JP4555682B2 - ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、蛍光色素としての使用に適した形に変換する方法 - Google Patents

ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、蛍光色素としての使用に適した形に変換する方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般式I(以後省略して「ペリルイミドI」とする)
Figure 0004555682
[式中、R及びRは、非分枝の又は分枝した又は環状のC〜C−アルキルを表す]のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、蛍光色素としての使用に適した形に変換するための新規の方法に関する。
更に、本発明は、ペリルイミドI 1mol当たり溶剤1〜2molを含有するペリルイミドIの結晶性溶媒和化合物に関する。
更に、本発明は、N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの多様な結晶性の形状に関し、次のd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)により特徴付けられる:
形状A(ペリルイミドA):10.2, 9.60, 8.17, 7.60, 7.07, 6.89, 6.02, 5.64, 4.89, 4.79, 4.63, 3.93, 3.81, 3.53及び3.43Å;
形状B(ペリルイミドB):15.3, 7.68, 7.32, 7.15, 5.99, 5.59, 5.33, 4.98, 4.24, 3.86及び3.235Å;
形状C(ペリルイミドC):10.67, 9.88, 9.36, 7.82, 7.16, 6.89, 5.74, 5.49, 4.68, 4.085, 3.354及び3.252Å;
形状D(ペリルイミドD):9.7, 8.6, 7.85, 6.88, 4.83, 4.13及び3.81Å;
形状E(ペリルイミドE):15.2, 14.7, 8.04, 7.76, 7.36, 6.43, 5.59, 4.99, 4.25, 4.14及び3.863Å。
特に、本発明は、有機又は無機のポリマー材料を着色するための蛍光色素として並びに電気光学部材中のエミッター材料としての本発明により製造されたペリルイミドI及びペリルイミドA〜Eの使用に関する。
EP-A-55 363中には、両方のイミド窒素原子がアルキル置換フェニル又はクロロ置換フェニルにより置換されている多様なペリルイミド、特に、N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリルイミドが記載されている。
このペリルイミドの製造は、この場合にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を相応する置換アニリンと、亜鉛化合物の存在でかつ部分的になお触媒として酢酸の存在で、キノリン中で反応させることにより行われる。このペリルイミドは、メタノールの添加により沈殿され、濾別され、メタノール及び水で洗浄される。未反応のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の除去のために、こうして単離されたペリルイミドを大抵はなお熱いカーボネート溶液中で十分に撹拌する。
このEP-A-55 363は、ペリルイミドの単離のための他の変法を提案していて、この場合に全体の反応混合物を、まずペリルイミドを溶解する溶剤、例えばN−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド及びジメチルホルムアミドを添加し、溶液中で加熱し、この溶液を濾過し、このペリルイミドを、低級アルコール、例えばメタノール(場合により水との混合物の形で)の添加により再び沈殿させる。このペリルイミドはこの場合に大抵は十分に純粋な形で沈殿すると記載されている。
我々の検査によると、この種の沈殿の場合には、不十分な純度の生成物だけが得られ、これには副生成物、特にN−置換ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドを大量(一般に>10%)に含み、十分にX線非晶質で並びに微結晶でかつ濾過することが困難である。
