JP4563243B2 - 柱脚基礎の施工方法および位置決め装置 - Google Patents

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本発明は、鉄骨建築物などの柱脚基礎の、施工方法および位置決め装置に関する。
鉄骨建築物や各種プラント設備などの重量構造物を設置する場合には、まず、それらの重量を支える柱脚基礎の構築が重要である。従来、それら柱脚基礎の施工方法や装置として、杭に柱脚を差込み、アンカーボルトで固定することなく、コンクリートを充填する1柱−1杭式の基礎形式のものが提案されている(特許文献1参照方)。それは、柱と杭間に2種類の接続装置を設け水平方向、鉛直方向の建方誤差の調整を行うものであり、柱から突出した部材を杭側に設けた部材が挟み込む接続装置で、水平方向、鉛直方向の位置決めを行い、ジャッキアップボルトを備えた接合装置で、柱の垂直方向の倒れを調整するものである。
しかし、この装置のものは、接続装置位置が決まっているため、水平方向には1方向しか調整が効かないと共に、コンクリート打設によって、杭芯が回転した場合に対応不可能である。また、水平方向のずれによってジャッキアップボルト位置が移動するため、ジャッキアップボルトが杭に設けた板から外れる危険性がある等の不具合があった。
また、1柱1杭基礎構造の柱接合部およびその施工法として、杭内に充填したコンクリートを削り、その上に柱を設置するものが提案されているが(特許文献2参照方)、これは、コンクリート除去に大きな労力が要る、レベル出しは(上下方向位置決め)コンクリートの削り精度に左右されてしまう、レベル出し面が杭内部、すなわち地中部にあるためレベル出し施工が困難である等の不具合があった。
また、柱脚と杭の一体化構造として、杭頭部に設けている柱の引抜についての構造に関するものがあるが(特許文献3参照方)、それは、蓋が柱の挿入前に取り付けられるため、柱が挿入できる程度の大きさにする必要があり、また、スティフナが柱の引き抜きに抵抗するように取り付けられているため、柱と充填コンクリートとの間の破損に対しての効果が少ない不具合があった。
特開平11−1924号公報(図1) 特開平3−51428号公報(図1) 特開2000−129690公報(図1)
本発明は、上述の問題点に鑑み、柱脚基礎の施工方法および位置決め装置において、水平方向や、上下(鉛直)方向の柱脚位置が調整可能で、充填コンクリートと柱脚の接合箇所での強度を高めることを目的として提案するものである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下(1)〜(13)の手段を提案する。
(1)第1の手段は、鋼管杭の杭頭部に、断面が四辺形状の柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する柱脚基礎の施工方法において、前記杭頭部に挿入した柱脚の両側面を一対の第1の蓋板の直線状の縁部で挟み込んだ状態で、柱脚の水平XY方向および上下方向の位置決めを行った後、第1の蓋板を杭頭部のフランジに固定し、次に、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定することを特徴とする。
柱脚の両側面を柱脚の直線状の縁部で挟み込めば、両縁部より柱脚が保持され、柱脚がクレーン吊の場合であっても振れる事なく確実に保持でき、水平XY方向および上下方向の位置決めが容易に行えると共に、位置決め後における充填コンクリートと柱脚との接合箇所での保持固定が強固に行い得る。
なお、第1の蓋板のフランジへの固定は、ボルト止めやバイス締付け、溶接などの汎用手段で行えばよく、柱脚側面を一対の第1の蓋板で挟み込んだ状態で、フランジに固定することにより、少なくとも柱脚の水平XY方向は移動しない状態に保持できる。また、柱脚及び蓋板の材質はどのようなものでも良いが、一般的には鋼製である。また、上記水平XY方向とは、柱脚の位置合わせ芯位置であり、水平面において、直交する2方向である。
(2)第2の手段は第1の手段に係る柱脚基礎の施工方法において、前記柱脚の水平X方向の位置決めを、前記フランジ上において前記第1の蓋板を水平X方向にスライドすることにより行い、次に、前記柱脚の水平X方向に直交する水平Y方向の位置決めを、前記柱脚を前記第1の蓋板の直線状の縁部に沿って移動することで行うことを特徴とする。
この方法によれば、柱脚の水平X方向の位置決め時は、第1の蓋板が平面状のフランジ上をスライドするので、そのスライド移動時に第1の蓋板が振れることがない。また、柱脚の水平Y方向の位置決め時には、柱脚は第1の蓋板の両縁部間において直線的に案内されることになる。更に、本方法手順によれば、おのずから、直交する水平2方向への案内を行うことができる。
(3)第3の手段は第1又は第2の手段に係る柱脚基礎の施工方法において、コンクリート充填後、前記柱脚の他の両側面を一対の第2の蓋板の直線状の縁部により挟み込んだ状態で、第2の蓋板を前記第1の蓋板に又は前記フランジに固定することを特徴とする。
