JP4552894B2 - 分布帰還型半導体レーザを作製する方法 - Google Patents

分布帰還型半導体レーザを作製する方法 Download PDF

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Description

本発明は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法に関する。
特許文献1には、分布帰還(DFB)型半導体レーザの回折格子を、2光束干渉法に替えて粒子線ビーム露光装置を用いて作製することが試みられていることが記載されている。特に、電子ビーム露光装置では、0.1マイクロメートル以下の高い解像度が得られる。
特開平1−196123号公報
DFB型半導体レーザの回折格子を電子ビーム描画でパターン形成するとき、隣接する2つの描画フィールドの繋ぎ部分に数十ナノメートル〜数百ナノメートルの重なりが生じる。光通信では、例えば1.3マイクロメートル帯、1.55マイクロメートル帯といった波長帯が利用される。位相シフト回折格子を含むDFB型半導体レーザでは、λ/4位相シフトとなる半周期分の回折格子の長さは、100ナノメートル〜120ナノメートルである。この位相シフト構造のサイズに比べて描画フィールドの重なりが無視できないとき、描画フィールドの重なり部分が、位相シフト構造として機能してしまい、この結果、意図しない位相シフト構造がDFB型半導体レーザ内に形成される。また、位相シフト回折格子を含まないDFB型半導体レーザでは、回折格子が、望まれない位相シフト構造を含むことになる。
電子ビーム描画装置の描画フィールドは、上記のような回折格子のためのパターンを精度良く描画するためには、例えば500μm×500μmである。電子ビーム描画装置の金属製のステージ上に描画対象物のウエハを載せて、ステージの移動および描画を繰り返して、回折格子のためのパターンをウエハに描画する。一枚のウエハの描画を完了するまでに、例えば温度変化が電子ビーム描画装置に生じると、ステージが熱膨張または熱収縮する。この熱変形により、現在のステージ位置から次のステージ位置に移動するとき、ステージの位置を示す信号値に誤差が生じる。このため、互いに隣接する描画フィールド間の相対位置が変化し、互いに隣接する描画フィールドの回折格子を繋ぎ合わせてパターンを描画する時に互いに隣接するパターン間に重なりまたは隙間が生じる。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、電子ビーム描画装置のステージの移動誤差が回折格子に与える影響を小さくできる分布帰還型半導体レーザを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法である。この方法は、(a)分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンの描画を電子ビーム描画法を用いて行う工程と、(b)第1のIII−V化合物半導体領域上において描画位置を移動することおよび該描画位置において前記描画を行ってパターンを形成することを繰り返して、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを形成する工程とを含み、前記回折格子のためのパターンの各々は所定の軸の方向に伸びる周期構造を含み、前記パターンは互いに重なることなく離れている。また、この方法では、前記複数のパターンは、複数の行および複数の列に配列されており、前記複数の行の各々は前記行の方向に伸びる第1の基準線を含んでおり、前記複数の列の各々は前記列の方向に伸びる第2の基準線を含んでおり、前記回折格子のためのパターンは前記第1の基準線と前記第2の基準線との交差点にそれぞれ配置されており、前記複数のパターンの各々は、一端および他端並びにこれらの間に位置する周期構造を含み、前記行に含まれる一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、同一の行内の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れている。当該方法は、(c)前記描画パターンを形成した後に、第2のIII−V化合物半導体領域を前記第1のIII−V化合物半導体領域に形成する工程と、(d)前記第2のIII−V化合物半導体領域を形成した後に、前記分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程と、(e)前記基板の切断を行って個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップを作製する工程とを含み、前記複数の回折格子構造の内の第1の回折格子構造は、各行において前記第1の基準線に沿って伸びており、前記複数の回折格子構造の内の第2の回折格子構造は、各行において前記第2の基準線に沿って伸びており、前記第1の基準線に交差する方向に伸びる第1の切断面と該第1の切断面の反対側の第2の切断面には、各回折格子構造の第1および第2の切断端がそれぞれ現れている。
