JP4560686B2 - 多灯式放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
本発明は、複数の放電灯を点灯するための多灯式放電灯点灯装置に係り、詳しくは、液晶表示装置の多灯式バックライト用の光源として用いられる冷陰極ランプ等を点灯する多灯式放電灯点灯装置に関する。
液晶表示装置のバックライト用の光源として、例えば冷陰極ランプ等の放電灯が広範に使用されている。近年、液晶テレビジョン用の表示装置等に代表される液晶表示装置の高輝度化および大型化に伴い、液晶表示装置の照明用光源として、複数の冷陰極ランプを使用した多灯式バックライトが多用されていると共に、このような多灯式バックライトに使用される冷陰極ランプの長尺化も進んでいる。
一般に、冷陰極ランプを点灯するには、その電圧として高圧の高周波電圧を要するため、放電灯点灯装置は、直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ手段と、昇圧用のトランスとを備えており、トランスの一次側をインバータ手段で駆動して、二次側に発生する高圧の高周波電圧を印加することにより、冷陰極ランプを点灯するように構成されている。
このような放電灯点灯装置において、冷陰極ランプの長尺化には、次のような問題が伴う。すなわち、冷陰極ランプが長尺化すると、点灯に必要な電圧も増大するため、トランスに十分な絶縁耐圧を確保するために、その小型化が困難になる。また、このような放電灯点灯装置において、冷陰極ランプの一端側は、通常、トランスの二次巻線の一端と共に接地されており、そのため、冷陰極ランプの点灯時に、非接地側の電極の電位だけが接地電位に対して大きく変動する。その結果、特に長尺の冷陰極ランプでは、その長手方向に大きな輝度勾配が発生し、照明の品質を損なうといった問題もある。
従来、このような問題に対処するために、図15に示すような回路構成を有する放電灯点灯装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この放電灯点灯装置100は、第1の発振トランス121、第2の発振トランス125、及びそれぞれの発振トランス121、125を駆動する発振回路122、126を備えており、それぞれの発振トランス121、125の二次巻線121s、125sの一端を接地すると共に、他端を、それぞれバラストコンデンサ128、128を介して冷陰極ランプ127の両端に接続してなるものである。また、放電灯点灯装置100は、二次巻線121sと二次巻線125sの、冷陰極ランプ127に接続される側の一端に、互いに逆位相の電圧を発生させるように構成されている。
放電灯点灯装置100では、冷陰極ランプ127を1つのトランスを用いて点灯させる場合と比較して、各発振トランス121、125の二次巻線121s、125sに発生させる電圧を半減することが可能になると共に、冷陰極ランプ127の両端側の電極電位が接地電位に対して均等に変動することにより、トランスの小型化を容易にし、また、長手方向の輝度勾配を低減することが図られている。
さらに、冷陰極ランプを、その両端側に設けた一対のトランスにより点灯する回路構成を多灯化する方式として、一対のトランスの二次側に複数の冷陰極ランプを並列に接続した放電灯点灯装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。図16は、このような放電灯点灯装置200の回路構成を示す図である。放電灯点灯装置200は、位相補正回路206、一対の高周波発振回路204A、204B、及び一対の昇圧トランス205A、205Bを備え、各冷陰極ランプ220の一端は、バラスト202を介して昇圧トランス205Aの二次巻線252Aの一端に、各冷陰極ランプ220の他端は、昇圧トランス205Bの二次巻線252Bの一端に、それぞれ接続されている。放電灯点灯装置200は、二次巻線252Aと二次巻線252Bの、冷陰極ランプ220に接続される側の一端に、互いに逆位相の電圧を発生させるように構成されている。
ここで、図15に示す回路構成を必要な灯数分だけ設けることによって、多灯式放電灯点灯装置を構成した場合には、使用する冷陰極ランプの灯数の2倍のトランスを要することになり、コスト上昇の要因となる。その点において、図16に示す放電灯装置200は、一対のトランス205A、205Bのみで複数の冷陰極ランプ220を点灯するものであるため、トランスの数を削減することが可能である。ただし、放電灯点灯装置200には、各冷陰極ランプ220に流れるランプ電流の均一化が困難であるという問題がある。ランプ電流の均一化を図るためには、図16に示すように、高インピーダンスのインダクタLB等を含むバラスト202が、冷陰極ランプ220ごとに必要となり、必ずしも十分な低コスト化につながるものではない。