(4)第4の手段は第1ないし第3の手段の何れかに係る柱脚基礎の施工方法において、前記第1の蓋板および又は第2の蓋板を、前記フランジにボルト止めにより固定することを特徴とする。
(5)第5の手段は第1ないし第4の何れかの手段に係る柱脚基礎の施工方法において、前記柱脚の上下方向の位置決めを、前記柱脚の両側面にそれぞれ設けた鍔部材と、前記第1の蓋板との間に設置する伸縮可能な上下位置調整手段により行うことを特徴とする。
(6)第6の手段は第5の手段に係る柱脚基礎の施工方法において、前記鍔部材と前記第1の蓋板との間に設置する低摩擦式の柱脚移動手段を用いて、前記柱脚を水平Y方向にスライドさせて位置決めを行うことを特徴とする。
(7)第7の手段は、鋼管杭の杭頭部に、断面が四辺形状の柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する時に用いる柱脚基礎の位置決め装置において、前記鋼管杭の杭頭部のフランジにボルト止め可能であり、直線状の縁部を備えた一対の第1の蓋板と、前記第1の蓋板と共にその直線状の縁部で前記柱脚の四辺を挟み込み、前記第1の蓋板にボルト止め可能な一対の第2の蓋板と、前記柱脚の上下方向位置を調整する上下位置調整手段と、を具えたことを特徴とする柱脚基礎の位置決め装置。
(8)第8の手段は第7の手段に係る柱脚基礎の位置決め装置において、前記第1の蓋板および又は第2の蓋板の直線状の縁部に、柱脚の側面に沿って当接する垂直材を設けたことを特徴とする。
(9)第9の手段は第7又は第8の手段に係る柱脚基礎の位置決め装置において、前記第1の蓋板および第2の蓋板には、前記フランジのボルト孔と同一ピッチで、かつ、前記直線状の縁部に直交する方向に長孔状のボルト孔が設けられていることを特徴とする。
(10)第10の手段は第7ないし第9の何れかの手段に係る柱脚基礎の位置決め装置において、前記フランジが円形状であり、フランジの円周に沿う長孔状の周ボルト孔が設けられていることを特徴とする。
(11)第11の手段は、鋼管杭の杭頭部内に柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する柱脚基礎の施工方法において、前記柱脚の外周より一回り大きい孔を中央部に有する蓋板を前記杭頭部のフランジに固定し、次に、前記孔と前記柱脚の側面との隙間を調整することにより、前記柱脚の水平XY方向の位置決めを行い、次に、前記杭頭部内にコンクリートを充填して、前記柱脚を杭頭部に立設固定することを特徴とする。
なお、本手段における蓋板の杭頭部への固定は、杭頭部に柱脚を挿入後又はその挿入前に行えばよい。挿入後に行う場合には、蓋板を複数に分割しておき、柱脚側面側から分割蓋板を当てがい、それぞれ杭頭部に固定する、あるいは、直立する柱脚の上方より蓋板を差し入れて、杭頭部に固定すればよい。挿入前に行う場合には、杭頭部に固定されている蓋板の孔内に上方より柱脚を挿入すればよい。いずれの場合でも、蓋板に柱脚の外周より一回り大きい孔を有しているが故に、そのような手順が可能となる。
(12)第12の手段は、鋼管杭の杭頭部に柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する時に用いる柱脚基礎の位置決め装置において、前記柱脚の外周より一回り大きい孔を中央部に有し、前記杭頭部のフランジにボルト止め可能な蓋板と、同蓋板の孔の四周囲にそれぞれ設けられ、前記柱脚を水平XY方向に押す押圧手段と、前記柱脚の上下方向位置を調整する上下位置調整手段と、を具えたことを特徴とする。
(13)第13の手段は第7又は第12に係る柱脚基礎の位置決め装置において、前記鋼管杭の杭頭部が基礎面下に埋設されたフランジ付の埋設箱であることを特徴とする。
本願発明は、必ずしも、鋼管杭の杭頭部に柱脚を立設固定するものに限らず、基礎面下に埋設した埋設箱である場合にも同様に適用できる。また、埋設箱は上方が開口する底付の容器状のものであればよく、その外周形状は、矩形状、円筒状、多角形状など、どのような形状でもよい。
第1の手段よりなる請求項1に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、杭頭部内に柱脚挿入後に第1の蓋板を設置しているため、柱脚挿入時に邪魔とならない。また、第1の蓋板の直線状の縁部により柱脚両側面を挟み込めば、その縁部が柱脚の水平位置調整時のガイドの役割を果たし、特に柱脚がクレーン吊の場合に柱脚が振れる事なく、柱脚の水平位置決め作業が容易かつ安全に行い得る。
また、柱脚を杭頭部に立設後、柱脚が第1の蓋板により挟み込み支持されるので、充填コンクリートと柱脚の接合箇所での強度を高めることができ、コンクリートの固化が完了するまでの間、柱脚の立設位置にくるいが生ぜず、柱脚を正確な位置に立設設置できる。
第2の手段よりなる請求項2に記載の柱脚基礎の施工方法によれば第1の手段に係る作用効果を奏すると共に、柱脚の水平XY方向(水平2方向)の位置を調整する際、片側1方向ずつ調整していくため、位置決めが容易にできる。