この方法によれば、回折格子のためのパターンの各々は所定の軸の方向に伸びていると共に、各パターンは互いに重なることなく離れているので、ステージの熱変形が描画中に生じても、意図しない位相シフト構造となる描画パターンが形成されることはない。また、この方法によれば、第1の基準線と第2の基準線との交差点に、回折格子のためのパターンが配列されると共に、第1の基準線に交差する方向に伸びる第1の切断面と該第1の切断面の反対側の第2の切断面には、各回折格子構造の第1および第2の切断端がそれぞれ現れているので、半導体チップは、単一パターンを用いて形成され回折格子のための所望の回折格子周期構造を含む。
本発明に係る方法は分布帰還型半導体レーザを作製する方法であって、(a)分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンの描画を第1のIII−V化合物半導体領域上において電子ビーム描画法を用いて行う工程と、(b)前記第1のIII−V化合物半導体領域上において描画位置を移動することおよび該描画位置において前記描画を行うことを繰り返して、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを形成する工程と、を含み、前記回折格子のためのパターンの各々は所定の軸の方向に伸びる周期構造を含み、前記パターンは互いに重なることなく離れている。また、この方法では、前記複数のパターンは、複数の行および複数の列に配列されており、前記複数の行の各々は前記行の方向に伸びる第1および第2の基準線を含んでおり、前記複数の列の内の偶数番目の列は前記列の方向に伸びる第3の基準線を含んでおり、前記複数の列の内の奇数番目の列は前記列の方向に伸びる第4の基準線を含んでおり、前記複数の回折格子のためのパターンは、前記第1の基準線と前記第3の基準線との交差点および前記第2の基準線と前記第4の基準線との交差点にそれぞれ配置されており、前記複数のパターンの各々は、一端および他端並びにこれらの間に位置する周期構造を含み、各行の前記第1の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、この第1の基準線上の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れており、各列の前記第3の基準線上の一の回折格子のためのパターンは、各列の前記第4の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端と、該一の回折格子のためのパターンの隣の回折格子のためのパターンの一端との間に位置しており、各列の前記第3の基準線上の一の回折格子のためのパターンは、各列の前記第4の基準線上の一の回折格子のためのパターンの他端と、該一の回折格子のためのパターンの隣の回折格子のためのパターンの他端との間に位置しており、各行の前記第2の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、この第2の基準線上の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れている。

この方法によれば、行内の回折格子のためのパターンが、同行内の第1および第2の基準線上に交互に配置されると共に、隣り合う2つの行内の第1の基準線上の回折格子のためのパターンの端部の間に、これらの第1の基準線の間の第2の基準線上の回折格子のためのパターンが設けられるので、回折格子のためのパターンを重ねることなく回折格子のためのパターンの配置密度を高めることができる。
本発明に係る方法は、(c)前記描画パターンを形成した後に、第2のIII−V化合物半導体領域を前記第1のIII−V化合物半導体領域に形成する工程と、(d)前記第2のIII−V化合物半導体領域を形成した後に、前記分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程とをさらに備え、前記第1および第2のIII−V化合物半導体領域は、前記複数の行及び前記複数の列に配列された複数の回折格子構造を含み、前記パッド電極は、前記第1の基準線と前記第4の基準線との交差点および前記第2の基準線と前記第3の基準線との交差点にそれぞれ配置されている。
この方法によれば、複数の回折格子のためのパターンが第1の基準線と第3の基準線との交差点および第2の基準線と第4の基準線との交差点にそれぞれ配置されると共に、パッド電極が第1の基準線と第4の基準線との交差点および第2の基準線と第3の基準線との交差点にそれぞれ配置されているので、回折格子のためのパターンおよび電極パッドが交互に配置される。