更に精製するために、EP-A-55 363は硫酸からの再沈殿並びに再結晶が提案されているが、このための更なる記載はなされていない。
本発明の根底をなす課題は、ペリルイミドIの有効な精製が可能でありかつペリルイミドIを蛍光色素として使用するために適した形で直接沈殿する方法を提供することであった。
従って、一般式I
Figure 0004555682
[式中、R及びRは、非分枝の、分枝した又は環式のC〜C−アルキルを表す]のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、蛍光色素としての使用のために適した形に変換する方法において、
a) ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、有機溶剤又は無機溶剤(この分子は≦230Åの分子体積を有する)中で0〜250℃で溶解させるか又は懸濁させ、
b1) 工程a)で得られた溶液を結晶化温度に又はそれ以下に冷却し、有機溶剤の場合には、所望の場合に同時に過剰量の溶剤を最初の結晶が生じるまで除去し、又は無機溶剤の場合には、最初の結晶が生じるまで水又は前記の溶剤の希釈水溶液を添加し、この溶液を更なる結晶化のためにこの温度に保持するか、又は
b2) 工程a)で得られた懸濁液を、工程a)での温度が結晶化温度を上回る場合に、結晶化温度に又はそれ以下に冷却し、かつこの懸濁液を更なる結晶化のためにこの温度に保持し、
c) 工程b)で形成された溶媒和結晶を単離し、かつ
d) この溶剤を引き続き溶媒和結晶から除去する
ことを特徴とする方法が見出された。
本発明の方法について重要なのは、工程a)において使用される溶剤分子が≦230Å、有利に≦200Å、特に有利に≦180Åの分子体積を有し、従って、ペリルイミドIと共に、ペリルイミドI 1分子当たり2分子までの溶剤を含有する安定な二成分結晶相(溶媒和物又はクラスレート)を形成できることである。
前記の分子体積は、Gavezzottiにより発表された方法(J. Amer. Chem. Soc. 1989, 11, p. 1835)により分子の構造から算定できる。
場合により加熱後に、ペリルイミドIが溶解する溶剤を使用するのが有利であるが、しかしながらこのペリルイミドIが処理温度で部分的にのみ溶解する溶剤を使用することもできる。相当する溶媒和化合物への変換は、次いで懸濁液中で行う。
従って、有機溶剤として特に次のものが適している(アルキルの概念はこの場合にシクロアルキル、特にシクロヘキシルを含む):
− ジ−C〜C−アルキルスルホキシド、例えばジメチルスルホキシド;
− スルホラン;
− 非置換の及びN−C〜C−アルキル置換されたC〜C−ラクタム、例えばピロリドン、N−メチルピロリドン、N−シクロヘキシルピロリドン、N−オクチルピロリドン、カプロラクタム及びN−エチルカプロラクタム;
− 非置換の及びN−C〜C−アルキル置換された脂肪族C〜C−カルボン酸アミド、例えばホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ベンズアミド及びN−アセチルモルホリン;
− 2〜12個のC原子を有する脂肪族ニトリル、例えばアセトニトリル及び2−メトキシプロピオニトリル;
− C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンで置換されていてもよい芳香族ニトリル、例えばベンゾニトリル及び3−メチルベンゾニトリル;
− 脂肪族C〜C12−カルボン酸及び≦12個の炭素原子の総数を有するそのC〜C−アルキルエステル、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸2−エチルヘキサン酸及び酢酸エチルエステル;
− ヒドロキシ−C〜C−カルボン酸及びそのエステル、例えば乳酸、ブチロラクトン、バレロラクトン及びカプロラクトン;
− C〜C−アルキレンカーボネート、例えばエチレンカーボネート及びプロピレンカーボネート;
− 安息香酸、例えば安息香酸、フタル酸及びテレフタル酸;
− ナフトエ酸、例えばα−及びβ−ナフトエ酸;
− 安息香酸−C〜C−アルキルエステル、例えば安息香酸メチルエステル及び3−メチル安息香酸エチルエステル;
− フタル酸ジ−C〜C−アルキルエステル、例えばフタル酸ジエチルエステル;
− 一価又は多価の飽和及び不飽和の脂肪族及び環式脂肪族C〜C12−アルコール、例えばブタノール、イソアミルアルコール、シクロヘキサノール、オクタノール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、メトキシプロパノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール及び1,5−ペンタンジオール;
