JP4564171B2 - 化粧金属板及びその化粧金属板を用いたユニットバス - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、ユニットバス、液体容器、給水タンクなど、各種の液体と接する雰囲気で用いられる耐水性を必要とする建材、工業材料等に使用されるエンボス加工性に優れた樹脂フィルム又はシート(以下、「樹脂フィルム」という。)を被覆した化粧金属板、及びその化粧金属板を用いて成形したユニットバスに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、金属板に樹脂フィルムをラミネートした化粧金属板は、建材用途に広く用いられてきた。これらの建材用途の化粧金属板に用いられる樹脂フィルムは、下地となる金属板との密着性に優れているばかりでなく、耐水性も必要とされている。
また、ユニットバスなどの浴室天井材、壁面、床面など、湯水にさらされる場合には、耐水性も必要とされる。そして、建材用途としての商品価値を増すためには、表面の美感すなわち高級感を付加することも重要であり、このため従来から化粧金属板の表面にはエンボス模様を付与することが広く行われてきた。
樹脂フィルムと下地の金属板との密着性が悪いと、その部分から水等が侵入して、長期間の間には下地金属板を腐食してラミネートした樹脂フィルムが剥離する。
また、樹脂フィルムのエンボス加工性が良好なことも建材用途では重要である。樹脂フィルムに一定深さのエンボス模様が残存していることが、化粧金属板に高級感を与えるのである。従来、主としてエンボス加工が容易であること、低価格であること等の観点から、軟質塩化ビニル樹脂等が多く使用されてきた。
しかし、軟質塩化ビニル樹脂は成形を容易にするためにDBP(ジブチルフタレート)、DOP(ジオクチルフタレート)等のフタル酸類を可塑剤として添加、混合して軟質化させているが、塩化ビニル樹脂の廃棄にあたっての新たな問題が生じてきた。
また、塩化ビニル樹脂に代えて、オレフィン系樹脂のポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等を使用したフィルムもあるが、この場合には、これらの樹脂のエンボス加工性は良好であるものの、金属板上に積層加工し、折り曲げ等の加工を施した場合に加工部分が白色化して美感を損なうという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決することを目的とし、従来の軟質塩化ビニル樹脂と同等以上の樹脂フィルムを提供することを目的とする。
また、金属板との密着性の良好な、かつエンボス加工性に優れた樹脂フィルムを提供すること、及びその樹脂フィルムを被覆した高級感のある化粧金属板を提供し、その化粧金属板をもちいたユニットバスを提供することを目的とする。
【0003】
【発明の開示】
請求項1のエンボス加工した化粧金属板は、金属板上に、平均表面粗さRaで0.1〜400μmのエンボス加工が施されたポリブチレンテレフタレート樹脂とアイオノマー樹脂1〜50wt%とのブレンド樹脂からなる0.1mm以上の厚みの樹脂フィルムを、該エンボス加工面が表面になるように熱圧着したフィルム被覆金属板であって、
該樹脂フィルムは、
38±2℃の脱塩水中に1月浸漬したエンボス入りフィルム被覆金属板を、デュポン衝撃試験(JISK5400に準拠した条件、金属板の厚み:0.5mm、樹脂フィルムの厚み:0.1mm、衝撃部分の大きさ:直径0.5インチ、荷重:1kg、高さ:50cm)の結果、皮膜のエンボス部全体に割れが発生しないことを特徴とする。
請求項2のエンボス加工した化粧金属板は、金属板上に、平均表面粗さRaで0.1〜400μmのエンボス加工が施された2層樹脂フィルムを、該エンボス加工面が表面になるように熱圧着したフィルム被覆金属板であって、
