JP4565802B2 - データ受信装置およびデータ受信方法 - Google Patents

データ受信装置およびデータ受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4565802B2
JP4565802B2 JP2002322631A JP2002322631A JP4565802B2 JP 4565802 B2 JP4565802 B2 JP 4565802B2 JP 2002322631 A JP2002322631 A JP 2002322631A JP 2002322631 A JP2002322631 A JP 2002322631A JP 4565802 B2 JP4565802 B2 JP 4565802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
main wave
taps
propagation path
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002322631A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004159077A (ja
Inventor
佳子 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002322631A priority Critical patent/JP4565802B2/ja
Publication of JP2004159077A publication Critical patent/JP2004159077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565802B2 publication Critical patent/JP4565802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ受信装置およびデータ受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、移動体通信システムに用いられるデータ受信装置(たとえば、移動局)は、受信信号を構成する複数のスロットにそれぞれ含まれる既知信号を予め記憶しており、受信信号と既知信号との相関を求めることによって伝搬路特性を推定し、推定された伝搬路特性に基づいて、復調処理(たとえば、適応等化処理)を行う復調部で使用されるタップ数およびタップ係数を推定する。
【0003】
従来のデータ受信装置は、まず受信信号および既知信号の相関値を求め、求められた相関値の大きさを所定の閾値と比較し、閾値以上の相関値を示す位置が集中しているか否かを判定し、この判定結果に基づいてタップ数およびタップ係数を推定し受信信号を復調している(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−56186号公報(第5−7頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデータ受信装置は、復調部において使用されるタップ数をスロット毎に推定する。つまり、一度タップ数およびタップ係数が推定されるとそのスロット内ではタップ数およびタップ係数は再推定されないため、後で詳述するように、伝搬路特性が1スロットの期間内で変動した場合は、従来のデータ受信装置は、復調処理の際にその伝搬路特性の変動に追従することができない。よって、受信性能の向上に一定の限界があった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、各スロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができるデータ受信装置およびデータ受信方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係るデータ受信装置は、複数の既知信号をそれぞれ含む複数のスロットから成る受信信号を復調する復調手段と、各スロットに含まれる複数の既知信号を用いてスロット内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定する伝搬路特性推定手段と、推定された伝搬路特性に基づいて前記復調手段における復調処理を制御する制御手段と、を有する構成を採る。
【0008】
この構成によれば、複数のスロットに含まれる複数の既知信号を利用して、これら複数の既知信号を用いてスロット内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定し、これら複数ポイントにおける伝搬路特性に基づいて復調処理を制御する、つまり、復調処理の制御に用いられる伝搬路特性を1スロットの期間内で複数回推定するため、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0009】
本発明の第2の態様に係るデータ受信装置は、上記構成において、前記制御手段は、推定された各伝搬路特性に基づいて対応する各ポイントにおけるタップ数を推定するタップ数推定手段を有し、推定された各タップ数に基づいて復調処理の制御を行う構成を採る。
【0010】
この構成によれば、推定された各伝搬路特性に基づいて対応する各ポイントにおけるタップ数を推定し、これら推定されたタップ数に基づいて復調処理の制御を行う、つまり、復調処理の制御に用いられるタップ数を1スロットの期間内で複数回推定するため、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0011】
本発明の第3の態様に係るデータ受信装置は、上記構成において、前記制御手段は、推定されたタップ数の変動を監視する監視手段をさらに有し、前記タップ数推定手段は、前記監視手段の監視結果に基づいてタップ数の推定を行う構成を採る。
【0012】
この構成によれば、推定されたタップ数の変動を、たとえば、統計的な方法で監視し、この監視結果に基づいてタップ数の推定を行うため、たとえば、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合には、タップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数を推定する際の演算処理量を低減することができる。
【0013】
本発明の第4の態様に係るデータ受信装置は、上記構成において、前記制御手段は、推定された伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出する主波検出手段と、検出された主波のレベルを測定するレベル測定手段と、測定されたレベルの変動を監視する監視手段と、を有し、前記監視手段の監視結果に基づいて復調処理の制御を行う構成を採る。
【0014】
この構成によれば、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波のレベルを測定し、測定されたレベルの変動を、たとえば、統計的な方法で監視し、この監視結果に基づいて復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0015】
本発明の第5の態様に係るデータ受信装置は、上記構成において、前記制御手段は、推定された伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出する主波検出手段と、検出された主波の位相を測定する位相測定手段と、測定された位相の変動を監視する監視手段と、を有し、前記監視手段の監視結果に基づいて復調処理の制御を行う構成を採る。
【0016】
この構成によれば、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波の位相を測定し、測定された位相の変動を、たとえば、統計的な方法で監視し、この監視結果に基づいて復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0017】
本発明の第6の態様に係るデータ受信装置は、上記構成において、前記制御手段は、推定された伝搬路特性に基づいて対応する各ポイントにおけるタップ数を推定するタップ数推定手段と、推定されたタップ数の変動を監視するタップ数変動監視手段と、推定された伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出する主波検出手段と、検出された主波のレベルを測定するレベル測定手段と、検出された主波の位相を測定する位相測定手段と、測定されたレベルの変動を監視するレベル変動監視手段と、測定された位相の変動を監視する位相変動監視手段と、を有し、前記タップ数推定手段は、前記タップ数変動監視手段の監視結果に基づいてタップ数の推定を行い、前記制御手段は、推定されたタップ数、前記レベル変動監視手段の監視結果および前記位相変動監視手段の監視結果に基づいて復調処理の制御を行う構成を採る。
【0018】
この構成によれば、伝搬路特性に基づいて推定されたタップ数の変動を、たとえば、統計的な方法で監視し、この監視結果に基づいてタップ数の推定を行い、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波のレベルおよび位相を測定し、測定されたレベルおよび位相の変動を、たとえば、統計的な方法でそれぞれ監視し、推定されたタップ数、レベル変動の監視結果および位相変動の監視結果に基づいて復調処理の制御を行うため、たとえば、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合には、タップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数を推定する際の演算処理量を低減することができる。また、主波のレベルの変動および位相の変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0019】
本発明の第7の態様に係るデータ受信方法は、複数の既知信号をそれぞれ含む複数のスロットから成る受信信号を復調する復調ステップと、各スロットに含まれる複数の既知信号を用いてスロット内での複数のポイントにおける伝搬路特性を推定する伝搬路特性推定ステップと、伝搬路特性推定ステップで推定した伝搬路特性に基づいて前記復調ステップにおける復調処理を制御する制御ステップと、を有するようにした。
【0020】
この方法によれば、複数のスロットに含まれる複数の既知信号を利用して、これら複数の既知信号を用いてスロット内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定し、これら複数ポイントにおける伝搬路特性に基づいて復調処理を制御する、つまり、復調処理の制御に用いられる伝搬路特性を1スロットの期間内で複数回推定するため、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、GSM(Global Systems for Mobile communications)方式の移動体通信システムに適用されるデータ受信装置(たとえば、移動局)について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すデータ受信装置100は、アンテナ102、無線処理部104、受信信号メモリ106、TSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110、後端TB伝搬路推定部112、タップ数推定部114、116、118、前半データ用復調制御部120、後半データ用復調制御部122および復調部124を有する。
【0025】
アンテナ102は、基地局(図示せず)から送信された信号を受信し、無線処理部104は、受信信号をRF(Radio Frequency)信号からベースバンド信号へダウンコンバートする。ダウンコンバートされた受信信号は、受信信号メモリ106へ出力される。
