JP2001292098A - 通信方法および通信装置 - Google Patents

通信方法および通信装置

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JP2001292098A
JP2001292098A JP2001046369A JP2001046369A JP2001292098A JP 2001292098 A JP2001292098 A JP 2001292098A JP 2001046369 A JP2001046369 A JP 2001046369A JP 2001046369 A JP2001046369 A JP 2001046369A JP 2001292098 A JP2001292098 A JP 2001292098A
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モノジウディス パンテリス
Kiran M Rege
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Ashwin Sampath
サンパス アシュウィン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤレス通信方式において、BERの平均
値と中央値の相違を考慮した、BERターゲットに対す
る適応的補償を有する、BERに基づくROLPC(Rev
erse-link Outer Loop Power Control)を実現する。 【解決手段】 復号後BERに基づくROLPCを実行
する際に、ユーザメトリックターゲットは、通信チャネ
ルの「シグニチャ」の関数として変えられる。基地局
は、復号後BERを用いたROLPC方式を、ユーザメ
トリックターゲットとして利用する。ROLPC方式
は、ターゲットSNRを調整するためのターゲットBE
R値と比較するために、BERの瞬間値または弱くフィ
ルタリングされた値のいずれかを使用する。ターゲット
BER値は、受信SNRの2次統計量(例えば、分散、
標準偏差)の関数として変えられる。受信SNRの2次
統計量は、通信チャネルのシグニチャを表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信に関し、特
に、ワイヤレスシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】符号分割多元接続(CDMA)技術(例
えば、IS−95、CDMA2000、UMTS)に基
づく商用ワイヤレス通信方式の現在および将来の標準
は、予約リンク送信パワーの制御についての高度な方式
を含む。内側のレイヤをRILPC(逆方向内側ループ
パワー制御、Reverse Inner Loop Power Control)とい
い、外側のレイヤをROLPC(逆方向外側ループパワ
ー制御、Reverse-link Outer Loop Power Control)と
いう。
【0003】内側レイヤRILPCは一般に、基地局受
信機が、与えられたコネクションで受信されているSN
Rの何らかの測度を周期的に取得し、それをターゲット
SNRと比較して、1ビットのフィードバックを移動局
送信機へ送ることを必要とする。このフィードバックビ
ットが、測定されたSNRがターゲットSNRより高い
(低い)ことを示している場合、移動局送信機は、(d
B単位で)固定量だけ送信パワーを下降(上昇)させ
る。このようにして、RILPCは、与えられたコネク
ションに対する基地局受信機におけるSNRがターゲッ
トSNRに近くなるように、移動局の送信パワーレベル
を変化させる作業を実行する。
【0004】外側レイヤROLPCは、エンドユーザが
所望品質メトリックを受け取るように、上記のターゲッ
トSNRを変化させることを担当する。普通のフェージ
ング環境では、ターゲットSNRは、エンドユーザに所
望の品質メトリックを配送するために連続的に調整され
る必要がある。通常、ROLPCは、品質メトリックを
モニタして、その信頼できる推定値を取得し、その推定
値がターゲット品質メトリックより悪いか良いかに応じ
てターゲットSNRを上昇または下降させる。
【0005】品質メトリックの1つにビット誤り率(B
ER)がある。これは、「復号後」の品質メトリックで
ある。すなわち、これは、受信信号の復号を必要とす
る。これを、「復号後BERに基づくROLPC」とい
う。フレームに基づく伝送を仮定すると、BER推定値
を得る1つの方法は、情報ビットに対する対数尤度比を
用いることである。この対数尤度比は、フレーム復号プ
ロセスの一部として復号器によって生成され、瞬間BE
Rを推定するために利用可能である。瞬間BER推定値
をさらにフィルタリングすなわち平均化して、ROLP
CがSNRターゲットを調整するために用いることがで
きる、より信頼性の高いBER推定値を得ることも可能
である。残念ながら、この方向でのアプローチは、長期
間にわたる強いフィルタリングすなわち平均化を必要と
し、これは、BER推定値を生成するプロセスに相当の
遅延を生じる。その結果、このような技術を用いてBE
R推定値を生成するROLPCは、ターゲットSNRを
変化させるのが遅くなる。
【0006】長期間にわたる強いフィルタリングすなわ
ち平均化に変わる方法は、例えば(フレームごとに生成
される)瞬間BERを利用し、あるいは、それをターゲ
ットSNRと比較する前に、その瞬間値を弱いフィルタ
リング方式で処理する(すなわち、短時間の平均をと
る)ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者が観察
したところでは、信号ゆらぎの統計的性質が時間ととも
に変化しないような定常環境においてさえ、瞬間BER
を利用しても、実際の平均BERが所望のBERに近い
ようなレベルにターゲットSNRを常に設定することは
できない。その理由は、この方式は、その性質上、定常
状態において、瞬間BERの中央値がターゲットBER
に近くなることを保証するものであるからである。しか
し、広い信号ゆらぎによって特徴づけられる通常のフェ
ージング環境では、BERの平均値と中央値の差は大き
くなることがあり、その差が1桁を超えることもある。
さらに、この差は、もとになるフェージング環境に依存
する。もとになるフェージング環境は、通信チャネルに
おける信号ゆらぎの深さおよび相関の性質を決定する。
結果として、所望のエンドユーザ品質メトリックが平均
BERであるとき、この方式は、しばしば、目的を達成
することができない。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明によれ
ば、復号後BERに基づくROLPCを実行する際に、
ユーザメトリックターゲットは、通信チャネルの「シグ
ニチャ」の関数として変えられる。
【0009】本発明の実施例では、基地局は、復号後B
ERを用いたROLPC方式を、ユーザメトリックター
ゲットとして利用する。ROLPC方式は、ターゲット
SNRを調整するためのターゲットBER値と比較する
ために、BERの瞬間値または弱くフィルタリングされ
た値のいずれかを使用する。ターゲットBER値は、受
信SNRの2次統計量(例えば、分散、標準偏差)の関
数として変えられる。受信SNRの2次統計量は、通信
チャネルのシグニチャを表す。
【0010】本発明のもう1つの実施例では、基地局