第3の手段よりなる請求項3に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、第1の手段又は第2の手段に係る作用効果を奏すると共に、第2の蓋板はコンクリート充填後の設置となるため、コンクリート打設に十分な開口面積が確保でき、杭頭部の隅々までコンクリートを充填することができるので、高品質の柱脚基礎を施工できる。
また、柱脚が第1および第2の蓋板により、その水平XY方向(四周囲)が挟み込み支持されるので、コンクリートの固化が完了するまでの間、柱脚の立設位置が、上記手段のものよりも更に確実に柱脚を固定支持でき、柱脚を正確な座標位置に立設設置できる。
第4の手段よりなる請求項4に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、第1の手段ないし第3の手段の何れかに係る作用効果を奏すると共に、ボルト止め施工は現場作業が容易であり、低施工コストで実施できる。
第5の手段よりなる請求項5に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、第1ないし第4の何れかの手段に係る作用効果を奏すると共に、柱脚の上下位置調整を現場において容易に行い得、低施工コストで実施できる。また、第1の蓋板が柱脚の支持台となるため、柱脚支持用の新たな部材が不必要である。
第6の手段よりなる請求項6に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、第5の手段に係る作用効果を奏すると共に、比較的、重量物である柱脚の水平Y方向位置調整を小さい押力で容易に行うことができ、ひいては、同位置調整を安全に行うことができる。
第7の手段よりなる請求項7に記載の柱脚基礎の位置決め装置によれば、柱脚が第1および第2の蓋板により、その四辺(四周囲)が挟み込み支持されるので、充填コンクリートと柱脚の接合箇所での強度を高めることができ、コンクリートの養生固化が完了するまでの間、柱脚の立設位置にくるいが生ぜず、柱脚を正確な座標位置に立設設置できる。
第8の手段よりなる請求項8に記載の柱脚基礎の位置決め装置によれば、第7の手段に係る作用効果を奏すると共に、垂直材により柱脚の側面を、より広い当接面積で把持することができ、摩擦把持力が高まり、また、柱脚の垂直方向の安定支持力が増し、柱脚の立設位置にくるいが生ぜず、柱脚を正確な座標位置に立設設置できる。
第9の手段よりなる請求項9に記載の柱脚基礎の位置決め装置によれば、第7の手段又は第8の手段に係る作用効果を奏すると共に、ボルト孔の長孔の長さ寸法幅、フランジへの各蓋板の固定位置調整を行うことにより、柱脚の水平XY方向の位置調整が容易に行い得る。
第10の手段よりなる請求項10に記載の柱脚基礎の位置決め装置によれば、第7の手段ないし第9の手段の何れかの手段に係る作用効果を奏すると共に、周ボルト孔の長孔の長さ寸法幅、フランジに対する各蓋板の周方向(回転方向)の固定位置調整を行うことにより、鋼管杭がその軸心周り方向に正確に打ち込まれていない場合でも、柱脚を任意位置に回転でき、柱脚の回転位置調整が容易に行い得る。
第11の手段よりなる請求項11に記載の柱脚基礎の施工方法によれば、杭頭部内に立設する柱脚と、蓋板の孔との隙間を調整することにより、柱脚の水平XY方向の位置合わせが可能となり、位置合わせ後、その状態を保持固定すればコンクリートの固化が完了するまでの間、柱脚の立設位置にくるいが生じない。
第12の手段よりなる請求項12に記載の柱脚基礎の位置決め装置によれば、押圧手段により柱脚の水平XY方向位置調整が行い得、押圧手段により、柱脚の四周囲が挟み込み支持されるので、コンクリートの固化が完了するまでの間、柱脚の立設位置にくるいが生じない。
第13の手段は第7又は第12の手段に係る作用効果を奏すると共に、フランジを備えた単なる箱体である埋設箱に柱脚を立設固定する場合にもその適用が可能なものである。
本発明に係る柱脚基礎の施工方法および位置決め装置を、図1ないし図9に示す、各実施例図に基づき説明する。図1(a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の各蓋板の構成などを説明する平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のA−A矢視図である。図2(a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置のフランジの平面図、(b)は(a)に対応する第1の蓋板の平面図、(c)は本発明の柱脚基礎の位置決め装置に係るその他のフランジの平面図である。
