JP4563123B2 - 硬貨繰出装置 - Google Patents

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この発明は、硬貨投入部に一度に投入された複数枚の硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置に関する。
従来、金融機関に設置されている現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)等の装置には、利用者の利便性を向上させるために、硬貨投入部に一度に投入された複数枚の硬貨を1枚ずつ分離して繰り出す硬貨繰出装置が適用されている。硬貨繰出装置から繰り出された硬貨は、硬貨鑑別部に送られる。硬貨鑑別部は、送られてきた硬貨について、1枚ずつその真偽や金種を鑑別する。
図11は、従来の一般的な硬貨繰出装置を示す概略図である。硬貨投入部50は、複数のローラ(図では2つのローラ)で張架した搬送ベルト51により、その底面を形成している。また、硬貨投入部50は、前後および左右両側にそれぞれ壁が立設されている。投入された硬貨を繰り出す側に立設する前端壁52には、その下端部に硬貨の繰出口52aとなる切欠が形成されている。繰出口52aの近傍には、繰出口52aから硬貨が重なった状態で繰り出されないように、分離ローラ53が配置されている。分離ローラ53は、搬送ベルト51との間に硬貨1枚分の厚さよりも大きく、且つ硬貨2枚分の厚さよりも小さい隙間ができるように取り付けている。前端壁52に対向する後端壁54は、その下端部と搬送ベルト51との間の隙間が硬貨1枚分の厚さよりも小さくなるように立設している。これにより、搬送ベルト51が駆動時に後端壁54との摩擦によって破損するのを防止し、且つ後端壁52と搬送ベルト51との隙間から硬貨が外側に飛び出すのを防止している。
従来の硬貨繰出装置は、硬貨投入部50に硬貨が投入されると、投入された硬貨を繰出口52a側へ搬送する向きに搬送ベルト51を駆動するとともに、硬貨を硬貨投入部50側に押し戻す向きに分離ローラ53を駆動する。硬貨投入部50に投入された硬貨は、搬送ベルト51の駆動により繰出口52a側に搬送される。このとき、硬貨が重なった状態で繰出口52aに搬送されてきた場合、分離ローラ53が重なっている上の硬貨を硬貨投入部50側に押し戻す。最下端の硬貨は、搬送ベルト51と分離ローラ53との間を通り繰出口52aから繰り出される。繰出口52aから繰り出された硬貨は、図示していない硬貨鑑別部に送られ、真偽や金種の鑑別が行われる。
しかし、重なった状態で搬送されてきた硬貨が分離できずに、複数枚の硬貨が重なった状態で搬送ベルト51と分離ローラ53との間に詰まることがある。従来の硬貨繰出装置は、搬送ベルト51と分離ローラ53との間に硬貨が詰まると、搬送ベルト51を逆転させて、この硬貨の詰まりを解消している。また、特許文献1では搬送ベルトの一側方に開口部を形成し、硬貨が詰まったことを外部から確認できるように構成し、硬貨の詰まりに対して係員が迅速に対応できるようにすることが提案されている。
特開平6−39086号公報
しかしながら、従来の硬貨繰出装置は、搬送ベルト51と分離ローラ53との間に硬貨が詰まり、この硬貨の詰まりを解消するために搬送ベルト51を逆転するので、硬貨投入部50に存在する硬貨が後端壁54側に搬送される。後端壁54は、上述したようにその下端と搬送ベルト51との隙間が硬貨1枚分の厚さよりも小さくなるように立設しているが、搬送ベルト51がゴム等の弾性体で形成されていることから、図12(A)に示すように硬貨が搬送ベルト51を押圧し、搬送ベルト51と後端壁54の下端部との間に入り込むことがある。搬送ベルト51と後端壁54の下端部との間に入り込んだ硬貨は、搬送ベルト51の弾性力(復元力)により大きな垂直抗力を受けることになる。このため、搬送ベルト51の逆転を停止する前に、硬貨が後端壁54と搬送ベルト51との隙間から硬貨投入部50の外側に飛び出し(図12(B)参照)、硬貨投入部に投入された硬貨を適正に処理することができないという問題があった。
なお、硬貨投入部の外側に飛びだした硬貨は、例えば硬貨投入部に投入された異物等を利用者に返却する返却口に落ちるように構成されている。利用者は、返却口に落ちてきた硬貨を再度硬貨投入部に投入することになる。
この発明の目的は、硬貨投入部に投入された硬貨が搬送ベルトと後端壁との隙間から外側に飛び出すのを防止し、硬貨投入部に投入された硬貨を適正に処理することができる硬貨繰出装置を提供することにある。