【0026】
ここで、アンテナ102によって受信される信号のフレーム構成について説明する。図2は、GSM方式の移動体通信システムにおいて用いられる信号のフレーム構成を説明するための図である。
【0027】
図2に示す信号は、所定の時間長を有するTDMA(Time Division Multiple Access)フレームの系列によって構成されている。1つのTDMAフレームは、互いに同一の時間長および構成を有する所定の数(たとえば、8個)のスロットによって構成されている。1スロットは、トレーニング系列符号(TSC:Training Sequence Code)150、テールビット(TB:Tail Bit)152、154、データ156、158およびガードインターバル160によって構成されている。
【0028】
TSC150は、所定の符号長(たとえば、26ビット)を有する既知信号であり、TSC150の区間(以下「TSC区間」と言う)Aは、スロットの中央部に位置する。TB152、154は、いずれも所定の符号長(たとえば、3ビット)を有する既知信号であり、TB152の区間(以下「先端TB区間」と言う)Bはスロットの先端部に位置し、TB154の区間(以下「後端TB区間」と言う)Cはスロットの後端部に位置する。データ156は、復調部124によって復調されるデータであり、データ156の区間(以下「前半データ区間」と言う)Dは、先端TB区間BおよびTSC区間Aの間に位置する。データ158は、復調部124によって復調されるデータであり、データ158の区間(以下「後半データ区間」と言う)Eは、TSC区間Aと後端TB区間Cの間に位置する。ガードインターバル160は後続のスロットとの境界を示し、ガードインターバル160の区間Fは、後端TB区間Cと後続のスロットとの間に挿入されている。
【0029】
TSC伝搬路推定部108は、TSC150と同一の信号(以下「記憶TSC」と言う)を予め記憶しており、記憶TSCと受信信号メモリ106に記憶された受信信号との相関を取ることによって、受信信号中のTSC(以下「受信TSC」と言う)150を検出し、TSC区間Aにおける伝搬路特性としてタップ係数を推定する。具体的には、推定されるタップ係数は、たとえば、復調部124で6タップが使用されると想定した場合のタップ係数、5タップが使用されると想定した場合のタップ係数、4タップが使用されると想定した場合のタップ係数、3タップが使用されると想定した場合のタップ係数および2タップが使用されると想定した場合のタップ係数である。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部114へ出力する。また、TSC伝搬路推定部108は、受信TSC150の検出によって得られた同期情報を受信信号メモリ106へ出力する。
【0030】
受信信号メモリ106は、無線処理部104によってダウンコンバートされた受信信号を一時記憶する。また、受信信号メモリ106は、TSC伝搬路推定部108から出力された同期情報を取得して、この同期情報を受信信号に付加して復調部124へ出力する。
【0031】
先端TB伝搬路推定部110は、TB152と同一の信号(以下「記憶先端TB」と言う)を予め記憶しており、記憶先端TBと受信信号メモリ106に記憶されている受信信号との相関を取ることによって、受信信号中のTB(以下「受信先端TB」と言う)152を検出し、先端TB区間Bにおける伝搬路特性としてタップ係数を推定する。推定されるタップ係数の具体例は、TSC伝搬路推定部108によって推定されるタップ係数と同様である。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部116へ出力する。
【0032】
後端TB伝搬路推定部112は、TB154と同一の信号(以下「記憶後端TB」と言う)を予め記憶しており、記憶後端TBと受信信号メモリ106に記憶されている受信信号との相関を取ることによって、受信信号中のTB(以下「受信後端TB」と言う)154を検出し、後端TB区間Cにおける伝搬路特性としてタップ係数を推定する。推定されるタップ係数の具体例は、TSC伝搬路推定部108および先端TB伝搬路推定部110によってそれぞれ推定されるタップ係数と同様である。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部118へ出力する。
【0033】
ここで、本発明の効果の根拠として、伝搬路特性の変動について、説明する。
図3は、GSM方式の移動体通信システムにおけるフェードデュレーションを説明するための図である。ただし、信号の送信周波数を960MHzとし、移動局の移動速度を250km/hとする。フェードデュレーションは伝搬路特性を表す指数の1つとして知られており、あるパスの信号のレベル(たとえば、電力レベル)が受信信号の平均のレベルより所定値以上落ち込み続ける時間の平均値を示すものである。
【0034】
図3に示すとおり、あるパスの信号のレベルが平均レベルより20dB以上低い(レベル差:−20dB)状態のフェードデュレーションは、139μsである。一般に、GSM方式の移動体通信システムにおいて用いられる信号のスロットは400μs以上の時間長を有するから、伝搬路特性は1スロットの期間よりも短い期間で変動し得ることが理解できる。したがって、1スロットの期間内で1回だけ伝搬路特性の推定およびタップ数の推定を行う従来のデータ受信装置では、スロット内での伝搬路特性の変動に追従できないのに対して、本実施の形態に係るデータ受信装置では、1スロットの期間内で複数回伝搬路特性を推定することによって、スロット内での伝搬路特性の変動に追従でき、受信性能の向上を実現できる。
【0035】
タップ数推定部114は、TSC伝搬路推定部108によって推定されたTSC区間Aのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。そして、タップ数推定部114は、推定されたTSC区間Aに対応するタップ数を前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0036】
ここで、推定されたタップ係数に基づくタップ数の具体的な推定動作について説明する。まず、タップ数推定部114は、記憶TSCと復調部124で使用されるタップ数が6個である場合を想定して推定されたタップ係数とを用いて受信信号の第1のレプリカを生成する。同様に、タップ数推定部114は、復調部124で使用されるタップ数が5個である場合を想定して推定されたタップ係数、復調部124で使用されるタップ数が4個である場合を想定して推定されたタップ係数、復調部124で使用されるタップ数が3個である場合を想定して推定されたタップ係数および復調部124で使用されるタップ数が2個である場合を想定して推定されたタップ係数の各々と記憶TSCとを用いて受信信号の第2から第5のレプリカをそれぞれ生成する。そして、生成された第1から第5のレプリカの各々と受信信号とを用いて上記の2個から6個のタップ数にそれぞれ対応する誤差を算出する。そして、2個から6個のタップ数のうち、対応する誤差が最小であるものをTSC区間Aに対応するタップ数に決定する。
【0037】
タップ数推定部116は、先端TB伝搬路推定部110によって推定された先端TB区間Bのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。タップ数の具体的な推定動作は、上記のタップ数推定部114と同様である。そして、このようにして推定された先端TB区間Bに対応するタップ数を前半データ用復調制御部120へ出力する。
【0038】
タップ数推定部118は、後端TB伝搬路推定部112によって推定された後端TB区間Cのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。タップ数の具体的な推定動作は、上記のタップ数推定部114、116と同様である。そして、このようにして推定された後端TB区間Cに対応するタップ数を後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0039】
なお、タップ数推定部114、116、118で推定されるタップ数の範囲(以下「推定範囲」と言う)は、2個から6個までと予め決められている。TSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110および後端TB伝搬路推定部112が2個から6個のタップ数を想定してタップ係数の推定を行うのはこのためである。
【0040】
ただし、推定範囲は上記の2個から6個に限定されない。たとえば、タップ数推定部114、116、118は、2個から7個の推定範囲でタップ数の推定を行っても良い。この場合、TSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110および後端TB伝搬路推定部112は、2個から7個のタップ数を想定してタップ係数の推定を行う。
【0041】
前半データ用復調制御部120は、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数とタップ数推定部116によって推定された先端TB区間Bに対応するタップ数とを用いて復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0042】
具体的には、TSC区間Aに対応するタップ数と先端TB区間Bに対応するタップ数とを比較し、大きい方のタップ数を使用するように復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して復調部124へ出力する。たとえば、先端TB区間Bに対応するタップ数が3個でありTSC区間Aに対応するタップ数が5個である場合、復調部124における復調処理で5タップを使用させる制御信号を生成して復調部124へ出力する。
【0043】
さらに、前半データ用復調制御部120は、TSC区間Aに対応するタップ数と先端TB区間Bに対応するタップ数との変動に合わせて、復調部124での復調処理における適応アルゴリズムのステップサイズ(復調部においてタップ係数を修正する際の修正幅)を変更させる制御信号を生成する。具体的には、たとえば、先端TB区間Bに対応するタップ数が3個でありTSC区間Aに対応するタップ数が5個である場合、より早く受信状態を良くするためにタップ数の増加分だけステップサイズを大きくする。また、先端TB区間Bに対応するタップ数が5個でありTSC区間Aに対応するタップ数が3個である場合、より確実に受信状態を良くするためにタップ数の減少分だけステップサイズを小さくする。そして、このようにステップサイズを変更させる制御信号を生成して復調部124へ出力する。
【0044】
後半データ用復調制御部122は、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数とタップ数推定部118によって推定された後端TB区間Cに対応するタップ数とを用いて復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
制御信号の具体的な生成方法は、前半データ用復調制御部120と同様である。
【0045】
復調部124は、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122から得られた制御信号に従って、受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。より具体的には、前半データ用復調制御部120から得られた制御信号に従って、前半データ区間Dに含まれるデータ156を復調し、後半データ用復調制御部122から得られた制御信号に従って、後半データ区間Eに含まれるデータ158を復調する。そして、復調部124は、このようにして得られた復調データを出力する。
【0046】
次いで、上記構成を有するデータ受信装置100の動作について説明する。
【0047】