本発明は、上記課題に鑑みて、放電灯の両端側にトランスを設けた回路構成を使用しながら、各放電灯のランプ電流を均一に保ちつつ部品点数を低減可能な多灯式放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る多灯式放電灯装置は、昇圧用のトランスと、直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ手段とを含み、前記インバータ手段により前記トランスの一次巻線を駆動することによって、前記トランスの二次巻線に接続された複数の放電灯を点灯する多灯式放電灯点灯装置において、前記トランスは、前記放電灯の灯数と同数の出力を有する第1のトランスと、1以上かつ前記放電灯の灯数未満の第2のトランスとを含み、前記第1のトランスおよび前記第2のトランスの二次巻線の一端を接地し、前記第1のトランスそれぞれの二次巻線の非接地側の一端を、それぞれ対応する1灯の前記放電灯の一端に接続すると共に、少なくとも1つの前記第2のトランスの二次巻線の非接地側の一端を、複数の前記放電灯の他端に接続し、前記第1のトランスの二次巻線の非接地側の電位と、前記第2のトランスの二次巻線の非接地側の電位を、互いに逆位相に変化させることを特徴とする。
本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、放電灯の灯数と同数の出力を有する第1のトランスそれぞれの二次巻線の非接地側の一端を、1灯の放電灯の一端に接続すると共に、1以上かつ放電灯の灯数未満の第2のトランスの二次巻線の非接地側の一端を、複数の放電灯の他端に接続し、第1のトランスの二次巻線の非接地側の電位と、少なくとも1つの第2のトランスの二次巻線の非接地側の電位を、互いに逆位相に変化させることによって、各放電灯の両端側にトランスを設けた回路構成を使用する多灯式放電灯点灯装置を、その構成に必要なトランスの数を最小限に留めつつ実現することができる。これによって、各トランスの二次電圧を半減すると共に、長手方向の輝度勾配を低減しつつ複数の放電灯を点灯する放電灯点灯装置の、小型化及び低コスト化に寄与するものである。
本発明に係る多灯式放電灯点灯装置において、複数の前記第1のトランスの一次巻線は、直列に接続されていることが好ましく、これによって、等価的に各放電灯が直列に接続されていることになるため、各放電灯のランプ電流を容易に均一化することができる。
また、本発明の一態様において、前記第1のトランスの一次巻線の一端は、該一次巻線に直列に接続されたバラストインピーダンス素子を介して、前記インバータ手段に接続されているものである。
バラストインピーダンス素子を、インバータ手段と第1のトランスの一次巻線との間に直列に接続することにより、トランスの二次側にバラストを設けることなく、各放電灯のランプ電流を安定化することができる。また、バラストインピーダンス素子を、高電圧が印加されるトランスの二次側ではなく一次側に接続することによって、高耐圧性の素子を使用する必要がなく、部品コストが低減すると共に、素子の絶縁破壊による故障や発火の危険性がなくなり、装置の安全性が増大する。特に、バラストインピーダンス素子としてインダクタを使用した場合、そのインダクタンスを二次側に接続する場合よりも小さくすることができるため、バラストインピーダンス素子を小型化することが可能となる。
本発明の一態様において、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、前記第1のトランスの一次巻線に並列に位相調整用コンデンサが接続されているものである。これによって、トランスへ流れ込む電流の位相と電圧の位相のずれを小さくすることができるため、力率および効率が改善される。また、インバータ手段の出力波形の高調波成分がカットされるため、放電灯に流れるランプ電流の電流波形が正弦波に近くなり、放電灯の発光効率を改善することができる。
本発明の一態様において、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、前記トランスの二次側配線に、前記トランスの自己インダクタンスまたは励磁インダクタンスと寄生容量からなる共振回路を形成し、前記インバータ手段は、前記共振回路の並列共振周波数近傍の周波数で前記トランスの一次巻線を駆動するものである。これによって、寄生容量に流れる電流はトランスのインダクタンスから供給されるため、トランスに流れる電流のほとんどが放電灯に流れることにより、寄生容量の影響を低減して放電灯に流れるランプ電流のバラツキを小さくすることができる。
本発明の一態様において、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、前記トランスの二次巻線のリーケージインダクタンスをバラストインピーダンスとして用い、前記トランスの二次側配線に、前記トランスの二次巻線のリーケージインダクタンスと寄生容量からなる共振回路を形成し、前記インバータ手段は、前記共振回路の直列共振周波数未満であって、かつ、前記トランスの一次側の電圧と電流の位相差が最小となる周波数近傍の周波数で、前記トランスの一次巻線を駆動するものである。これによって、トランスの電力効率が最大となる周波数領域で、多灯式放電灯点灯装置を動作させることができる。