図3の(a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置および施工方法を説明する側面図、(b)は同平面図である。図4の(a)(b)(c)は本発明の柱脚基礎の位置決め装置に係る水平方向の移動手段の説明図である。図5の(1)〜(7)は本発明に係る柱脚基礎の施工方法を示す説明図である。図6の(a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図、(b)は(a)のA−A矢視に沿う側面図である。図7は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。図8は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。図9は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。
(実施例1)
本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置を図1ないし図4に基づき説明する。図1において、1は位置決め装置を示し、この位置決め装置1は、基礎面Tに埋設されている鋼管杭2の杭頭部2aに、断面が四辺形状の柱脚3を挿入し、杭頭部2a内にコンクリート8を充填して、柱脚3を杭頭部2aに立設固定する時に用いるものである。位置決め装置1は、矩形板状の第1の一対の蓋板4と、矩形板状の一対の第2の蓋板5とを備えている。
第1の蓋板4は、鋼管杭2の杭頭部2aの上端外周に設けられている円形状のフランジ2bに、ボルト9(及びナット)により締止め可能であり、また、直線状の縁部4bを備えている。第2の蓋板5にも直線状の縁部5bを備えていて、ボルト9止めにより、第1の蓋板4と共にその直線状の縁部(4b、5b)で柱脚3の四辺を挟み込んだ状態で、フランジ2bに固定できるものである。
また、第1の蓋板4および第2の蓋板5の直線状の縁部(4b、5b)には、柱脚3の側面に沿って当接すると共に、柱脚3の局所的な破壊を防止するための強度部材である垂直材(6、7)がそれぞれ立設されている。蓋板4、5のサイズは柱脚3の引抜きに対する拘束力を高めるため、柱脚3挿入部以外の杭頭部2a全面を覆うようなサイズ(大きさ)としている。なお、図中、2cは杭頭部2aの底板、3aは柱脚3の底板を示す。
また、第1の蓋板4および第2の蓋板5には、フランジ2bのボルト孔2eと同一ピッチで、かつ、直線状の縁部(4b、5b)に直交する方向に長孔状のボルト孔(4a、5a)がそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、柱脚3の上部の両側面には鍔部材10が、鍔部材10に螺合する4本のボルト11がそれぞれ設けられていて、それらで柱脚3の上下位置調整手段12が構成されている。左右のボルト11の下端が下述する柱脚移動手段13に当接しており、左右のボルト11を回すことにより、柱脚3の上下方向H位置および四方側面の傾きを調整することができる。また、第1の蓋板4上には、図4の(a)に示す水平Y方向の移動手段である低摩擦式の一対の柱脚移動手段13が載置されていて、この柱脚移動手段13により、柱脚3の水平Y方向への移動が低押力により行える。
また、本実施例では、柱脚3は比較的、短い場合を想定しており、図3の(a)に示すように、柱脚3の突出長さL1よりも埋め込み長さL2が長くなるように設定することで、柱脚3の重心位置を杭頭部2a内に位置せしめ、最初に設置する第1の蓋板4に柱脚3の全荷重を掛けるようにしている。なお、この時、柱脚3を吊り上げているクレーンは外し、完全に蓋板4の上に柱脚3が自立する状態とする。その状態にしておけば、柱脚3のY方向の移動が、柱脚移動手段13の転がり機能と相まって、容易に行い得る。
しかして、本位置決め装置1を用いれば、柱脚3の水平X方向の位置決めが、フランジ2b上において第1の蓋板4を、スライドすることにより行い得る。このスライドの際には、ボルト孔4aからボルト孔2eにボルト9を差込み、長孔状のボルト孔4aの長さ寸法長を利用して行えばよい。そして、杭頭部2a内にコンクリート8を充填後、柱脚3の水平X方向に直交する水平Y方向の位置決めが、柱脚3を第1の蓋板4の直線状の一対の縁部4bにより形成された溝部に沿って、例えば、y矢印方向に移動することで行い得る(図3b参照方)。
また、上記において、ボルト孔(4a、5a)の長孔の長さ寸法幅、フランジ2bへの各蓋板(4、5)の固定位置調整を行うことにより、柱脚3の水平XY方向(柱脚3の四辺に直交する方向)の位置調整(柱脚3の中心を設計中心位置Oに合致する位置調整)を容易に行うことができる。
そのようにして、柱脚3の水平X方向、水平Y方向及び上下方向H位置を調整設定して、第1の蓋板4および第2の蓋板5をフランジ2bに、ボルト9により締付け固定すれば、本位置決め装置1の杭頭部2aへの設置が完了する。設置完了後、柱脚3は第1の蓋板4と第2の蓋板5とにより、その四辺(四周囲)が挟み込み支持されるので、充填コンクリート8と柱脚3の接合箇所での強度を高めることができ、コンクリート8の養生固化が完了するまでの間、柱脚3の立設位置にくるいが生ぜず、柱脚3を正確な中心位置Oに設置できる。また、垂直材(6、7)により柱脚3の側面を、より広い当接面積で把持するので、摩擦把持力が高まると共に、柱脚3が傾倒せず、柱脚3を正確な立設状態で固定設置できる。
