JP4566994B2 - エレベータの異常時制動システム - Google Patents

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Description

この発明は、かごの速度が異常になったときにかごを制動するエレベータの異常時制動システムに関するものである。
従来、特開平8−324907号公報では、エレベータのガバナの動作試験方法として、ガバナシーブからガバナロープを浮かせた状態でガバナシーブを回転させガバナを動作させる方法が提案されている。この方法では、ガバナシーブに電気ドリルを押し当て、電気ドリルの回転力でガバナシーブを回転させる。ガバナシーブには、回転計を押し当てておき、ガバナシーブの回転速度を測定する。このようにして、ガバナを強制的に動作させ、ガバナが動作したときのガバナシーブの回転速度を回転計により確認する。
また、近年のエレベータの省スペース化の要求に伴い、特開2001−354372号公報には、非常止め装置を動作させるためのかごの速度を昇降路の終端部近傍で連続的に小さくして、非常止め動作時の制動距離を昇降路の終端部近傍で短縮するようにしたエレベータ装置が示されている。これにより、昇降路の高さ方向の長さを短くすることができる。このエレベータ装置では、非常止め装置が動作するときのかごの速度がかごの位置によって異なるので、かごの位置を変えながらガバナの動作試験を行う必要がある。
しかし、ガバナシーブを電気ドリルで回転させる上記の方法では、ガバナシーブの回転速度のみを測定しているので、かごの位置を変える度ごとにかごの位置を確認しなければならず、ガバナの動作試験に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、かごを制動させるための制動部の動作試験を容易にかつ正確に行うことができるエレベータの異常時制動システムを得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの異常時制動システムは、かごの位置及び速度を検出する検出部、昇降路の終端部に隣接する所定区間において終端部に向かって小さくなるように設定された過速度設定レベルを記憶する記憶部を有し、検出部からの情報により得られたかごの検出位置において、かごの検出速度が過速度設定レベルを超えたときに作動信号を出力する制御部、作動信号の入力により作動され、かごを制動するための制動部、及び制御部からの情報により、検出位置と、この検出位置における過速度設定レベルとを表示する表示部を備えている。
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を模式的に示す構成図、
図2は図1の制御装置を示すブロック図、
図3は図2の記憶部に記憶されたかご速度異常判断基準を示すグラフ、
図4は図1の非常止め装置を示す正面図、
図5は図4の非常止め装置の連結部分を示す斜視図、
図6は図1のロープキャッチ装置を示す構成図、
図7は図6の電磁アクチュエータを示す断面図、
図8はこの発明の実施の形態2によるエレベータの異常時制動システムの制御装置を示すブロック図、
図9はこの発明の実施の形態3によるエレベータの異常時制動システムの制御装置の制御方法を示す説明図、
図10はこの発明の実施の形態5によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図、
図11はこの発明の実施の形態6によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図、
図12は、この発明の実施の形態7によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図、
図13は図12のロープキャッチ装置が作動された状態を示す構成図、
図14はこの発明の実施の形態8によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す正面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を模式的に示す構成図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2が設置されている。かご3は、かごガイドレール2に案内されて昇降路1内を昇降される。昇降路1の上端部には、かご3及び釣合おもり6を昇降させる駆動装置である巻上機4が配置されている。巻上機4の駆動シーブ4aには、主ロープ5が巻き掛けられている。かご3及び釣合おもり6は、主ロープ5により昇降路1内に吊り下げられている。巻上機4には、駆動シーブ4aの回転を制動する制動部であるブレーキ装置(図示せず)が設けられている。
かご3には、かご3をかごガイドレール2に対して制動するための非常止め装置(制動部)7がかごガイドレール2に対向して搭載されている。非常止め装置7は、かご3の下部に配置されている。かご3は、非常止め装置7の作動により非常制動される。
また、昇降路1の上端部には、回転可能なガバナシーブ8が設けられている。ガバナシーブ8には、かご3の昇降に同期して移動するガバナロープ9が巻き掛けられている。ガバナロープ9の両端部は、非常止め装置7に接続されている。昇降路1の下端部には、ガバナロープ9が巻き掛けられた張り車10が設けられている。
ガバナシーブ8には、かご3の位置及び速度を検出するための検出部であるエンコーダ11が設けられている。また、昇降路1内には、エレベータの異常時制動システムの動作を制御する制御部である異常時制動システム制御装置12(以下、単に「制御装置12」という)が設けられている。エンコーダ11は、制御装置12に電気的に接続されている。制御装置12では、エンコーダ11から得られた測定信号に基づいてかご3の位置及び速度が求められる。この例では、制御装置12において、エンコーダ11からの測定信号に基づいてかご3の位置が求められ、かご3の位置を微分することによりかご3の速度が求められるようになっている。制御装置12は、かご3の速度が異常になったときに電気信号である作動信号を出力するようになっている。
制御装置12は、かご3の速度の異常の有無を判断する処理部(コンピュータ)13と、エンコーダ11からの測定信号の入力、及び処理部13による演算結果の出力のための入出力部であるI/Oポート14とを有している。制御装置12では、処理部13によりかご3の速度に異常があると判断されたときに、電気信号である作動信号がI/Oポート14から出力されるようになっている。
ガバナシーブ8の近傍には、ガバナロープ9を拘束するための制動部であるロープキャッチ装置(ロープ拘束装置)15が設けられている。また、ロープキャッチ装置15には、コンデンサ(図示せず)が電気的に接続されている。コンデンサには、ロープキャッチ装置15の作動電力を供給するための電荷が予め蓄えられている。
制御装置12は、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15へ選択的に作動信号を出力するようになっている。巻上機4のブレーキ装置は、制御装置12からの作動信号の入力により、給電が停止されて作動される。駆動シーブ4aは、ブレーキ装置の作動により制動される。ロープキャッチ装置15は、制御装置12からの作動信号の入力により、コンデンサから作動電力が供給されて作動される。ガバナロープ9は、ロープキャッチ装置15の作動により拘束される。
図2は、図1の制御装置12を示すブロック図である。図において、I/Oポート14には、エンコーダ11からの測定信号がかご3の位置情報71及び速度情報72として常時入力される。また、I/Oポート14からは、巻上機4のブレーキ装置へ作動信号73を、ロープキャッチ装置15へ作動信号74を選択的に出力可能になっている。さらに、I/Oポート14には、処理部13からの特定の演算結果を表示するための表示部であるディスプレイ75が電気的に接続されている。