本発明の一態様において、1灯の前記放電灯は、一端側の電極同士が接続された2本の直管からなるものであってもよく、または、屈曲管からなるものであってもよい。さらに、その場合には、前記第1のトランスの一次巻線と前記第2のトランスの一次巻線を、少なくとも1つの前記インバータ手段により駆動するものであり、好ましくは、1つのインバータ手段により駆動するものである。このような構成は、本発明に係る放電灯点灯装置を、1つの基板上に構成する上で有利なものである。
本発明の一態様において、前記第1のトランスは、1つの出力を備えたトランスを含んでいてもよく、あるいは、2つ以上の出力を備えたトランスを含んでいてもよい。
本発明の一態様において、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、液晶表示装置用のバックライトに用いられるものである。
本発明は、以上のように構成したため、放電灯の両端側にトランスを設けた回路構成を使用しながら、各放電灯のランプ電流を均一に保ちつつ部品点数を低減可能な多灯式放電灯点灯装置を実現することが可能となり、特に、液晶表示装置用のバックライトの光源として用いる長尺の冷陰極ランプを点灯するために好適な多灯式放電灯点灯装置を提供できる。
10,20,30,40,50,60,70,85,90,95:多灯式放電灯点灯装置
12A,12B:インバータ手段
TA1〜TAn:第1のトランス
Np1〜Npn:第1のトランスの一次巻線
Ns1〜Nsn:第1のトランスの二次巻線
Ls1〜Lsn:第1のトランスの二次巻線のリーケージインダクタンス
TB,TB1,TB2:第2のトランス
Wp,Wp1,Wp2:第2のトランスの一次巻線
Ws,Ws1,Ws2:第2のトランスの二次巻線
Ltb:第2のトランスの二次巻線のリーケージインダクタンス
La1〜Lan:放電灯
Cs:寄生容量
12A,12B:インバータ手段
TA1〜TAn:第1のトランス
Np1〜Npn:第1のトランスの一次巻線
Ns1〜Nsn:第1のトランスの二次巻線
Ls1〜Lsn:第1のトランスの二次巻線のリーケージインダクタンス
TB,TB1,TB2:第2のトランス
Wp,Wp1,Wp2:第2のトランスの一次巻線
Ws,Ws1,Ws2:第2のトランスの二次巻線
Ltb:第2のトランスの二次巻線のリーケージインダクタンス
La1〜Lan:放電灯
Cs:寄生容量
以下、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の一実施形態を、図面を参照して詳述する。図1は、本発明の一実施形態として、複数(n本とする)の放電灯La1〜Lanを点灯制御する多灯式放電灯点灯装置10の回路構成を示す図である。
多灯式放電灯点灯装置10は、インバータ手段12A、12Bと、n個の第1のトランスTA1〜TAnと、1個の第2のトランスTBとを含んでいる。本実施形態において、第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnは直列に接続されており(以下、直列に接続された一次巻線Np1〜Npnの全体を一次側巻線Npともいう)、この一次側巻線Npの一端は、一次側巻線Npに直列に接続されたインダクタ18A(バラストインピーダンス素子)を介してインバータ手段12Aの出力端子Aに接続され、一次側巻線Npの他端は、インバータ手段12Aの出力端子Bに接続されている。また、一次側巻線Npの出力端子A側のラインと出力端子B側のラインの間には、一次側巻線Npに並列に位相調整用コンデンサ19Aが接続されている。一方、第2のトランスTBの一次巻線Wpは、インバータ手段12Bに接続されており、一次巻線Wpに直列にインダクタ18B(バラストインピーダンス素子)が接続され、また、一次巻線Wpに並列に位相調整用コンデンサ19Bが接続されている。
第1のトランスTA1〜TAnの二次巻線Ns1〜Nsnの一端、および、第2のトランスTBの二次巻線Wsの一端は接地されており、各放電灯La1〜Lanは、第1のトランスそれぞれTAi(i=1,2,...,n)の二次巻線Nsi(i=1,2,...,n)の非接地側の一端を、それぞれ対応する1灯の放電灯Lai(i=1,2,...,n)の一端に接続すると共に、第2のトランスTBの二次巻線Wsの非接地側の一端を、全ての放電灯La1〜Lanの他端に接続することによって、第1のトランスTA1〜TAnおよび第2のトランスTBの二次側回路に、バラスト素子を設けることなく直接接続されている。また、図1において、破線で示されたコンデンサCsは、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの二次側回路の寄生容量を示している。
なお、本実施形態では、二次巻線の出力が1つのトランスをn個用いて、第1のトランスTA1〜TAnを構成するものとしたが、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置において、第1のトランスは、放電灯の灯数と同数の出力を有するように構成されていればよく、二次巻線の出力が2つ(あるいは、それ以上)のトランスが含まれていてもよい。その場合、第1のトランスとして必要なトランスの個数は、各トランスが有する出力数に応じて削減されるものである。本発明に係る多灯式放電灯点灯装置において、第1のトランスとして使用するために好適なトランスの具体的構造については後述する。