なお、上記実施例において、柱脚3を矢印Z方向に回転する必要がある場合には、図2(a)に示すように、フランジ2bのボルト孔2eのピッチを図1図示のものよりも短くし、より多くのボルト孔2eを設けておくと共に、(b)に示すように、第1の蓋板4の長孔状のボルト孔4aをボルト9の径に対し、その幅Bを大きくし、第1の蓋4が多少ずらせるようボルト9と長孔間にガタを設けておいて、第1の蓋板4の矢印Z方向への調整移動を可能としておけばよい。あるいは、図2(c)に示すように、フランジ2bに設けるボルト孔2eを、フランジ2bの円周に沿う長孔状の周ボルト孔2dとしておけば、柱脚3の矢印Z方向への回転調整に対応することができ、柱脚3をその中心位置O周りの任意位置に回転でき、柱脚3の回転位置調整が容易に行い得る。
また、本実施例のものは、杭頭部2a内に柱脚3を挿入後に蓋板(4、5)などを設置できるため、柱脚3を杭頭部2a内に挿入する時に邪魔とならない。また、第2の蓋板5は、コンクリート8充填後の設置となるため、コンクリート8の打設に十分な開口面積が確保できる。フランジ2b上の第1の蓋板4が柱脚3を挟み込むような構造となるため、第1の蓋板4は柱脚3の水平位置調整時のガイドの役割を果たす。水平XY方向(水平2方向)の位置を調整する際、片側1方向ずつ調整していくため、位置決めがそれほど難しくない。第1の蓋板4が柱脚3の支持台となるため、柱脚3支持用の新たな部材が不必要である。
おって、図4において、(a)は台車14の下に複数の鋼棒15を敷設した柱脚移動手段13を、(b)は台車14の下にスライダー16を備え、スライダー16がレール17に跨設するレール形式の柱脚移動手段13Aを、(c)は台車14の下に複数のローラ18を敷設したローラ形式の柱脚移動手段13Bをそれぞれ示している。しかして、柱脚移動手段13に柱脚3の荷重を掛けた状態で、例えばy矢印方向に移動させることで、柱脚3の水平Y方向位置合わせを行えばよい。なお、上述における柱脚3の水平Y方向の移動時においては、いずれの柱脚移動手段(13、13A、13B)を用いても良い。また、柱脚3の水平Y方向への倒れ止めとして、第2の蓋板5に代えて、例えば、第1の蓋板4に、柱脚3の他の両側面側にそれぞれ当接するように延設するストッパーを固定してもよい。
(実施例2)
次に、図5の(1)〜(7)に基づき、鋼管杭2の杭頭部2aに、断面が四辺形状の柱脚3を挿入し、杭頭部2a内にコンクリート8を充填して、柱脚3を杭頭部2aに立設固定する柱脚基礎の施工方法を説明する。なお、図5の各(1)〜(7)において、上段は柱脚基礎の側断面図、下段は柱脚基礎の平面図である。
(1)基礎面T下に埋設している鋼管杭2の杭頭部2a内に、柱脚3の下端部を挿入する。
(2)柱脚3の両側面に一対の第1の蓋板4を設置し、ボルト9によりフランジ2bに仮止め固定する(この時、ボルト9は仮締め)。
(3)柱脚3の水平X方向の位置決めの際には、第1の蓋板4をその長孔4aに沿って(例えばx矢印方向に)スライドさせて行い、柱脚3に蓋板4の垂直材6が軽く触れる位置で第1の蓋板4をフランジ2bにボルト9止め固定する。
(4)次に、例えばy矢印方向に柱脚3を移動して、柱脚3の水平Y方向の位置決めを行う。その位置で上下位置調節手段12を介して蓋板4上に柱脚3の荷重を掛ける。
(5)上下位置調節手段12を調節して柱脚3のレベル(上下位置)調整(例えばh矢印方向への調整)を行う。
(6)D矢印で示す開口部より杭頭部2a内にコンクリート8を打設する。
(7)第2の蓋板5を、ボルト9により蓋板4又は及びフランジ2bに締付け固定する。
基本的には、前記(1)〜(7)に記載の手順により柱脚基礎の施工を行えばよいが、図1ないし図5に基づき、本施工方法を更に詳述する。
(ア)柱脚3の両側面を一対の第1の蓋板4の直線状の縁部4bで挟み込んだ状態で、柱脚3の水平X方向の位置決めを、フランジ2b上において第1の蓋板4をスライドすることにより行い、第1の蓋板4をフランジ2bに、ボルト9により仮止め固定する。
(イ)柱脚3の水平X方向に直交する水平Y方向の位置決めを、柱脚3を第1の蓋板4の直線状の縁部4bに沿って移動することで行なう。
(ウ)柱脚3の上下方向の位置決めを、柱脚3の両側面にそれぞれ設けた鍔部材10と、第1の蓋板4との間に設置する上下位置調整手段12(及び又は図6に示す上下位置調整手段12A)により行った後、第1の蓋板4をフランジ2bに、ボルト9により本締め固定する。
(エ)一対の第1の蓋板4間から杭頭部2a内にコンクリート8を充填する。
(オ)次に、柱脚3の他の両側面を一対の第2の蓋板5の直線状の縁部5bにより挟み込んだ状態として、第2の蓋板5を第1の蓋板4に、又はフランジ2bに固定する。
なお、上記(イ)と(ウ)とは、その作業を同時又は逆順序で行っても良い。
また、上記実施例において、柱脚3の水平Y方向の位置決め時に、図4に示す、柱脚移動手段13を用いれば、柱脚3の移動が円滑に行い得る。