該2層樹脂フィルムは、金属板と接触しない樹脂フィルム層はポリブチレンテレフタレート樹脂からなり、
金属板と接触する樹脂フィルム層は、ポリエチレンテレフタレート樹脂とアイオノマー樹脂1〜50wt%とのブレンド樹脂からなる0.1mm以上の厚みの樹脂フィルムであり、
かつ、金属板と接触する樹脂フィルム層の厚さ/金属板と接触しない樹脂フィルム層の厚さ=1/20〜1であり、
該2層樹脂フィルムは、
38±2℃の脱塩水中に1月浸漬したエンボス入りフィルム被覆金属板を、デュポン衝撃試験(JISK5400に準拠した条件、金属板の厚み:0.5mm、樹脂フィルムの厚み:0.1mm、衝撃部分の大きさ:直径0.5インチ、荷重:1kg、高さ:50cm)の結果、皮膜のエンボス部全体に割れが発生しないことを特徴とする。
請求項3のユニットバスは、請求項1又は2に記載の化粧金属板を用いて成形したことを特徴とする。
【0004】
【発明を実施するための最良の形態】
以下に、本発明についての実施の形態を説明する。
本発明の化粧金属板の製造法の第1の形態は、金属板に所定の特性を有する樹脂フィルムをラミネートしておいて、その後に金属板と樹脂フィルムとを同時に彫刻ロールに所定速度で通過させて樹脂フィルム上にエンボス模様を形成加工するものである。
また、製造法の第2の形態は、あらかじめ彫刻ロールを用いてエンボス模様を形成した樹脂フィルムを金属板にラミネートするものである。
【0005】
(使用する金属板)
本発明において、樹脂フィルムをラミネートする金属板としては、鋼板、アルミニウム板、銅板等があげられるが、特にこれらに制限されるものではない。
鋼板としては、厚さ0.10〜1.2mmの普通鋼冷延鋼板が好ましい。中でも、0.1〜0.5mm程度の厚さの普通鋼冷延鋼板が好ましい。冷延鋼板の中でも低炭素又は極低炭素アルミキルド鋼板が好ましく使用されるが、Nb、Ti等を添加した非時効性鋼、3〜18wt%のクロムを含むクロム含有鋼板、種々の組成を有するステンレス鋼板等も使用することができる。これら冷延鋼板の表面は表面処理がされているものでも差し支えない。
【0006】
表面処理方法としてはメッキ、塗装等がある。メッキ種類としては、亜鉛メッキ、亜鉛−アルミニウム合金メッキ、亜鉛−コバルト−モリブデンメッキ、錫メッキ、ニッケルメッキ、ニッケル−リンメッキ、ニッケル−コバルトメッキ、ニッケル−錫メッキ等が例としてあげられる。
塗装種類としては、種々の塗料をその性質に応じて吹き付け、ロールコートなどあらゆる種類の塗装法が適用できる。
また、樹脂フィルムと金属板との密着性を良好にするために、金属板表面の密着性改良処理を行なっておくことも好ましい。このような金属板の表面処理方法としては、例えば、電解法・浸積法等で、金属板表面にクロム水和酸化物を、クロム量として1〜40mg/m2 程度付着させることが好ましい。
なお、密着性向上のための表面処理は他の手段も使用することもできる。
【0007】
(ラミネートする樹脂フィルム)
金属板にラミネートする樹脂フィルムの種類としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂などが好ましく用いられる。
また、PBT樹脂とPET樹脂のブレンド品、PBT樹脂又はPET樹脂と他の樹脂との種々の割合のブレンド品、たとえばPBT樹脂とPC樹脂のブレンド品、PBT樹脂とアイオノマー樹脂とのブレンド品、あるいはこれらの3種以上の樹脂のブレンド品などが用いられる。
また、PBT樹脂又はPET樹脂と化合物との共重合体、たとえばイソフタル酸やアジピン酸などとの共重合体の樹脂フィルムがあげられる。
さらに、樹脂フィルムとしては、2層以上の樹脂フィルムを積層した複層積層フィルムも使用できる。