本発明に係る方法は、(e)前記基板の切断を行って個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップを作製する工程を含み、前記複数の回折格子構造の内の第1の回折格子構造は、各行において前記第1の基準線に沿って伸びており、前記複数の回折格子構造の内の第2の回折格子構造は、各行において前記第2の基準線に沿って伸びており、前記第1および第2の基準線に交差する方向に伸びる切断面には、前記第1の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端と前記第2の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端とが現れている。
この方法によれば、複数の回折格子のためのパターンが第1の基準線と第3の基準線との交差点および第2の基準線と第4の基準線との交差点にそれぞれ配置されると共に、第1および第2の基準線に交差する方向に伸びる切断面には、第1の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端と第2の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端とが現れるので、半導体チップは、単一のパターンを用いて形成された所望の回折格子構造を含む。
本発明に係る方法では、前記第1のIII−V化合物半導体領域は活性層を含むことができる。あるいは、本発明に係る方法では、前記第2のIII−V化合物半導体領域は活性層を含むことができる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、電子ビーム描画装置のステージの熱変形が回折格子に与える影響を小さくできる分布帰還型半導体レーザを作製する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の分布帰還型半導体レーザを作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
(第1の実施の形態)
図1は、分布帰還型半導体レーザを作製するために用いる半導体ウエハを示す図面である。半導体ウエハ11は、例えばIII−V化合物半導体からなる主面11aを有している。このIII−V化合物半導体としては、例えばGaAs、InP等やGaN等の窒素を含む化合物半導体等が用いられる。好ましくは、半導体ウエハ11は、GaAs基板、InP基板といったIII−V化合物半導体ウエハである。主面11a上には、引き続いて説明される分布帰還型半導体レーザを作製する方法の説明に用いられる行R、R、R〜R、および列C、C、C〜Cが示されている。分布帰還型半導体レーザの半導体製造では、半導体チップを行および列に配列するように所定の処理を半導体基板に施していき、多数の分布帰還型半導体レーザを作製する。必要な場合には、半導体ウエハ11上にバッファ層等を成長して基板を作製することができる。引き続く説明では、基板21を用いて分布帰還型半導体レーザを作製する。
図2(A)〜図2(D)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。これらの断面は、図1に示されたI−I線に沿って取られている。本実施例は、半導体ウエハ11といった基板21として、n型III−V化合物半導体基板を用いる。基板21の主面21a上にエピタキシャル膜を成長する。エピタキシャル膜の成長は、大きく分けて、回折格子のためのパターンを作製する前に行われるエピタキシャル成長と、回折格子のためのパターンを作製した後に行われるエピタキシャル成長とを含む。いずれのエピタキシャル膜の成長も、例えば有機金属位相成長装置23を用いて行われる。活性層は、いずれのエピタキシャル成長において成長されてもよく、本実施例では、回折格子のためのパターンを作製する前に行われるエピタキシャル成長において活性層を形成する。
図2(A)に示されるように、基板21上に第1導電型III−V化合物半導体膜25を成長する。第1導電型III−V化合物半導体膜25は、例えばn型クラッド層のために用いられる。III−V化合物半導体膜25上に活性層27を成長する。活性層27は、第1導電型III−V化合物半導体膜25上に順に、例えば第1の光ガイド層、量子井戸構造、第2の光ガイド層を成長することによって得られる。活性層27上には、第2導電型III−V化合物半導体膜29を成長する。第2導電型III−V化合物半導体膜29は、例えばp型クラッド層のために用いられる。これらの成長により第1のエピタキシャル領域31が形成された。