処理部13は、かご3の速度の異常の有無を検出するための基準となるかご速度異常判断基準(設定データ)が予め記憶された記憶部(メモリ)76と、エンコーダ11及び記憶部76のそれぞれの情報によりかご3の速度の異常の有無を検出する演算部(CPU)77とを有している。記憶部76は、ROM78及びRAM79を有している。かご速度異常判断基準は、ROM78に記憶されている。
図3は、図2の記憶部13に記憶されたかご速度異常判断基準を示すグラフである。図において、昇降路1内には、最上階(一方の終端部)と最下階(他方の終端部)との間をかご3が昇降される昇降区間が設けられている。昇降区間には、最上階及び最下階のそれぞれに隣接し、かつ通常運転時にかご3が加減速される所定の区間である加減速区間と、各加減速区間の間でかご3が一定の速度(定格速度)で移動される定速区間とが設けられている。
かご速度異常判断基準には、かご3の速度の異常のレベルを判断するための3段階の設定レベルがかご3の位置に対応させて設定されている。即ち、かご速度異常判断基準には、通常運転時のかご3の速度としての通常速度設定レベル(通常速度パターン)17と、通常速度設定レベル17よりも大きな値とされた第1過速度設定レベル(第1過速度パターン)18と、第1過速度設定レベル18よりも大きな値とされた第2過速度設定レベル(第2過速度パターン)19とが、それぞれかご3の位置に対応させて設定されている。
通常速度設定レベル17、第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19は、定速区間では一定値となるように、加減速区間では最上階及び最下階に向かって連続的に小さくなるようにそれぞれ設定されている。また、第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19は、加減速区間の終端部に近い側で、かご3の定格速度よりも小さな値となるように設定されている。
即ち、記憶部76には、通常速度設定レベル17、第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19がかご速度異常判断基準としてかご3の位置に対応させて記憶されている。
演算部77は、求められたかご3の速度が第1過速度設定レベル18を超えたときに巻上機4のブレーキ装置へ作動信号73を出力し、かご3の速度が第2過速度設定レベル19を超えたときに、ロープキャッチ装置15へ作動信号74を出力するようになっている。巻上機4のブレーキ装置への作動信号73の出力は、作動信号74が出力されているときにも保持されている。なお、演算部77は、ロープキャッチ装置15の作動を解除して通常状態に復帰させる際に、電気信号である復帰信号をロープキャッチ装置15へ出力するようになっている。ロープキャッチ装置15は、復帰信号の入力によりコンデンサからの復帰電力が供給されて復帰される。
ディスプレイ75には、エンコーダ11からの情報により得られたかご3の検出位置、かご3の検出位置における第1過速度設定レベル18の値、及びかご3の検出位置における第2過速度設定レベル19の値が表示されるようになっている。
図4は、図1の非常止め装置7を示す正面図である。また、図5は、図4の非常止め装置7の連結部分を示す斜視図である。図において、各非常止め装置7は、かごガイドレール2に対して接離可能な制動部材である楔20と、かご3のガバナロープ9に対する変位によりかご3に対して楔20を変位させるリンク機構である回動レバー21と、回動レバー21により変位される楔20をかごガイドレール2に接する方向へ案内する案内部であるくわえ金22とを有している。
各楔20は、くわえ金22の下方に配置されている。各楔20には、かごガイドレール2に接触する摩擦材23が貼られている。各楔20の下端部には、楔20から下方へ延びる取付部24が固定されている。
かご3の下端部には、水平に延びる連結軸25が回転自在に設けられている。各回動レバー21の一端部は、連結軸25の両端部に固定されている(図5)。各回動レバー21の他端部には、回動レバー21の長手方向へ延びる長穴26が設けられている。各回動レバー21は、長穴26がくわえ金22の下方に配置されるように、かご3の下端部に設けられている。各取付部24は、各長穴26にスライド可能に装着されている。
一方の回動レバー21には、ガバナロープ9の両端部が接続された引上棒27が回動可能に連結されている(図4,5)。引上棒27は、上下方向へ延びている。各回動レバー21は、引上棒27のかご3に対する変位により、連結軸25の軸線を中心に回動されるようになっている。各楔20は、回動レバー21の他端部の上方への回動によりくわえ金22に近づく方向へ変位される。
くわえ金22は、かご3の下端部に設けられた凹部29内に配置されている。また、くわえ金22は、かごガイドレール2を挟むように配置されたスライド用部材30及び押し付け用部材31を有している。スライド用部材30及び押し付け用部材31は、凹部29内に固定された支持部材32により支持されている。
スライド用部材30には、楔20をスライド可能に保持する傾斜部33が設けられている。傾斜部33は、かごガイドレール2との間隔が上方で小さくなるようにかごガイドレール2に対して傾斜されている。なお、スライド用部材30は、支持部材32に固定されている。
押し付け用部材31は、弾性体である支持ばね34を介して支持部材32に支持されている。押し付け用部材31には、かごガイドレール2に接触する摩擦材35が貼られている。
楔20は、傾斜部33に沿って上方へスライドされることにより、かごガイドレール2に接する方向へ変位され、かごガイドレール2とスライド用部材30との間に押し込まれるようになっている。かご3は、かごガイドレール2とスライド用部材30との間への楔20の押し込みにより、かごガイドレール2に対して図の左方へ変位されるようになっている。これにより、楔20及び押し付け用部材31は、互いに近づく方向へ変位され、かごガイドレール2を挟み付けるようになっている。楔20及び押し付け用部材31がかごガイドレール2に押し付けられることにより、かご3に対する制動力が発生するようになっている。
なお、かご3の下端部には、各楔20が下方へ変位される方向へ連結軸25を付勢するひねりばね(図示せず)が設けられている。これにより、各非常止め装置7の誤動作が防止される。また、かご3の下端部には、回動レバー21の下方への回動を規制するストッパ36が固定されている。これにより、傾斜部33からの楔20の外れが防止される。
図6は、図1のロープキャッチ装置15を示す構成図である。図において、ロープキャッチ装置15は、ガバナシーブ8が設けられた枠体41に支持されている。また、ロープキャッチ装置15は、ガバナロープ9を拘束する拘束位置とガバナロープ9の拘束を解除する開放位置との間で変位可能な拘束部である押し付けシュー42と、拘束位置と開放位置との間で押し付けシュー42を変位させる駆動力を発生する電磁アクチュエータ43と、電磁アクチュエータ43と押し付けシュー42とを連結し、電磁アクチュエータ43の駆動力を押し付けシュー42に伝達する連結機構部44とを有している。
枠体41上には、電磁アクチュエータ43が取り付けられた取付部材45が固定されている。取付部材45は、電磁アクチュエータ43を載せた水平部46と、水平部46の端部から上方へ延びる垂直部47とを有している。
押し付けシュー42は、ガバナシーブ8の外周に対向する接触面を有する摩擦材である。また、押し付けシュー42は、拘束位置にあるときにガバナロープ9を介してガバナシーブ8に押し付けられ、開放位置にあるときにガバナロープ9から開離される。