は、2次統計量(例えば、標準偏差(分散))を用い
て、特定のセルラ(ワイヤレス)通信環境を識別する
(その通信環境のシグニチャとして利用する)。このシ
グニチャは、現在の環境にとって適当なターゲットシン
ボル誤り率を設定するために用いられる。(E
ターゲットは、シンボル誤り数と動的に調整さ
れるSERターゲットとの比較結果の関数として調整さ
れる。基地局は、(移動局から送信された)受信信号の
シンボル誤り数の標準偏差をモニタする。(E
ターゲットは、この標準偏差の値の関数として
調整される。調整された(E/Nターゲット
は、パワー制御を行うために用いられる。その結果、本
発明の考え方は、さまざまなセルラ通信環境においてF
ERを制御すると同時に、SERに基づく技術のパフォ
ーマンス利益を保持する技術を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の考え方について説明する
前に、固定シンボル誤り率(SER)ターゲットROL
PC方式について簡単に説明する。このセクションの
後、固定SERターゲットROLPC方式のシミュレー
ションのパフォーマンス結果を示す。本発明の考え方は
この結果に基づいている。このパフォーマンス関連のセ
クションの後、本発明の考え方について説明する。
【0012】固定SERターゲットROLPC この技術の核心部分について、フルレートフレームのみ
が受信され消失が生じていないことを仮定して、以下で
説明する。(注意すべき点であるが、レート推定値の喪
失につながるパーシャルレートフレームおよびフレーム
消失の取り扱いはいくつかの方法で行うことができる。
例えば、パーシャルレートフレームは、(E/N
ターゲットを変えるために、より小さいステップサイ
ズを使用することが可能であり、フレーム消失によりレ
ート情報が利用不能の場合、最後に利用可能であったレ
ートパラメータを、現在のフレームレートの推定値とし
て利用することが可能である。)
【0013】以下の定義を用いる。 TSE=固定SERターゲット。 (TEbT/N0T=n番目のフレームに対する
(E/Nターゲット(単位dB)。 Δ=基本フルレートステップサイズ(同じく単位d
B)。 A=0,A,...,AK−1,A=∞は、狭義増
大整数列である。 M,M,...,Mは、もう1つの狭義に増大する
正の重み値である。 SE=n番目のフレームによって生成されるシンボル
誤り数。これは、基地局の受信機部分により提供され
る。 Emax=(E/Nターゲットの上限(単位d
B)。 Emin=(E/Nターゲットの下限(単位d
B)。 d、Lは、変数またはパラメータである。
【0014】固定SERターゲットROLPC方式は、
以下のようにして(E/Nターゲットを調整す
る。 d=SE−TSE; (1) sgn(d)=dの正負; (2) if d=0 then L=0とおく; (3) else if あるk>0に対してAk−1<|d|<Aである 場合、L=Mとおく; (4) (TEbT/N0Tn+1=(TEbT/N0T+sgn(d)L Δ; (5) if (TEbT/N0Tn+1>Emaxの場合、(TEbT/N0Tn+1=Emax; (6) if (TEbT/N0Tn+1<Eminの場合、(TEbT/N0Tn+1=Emin; (7)
【0015】上記の方式のステップ(1)で、まず、変
数dを、n番目のフレームによって生成されるシンボ
ル誤り数SEと、n番目のフレームに対するターゲッ
トシンボル誤り率TSEとの差に等しいとおく。ステッ
プ(2)で、関数sgn(d )を、変数dの正負
(符号)に等しいとおく。ステップ(3)で、変数d
の値が0に等しい場合、変数Lも0に等しいとおき、
実行はステップ(5)(後述)に進む。一方、変数d
の値が0に等しくない場合、ステップ(4)で、変数d
の絶対値を、複数の区間Aと比較する。パラメータ
=0,A,...,AK−1,A=∞は、実際の
シンボル誤り数SEとターゲットTSEの間の差の絶
対値が例えばk番目の区間に入る場合に変数Lを対応
する重みM に等しいとおくように区間を定義する(こ
れらの変数の例示的な値については後述する)。ステッ
プ(5)で、上記のように、基本ステップサイズΔに変
数L の値を乗じた値だけ現在の(E/Nター
ゲットを調整することによって、次フレームn+1に対
して(E/Nターゲットを更新する。これによ
り、実際のシンボル誤り数とシンボル誤りターゲットの
間の差の絶対値に応じて、(E/Nターゲット
を大きくまたは小さく変化させることが可能となる。ス
テップ(6)および(7)で、次フレームに対する(E
/Nターゲットを、それぞれ上限値および下限
値で制限する。
【0016】固定SERターゲットROLPCのパフォ
ーマンス さまざまなフェージング条件下における、(固定)SE
RターゲットTSEのさまざまな値での、固定SERタ
ーゲットROLPC方式のシミュレーションのパフォー
マンス結果の例を図1〜図3に示す。これらのパフォー
マンスメトリックにおける変化を強調するために、意図
的に対数スケールを用いている。
【0017】このシミュレーションは、以下のパラメー
タ値のセットを用いた。 A=0,A=10,A=25,A=∞ M=1,M=2,M=4 Δ=0.01dB Emax=10.5dB Emin=3dB
【0018】また、以下に列挙する過程を含めた。
【0019】・基地局受信機は、2個のアンテナに接続
されていると仮定した。各アンテナは、各マルチパルに
ロックされた、周知のRAKE受信機フィンガで、逆リ
ンク伝送の1つのマルチパスを受信する。
【0020】・2つのマルチパス上のフェージングは、
独立のレイリー分布であると仮定した。Jakesの構成法
(例えば、Jakes, W. C., "Microwave Mobile Communic
ations", Wiley, New York, 1974、を参照)を用いて、
速度依存相関性を有するこのフェージング現象を生成し
た。
【0021】・他のすべての干渉、熱雑音などは、独立
の白色ガウシアン雑音過程としてモデル化した。
【0022】・A. J. Viterbi, "CDMA Principles of S
pread Spectrum Communications"、の第4章に記載され
ているロジックに従って軟判定メトリックが生成される
ビタビ復号器/インタリーバの組合せの、ビット(符号
化シンボル)レベルのシミュレーションを、シミュレー
ションテストベッド全体に含めた。
【0023】・内側ループ制御は、明示的にモデル化し
た。内側ループで用いられるE/N推定器は完全で
あると仮定した。内側ループフィードバックビットにつ
いては、5%の誤り率を仮定した。E/N推定器
は、それぞれのアクティブなRAKEフィンガに対する
瞬間E/N値の和をとり、その和を線形(dBでは
ない)領域で2で割ることによって、アンテナあたりの
平均E/Nを計算すると仮定した。
【0024】・移動局速度を3MPH(約4.8km/
h)から60MPH(約96km/h)まで変えること
によって、相異なるフェージング条件を生成した。さら
に、完全にするため、AWGN環境もこの研究に含め
た。SERターゲットの値も、このパラメータの影響を
調べるために、5から35まで変化させた。
【0025】図1に、相異なるフェージング環境に対し
て、(固定)SERターゲットの関数としてのフレーム
誤り率を示す。図1から観察されるように、どの単一の