この発明の硬貨繰出装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)硬貨投入部に投入された硬貨を分離して繰出口から1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置において、
複数のローラに張架され、前記硬貨投入部の底面を形成する搬送ベルトと、
前記硬貨投入部の前記繰出口近傍に、前記搬送ベルトの上面に対向して配置した分離ローラと、
前記搬送ベルトにおける前記繰出口側と反対側の端部に立設し、下端部が前記搬送ベルトを張架しているローラに対して接離する方向に揺動自在に取り付けた後端壁と、
前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向き、または前記後端壁側へ搬送する向きに前記搬送ベルトを選択的に駆動するとともに、当接した硬貨を前記繰出口の反対側に押し戻す向きに前記分離ローラを回転し、前記繰出口から硬貨を繰り出す分離/繰出手段と、
前記後端壁が揺動するのを制限する後端壁揺動手段と、を備え、
前記後端壁は、その下端が前記搬送ベルトを張架しているローラの上面よりも下方に位置し、且つこのローラの外周部に沿って屈曲している。
この構成では、搬送ベルトを張架しているローラの外周部に沿って下端部を屈曲させ、その下端が搬送ベルトを張架しているローラの上面よりも下方に位置するように後端壁を配置したので、後端壁の下端部と搬送ベルトとの間に硬貨が入り混んでも、後端壁の屈曲している下端部に当たり、この硬貨が硬貨投入部の外側に飛び出すのを防止できる。したがって、硬貨投入部に投入された硬貨を適正に処理することができる。
(2)前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっているかどうかを判定する第1の硬貨詰まり判定手段を備え、
前記分離/繰出手段は、前記第1の硬貨詰まり判定手段が前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定したとき、前記硬貨投入部に投入されている硬貨を前記繰出口と反対側へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動する。
この構成では、第1の硬貨詰まり判定手段が搬送ベルトと分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定すると、分離/繰出手段が搬送ベルトを逆転する(硬貨を繰出口側でなく、後端壁側に搬送する向きに搬送ベルトを駆動する。)。したがって、搬送ベルトと分離ローラとの間における硬貨詰まりを迅速に解消することができる。
(3)前記第1の硬貨詰まり判定手段は、前記硬貨投入部における硬貨の有無を検出する硬貨有無検出機能、および前記繰出口から硬貨が繰り出されたかどうかを検出する繰出硬貨検出機能を有し、前記硬貨有無検出機能により前記硬貨投入部に硬貨があることが検出されている状態で、予め定めた第1の時間連続して前記繰出硬貨検出機能により前記繰出口から硬貨が繰り出されたことが検出されなかったときに、前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定する。
この構成では、第1の硬貨詰まり判定手段が硬貨投入部内に硬貨があることを検出していて、且つ繰出口から硬貨が繰り出されない状態が第1の時間(例えば、数秒〜十数秒)継続したときに、搬送ベルトと分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定する。
(4)前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっているかどうかを判定する第2の硬貨詰まり判定手段を備え、
前記分離/繰出手段は、前記第2の硬貨詰まり判定手段が前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定したとき、前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動する。
この構成では、第2の硬貨詰まり判定手段が前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定すると、分離/繰出手段が搬送ベルトを硬貨を繰出口側に搬送する向きに駆動する。したがって、前記搬送ベルトと、前記後端壁との間における硬貨詰まりを迅速に解消することができる。