ここで、インバータ手段12Aには、スイッチング手段13であるフルブリッジ回路と、このフルブリッジ回路13を駆動する制御回路21が含まれる。フルブリッジ回路13は、直列に接続された1組のスイッチング素子Q1、Q3と、同様に直列に接続された1組のスイッチング素子Q2、Q4とを並列に接続してなり、例えば、スイッチング素子Q1、Q2はPMOSFET、スイッチング素子Q3、Q4はNMOSFETから構成される。インバータ手段12は、制御回路21から出力されるゲート電圧に従って、スイッチング素子の組(Q1,Q4)と(Q2,Q3)のオン・オフを所定の周波数で交互に繰返し、直流電圧Vin(図示省略)を高周波交流電圧に変換して出力端子A、Bに出力するものである。
なお、図示は省略するが、本実施形態において、インバータ手段12Bは、同様のスイッチング手段13及び制御回路21を含むものである。また、図1には、インバータ手段12Bは、インバータ手段12Aとは独立したブロックとして示されているが、本実施形態におけるインバータ手段12Bは、そのスイッチング手段13または制御回路21、あるいはそれらの両方を、インバータ手段12Aのそれぞれ対応する要素と共用するものであってもよい。
さらに、多灯式放電灯点灯装置10は、上述した構成要素に加えて、調光回路22、電流検知回路23、保護回路24を含んでいる。本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、これらの回路22〜24の有無に限定されるものではないが、各回路22〜24の機能を簡単に説明すれば、次のようなものである。まず、電流検知回路23は、カレントトランス25によって検知された電流値に応じた適切な信号を生成して制御回路21に出力し、それによって、制御回路21は、例えばインバータ手段12に含まれるスイッチング素子Q1〜Q4のオンデューティを変動させ、第1のトランスTA1〜TAnに投入される電力を調整するものである。保護回路24は、第1のトランスTA1〜TAnの各三次巻線Nt1〜Ntnによって検知された電圧に応じた適切な信号を生成して制御回路21に出力し、それによって、制御回路21は、例えば放電灯La1〜Lanのオープンやショート等の異常が検出された場合にインバータ手段12の動作を停止させ、装置を保護するものである。また、調光回路22は、例えばバースト調光により放電灯La1〜Lanの輝度を調整するための信号を制御回路21に出力するものであり、これによって、制御回路21は、例えば150〜300Hz程度の周波数でインバータ手段12を間欠的に動作させることによって、放電灯La1〜Lanの平均的な輝度を調整するものである。また、図示の例では、電流検知回路23はカレントトランス25によって一次側の電流を検知しているが、例えば、電流検出抵抗を含む電流検知回路を、第1のトランスTA1〜TAnの二次巻線Ns1〜Nsnの接地側に設け、それによって、放電灯La1〜Lanのランプ電流を検知するものであってもよい。
以上のように構成された多灯式放電灯点灯装置10は、第1のトランスTA1〜TAnの二次巻線Ns1〜Nsnの非接地側の電位と、第2のトランスTBの二次巻線Wsの非接地側の電位を、互いに逆位相に変化させることによって、各放電灯La1〜Lanの両端に所定の電圧を印加し、放電灯La1〜Lanを点灯するものである。その際、多灯式放電灯点灯装置10は、放電灯La1〜Lanの両端側にそれぞれトランスTA1〜TAn及びTBを設けた構成であるため、このような回路構成の特徴である、それぞれの二次巻線Ns1〜Nsn、Wsに発生させる電圧を半減し、各トランスTA1〜TAn、TBを小型化することができるという効果、及び、放電灯La1〜Lanの両端側の電極電位が接地電位に対して均等に変動することにより、それらの長手方向の輝度勾配を低減することが可能になるという効果を奏するものであることに加えて、必要なトランスの数を最小限に抑制しつつ(すなわち、本実施形態では、「放電灯数(n)」+1個)、その回路構成の多灯化を実現するものである。
また、本実施形態における多灯式放電灯点灯装置10は、第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnを直列に接続しているため、それぞれの第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnには共通の一次側電流が流れることになり、各放電灯La1〜Lanは、等価的に直列に接続されていることと同じになるため、各放電灯La1〜Lanのランプ電流を均一化することができる。
