のもう1つの対象は、有利に末端単位としてトリオルガノシロキサン基を有する線状オルガノポリシロキサンを、末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンと、1分子あたり2つのトリオルガノシリル基および/または2つの水素ジオルガノシリル基を有するケイ素化合物とから、触媒として窒化塩化リンを使用して製造するための有利な方法であり、該方法の特徴は、末端の単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンを、窒化塩化リンの存在下で縮合することにより所望の平均粘度が達成され、かつなお窒化塩化リンが含有されている間に、有利には少なくとも50m/gのBET表面積を有する充填剤の不存在下に、そのつど使用される量のオルガノポリシロキサンの質量に対して1質量%を超える量で、同様にそのつど使用される量のオルガノポリシロキサンの質量に対して0.05〜1質量%の量のヘキサオルガノジシラザンと、155〜200℃で反応させることである。
本発明による方法の場合、末端単位中ににそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有し、従来も触媒としての窒化塩化リンの存在下で縮合することによってその粘度を高めることができた任意の線状オルガノポリシロキサンを使用することができる。このようなオルガノポリシロキサンのための例は特に式
HO(SiR O)
のオルガノポリシロキサンである。
上記式中で、Rは基R、RおよびHに相応する。有利にはmは、オルガノポリシロキサンが窒化塩化リンと混合される前に25℃で最大500mm・s−1の平均的なオルガノポリシロキサンの粘度であるような値である。
しばしば使用される上記の式により記載されないが、式SiR Oの単位はその他の単位、たとえば式RSiO3/2、R SiO1/2またはSiO4/2の単位と交換されていてもよい。
しかし本発明による方法は末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有し、全ての有機基がメチル基であるオルガノポリシロキサン、つまりジオルガノポリシロキサンの使用にとって重要な意味があり得る。
本発明によりヘキサオルガノジシラザンと反応するオルガノポリシロキサンの所望の粘度がその存在下で達成され、かつヘキサオルガノジシラザンと反応するオルガノポリシロキサンがなお含有されている窒化塩化リンは、末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状のオルガノポリシロキサンの縮合を促進することができた任意の窒化塩化リンであってよい。これはたとえば五塩化リン400質量部と、塩化アンモニウム130質量部との反応により製造されたものであってよく(たとえば"Berichte der Deutschen Chemischen Gesellschaft"、57巻、1924年、第1345頁を参照のこと)、または五塩化リン2モルと塩化アンモニウム1モルとの反応により得られるものであってもよい(たとえばUS3,839,388号、1974年10月1日刊行、S. Nietzscheら、Wacker-Chemie GmbHを参照のこと)。当然のことながら、少なくとも2種類の異なった窒化塩化リンからなる混合物を使用することもできる。窒化塩化リンはそのつど、末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンのそのつどの使用量の質量に対して、有利には1〜300質量ppm、特に5〜100質量ppmの量で使用する。末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンの縮合は有利には155〜200℃、好ましくは155〜190℃、特に有利には160〜180℃で実施する。
縮合の際に形成される水の除去を容易にするために、末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンの縮合を有利には800hPa(絶対)よりも低い圧力で実施する。しかしまたこの縮合は高めた圧力で実施することもできる。
本発明による方法で使用されるヘキサオルガノジシラザンは有利には式
[RSi]NH
[式中、Rは同じか、または異なった、ハロゲン化されていてもよい1価の炭化水素基を表す]のものである。基Rも有利には基あたり最大1〜10個の炭素原子を有する。
ヘキサオルガノジシラザンとして1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンが特に有利である。本発明による方法において使用可能な重要なヘキサオルガノジシラザンはヘキサメチルジシラザンでもある。
有利にはそのつど使用される量のジオルガノポリシロキサンの質量に対してヘキサオルガノジシラザンを0.1〜1.0質量%の量で使用し、その際、0.3〜1.0質量%の量をOH含有率の制御のために有利に使用することができるが、しかしその際、その量は使用される化合物の種類に、つまりその分子量の大きさと、その組成に依存する。