(5)前記後端壁揺動手段は、前記第2の硬貨詰まり判定手段により前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定され、前記分離/繰出手段により前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動してから予め定めた第2の時間経過しても、前記第2の硬貨詰まり判定手段により前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定されつづけていれば、前記後端壁の下端部を前記搬送ベルトを張架しているローラから離間する。
この構成では、分離/繰出手段により搬送ベルトを硬貨を繰出口側に搬送する向きに駆動しても、前記搬送ベルトと、前記後端壁との間における硬貨詰まりが解消されないときには、後端壁を揺動させて前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に詰まっている硬貨を取り除く。したがって、前記搬送ベルトと、前記後端壁との間における硬貨詰まりに対して迅速、且つ適正に対応することができる。
この発明によれば、搬送ベルトを張架しているローラの外周部に沿って下端部を屈曲させ、その下端が搬送ベルトを張架しているローラの上面よりも下方に位置するように後端壁を配置したので、後端壁の下端部と搬送ベルトとの間に硬貨が入り混んでも、後端壁の屈曲している下端部にあたる。これにより、この硬貨が硬貨投入部の外側に飛び出すのを防止できる。したがって、硬貨投入部に投入された硬貨を適正に処理することができる。
以下、この発明の実施形態である硬貨繰出装置について説明する。
図1は、この発明の実施形態である硬貨繰出装置の構成を示すブロック図であり、図2は、この発明の実施形態である硬貨繰出装置を示す概略図である。この実施形態の硬貨繰出装置1は、本体の動作を制御する制御部2と、硬貨投入部11における硬貨の有無を検出する硬貨有無検出部3と、硬貨投入部11から硬貨が繰り出されたことを検出する繰出検出部4と、硬貨投入部11に投入されている硬貨を分離して繰り出す分離/繰出部5と、硬貨投入部11の後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まっているかどうかを検出する硬貨詰まり検出部6と、硬貨投入部11の後端壁12を揺動する後端壁揺動部7と、を備えている。硬貨投入部11の底面は、複数のローラ(図では2つのローラ)に張架された搬送ベルト13で形成している。搬送ベルト13の後端には後端壁12が立設されており、搬送ベルト13の前端には前端壁14が立設されている。また、搬送ベルト13の左右両側には、それぞれ側板が立設されている。硬貨投入部11は、底面が搬送ベルト13で形成され、四方が壁で囲まれた空間である。後端壁12は、後述するように揺動自在に取り付けられている。
前端壁14には、図3に示すように、硬貨繰出口14aとして、その下端に硬貨の直径よりも少し大きい幅の切欠が形成されている。図3は、図2におけるA方向の矢視図である。また、硬貨繰出口14aの近傍には分離ローラ15が取り付けられている。分離ローラ15は、搬送ベルト13の上面に当接しておらず、分離ローラ15と搬送ベルト13との間には硬貨1枚分の厚さよりも大きく、且つ硬貨2枚分の厚さよりも小さい隙間を形成している。分離繰出部5は、搬送ベルト13および分離ローラ15を駆動して、硬貨投入部11に投入された硬貨の繰出や、後述する搬送ベルト13と分離ローラ15との間における硬貨詰まり、搬送ベルト13と後端壁12との間における硬貨詰まりを解消する。搬送ベルト13、および分離ローラ15には、図示していないモータの駆動力がギアを介して伝達される。搬送ベルト13は、硬貨を繰り出す方向、および硬貨を後端壁12側に戻す方向の2方向に駆動できる。一方、分離ローラ15は、モータの駆動力が1方向クラッチを介して伝達する構成であり、搬送ベルト13が硬貨を繰り出す方向に駆動されているときに、硬貨を後端壁12側に押し戻す向きに回転する。分離ローラ15は、搬送ベルト13が硬貨を後端壁12側に戻す方向に駆動されているときには、モータの駆動力が伝達されない。