まず、無線処理部104で、アンテナ102で受信した信号をRF信号からベースバンド信号へダウンコンバートする。
【0048】
そして、受信信号メモリ106で、無線処理部104でダウンコンバートした受信信号を一時記憶する。
【0049】
そして、TSC伝搬路推定部108で、記憶TSCと受信信号メモリ106で記憶した受信信号との相関を取ることによって、受信信号中の受信TSC150を検出し、TSC区間Aにおける伝搬路特性としてタップ係数を推定する。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部114へ出力する。また、TSC伝搬路推定部108は、受信TSC150の検出によって得られた同期情報を受信信号メモリ106へ出力する。
【0050】
また、先端TB伝搬路推定部110で、TSC伝搬路推定部108と同様に、記憶先端TBと受信信号メモリ106で記憶した受信信号とを用いて、先端TB区間Bの伝搬路特性としてタップ係数を推定する。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部116へ出力する。
【0051】
また、後端TB伝搬路推定部112で、TSC伝搬路推定部108および先端TB伝搬路推定部110と同様に、記憶後端TBと受信信号メモリ106で記憶した受信信号とを用いて、後端TB区間Cの伝搬路特性としてタップ係数を推定する。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部118へ出力する。
【0052】
そして、受信信号メモリ106で、TSC伝搬路推定部108から得られた同期情報を受信信号に付加して復調部124へ出力する。
【0053】
そして、タップ数推定部114で、TSC伝搬路推定部108で推定したTSC区間Aのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。そして、推定されたTSC区間Aに対応するタップ数を前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0054】
また、タップ数推定部116で、先端TB伝搬路推定部110で推定した先端TB区間Bのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。そして、推定された先端TB区間Bに対応するタップ数を前半データ用復調制御部120へ出力する。
【0055】
また、タップ数推定部118で、後端TB伝搬路推定部112で推定した後端TB区間Cのタップ係数に基づいて、タップ数を推定する。そして、推定された後端TB区間Cに対応するタップ数を後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0056】
そして、前半データ用復調制御部120で、タップ数推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部116で推定した先端TB区間Bに対応するタップ数とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して復調部124へ出力する。
【0057】
また、後半データ用復調制御部122で、タップ数推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118で推定した後端TB区間Cに対応するタップ数とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して復調部124へ出力する。
【0058】
そして、復調部124で、前半データ用復調制御部120から得られた制御信号および後半データ用復調制御部122から得られた制御信号に従って、受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。
【0059】
このように、本実施の形態によれば、記憶TSC、記憶先端TBおよび記憶後端TBを用いてスロット内の複数のポイント(すなわち、TSC区間A、先端TB区間Bおよび後端TB区間C)における伝搬路特性を推定し、これら複数ポイントにおける伝搬路特性に基づいて復調部124における復調処理を制御する、つまり、復調処理の制御に用いられる伝搬路特性を1スロットの期間内で複数回推定するため、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。また、推定された各伝搬路特性に基づいて対応する各ポイントにおけるタップ数を推定し、これら推定されたタップ数に基づいて復調部124における復調処理を制御する、つまり、復調処理の制御に用いられる伝搬路特性を1スロットの期間内で複数回推定するため、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0060】
なお、実施の形態1に係るデータ受信装置100は、GSM方式の移動体通信システムに適用された構成を有し、図2に示すフレーム構成を有する信号を受信すると述べたが、GSM方式への適用のみに限定されない。複数の既知信号が1スロット内に含まれるフレーム構成を有する移動体通信システムであれば如何なる方式の移動体通信システムにもこのデータ受信装置を適用することができる。
【0061】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図4に示すデータ受信装置200は、図1に示すデータ受信装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0062】
実施の形態2の特徴は、1スロットの期間内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定し、各伝搬路特性に基づいて推定されたタップ数の変動を監視するようにしたことである。そのために、図2に示すデータ受信装置200は、データ受信装置100におけるタップ数推定部114、116、118の代わりにタップ数推定部114a、116a、118aを有し、タップ数変動監視部202、204、206を有する。
【0063】
タップ数推定部114aは、TSC伝搬路推定部108によって推定されたTSC区間Aのタップ係数およびタップ数変動監視部202から得られた指示信号に基づいて、タップ数を推定する。タップ数の具体的な推定方法については、後述する。そして、推定されたタップ数をタップ数変動監視部202、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0064】
タップ数推定部116aは、先端TB伝搬路推定部110によって推定された先端TB区間Bのタップ係数およびタップ数変動監視部204から得られた指示信号に基づいて、タップ数を推定する。タップ数の具体的な推定方法は、タップ数推定部114aと同様である。そして、推定されたタップ数をタップ数変動監視部204および前半データ用復調制御部120へ出力する。
【0065】
タップ数推定部118aは、後端TB伝搬路推定部112によって推定された後端TB区間Cのタップ係数およびタップ数変動監視部204から得られた指示信号に基づいて、タップ数を推定する。タップ数の具体的な推定方法は、タップ数推定部114a、116aと同様である。そして、推定されたタップ数をタップ数変動監視部206および後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0066】
タップ数変動監視部202は、タップ数推定部114aによって推定されたタップ数の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、監視結果としての指示信号を生成してタップ数推定部114aへ出力する。
【0067】
具体的には、基準推定範囲(たとえば、2個から6個の推定範囲)でタップ数の推定が行われており、かつ、複数のスロットにおいて基準推定範囲内の特定のタップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)未満である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動が大きいと判断し、基準推定範囲でのタップ数の推定を継続させる指示信号をタップ数推定部114aへ出力する。
【0068】
また、基準推定範囲(たとえば、2個から6個の推定範囲)でタップ数の推定が行われており、かつ、複数のスロットにおいて基準推定範囲内の特定のタップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)以上である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動が小さいと判断し、基準推定範囲より範囲が制限された制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)に変更してタップ数の推定を行わせる指示信号をタップ数推定部114aへ出力する。
【0069】
さらに、制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)でタップ数の推定が行われており、かつ、複数のスロットにおいて制限推定範囲の中心タップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)以上である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動がないと判断し、制限推定範囲でのタップ数の推定を継続させる指示信号をタップ数推定部114aへ出力する。
【0070】
さらに、制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)でタップ数の推定が行われており、かつ、複数のスロットにおいて制限推定範囲の中心タップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)未満である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動があると判断し、制限推定範囲から基準推定範囲に戻してタップ数の推定を行わせる指示信号をタップ数推定部114aへ出力する。
【0071】
なお、タップ数の変動を監視する期間の単位は、複数のスロットに限定されず、複数のフレームにわたって監視を行っても良い。
【0072】
また、タップ数変動監視部204は、タップ数推定部116aによって推定されたタップ数の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、監視結果としての指示信号を生成してタップ数推定部116aへ出力する。
具体的な監視方法は、タップ数変動監視部202と同様である。
【0073】
また、タップ数変動監視部206は、タップ数推定部118aによって推定されたタップ数の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、監視結果としての指示信号を生成してタップ数推定部118aへ出力する。
具体的な監視方法は、タップ数変動監視部202、204と同様である。
【0074】
次いで、上記構成を有するデータ受信装置200におけるタップ数変動監視の動作について説明する。
【0075】
タップ数推定部114aでは、TSC伝搬路推定部108で推定したTSC区間Aのタップ係数に基づいて、通常推定範囲または制限推定範囲においてタップ数を推定する。そして、推定されたタップ数をタップ数変動監視部202、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122へ出力する。
【0076】
そして、タップ数変動監視部202で、タップ数推定部114aで推定したTSC区間Aに対応するタップ数の変動を複数のスロットにわたって監視し、通常推定範囲でタップ数の推定を行わせる指示信号または制限推定範囲でタップ数の推定を行わせる指示信号を監視結果として生成してタップ数推定部114aへ出力する。