ヘキサオルガノジシラザンと、末端単位中にヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンとの反応は両方の前記の反応体を混合する際に、またはその混合後に行う。ヘキサオルガノジシラザンによるSi結合ヒドロキシル基のトリオルガノシロキシ基への反応の際に形成されるアンモニアは触媒を不活性化する。
本発明による方法は段階的に、または連続的に実施することができる。有利には本発明による方法を連続的に実施する。
有利には、所望の平均粘度が達成された後、その中でSi結合ヒドロキシル基相互の縮合が行われた容器から該オルガノポリシロキサンを取り出した後に初めて、末端単位中にSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンにヘキサオルガノジシラザンを添加する。
反応時間は有利には10分〜48時間、好ましくは15分〜24時間、特に有利には20分〜20時間である。反応時間にわたってOH含有率を制御するが、しかしその際、反応時間は使用される化合物の種類、つまりその分子量の大きさとその組成に依存する。
本発明により製造される、末端単位としてトリオルガノシロキシ基を有する線状オルガノポリシロキサンは、従来公知の方法により製造されていた、末端単位としてトリオルガノシロキシ基を有する線状オルガノポリシロキサンを使用することができていた全ての目的のために、たとえば糸平滑剤として、およびオルガノポリシロキサンエラストマーの製造のために使用することができる。
以下の例で使用される窒化塩化リンは次のとおりに製造した:
テトラクロロエタン1000ml中の五塩化リン417g(2モル)と、塩化アンモニウム53.5g(1モル)とからなる混合物を12時間加熱沸騰して還流させる。こうして得られた明黄色溶液から160℃で、かつ圧力を約1.33hPa(絶対)に下げて揮発性成分を除去する。残留物として帯黄色の結晶が残留し、これは実質的に式
ClPNPClNPCl・PCl
の化合物からなる。
本発明はSi結合したOH基に対して1〜100質量ppmのOH含有率を有するポリオルガノシロキサンを使用することによって、強化充填剤を含有する、特に貯蔵安定性のシリコーン組成物を製造することができることに基づいている。このことは該ポリオルガノシロキサンを使用することにより粘度の上昇を数ヶ月にわたって防止するか、または少なくとも明らかに低減することができることを意味している。35℃までの通常の貯蔵温度においてもこれより高い温度においても粘度の上昇が低減される。
例1(本発明によらない):
実験室用混練機中で、20000mPas(25℃)の粘度を有するトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン156gを150℃に加熱し、かつBETによる比表面積300m/gおよび炭素含有率4.2質量%を有する疎水性の熱分解法シリカ110gを添加した。この高粘性の組成物を引き続き、上記のポリジメチルシロキサン141gで希釈する。150℃で真空下(10ミリバール)に混練することにより1時間以内に揮発性成分を除去した。使用されるトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンは残留するヒドロキシジメチルシロキシ末端基の割合が高かった。OH含有率は使用されるポリジメチルシロキサンに対して200質量ppmであった。
例2(本発明によらない)
例1とは異なり、60質量ppmのOH含有率を有するトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例3
例1とは異なり、5質量ppmのOH含有率を有するトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例4(本発明によらない):
例1とは異なり、0.5質量ppmのOH含有率を有するトリメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
Figure 0004571828
1〜100質量ppmのOH含有率により、予め疎水化されたシリカを使用した場合の貯蔵安定性が著しく改善されることが第1表から明らかである。
例5(本発明によらない):
実験室用混練機中に、20000mPas(25℃)の粘度を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン156gを装入し、150℃に加熱し、かつBETによる比表面積300m/gおよび炭素含有率4.2質量%を有する疎水性の熱分解法シリカ110gを添加した。この高粘性の組成物を引き続き、上記のビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン141gで希釈した。150℃で真空下(10ミリバール)に混練することにより1時間以内に揮発性成分を除去した。使用されるビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンは残留するヒドロキシジメチルシロキシ単位の割合が高かった。OH含有率は使用されるポリジメチルシロキサンに対して180質量ppmであった。
例6(本発明によらない)
例5とは異なり、50質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例7