後端壁12は、搬送ベルト13を張架しているローラの外周部に沿って下端部を屈曲させている。具体的には、後端壁12は、図4(A)に示すように、下端部を2カ所で略90度屈曲させた形状であり、硬貨の搬送方向に延びる(搬送ベルト13の上面に対して略平行に延びる)第1の屈曲部12aと、搬送ベルト13を張架しているローラの後ろ側で搬送ベルト13の上面に対して略垂直方向で且つ下方に延びる第2の屈曲部12bとを有する階段形状である。また、後端壁12の下端(第2の屈曲部12bの下端)は、搬送ベルト13を張架しているローラの上面よりも下方に位置している。後端壁12の第1の屈曲部12a、および第2の屈曲部12bは、搬送ベルト13に当接していない。言い換えれば、後端壁12と搬送ベルト13との間には隙間がある。後端壁12は、第1の屈曲部12aと搬送ベルト13との隙間、および第2の屈曲部12bと搬送ベルト13との隙間が最も小さいところで硬貨1枚分の厚さよりも小さくなるように取り付けている。また、後端壁12には、その下端部である第1の屈曲部12aおよび第2の屈曲部12bにわたって、図4(B)、に示す切欠12cが形成されている。図4(B)は、図4(A)に示すA方向の矢示図である。この切欠12cは、後端壁12の幅方向の略中央に形成されている。
後端壁12の切欠12cの位置には、図2に示すように、検知レバー16が揺動自在に取り付けられている。検知レバー16は、図5(A)に示すように、その下端を切欠12cに通し、第1の屈曲部12aの下側に突出するように取り付けている。また、検知レバー16は、上端側で軸に揺動自在に取り付けられているとともに、図示していないバネにより搬送ベルト12側に付勢されている。検知レバー16は、後端壁12の第1の屈曲部12aと、搬送ベルト13との間に硬貨が入ると、この硬貨に押圧されて揺動する(図5(B)参照)。センサ17は、検知レバー16の揺動を検出する。このセンサ17は、例えば発光部と受光部を有するフォトセンサであり、検知レバー16が後端壁12の第1の屈曲部12aと、搬送ベルト13との間に入り込んだ硬貨に押圧されていないときにオフし、検知レバー16が搬送ベルト13との間に入り込んだ硬貨に押圧されて揺動したときにオンするように配置している。硬貨詰まり検出部6は、センサ17のオン/オフ状態により、後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まっているかどうかを検出する。
さらに、後端壁12は、図5(C)に示すように揺動自在に取り付けられている。後端壁12は通常硬貨投入部11の硬貨が外側にこぼれ落ちないように図5(A)に示す位置でロックされているが、硬貨投入部11に投入された硬貨でない異物や、後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まったときに、この硬貨の詰まりを解除できないときに後端壁12のロックを解除し、図5(C)に示す位置に揺動させる。後端壁12の後ろ側には、図示していないが、硬貨投入部11に投入された硬貨や異物を利用者に返却する返却口に通ずる搬送路が形成されている。後端壁揺動部7が、後端壁12の揺動およびロックを行う。
また、硬貨繰出口14aの前方には、硬貨繰出口14aから繰り出された硬貨を検出する繰出硬貨検出センサ18が配置されている。この繰出硬貨検出センサ18は、発光部と受光部とを搬送ベルト13を挟んで対向させたセンサであり、発光部から出射された光が搬送ベルト13の上面よりも少し上を通るように配置してある。発光部から照射された光が硬貨繰出口14aから繰り出された硬貨(搬送ベルト13上の硬貨)によって遮蔽される。繰出検出部4は、硬貨繰出センサ18の受光部において発光部から出射された光が受光されているかどうかにより、硬貨繰出口14aからの硬貨の繰り出しを検出する。
さらに、後端壁12と前端壁14との間には、発光部と受光部とを搬送ベルト13を挟んで対向させたセンサ19を、搬送方向に複数並べて配置している。複数のセンサ19は、それぞれ発光部から出射された光が搬送ベルト13の上面よりも少し上を通るように配置しており、この光が硬貨投入部11に位置する硬貨(搬送ベルト13上の硬貨)によって遮蔽される構成である。硬貨有無検出部3は、複数のセンサ19が全て硬貨を検出していないときに、硬貨投入部11に硬貨がないと判定する。制御部2は、搬送ベルト13が硬貨を繰り出す方向に駆動されているときに、硬貨有無検出センサ3が硬貨投入部11に硬貨があることを検出している状態で、繰出検出部4において予め定められている第1の時間(例えば、数秒〜十数秒)連続して硬貨の繰出が検出されなかったとき、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に硬貨が詰まっていると判定する。