− 芳香脂肪族アルコール、例えばベンジルアルコール、2−フェニルエタノール及び4−メトキシベンジルアルコール;
− モノ−及びオリゴ−C〜C−アルキレングリコールモノ−及び−ジ−C〜C−アルキル−及び−モノフェニルエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル及びジエチレングリコールジメチルエーテル;
− 脂肪族C〜C12−ケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン及び2−メチルシクロヘキサノン;
− C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンにより置換されていてもよい芳香族ケトン、例えばイソホロン、アセトフェノン、プロピオフェノン、3−クロロアセトフェノン及び3−エチルアセトフェノン;
− 脂肪族及び環式脂肪族C〜C12−エーテル、例えばメチル−tert−ブチルエーテル、エチルイソブチルエーテル、2−エチルヘキシルメチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン;
− C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンで置換されていてもよい芳香族エーテル、例えばジフェニルエーテル;
− 複素環式化合物、例えばピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン、メチルキノリン、イミダゾール、メチルイミダゾール及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン;
− C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、クロロ及び/又はニトロにより置換されていてもよい芳香族炭化水素、例えばトルエン、o−、m−及びp−キシレン、エチルベンゼン、クメン、メトキシベンゼン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、フェノール、3−メチルフェノール、p−クロロフェノール、o−ニトロフェノール、N−ヒドロキシエチルアニリン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、2−クロロナフタレン、2−メトキシナフタレン及びジメチルナフタレン;
− 脂肪族及び環式脂肪族C〜C18−炭化水素、例えばリモネン、デカリン及びメチルシクロヘキサン;
− クロロ炭化水素、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン及びテトラクロロエタン。
もちろん、この溶剤の混合物も使用することができる。
有利な有機溶剤は、キシレン、トルエン、N−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、メチルイソブチルケトン、塩化メチレン、エチレングリコールモノフェニルエーテル及びエチレングリコールモノブチルエーテルである。
この溶剤の組み合わせを使用することも可能であり、つまりまず第1の溶剤(例えばN−メチルピロリドン)との溶媒和化合物を形成させ、この溶媒和化合物中の溶剤を第2の溶剤(例えば酢酸)での処理により交換することも可能である。
無機溶剤として、特に酸、殊に硫酸が適している。
本発明による方法の工程a)において、ペリルイミドIを溶剤中に溶解させるか又は溶剤中に懸濁させる。
従って、有機溶剤を使用する場合に、本発明により次のように行うことができる:ペリルイミドIと溶剤との混合物を、ペリルイミドIが溶剤中に溶解する温度に加熱し、生じた溶液を次いで工程b1)においてペリルイミドIの結晶化温度に又はそれ以下に冷却し、この溶液を更なる結晶化のためにこの温度に保持する;この結晶化はその際に所望の場合に過剰量の溶剤を同時に除去することにより促進させることができる。又は、ペリルイミドIを溶剤中に、有利に精製効果を高めるために高めた温度で懸濁させ、生じた懸濁液を次いで工程b2)で溶媒和結晶が結晶化する温度に又はそれ以下に冷却し、この懸濁液を更なる結晶化のためにこの温度に保持する。