ブレンド品を用いると、密着性の良好な樹脂の配合により、被混合樹脂が本来有している特性をそのまま残して接着性を良好にすることが出来る。複層積層フィルムを用いると、金属板と接触する面に密着性に優れた種類の樹脂フィルムを配置することが出来る。
樹脂のブレンド品は、性質の異なる樹脂を機械的に混合するので、不均一状態のブレンド品が発生する場合が少なくなく、金属板との密着状態にもばらつきを生じ易いという問題がある。
このための解決手段として、樹脂中の一部の成分を他の成分で置換した樹脂を使用する方法がある。
本発明ではこのような観点から、種々の実験の結果、樹脂フィルムのポリエチレンテレフタレート樹脂中の多価酸成分又は多価アルコール成分の一部を他の成分で置換した結晶性共重合ポリエステル樹脂を使用すると、金属板との密着性に顕著な向上効果が認められることが判明した。
【0008】
ここで、ポリエチレンテレフタレート樹脂中の多価酸成分とは、テレフタル酸部分をいう。また、多価アルコール成分とは、エチレングリコール部分をいう。「他の成分で置換する」とは、酸成分又はアルコール成分で置換することをいい、酸成分としては脂肪族ジカルボン酸、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸又は脂環族ジカルボン酸、あるいは芳香族ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、2,6ナフタレンジカルボン酸等の単独又は二種類以上の組合せをいう。
また、アルコール成分としては、芳香族ジオール、例えばビスフェノールA、又は脂肪族ジオール、例えばジエチレングリコール、1,4ブタンジオール、1,6ヘキサンジオール、あるいは脂環族ジオール、例えば1,4シクロヘキサンジメタノール等の単独又は2種類以上の組み合わせをいう。
【0009】
このような酸成分又はアルコール成分の置換は、重縮合時に前記特定の原料を使用して行い、その置換成分比は5〜30モル%であることが好ましい。
5モル%未満又は30モル%を超える場合には、目的とする性質、例えば密着性の向上が達成できないだけでなく その樹脂が本来的に有している特性が劣化してしまうという問題点が新たに発生するので好ましくない。
【0010】
なお、「一部を他の成分で置換した結晶性共重合ポリエステル樹脂」とは具体的には、例えばイソフタル酸共重合ポリブチレンテレフタレート樹脂等をいう。
また、複層からなる樹脂フィルムを使用する場合には、金属板と接触する樹脂フィルム(下層フィルム)の厚さが、金属板と直接接触しない樹脂フィルム(上層フィルム)の厚さ以下であることが好ましい。特に、下層厚み/上層厚み=1/20〜1程度としておくことが好ましい。この理由は以下のとおりである。すなわち、複層の樹脂フィルムを使用する場合においては、金属板と接触する部分は、金属板表面と密着性の優れた樹脂とする必要はあるが、経済的な観点から特にその厚みは厚くする必要はない。
一方、上層フィルムは、エンボス模様が奥深く形成される方が樹脂表面に高級感を付与することが出来るという観点から、少なくとも下層フィルムよりも厚いことが望ましい。
複層からなる樹脂フィルムを使用する場合において、少なくとも金属板と接触する部分の樹脂フィルム中の樹脂成分の一部にアイオノマー樹脂成分を含有させると、さらに金属板との密着性が向上する。この場合において、アイオノマー樹脂成分を全体樹脂成分の1〜50wt%とすることが好ましい。
【0011】