また、柱脚3の水平X方向の位置決めを、フランジ2b上の第1の蓋板4をスライドさせて行うので、水平X方向の位置調整時において柱脚3は常に平面上を移動することになり、位置決めが容易に行える。水平XY方向(水平2方向)の位置を調整する際、片側1方向ずつ調整していくため、位置決めがそれほど難しくない。第1の蓋板4が柱脚3の支持台となるため、柱脚3支持用の新たな部材が不必要である。
(実施例3)
本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置を図6の(a)(b)に基づき説明する。図6において、1Aは位置決め装置を示し、この位置決め装置1Aは、基礎面Tに埋設されている鋼製の埋設箱2Aに、断面が四辺形状の柱脚3を挿入し、埋設箱2A内にコンクリート8を充填して、柱脚3を埋設箱2Aに立設固定する時に用いるものである。
この位置決め装置1Aは、柱脚3の四辺より一回り大きい四辺形孔21を中央部に有し、埋設箱2Aの上部外周に設けられているフランジ20bにボルト9止め可能な蓋板20と、蓋板20の四辺形孔21の四周囲にそれぞれ設けられ、柱脚3を水平XY方向に押す押圧手段22と、柱脚3の上下方向位置を調整するジャッキアップボルトや手動ジャッキなどの上下位置調整手段23とを具えている。押圧手段22は蓋板20に立設する板24と、板24にねじ込まれている押ボルト25とを備えていて、柱脚3の四周囲の複数の押ボルト25を調節することにより、柱脚3の水平XY方向位置を調節設定できる。
また、柱脚3の対称位置の左右の押ボルト25aの押出し長さを調節することで柱脚3の中心位置O回りのZ矢印方向への回転調整を行うことができる。また、上下位置調整手段23は、蓋板20の側面に固定されている一対の鍔部材10と、板24にその先端が当接し、鍔部材10にねじ込まれているボルト11とを備えていて、ボルト11のねじ込み量を調節することにより、柱脚3の上下方向位置を調節できる。
また、柱脚3の底板3aには、筒12aと、それにねじ込まれているボルト部材12bとよりなる上下位置調整手段12Aが設けられていて、ボルト部材12bのねじ込み長を調節することにより、柱脚3の上下位置を調整できる。なお、上記蓋板20は一体あるいはフランジ継手などによる分割構造としても良い。また、蓋板20には、フランジ20bのボルト孔2eと同一ピッチのボルト孔20aが設けられている。
更に、本実施例では、柱脚3は比較的、短い場合を想定しており、柱脚3の重心位置が埋設箱2A内に位置せしめ、蓋板20に柱脚3の全荷重を掛けるようにしている。なお、この時、柱脚3を吊り上げているクレーンは外し、完全に蓋板20の上に柱脚3が自立する状態としておく。
しかして、本装置を用いて柱脚3を埋設箱2Aに立設固定する場合には、蓋板20の四辺形孔21内に柱脚3を挿入し、柱脚3の四辺回りに蓋板20を設置して、蓋板20を埋設箱2A上部のフランジ20bに固定し、次に、押しボルト25を回してその押出し長を増減して、四辺形孔21と柱脚3の各側面との隙間を調整することにより、柱脚3の水平XY方向の位置決めを行うと共に、ボルト11やボルト部材12bを調節して、柱脚3の上下方向位置決め、及び、左右の押ボルト25aを調節して、柱脚3の回転方向位置決めを行った後、埋設箱2A内にコンクリート8を充填して、柱脚3を埋設箱2Aに立設固定すればよい。
そのようにして、柱脚3を埋設箱2Aに立設固定しておけば、充填コンクリート8と柱脚3の接合箇所での強度を高めることができ、コンクリート8の養生固化が完了するまでの間、柱脚3の立設位置にくるいが生ぜず、柱脚3を正確な座標位置に立設設置できる。なお、図6中、2fは埋設箱2Aの下部外周に設けられていて、その上下方向位置への移動を抑止する土圧抑制リングである。また、基礎面Tはコンクリートや土砂などで構成されている。
なお、本実施例において、柱脚3が円柱状(又は多角形状)である場合には、蓋板20の中央部の孔を円形状(又は多角形状)としてもよいが、上述の四辺形孔21であっても、円柱状(又は多角形状)の柱脚3の水平XY方向の位置決めは可能である。
(実施例4)
本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置を図7に基づき説明する。この位置決め装置1Bは、実施例3(図6)のものにおいて、柱脚3の水平XY方向の位置決め手段22が、蓋板20に立設する板部材22bと、柱脚3の側面との間に、螺子式伸縮器や油圧ラムなどの伸縮器具27を用いている点が相違しその他の構造や機能は、実施例3のものと同様である。本実施例においては、伸縮器具27の伸縮量を調整することにより、柱脚3の水平XY方向の位置決めを行い得ると共に、そのまま保持しておくことで、柱脚3をその位置に保持固定することができる。
(実施例5)