固定SERターゲットも、ここで考えているさまざまな
フェージング環境にわたって、所望の値に近いフレーム
誤り率を維持することはできない。これは、SERおよ
びFERは互いに強く相関するが、これらは相異なるフ
ェージング環境にわたり成り立つほぼ決定論的な関係を
共有しないからである。この理由は、内側ループ制御
と、インタリーバと、相異なる移動局速度において相異
なるシンボル誤り分布を生じるフェージング環境との間
の相互作用に由来する。結果として、同等のシンボル誤
り率の場合でも、基礎となるシンボル誤り分布のため
に、相異なる環境が、大幅に異なるフレーム誤り率を示
すことがある。
【0026】図2および図3はそれぞれ、相異なるフェ
ージング環境に対して、(固定)SERターゲットの関
数としての、シンボル誤り数の標準偏差およびシンボル
誤り数の変動係数(すなわち、平均に対する標準偏差の
比)を示す。図2および図3は、次のような興味深い事
実を表している。この研究で考えている広範囲のSER
ターゲットにわたり、相異なるフェージング環境に対し
て、SE数の標準偏差(またはSE数の変動係数)と
(固定)SERターゲットの間の関係を表す曲線は、対
数スケールで互いに平行である。すなわち、相異なるフ
ェージング環境に対応するSE数の標準偏差の比は、考
えているSERターゲットのすべての値において一定の
ままである。同じことは、シンボル誤り数の変動係数
(以下CVという)についてもいえる。このことは、こ
れらの量(SE数の標準偏差あるいはSE数CV)がさ
まざまな環境およびSERターゲット値にわたり大きい
変動を示すにもかかわらず起こる。さらに、図1および
図2(または図1および図3)から観察されることであ
るが、任意の固定SERターゲットに対して2つのフェ
ージング環境が同等のSE数標準偏差を有する場合、そ
れらのFER特性もまたかなり近い。そこで、本発明の
考え方によれば、SE数標準偏差(または分散もしくは
SE数CV)を用いてフェージング環境を識別し、その
環境で所望のFERを達成する可能性が高いレベルにS
ERターゲットを設定することができるようにすること
ができる。これにより、結果として得られるFERが所
望のフレーム誤り率に近いことが保証される。フェージ
ング環境の変化は、SE数の標準偏差に反映され、これ
により、SERターゲットが変化することになる。(注
意すべき点であるが、本願の優先権主張の基礎となる米
国特許出願と譲受人が同一の米国特許出願(発明者:Re
ge、発明の名称:"A Non-Adaptive Symbol Error Rate
Based Technique for CDMA Reverse Link Outer Loop P
ower Control")には、さまざまなフェージング環境の
下で所望のFERも達成する、非適応的なSERに基づ
く逆方向リンク外側ループパワー制御の別法が記載され
ている。)
【0027】適応的SERに基づくROLPC 相異なる通信環境における固定SERターゲットROL
PC法のパフォーマンスに関する上記の観察の結果とし
て、適応的SERターゲットを有するシンボル誤り数に
基づくROLPC方式を提示する。これにより、本発明
の考え方は、相異なるフェージング環境の下で所望のF
ERを達成する、SE数に基づくROLPC技術を提供
する。
【0028】図4に、本発明の原理を実現するCDMA
移動通信システム200の一部を示す。本発明の考え方
以外の点では、図4に示す要素は周知であるため、詳細
には説明しない。基地局201は、単一ブロックの要素
として示されているが、蓄積プログラム制御プロセッ
サ、メモリ、および適当なインタフェースカードを有す
る。特に断らなければ、CDMA移動通信システムは、
業界標準IS−95に準拠していると仮定する。部分2
00は、移動通信交換センタ(MSC205、(とりわ
け)呼処理を行う)と、3つの基地局201、202、
および203と、移動局210(自動車のアイコンで例
示的に表す)とを有する。3つの基地局と移動局とは、
ワイヤレスエンドポイントを代表する。各基地局は、そ
れぞれの陸上線設備206、207、および208を通
じてMSC205に接続される。以下の説明のために、
移動局210は、ダウンリンク信号212およびアップ
リンク信号211によって、基地局201と通信してい
ると仮定する。
【0029】本発明の考え方によれば、基地局201
は、移動局210からの受信信号211に対して、適応
的SE数に基づくROLPCを実行する。図5に、本発
明の原理を実現する基地局201の一部を示す。本発明
の考え方以外の点では、図5に示す要素は周知であるた
め、詳細には説明しない。例えば、コントローラ305
は、当業者に周知のように、付属のメモリを有する蓄積
プログラム制御プロセッサを表す。また、基地局201
のうち、本発明の考え方に関連する部分のみが示されて
いる。例えば、受信機310による受信信号のその他の
処理は記載されていない。基地局201は、コントロー
ラ305(以下、基地局プロセッサともいう)、受信機
310、および送信機315を有する。受信機310
は、アップリンク信号211を受信し、コントローラ3
05に2つの信号を供給する。Rは、受信機310によ
り処理されたフレームのレートの逆数であり、消失があ
ってレート情報が失われている場合は0に等しい。SE
は、n番目のフレームによって生成されるシンボル誤
り数である。適応的SE数に基づくROLPC方式によ
れば、コントローラ305は、受信機310が現フレー
ムの処理を終了した直後に、次フレームに対するシンボ
ル誤りターゲットおよび(E/Nターゲットを
更新する計算を実行する。また、コントローラ305
は、移動局210の送信信号レベルを制御するために上
記のフィードバック信号を移動局210に供給するよう
に送信機315を制御する。(前述のように、移動局
は、このフィードバック信号を受信すると、フィードバ
ックビットの値に応じて、送信パワーを1dBだけ上昇
させるか、または、1dBだけ下降させる。)
【0030】適応的SE数に基づくROLPC方式につ
いて詳細に説明する前に、このアプローチの核心につい
て、以下で図6を参照して説明する。フルレートフレー
ムのみが送信され、レート情報は失われないと仮定す
る。(前述のように、パーシャルレートフレームおよび
フレーム消失は、いくつかの方法で扱うことが可能であ
る。例えば、パーシャルレートフレームは、(E/N
ターゲットを変えるために、より小さいステップ
サイズを使用することが可能であり、フレーム消失によ
りレート情報が利用不能の場合、最後に利用可能であっ
たレートパラメータを、現在のフレームレートの推定値
として利用することが可能である。)
【0031】適応的SERに基づくROLPC方式は、
さらに次の変数をモニタする。SER =n番目のフレームの後の推定平均SER。SER =n番目のフレームの後のSERの二乗の平
均の推定値。SEn =n番目のフレームの後の推定平均シンボル誤
りターゲット。 (表記の便宜上、変数に付した下線は、上付きバーと同
じ意味を表すものとする。)
【0032】以下の定義は、いくつかの主要な関係のた
めのものである。
【0033】f(TSE):一定SERターゲットでの
基本制御アルゴリズムの下で、AWGNのような固定環
境に対する、シンボル誤りCVとシンボル誤りターゲッ
トの間の関係を示す基準シンボル誤りCV特性。(f