さらに、バラストインピーダンス素子(インダクタ18A)が一次側巻線Npに直列に接続されているため、高耐圧性が不要であって、かつ、比較的低インピーダンスの単一のバラストインピーダンス素子によって、各放電灯La1〜Lanのランプ電流を安定化することができる。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置10のように、バラストインピーダンス素子としてインダクタ18Aを使用する場合には、そのインダクタ18Aを小型化することができる。尚、位相調整用コンデンサ19Aは、電圧と電流の位相差を小さくする働きがあり、力率を改善して効率改善につながるとともに、インバータ手段12Aの出力電圧の高調波成分を効果的にカットして、第1のトランスTA1〜TAnの一次側巻線Npに印加される電圧波形をほぼ正弦波状とすることによって、各放電灯La1〜Lanを流れるランプ電流がほぼ正弦波状となるため、輝度効率の改善を行うことができる。
また、本実施形態における多灯式放電灯点灯装置10において、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの二次側配線には、これらのトランスTA1〜TAn、TBの自己インダクタンスまたは励磁インダクタンスと寄生容量Csからなる共振回路が形成されており、インバータ手段12A、12Bは、この共振回路の並列共振周波数近傍の周波数で、トランスTA1〜TAn、TBの一次巻線Np1〜Npn、Wpを駆動することが好ましい。これによって、寄生容量Csに流れる電流はトランスTA1〜TAn、TBのインダクタンスから供給されるため、トランスTA1〜TAn、TBに流れる電流のほとんどが放電灯La1〜Lanに流れることにより、寄生容量Csの影響を低減して放電灯La1〜Lanに流れるランプ電流のバラツキを小さくすることができる。
以下、図2〜図5に基づいて、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の別の実施形態を説明するが、以下の説明において、図1に基づいて説明した多灯式放電灯点灯装置10と同一または同様の部分については、その図示を及び説明を適宜省略し、その相違点について詳述する。
図2は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第2の実施形態を概略的に示す回路構成図である。図2に示す多灯式放電灯点灯装置20は、図1に示す多灯式放電灯点灯装置10と比較して、2個の第2のトランスTB1、TB2を備えている点で相違するものである(この場合、放電灯数nは、n>2の場合を想定している)。また、本実施形態では、第2のトランスTB1と第2のトランスTB2は共に、それぞれの二次巻線Ws1、Ws2の非接地側の一端が、全ての放電灯La1〜Lanの、第1のトランスTA1〜TAnに接続する側とは反対側の一端に接続されている。
本実施形態における多灯式放電灯点灯装置20は、上述した多灯式放電灯点灯装置10と比較して、第2のトランスTB1、TB2の個数は増加するものの、それぞれの二次巻線Ws1、Ws2に流れる電流を半減できるため、個々のトランスTB1、TB2を小型化できる点に特徴がある。本発明に係る多灯式放電灯点灯装置において、第2のトランスの個数は、個々のトランスの部材コストや実装条件等を勘案の上、適切に決定されるものであり、その個数が放電灯数の灯数未満である限り、上述したような、従来の回路構成にはない有利の作用及び効果が得られるものである。
なお、図2において、第2のトランスTB1、TB2のそれぞれの一次巻線Wp1、Wp2は、インバータ手段12Bに対して並列に接続されており、この接続態様は、一次巻線Wp1、Wp2を直列に接続する場合と比較して、一次巻線Wp1、Wp2に流れる電流を小さくすることができるため、トランスの小型化のために有利な構成である。ただし、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置は、一次巻線Wp1、Wp2の接続態様に限定されるものではない。
図3は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第3の実施形態を概略的に示す回路構成図である。図3に示す多灯式放電灯点灯装置30は、図2に示す多灯式放電灯点灯装置20と比較して、2個の第2のトランスTB1、TB2を備えている点で共通するものであるが、複数の放電灯(放電灯数nは、n>2)が、La(1)〜La(k)からなる第1組と、La(k+1)〜La(n)からなる第2組から構成され(ただし、1≦k<n)、第2のトランスTB1の二次巻線Ws1の非接地側の一端が、第1組を構成する放電灯La(1)〜La(k)の、第1のトランスTA(1)〜TA(k)とは反対側の一端に接続され、第2のトランスTB2の二次巻線Ws2の非接地側の一端が、第2組を構成する放電灯La(k+1)〜La(n)の、第1のトランスTA(k+1)〜TA(n)に接続する側とは反対側の一端に接続されている点で相違するものである。
本実施形態における多灯式放電灯点灯装置30は、上述した多灯式放電灯点灯装置20と比較して、第2のトランスTB1と第2のトランスTB2とを、それぞれ別の基板上に実装する場合に、それらの基板間を、第2のトランスTB1、TB2の二次側の高圧配線で接続することなく構成できる点で有利なものである。