【0077】
タップ数推定部116aおよびタップ数変動監視部204での動作ならびにタップ数推定部118aおよびタップ数変動監視部206での動作は、タップ数推定部114aおよびタップ数変動監視部202での動作と同様であり、先端TB区間Bおよび後端TB区間Cにそれぞれ対応する。
【0078】
このように、本実施の形態によれば、タップ数の変動を統計的な方法で監視し、タップ数変動監視部202、204、206の監視結果に基づいてタップ数の推定を行うため、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合には、タップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数を推定する際の演算処理量を低減することができる。
【0079】
なお、本実施の形態において、タップ数変動監視部202、204、206は、指示信号をタップ数推定部114a、116a、118aへそれぞれ出力しているが、一変更例として、指示信号をTSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110および後端TB伝搬路推定部112へそれぞれ出力する構成を採っても良い。この場合、タップ数変動監視部202、204、206は、上述のようなタップ数の推定に関する指示信号を生成するだけでなく、タップ係数の推定に関する指示信号を生成する。
【0080】
具体的には、TSC伝搬路推定部108によって基準推定範囲(たとえば、2個から6個の推定範囲)でタップ係数の推定が行われており、かつ、タップ数推定部114aによって複数のスロットにおいて基準推定範囲内の特定のタップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)未満である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動が大きいと判断し、基準推定範囲でのタップ係数の推定を継続させる指示信号を生成してTSC伝搬路推定部108へ出力する。
【0081】
この場合、TSC伝搬路推定部108は、タップ数変動監視部202から得られた指示信号に従って、基準推定範囲でのタップ係数の推定を継続する。たとえば、TSC伝搬路推定部108は、復調部124で6タップが使用されると想定した場合のタップ係数、5タップが使用されると想定した場合のタップ係数、4タップが使用されると想定した場合のタップ係数、3タップが使用されると想定した場合のタップ係数および2タップが使用されると想定した場合のタップ係数の推定を行う。
【0082】
また、TSC伝搬路推定部108によって基準推定範囲(たとえば、2個から6個の推定範囲)でタップ係数の推定が行われており、かつ、タップ数推定部114aによって複数のスロットにおいて基準推定範囲内の特定のタップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)以上である場合、タップ数変動監視部202は、伝搬路特性の変動が小さいと判断し、基準推定範囲より範囲が制限された制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)に変更してタップ係数の推定を行わせる指示信号を生成してTSC伝搬路推定部108へ出力する。
【0083】
この場合、TSC伝搬路推定部108は、タップ数変動監視部202から得られた指示信号に従って、制限推定範囲でのタップ係数の推定を行う。たとえば、TSC伝搬路推定部108は、復調部124で4タップが使用されると想定した場合のタップ係数、3タップが使用されると想定した場合のタップ係数および2タップが使用されると想定した場合のタップ係数の推定を行う。
【0084】
さらに、TSC伝搬路推定部108によって制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)でタップ係数の推定が行われており、かつ、タップ数推定部114aによって複数のスロットにおいて制限推定範囲の中心タップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)以上である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動がないと判断し、制限推定範囲でのタップ係数の推定を継続させる指示信号を生成してTSC伝搬路推定部108へ出力する。
【0085】
この場合、TSC伝搬路推定部108は、タップ数変動監視部202から得られた指示信号に従って、制限推定範囲でのタップ係数の推定を継続する。たとえば、TSC伝搬路推定部108は、復調部124で4タップが使用されると想定した場合のタップ係数、3タップが使用されると想定した場合のタップ係数および2タップが使用されると想定した場合のタップ係数の推定を行う。
【0086】
さらに、TSC伝搬路推定部108によって制限推定範囲(たとえば、2個から4個の推定範囲)でタップ係数の推定が行われており、かつ、タップ数推定部114aによって複数のスロットにおいて制限推定範囲の中心タップ数(たとえば、3タップ)が推定された割合が所定値(たとえば、90%)未満である場合、タップ数変動監視部202は伝搬路特性の変動があると判断し、制限推定範囲から基準推定範囲に戻してタップ係数の推定を行わせる指示信号を生成してTSC伝搬路推定部108へ出力する。
【0087】
この場合、TSC伝搬路推定部108は、タップ数変動監視部202から得られた指示信号に従って、基準推定範囲でのタップ係数の推定を行う。たとえば、TSC伝搬路推定部108は、復調部124で6タップが使用されると想定した場合のタップ係数、5タップが使用されると想定した場合のタップ係数、4タップが使用されると想定した場合のタップ係数、3タップが使用されると想定した場合のタップ係数および2タップが使用されると想定した場合のタップ係数の推定を行う。
【0088】
また、タップ数変動監視部204、206の指示信号生成動作は、タップ数変動監視部202と同様である。また、先端TB伝搬路推定部110および後端TB伝搬路推定部112のタップ係数推定動作は、TSC伝搬路推定部108と同様である。
【0089】
このように、タップ数変動監視部202、204、206が指示信号をTSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110および後端TB伝搬路推定部112へそれぞれ出力する構成を採ることによって、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合にタップ係数の推定範囲を制限してタップ係数の推定を行うことができ、タップ係数を推定する際の演算処理量を低減することができる。
【0090】
また、実施の形態2に係るデータ受信装置の構成は図4に示す通りであるが、一変更例として、図5に示すような構成を有しても良い。図4に示すデータ受信装置200は、1スロット内の複数のポイント(すなわち、TSC区間A、先端TB区間Bおよび後端TB区間C)における伝搬路特性に基づくタップ数の変動を監視するが、図5に示すデータ受信装置250は、1スロット内の1ポイント(たとえば、TSC区間A)における伝搬路特性に基づくタップ数だけの変動を監視する構成を有し、データ受信装置200における前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122の代わりに復調制御部252を有し、復調部124の代わりに復調部254を有する。
【0091】
復調制御部252は、データ受信装置200における前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122と同様の方法によって、タップ数推定部114aによって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数に基づいて復調部254での復調処理を制御するための制御信号を出力し、復調部254は、データ受信装置200における復調部124と同様の方法によって、復調制御部252から得られた制御信号に従って受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。
【0092】
このように、図5に示すデータ受信装置250においても、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合にタップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数およびタップ係数を推定する際の演算処理量を低減することができる。
【0093】
また、実施の形態2に係るデータ受信装置200は、GSM方式の移動体通信システムに適用された構成を有し、図2に示すGSM方式のフレーム構成を有する信号を受信すると述べたが、GSM方式への適用のみに限定されない。複数の既知信号が1スロット内に含まれるフレーム構成を有する移動体通信システムであれば如何なる方式の移動体通信システムにもこのデータ受信装置を適用することができる。
【0094】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図6に示すデータ受信装置300は、図1に示すデータ受信装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0095】
実施の形態3の特徴は、1スロットの期間内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定し、各伝搬路特性に基づいて、主波のレベルの変動監視を行うようにしたことである。そのために、図6に示すデータ受信装置300は、データ受信装置100における先端TB伝搬路推定部110、後端TB伝搬路推定部112、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122の代わりに、先端TB伝搬路推定部110a、後端TB伝搬路推定部112a、前半データ用復調制御部120aおよび後半データ用復調制御部122aをそれぞれ有し、主波検出部302、主波レベル測定部304、306および主波レベル変動監視部308、310、312を有する。
【0096】
主波検出部302は、TSC伝搬路推定部108によって推定されたタップ係数を用いて、受信信号の最大のレベル(たとえば、電力レベル)を測定し、測定された最大のレベルを有するパスの位相を測定することによって、受信信号の主波を検出する。そして、測定された主波のレベルを主波レベル変動監視部308へ出力する。また、主波検出部302は、検出された主波の位相を先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0097】
先端TB伝搬路推定部110aは、主波検出部302から得られた主波の位相を用いて受信先端TB152の同期を取り、実施の形態1における先端TB伝搬路推定部110と同様に、先端TB区間Bのタップ係数を推定する。そして、先端TB伝搬路推定部110aは、推定されたタップ係数をタップ数推定部116および主波レベル測定部304へ出力する。
【0098】
後端TB伝搬路推定部112aは、主波検出部302から得られた主波の位相を用いて受信後端TB154の同期を取り、実施の形態1における先端TB伝搬路推定部112と同様に、後端TB区間Cのタップ係数を推定する。そして、後端TB伝搬路推定部112aは、推定されたタップ係数をタップ数推定部118および主波レベル測定部306へ出力する。
【0099】
主波レベル測定部304は、先端TB伝搬路推定部110aによって推定された先端TB区間Bのタップ係数を用いて、主波のレベルを測定する。そして、測定されたレベルを主波レベル変動監視部310へ出力する。
【0100】
主波レベル測定部306は、後端TB伝搬路推定部112aによって推定された後端TB区間Cのタップ係数を用いて、主波のレベルを測定する。そして、測定されたレベルを主波レベル変動監視部312へ出力する。