第1のエピタキシャル領域31上にEBレジスト膜33を形成する。EB用のレジストはポジタイプである。図2(B)に示されるように、電子ビーム(EB)描画装置35を用いてEBレジスト膜33に電子ビームを照射して、回折格子のためのパターンを描画する。
図3は、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを部分的に示す図面である。図3を参照すると、行Rj−1、R、Rj+1および列Ck−1、C、Ck+1が示されている。作製される回折格子のためのパターンは、複数の行および複数の列に配列される。この方法は、分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンP1の描画を描画フィールドF1で電子ビーム描画装置35を用いて行う。次いで、この方法は、分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンP2の描画を描画フィールドF2で電子ビーム描画装置35を用いて行う。つまり、III−V化合物半導体領域31上において描画位置を移動することおよび該描画位置において描画を行ってパターンを形成することを繰り返して、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを形成する。回折格子のためのパターンP1およびP2は軸Aの方向に伸びる周期構造を含み、パターンP1およびP2は互いに重なることなく離れている。
この方法によれば、回折格子のためのパターンP1、P2の各々は所定の軸の方向に伸びていると共に、パターンP1、P2の各々は互いに重なることなく離れているので、電子ビーム描画装置35のステージ35aの熱変形が描画中に生じても、意図しない位相シフト構造となる描画パターンが形成されることはない。
行Rj−1、R、Rj+1は、行の方向にそれぞれ伸びる第1の基準線線Aj−1、A、Aj+1を含んでおり、列C、Ck+1は列の方向にそれぞれ伸びる第2の基準線B、Bk+1を含む。回折格子のためのパターンP1、P2、P3、P4等は第1の基準線Aj−1、A、Aj+1と第2の基準線Bk−1、B、Bk+1との交差点にそれぞれ配置されている。パターンP1は、第1の基準線線Aと第2の基準線Bとの交差点上に位置しており、一端37aおよび他端37b並びにこれらの間に位置する一次元の周期構造37cを含む。パターンP2は、第1の基準線線Aと第2の基準線Bk+1との交差点上に位置しており、一端39aおよび他端39b並びにこれらの間に位置する一次元の周期構造39cを含む。パターンP3は、第1の基準線線A上に位置しており、一端41aおよび他端並びにこれらの間に位置する一次元の周期構造41cを含む。例えば行Rに含まれる一の回折格子のためのパターンP1の一端37aは、同一の行R内の別の回折格子のためのパターンP2の他端39bから離れており、パターンP1の他端37bは、同一の行R内の別の回折格子のためのパターンP3の一端41aから離れている。シンボルLは半導体チップの一辺の長さを示しており、シンボルLは回折格子のためのパターンの長さを示している。回折格子のためのパターンの長さLは、半導体チップの一辺の長さLより大きい。
いずれの描画フィールドにおいても、例えば描画フィールドF1において、パターンP4は、一点鎖線M1、M2により示されている部分を含むように選択的に設けられていている。この部分は、後の工程で半導体メサとして残される。また、いずれの行、例えば行Rj−1は、エリアL1、L2、L3を有する。エリアL1は、基準線Aj−1に沿って伸びており、エリアL2とエリアL3との間に位置する。パターンP4は、エリアL1に設けられており、エリアL2とエリアL3には設けられてない。
図2(B)を再び参照すると、複数の回折格子のためのパターンが上記のように描画された。図2(C)に示されるように、描画されたレジスト膜を現像して、回折格子のための描画パターン33aを作製する。
図2(D)に示されるように、描画パターン33aを用いて、第1のエピタキシャル領域31をエッチングする。エッチングとしては、例えばドライエッチングを用いることができる。
図4(A)に示されるように、描画パターン33aのレジストを除去する。エッチングされた第1のエピタキシャル領域31aの表面には、回折格子のための周期的な構造が形成される。つまり、エッチングにより周期的な構造が形成された表面を有する第2導電型III−V化合物半導体膜29aが得られる。