電磁アクチュエータ43は、制御装置12からの作動信号74の入力により作動され、押し付けシュー42を拘束位置へ変位させるようになっている。また、電磁アクチュエータ43は、制御装置12からの復帰信号の入力により復帰され、押し付けシュー42を開放位置へ変位させるようになっている。
連結機構部44は、電磁アクチュエータ43の駆動により往復動される可動ロッド48と、押し付けシュー42が設けられ、可動ロッド48の往復動により拘束位置と開放位置との間で押し付けシュー42を変位させる変位レバー49とを有している。
変位レバー49の一端部(下端部)は枠体41に回動可能に取り付けられ、変位レバー49の他端部(上端部)は可動ロッド48にスライド可能に取り付けられている。また、押し付けシュー42は、変位レバー49の中間部に回動可能に取り付けられている。変位レバー49は、可動ロッド48の前進により押し付けシュー42が開放位置へ変位される方向へ回動され、可動ロッド48の後退により押し付けシュー42が拘束位置へ変位される方向へ回動されるようになっている。
可動ロッド48は、電磁アクチュエータ43から水平方向へ延び、垂直部47を摺動可能に貫通している。また、可動ロッド48の先端部には、第1のばね接続部51が固定されている。変位レバー49の上端部及び第1のばね接続部51間には、拘束位置にあるときの押し付けシュー42をガバナシーブ8側に押し付けるための弾性体である押しばね52が接続されている。
可動ロッド48の電磁アクチュエータ43と垂直部47との間の部分には、第2のばね接続部53が固定されている。垂直部47及び第2のばね接続部53間には、電磁アクチュエータ43の負荷を軽減するための弾性体である調整ばね54が接続されている。調整ばね54は、可動ロッド48の往復動に対して押しばね52の付勢の向きと逆向きに付勢されるように調整されている。これにより、押し付けシュー42が拘束位置にあるときの電磁アクチュエータ43の負荷の大きさと、押し付けシュー42が開放位置にあるときの電磁アクチュエータ43の負荷の大きさとの間に、大きな差が生じることを防止している。
可動ロッド48の変位レバー49の上端部と垂直部47との間の部分には、変位レバー49の上端部がスライドされる範囲を規制するストッパ55が固定されている。ストッパ55は、可動ロッド48が前進されるときに変位レバー49の他端部を押しながら、押し付けシュー42が開放位置へ変位される方向へ変位レバー49を回動させるようになっている。
図7は、図6の電磁アクチュエータ43を示す断面図である。図において、電磁アクチュエータ43は、可動ロッド48の後端部に固定された可動鉄心(可動部)56と、可動鉄心56を変位させる駆動部57とを有している。
可動鉄心56は、押し付けシュー42が拘束位置でガバナロープ9を拘束する作動位置と、押し付けシュー42が開放位置に変位されガバナロープ9の拘束を解除する解除位置との間で変位可能になっている。
駆動部57は、可動鉄心56の変位を規制する一対の規制部58,59と各規制部58,59を互いに連結する側壁部60とを含む固定鉄心61と、固定鉄心61内に収容され、通電により一方の規制部58に接する方向へ可動鉄心56を変位させる解除用コイルである第1コイル62と、固定鉄心61内に収容され、通電により他方の規制部59に接する方向へ可動鉄心56を変位させる作動用コイルである第2コイル63と、第1コイル62及び第2コイル63の間に配置された環状の永久磁石64とを有している。
一方の規制部58には、可動ロッド48が通された通し穴65が設けられている。可動鉄心56は、解除位置にあるときに一方の規制部58に当接され、作動位置にあるときに他方の規制部59に当接されるようになっている。
第1コイル62及び第2コイル63は、可動鉄心56を囲む環状の電磁コイルである。また、第1コイル62は永久磁石64と一方の規制部58との間に配置され、第2コイル63は永久磁石64と他方の規制部59との間に配置されている。
可動鉄心56が一方の規制部58に当接されている状態では、磁気抵抗となる空間が可動鉄心56と他方の規制部59との間に存在するので、永久磁石64の磁束量は、第2コイル63側よりも第1コイル62側で多くなり、可動鉄心56は一方の規制部58に当接されたまま保持される。
また、可動鉄心56が他方の規制部59に当接されている状態では、磁気抵抗となる空間が可動鉄心56と一方の規制部58との間に存在するので、永久磁石64の磁束量は、第1コイル62側よりも第2コイル63側で多くなり、可動鉄心56は他方の規制部59に当接されたまま保持される。
第2コイル63には、I/Oポート13(図1)からの作動信号74が電磁アクチュエータ43に入力されることにより、コンデンサに蓄えられた電力が供給されるようになっている。また、第2コイル63は、一方の規制部58への可動鉄心56の当接を保持する力に逆らう磁束をコンデンサからの電力の供給により発生するようになっている。また、第1コイル62には、処理部14からの復帰信号が電磁アクチュエータ43に入力されることにより、コンデンサに蓄えられた電力が供給されるようになっている。また、第1コイル62は、他方の規制部59への可動鉄心56の当接を保持する力に逆らう磁束をコンデンサからの電力の供給により発生するようになっている。
次に、動作について説明する。通常運転時には、押し付けシュー42は、可動ロッド48の前進により開放位置に変位されている(図6)。また、各非常止め装置7の楔20は、かごガイドレール2から開離されている(図4)。
かご3の速度が異常に上昇し第1過速度設定レベル18(図3)を超えると、制御装置12から巻上機4のブレーキ装置へ作動信号73が出力され、ブレーキ装置が作動する。これにより、駆動シーブ4aが制動され、かご3が制動される。
巻上機4のブレーキ装置が作動したにもかかわらず、例えば主ロープ5の切断等によりかご3の速度が上昇し続け、第2過速度設定レベル19(図3)を超えたときには、制御装置12からロープキャッチ装置15へ作動信号74が出力される。これにより、コンデンサに蓄えられた電力が第2コイル63へ瞬時に供給される。これにより、可動ロッド48は後退され、変位レバー49が図5の反時計回りに回動される。この後、押し付けシュー42は、ガバナロープ9を介してガバナシーブ8に押し付けられ、拘束位置へ変位される。これにより、ガバナロープは、ロープキャッチ装置15により拘束される。押し付けシュー42が拘束位置に変位されている状態では、可動鉄心56は他方の規制部59に当接され保持されている。
ロープキャッチ装置15によるガバナロープ9の拘束により、ガバナロープ9は、異常速度で降下するかご3に対して上方へ変位され、楔20がくわえ金22に対して近づく方向、即ち上方へ変位される。このとき、楔20は、傾斜部33をスライドされながらかごガイドレール2に接する方向へ変位される。この後、楔20及び押し付け用部材31は、かごガイドレール2に接触して押し付けられる。楔20は、かごガイドレール2への接触により、さらに上方へ変位されてかごガイドレール2とスライド用部材30との間に噛み込む。これにより、楔20及び押し付け用部材31とかごガイドレール2との間に大きな摩擦力が発生し、かご3が制動される。
かご3の制動を解除するときには、かご3を上昇させた後、制御装置12からロープキャッチ装置15へ復帰信号を出力する。これにより、コンデンサに蓄えられた電力が第1コイル62へ瞬時に供給される。これにより、可動ロッド48が前進される。この後、変位レバー49は、ストッパ55に当接され、図5の時計回りに回動される。これにより、押し付けシュー42が開放位置へ変位され、ガバナロープ9の拘束は解除される。
次に、エレベータの異常時制動システムの動作試験の手順について説明する。まず、ガバナシーブ8からガバナロープ9を浮かせて、ガバナシーブ8をフリーの状態にする。この後、ガバナシーブ8に電気ドリル等の回転装置を押し付けてガバナシーブ8を回転させる。また、ガバナシーブ8に回転計を押し付けて、ガバナシーブ8の回転速度を計測する。