無機溶剤を使用する場合には、同様に次のように行うことができる:ペリルイミドIを適当な温度で十分に無水〜高濃度の溶剤中に溶かし、工程b1)の結晶化を、水又は溶剤の水溶液でこの溶剤を希釈することにより誘導する。又は、ペリルイミドIを数時間低濃度の溶剤中に直接、有利に室温付近の温度で撹拌し、その際に同様に溶媒和結晶が形成される。
これを、特に有利な溶剤の硫酸を例にして更に詳細に説明する。ここでは、第1の変法の場合に、ペリルイミドIを室温付近(約20〜30℃)で約96〜100質量%の硫酸中に溶かし、この硫酸濃度を次いで水又は希硫酸(例えば20質量%の硫酸)の添加によりゆっくりと約70〜93質量%に低下させ、それによりペリルイミドIの硫酸塩の結晶化を生じさせることが推奨される。第2の変法の場合に、約70〜90質量%の硫酸を直接使用する。
本発明による方法の工程c)で単離された同様に本発明による結晶性の溶媒和化合物は、溶剤の分子サイズに応じて、1:1(例えばキシレン−、N−メチルピロリドン−、メトキシベンゼン−、ジメチルアセトアミド−溶媒和化合物)又は2:1(例えば塩化メチレン−、酢酸−溶媒和化合物)の溶剤対ペリルイミドIのモル組成を示す。全体の組成は同じであるにもかかわらず、結晶相は異なる結晶構造を示すことができる。この溶媒和化合物の幾つかの場合(例えば塩化メチレン−及び酢酸−溶媒和化合物の場合)には、その結晶構造をあまり変えずに、溶剤分子はペリルイミドホスト格子を離れることができる。このような場合には、溶剤とペリルイミドIとの化学量論的でない二成分相が形成されることもある。
硫酸−溶媒和化合物の正確な組成は、一般に測定することができない、それというのもこの溶媒和化合物は単離の際に急速に硫酸を失うためである。しかしながら粉末X線回折法による特性決定は、この場合に有機溶剤を有する溶媒和化合物の場合と同様に正確に可能である。
引き続き、工程d)において、この溶剤を溶媒和結晶から除去し、その際に、工程b)で形成された結晶構造は十分に維持されるか又は新規の結晶相が形成される。溶剤の除去は、有利に、場合により真空中でかつ高めた温度で、溶媒和結晶の乾燥により行われる。この溶媒和結晶は、所望の場合に乾燥の前にまず、付加的にそれ自体溶媒和化合物を形成しない溶剤、有利に水又は有機溶剤と水との混合物で処理(洗浄)されていてもよい。
本発明により得られた、ペリルイミドIの結晶性の形状は、粉末X線回折法並びに単結晶構造解析により特性決定することができる。この場合、同様に本発明による結晶性ペリルイミドA〜Eが見出され、これらは塩化メチレンからの結晶化(ペリルイミドA)、酢酸からの結晶化(ペリルイミドB)、硫酸からの結晶化(ペリルイミドC及びD)及びM−メチルピロリドン/酢酸からの結晶化(ペリルイミドE)により得られる。これらのペリルイミドの粉末X線回折図は図1及び3〜6に示されている。
本発明による方法は、予想できなかった一連の利点を有する。ペリルイミドIの結晶化が容易になるだけでなく、粗大な結晶も形成され、この粗大な結晶は良好に濾過可能であり、あまり生成物を失わずに洗浄でき、更に一般に>90%の高純度を有する(合成の際に生じる副生成物のN−モノアルキル化生成物は問題なく除去できる)。溶剤として硫酸を使用することにより、この純度は一般に合成の際に生じる脱カルボキシル生成物を付加的に除去することにより更に>95%にまで向上でき、そのため、使用した原料Iの合成の種類に無関係に、クロマトグラフィーによってのみ得られるような生成物の品質を簡単に得ることができる。特に、この形成された結晶は、高い溶解速度において優れていて、それによりプラスチック中に容易に混入することができる。
従って、本発明により得られたペリルイミドI、特にペリルイミドA〜Eは、有機又は無機のポリマー材料の着色のための蛍光色素として並びに電気光学的部材、例えばディスプレー及び放射性のカラーフィルタ中のエミッター材料として特に優れていて、そのために、特にペリルイミドAがその優れた固体蛍光に基づき適している。
実施例
N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド(ペリルイミドIa)の、蛍光色素としての使用のために適した形状への変換
実施例1
ペリルイミドIa 6gを沸騰する塩化メチレン800ml中に溶かし、更に60分間溶剤の沸騰温度で撹拌した。G4−ガラスフリットで減圧下で濾過した後、この濾液を更に60分間還流下で撹拌し、次いで周囲環境との熱交換により室温(約20℃)に冷却した。次いで、この温度で約50kPaの圧力をかけることで最初の結晶が生じるまで塩化メチレンをゆっくりと除去した。次いで、−20℃に冷却した。この温度で一晩貯蔵した後、形成された結晶を濾別し、冷たい塩化メチレンで洗浄し、20℃で乾燥させた。