本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置を図8に基づき説明する。この位置決め装置1Cは、実施例3(図6)のものにおいて、柱脚3の水平XY方向の位置決め手段22が、蓋板20の四辺形孔21と柱脚3の側面との隙間に複数の楔28を打ち込む構造である点、および、四辺形孔21を実施例3のものより小さくしている点が相違し、その他の構造や機能は、実施例3のものと同様である。本実施例においては、柱脚3の四周囲の各楔28の打ち込み量を調整することにより、柱脚3の水平XY方向の位置決めを行い得ると共に、そのまま保持しておくことで、柱脚3をその位置に保持固定することができる。また、図中、32はコンクリート打設用の開閉蓋である。
(実施例6)
本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置を図9に基づき説明する。この位置決め装置1Dは、実施例3のものにおいて、柱脚3の中心位置O回りのZ矢印方向への回転を行う手段が、蓋板20に立設する2枚の板部材29と、各板部材29にそれぞれその対向する方向からねじ込まれている回転方向ボルト30と、柱脚3の側面に固定されているブラケット31とを備えている点が相違し、その他の構造や機能は、実施例3のものと同様である。本実施例においては、対向する回転方向ボルト30の各ねじ込み長を調整することにより、回転方向ボルト30の先端がブラケット31に当接し、柱脚3をZ矢印方向に回転せしめることができると共に、そのまま保持しておくことで、柱脚3の回転位置を固定支持することができる。
上述する実施例1〜6で説明した各方法や装置のものは、何れも柱脚3の四周囲を囲む蓋板(4、5、20)を備えたものである。
また、実施例1〜6に示す、各位置決め手段などを適宜、選択して組合せても良く、また、適宜、重複して採用実施しても良い。
また、実施例1〜6に示すものは、鋼管杭2の杭頭部2a又は埋設箱2Aの何れのものにも適用できる。つまり、フランジを備えた単なる箱体のものであればよく、それらの全てに適用できる。また、埋設箱2Aは鋼製あるいは、フランジを除く部分はコンクリート製であっても良い。
以上述べたものにおいて、実施例1、2のものは、杭頭部2aに水平方向にスライド可能な蓋板(4、5)を設け、柱脚3の水平位置調整時にはガイドとして、また、鉛直位置調整時にはレベル調整機構の土台としての役割を果たすものである。また、実施例3〜6のものは、柱脚3と蓋板20との間に隙間を設け、その隙間を利用して柱脚3の水平XY方向およびZ矢印方向(軸回転方向)への移動調整を図り、また、鉛直位置調整時にはレベル調整機構の土台としての役割を果たすものである。上記各実施例の何れのものも、杭頭部2a(埋設箱2A)に設ける蓋板(4、5、20)を柱脚3に固定するように設置し、水平力作用時のコンクリートの破損による強度低下を防ぎ得るものである。
なお、本発明は、柱脚が円柱状(又は多角形状)のものであっても適用でき、その場合には、円柱状(又は多角形状)の柱脚の両側を一対の第1の蓋板の直線状の縁部で挟み込んだ状態で、柱脚の水平XY方向および上下方向の位置決めを行った後、第1の蓋板を杭頭部のフランジに固定し、次に、杭頭部内にコンクリートを充填し、次に、柱脚の他の両側を一対の第2の蓋板の直線状の縁部により挟み込んだ状態で、第2の蓋板を第1の蓋板に又は前記フランジに固定して、柱脚を杭頭部に立設固定すればよく、その他の具体的方法手順や位置決め装置、各手段の構造は上述したものと同様のものでよい。つまり、本発明は、柱脚の断面形状が四辺形状、円柱状、多角形状など、何れの断面形状であっても適用可能である。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく必要に応じ、適宜設計変更し得るものである。また、上記実施例における各構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものが含まれる。
(a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の各蓋板の構成などを説明する平面図、(b)は側面図、(c)は(b)のA−A矢視図である。 (a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置のフランジの平面図、(b)は(a)に対応する第1の蓋板の平面図、(c)は本発明の柱脚基礎の位置決め装置に係るフランジのその他の例を示す平面図である。 (a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置および施工方法を説明する側面図、(b)は同平面図である。 (a)(b)(c)は本発明の柱脚基礎の位置決め装置に係る水平方向の移動手段の説明図である。 (1)〜(7)は本発明に係る柱脚基礎の施工方法を示す説明図である。 (a)は本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図、(b)は(a)のA−A矢視に沿う側面図である。 本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。 本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。 本発明に係る柱脚基礎の位置決め装置の平面図である。