【0101】
主波レベル変動監視部308は、主波検出部302によって測定された主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を前半データ用復調制御部120aおよび後半データ用復調制御部122aへ出力する。
【0102】
具体的には、複数のスロットにおいて測定された複数のレベルの統計を取り、測定されたレベルが所定の範囲内にある割合が所定値以上である場合は、主波のレベルの変動が小さいと判断する。一方、測定されたレベルが所定の範囲内にある割合が所定値以上でない場合は、主波のレベルの変動が大きいと判断する。
【0103】
なお、主波レベル変動監視部308での監視方法は、上記の方法に限定されない。たとえば、測定されたレベルのうち、値が最大のものと最小のものの差を求め、この差を所定の閾値と比較しても良い。この場合、その差が閾値以上である場合は主波のレベルの変動が大きいと判断し、差が閾値未満である場合は主波のレベルの変動が小さいと判断する。
【0104】
また、レベルの変動を監視する期間の単位は、複数のスロットに限定されず、複数のフレームにわたって監視を行っても良い。
【0105】
主波レベル変動監視部310は、主波レベル測定部304によって測定された主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を前半データ用復調制御部120aへ出力する。
【0106】
主波レベル変動監視部312は、主波レベル測定部306によって測定された主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を後半データ用復調制御部122aへ出力する。
【0107】
なお、主波レベル変動監視部310、312における具体的な監視方法は、主波レベル変動監視部308と同様である。
【0108】
前半データ用復調制御部120aは、実施の形態1における前半データ用復調制御部120と同様に、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数とタップ数推定部116によって推定された先端TB区間Bに対応するタップ数とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0109】
さらに、前半データ用復調制御部120aは、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波のレベル変動の監視結果と主波レベル変動監視部310による先端TB区間Bにおける主波のレベル変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0110】
具体的には、前半データ用復調制御部120aは、主波レベル変動監視部308によって主波のレベルの変動が大きいと判断された時および主波レベル変動監視部310によって主波のレベルの変動が大きいと判断された時に、データ受信装置300の移動速度が大きいと判断し、復調部124での復調処理において適応アルゴリズムを実行させる制御信号を生成する。一方、主波レベル変動監視部308および主波レベル変動監視部310によって主波のレベルの変動が小さいと判断された時は、データ受信装置300の移動速度が小さいと判断し、復調部124での復調処理において適応アルゴリズムを実行させない制御信号を生成する。
【0111】
なお、レベル変動の監視結果に基づく制御方法は上記に限定されず、適応アルゴリズムの実行を制御する代わりに、復調部124での復調処理における適応アルゴリズムのステップサイズなどのパラメータを変更させる制御信号を生成しても良い。
【0112】
後半データ用復調制御部122aは、前半データ用復調制御部120aと同様の方法によって、タップ推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118によって推定された後端TB区間Cに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波のレベル変動の監視結果および主波レベル変動監視部312による後端TB区間Cにおける主波のレベル変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0113】
次いで、上記構成を有するデータ受信装置300における主波レベル変動監視の動作について説明する。
【0114】
主波検出部302では、TSC伝搬路推定部108で推定したタップ係数を用いて、受信信号の最大のレベル(たとえば、電力レベル)を測定し、測定された最大のレベルを有するパスの位相を測定することによって、受信信号の主波を検出する。そして、測定された主波のレベルを主波レベル変動監視部308へ出力する。また、主波検出部302は、検出された主波の位相を先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0115】
そして、先端TB伝搬路推定部110aで、主波検出部302から得られた主波の位相を用いて受信先端TB152の同期を取り、先端TB区間Bのタップ係数を推定する。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部116および主波レベル測定部304へ出力する。
【0116】
また、後端TB伝搬路推定部112aで、主波検出部302から得られた主波の位相を用いて受信後端TB154の同期を取り、後端TB区間Cのタップ係数を推定する。そして、推定されたタップ係数をタップ数推定部118および主波レベル測定部306へ出力する。
【0117】
そして、主波レベル測定部304で、先端TB伝搬路推定部110aで推定した先端TB区間Bのタップ係数を用いて、主波のレベルを測定する。そして、測定されたレベルを主波レベル変動監視部310へ出力する。
【0118】
また、主波レベル測定部306で、後端TB伝搬路推定部112aで推定した後端TB区間Cのタップ係数を用いて、主波のレベルを測定する。そして、測定されたレベルを主波レベル変動監視部312へ出力する。
【0119】
そして、主波レベル変動監視部308で、主波検出部302で測定した主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を前半データ用復調制御部120aおよび後半データ用復調制御部122aへ出力する。
【0120】
また、主波レベル変動監視部310で、主波レベル測定部304で測定した主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を前半データ用復調制御部120aへ出力する。
【0121】
また、主波レベル変動監視部312で、主波レベル測定部306で測定した主波のレベルの変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、レベルの変動の監視結果を後半データ用復調制御部122aへ出力する。
【0122】
そして、前半データ用復調制御部120aで、タップ数推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部116で推定した先端TB区間Bに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波のレベル変動の監視結果および主波レベル変動監視部310による先端TB区間Bにおける主波のレベル変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0123】
また、後半データ用復調制御部122aで、タップ推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118で推定した後端TB区間Cに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波のレベル変動の監視結果および主波レベル変動監視部312による後端TB区間Cにおける主波のレベル変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0124】
このように、本実施の形態によれば、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波のレベルを測定し、測定されたレベルの変動を統計的な方法で監視し、主波レベル変動監視部308、310、312の監視結果に基づいて復調部124における復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0125】
なお、実施の形態3に係るデータ受信装置の構成は図6に示す通りであるが、一変更例として、図7に示すような構成を有しても良い。図6に示すデータ受信装置300は、1スロット内の複数のポイント(すなわち、TSC区間A、先端TB区間Bおよび後端TB区間C)における伝搬路特性のそれぞれに基づいて主波のレベルの変動を監視するが、図7に示すデータ受信装置350は、1スロット内の1ポイント(たとえば、TSC区間A)における伝搬路特性だけに基づいて主波のレベルの変動を監視する構成を有し、データ受信装置300における前半データ用復調制御部120aおよび後半データ用復調制御部122aの代わりに復調制御部352を有し、復調部124の代わりに復調部354を有する。
【0126】
復調制御部352は、データ受信装置300における前半データ用復調制御部120aおよび後半データ用復調制御部122aと同様の方法によって、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308による主波のレベルの変動の監視結果とに基づいて復調部354での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ出力し、復調部354は、データ受信装置300における復調部124と同様の方法によって、復調制御部352から得られた制御信号に従って受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。
【0127】
このように、図7に示すデータ受信装置350においても、伝搬路特性に基づいて主波のレベルの変動を監視し、主波レベル変動監視部308の監視結果に基づいて復調部354における復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、受信性能を向上することができる。
【0128】
また、実施の形態3に係るデータ受信装置は、GSM方式の移動体通信システムに適用された構成を有し、図2に示すGSM方式のフレーム構成を有する信号を受信すると述べたが、GSM方式への適用のみに限定されない。複数の既知信号が1スロット内に含まれるフレーム構成を有する移動体通信システムであれば如何なる方式の移動体通信システムにもこのデータ受信装置を適用することができる。
【0129】
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図8に示すデータ受信装置400は、図1に示すデータ受信装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0130】
実施の形態4の特徴は、1スロットの期間内の複数のポイントにおける伝搬路特性を推定し、各伝搬路特性に基づいて、主波の位相の変動監視を行うようにしたことである。そのために、図8に示すデータ受信装置400は、データ受信装置100における先端TB伝搬路推定部110、後端TB伝搬路推定部112、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122の代わりに、実施の形態3に係るデータ受信装置300と同様の先端TB伝搬路推定部120aおよび後端TB伝搬路推定部112a、前半データ用復調制御部120bならびに後半データ用復調制御部122bを有し、主波検出部402、主波位相測定部404、406および主波位相変動監視部408、410、412をさらに有する。