203KでのX線構造解析は、ペリルイミドIa 1分子あたり2分子の塩化メチレンを有する溶媒和化合物を示し、次の結晶学的データを有していた:空間群P 2/n, Z = 2, a = 1003.2(2) pm, b = 1907.8(6) pm, c = 1156.3(2) pm, b = 96.794(10)゜, R1 = 0.1151, wR2 = 0.2308。
真空中で塩化メチレンを完全に除去することにより、ペリルイミドIaは、粉末X線回折図(CuKα)において10.2, 9.60, 8.17, 7.60, 7.07, 6.89, 6.02, 5.64, 4.89, 4.79, 4.63, 3.93, 3.81, 3.53及び3.43Åのd値で有意な線を有する結晶性形状A(ペリルイミドA)の形で得られた(図1)。この粉末回折図のリートフェルト精密化法により、ペリルイミドAについて次の結晶学的データが測定された:空間群P 2/c, Z = 2, a = 1207.3(3) pm, b = 1918.3(5) pm, c = 1433.1(4) pm, b = 141.10(1)゜, R1 = 0.1615, wR2 = 0.2041。
実施例2
ペリルイミドIa6部及びN−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミド4部からなる混合物10.1gをp−キシレン1200ml中に沸騰温度で溶かした。この温度でG4−ガラスフリットを通して濾過した後、この濾液を室温に冷却し、20℃で軽度に空気流を通すことにより体積を半分に濃縮した。最初の結晶が形成された後に、容器を閉鎖した。8日後に形成された赤色の斜方六面体を濾別し、少量の冷たい石油エーテルで洗浄した。
クロマトグラフィーにより結晶中にはN−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボン酸イミドは検出できなかった、それにより本発明による方法は、脱カルボニル生成物をペリレンイミドIの原料から有効に分離することができることが証明された。
X線構造解析は、次の結晶学的データを有するペリルイミドIaとp−キシレンとのモル比1:1の溶媒和化合物を示した:空間群P ca2, a = 1825.1(3) pm, b = 830.9(1) pm, c = 2988.9(5) pm, R1 = 0.0638, wR2= 0.1682。
実施例3
ペリルイミドIa 3g及びN−メチルピロリドン(NMP)30mlとの混合物を8日間80℃で撹拌した。20℃に冷却した後、生じた結晶泥を濾別し、冷たいNMPで短時間洗浄した。
このNMPで湿った結晶性生成物の粉末X線回折図(CuKα)は、15.3, 8.36, 7.64, 7.36, 6.48, 5.95, 5.85, 5.65, 5.56, 5.10, 4.36, 4.14及び3.87Åのd値で有意な線を示した(図2中に記載)。実施例2と実施例3との粉末X線回折図の比較は、この2つの溶媒和化合物の同形を示した。
穏和な条件下で乾燥した結晶は、201〜218℃での熱的負荷の下で全体で総重量の12.1%を失い、これは1:1のモル組成の溶媒和化合物からのNMP1molの損失に相当した(計算値12.2質量%)。
元素分析(質量% 計算値/実測値)
C: 78.6/78.2; H: 6.4/6.8; N: 5.2/5.2; O: 9.9/10.4。
比較例V
ペリルイミドIa6gをNMP200ml中に100℃で溶解させた。この温度で20分間撹拌した後、この溶液を100℃で濾過し、強力に撹拌しながら5分間でメタノールと水との1:1混合物(V/V)2000ml中に注ぎ込んだ。
派手な赤色の嵩張った沈殿物を濾過し、水で洗浄し、100℃で24時間真空中で乾燥した。
この得られた材料は粉末X線回折図で、平均d値(15.7, 6.95, 5.88, 3.47Å)がペリルイミドIaの分子寸法に相当する単に4つの広幅の線を示し、それにより十分にX線非晶質であることが判明した。
実施例4
ペリルイミドIa 2gと氷酢酸50mlとの混合物を14時間室温で撹拌した。この結晶を濾別し、半分に分けた。
一方の半分を室温で空気中で乾燥した。こうして乾燥された生成物の粉末X線回折図(CuKα)は14.7, 8.64, 7.73, 7.27, 6.69, 6.14, 5.75, 5.68, 4.98, 4.54, 4.49, 4.35, 4.13及び3.87Åのdの値で有意な線を示した。