(TSE)は、経験的または解析的に決定される。)
【0034】Sref:一定SERターゲットでの基本
制御アルゴリズムを用いてf(T )の決定に用いら
れた基準環境の下で、所望のFERを達成するSERタ
ーゲット。これもまた、経験的に決定され記憶される。
【0035】g(x):2つのフェージング環境下で所
望のFERを達成するターゲットSERの比と、対応す
るSE数SVの比との間の、もう1つの経験的に決定さ
れる関係。すなわち、TおよびTがそれぞれ、環境
1および2の下で所望のFERを達成するSERターゲ
ットであり、CVおよびCVが対応するSE数CV
値である場合、g(・)は次の関係を表す。
【数1】 この関係は、回帰技術を用いて決定することができる。
この関係を決定するには、基準環境を環境2として用
い、相異なるフェージング環境を環境1に代入して、こ
の曲線の相異なる点を得る。すると、上記の関係は次の
ように書くことができる。
【数2】 ただし、CVrefは、固定SERターゲットをS
refとおいたときの、基準環境下でのシンボル誤りC
Vである。
【0036】図6に、本発明の原理による適応的SE数
に基づくROLPCプロセスの例示的な高水準表現を示
す。ステップ50で、適応的SE数に基づくROLPC
プロセスは、各フレームの終端(例えば、n番目のフレ
ームが終了すること)を待つ。ステップ55で、各フレ
ームの終端で、結果として得られるシンボル誤り数SE
が、例えば図5の受信機310によって決定される。
ステップ60で、上記のモニタされる変数の値が、例え
ば図5のコントローラ305によって、シンボル誤り数
SEの関数として更新される。ステップ60では、以
下の式がコントローラ305によって用いられて、これ
らの更新が実行される。
【数3】 ただし、αは適当なフィルタ定数(例えば、0.2)で
ある。(上記の式は、対応する平均の推定値を導出する
ために用いられる簡単な単極IIR(無限インパルス応
答)フィルタである。これらのフィルタの式の代わり
に、他の平均化技術も利用可能である。)
【0037】本発明の考え方に従って、ステップ65
で、更新されたモニタ変数を用いて、SERターゲット
SEを設定する。このように設定された新しいSER
ターゲットは、次フレームに対するSER比較のために
用いられる。ステップ65では、本発明の考え方に従っ
て、次の式を用いて、SERターゲットTSEの値を設
定する。
【数4】
【0038】シンボル誤りターゲットの激しい変動を避
けるため、TSEに、上限Smaxおよび下限Smin
を課すことができる(後述)。同様に、推定値CV
ついても、そのゆらぎを制限するために、限界を設ける
ことが可能である。
【0039】上記の技術は、シンボル誤り数の変動係数
を用いて、シンボル誤りターゲットを設定する。注意す
べき点であるが、シンボル誤り数の標準偏差あるいは分
散を用いてSEターゲットを設定するために、同様の方
式を考えることができる。
【0040】考え方の概略を説明したので、次に、本発
明の原理による適応的SERに基づくROLPC方式の
実施例の詳細な説明を行う。以下の定義を用いる(これ
らの定義の一部は、上記の固定SERターゲットROL
PCで用いたものと同様であるが、便宜上ここでも繰り
返す)。 Smax=シンボル誤りターゲットの上限。 Smin=シンボル誤りターゲットの下限。 FER_target=所望のフレーム誤り率。 Enom=(E/Nターゲットの公称値(単位
dB)。 Snom=シンボル誤りターゲットの公称値。 CVnom=SE数の変動係数の公称値。 Emax=(E/Nターゲットの上限(単位d
B)。 Emin=(E/Nターゲットの下限(単位d
B)。 A,A,...,A:A=0、A=∞として
(シンボル誤り区間を定義するように)昇順に配列され
たK+1個の整数。 M,M,...,M:昇順に配列されたK個の正の
重み値。 β,β,β,β:β=1として、それぞれフ
レームレート1、1/2、1/4および1/8に対する
デエンファシス係数。 Δ:(E/Nターゲットの変化の基本ステップ
サイズ(単位dB)。 δ,δ,δ,δ:最後の良好なフレームレート
がそれぞれフレームレート1、1/2、1/4および1
/8であるときの、フレーム消失の場合のステップサイ
ズ(単位dB)。 α:IIRフィルタ定数。 f(TSE):ROLPCのために用いられる固定SE
Rターゲットアルゴリズムで、AWGNのような固定基
準環境の下で、シンボル誤り数の変動係数とSERター
ゲットの間の経験的に決定される関係。 g(x,FER_target):それぞれの与えられ
たFERターゲットに対して、相異なる環境およびxに
おいてFER_targetを達成するSEターゲット
の比と、対応するSE CVの比との間の、もう1つの
経験的に決定される関係。与えられたFERターゲット
(FER_targetに等しい)に対して、g(x,
FER_target)は、FER_targetを達
成する(2つの異なるフェージング環境における)SE
ターゲットの比と、(それらの2つの環境における)シ
ンボルCVの対応する比との間の、経験的に決定される
関係を表す。 Sref(FER_target):基準環境下で基本
固定SERターゲットアルゴリズムがFER_targ
etを達成するシンボル誤りターゲットを示す、もう1
つの経験的に決定される関係。 TSE=シンボル誤りターゲット。 (TEbT/N0T=n番目のフレームに対する
(E/Nターゲット(単位dB)。 Last_good_rate=消失なしで受信された
最後のフレームの音声レート。 d、Lは、変数またはパラメータである。SER =n番目のフレームの後の推定平均SER。SER =n番目のフレームの後のSERの二乗の平
均の推定値。SEn =n番目のフレームの後の推定平均シンボル誤
りターゲット。
【0041】以下の信号値が、基地局の受信機によって
供給される。 R=処理されたフレームのレートの逆数であり、消失が
あってレート情報が失われている場合は0に等しい。 SE=n番目のフレームによって生成されるシンボル
誤り数。
【0042】以下の初期化を実行する。 TEb/N0=Enom SEn =Snom SER =Snom SER =(Snom(1+CV nom) Last_good_rate=1
【0043】適応的SE数に基づくROLPC方式によ
れば、基地局プロセッサは、基地局受信機が1つのフレ
ームの処理を終了した(そして、RおよびSEの現在
の値を出力した)直後に、シンボル誤りターゲットおよ
び(E/Nターゲットを更新するために以下で
示す計算を実行する。注意すべき点であるが、簡単のた
め、n番目のフレームを表す添字nは、一部の変数から
落とす。(例えば、変数SEはSEと表す。) if R>0 (100) { SE←SE×R; (101) d=SE−TSE; (102) sgn(d)=dの正負; (103) if d=0の場合、L=0とおく; (104) else {Ak−1<|d|≦Aとなるkを求め、L=Mとおく ;} (105) TEb/N0←TEb/N0+sgn(d)LΔ/β; (10 6) SER←(1−α/βSER+(α/β)SE; (107) SER ←(1−α/βSER +(α/β)SE; (1 08) SE ←(1−α/βSE +(α/β)TSE; (109 )