図4(B)に示されるように、第1のエピタキシャル領域31a(第2導電型III−V化合物半導体膜29a)上に第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41を成長する。この成長により、第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41が周期的な構造を埋め込む。第2導電型III−V化合物半導体膜29aの屈折率は、第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41の屈折率と異なっている。第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41は、例えばp型III−V化合物半導体からなる。このp型III−V化合物半導体は、コンタクト層のために用いられる。
図4(C)に示されるように、第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41上に絶縁膜43を堆積する。絶縁膜43としては、例えばシリコン酸化物またはシリコン窒化物等からなる。
図4(D)に示されるように、絶縁膜43上にフォトレジスト膜45を形成する。半導体メサを形成するためのストライプパターンをフォトレジスト膜45に露光により転写する。露光されたフォトレジスト膜を現像して、半導体メサを形成するためのレジストパターン45a(図5(A)参照)を形成する。
残りの製造工程を引き続き説明する。図5(A)、図5(B)、図5(C)、図6(A)、図6(B)および図6(C)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。これらの断面は、図1に示されたII−II線に沿って取られている。図5(A)を参照すると、半導体メサを形成するために形成されたレジストパターン45aが示されている。レジストパターン45aは、図3のエリアL1に設けられており、エリアL2,エリアL3には設けられていない。
図5(B)に示されるように、レジストパターン45aを用いて絶縁膜43をエッチングして、絶縁膜マスク43aを形成する。絶縁膜マスク43aは、半導体メサを形成するためにストライプ形状を有する。
図5(C)に示されるように、絶縁膜マスク43aを用いて、第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41および第1のエピタキシャル領域31aをエッチングする。このエッチングは、例えばドライエッチングにより行われる。このエッチングにより、半導体メサ47が形成される。半導体メサ47は、エッチングされた第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41b、エッチングされた第2導電型III−V化合物半導体膜29b、エッチングされた活性層27b、およびエッチングされたIII−V化合物半導体膜25bを形成する。ドライエッチングによるダメージ層をウェットエッチングにより除去する。エッチングが完了した後にも、絶縁膜マスク43aを除去しない。
図6(A)に示されるように、絶縁膜マスク43aを用いてIII−V化合物半導体領域49を選択成長する。この成長により、III−V化合物半導体領域49は半導体メサ47を埋め込む。III−V化合物半導体領域49は、半絶縁性の化合物半導体であり、例えば鉄をドープしたInP層を含むことができる。埋め込み成長後に、絶縁膜マスク43aを除去する。
図6(B)に示されるように、分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して、複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板生産物55を形成する。例えば、第2の第2導電型III−V化合物半導体膜41b上に第1の電極51を形成すると共に、基板21の裏面21b上に第2の電極53を形成する。第1の電極51は、例えばアノード電極であり、また第2の電極53は、例えばカソード電極である。
図6(C)に示されるように、基板生産物55の切断を行って、個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップ55aを作製する。図7を参照しながら、基板生産物55の切断について説明する。基板生産物55の切断は、例えば図7に示された切断線D1〜D5および切断線E1〜E3に沿って行われる。
個々の分布帰還型半導体レーザのための領域57a、57b、57c、57dは、それぞれの回折格子構造59a、59b、59c、59dを含む。回折格子構造59a、59b、59c、59dの各々は、各行、例えば行Rにおいて第1の基準線Aに沿って伸びている。第1の基準線Aに交差する方向に伸びる第1の切断面S1と該第1の切断面S1の反対側の第2の切断面S2には、回折格子構造59aの第1の切断端61aおよび第2の切断端61bがそれぞれ現れる。