なお、硬貨繰出口14aから繰り出された硬貨は、図示していない硬貨鑑別部に送られ、真偽や金種の鑑別が行われる。また、分離繰出部5は、制御部2において搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に硬貨が詰まっていると判定されたとき、硬貨を後端壁12側に搬送する向きに搬送ベルト13を駆動する(逆転駆動する。)。また、硬貨詰まり検出部6が、後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まっていることを検出すると、分離繰出部5が硬貨を繰出口14aから繰り出す向きに搬送ベルト13を駆動する(正転駆動する。)。また、硬貨詰まり検出部6が後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まっていることを検出し、搬送ベルト13を正転駆動してから第2の時間(例えば、数秒〜十数秒)経過しても、後端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりが解消されなければ、後端壁揺動部7が後端壁12のロックを解除して揺動することで、端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりを解消する。第1の時間と、第2の時間とは、同じ時間であってもよいし、異なる時間であってもよい。
次に、この発明の実施形態である硬貨繰出装置1の動作について説明する。図6は、この実施形態の硬貨繰出装置の動作を示すフローチャートである。硬貨投入部11の上面には、図示していない蓋が設けられており、硬貨の投入要求を受け付けたときに、この蓋を開する。この蓋は、利用者が硬貨投入部11に対する硬貨の投入を完了すると閉する。硬貨投入装置1は、硬貨投入部11に硬貨が投入された後に、硬貨投入部11の蓋を閉すると、図6に示す処理を実行する。まず、分離繰出部5が硬貨を硬貨繰出口14aから繰り出す向きに搬送ベルト12を正転駆動する(s1)。このとき、分離ローラ15は硬貨を硬貨投入部11の後端壁12側に押し戻す向きに回転する。これにより、硬貨投入部11に投入された硬貨は、硬貨繰出口14a側に搬送される。図7(A)に示すように、複数枚の硬貨が重なった状態で搬送された場合、上側の硬貨が繰出ローラ15により後端壁12側に押し戻される(図7(B)参照)。したがって、硬貨繰出口14aから、硬貨が重なった状態で繰り出されることはない。一方、搬送ベルト13や繰出ローラ15がゴム等の弾性材で形成されていることから、図7(C)に示すように、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に硬貨が詰まることがある。
硬貨繰出装置1は、s1で搬送ベルト13を正転駆動すると、硬貨有無検出部3において硬貨投入部11に硬貨がないことが検出されるか(今回投入された硬貨を全て繰り出し、繰出を完了したか)(s2)、繰出検出部4において硬貨繰出口14aからの硬貨の繰り出しが第1の時間連続して検出されていないか(s3)、を監視する。s2では、硬貨投入部11の後端壁12と前端壁14との間に並べて配置した複数のセンサ19が全て硬貨を検出していない状態になると、今回投入された硬貨を全て繰り出し、繰り出しを完了したと判定する。言い換えれば、硬貨投入部11の後端壁12と前端壁14との間に並べて配置した複数のセンサ19の少なくとも1つが硬貨を検出している状態であれば、今回投入された硬貨を全て繰り出していないと判定する(繰り出しが完了していないと判定する。)。硬貨繰出装置1は、s2で、今回投入された硬貨を全て繰り出したと判定すると、搬送ベルト13の駆動を停止し(s4)、本処理を終了する。
なお、硬貨繰出装置1から繰り出された硬貨は、図示していない硬貨鑑別部に送られ、真偽や金種の鑑別が行われる。
また、硬貨繰出装置1は、s3で繰出検出部4において硬貨繰出口14aからの硬貨の繰出が第1の時間連続して検出されないと、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に硬貨が詰まったと判定し(図8(A)参照)、搬送ベルト13の駆動を停止する(s5)。そして、分離繰出部5が搬送ベルト13を逆転駆動する(s6)(図8(B)参照)。この搬送ベルト13の逆転駆動により、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に詰まった硬貨が硬貨投入部11に戻され(図8(C)参照)、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間における硬貨詰まりが解消される。
搬送ベルト13を逆転駆動しているとき、分離ローラ15にはモータの駆動力が伝達されない。硬貨繰出装置1は、s6で搬送ベルト13の逆転駆動を開始してから一定時間(数秒)経過するか(s7)、または硬貨詰まり検出部6において後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まったことが検出されるのを待つ(s8)。硬貨繰出装置1は、s7で搬送ベルト13の逆転駆動を開始してから一定時間経過したと判定すると、搬送ベルト13の逆転駆動を一旦停止し(s9)、その後正転駆動を開始し(s10)、s2に戻る。