符号の説明
1 柱脚基礎の位置決め装置
2 鋼管杭
2a 杭頭部
2b フランジ
3 柱脚
4 第1の蓋板
5 第2の蓋板
6、7 垂直材
8 コンクリート
9 ボルト
10 鍔部材

Claims (13)

  1. 鋼管杭の杭頭部に、断面が四辺形状の柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する柱脚基礎の施工方法において、前記杭頭部に挿入した柱脚の両側面を一対の第1の蓋板の直線状の縁部で挟み込んだ状態で、柱脚の水平XY方向および上下方向の位置決めを行った後、第1の蓋板を杭頭部のフランジに固定し、次に、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定することを特徴とする柱脚基礎の施工方法。
  2. 前記柱脚の水平X方向の位置決めを、前記フランジ上において前記第1の蓋板を水平X方向にスライドすることにより行い、次に、前記柱脚の水平X方向に直交する水平Y方向の位置決めを、前記柱脚を前記第1の蓋板の直線状の縁部に沿って移動することで行うことを特徴とする請求項1に記載の柱脚基礎の施工方法。
  3. コンクリート充填後、前記柱脚の他の両側面を一対の第2の蓋板の直線状の縁部により挟み込んだ状態で、第2の蓋板を前記第1の蓋板に又は前記フランジに固定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱脚基礎の施工方法。
  4. 前記第1の蓋板および又は第2の蓋板を、前記フランジにボルト止めにより固定することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の柱脚基礎の施工方法。
  5. 前記柱脚の上下方向の位置決めを、前記柱脚の両側面にそれぞれ設けた鍔部材と、前記第1の蓋板との間に設置する伸縮可能な上下位置調整手段により行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の柱脚基礎の施工方法。
  6. 前記鍔部材と前記第1の蓋板との間に設置する低摩擦式の柱脚移動手段を用いて、前記柱脚を水平Y方向にスライドさせて位置決めを行うことを特徴とする請求項5に記載の柱脚基礎の施工方法。
  7. 鋼管杭の杭頭部に、断面が四辺形状の柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する時に用いる柱脚基礎の位置決め装置において、前記鋼管杭の杭頭部のフランジにボルト止め可能であり、直線状の縁部を備える一対の第1の蓋板と、前記第1の蓋板と共にその直線状の縁部で前記柱脚の四辺を挟み込み、前記第1の蓋板にボルト止め可能な一対の第2の蓋板と、前記柱脚の上下方向位置を調整する上下位置調整手段と、を具えたことを特徴とする柱脚基礎の位置決め装置。
  8. 前記第1の蓋板および又は第2の蓋板の直線状の縁部に、柱脚の側面に沿って当接する垂直材を設けたことを特徴とする請求項7に記載の柱脚基礎の位置決め装置。
  9. 前記第1の蓋板および第2の蓋板には、前記フランジのボルト孔と同一ピッチで、かつ、前記直線状の縁部に直交する方向に長孔状のボルト孔が設けられていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の柱脚基礎の位置決め装置。
  10. 前記フランジが円形状であり、フランジの円周に沿う長孔状の周ボルト孔が設けられていることを特徴とする請求項7ないし請求項9の何れかに記載の柱脚基礎の位置決め装置。
  11. 鋼管杭の杭頭部内に柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する柱脚基礎の施工方法において、前記柱脚の外周より一回り大きい孔を中央部に有する蓋板を前記杭頭部のフランジに固定し、次に、前記孔と前記柱脚の側面との隙間を調整することにより、前記柱脚の水平XY方向の位置決めを行い、次に、前記杭頭部内にコンクリートを充填して、前記柱脚を杭頭部に立設固定することを特徴とする柱脚基礎の施工方法。
  12. 鋼管杭の杭頭部に柱脚を挿入し、杭頭部内にコンクリートを充填して、柱脚を杭頭部に立設固定する時に用いる柱脚基礎の位置決め装置において、前記柱脚の外周より一回り大きい孔を中央部に有し、前記杭頭部のフランジにボルト止め可能な蓋板と、同蓋板の孔の四周囲にそれぞれ設けられ、前記柱脚を水平XY方向に押す押圧手段と、前記柱脚の上下方向位置を調整する上下位置調整手段と、を具えたことを特徴とする柱脚基礎の位置決め装置。
  13. 前記鋼管杭の杭頭部が基礎面下に埋設されたフランジ付の埋設箱であることを特徴とする請求項7又は請求項12に記載の柱脚基礎の位置決め装置。
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