図4及び図5は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第4の実施形態を概略的に示す回路構成図である。図4に示す多灯式放電灯点灯装置40は、図1に示す多灯式放電灯点灯装置10と比較して、各放電灯La1〜Lanが、一端側の電極同士が接続された2本の直管41、42からなり、第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnを直列に接続した一次側巻線Npと、第2のトランスTBの一次巻線Wpとを、1つのインバータ手段12Aに対して並列に接続している点で相違するものである。また、図5に示す放電灯点灯装置50は、放電灯点灯装置40に対して、2個の第2のトランスTB1、TB2を備えた場合の例を示すものである。
本実施形態における多灯式放電灯点灯装置40、50は、少なくとも第1のトランスTA1〜TAnと第2のトランスTBとを1つの基板上に実装する上で有利な構成であり、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の更なる小型化に寄与するものである。この場合、図4、図5に示す多灯式放電灯点灯装置40(または、50)のように、1つのインバータ手段12Aによって、第1のトランスTA1〜TAnと第2のトランスTB(または、TB1、TB2)を駆動することが好ましいが、本発明に係る放電灯点灯装置は、必ずしもこの構成に限定されるものではない。なお、多灯式放電灯点灯装置50において、第2のトランスTB1、TB2の一次巻線Wp1、Wp2が並列に接続されているのは、図2に示す多灯式放電灯点灯装置20の場合と同様の理由である。
また、図示は省略するが、多灯式放電灯点灯装置40、50において、各放電灯La1〜Lanを、例えばU字管等の1本の屈曲管とすることもできる。
ここで、図6に、上述した多灯式放電灯点灯装置10〜50における第1のトランスTA1〜TAnの好ましい実施形態を示す。図6に示すトランスは、二次巻線の出力が1つのトランスの例であり、I−ロ型コアを備え、そのI型コアに一次巻線Npと二次巻線Nsを巻回したボビンを装着してなるものである。また、上述したように、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置における第1のトランスは、二次巻線の出力が2つ以上のトランスが含まれるものであってもよい。例えば、二次巻線の出力が2つのトランスの好適な構成は、図7に示すように、2つのI型コアを有するI−ロ型コアを備え、それぞれのI型コアに、一次巻線Npと二次巻線Nsを巻回したボビンを装着してなるものである。また、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置におけるトランスは、そのコア形状に限定されるものではなく、例えば、E−E型コア、E−I型コア、U−U型コア、U−I型コアを使用することができる。
以上、本発明に係る多灯式放電灯装置の好ましい実施形態を説明してきたが、本発明に係る多灯式放電灯装置は、上述した放電灯点灯装置10〜50に限定されるものではなく、例えば、図1に示す第1のトランスTA1〜TAnの各一次巻線Np1〜Npnを、インバータ手段12Aに対して、並列に接続するものであってもよい。図8は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第5の実施形態を概略的に示す回路構成図である。図8に示すように、第1のトランスTA1〜TAnの各一次巻線Np1〜Npnをインバータ手段12Aに対して並列に接続し、第1のトランスTA1〜TAnの各二次巻線Ns1〜NsnのリーケージインダクタンスLs1〜Lsnを、バラストインピーダンス素子として機能させることによって、各放電灯La1〜Lanのランプ電流を均一化することができる。
さらに、この場合には、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの二次側回路に、それらのトランスTA1〜TAn、TBの各リーケージインダクタンスLs1〜Lsn、Ltbと、寄生容量Csとからなる共振回路が形成される。一般に、インバータトランスは、その一次側の電圧と電流の位相差が小さい範囲の周波数において、良好な電力効率で動作するものであり、その周波数は、二次側の共振回路の直列共振周波数よりも低い領域に含まれる。したがって、インバータ手段12A、12Bは、二次側共振回路の直列共振周波数未満であって、かつ、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの一次側の電圧と電流の位相差が最小となる周波数近傍の周波数で、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの一次巻線Np1〜Npn、Wpを駆動することが好ましい。そのような駆動周波数は、例えば、一次側の電圧と電流の位相差が0°〜―30°となる範囲内の周波数とすることができる。