このように、硬貨繰出装置1は、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に硬貨が詰まったと判定したとき、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間に詰まった硬貨を搬送ベルト13を逆転駆動することで、これらの硬貨を硬貨投入部11に戻し、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間における硬貨詰まりを解消する。また、搬送ベルト13と繰出ローラ15との間における硬貨詰まりを解消すると、搬送ベルト13を正転駆動し、硬貨投入部11に投入されている硬貨の繰り出しを再開する。したがって、硬貨投入部11に投入された硬貨を迅速且つ適正に処理することができる。
一方、搬送ベルト13を逆転駆動したことで、図9(A)に示すように、後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まることがある。このとき、検知レバー16は後端壁12と搬送ベルト13との間に詰まった硬貨に押圧され、揺動する。この検知レバー16の揺動がセンサ17により検出される。硬貨詰まり検出部6は、センサ17により検知レバー16の揺動が検出されると、後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まったことを検出する。また、後端壁12は、上述したように、下端部を2カ所で略90度屈曲させているので、第1の屈曲部12aと搬送ベルト13との間に硬貨が入っても、この硬貨が第2の屈曲部12bに当たるので、硬貨投入部11から外部に飛び出すことはない、
硬貨繰出装置1は、s8で後端壁12と搬送ベルト13との間に硬貨が詰まったと判定すると、搬送ベルト13の逆転駆動を停止し(s11)、その後搬送ベルト13を正転駆動する(s12)。これにより、後端壁12と搬送ベルト13との間に詰まった硬貨に、前端壁14側に搬送する向きの力が働く(図9(B)参照)。硬貨繰出装置1は、s12で搬送ベルト13の正転駆動を開始してから第2の時間経過しても、後端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりが解消しなければ(s13、s14)、すなわち後端壁12と搬送ベルト13との間に詰まった硬貨が前端壁14側に送り出されなければ、後端壁揺動部7において後端壁12のロックを解除し(s15)、後端壁12を揺動する(s16)(図9(C)参照)。このとき、硬貨繰出装置1は、搬送ベルト13の正転駆動を停止しない。したがって、後端壁12を揺動させたときに、後端壁12と搬送ベルト13との間に詰まっていた硬貨が硬貨投入部11の外側にこぼれ落ちるのを抑えることができる。
なお、後端壁12と搬送ベルト13との間に詰まっていた硬貨が硬貨投入部11の外側にこぼれ落ちた場合、この硬貨は硬貨返却口に送られる。
後端壁揺動部7は、s16で後端壁12を揺動させると、この後端壁12を元の位置に戻してロックし(s17)、s2に戻る。
このように、硬貨繰出装置1は、s12で搬送ベルト13の正転駆動を開始してから第2の時間経過する前に、後端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりが解消すると、s2に戻って上記処理を繰り返す。一方、s12で搬送ベルト13の正転駆動を開始してから第2の時間経過しても、後端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりが解消しなければ、後端壁12を揺動させて、端壁12と搬送ベルト13との間における硬貨詰まりを解消し、その後s2に戻って上記処理を繰り返す。したがって、この実施形態の硬貨繰出装置1は、硬貨投入部11に投入された硬貨を、適正、且つ迅速に処理することができる。
また、上記実施形態では、後端壁12の下端部を2カ所で略90度屈曲させ、階段形状とした構成としたが、図10(A)や(B)に示す形状等にしてもよい。