【数5】 SE=Sref(FER_target)g(CV/f(SE ), FER_target); (111) if TSE>Smax,TSE=Smax; (112) if TSE<Smin,TSE=Smin; (113) Last_good_rate=R; (114) } else (すなわち、フレーム消失のためRが0に等しい場合) { R=Last_good_rate; (115) TEb/N0←TEb/N0+δ; (116) } if TEb/N0>Emax,TEb/N0=Emax; (117) if TEb/N0<Emin,TEb/N0=Emin; (118)
【0044】上記の方式のステップ(100)で、基地
局受信機から受け取られるRの値を評価する。Rの値が
0より大きいことは、現在の受信フレームに消失がない
ことを表し、Rの値が0に等しいことは、消失が起きた
ことを示す。Rの値が0に等しい場合、ステップ(11
5)および(116)が実行される。この場合、ステッ
プ(115)で、Rの値を、変数Last_good_
rateの値に等しいとおく。ステップ(116)で、
現在の(E/Nターゲットをδ(上記のよう
に、Rを1、2、4、または8のいずれかとして、
δ,δ,δ,δがある)だけ調整することによ
って、次フレームn+1に対して(E/N ター
ゲットの値を更新する。実行はステップ(117)(後
述)に進む。一方、ステップ(100)で、Rの値が0
より大きい場合、ステップ(101)〜(104)が実
行される。
【0045】ステップ(101)で、現フレームに対す
るシンボル誤り数SEにRの値を乗じて、シンボル誤り
数SEの調整された値を提供する。ステップ(102)
で、変数dを、SEの値とn番目のフレームに対するタ
ーゲットシンボル誤り数T との間の差に等しいとお
く。ステップ(103)で、関数sgn(d)を、変数
dの正負の符号に等しいとおく。ステップ(104)
で、変数dの値が0に等しい場合、変数Lの値も0に等
しいとおき、実行はステップ(106)(後述)に進
む。一方、変数dの値が0に等しくない場合、ステップ
(105)で、変数dの絶対値を、複数の区間Aと比
較する。パラメータA=0,A,...,AK−1
=∞は、実際のシンボル誤り数SEとターゲットT
SEの間の差の絶対値が例えばk番目の区間に入る場合
に変数Lを対応する重みMに等しいとおくように区間
を定義する。ステップ(106)で、上記のように、基
本ステップサイズΔに変数Lの値を乗じ、デエンファ
シス係数β(上記のように、Rを1、2、4、または
8のいずれかとして、β,β,β,βがある)
の値で割った値だけ、現在の(E/Nターゲッ
トを調整することによって、次フレームn+1に対して
(E/Nターゲットを更新する。ステップ(1
07)、(108)および(109)は、上記のモニタ
される変数を更新する。ステップ(110)および(1
11)は、本発明の考え方に従って、SE数ターゲット
SEの値を設定する。ステップ(112)および(1
13)で、SE数ターゲットTSEを、それぞれの最大
値および最小によって制限する。ステップ(114)
で、変数Last_good_rateの値を、Rの値
に等しいとおく。
【0046】ステップ(117)および(118)で、
次フレームに対する(E/N ターゲットを、そ
れぞれの上限値および下限値に制限する。
【0047】適応的SERに基づくROLPCのパフォ
ーマンス 適応的SERターゲットを有するSE数に基づくROL
PCが相異なる環境でどのくらい有効に動作するかを示
すために、シミュレーション結果を提示する。ここで
も、注意すべき点であるが、これらのシミュレーション
では、フルレートフレームのみを用い、レート情報は消
失により失われることがないと仮定する。SERターゲ
ットが一定の基本アルゴリズムのパフォーマンスを調べ
るために用いたのと同じフェージング環境のセットを仮
定する。シミュレーションで用いた適応アルゴリズムの
パラメータは以下の通りである。
【0048】Smax=SE数ターゲットの上限、例え
ば30(シンボル誤り数/フレーム)。 Smin=SE数ターゲットの下限、例えば5。 FER_target=所望のフレーム誤り率、例えば
1%。 Enom=(E/Nターゲットの公称値(単位
dB)、例えば5dB。 Snom=SERターゲットの公称値、例えば15。 CVnom=SER変動係数の公称値、例えば0.5。 Emax=(E/Nターゲットの上限(単位d
B)、例えば10.5dB。 Emin=(E/Nターゲットの下限(単位d
B)、例えば3dB。 A=0、A=10、A=25、およびA=∞。 M=1、M=2、およびM=4。 β,β,β,β:β=1として、それぞれフ
レームレート1、1/2、1/4および1/8に対する
デエンファシス係数。 Δ:(E/Nターゲットの変化の基本ステップ
サイズ(単位dB)、例えば0.05dB。 δ,δ,δ,δ:最後の良好なフレームレート
がそれぞれフレームレート1、1/2、1/4および1
/8であるときの、フレーム消失の場合のステップサイ
ズ(単位dB)、例えば0.2。 f(TSE):基本制御アルゴリズムでなされた前の実
行のセットから得られるAWGN環境に対するシンボル
CVとSERターゲットの間の関係に解析的曲線を当て
はめることによって決定される。このシミュレーション
では、例示的な値は次の通りである。 f(x)=10
(5.0−x)×(0.0152+(0.00045×
25.0−x))) g(x,FER_target):次の関数で近似し
た。 g(y,1)=1/yref(FER_target):関数S
ref(0.01)=17で近似した。(あるいは、同
じことであるが、Sref(1%)=17。)
【0049】次の表1に、相異なる移動局速度によって
引き起こされるさまざまなフェージング条件下で、本発
明のSERに基づくアルゴリズムのパフォーマンスを示
す。
【0050】表1:新規なSERに基づくパワー制御ア
ルゴリズムのパフォーマンス
【表1】
【0051】上記の表1によれば、考えているフェージ
ング環境では、FERは、1%〜2.2%の狭い範囲で
変化する。したがって、本発明の、適応的SERターゲ
ットを有するSE数に基づくアルゴリズムは、大きく変
化するフェージング条件下でFERを制御するすぐれた
役割を果たしていることが示されている。さらに、その
速さは、変数モニタリングに用いられるIIR(無限イ
ンパルス応答)フィルタの速さによってしか制限されな
い。フィルタ定数αが0.2のとき、これらのフィルタ
の時定数は約100ms(ミリ秒)であり、これは、環
境追従のための十分な速さを提供するはずである。この
ため、適応的SERターゲットを有する本発明の方式
は、FERに基づくROLPCのように遅い追従速度に
よって煩わされることなく、FERを非常にうまく制御
することができる。注意すべき点であるが、実際には、
適応的SE数に基づくROLPC方式は、SE数の変動
係数を環境の「シグニチャ」として使用し、このシグニ
チャを用いてSERターゲットを適当に設定する。SE
Rの標準偏差や分散を環境のシグニチャとして用いる同
様の方式も可能である。
【0052】他の変形例も可能である。例えば、上記の
例では、移動局は単一の基地局と通信していると仮定し
た。しかし、移動局がソフトハンドオフをしている(複
数の基地局と通信している)とき、本発明のシンボル誤
り数に基づく制御を、MSC205内で実行することも
可能である。具体的には、MSC205は、移動局との
ソフトハンドオフに関わる各基地局から受信フレーム情