115〜196℃の熱的負荷の下で、空気中で乾燥された結晶は全体でその重量の13.8%を失い、これはモル組成2:1の溶媒和化合物から酢酸2molの損失に相当した(計算値14.4%)。
他方の半分を80℃で真空中で乾燥した。この場合に、酢酸不含のペリルイミドIaが、粉末X線回折図(CuKα)において次のd値:15.3, 7.68, 7.32, 7.15, 5.99, 5.59, 5.33, 4.98, 4.24, 3.86及び3.235Åで有意な線を示す結晶形状B(ペリルイミドB)の形で得られた(図3)。
実施例5
ペリルイミドIa 3gをメトキシベンゼン50ml中で沸騰温度で溶解させた。この溶液を次いでゆっくりとまず室温で、更に次いで氷浴中で冷却した。この結晶を濾別し、少量の冷たいメトキシベンゼンで洗浄し、10kPaの圧力で室温で24時間乾燥させた。
光沢のある小板の形で存在するペリルイミドIaの粉末X線回折図は、モル組成1:1の多様な溶媒和化合物相の混合物が存在することを示した。乳鉢で挽くことにより線の位置は新たに変わるが、組成は変化しないままである。
元素分析(質量% 計算値/実測値)
C: 80,7/80,4; H: 6,2/6,1; N: 3,4/3,4; O: 9,8/9,7。
実施例6
ペリルイミドIa 2gをジメチルアセトアミド150ml中で沸騰温度で溶解させた。この溶液をゆっくりと室温に冷却した。室温で3日間貯蔵した後で、この結晶を濾別し、少量の冷たいジメチルアセトアミドで洗浄し、10kPaの圧力で室温で24時間乾燥させた。
光沢のある小板状の形で存在するペリルイミドIaの元素分析は、モル組成1:1の溶媒和化合物を示し、この粉末X線回折図(CuKα)は次のd値:15.2, 7.60, 7.35, 6.46, 5.07, 4.34, 3.87及び3.47Åで有意な線を示した。
元素分析(質量% 計算値/実測値)
C: 78,3/77,9; H: 6,4/6,4; N: 5,3/5,4。
実施例7
ペリルイミドIa 2gを発煙硫酸(100質量%の硫酸)40g中に室温で溶かした。15分間撹拌した後、この硫酸濃度を、合計で20質量%の硫酸10.2mlを120分間に25〜30℃の温度を維持しながら添加することにより82質量%に低下させた。この生じた結晶懸濁液を48時間に20℃で撹拌し、次いでG4ガラスフリットで濾過した。
得られた赤色結晶を硫酸で湿った状態で空気遮断下でデバイ−シェラー図によって特性決定した。有意な線は、次のd値:10.24, 7.80, 6.77, 6.24, 5.61, 5.34, 4.58, 4.42, 4.01, 3.805及び13.415Åにあった。
同様の試験実施でかつ硫酸最終濃度を80質量%、84質量%及び86質量%に設定する場合に、同じ粉末X線回折図を有する結晶が得られた。
実施例8
ペリルイミドIa 2gと84質量%の硫酸との混合物を20℃で48時間撹拌した。生じた結晶泥をG4−ガラスフリットで濾過した。
得られた赤色結晶を硫酸で湿った状態で空気遮断下でデバイ−シェラー図(CuKα)によって特性決定した。有意な線は、次のd値:10.24, 7.80, 6.77, 6.24, 5.61, 5.34, 4.58, 4.42, 4.01, 3.805及び13.415Åにあった。
同様の試験実施でかつ硫酸最終濃度を86質量%及び90質量%に設定する場合に、同じ粉末X線回折図を有する結晶が得られた。
実施例9
ペリルイミドIa 2gと82質量%の硫酸との混合物を20℃で48時間撹拌した。生じた結晶泥をG4−ガラスフリットで濾過した。
得られた赤色結晶を硫酸で湿った状態で空気遮断下でデバイ−シェラー図(CuKα)によって特性決定した。有意な線は、次のd値:9.74, 9.27, 7.73, 7.13, 5.80, 4.7及び4.11Åにあった。
同様の試験実施でかつ硫酸最終濃度を80質量%に設定する場合に、同じ粉末X線回折図を有する結晶が得られた。
実施例10
ペリルイミドIa 12.5gを発煙硫酸(100質量%の硫酸)250g中に室温で溶かした。15分間撹拌した後、この硫酸濃度を、合計で20質量%の硫酸23mlを300分間に25〜30℃の温度を維持しながら添加することにより92.4質量%に低下させた。この生じた結晶懸濁液を4時間撹拌し、次いでG4ガラスフリットで濾過した。この結晶泥を薄く塗り付け、12時間空気中で加水分解させた。この場合に、硫酸は更に水を吸収した。水500ml中の結晶懸濁液を十分に撹拌した後、この結晶を濾別し、水で中性に洗浄し、80℃で一定重量にまで乾燥させた。