例5とは異なり、5質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例8(本発明によらない):
例5とは異なり、0.4質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
Figure 0004571828
1〜100質量ppmのOH含有率により、予め疎水化されたシリカを使用する場合にも貯蔵安定性が著しく改善されることが第2表から明らかである。
例9(本発明によらない):
混練機中に、20000mPas(25℃)の粘度を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン156gを装入し、かつヘキサメチルジシラザン27gおよび水9.3gと混合し、引き続きBET表面積300m/gを有する熱分解法シリカ100gを混合し、100℃に加熱し、かつ引き続き1時間混練した。その後、150℃で真空下に揮発性成分を除去し、かつ引き続き20000mPasの粘度を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン141gにより希釈した。使用されるビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンは残留するヒドロキシジメチルシロキシ末端基の割合が高かった。OH含有率は使用されるポリジメチルシロキサンに対して180質量ppmであった。
例10(本発明によらない)
例9とは異なり、50質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例11
例9とは異なり、5質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例12(本発明によらない):
例9とは異なり、0.4質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
Figure 0004571828
1〜100質量ppmのOH含有率により、ポリジメチルシロキサンの存在下でシリカをインサイチューで疎水化する場合でもシリコーン組成物の貯蔵安定性の著しい改善が得られることが第3表から明らかである。
例13(本発明によらない):
実験室用混練機中に、1000000mPas(25℃)の粘度を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン156gを装入し、150℃に加熱し、かつBETによる比表面積300m/gおよび炭素含有率4.2質量%を有する疎水性の熱分解法シリカ50gを添加した。この高粘性の組成物を引き続き、上記のビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサン141gで希釈した。150℃で真空下(10ミリバール)に混練することにより1時間以内に揮発性成分を除去した。使用されるビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンは残留するヒドロキシジメチルシロキシ末端基の割合が高かった。OH含有率は使用されるポリジメチルシロキサンに対して170質量ppmであった。
例14(本発明によらない)
例13とは異なり、40質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例15
例13とは異なり、5質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
例16(本発明によらない):
例13とは異なり、0.6質量ppmのOH含有率を有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンを使用した。
Figure 0004571828
1〜100質量ppmのOH含有率により、貯蔵安定性が著しく改善されることが第4表から明らかである。
例17(本発明によらない)
例6に記載されているシリコーン組成物550gを、エチニルシクロヘキサノール0.40g、25℃で粘度300mPasおよびSiH含有率0.48%を有するジメチルシロキシ単位、メチル水素シロキシ単位およびトリメチルシロキシ単位からなるコポリマー12.7gならびに白金−sym−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体0.48gを含有し、Pt1質量%を含有する溶液と混合した。この付加架橋性シリコーン組成物を引き続き液圧プレス中、温度165℃で5分以内に、ショアーA硬度43、破断点伸び660%および引裂強さ11N/mmを有するシリコーンエラストマーシートへと架橋させた。
例18(本発明によらない)
例6に記載されているシリコーン組成物550gに2,5−ビス−(t−ブチルペルオキソ)2,5−ジメチルヘキサン1.9gを混合し、かつ該混合物を165℃で15分以内に、ショアーA硬度40、破断点伸び550%および引裂強さ10N/mmを有するシリコーンエラストマーシートへと架橋させた。
例19(例5において使用したビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンの製造)(本発明によらない)