【0131】
主波検出部402は、実施の形態3における主波検出部302と同様の方法によって、受信信号の主波を検出する。そして、検出された主波の位相を主波位相変動監視部408、先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0132】
主波位相測定部404は、先端TB伝搬路推定部110aによって推定された先端TB区間Bのタップ係数を用いて、主波の位相を測定する。そして、測定された位相を主波位相変動監視部410へ出力する。
【0133】
主波位相測定部406は、後端TB伝搬路推定部112aによって推定された後端TB区間Cのタップ係数を用いて、主波の位相を測定する。そして、測定された位相を主波位相変動監視部412へ出力する。
【0134】
主波位相変動監視部408は、主波検出部402によって検出された主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を前半データ用復調制御部120bおよび後半データ用復調制御部122bへ出力する。
【0135】
具体的には、複数のスロットにおいて測定された複数の位相の統計を取り、測定された位相が所定の範囲内にある割合が所定値以上である場合は、主波の位相の変動が小さいと判断する。一方、測定された位相が所定の範囲内にある割合が所定値以上でない場合は、主波の位相の変動が大きいと判断する。
【0136】
なお、主波位相変動監視部408での監視方法は、上記の方法に限定されない。たとえば、測定された位相のうち、値が最大のものと最小のものの差を求め、この差を所定の閾値と比較しても良い。この場合、その差が閾値以上である場合は主波の位相の変動が大きいと判断し、差が閾値未満である場合は主波の位相の変動が小さいと判断する。
【0137】
また、位相の変動を監視する期間の単位は、複数のスロットに限定されず、複数のフレームにわたって監視を行っても良い。
【0138】
主波位相変動監視部410は、主波位相測定部404によって測定された主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を前半データ用復調制御部120bへ出力する。
【0139】
主波位相変動監視部412は、主波位相測定部406によって測定された主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を後半データ用復調制御部122bへ出力する。
【0140】
なお、主波位相変動監視部410および主波位相変動監視部412における具体的な監視方法は、主波位相変動監視部408と同様である。
【0141】
前半データ用復調制御部120bは、実施の形態1における前半データ用復調制御部120と同様に、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数とタップ数推定部116によって推定された先端TB区間Bに対応するタップ数とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0142】
さらに、前半データ用復調制御部120bは、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果と主波位相変動監視部410による先端TB区間Bにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0143】
具体的には、前半データ用復調制御部120bは、主波位相変動監視部408によって主波のレベルの変動が大きいと判断された時および主波位相変動監視部410によって主波の位相の変動が大きいと判断された時に、データ受信装置400の移動速度が大きいと判断し、復調部124での復調処理において適応アルゴリズムを実行させる制御信号を生成する。一方、主波位相変動監視部408および主波位相変動監視部410によって主波の位相の変動が小さいと判断された時は、データ受信装置400の移動速度が小さいと判断し、復調部124での復調処理において適応アルゴリズムを実行させない制御信号を生成する。
【0144】
なお、位相変動の監視結果に基づく制御方法は上記に限定されず、適応アルゴリズムの実行を制御する代わりに、復調部124での復調処理における適応アルゴリズムのステップサイズなどのパラメータを変更させる制御信号を生成しても良い。
【0145】
後半データ用復調制御部122bは、前半データ用復調制御部120bと同様の方法によって、タップ推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118によって推定された後端TB区間Cに対応するタップ数と、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果および主波位相変動監視部412による後端TB区間Cにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0146】
次いで、上記構成を有するデータ受信装置400における主波位相変動監視の動作について説明する。
【0147】
主波検出部402では、TSC伝搬路推定部108で推定したタップ係数を用いて、受信信号の最大のレベル(たとえば、電力レベル)を測定し、測定された最大のレベルを有するパスの位相を測定することによって、受信信号の主波を検出する。そして、測定された主波の位相を主波レベル変動監視部408、先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0148】
そして、主波位相測定部404で、先端TB伝搬路推定部110aで推定した先端TB区間Bのタップ係数を用いて、主波の位相を測定する。そして、測定された位相を主波位相変動監視部410へ出力する。
【0149】
また、主波位相測定部406で、後端TB伝搬路推定部112aで推定した後端TB区間Cのタップ係数を用いて、主波の位相を測定する。そして、測定された位相を主波位相変動監視部412へ出力する。
【0150】
そして、主波位相変動監視部408で、主波検出部402で検出した主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を前半データ用復調制御部120bおよび後半データ用復調制御部122bへ出力する。
【0151】
また、主波位相変動監視部410で、主波位相測定部404で検出した主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を前半データ用復調制御部120bへ出力する。
【0152】
また、主波位相変動監視部412で、主波位相測定部406で検出した主波の位相の変動を複数のスロットにわたって統計的な方法で監視する。そして、位相の変動の監視結果を後半データ用復調制御部122bへ出力する。
【0153】
そして、前半データ用復調制御部120bで、タップ数推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部116で推定した先端TB区間Bに対応するタップ数と、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果および主波位相変動監視部410による先端TB区間Bにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0154】
また、後半データ用復調制御部122bで、タップ推定部114で推定したTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118で推定した後端TB区間Cに対応するタップ数と、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果および主波位相変動監視部412による後端TB区間Cにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0155】
このように、本実施の形態によれば、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波の位相を測定し、測定された位相の変動を統計的な方法で監視し、主波位相変動監視部408、410、412の監視結果に基づいて復調部124における復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0156】
なお、実施の形態4に係るデータ受信装置の構成は図8に示す通りであるが、一変更例として、図9に示すような構成を有しても良い。図8に示すデータ受信装置400は、1スロット内の複数のポイント(すなわち、TSC区間A、先端TB区間Bおよび後端TB区間C)における伝搬路特性のそれぞれに基づいて主波の位相の変動を監視するが、図9に示すデータ受信装置450は、1スロット内の1ポイント(たとえば、TSC区間A)における伝搬路特性だけに基づいて主波の位相の変動を監視する構成を有し、データ受信装置400における前半データ用復調制御部120bおよび後半データ用復調制御部122bの代わりに復調制御部452を有し、復調部124の代わりに復調部454を有する。
【0157】
復調制御部452は、データ受信装置400における前半データ用復調制御部120bおよび後半データ用復調制御部122bと同様の方法によって、タップ数推定部114によって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数と、主波位相変動監視部408による主波の位相の変動の監視結果とに基づいて復調部454での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ出力し、復調部454は、データ受信装置400における復調部124と同様の方法によって、復調制御部452から得られた制御信号に従って受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。
【0158】
このように、図9に示すデータ受信装置450においても、伝搬路特性に基づいて主波の位相の変動を監視し、主波位相変動監視部408の監視結果に基づいて復調部454における復調処理の制御を行うため、主波のレベルの変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、受信性能を向上することができる。
【0159】
また、実施の形態4に係るデータ受信装置は、GSM方式の移動体通信システムに適用された構成を有し、図2に示すGSM方式のフレーム構成を有する信号を受信すると述べたが、GSM方式への適用のみに限定されない。複数の既知信号が1スロット内に含まれるフレーム構成を有する移動体通信システムであれば如何なる方式の移動体通信システムにもこのデータ受信装置を適用することができる。
【0160】
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図10に示すデータ受信装置500は、図1に示すデータ受信装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
【0161】
実施の形態5の特徴は、1スロットの期間内の複数のポイントにおける伝搬路を推定し、各伝搬路特性に基づいてタップ数の推定、主波のレベルの変動監視および主波の位相の変動監視を行うようにしたことである。そのために、図10に示すデータ受信装置500は、データ受信装置100における先端TB伝搬路推定部110、後端TB伝搬路推定部112、タップ数推定部114、116、118、前半データ用復調制御部120および後半データ用復調制御部122の代わりに、実施の形態3に係るデータ受信装置300と同様の先端TB伝搬路推定部120aおよび後端TB伝搬路推定部112a、実施の形態2に係るデータ受信装置200と同様のタップ数推定部114a、116a、118a、前半データ用復調制御部120cならびに後半データ用復調制御部122cを有し、実施の形態2に係るデータ受信装置200と同様のタップ数変動監視部202、204、206、主波検出部502、主波レベル/位相測定部504、506、実施の形態3に係るデータ受信装置300と同様の主波レベル変動監視部308、310、312および実施の形態4に係るデータ受信装置400と同様の主波位相変動監視部408、410、412を有する。