第1の基準線A、Aj−1と第2の基準線Bk+1、Bとの交差点に、回折格子構造59a、59b、59c、59dが配列されると共に、第1の基準線A、Aj−1に交差する方向に伸びる第1の切断面S1と第2の切断面S2には、単一の描画により形成されたパターンを用いて形成された回折格子構造59a、59b、59c、59dの第1および第2の切断端がそれぞれ現れているので、各半導体チップは、回折格子のための所望の周期構造を含む。
この分布帰還型半導体レーザ55aは、図8(A)に示されるように、単一の描画フィールドF1、F2内の描画エリアG1、G2により形成されたパターンP1、P2を用いて形成された回折格子構造を含む。つまり、図8(A)に示されるように、電子ビーム露光量E1に対応したパターンP1、P2が形成される。
一方、描画エリアを繋ぎ合わせる方法により作製される分布帰還型半導体レーザでは、図8(B)に示されるように、描画エリアG1、G2の繋ぎ部分における重ね合わせにより回折格子のためのパターンQ1、Q2には、理想的なパターンQIDEALと異なる位相シフト△Qが形成される。描画エリアG1、G2は、所望の露光量E2で描画される。しかしながら、繋ぎ部分の電子ビーム露光パターンが所望のパターンとは異なるので、繋ぎ部分では、実際の露光量に対応するパターンQ1、Q2と所望の周期構造との間に差が生じる。この繋ぎの部分に起因する誤差の大きさは、描画装置の構成に依存するけれども、例えば、金属製のステージの位置を検出して描画位置を制御する方法を用いる場合、周囲温度の変化を受けた金属製ステージの熱変形による位置の誤差は、発明者の見積もりによれば、数十nm〜数百nmである。InGaAsP/InPといったIII−V化合物半導体からなる光通信用半導体レーザに用いられる回折格子の周期は、200nm〜250nmであるので、モードホップを防止するためにλ/4位相シフトに相当する値(回折格子の周期の半分)は、100nm〜125nm程度である。これ故に、位置の誤差は、無視できない。所望の露光量E2でパターンが描画されるけれども、位置の誤差により電子ビーム露光パターンが理想的な露光量分布EIDEALとは異なる。
また、描画フィールドを重ねる方法により、半導体領域の所望のエリアに連続的にパターンを形成する場合、図9に示されるように、描画エリアG1、G2、G3に順にパターンが転写される。一方、半導体レーザのための全ウエアプロセスを行って基板生産物の作製が完了した後に、基板生産物を位置CLEAVE1、CLEAVE2、CLEAVE3で劈開して半導体レーザのための個々のチップ(ダイ)を作製する。ところが、このような劈開位置により作製されたチップのいくつかには、望まれない位相シフトが含まれることなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電子ビーム描画装置のステージの移動誤差、例えば熱変形が回折格子に与える影響を小さくできる分布帰還型半導体レーザを作製する方法が提供された。
(第2の実施の形態)
図2(A)および図2(B)に従って、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の工程を行う。電子ビーム(EB)描画装置を用いてEBレジスト膜33に電子ビームを照射して、回折格子のためのパターンを描画する。
図10は、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを部分的に示す図面である。作製される回折格子のためのパターンは、複数の行および複数の列に配列される。図10を参照すると、行RR、RRj+1および列CCk−1、CC、CCk+1、CCk+2が示されている。この実施の形態では、行の各々は行の方向に伸びる複数の基準線を含む。例えば、行RRj−1は、第1の基準線AX1j−1および第2の基準線AX2j−1を含む。また、行RRは、第1の基準線AX1および第2の基準線AX2を含む。
複数の列の内の奇数番目の列、例えば列CC、CCk+2は、列の方向に伸びる第3の基準線BX、BXk+2を含んでおり、偶数番目の列CCk−1、CCk+12は列の方向に伸びる第4の基準線BXk−1、BXk+1を含んでいる。第1の基準線AX1j−1、AX1と第3の基準線BXk−1、BXk+1との交差点には、回折格子のためのパターンPP1、PP2、PP5、PP6がそれぞれ配置されている。第2の基準線AX2j−1、AX2と第4の基準線BX、BXk+2との交差点には、回折格子のためのパターンPP3、PP4、PP7、PP8は、それぞれ配置されている。
各パターン、例えばパターンPP1、PP3、PP4、PP5、PP6、PP7は、一端61a、65a、71a、63a、67a、69aおよび他端61b、65b、71b、63b、67b、69b並びにこれらの間に位置する周期構造61c、65c、71c、63c、67c、69cを含む。第1の基準線(例えば基準線AX1j−1)上の一の回折格子のためのパターンPP1の一端61aは、この第1の基準線上の別の回折格子のためのパターンPP5の一端63bから離れている。第2の基準線(例えば基準線AX2j−1)上の回折格子のための任意のパターン(例えばパターンPP3)の一端65aは、この第2の基準線上の別の回折格子のためのパターン(例えばパターンPP7)の一端69bから離れている。