報(シンボル誤り数を含む)を受け取る。当業者に周知
のように、MSC205は、フレームハンドラ(図示せ
ず)を有する。フレームハンドラは、ある所定の判断基
準に従って、最良の品質を有する受信フレームを選択す
る。(1つだけ簡単な例を挙げるとすれば、シンボル誤
り数が最小のフレームである。しかし、他の判断基準も
使用可能である。)その後、MSC205は、選択され
たフレームを用いて、上記の適応的SERターゲットを
有するシンボル誤り数に基づくROLPC方式を実行
し、その結果を基地局へ返送する。また、別法として、
各基地局が、それぞれの受信フレームを用いて、本発明
の原理に従って、自己のSE数に基づく制御を実行する
ことも可能である。
【0053】適応的BERに基づくROLPC 図7に、本発明のもう1つの実施例を示す。本発明の考
え方以外の点では、図7に示す要素は周知であるため、
詳細には説明しない。例えば、コントローラ715は、
当業者に周知のように、付属のメモリ(ルックアップテ
ーブル720を除いては図示せず)を有する蓄積プログ
ラム制御プロセッサを表す。また、基地局201のう
ち、本発明の考え方に関連する部分のみが示されてい
る。例えば、基地局201による受信信号のその他の処
理は記載されていない。さらに、ワイヤレス信号の受信
および復調についての詳細な記載は、本発明の考え方に
とっては不要であるため、簡略化している。(例えば、
受信信号は、デインタリーブもされなければならない。
しかし、これは、MAP復号器の一部であると仮定し
て、ここでは説明しない。)
【0054】基地局201は、RAKE受信機705、
MAP(最大事前確率)復号器710、BER推定値生
成器730、コントローラ715、ルックアップテーブ
ル720および送信機725を有する。RAKE受信機
705は、アップリンク信号を受信して復調し、シンボ
ルストリームをMAP復号器710に供給する。(別法
として、当業者に周知のように、対数MAP、あるいは
軟出力ビタビ(SOVA)復号器を用いることも可能で
ある。)MAP復号器710は、受信フレームの情報ビ
ットに対応する「軟出力」711のストリームを生成す
る。情報ビットiに対応する軟出力Λは、情報ビット
iに対応する対数尤度比である。すなわち、
【数6】 である。ただし、P(ビットi=1|)は、適当なフ
レームに対するチャネル出力がであった場合にビット
iが1に等しい確率を表す。同様に、P(ビットi=0
)は、適当なフレームに対するチャネル出力が
あった場合にビットiが0に等しい確率を表す。BER
推定値生成器730は、1つのフレーム内のすべての情
報ビットに対応する軟出力711を受け取り、そのフレ
ームに対するBER推定値を生成する。これは、次のよ
うにして行うことが可能である。情報ビットiに対応す
る軟出力Λから、BER推定値生成器730は、次の
関係式を用いて、ビットiに対する誤り確率Pを計算
する。
【数7】
【0055】この情報ビット誤り確率を1フレームにわ
たり平均して、そのフレームに対するビット誤り率推定
値BER−Iを生成する。以下で詳細に説明するよう
に、コントローラ715は、適応的補償を有するビット
誤り率に基づくROLPCを実行し、RILPCで用い
るためのターゲットSNR、(E/Nを調整す
る。具体的には、コントローラ715は、測定されたS
NR(E/N)の標準偏差σEb/N0を求め、σ
Eb/N0の値を用いて、ルックアップテーブル720
から、調整値Δを取得する。コントローラ715は、調
整値Δを用いてターゲットBERを調整した後、ROL
PCを実行する。コントローラ715は、移動局210
の送信信号レベルを制御するための、前述のRILPC
フィードバック信号を移動局210へ供給するように、
送信機725を制御する。(前述のように、移動局がこ
のフィードバック信号を受信すると、測定されたSNR
(E /N)がターゲットSNRより高い(低い)こ
とをフィードバックビットが示している場合、移動局送
信機は、(dB領域で)固定量だけ送信パワーを下降
(上昇)させる。)
【0056】ここまでの説明では、両BERの単位は通
常の単位で表されていると仮定した。以下で説明する実
施例では、両BERはdB単位で表される。これは、ワ
イヤレスアプリケーションでは便利なことが多い。適応
的補償を有するビット誤り率に基づくROLPCを実行
するためにコントローラ715により用いられる例示的
な方法を図8に示す。以下の説明から明らかになるよう
に、図8に示す方法は、従来のプログラミング技術を用
いて実装可能である。従来のプログラミング技術につい
てはここでは説明しない。初期ターゲットBER値(B
ER−T)は、基地局201で事前に設定されると仮
定する。例えば、各ユーザは、ネットワークにおいて固
有のサービスプロファイルを有することが可能である。
コネクション設定中に、移動局210は、特定のQo
S、例えば、特定のBER(すなわち、特定のBER−
)を要求する。このターゲットBERは、呼の性質
(例えば、コネクションが音声、遅延制約の低いデー
タ、などのいずれをトランスポートするか)に依存する
ことがあるため、コネクションごとに変わり得る。(あ
るいは、ユーザが特定のQoSを要求し、ネットワーク
が、現在のトラフィック需要に基づいてそれをターゲッ
トBERに変換することも可能である。)
【0057】ステップ805で、BER推定値生成器7
30は、(前述のように)受信フレームごとに1回ずつ
瞬間BER(BER−I)の推定値を生成し、これをコ
ントローラ715に送ると仮定する。ステップ810
で、コントローラ715は、通信チャネル特性の関数と
してターゲットBERの適応的補償を実行し、ターゲッ
トBERの調整された値、すなわち、BER−Tを決
定する。例えば、コントローラ715は、測定されたS
NR(E/N)の標準偏差σEb/N0を求め、σ
Eb/N0の値を用いて、ルックアップテーブル720
から、調整値Δを取得する。コントローラ715は、調
整値Δを用いてBER−Tを決定する。ステップ81
5で、コントローラ715は、BER−Iの値をBER
−Tの値と比較する。BER−Iの値がBER−T
の値より悪い場合、ステップ820で、ターゲットSN
Rは、例えばΔSNRだけ上昇させられる。一方、BE
R−Iの値がBER−Tの値よりよい場合、ステップ
825で、ターゲットSNRは、例えばΔSNRだけ下
降させられる。
【0058】上記のように、図8のステップ810で、
コントローラ715は、通信チャネルの特性の関数とし
てターゲットBERの適応的補償を実行する。ステップ
810が実行されるのは、本発明の発明者が認識したと
ころによれば、BERの中央値と平均値の間の差が、も
とになるフェージング環境に依存するため、補償は適応
的に変化させる必要があるからである。具体的には、基
地局受信機での信号対雑音比(E/N)(単位d
B)の2次統計量(例えば、分散、標準偏差)を、関連
するコネクションに対して、もとになるフェージング環
境の「シグニチャ」(本明細書において、「通信チャネ
ル特性」あるいは「通信チャネルシグニチャ」ともい
う)として用いる。(「関連するコネクション」は、例
えば、図4に例示したような、移動局210と基地局2
01の間の現在の通話である。)その後、初期ターゲッ
トBER値への補償量を、このシグニチャに従って選択
する。以下に、通信チャネルシグニチャの関数として、
ターゲットBERの適応的補償をどのように実行するか