この発明の実施形態である硬貨繰出装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の概略図である。 図2におけるA方向の矢視図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の後端壁を示す図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の後端壁の動きを示す図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の動作を説明する図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の動作を説明する図である。 この発明の実施形態である硬貨繰出装置の動作を説明する図である。 この発明の別の実施形態である硬貨繰出装置の後端壁を示す図である。 従来の硬貨繰出装置の概略図である。 従来の硬貨繰出装置の動作を説明する図である。
符号の説明
1−硬貨繰出装置
2−制御部
3−硬貨有無検出部
4−繰出検出部
5−分離繰出部
6−硬貨詰まり検出部
7−後端壁揺動部
11−硬貨投入部
12−後端壁
12aー第1の屈曲部
12bー第2の屈曲部
13−搬送ベルト
14−前端壁
15−分離ローラ

Claims (5)

  1. 硬貨投入部に投入された硬貨を分離して繰出口から1枚ずつ繰り出す硬貨繰出装置において、
    複数のローラに張架され、前記硬貨投入部の底面を形成する搬送ベルトと、
    前記硬貨投入部の前記繰出口近傍に、前記搬送ベルトの上面に対向して配置した分離ローラと、
    前記搬送ベルトにおける前記繰出口側と反対側の端部に立設し、下端部が前記搬送ベルトを張架しているローラに対して接離する方向に揺動自在に取り付けた後端壁と、
    前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向き、または前記後端壁側へ搬送する向きに前記搬送ベルトを選択的に駆動するとともに、当接した硬貨を前記繰出口の反対側に押し戻す向きに前記分離ローラを回転し、前記繰出口から硬貨を繰り出す分離/繰出手段と、
    前記後端壁が揺動するのを制限する後端壁揺動手段と、を備え、
    前記後端壁は、その下端が前記搬送ベルトを張架しているローラの上面よりも下方に位置し、且つこのローラの外周部に沿って屈曲している硬貨繰出装置。
  2. 前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっているかどうかを判定する第1の硬貨詰まり判定手段を備え、
    前記分離/繰出手段は、前記第1の硬貨詰まり判定手段が前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定したとき、前記硬貨投入部に投入されている硬貨を前記繰出口と反対側へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動する請求項1に記載の硬貨繰出装置。
  3. 前記第1の硬貨詰まり判定手段は、前記硬貨投入部における硬貨の有無を検出する硬貨有無検出機能、および前記繰出口から硬貨が繰り出されたかどうかを検出する繰出硬貨検出機能を有し、前記硬貨有無検出機能により前記硬貨投入部に硬貨があることが検出されている状態で、予め定めた第1の時間連続して前記繰出硬貨検出機能により前記繰出口から硬貨が繰り出されたことが検出されなかったときに、前記搬送ベルトと、前記分離ローラとの間に硬貨が詰まっていると判定する請求項2に記載の硬貨繰出装置。
  4. 前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっているかどうかを判定する第2の硬貨詰まり判定手段を備え、
    前記分離/繰出手段は、前記第2の硬貨詰まり判定手段が前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定したとき、前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動する請求項1〜3のいずれかに記載の硬貨繰出装置。
  5. 前記後端壁揺動手段は、前記第2の硬貨詰まり判定手段により前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定され、前記分離/繰出手段により前記硬貨投入部に投入された硬貨を前記繰出口へ搬送する向きに前記搬送ベルトを駆動してから予め定めた第2の時間経過しても、前記第2の硬貨詰まり判定手段により前記搬送ベルトと、前記後端壁との間に硬貨が詰まっていると判定されつづけていれば、前記後端壁の下端部を前記搬送ベルトを張架しているローラから離間する、請求項4に記載の硬貨繰出装置。
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