回転装置によりガバナシーブ8を回転させると、ディスプレイ75には、エンコーダ11により検出されるかご3の検出位置と、この検出位置での第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19のそれぞれの値とが表示される。ディスプレイ75に表示されるかご3の検出位置は、ガバナロープ9をガバナシーブ8から浮かせて計測しているため、ほとんどの場合、実際のかご3の位置と異なっている。
この後、ディスプレイ75の表示及び回転計を見ながら、ガバナシーブ8の回転速度を上げていき、かご3の検出位置に対応するガバナシーブ8の回転速度が第1過速度設定レベル18の値を超えると、作動信号73が制御装置12から巻上機4のブレーキ装置へ出力される。このとき、ディスプレイ75に表示された第1過速度設定レベル18の値と回転計により計測されたガバナロープ8の回転速度の値とを比較することにより、巻上機4のブレーキ装置の動作の異常の有無を確認する。即ち、第1過速度設定レベル18の値と回転計によるガバナシーブ8の回転速度の値との差が許容範囲内にある場合に、巻上機4のブレーキ装置の動作を正常とし、許容範囲内から外れている場合に、巻上機4のブレーキ装置の動作を異常とする。
この後、ガバナシーブ8の回転速度をさらに上げていき、かご3の検出位置に対応するガバナシーブ8の回転速度が第2過速度設定レベル19の値を超えると、作動信号74が制御装置12からロープキャッチ装置15へ出力される。このとき、ディスプレイ75に表示された第2過速度設定レベル19の値と回転計により計測されたガバナロープ8の回転速度の値とを比較することにより、ロープキャッチ装置15の動作の異常の有無を確認する。即ち、第2過速度設定レベル19の値と回転計によるガバナシーブ8の回転速度の値との差が許容範囲内にある場合に、ロープキャッチ装置15の動作を正常とし、許容範囲内から外れている場合に、ロープキャッチ装置15の動作を異常とする。
この後、ガバナロープ9をガバナシーブ8に巻き掛け、かご3の検出位置を実際のかご3の位置と一致させて、異常時制動システムの動作試験が完了する。
このようなエレベータの異常時制動システムでは、エンコーダ11により検出されたかご3の検出位置と、その検出位置での第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19のそれぞれの値とがディスプレイ75に表示されるようになっているので、第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19がかご3の位置に応じて連続的に変化するように設定されている場合であっても、システムの動作試験時において、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15のそれぞれが動作するときの各設定レベルの値を容易にかつ正確に確認することができる。従って、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15が動作するタイミングを容易にかつ正確に確認することができ、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるエレベータの異常時制動システムの制御装置12を示すブロック図である。図において、I/Oポート14には、エンコーダ11からの位置情報71がI/Oポート14へ入力可能な通常モードと、かご3の位置情報として所望の設定情報81をI/Oポート14へ入力可能な試験モードとの間で切り替え可能な切替スイッチ82が電気的に接続されている。
通常モードでは、エンコーダ11からの位置情報71が常時入力される。また、通常モードでは、位置情報71から得られたかご3の検出位置と、その検出位置での第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19のそれぞれの値とがディスプレイ75に表示されるようになっている。従って、ガバナシーブ8が回転されると、その回転に応じてディスプレイ75に表示される値は変化する。
試験モードでは、I/Oポート14に入力された設定情報81から得られたかご3の設定位置と、その設定位置での第1過速度設定レベル18及び第2過速度設定レベル19のそれぞれの値とがディスプレイ75に表示されるようになっている。従って、ガバナシーブ8が回転されても、ディスプレイ75に表示される値は変化せず固定される。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
次に、異常時制動システムの動作試験の手順について説明する。まず、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15を作動させたいかご3の位置に対応する設定情報81をI/Oポート14に入力し、設定情報81を記憶部76に記憶させる。
この後、実施の形態1と同様にしてガバナシーブ8を回転装置により回転させ、ガバナシーブ8の回転速度の回転速度を上昇させながら巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15を順に作動させる。巻上機4のブレーキ装置が作動されたときには、回転計によるガバナシーブ8の回転速度と第1過速度設定レベル18の値との差が許容範囲内にあるか否かを確認し、ロープキャッチ装置15が作動されたときには、回転計によるガバナシーブ8の回転速度と第2過速度設定レベル19の値との差が許容範囲内にあるか否かを確認する。
この後、設定情報81の値を変えて上記の手順で再度試験を行う。この試験を繰り返すことにより、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15のそれぞれの動作の異常の有無をかご3の設定位置ごとに確認する。
この後、ガバナロープ9をガバナシーブ8に巻き掛けた後、切替スイッチ82により制御装置12のモードを試験モードから通常モードに切り替える。
このようなエレベータの異常時制動システムでは、制御装置12が、エンコーダ11からの位置情報71に基づいてかご3の位置を取得可能な通常モードと、外部から入力された所望の設定情報81に基づいてかご3の位置を取得可能な試験モードとの間で切り替え可能になっているので、制御装置12を試験モードにすることにより、ガバナシーブ8の回転に関係なく、かご3の位置を制御装置12に自由に設定することができる。これにより、かご3の位置の設定が容易になり、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置15のそれぞれの動作の試験をさらに容易に行うことができる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3によるエレベータの異常時制動システムの制御装置12の制御方法を示す説明図である。図において、制御装置12は、かご3の速度が通常速度設定レベル17となるようにかご3を走行させる通常モードと、昇降路1の終端部から所定の距離xだけ離れたサンプル位置における第1過速度設定レベル18の値と同一速度であるサンプル速度Vos(x)でかご3を走行させる試験モードとの間で切り替え可能になっている。また、制御装置12は、試験モードにおいて、サンプル位置よりも昇降路1の終端部から離れた作動位置(この例では、昇降路1の中間位置M)をかご3が通過するときに、I/Oポート14から巻上機4のブレーキ装置へ作動信号73を強制的に出力するようになっている。これにより、ブレーキ装置が作動され、かご3が制動されて停止する。なお、サンプル位置は、加減速区間内に設定される。
ディスプレイ75は、昇降路1の中間位置Mから距離xだけ離れた模擬終端位置におけるかご3の速度VBOSを表示するようになっている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