についてさらに詳細に説明する。
【0059】以下の定義を行う(その一部についてはす
でに述べた)。 BER−T:調整(補償)されたターゲットビット誤
り率(単位dB)。 BER−T:ターゲットビット誤り率の初期値(単位
dB)。 Δ:調整値、すなわち、BER−Tに加えられる補償
量。 BER−T:現在のターゲットビット誤り率(単位d
B)。 BER−I:瞬間ビット誤り率の推定値(単位dB)。 SNR−T:ROLPCによって設定されRILPCに
よって用いられる信号対雑音比ターゲット。 ΔSNR:BER−IとBER−Tの間のそれぞれの
比較の後にSNRターゲットが調整される量(単位d
B)。 E/N:関連するコネクションに対する、基地局受
信機における信号対雑音比の測定された瞬間値を表す。 avg(E/N):ある期間にわたるE/N
平均値。 avg([E/N):ある期間にわたるE
の2乗の平均値。 σEb/N0:E/Nの標準偏差。
【0060】次のことを仮定する。 ・SNR−Tは、各フレームの最初に設定され、そのフ
レームの期間中は一定に保持される。 ・E/Nは、関連するコネクションに対して、周期
的に(例えば、フレームごとにN回ずつ)測定される
(IS−95およびUMTS方式の場合、Nは16に等
しい)。
【0061】σEb/N0の値は、例えば以下のように
して、フレームごとに新たに評価される。測定されたE
/Nを無限インパルス応答(IIR)フィルタ(図
示せず)でフィルタリングして、E/Nの現在の平
均値の推定値、すなわち、avg(E/N)を得
る。同様に、E/Nの値の2乗の適当なIIRフィ
ルタリングにより、E/Nの2乗の現在の平均値の
推定値、すなわち、avg([E/N)を得
る。(IIRフィルタリングは当業者に周知であり、こ
こでは説明しない。)換言すれば、σEb/N0は次式
で与えられる。
【数8】
【0062】上記の定義から観察されるように、図8の
ステップ810で設定されるターゲットBERは次式に
等しい。 BER−T=BER−T−Δ (11) ただし、Δ=f(σEb/N0) (12)
【0063】図7に示したように、式(12)を実装す
る1つの例示的な方法は、単にルックアップテーブルを
用いるというものである。このルックアップテーブル
は、σ Eb/N0の値を、調整値の対応する値Δに写像
(マッピング)する。別法として、リアルタイム法(例
えば、式の評価)を用いることも可能である。
【0064】上記のルックアップテーブルの値(すなわ
ち、ΔとσEb/N0の間の関係のマッピング)は、解
析的に、または、シミュレーションにより、事前に決定
することができる。例えば、シミュレーションに関して
は、相異なるフェージング環境は、ドップラー周波数、
ならびに、マルチパスの数および相対強度により特徴づ
けられる。各フェージング環境に対して、相異なる固定
BERターゲットレベルをROLPCとともに用い、そ
の結果として、BERおよびσEb/N0の平均値を求
める。この実行から、各フェージング環境に対して、B
ERの平均値がBER−Tに最も近いようなBERター
ゲット値が決定される。上で定義したように、Δは、こ
のBERターゲット値とBER−Tの間の差(単位d
B)を表す。さらに、対応する標準偏差の値σ
Eb/N0を記録する。次に、これらのΔの値および対
応するσEb/N0の値の散布図(scatter plot)を作成
する。適当な曲線当てはめ技術を用いて、σEb/N0
とΔの間の関係を求め(式(12))、その関係から、
ルックアップテーブルのエントリを生成するか、あるい
は、リアルタイムで計算することのできる式を決定する
ことができる。
【0065】上記の結果、BERの平均値と中央値の相
違を考慮した、BERターゲットに対する適応的補償を
有する、BERに基づくROLPCが実現される。
【0066】注意すべき点であるが、上記の基本アルゴ
リズムに何らかの構成を追加して、それを実際の実装に
さらに適したものとすることは容易である。例えば、S
NR−Tに上限および下限を課して、その激しいゆらぎ
を抑えることが可能である。また、BER−TとBER
−Tの間のそれぞれの比較の後にSNR−Tが調整さ
れる量は、BER−TとBER−Iの間の差の大きさ
に依存させることが可能である。これにより、SNRタ
ーゲットが、必要とされるものからはるかに離れている
ときに、所望のBERを達成するために急速な調整が可
能となる。
【0067】メトリックターゲット値を修正するもう1
つの同等の方法は(間接的ではあるが)、環境のシグニ
チャの関数として、SNRターゲットの上昇ステップサ
イズおよび下降ステップサイズの相対的な大きさを変え
ることである。例えば、BER−Iの値は、それぞれの
受信フレームの終端で、BER−Tの値と比較され
る。BER−Iの値がBER−Tの値以上であること
がわかった場合、SNRターゲット値を量ΔupdBだ
け上昇させる。逆に、BER−Iの値がBER−T
値より小さい場合、SNRターゲットを量Δdown
Bだけ下降させる。比Δup/Δdownは、環境のシ
グニチャの関数として変えられる。これは、例えば、Δ
upの値を固定したまま、環境シグニチャの関数として
Δdownの値を変えるか、あるいは、Δdownの値
を固定したまま、環境シグニチャの関数としてΔup
値を変えることによってなされる。(前者の例を図9の
流れ図に例示する。その各ステップは、図8に示したも
のと同様である。)ΔupとΔdownの値を等しくな
くすることはバイアスを導入し、これは、BERターゲ
ット値に補償を加える(前述)のと同じ効果を有する。
【0068】以上、本発明のいくつかの実施例について
説明したが、これらの実施例は本発明の原理の単なる例
示であり、当業者であれば、本発明の原理を実現しその
技術思想および技術的範囲内にある、ここには明示して
いないさまざまな変形例を考えることが可能である。例
えば、本発明の考え方について、離散的(ディスクリー
ト)な機能構成ブロック(例えば、コントローラなど)
により実現されるものとして説明したが、これらの構成
ブロックの機能は、適当にプログラムされたプロセッ
サ、例えば、ディジタル信号プロセッサ、ディスクリー
ト回路素子、集積回路などを用いて実行することが可能
である。さらに、本発明の考え方は、IS−95やUM
TS以外のセルラアクセス方式、基地局により受信され
る他の信号のパワー制御、および、移動局による基地局
から受信される信号のパワー制御にも適用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、B
ERの平均値と中央値の相違を考慮した、BERターゲ
ットに対する適応的補償を有する、BERに基づくRO
LPCが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】相異なるフェージング環境における固定SER
ターゲットROLPCのシミュレーション結果を示す図
である。
【図2】相異なるフェージング環境における固定SER
ターゲットROLPCのシミュレーション結果を示す図
である。
【図3】相異なるフェージング環境における固定SER
ターゲットROLPCのシミュレーション結果を示す図
である。
【図4】本発明の原理を実現する移動通信システムの一
部を示す図である。
【図5】本発明の原理を実現する基地局の一部を示す図
である。
【図6】本発明の原理を実現する例示的な流れ図であ
る。