粉末X線回折図(CuKα)において次のd値:10.67, 9.88, 9.36, 7.82, 7.16, 6.89, 5.74, 5.49, 4.68, 4.085, 3.354及び3.252Åで有意な線を有する暗オレンジ色の結晶の形のペリルイミドIaの結晶形C(ペリルイミドC)が得られた(図4)。
実施例11
ペリルイミドIa 9.6kgを強力に撹拌しながら20分間で濃硫酸(96質量%)144kg中に導入した。28℃の内部温度で、90分間、完全な溶液になるまで撹拌した。次いで、この硫酸濃度を、240分間での水6.2kgの添加により92質量%に低下させた。生じた結晶泥を濾別し、87質量%の硫酸10Lで3回洗浄し、50〜60℃の温水70L中で60分間撹拌した。この結晶泥を濾別し、水で中性に洗浄し、100℃で一定重量にまで乾燥させた。
粉末X線回折図(CuKα)において次のd値:9.7, 8.6, 7.85, 6.88, 4.83, 4.13及び3.81Åで有意な線を有する暗オレンジ色の結晶の形のペリルイミドIaの結晶形D(ペリルイミドD)が得られた(図5)。
実施例12
ペリルイミドIaとNMPとの1:1溶媒和化合物23g(実施例4)を、氷酢酸146g中で15時間還流下で撹拌した。この結晶懸濁液を70〜80℃に冷却させた。この結晶泥を次いで濾過し、最初に60〜70℃の熱い氷酢酸32gで、次いで水140mlで、引き続き2質量%のアンモニア溶液500mlで洗浄した。水で中性に洗浄しかつ水をエタノールで追い出した後、濾過ケークを100℃で乾燥させた。
粉末X線回折図(CuKα)において次のd値:15.2, 14.7, 8.04, 7.76, 7.36, 6.43, 5.59, 4.99, 4.25, 4.14及び3.863Åで有意な線を有するオレンジ色の結晶の形のペリルイミドIaの結晶形E(ペリルイミドE)が得られた(図6)。
実施例13〜21
ペリルイミドIa 2gを溶剤L xml中にT℃で溶かした。溶解しない出発材料をT℃で濾別した。この濾液を室温でt時間冷却した。この場合に生成したオレンジ色〜赤オレンジ色の結晶を濾別し、室温で真空中で乾燥させた。
この試験に対する更なる詳細並びにそれぞれの粉末X線回折図中において有意な線のd値を次の表にまとめた。
Figure 0004555682
ペリルイミドの粉末X線回折図 ペリルイミドの粉末X線回折図 ペリルイミドの粉末X線回折図 ペリルイミドの粉末X線回折図 ペリルイミドの粉末X線回折図 ペリルイミドの粉末X線回折図

Claims (10)

  1. 一般式I
    Figure 0004555682
    [式中、R及びRは、非分枝の、分枝した又は環式のC〜C−アルキルを表す]のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、蛍光色素としての使用のために適した形に変換する方法において、
    a) ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドを、有機溶剤又は無機溶剤の分子が≦230Åの分子体積を有する有機溶剤又は無機溶剤中で0〜250℃で溶解させるか又は懸濁させ、
    b1) 工程a)で得られた溶液を結晶化温度に又はそれ以下に冷却し、有機溶剤の場合には、所望の場合に同時に過剰量の溶剤を最初の結晶が生じるまで除去するか、又は無機溶剤の場合には、最初の結晶が生じるまで水又は溶剤の希釈水溶液を添加し、この溶液を更なる結晶化のためにこの温度に保持するか、又は
    b2) 工程a)で得られた懸濁液を、工程a)での温度が結晶化温度を上回る場合に、結晶化温度に又はそれ以下に冷却し、かつこの懸濁液を更なる結晶化のためにこの温度に保持し、
    c) 工程b)で形成された溶媒和結晶を単離し、かつ
    d) この溶剤を引き続き溶媒和結晶から除去する
    ことを特徴とする方法。