次に、異常時制動システムの動作試験の手順について説明する。まず、制御装置12の制御を通常モードから試験モードに切り替えて、サンプル速度Vos(x)でかご3を走行させる。
この後、かご3が昇降路1の中間位置Mに達したときに、ブレーキ装置が動作される。これにより、駆動シーブ4aが制動され、かご3が停止される。即ち、かご3がサンプル位置でブレーキ装置により制動されたときのかご3の挙動を昇降路1の中間部で模擬的に再現する。このとき、ディスプレイ75には、模擬終端位置でのかご3の速度VBOSが表示される。
この後、ディスプレイ75に表示されたかご3の速度VBOSが昇降路1の底部に設置された緩衝器の緩衝能力の許容範囲内であるか否かを確認する。
このようなエレベータの異常時制動システムでは、通常運転時のかご3の速度でかご3を走行させる通常モードと、昇降路1の終端部から所定の距離xだけ離れたサンプル位置における第1過速度設定レベル18の値と同一速度であるサンプル速度Vos(x)でかご3を走行させる試験モードとの間で切り替え可能になっており、試験モードにおいて、昇降路1の中間位置Mをかご3が通過するときに、制御装置12から巻上機4のブレーキ装置へ作動信号73を強制的に出力するようになっているので、昇降路1の終端部近傍でのかご3の挙動を昇降路1の中間部で再現することができ、緩衝器に直接衝突させなくても巻上機4のブレーキ装置の動作の調整を行うことができる。
また、ディスプレイ75には、中間位置Mから距離xだけ離れた模擬終端位置でのがご3の速度VBOSが表示されるようになっているので、緩衝器に衝突するときのかご3の速度を容易にかつ正確に確認することができ、巻上機4のブレーキ装置の動作試験をさらに容易にかつ正確に行うことができる。
なお、上記の例では、サンプル位置における第1過速度設定レベル18の値と同一の速度でかご3が走行され、昇降路1の中間位置Mで巻上機4のブレーキ装置が動作するようになっているが、サンプル位置における第2過速度設定レベル19の値と同一の速度であるサンプル速度VTR(x)でかご3を走行させ、がご3が昇降路1の中間位置Mを通過するときに、制御装置12からロープキャッチ装置15へ強制的に作動信号74を出力させ、ロープキャッチ装置15を動作させるようにしてもよい。
このようにすれば、昇降路1の終端部近傍でのかご3の挙動を昇降路1の中間部で再現することができ、ロープキャッチ装置15の動作によるかご3の制動状態を昇降路1の中間部で確認することができる。従って、ロープキャッチ装置15についての動作試験も容易にかつ正確に行うことができる。
また、上記のロープキャッチ装置15の動作試験を行う場合、中間位置Mから距離xだけ離れた模擬終端位置でのかご3の速度をディスプレイ75に表示するようにしてもよい。これにより、緩衝器に衝突するときのかご3の速度を容易にかつ正確に確認することができ、ロープキャッチ装置15の動作試験をさらに容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態4.
なお、上記の例では、中間位置Mから距離xだけ離れた模擬終端位置でのかご3の速度VBOSがディスプレイ75に表示されるようになっているが、中間位置Mからブレーキ装置の動作によってかご3が停止されるまでの距離DSOSをディスプレイ75に表示するようにしてもよい。
これにより、巻上機4のブレーキ装置の動作により昇降路1の終端部へのかご3の衝突を防止することができるか否かを昇降路1の中間部で容易にかつ正確に確認することができ、巻上機4のブレーキ装置の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。従って、ブレーキ装置の動作及び制動力の調整を容易にかつ正確に行うことができる。
また、ロープキャッチ装置15の動作によってかご3が停止されるまでの距離をディスプレイ75に表示するようにしてもよい。これにより、ロープキャッチ装置15の動作試験も容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図である。図において、取付部材45には、電磁アクチュエータ81が取り付けられている。電磁アクチュエータ81は、押し付けシュー42にガバナロープ9を拘束させる作動位置とガバナロープ9の拘束を解除させる解除位置との間で変位可能な可動部82と、可動部82を作動位置へ付勢する付勢部である押しばね83と、押しばね83の付勢に逆らって解除位置へ可動部82を変位させる電磁マグネット84とを有している。電磁マグネット84は、水平部46上に取り付けられている。
可動部82は、電磁マグネット84への通電により電磁マグネット84に吸引される可動板85と、可動板85に固定され、電磁マグネット84及び垂直部47を摺動可能に貫通する可動ロッド86とを有している。
可動ロッド86の先端部は、リンク87を介して変位レバー49の上端部に連結されている。リンク87は、可動ロッド86及び変位レバー49のそれぞれに回動可能に連結されている。可動ロッド86の電磁マグネット84と垂直部47との間の部分には、ばね接続部88が固定されている。押しばね83は、ばね接続部88及び垂直部47間に接続されている。
ここで、変位レバー49は、可動ロッド86の往復動により回動される。従って、可動ロッド86及び変位レバー49のそれぞれの変位の違いにより可動ロッド86と変位レバー49との間の位置関係に変化が生じる。この変化を許容するために、可動ロッド86及び変位レバー49間にはリンク87が連結されている。
電磁アクチュエータ81は、制御装置12からの作動信号の入力により作動されるようになっている。電磁アクチュエータ81は、電磁マグネット84への通電が停止されることより作動される。電磁アクチュエータ81の作動により、可動部82は、後退されて作動位置へ変位される。これにより、押し付けシュー42は、拘束位置へ変位される。
また、電磁アクチュエータ81の作動は、制御装置12からの復帰信号の入力により解除されるようになっている。電磁アクチュエータ81は、電磁マグネット84に通電されることにより復帰される。電磁アクチュエータ81の作動の解除により、可動部82は、前進されて解除位置へ変位される。これにより、押し付けシュー42は、開放位置へ変位される。なお、連結機構部89は、リンク87及び変位レバー49を有している。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、ロープキャッチ装置の動作について説明する。通常運転時には、制御装置12からの復帰信号が電磁アクチュエータ81に継続的に入力されており、電磁マグネット84への通電状態が保持されている。この状態では、可動部82は解除位置にあり、押し付けシュー42によるガバナロープ9の拘束が解除されている。
制御装置12からの作動信号が電磁アクチュエータ81に入力されると、電磁マグネット84への通電が停止される。これにより、電磁マグネット84による可動板85の吸着が解除され、可動部82が押しばね83の付勢により後退されて作動位置へ変位される。これにより、押し付けシュー42が拘束位置へ変位され、ガバナロープ9が拘束される。この後の動作は、実施の形態1と同様である。
復帰時には、制御装置12から電磁アクチュエータ81へ復帰信号を出力させ、電磁マグネット84に通電させる。これにより、可動部82が前進され、押し付けシュー94が開放位置へ変位される。これにより、ガバナロープ9の拘束は、解除される。
このように、電磁アクチュエータ81によりロープキャッチ装置が作動されるエレベータの異常時始動システムであっても、実施の形態1〜4に示す制御装置12を適用することにより、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態6.