加えて、バラストインピーダンス素子として、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBのリーケージインダクタンスを用いる場合、それらのリーケージインダクタンスがバラストインピーダンス素子として十分な大きさであれば、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの各二次巻線Ns1〜Nsn、Wsの各リーケージインダクタンスLs1〜Lsn、Ltbをバラストインピーダンス素子として用いることにより、図8に示すように、図1に示すバラストインピーダンス素子18A、18Bは取り除くことができる。また、インバータ手段12A、12Bの駆動周波数が、上述したように、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの一次側の電圧と電流の位相差が0°〜―30°となる範囲内となるように設計すれば、図1に示す位相調整用コンデンサ19A、19Bも取り除くことができる。また、図8において、第1及び第2のトランスTA1〜TAn、TBの各二次巻線Ns1〜Nsn、Wsの各接地側には電流検知回路23a〜23n、23tbが設けられ、それらの信号は制御回路21に出力される。
図9は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第6の実施形態を概略的に示す回路構成図である。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置70は、図8に示す多灯式放電灯点灯装置60と比べて、一次側が並列に接続された第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnと第2のトランスTBの一次巻線Wpが直列に接続されている点で相違するものである。このような接続により第1のトランスTA1〜TAnの二次巻線Ns1〜Nsnから各放電灯La1〜Lanに出力される電流と、第2のトランスTBの二次巻線Wsから各放電灯La1〜Lanに出力される電流の位相差を180°にすることが容易となり、効率が良くなる。
図10は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第7の実施形態を概略的に示す回路構成図である。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置80は、図8に示す多灯式放電灯点灯装置60と比べて、各放電灯La1〜Lanが、一端の電極同士が接続された2本の直管からなり、第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnが並列に接続した一次巻線Npと、第2のトランスTBの一次巻線Wpとを1つのインバータ手段12Aに対して並列に接続している点で相違する。
図11は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第8の実施形態を概略的に示す回路構成図である。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置85は、図9に示す多灯式放電灯点灯装置70と比べて、各放電灯La1〜Lanが、一端の電極同士が接続された2本の直管からなる点で相違する。
上述の図10、図11に示す放電灯点灯装置80、85は、第1のトランスTA1〜TAnと第2のトランスTBとを一つの基板上に実装する上で有利な構成であり、更なる小型化を実現できる効果を奏するものである。
図12は、本発明に係る多灯式放電灯点灯装置の第9の実施形態を概略的に示す回路構成図である。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置90は、図5に示す多灯式放電灯点灯装置50と比べて、第1のトランスTA1〜TAnの一次巻線Np1〜Npnと第2のトランスTB1〜TB2の一次巻線Wp1〜Wp2を直列に接続することにより、第1のトランスTA1〜TAnから出力される電流波形と第2のトランスTB1〜TB2から出力される電流波形に位相差が生じなくなり、効率のよい駆動が可能となる。また、第2のトランスTB1〜TB2の二次側を並列接続することにより、出力インピーダンスを低下させることが可能となり、第2のトランスTB1〜TB2と並列接続された放電灯La1〜Lanとのインピーダンス整合を図る上で有効である。なお、第2のトランスTB1〜TB2の一次側は直列、並列いずれであってもよい。
また、図1に示す第1の実施形態における多灯式放電灯点灯装置10では、第1のトランスの一次側巻線Nt1〜Ntnが直列に接続されており、図8に示す第5の実施形態における多灯式放電灯点灯装置60では、第1のトランスの一次側巻線Nt1〜Ntnが並列に接続されていることを記述したが、一次巻線Nt1〜Ntnは直列接続と並列接続の組み合わせでも良い。