アイオノマー樹脂成分をこのように限定する理由は下記のとおりである。すなわち、アイオノマー樹脂フィルムは特に金属との密着性に優れているが、一方で、強度性という点で他の樹脂に比して劣ることから、その含有量が限定される。1wt%未満の含有量では、アイオノマー樹脂の有する密着性向上という優れた効果を発揮できず、また含有量が50wt%を超えると密着性という点では改良できるものの、強度や耐熱性の劣化や透明性の低下(白濁化)の方が顕著になってしまうからである。
樹脂フィルムの厚さは、特に限定しないが、例えば0.02〜0.30mm、さらには0.08〜0.15mm程度が経済上好ましい。樹脂フィルムを異なる厚さの比率で積層した複層フィルムの場合も、トータル厚みをこの厚さの範囲にしておくことが経済的観点から好ましい。
なお、一種類のみの樹脂フィルムを使用する場合にはポリブチレンテレフタレート樹脂を用いることが好ましい。ポリブチレンテレフタレート樹脂は半永久的なエンボス模様が容易に形成でき、温水中に長期間放置しても劣化を生じることが少なく、かつ他の樹脂フィルムと比較して高級感を有する。
また、浴槽等の室内の壁材として使用した場合、直接温水がかけられても長期間劣化しないで使用可能である。
【0012】
これらの樹脂フィルムはエンボス加工前に金属板上に被覆することが出来る。樹脂フィルムを金属板に被覆する方法には、たとえばPBT樹脂の場合には超音波溶接、スピンウェルド等の接着方法を用いることが出来る。
あるいは、エポキシ系、ポリエステル系、シアノアクリレート系等の接着剤を使用しても良いが、単に樹脂の融点以上に加熱しておいた金属板上に圧着する方法(加熱圧着法)で接着しても良い。加熱圧着法で樹脂フィルムと金属板を接着させる場合には、強固な密着力を得ることができるように金属板の表面を予め処理しておくことが好ましい。表面処理方法としては、電解クロム処理、接着プライマー処理等の方法を採用することができる。
【0013】
(エンボス加工)
エンボス加工方法は、例えば加熱溶融した樹脂をTダイからエンボス加工を施したキャスティングロール上に押出して片面にエンボス目を有するフィルムに製膜する方法、複層フィルムを直接彫刻ロール(エンボスロール)の間に通す方法、ブラウンフィルムを加熱して彫刻ロールの間に通す方法、回転スクリーンロールに通して真空の力でエンボス加工する方法、複層フィルムをパーフォレーター(目打ち機)に通すホットニードルプロセス、彫刻ロールを使用して圧縮する方法等の種々の方法がある。本実施の形態1の場合は、Tダイから供給した樹脂フィルムを、別に供給される金属板に加熱圧着した後にエンボス加工することが好ましい。
この場合における彫刻ロールの表面温度の設定及び調節はロール内に設けた配管中に水等の冷媒を一定量流す方法で行うことができる。
エンボス模様形状としてはランダムマット、四角形、ダイヤモンド型、深絞り型、砂目(SG目と呼称する)等の種々の模様を、製品のニーズに応じて使用することができる。
樹脂フィルムのエンボス加工後の平均表面粗度Ra(μm)測定には、前記の製造法の形態2によって作製された、すなわち製膜時にエンボス加工を施されたフィルムを用いる。すなわち、加熱溶融した樹脂をTダイから、彫刻キャスティングロール上に押出して片面にエンボス目を有するフィルムに製膜したものである。また、前記の製造法の形態1によって作製された樹脂フィルム積層金属板についても、同様に平均表面粗度を測定する。
前記の彫刻ロールは平均表面粗さRaが1μm,11μm,35μm,110μm,320μm,480μmの凹凸を付与されたものを用いた。
【0014】
(平均表面粗度の測定)
平均表面粗度の測定は次のようにして行う。
樹脂フィルム表面の平均表面粗度Ra(μm)を東京精密社製SURFCOM表面粗さ計を用いて、JIS B0601に準拠して測定した。なお、この測定は5枚の樹脂試験片について行い、各試験片について4個所の異なる場所の表面粗度を測定し、その平均値を計算して表面粗度Ra(μm)とした。
【0015】