図11は、この発明の実施の形態6によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図である。図において、枠体41の下端部には、枠体41から下方へ延びる固定部材91が固定されている。固定部材91には、高摩擦材である受け部92が貼られている。また、枠体41には、略への字状の変位レバー93の上端部が回動可能に連結されている。
変位レバー93の中間部には、受け部92に対して接離する方向へ変位可能な押さえ部材である押し付けシュー94が回動可能に設けられている。押し付けシュー94は、変位レバー93の回動により、ガバナロープ9を介して受け部92に押し付けられる拘束位置と、ガバナロープ9から開離される開放位置との間を変位可能になっている。押し付けシュー94のガバナロープ9に接触する部分は、高摩擦材となっている。
枠体41の下方には、突出部95を有するアクチュエータ支持部材96が固定されている。アクチュエータ支持部材96には、実施の形態1と同様の構成の電磁アクチュエータ43が支持されている。電磁アクチュエータ43からは、可動鉄心56に固定された可動ロッド97が水平に延びている。可動ロッド97は、突出部95を摺動可能に貫通している。
可動ロッド97には、変位レバー93の下端部がスライド可能に設けられている。また、可動ロッド97の先端部には、変位レバー93の下端部がスライドされる範囲を規制するストッパ98が固定されている。可動ロッド97の変位レバー93の下端部と突出部95との間の部分には、ばね接続部99が固定されている。
変位レバー93の下端部及びばね接続部99間には、拘束位置にあるときの押し付けシュー94を受け部92側に押し付けるための弾性体である押しばね100が接続されている。また、突出部95及びばね接続部99間には、電磁アクチュエータ43の負荷を軽減するための弾性体である調整ばね101が接続されている。
電磁アクチュエータ43は、制御装置12からの作動信号の入力により作動されるようになっている。可動ロッド97は、電磁アクチュエータ43の作動により前進され、押し付けシュー94を拘束位置へ変位させるようになっている。また、可動ロッド97は、電磁アクチュエータ43への復帰信号の入力により、後退されるようになっている。押し付けシュー94は、可動ロッド97の後退により開放位置へ変位される。
なお、拘束部102は、受け部92及び押し付けシュー94を有している。また、連結機構部103は、可動ロッド97及び変位レバー93を有している。さらに、他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、ロープキャッチ装置の動作について説明する。通常運転時では、可動ロッド97が後退されて押し付けシュー94は開放位置に配置されている。
制御装置12からの作動信号が電磁アクチュエータ43に入力されると、可動ロッド97が前進されながら変位レバー93が回動され、押し付けシュー94が拘束位置へ変位される。これにより、ガバナロープ9は、受け部92と押し付けシュー94との間に挟まれて拘束される。この後の動作は実施の形態1と同様である。
復帰時には、制御装置12から復帰信号を出力させ、可動ロッド97を後退させる。これにより、押し付けシュー94が開放位置へ変位され、ガバナロープ9の拘束は解除される。
このように、ロープキャッチ装置の拘束部102がガバナロープ9を両側から挟むタイプのエレベータの異常時始動システムであっても、実施の形態1〜4に示す制御装置12を適用することにより、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態7.