【0162】
主波検出部502は、実施の形態3における主波検出部302と同様の方法によって、受信信号の主波を検出する。そして、測定された主波のレベルを主波レベル変動監視部308へ出力し、測定された主波の位相を主波位相変動監視部408、先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0163】
主波レベル/位相測定部504は、実施の形態3における主波レベル測定部304と同様の方法によって、先端TB伝搬路推定部110aによって推定された先端TB区間Bのタップ係数を用いて主波のレベルを測定し、測定されたレベルを主波レベル変動監視部310へ出力する。さらに、主波レベル/位相測定部504は、実施の形態4における主波位相測定部404と同様の方法によって、先端TB伝搬路推定部110aによって推定された先端TB区間Bのタップ係数を用いて主波の位相を測定し、測定された位相を主波位相変動監視部410へ出力する。
【0164】
主波レベル/位相測定部506は、実施の形態3における主波レベル測定部306と同様の方法によって、後端TB伝搬路推定部112aによって推定された後端TB区間Cのタップ係数を用いて主波のレベルを測定し、測定されたレベルを主波レベル変動監視部312へ出力する。さらに、主波レベル/位相測定部506は、実施の形態4における主波位相測定部406と同様の方法によって、後端TB伝搬路推定部112aによって推定された後端TB区間Cのタップ係数を用いて主波の位相を測定し、測定された位相を主波位相変動監視部412へ出力する。
【0165】
前半データ用復調制御部120cは、実施の形態1における前半データ用復調制御部120と同様に、タップ数推定部114aによって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数とタップ数推定部116aによって推定された先端TB区間Bに対応するタップ数とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0166】
また、前半データ用復調制御部120cは、実施の形態3における前半データ用復調制御部120aと同様に、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果と主波レベル変動監視部310による先端TB区間Bにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0167】
さらに、前半データ用復調制御部120cは、実施の形態4における前半データ用復調制御部120bと同様に、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果と主波位相変動監視部410による先端TB区間Bにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0168】
後半データ用復調制御部122cは、前半データ用復調制御部120cと同様の方法によって、タップ推定部114aによって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数およびタップ数推定部118aによって推定された後端TB区間Cに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308によるTSC区間Aにおける主波のレベル変動の監視結果および主波レベル変動監視部312による後端TB区間Cにおける主波のレベル変動の監視結果と、主波位相変動監視部408によるTSC区間Aにおける主波の位相変動の監視結果および主波位相変動監視部412による後端TB区間Cにおける主波の位相変動の監視結果とを用いて、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0169】
次いで、上記構成を有するデータ受信装置500における復調制御の動作について説明する。
【0170】
主波検出部502では、実施の形態3における主波検出部302と同様の方法によって受信信号の主波を検出し、測定された主波のレベルを主波レベル変動監視部308へ出力し、測定された主波の位相を主波位相変動監視部408、先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する。
【0171】
そして、主波レベル/位相測定部504で、実施の形態3における主波レベル測定部304での動作と同様に主波のレベルを測定し、測定されたレベルを主波レベル変動監視部310へ出力する。さらに、主波レベル/位相測定部504は、実施の形態4における主波位相測定部404での動作と同様に主波の位相を測定し、測定された位相を主波位相変動監視部410へ出力する。
【0172】
また、主波レベル/位相測定部506で、実施の形態3における主波レベル測定部306での動作と同様に主波のレベルを測定し、測定されたレベルを主波レベル変動監視部312へ出力する。さらに、主波レベル/位相測定部506で、実施の形態4における主波位相測定部406での動作と同様に主波の位相を測定し、測定された位相を主波位相変動監視部412へ出力する。
【0173】
そして、前半データ用復調制御部120cで、実施の形態1における前半データ用復調制御部120での動作と同様に、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。また、実施の形態3における前半データ用復調制御部120aでの動作と同様に、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。さらに、実施の形態4における前半データ用復調制御部120bでの動作と同様に、復調部124での復調処理を制御するための制御信号を生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0174】
また、後半データ用復調制御部122cで、前半データ用復調制御部120cでの動作と同様に、復調部124での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ生成して、生成された制御信号を復調部124へ出力する。
【0175】
このように、本実施の形態によれば、伝搬路特性に基づいて推定されたタップ数の変動を統計的な方法で監視し、タップ数変動監視部202、204、206の監視結果に基づいてタップ数の推定を行い、伝搬路特性に基づいて受信信号の主波を検出し、検出された主波のレベルおよび位相を測定し、測定されたレベルおよび位相の変動を統計的な方法でそれぞれ監視し、推定されたタップ数、主波レベル変動監視部308、310、312の監視結果および主波位相変動監視部408、410、412の監視結果に基づいて復調部124における復調処理の制御を行うため、伝搬路特性の変動の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合には、タップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数を推定する際の演算処理量を低減することができる。また、主波のレベルの変動および位相の変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、復調処理の際にスロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【0176】
なお、本実施の形態において、タップ数変動監視部202、204、206は、指示信号をタップ数推定部114a、116a、118aへそれぞれ出力しているが、実施の形態2において記載した一変更例と同様に、指示信号をTSC伝搬路推定部108、先端TB伝搬路推定部110aおよび後端TB伝搬路推定部112aへ出力する構成を採っても良い。このような構成を採ることによって、伝搬路特性の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合にタップ係数の推定範囲を制限してタップ係数の推定を行うことができ、タップ係数を推定する際の演算処理量を低減することができる。
【0177】
また、実施の形態5に係るデータ受信装置の構成は図10に示す通りであるが、一変更例として、図11に示すような構成を有しても良い。図10に示すデータ受信装置500は、1スロット内の複数のポイント(すなわち、TSC区間A、先端TB区間Bおよび後端TB区間C)における伝搬路特性のそれぞれに基づいてタップ数を推定し、主波のレベルおよび位相の変動を監視するが、図11に示すデータ受信装置550は、1スロット内の1ポイント(たとえば、TSC区間A)における伝搬路特性だけに基づいてタップ数を推定し、主波のレベルおよび位相の変動を監視する構成を有し、データ受信装置500における前半データ用復調制御部120cおよび後半データ用復調制御部122cの代わりに復調制御部552を有し、復調部124の代わりに復調部554を有する。
【0178】
復調制御部552は、データ受信装置500における前半データ用復調制御部120cおよび後半データ用復調制御部122cと同様の方法によって、タップ数推定部114aによって推定されたTSC区間Aに対応するタップ数と、主波レベル変動監視部308による主波のレベルの変動の監視結果と、主波位相変動監視部408による主波の位相の変動の監視結果とに基づいて復調部554での復調処理を制御するための制御信号をそれぞれ出力し、復調部554は、データ受信装置500における復調部124と同様の方法によって、復調制御部552から得られた制御信号に従って受信信号メモリ106から得られた受信信号を復調する。
【0179】
このように、図11に示すデータ受信装置550においても、伝搬路特性の変動の変動が小さい場合や伝搬路特性の変動がない場合にタップ数の推定範囲を制限してタップ数の推定を行うことができ、タップ数およびタップ係数を推定する際の演算処理量を低減することができる。また、主波のレベルの変動および位相の変動に応じて復調処理の制御を行うことができ、受信性能を向上することができる。
【0180】
また、実施の形態5に係るデータ受信装置は、GSM方式の移動体通信システムに適用された構成を有し、図2に示すGSM方式のフレーム構成を有する信号を受信すると述べたが、GSM方式への適用のみに限定されない。複数の既知信号が1スロット内に含まれるフレーム構成を有する移動体通信システムであれば如何なる方式の移動体通信システムにもこのデータ受信装置を適用することができる。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各スロット内での伝搬路特性の変動に追従することができ、受信性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図
【図2】GSM方式の移動体通信システムにおいて使用される信号のフレーム構成を示す図
【図3】GSM方式の移動体通信システムにおけるフェードデュレーションを説明するための図
【図4】本発明の実施の形態2に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係るデータ受信装置の構成の一変更例を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係るデータ受信装置の構成の一変更例を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係るデータ受信装置の構成の一変更例を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態5に係るデータ受信装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係るデータ受信装置の構成の一変更例を示すブロック図