(デュポン衝撃試験)
デュポン衝撃試験は耐水性を目的とした試験である。エンボス加工は樹脂フィルム表層に一定の歪みを与えるものであるから、長時間この状態が維持されていると、ユニットバス材のように温水による浸漬によって樹脂表面は劣化し易い状況にさらされている。そこで一定期間、水中に浸漬しておいた後、一定の衝撃を与えたときに樹脂被膜が破壊されない場合を耐衝撃性良好とする。
デュポン衝撃試験は次のようにして行った。すなわち、長さ・幅が一定で、厚さ0.50mmの金属板の温度を、被覆する樹脂フィルムの融点以上の温度に加熱しておいて、その板と同一寸法で厚さが0.1mmの樹脂フィルムを加熱圧着して試験片とした。この試験片を、平均表面粗さRa=11μmの凸凹を付与された砂目(SG目)の彫刻ロールに一定速度で通過させた。この試験片を、60×60mmの大きさに切断した後、38±2℃にした脱塩水中に1月間放置した。1ヶ月後にその試片を取り出して室温で乾燥し、デュポン衝撃試験機を使用してJIS K5400に準拠した条件(衝撃部分の大きさ:直径0.5インチ、荷重:1Kg、高さ:50cm)で測定し、以下のように目視判定評価した。
評点5=皮膜割れなし
評点4=皮膜の一部に細かい割れが発生
評点3=皮膜のエンボス部全体に細かい割れが発生
評点2=皮膜のエンボス部全体に大きい割れが発生
評点1=皮膜全体に割れが著しい
上記評点で5及び4は使用上の問題はなかった。
なお、この試験は各10枚の試験片について測定した。また、判定者を変えて複数の判定者によって判定し、その平均値をもってデュポン衝撃試験評点とした。
【0016】
(DSCの測定)
DSCの測定は以下の条件で行った。測定器はパーキンエルマー社製の示差走査熱量計DSC−7を使用し、試料約5mgをセミミクロ天秤で精秤し、窒素ガスを流しつつ20℃/分で昇温させ、20℃/分で降温させた後、昇温及び降温曲線から図1のようにしてTmpとTc2を求めた。
すなわち、示差走査熱量計を用いて、精秤した約5mgの試料を窒素ガス雰囲気下において、20℃/分で溶融状態まで昇温させたときの昇温曲線の吸熱ピークからTmpを求め、溶融状態に3分間ホールドした後、20℃/分で常温状態まで降温させたときの、降温曲線における発熱ピークからTc2を求めた。
【0017】
(樹脂と金属板との密着性の評価)
厚さ0.5mmの亜鉛めっき鋼板の表面温度を樹脂のTmp+10℃以内に加熱しておいて、厚さ0.100mmの樹脂フィルムを当接し、ロールを使用して圧着して樹脂接着鋼板を作製した。この鋼板から、60×60mmの角型試片を切り出し、樹脂上からカッターナイフを使用して幅5mmの井桁の切り込みを鋼板面に達するまで入れた。この試片について、エリクセン試験機を使用して8mmの張り出しを行い、井桁部を強制的に剥離し、剥離しなかった場合を評点=5、容易に剥離した場合を評点=1とする5点評価法で密着性を評価した。
【0018】
実施例 以下、実施例、参考例、比較例により本発明をさらに具体的に説明する。
(参考例1)
炭素分が0.03%のアルミキルド冷延鋼板であって厚さ0.50mmのものを用意し、この鋼板に0.002mmの厚さに亜鉛めっき処理をし、この亜鉛めっき鋼板を229℃に加熱して、表面上に厚さ0.100mmのPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂フィルムであって、その固有粘度が1.4の樹脂フィルムを熱圧着してラミネート鋼板を作製した。次いで、ラミネート鋼板を加熱してこの設定温度に保持し、平均表面粗さRa=11μmの凹凸を付与された砂目(SG目)型の模様を有する、30℃に設定調節された彫刻ロールを使用して、鋼板と樹脂を同時に圧着して、エンボス加工を行い、その後、水中にクエンチして冷却した。このように処理した鋼板上の樹脂フィルムのエンボス性を評価する平均表面粗度Raは7.0μm、デュポン衝撃試験の評点は5、また同様にして作製した試片の接着性評点は3であった。