図12は、この発明の実施の形態7によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す構成図である。また、図13は、図12のロープキャッチ装置が作動された状態を示す構成図である。図において、ガバナロープ9の近傍には、固定部材111が固定されている。固定部材111の側面には、高摩擦材である受け部112が貼られている。
昇降路1内には、水平軸113が固定されている。水平軸113は、受け部112とほぼ同一の高さに配置されている。水平軸113には、伸縮可能な弾性伸縮体114の一端部が回動可能に設けられている。弾性伸縮体114の他端部には、受け部112に対して接離する方向へ変位可能な押し付けシュー115が回動可能に設けられている。押し付けシュー115は、ガバナロープ9を介して受け部112に押し付けられる拘束位置(図13)と、ガバナロープ9から開離されてガバナロープ9の拘束が解除される開放位置(図12)との間で、弾性伸縮体114の水平軸113を中心とした回動により変位されるようになっている。
弾性伸縮体114は、押し付けシュー115が拘束位置にあるときに、受け部112の反力により縮められる。
弾性伸縮体114の長さは、押し付けシュー115の下端部が受け部112の上面に当たらないように回動され、かつ、弾性伸縮体114がほぼ水平になったときに、水平軸113と受け部112との間で縮むように調整されている。また、弾性伸縮体114は、押し付けシュー115が設けられた伸縮ロッド116と、拘束位置にあるときの押し付けシュー115を受け部112側へ付勢するための押しばね117とを有している。
伸縮ロッド116は、水平軸113に回動可能に設けられた第1の接続部118と、押し付けシュー115に回動可能に設けられた第2の接続部119と、第1及び第2の接続部118,119間を繋ぐ伸縮部120とを有している。伸縮部120は、互いにスライド可能な複数のスライド筒121を有している。また、伸縮部120は、各スライド筒121が互いにスライドされることにより伸縮可能になっている。
押しばね117は、第1及び第2の接続部118,119間に接続されている。また、押しばね117は、第1の接続部118及び第2の接続部119の互いに近づく方向への変位により、弾性伸縮体114が伸びる方向へ弾性復元力を発生するようになっている。
また、昇降路1内には、実施の形態1と同様の構成の電磁アクチュエータ43が設置されている。電磁アクチュエータ43からは、電磁アクチュエータ43に対して往復動可能な可動ロッド122が上下方向へ延びている。可動ロッド122の先端部には、ばね接続部123が固定されている。また、可動ロッド122のばね接続部123と電磁アクチュエータ43との間の部分には、留め具124がスライド可能に設けられている。ばね接続部123及び留め具124間には、接続ばね125が接続されている。
留め具124と押し付けシュー115は、連結機構部126を介して互いに連結されている。連結機構部126は、互いに回動可能に連結された第1のリンク部材127及び第2のリンク部材128を有している。
第1のリンク部材127は、水平軸113と平行な支持軸129に支持されている。支持軸129は、昇降路1内に固定されている。支持軸129には、第1のリンク部材127の中間部が回動可能に設けられている。また、第1のリンク部材127の一端部は留め具124に回動可能に接続され、第1のリンク部材127の他端部は第2のリンク部材128の一端部に回動可能に接続されている。
第2のリンク部材128の長さは、第1のリンク部材127の長さよりも短くなっている。第2のリンク部材128の他端部は、押し付けシュー115に回動可能に接続されている。
押し付けシュー115は、可動ロッド112の上方への変位(前進)により、水平軸113を中心に下方へ回動され、拘束位置へ変位されるようになっている。また、押し付けシュー115は、可動ロッド112の下方への変位(後退)により、水平軸113を中心に上方へ回動され、開放位置へ変位されるようになっている。
なお、受け部112の近傍には、押し付けシュー115の下方への回動を規制して押し付けシュー115を拘束位置に保持するためのストッパ130が設けられている。また、押し付けシュー115は、かご3が下降しているときのガバナロープ9に接触されることにより、押し付けシュー115が受け部112側へ押し付けられる方向へ回動されるようになっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、ロープキャッチ装置の動作について説明する。通常運転時では、可動ロッド122が下方へ後退されて押し付けシュー115は開放位置に配置されている(図12)。
制御装置12からの作動信号が電磁アクチュエータ43に入力されると、可動ロッド122が上方へ前進され、押し付けシュー115が水平軸113を中心に下方へ回動される。このとき、押し付けシュー115は、下方へ回動されながらガバナロープ9を図の右方へ押して、受け部112の側面にガバナロープ9を接触させる。この後、押し付けシュー115は、ガバナロープ9の移動及び自重によりさらに下方へ引かれる。このとき、押し付けシュー115は、受け部112との間にガバナロープ9が挟まった状態で、弾性伸縮体114を縮めながら、受け部112の側面に沿って拘束位置へ変位される。これにより、押しばね117の弾性復元力が発生し、押し付けシュー115は、ガバナロープ9を受け部112に押し付ける。これにより、ガバナロープ9は、拘束される(図13)。この後の動作は実施の形態1と同様である。
復帰時には、制御装置12から復帰信号を出力させ、可動ロッド122を後退させる。これにより、押し付けシュー115が開放位置へ変位され、ガバナロープ9の拘束は解除される。
このように、ガバナロープ9に対する拘束力がガバナロープ9に引かれることにより増加するようなロープキャッチ装置を有するエレベータの異常時始動システムであっても、実施の形態1〜4に示す制御装置12を適用することにより、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。
実施の形態8.
図14は、この発明の実施の形態8によるエレベータの異常時制動システムのロープキャッチ装置を示す正面図である。図において、枠体41には、支持軸141,142がそれぞれ固定されている。枠体41の支持軸141と支持軸142との間の部分には、ガバナシーブ8の回転軸の支持部143が設けられている。支持軸141には支持リンク144の一端部(下端部)が、支持軸142には変位レバー145の一端部(下端部)が、それぞれ回動可能に設けられている。
枠体41の上方には、枠体41に対して変位可能な可動ベース146が配置されている。可動ベース146は、支持リンク144及び変位レバー145のそれぞれの他端部(上端部)に連結されている。これにより、可動ベース146は、支持リンク144及び変位レバー145を介して枠体41に支持されている。
可動ベース146は、可動ベース本体147と、可動ベース本体147から外側へ延び、変位レバー145の上端部にスライド可能に貫通されたねじ棒148とを有している。支持リンク144の上端部は、可動ベース本体147に回動可能に設けられている。
ねじ棒148には、可動ベース本体147からの距離を調整可能なばね留め具150が取り付けられている。変位レバー147の上端部とばね留め具150との間には、ねじ棒148に装着された弾性体である押しばね151が配置されている。押しばね151は、変位レバー147の上端部とばね留め具150との間で縮められている。これにより、変位レバー147の上端部及びばね留め具150は、互いに離れる方向へ付勢されている。
変位レバー147の中間部には、押さえ部材である押し付けシュー152が回動可能に設けられている。押し付けシュー152は、ガバナロープ9を介してガバナシーブ8に押し付けられる拘束位置と、ガバナロープ9から開離される開放位置との間で変位可能になっている。押し付けシュー152は、変位レバー147の支持軸141を中心とする回動により、拘束位置と開放位置との間を変位される。