【図7】本発明の原理を実現する基地局の一部を示す図
である。
【図8】本発明の原理を実現する例示的な流れ図であ
る。
【図9】本発明のもう1つの実施例の例示的な流れ図で
ある。
【符号の説明】
200 CDMA移動通信システム 201〜203 基地局 205 移動通信交換センタ(MSC) 206〜208 陸上線設備 210 移動局 211 アップリンク信号 212 ダウンリンク信号 305 コントローラ 310 受信機 315 送信機 705 RAKE受信機 710 MAP復号器 711 軟出力 715 コントローラ 720 ルックアップテーブル 725 送信機 730 BER推定値生成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 キラン エム レジ アメリカ合衆国、07746、ニュージャージ ー、マルボロ、ハル コート 1 (72)発明者 アシュウィン サンパス アメリカ合衆国、08873、ニュージャージ ー、ソマーセット、ノッチンガム 32

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信エンドポイントで用いられる通信方
    法において、 受信信号対雑音比(SNR)を用いてフェージング環境
    のシグニチャを測定するステップと、 測定されたシグニチャの関数としてターゲットメトリッ
    ク値を調整することによりパワー制御を実行するステッ
    プを有することを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 前記測定するステップは、前記SNRの
    2次統計量の値を計算するステップを有し、 前記実行するステップは、前記2次統計量を用いて前記
    ターゲットメトリック値を調整することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記2次統計量は標準偏差であることを
    特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記メトリック値はビット誤り率(BE
    R)であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記実行するステップは、ある値を信号
    対雑音比(SNR)ターゲット値に加算し、 加算される値は、フェージング環境の測定されたシグニ
    チャの関数として選択されることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記実行するステップは、 ビット誤り率(BER)を推定するステップと、 推定されたBERをターゲットBER値と比較するステ
    ップと、 ある値を前記ターゲット信号対雑音比に加算することに
    よって、前記比較の結果として、ターゲット信号対雑音
    比を調整するステップとを有し、 前記ターゲット信号対雑音比に加算される値は、測定さ
    れたシグニチャの関数として選択されることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記実行するステップは、 ビット誤り率(BER)を推定するステップと、 測定されたシグニチャの関数としてターゲットBER値
    を調整するステップと、 推定されたBERを調整されたターゲットBER値と比
    較するステップとを有することを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記通信エンドポイントはワイヤレスエ
    ンドポイントであることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 通信エンドポイントで用いられる通信装
    置において、 信号を受信する受信機と、 (a)受信信号から、通信チャネルの信号対雑音比シグ
    ニチャを生成し、(b)通信チャネルのシグニチャの関
    数としてターゲットメトリック値を調整することにより
    パワー制御を実行するコントローラとを有することを特
    徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 前記メトリック値はビット誤り率(B
    ER)であることを特徴とする請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記コントローラは、ある期間にわた
    り受信信号のSNR値を収集することによって、通信チ
    ャネルのシグニチャを生成することを特徴とする請求項
    9記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記コントローラは、収集されたSN
    Rの2次統計量を計算することによって、通信チャネル
    のシグニチャを生成することを特徴とする請求項11記
    載の装置。
  13. 【請求項13】 前記2次統計量は標準偏差であること
    を特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記2次統計量の値を、ターゲットメ
    トリック値を調整する際に用いられる調整値にマッピン
    グするルックアップテーブルを記憶するメモリをさらに
    有することを特徴とする請求項12記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記メトリック値は信号対雑音比(S
    NR)であることを特徴とする請求項9記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記ターゲットメトリック値は、ター
    ゲット信号対雑音比(SNR)であり、 前記コントローラは、ある値をSNRターゲット値に加
    算することによりSNRターゲット値を調整し、 加算される値は、生成されたシグニチャの関数として選
    択されることを特徴とする請求項9記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記通信エンドポイントはワイヤレス
    エンドポイントであることを特徴とする請求項9記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 パワー制御情報を移動局へ送信する送
    信機をさらに有することを特徴とする請求項9記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 受信信号のフレームを復号し、復号さ
    れたフレームの情報ビットに関する対数尤度比を表す信
    号を出力する復号器と、 対数尤度比を表す信号に応答して、ビット誤り率推定値
    を出力するビット誤り率推定値生成器とをさらに有し、 前記コントローラは、通信チャネルに関する逆方向外側
    ループパワー制御(ROLPC)を実行し、 前記ROLPCは、ターゲットビット誤り率の値が通信
    チャネルの生成されたシグニチャの関数として調整され
    るように、ビット誤り率推定値とターゲットビット誤り
    率の値との間の比較を実行することを特徴とする請求項
    9記載の装置。
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