【0019】
(参考例2〜3、比較例1)
参考例1〜3と比較例1は、ホモポリマーの単層樹脂フィルムの使用例で、参考例2、3は固有粘度の異なるPBT樹脂を使用した場合である。
参考例1と同一の条件でラミネート鋼板を作製し、平均表面粗さRa=11μmの凹凸を付与された砂目(SG目)の彫刻(冷却)ロール表面温度を30℃に設定調節しつつエンボス加工処理を行った。
このように処理した鋼板上の樹脂フィルムの平均表面粗度Ra、デュポン衝撃試験及び別途同様にして作製した試片により密着性試験を行った。また比較例はPET樹脂の場合である。
【0020】
(参考例4〜5、実施例6、比較例2〜3)
参考例4〜5、実施例6、比較例2〜3はブレンド樹脂の例で、参考例4はPBT樹脂とPET樹脂の等量ブレンド、参考例5はPBT樹脂とPC(ポリカーボネート)樹脂の等量ブレンド、実施例6はPET樹脂とIO(アイオノマー)樹脂の95/5ブレンドの場合であり、比較例2はPET樹脂とPC樹脂の等量ブレンドの例、比較例3はPET樹脂とIO樹脂の70/30ブレンドの例で、処理条件と評価試験の条件は実施例1に同じである。
【0021】
(参考例7〜9)
参考例7〜9はポリエステル樹脂中の、酸成分又はアルコール成分を他の成分で置換した共重合樹脂の使用例で、参考例7は酸成分であるテレフタル酸をイソフタル酸10モル%で置換した場合、参考例8はアジピン酸の10モル%で置換した場合、参考例9はアルコール成分であるエチレングリコールをシクロヘキサンジメタノール10モル%で置換した場合である。この場合も処理条件と評価試験の条件は実施例1に同じである。
【0022】
(参考例10〜11、実施例12、比較例5〜6)
参考例10〜11、実施例12と比較例5〜6は複層樹脂を使用した例で、このうち参考例10と11は参考例7の樹脂である、イソフタル酸10モル%を含むPET共重合樹脂のフィルムとPBT樹脂のフィルムの2層フィルムの使用例で、PET共重合樹脂フィルムを接着層とし、かつ共重合樹脂フィルムの厚さを0.020mmとし、非接着層であるPBT樹脂フィルムの厚さを0.080mmとした場合である。参考例11は厚さの比を9:1、すなわち共重合樹脂フィルムの厚さを0.010mmとし、非接着層であるPBT樹脂フィルムの厚さを0.090mmとした場合である。
また、比較例5は接着層の厚さを極端に薄くした場合で、共重合樹脂フィルムの厚さを0.004mmとし、非接着層であるPBT樹脂フィルムの厚さを0.096mmと厚くした場合で、この比較例の場合は密着性は著しく劣っている。
実施例12と比較例6は接着性の良好なアイオノマー(IO)を含むブレンド樹脂を接着層にした場合であるが、実施例12は比較例3の樹脂で、IO樹脂含量が30%であるのに対し、比較例6の場合はIO樹脂成分が70%の過剰配合となっているために、強度性の指標であるデュポン衝撃試験の評価は著しく低下してしまっている上に、白濁したフィルムとなった。
【0023】
(参考例13〜18,実施例19〜24)
参考例13〜18,実施例19〜24は平均表面粗さRa(μm)の異なる彫刻ロールを用いてエンボス加工を行った例であり、炭素分が0.03%のアルミキルド冷延鋼板であって厚さ0.5mmのものを用意し、この鋼板に0.002mmの厚さに亜鉛めっき処理をし、この亜鉛めっき鋼板を加熱して、鋼板表面上に樹脂フィルムを熱圧着してラミネート鋼板を作製した。