ガバナシーブ8には、ガバナシーブ8と一体に回転されるラチェット歯車153が固定されている。ラチェット歯車153は、外周部に複数の歯部154を有している。
可動ベース本体147には、ラッチ支持軸155が固定されている。ラッチ支持軸155には、爪部156を有するラッチ157が回動可能に設けられている。ラッチ157は、爪部156がラチェット歯車153の歯部154に係合される係合位置と、ラチェット歯車153との係合が解除される解除位置との間で変位可能になっている。ラッチ157は、ラッチ支持軸155を中心とする回動により係合位置と解除位置との間を変位される。
ラッチ支持軸155は、ラッチ157が係合位置にあるときの爪部156の先端部の高さよりも低い位置に配置されている。また、ラチェット歯車153の回転方向に対する歯部154の切り込み角は、ラッチ157がラッチ支持軸155を中心に回動されるときの爪部156の軌道が歯部154に重ならないような角度とされている。これにより、係合位置から解除位置へラッチ157を変位させる動作、即ち復帰動作の駆動力の大きさを小さくすることができる。
可動ベース本体147上には、実施の形態1と同様の構成の電磁アクチュエータ43が取り付けられている。電磁アクチュエータ43からは、電磁アクチュエータ43に対して往復動可能な可動ロッド158が水平に延びている。可動ロッド158は、電磁アクチュエータ43の駆動により水平方向へ往復動される。可動ロッド158の先端部には、長穴163が設けられている。ラッチ157には、長穴163にスライド可能に装着されたラッチ取付部材159が固定されている。ラッチ157は、可動ロッド158の前進により係合位置へ変位され、可動ロッド158の後退により解除位置へ変位される。
ラッチ157が解除位置にあるときには、可動ベース本体147は、支持リンク144及び変位レバー145によりバランスして支持され、押し付けシュー152は開放位置に変位されている。また、かご3が降下されている方向へラチェット歯車153が回転されている状態(ラチェット歯車153が図のC方向へ回転されている状態)では、ラッチ157が係合位置に変位されると、可動ベース本体147は、ラチェット歯車153の回転力により、押し付けシュー152が拘束位置へ変位される方向(枠体41に対して図の左方)へ変位されるようになっている。
なお、枠体41には、支持リンク144の回動を規制する第1のストッパ160及び第2のストッパ161が設けられている。第1のストッパ160による支持リンク144の回動の規制により、押し付けシュー152がガバナシーブ8から必要以上に開離されることを防止することができる。また、第2のストッパ161による支持リンク144の回動の規制により、押し付けシュー152のガバナシーブ8側への押し付け力が必要以上に大きくなることを防止することができ、ガバナロープ9の損傷を少なくすることができる。
次に、ロープキャッチ装置の動作について説明する。通常運転時では、可動ロッド158が後退されてラッチ157が解除位置に変位されている。また、押し付けシュー152は、開放位置に配置されている。このとき、支持リンク144は、第1のストッパ160に当接されている。
ガバナシーブ8及びラチェット歯車153の回転速度が異常になり、制御装置12からの作動信号が電磁アクチュエータ43に入力されると、可動ロッド158が前進され、ラッチ157が係合位置へ変位される。これにより、ラチェット歯車153の歯部154がラッチ157に係合される。
この後、ラチェット歯車153の回転力により、可動ベース本体147が枠体41に対して図の左方へ変位され、押し付けシュー152が拘束位置へ変位される。このとき、押し付けシュー152は、ガバナロープ9を介してガバナシーブ8に押しばね151の付勢により押し付けられる。これにより、ガバナロープ9は、拘束される。押し付けシュー152の押し付け力は、支持リンク144の第2のストッパ161への当接により適正とされる。この後の動作は実施の形態1と同様である。
このように、ガバナシーブ8の回転力をガバナロープ9への拘束力に利用するロープキャッチ装置を有するエレベータの異常時始動システムであっても、実施の形態1〜4に示す制御装置12を適用することにより、巻上機4のブレーキ装置及びロープキャッチ装置の動作試験を容易にかつ正確に行うことができる。
なお、各上記実施の形態では、非常止め装置は、かごの下方向への過速度に対して制動するようになっているが、この非常止め装置が上下逆にされたものをかごに装着して、上方向への過速度に対して制動するようにしてもよい。

Claims (4)

  1. かごの位置及び速度を検出する検出部、
    昇降路の終端部に隣接する所定区間において上記終端部に向かって小さくなるように設定された過速度設定レベルを記憶する記憶部を有し、上記検出部からの情報により得られた上記かごの検出位置において、上記かごの検出速度が上記過速度設定レベルを超えたときに作動信号を出力する制御部、
    上記作動信号の入力により作動され、上記かごを制動するための制動部、及び
    上記制御部からの情報により、上記検出位置と、上記検出位置における上記過速度設定レベルとを表示する表示部
    を備えていることを特徴とするエレベータの異常時制動システム。
  2. かごの位置及び速度を検出する検出部、
    昇降路の終端部に隣接する所定区間において上記終端部に向かって小さくなるように設定された過速度設定レベルを記憶する記憶部を有し、上記検出部からの情報により上記かごの位置を取得可能な通常モードと、外部からの入力による情報により上記かごの位置を取得可能な試験モードとの間で切り替え可能で、かつ上記かごの位置において、上記かごの検出速度が上記過速度設定レベルを超えたときに作動信号を出力する制御部、
    上記作動信号の入力により作動され、上記かごを制動するための制動部、及び
    上記試験モードにおいて、上記制御部からの情報により、上記かごの位置と、上記かごの位置における上記過速度設定レベルとを表示する表示部
    を備えていることを特徴とするエレベータの異常時制動システム。
  3. かごの位置及び速度を検出する検出部、
    昇降路の終端部に隣接する所定区間において上記終端部に向かって小さくなるように設定された過速度設定レベルを記憶する記憶部を有し、通常運転制御により上記かごを走行させる通常モードと、上記昇降路の終端部から所定の距離だけ離れたサンプル位置における上記過速度設定レベルの値と同一速度で上記かごを走行させる試験モードとの間で切り替え可能で、上記試験モードにおいて、上記昇降路の中間部における作動位置に上記かごが達したときに作動信号を強制的に出力する制御部、
    上記作動信号の入力により作動され、上記かごを制動するための制動部、及び
    上記試験モードにおいて、上記制御部からの情報により、上記作動位置から上記所定の距離だけ離れた位置における上記かごの検出速度を表示する表示部
    を備えていることを特徴とするエレベータの異常時制動システム。
  4. かごの位置及び速度を検出する検出部、
    昇降路の終端部に隣接する所定区間において上記終端部に向かって小さくなるように設定された過速度設定レベルを記憶する記憶部を有し、通常運転制御により上記かごを走行させる通常モードと、上記昇降路の終端部から所定の距離だけ離れたサンプル位置における上記過速度設定レベルの値と同一速度で上記かごを走行させる試験モードとの間で切り替え可能で、上記試験モードにおいて、上記昇降路の中間部における作動位置に上記かごが達したときに作動信号を強制的に出力する制御部、
    上記作動信号の入力により作動され、上記かごを制動するための制動部、及び
    上記試験モードにおいて、上記制御部からの情報により、上記作動位置から上記かごが停止するまでの距離を表示する表示部
    を備えていることを特徴とするエレベータの異常時制動システム。
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