140℃および6.7hPaに維持された長さ140cmの反応帯域を有する二軸スクリュー混練機中に、25℃で80mm/sの粘度を有するヒドロキシジメチルシロキシ末端の線状ポリジメチルシロキサン312gおよび25℃で28mm/sの粘度を有するビニルジメチルシロキシ末端の線状ポリジメチルシロキサン16.2gおよび塩化メチレン中0.5質量%の溶液の形の窒化塩化リン(ポリジメチルシロキサン混合物に対して)10質量ppmからなる混合物を毎時連続的に供給した。縮合または平衡により得られたポリオルガノシロキサンの出口管に140℃で1,−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン0.66gを毎時供給した。6時間の貯蔵時間の後、粘度20000mPasおよびOH含有率180質量ppmを有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンが得られた。
例20(例7において使用したビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンの製造)
例19とは異なって、反応温度を170℃に高め、かつ1,−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの量を毎時2.1gに増加した。12時間の貯蔵時間の後、粘度20000mPasおよびOH含有率5質量ppmを有するビニルジメチルシロキシ末端ポリジメチルシロキサンが得られた。
OH含有率はH−NMR分光分析により模範的に測定することができ、その際、SiOH基は適切な試薬により誘導される。この方法の検出限界値は0.2質量ppmである。その他の方法もSiOH含有率の測定のために使用することができる。
シリコーンエラストマー特性の特徴付けはDIN53505(ショアーA)、DIN53504−S1(引裂強さおよび破断点伸び)により行った。粘度は剪断速度0.9s−1で測定した。

Claims (12)

  1. (A)オルガノポリシロキサン化合物の質量に対してSi結合OH基1〜5質量ppmのOH含有率を有するオルガノポリシロキサン100質量部、
    (B)少なくとも50m/gの比表面積を有する充填剤1〜200質量部
    を含有するシリコーン組成物。
  2. (A−C)オルガノポリシロキサンが脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を1分子あたり平均して少なくとも1つ有する、請求項1記載のシリコーン組成物。
  3. (A−D)オルガノポリシロキサンがSi結合水素原子を1分子あたり平均して少なくとも1つ有する、請求項1記載のシリコーン組成物。
  4. (A−E)オルガノポリシロキサンがSi結合水素原子を1分子あたり平均して少なくとも1つ有し、かつ脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を1分子あたり平均して少なくとも1つ有する、請求項1記載のシリコーン組成物。
  5. さらに
    (F)ヒドロシリル化触媒および
    (H)SiH架橋剤
    を含有する、請求項2記載の架橋性シリコーン組成物。
  6. (A−D)オルガノポリシロキサンがさらに脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を1分子あたり平均して1つより多く有し、かつさらに
    (F)ヒドロシリル化触媒
    を含有する、請求項3記載の架橋性シリコーン組成物。
  7. さらに
    (F)ヒドロシリル化触媒
    を含有する、請求項4記載の架橋性シリコーン組成物。
  8. さらに
    (L)過酸化物
    を含有する、請求項2記載の架橋性シリコーン組成物。
  9. 充填剤が沈降シリカおよび/または熱分解法シリカであり、該シリカは疎水化されていてもよいシリカである、請求項1から8までのいずれか1項記載のシリコーン組成物。
  10. 請求項5から8までのいずれか1項記載の本発明による組成物を架橋することにより製造される成形体。
  11. 末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状のオルガノポリシロキサンと、1分子あたり2つのトリオルガノシリル基および/または2つの水素ジオルガノシリル基を有するケイ素化合物とから、触媒として窒化塩化リンを使用して、末端単位としてトリオルガノシロキシ基を有する線状オルガノポリシロキサンを製造する方法において、末端単位中にそれぞれ1つのSi結合ヒドロキシル基を有する線状オルガノポリシロキサンを、窒化塩化リンの存在下に縮合することにより所望の平均粘度に達し、かつなお窒化塩化リンを含有する時に、同様にそのつど使用される量のオルガノポリシロキサンの質量に対して0.05〜1質量%の量のヘキサオルガノジシラザンと155〜200℃で反応させることを特徴とする、末端単位としてトリオルガノシロキシ基を有する線状オルガノポリシロキサンを製造する方法。
  12. ヘキサオルガノジシラザンとして、1,−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンを使用する、請求項11記載の方法。
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