各列の第3の基準線(例えば基準線BX)上の回折格子のための任意のパターン(例えばパターンPP3)の周期構造65cは、各列の第4の基準線(例えば基準線BXk+1)上の一の回折格子のためのパターン(例えばパターンPP5)の一端63bと隣の回折格子のためのパターン(例えばパターンPP6)の一端67bとの間に位置している。
各列の第4の基準線(例えば基準線BXk+1)上の回折格子のための任意のパターン(例えばパターンPP6)の周期構造67cは、各列の第3の基準線(例えば基準線BX)上の一の回折格子のためのパターン(例えばパターンPP3)の一端65aと隣の回折格子のためのパターン(例えばパターンPP4)の一端61aとの間に位置している。
この方法によれば、行(例えば行RRj−1)内の回折格子のためのパターンPP1、PP3、PP5、PP7が、同行内の第1および第2の基準線AX1j−1、AX2j−1上に交互に配置されると共に、第1の基準線AX1j−1上の回折格子のためのパターン(例えばPP1、PP5)の端部61a、63bが、第2の基準線AX2j−1上の回折格子のためのパターン(例えばPP3、PP7)に沿って設けられるので、回折格子のためのパターンPP1〜PP8を重ねることなく、回折格子構造の配置密度を高めることができる。
上記のように、回折格子のための描画パターンを形成した後に、図2(C)、図2(D)、図4(A)〜図4(C)、図5(A)〜図5(C)および図6(A)に従って、分布帰還型半導体レーザを作製するための工程を行う。図6(B)に示されるように、分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して、複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板生産物73を形成する。
図11は、分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程を示す平面図である。図11を参照すると、パッド電極75a〜75hがアレイ状に配列されている。図11を参照すると、行RRj−1、RR、RRj+1および列CCk−1、CC、CCk+1、CCk+2が示されている。
第1の基準線AX1j−1、AX1と第4の基準線BX、BXk+2との交差点には、パッド電極75a、75b、75c、75dがそれぞれ配置されている。第2の基準線AX2j−1、AX2と第3の基準線BXk−1、BXk+1との交差点には、パッド電極75e、75f、75g、75hが、それぞれ配置されている。
この方法によれば、複数の回折格子のためのパターンPP1〜PP8が第1の基準線AX1j−1、AX1と第3の基準線BXk−1、BXk+1との交差点および第2の基準線AX2j−1、AX2と第4の基準線BX、BXk+2との交差点にそれぞれ配置されると共に、パッド電極75a〜75hが第1の基準線AX1j−1、AX1と第4の基準線BX、BXk+2との交差点および第2の基準線AX2j−1、AX2と第3の基準線BXk−1、BXk+1との交差点にそれぞれ配置されているので、回折格子のためのパターンおよび電極パッドがそれぞれ交互に配置される。
図6(C)に従って、基板生産物73の切断を行って、個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップ73aを作製する。図12を参照しながら、基板生産物73の切断について説明する。基板生産物73の切断は、例えば図12に示された切断線D6〜D10および切断線E4〜E8に沿って行われる。
個々の分布帰還型半導体レーザのための領域77a、77b、77c、77dは、それぞれの回折格子構造79a、79b、79c、79dを含む。任意の回折格子構造、例えば回折格子構造79aの各々は、各行、例えば行RRj−1において第2の基準線AX2j−1に沿って伸びている。第2の基準線AXj−1に交差する方向に伸びる第1の切断面SS1と該第1の切断面SS1の反対側の第2の切断面SS2には、回折格子構造79aの第1の切断端81aおよび第2の切断端81bが現れている。第1の基準線AX1j−1に沿って伸びる回折格子構造77eの断面が第1の切断面SS1に現れており、また、第1の基準線AX1j−1に沿って伸びる回折格子構造77cの断面が第1の切断面SS2に現れている。これらの回折格子構造77c、77eの切断端は互いに離れているので、これらの切断端が回折格子の機能を発揮することはない。