  2. 溶剤として、ジ−C〜C−アルキルスルホキシド;スルホラン;非置換の及びN−C〜C−アルキル置換されたC〜C−ラクタム;非置換及びN−C〜C−アルキル置換された脂肪族C〜C−カルボン酸アミド;2〜12個のC原子を有する脂肪族ニトリル;C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンで置換されていてもよい芳香族ニトリル;脂肪族C〜C12−カルボン酸及び全体の炭素原子の数≦12を有するそのC〜C−アルキルエステル;ヒドロキシ−C〜C−カルボン酸及びそのエステル;C〜C−アルキレンカーボネート;安息香酸;ナフトエ酸、安息香酸−C〜C−アルキルエステル、フタル酸ジ−C〜C−アルキルエステル;一価及び多価の飽和及び不飽和の脂肪族及び環式脂肪族のC〜C12−アルコール;芳香脂肪族アルコール;モノ−及びオリゴ−C〜C−アルキレングリコールモノ−及び−ジ−C〜C−アルキル−及び−モノフェニルエーテル;脂肪族C〜C12−ケトン;C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンにより置換されていてもよい芳香族ケトン;脂肪族及び環式脂肪族C〜C12−エーテル;C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ及び/又はハロゲンにより置換されていてもよい芳香族エーテル;複素環式化合物;C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、クロロ及び/又はニトロにより置換されていてもよい芳香族炭化水素;脂肪族及び環式脂肪族C〜C18−炭化水素;クロロ炭化水素、これらの混合物又は組合物又は硫酸を使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 10.2, 9.60, 8.17, 7.60, 7.07, 6.89, 6.02, 5.64, 4.89, 4.79, 4.63, 3.93, 3.81, 3.53及び3.43Åのd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)を特徴とする、形状Aの結晶性N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド。
  4. 15.3, 7.68, 7.32, 7.15, 5.99, 5.59, 5.33, 4.98, 4.24, 3.86及び3.235Åのd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)を特徴とする、形状Bの結晶性N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド。
  5. 10.67, 9.88, 9.36, 7.82, 7.16, 6.89, 5.74, 5.49, 4.68, 4.085, 3.354及び3.252Åのd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)を特徴とする、形状Cの結晶性N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド。
  6. 9.7, 8.6, 7.85, 6.88, 4.83, 4.13及び3.81Åのd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)を特徴とする、形状Dの結晶性N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド。
  7. 15.2, 14.7, 8.04, 7.76, 7.36, 6.43, 5.59, 4.99, 4.25, 4.14及び3.863Åのd値で有意な線を有する粉末X線回折図(CuKα)を特徴とする、形状Eの結晶性N,N′−ビス−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド。
  8. ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミド1molあたり溶剤1又は2molを含有する、請求項1記載の式Iのペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの結晶性溶媒和化合物。
  9. 無機及び有機のポリマー材料を着色するための蛍光色素としての、請求項1から7までのいずれか1項記載のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの使用。
  10. 電気光学部材中のエミッター材料としての、請求項1から7までのいずれか1項記載のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジイミドの使用。
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