【符号の説明】
100、200、250、300、350、400、450、500、550
データ受信装置
102 アンテナ
104 無線処理部
106 受信信号メモリ
108 TSC伝搬路推定部
110、110a 先端TB伝搬路推定部
112、112a 後端TB伝搬路推定部
114、114a、116、116a、118、118a タップ数推定部
120、120a、120b、120c 前半データ用復調制御部
122、122a、122b、122c 後半データ用復調制御部
124、254、354、454、554 復調部
150 トレーニング系列符号
152、154 テールビット
156、158 データ
160 ガードインターバル
202、204、206 タップ数変動監視部
252、352、452、552 復調制御部
302、402、502 主波検出部
304、306 主波レベル測定部
308、310、312 主波レベル変動監視部
404、406 主波位相測定部
408、410、412 主波位相変動監視部
504、506 主波レベル/位相測定部

Claims (3)

  1. 受信スロットのデータ部分に適応等化処理を施す復調手段と、
    可変な推定範囲においてタップ数を推定範囲内の各タップ数と想定して推定されるタップ係数のうち、誤差を最小とするタップ係数に対応するタップ数を選択することにより、前記適応等化処理のタップ数を推定する推定手段と、
    複数のスロット間で、前記複数のスロットの同一ポイントにおけるタップ数の変動を監視する監視手段と、を具備し、
    前記推定手段は、前記変動が所定値以下の場合、前記変動が前記所定値より大きい場合の推定範囲より小さい推定範囲において前記タップ数を推定する、
    データ受信装置。
  2. 前記複数のスロットの各スロットに複数の前記同一ポイントが存在し、
    前記監視手段は、前記複数のスロット間で、各同一ポイントにおけるタップ数の変動を監視し、
    前記推定手段は、前記各同一ポイントにおいて、前記変動が所定値以下の場合、前記変動が前記所定値より大きい場合の推定範囲より小さい推定範囲においてタップ数を推定範囲内の各タップ数と推定して前記タップ数を推定する、
    請求項1記載のデータ受信装置。
  3. 受信スロットのデータ部分に適応等化処理を施す復調ステップと、
    可変な推定範囲においてタップ数を推定範囲内の各タップ数と想定して推定されるタップ係数のうち、誤差を最小とするタップ係数に対応するタップ数を選択することにより、前記適応等化処理のタップ数を推定する推定ステップと、
    複数のスロット間で、前記複数のスロットの同一ポイントにおけるタップ数の変動を監視する監視ステップと、を具備し、
    前記推定ステップにおいて、前記変動が所定値以下の場合、前記変動が前記所定値より大きい場合の推定範囲より小さい推定範囲において前記タップ数を推定する、
    データ受信方法。
JP2002322631A 2002-11-06 2002-11-06 データ受信装置およびデータ受信方法 Expired - Lifetime JP4565802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002322631A JP4565802B2 (ja) 2002-11-06 2002-11-06 データ受信装置およびデータ受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002322631A JP4565802B2 (ja) 2002-11-06 2002-11-06 データ受信装置およびデータ受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004159077A JP2004159077A (ja) 2004-06-03
JP4565802B2 true JP4565802B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=32802767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002322631A Expired - Lifetime JP4565802B2 (ja) 2002-11-06 2002-11-06 データ受信装置およびデータ受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4565802B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100585153B1 (ko) * 2004-08-04 2006-05-30 삼성전자주식회사 다중 경로 지연 추정을 통하여 등화기 성능을 개선한 유무선 통신을 위한 수신기 및 방법
JP4829064B2 (ja) * 2006-09-28 2011-11-30 京セラ株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
JP4778868B2 (ja) * 2006-09-21 2011-09-21 京セラ株式会社 無線通信装置及び無線通信方法
US8219039B2 (en) 2006-09-21 2012-07-10 Kyocera Corporation Radio communication device and radio communication method
JP2008278076A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Kyocera Corp 無線通信装置
JP5487996B2 (ja) * 2010-01-25 2014-05-14 富士通株式会社 適応等化器および適応等化方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198869A (ja) * 2000-11-07 2002-07-12 Stmicroelectronics Nv 情報送信チャネルのインパルス応答を推定する方法
JP2002527997A (ja) * 1998-10-09 2002-08-27 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) タップの数を可変にできるチャネル推定器
JP2003347977A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Hitachi Kokusai Electric Inc 等化装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0856186A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Sony Corp 伝送装置及び伝送方法
JPH1056406A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Hitachi Ltd 等化装置における波形等化処理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002527997A (ja) * 1998-10-09 2002-08-27 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) タップの数を可変にできるチャネル推定器
JP2002198869A (ja) * 2000-11-07 2002-07-12 Stmicroelectronics Nv 情報送信チャネルのインパルス応答を推定する方法
JP2003347977A (ja) * 2002-05-22 2003-12-05 Hitachi Kokusai Electric Inc 等化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004159077A (ja) 2004-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7929592B1 (en) Channel estimation device and method, demodulation device and method, and fading frequency decision device and method
EP1147622B1 (en) Method and apparatus for controlling transmission power in a cdma communication system
US6832080B1 (en) Apparatus for and method of adapting a radio receiver using control functions
US20080165901A1 (en) Method and apparatus for processing signals received from a channel having a variable channel length
JP3523236B2 (ja) 電力スペクトル密度推定に基づくデータ伝送速度の決定
JP2000049662A (ja) Cdma受信装置における復調回路
US7154872B2 (en) Method and system for tracking and correcting timing errors in communication systems
AU2002235796B2 (en) Method of signal quality estimation
JP4813723B2 (ja) パイロットシンボルからのビット誤り率の推定
JP4565802B2 (ja) データ受信装置およびデータ受信方法
US7532685B2 (en) Methods of controlling tracker bandwidth in wireless communication systems
US7313400B2 (en) Radio communication device and method thereof
JP2001036952A (ja) Cdma移動通信システムにおけるcdma受信装置および受信信号電力測定方法
JP4089245B2 (ja) 移動通信端末装置及びそのセルサーチ制御方法並びにプログラム
JP2001292098A (ja) 通信方法および通信装置
US20040095918A1 (en) Method and apparatus for DTX frame detection
US7590206B2 (en) Equalization apparatus and equalization method
JP2004088189A (ja) データ受信装置およびデータ受信方法
JP2003283378A (ja) 同期判定装置および同期判定方法
JP4155026B2 (ja) 基地局受信装置及びフレーム同期判定方法
JP2002198946A (ja) ユニークワード制御方式
JP2000299676A (ja) 受信装置
JP5051376B2 (ja) 基地局装置、移動通信システム及び無線フレーム同期判定方法
KR20090020188A (ko) 일반화된 레이크 수신기에서 채널 추정 방법 및 장치
JP4190962B2 (ja) Cdma受信装置、及びそのチャネル推定装置と方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4565802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term