次いで、ラミネート鋼板を加熱後、前記の平均表面粗さRaが1μm,11μm,35μm,110μm,320μm,480μmの凹凸を付与され、30℃に設定調節された彫刻ロールを使用して、鋼板と樹脂を同時に圧着して、エンボス加工を行い、その後、水中にクエンチして冷却した。このように処理した鋼板上の樹脂フィルムの平均表面粗度Ra、デュポン衝撃試験の評点、および作製した試片の接着性評点は表3に示した通りであった。このうち参考例13〜18は、参考例1の樹脂である、固有粘度が1.4のPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂フィルムで、厚さが表3のように0.100mm、0.200mm、0.500mmのものを用いた場合であり、実施例19〜24は、実施例6の樹脂である、PET樹脂とIO(アイオノマー)樹脂の95/5ブレンドの樹脂フィルムで、参考例13〜18と同様に厚さ3種類のものを用いた場合である。樹脂フィルムの厚さについては、参考例13〜15及び実施例19〜21では厚さを0.100mmに、参考例16及び実施例22では厚さを0.200mmに、参考例17〜18及び実施例23〜24では、厚さを0.500mmにした。以上の実施例、参考例及び比較例のデータを以下の表1〜表3にまとめた。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【産業上の利用可能性】
本発明の樹脂フィルムは、従来の軟質塩化ビニル樹脂フィルムと同等以上の金属接着性、エンボス加工性、エンボス刻印の長期間保持性を示し、またその樹脂フィルムを被覆した化粧金属板は、樹脂との密着性が優れているために耐水性が良好であるので、ユニットバス等の浴室の天井材、壁材、床材等の建材に使用することができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】DSCのTmpを測定するための測定曲線の一例である。
Claims (3)
- 金属板上に、平均表面粗さRaで0.1〜400μmのエンボス加工が施されたポリブチレンテレフタレート樹脂とアイオノマー樹脂1〜50wt%とのブレンド樹脂からなる0.1mm以上の厚みの樹脂フィルムを、該エンボス加工面が表面になるように熱圧着したフィルム被覆金属板であって、
該樹脂フィルムは、
38±2℃の脱塩水中に1月浸漬したエンボス入りフィルム被覆金属板を、デュポン衝撃試験(JISK5400に準拠した条件、金属板の厚み:0.5mm、樹脂フィルムの厚み:0.1mm、衝撃部分の大きさ:直径0.5インチ、荷重:1kg、高さ:50cm)の結果、皮膜のエンボス部全体に割れが発生しないことを特徴とするエンボス加工した化粧金属板。 - 金属板上に、平均表面粗さRaで0.1〜400μmのエンボス加工が施された2層樹脂フィルムを、該エンボス加工面が表面になるように熱圧着したフィルム被覆金属板であって、
該2層樹脂フィルムは、金属板と接触しない樹脂フィルム層はポリブチレンテレフタレート樹脂からなり、
金属板と接触する樹脂フィルム層は、ポリエチレンテレフタレート樹脂とアイオノマー樹脂1〜50wt%とのブレンド樹脂からなる0.1mm以上の厚みの樹脂フィルムであり、
かつ、金属板と接触する樹脂フィルム層の厚さ/金属板と接触しない樹脂フィルム層の厚さ=1/20〜1であり、
該2層樹脂フィルムは、
38±2℃の脱塩水中に1月浸漬したエンボス入りフィルム被覆金属板を、デュポン衝撃試験(JISK5400に準拠した条件、金属板の厚み:0.5mm、樹脂フィルムの厚み:0.1mm、衝撃部分の大きさ:直径0.5インチ、荷重:1kg、高さ:50cm)の結果、皮膜のエンボス部全体に割れが発生しないことを特徴とするエンボス加工した化粧金属板。 - 請求項1又は2に記載の化粧金属板を用いて成形したユニットバス。
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