図13は、本発明の第10の実施形態における多灯式放電灯点灯装置95を概略的に示す回路構成図である。本実施形態における多灯式放電灯点灯装置95では、二次巻線の出力が2つのトランスTA(図13の点線の箇所に該当する)を用いて、第1のトランスTA1〜TAnが構成されている。図14は、第1のトランスTA1及びTA2を構成するトランスTAを例として、その概略構成を示す図であり、他の第1のトランスTA3及びTA4、・・・、TAn−1及びTAnも、それぞれ同様に構成されるものである。図14に示すように、トランスTAは、E−E型コアから構成されており、両側の脚部の一方側に一次巻線Np1と二次巻線Ns1が巻回されてトランスTA1が構成され、他方側に一次巻線Np2と二次巻線Ns2が巻回されてトランスTA2が構成されている。図14に示すようなE−E型コアから構成されたトランスTAは、図7に示すようなI−ロ型コアから構成されたトランスに比べ、二つの一次巻線Np1、Np2の間のコア、又は二つの二次巻線Ns1、Ns2の間のコアにギャップがないため、コアを介してそれぞれの巻線から生じた磁束同士が干渉し易い(図14中に磁束の流れの例を示す)。このようなトランスTAにおいて、二つの一次巻線Np1、Np2を直列に接続すると、それぞれの一次巻線Np1、Np2に印加される電圧は同じになり難く、ランプ電流が不均一になり易い。したがって、多灯式放電灯点灯装置95では、一次巻線Np1とNp2、Np3とNp4、・・・、Npn−1とNpnをそれぞれ並列に接続することにより、各巻線対を構成する2つの一次巻線Np1とNp2、Np3とNp4、・・・、Npn−1とNpnにそれぞれ同じ電圧が印加されるようにするとともに、二つの一次巻線Np1とNp2、Np3とNp4、・・・、Npn−1とNpnを並列に接続してなる各巻線対を直列に接続することにより、第1のトランスTA1〜TAnの各一次巻線Np1〜Npnに流れる電流の均一化を図っている。なお、図14に示すトランスTAは、中央の脚部にギャップを有するものとしたが、本実施形態において、トランスTAは、中央の脚部にギャップを有さないものであってもよい。
Claims (10)
- 昇圧用のトランスと、直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ手段とを含み、前記インバータ手段により前記トランスの一次巻線を駆動することによって、前記トランスの二次巻線に接続された複数の放電灯を点灯する多灯式放電灯点灯装置において、
前記トランスは、前記放電灯の灯数と同数の出力を有する第1のトランスと、1以上かつ前記放電灯の灯数未満の第2のトランスとを含み、前記第1のトランスおよび前記第2のトランスの二次巻線の一端を接地し、
前記第1のトランスそれぞれの二次巻線の非接地側の一端を、それぞれ対応する1灯の前記放電灯の一端に接続すると共に、少なくとも1つの前記第2のトランスの二次巻線の非接地側の一端を、複数の前記放電灯の他端に接続し、
前記第1のトランスの二次巻線の非接地側の電位と、前記第2のトランスの二次巻線の非接地側の電位を、互いに逆位相に変化させることを特徴とする多灯式放電灯点灯装置。 - 複数の前記第1のトランスの一次巻線は、直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記第1のトランスの一次巻線の一端は、該一次巻線に直列に接続されたバラストインピーダンス素子を介して、前記インバータ手段に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記第1のトランスの一次巻線に並列に位相調整用コンデンサが接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記トランスの二次側配線に、前記トランスの自己インダクタンスまたは励磁インダクタンスと寄生容量からなる共振回路を形成し、前記インバータ手段は、前記共振回路の並列共振周波数近傍の周波数で前記トランスの一次巻線を駆動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記トランスの二次側配線に、前記トランスの二次巻線のリーケージインダクタンスと寄生容量からなる共振回路を形成し、前記インバータ手段は、前記共振回路の直列共振周波数未満であって、かつ、前記トランスの一次側の電圧と電流の位相差が最小となる周波数近傍の周波数で、前記トランスの一次巻線を駆動することを特徴とする請求項1に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 1灯の前記放電灯は、一端側の電極同士が接続された2本の直管か、または、屈曲管からなり、前記第1のトランスの一次巻線と前記第2のトランスの一次巻線を、少なくとも1つの前記インバータ手段により駆動することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記第1のトランスは、1つの出力を備えたトランスを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 前記第1のトランスは、2つ以上の出力を備えたトランスを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
- 液晶表示装置用のバックライトに用いられることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の多灯式放電灯点灯装置。
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