これ故に、第1の切断面SS1と第2の切断面SS2には、単一の描画により形成されたパターンを用いて形成された回折格子構造79aの第1および第2の切断端が現れているので、各半導体チップは、回折格子のための所望の周期構造を含む。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電子ビーム描画装置のステージの変形、例えば熱変形が回折格子に与える影響を小さくできる分布帰還型半導体レーザを作製する方法が提供された。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、分布帰還型半導体レーザを作製するために用いる半導体ウエハを示す図面である。 図2(A)〜図2(D)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。 図3は、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを部分的に示す図面である。 図4(A)〜図4(D)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。 図5(A)、図5(B)および図5(C)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。 図6(A)、図6(B)および図6(C)は、分布帰還型半導体レーザを作製する方法の主要な工程における断面を示す図面である。 図7は、基板生産物55の切断の位置を示す図面である。 図8(A)は、第1の実施の形態に係る方法において描画エリアG1、G2およびパターンP1、P2を示す図面である。図8(B)は、描画エリアを繋ぎ合わせる方法において描画エリアG1、G2およびパターンQ1、Q2を示す図面である。 図9は、描画フィールドを繋ぎ合わせる方法において、基板生産物の切断位置を示す図面である。 図10は、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを部分的に示す図面である。 図11は、分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程を示す平面図である。 図12は、基板生産物55の切断の位置を示す図面である。
符号の説明
11…半導体ウエハ、R、R、R〜R…行、C、C、C〜C…列、21…基板、23…有機金属位相成長装置、25…第1導電型III−V化合物半導体膜、27…活性層、29…第2導電型III−V化合物半導体膜、31…第1のエピタキシャル領域、33…EBレジスト膜、P1、P2、P3、P4…回折格子のパターン、F1、F2…描画フィールド、35…電子ビーム描画装置、35a…ステージ、Aj−1、A、Aj+1…第1の基準線線、B、Bk+1…第2の基準線、37a…パターンP1の一端、37b…パターンP1の他端、37c、39c、41c…周期構造、39a…パターンP2の一端、39b…パターンP2の他端、41a…パターンP3の一端、L…半導体チップの一辺の長さ、L…回折格子のためのパターンの長さ、L1、L2、L3…エリア、33a…描画パターン、31a…エッチングされた第1のエピタキシャル領域、41…第2の第2導電型III−V化合物半導体膜、43…絶縁膜、43a…絶縁膜マスク、45…フォトレジスト膜、45a…レジストパターン、41b…エッチングされた第2の第2導電型III−V化合物半導体膜、29b…エッチングされた第2導電型III−V化合物半導体膜、27b…エッチングされた活性層、25b…エッチングされたIII−V化合物半導体膜、49…III−V化合物半導体領域、51…第1の電極、53…第2の電極、55…基板生産物、55a…半導体チップ、D1〜D5、E1〜E3…切断線、57a、57b、57c、57d…分布帰還型半導体レーザのための領域、59a、59b、59c、59d…回折格子構造、S1…第1の切断面、S2…第2の切断面、59a…回折格子構造、61a…第1の切断端、61b…第2の切断端、E1、E2…電子ビーム露光量、G1、G2…描画エリア、Q1、Q2…回折格子のためのパターン、QIDEAL…理想的なパターン、△Q…位相シフト、EIDEAL…理想的な露光量分布、CLEAVE1、CLEAVE2、CLEAVE3…劈開位置、RR、RRj+1…行、CCk−1、CC、CCk+1、CCk+2…列、AX1、AX1j−1…第1の基準線、AX2、AX2j−1…第2の基準線、BX、BXk+2…第3の基準線、BXk−1、BXk+1…第4の基準線、PP1、PP2、PP3、PP4、PP5、PP6、PP7、PP8…回折格子のためのパターン、61a、65a、71a、63a、67a、69a…パターンの一端、61b、65b、71b、63b、67b、69b…パターンの他端、61c、65c、71c、63c、67c、69c…周期構造、75a〜75h…パッド電極、73…基板生産物、73a…半導体チップ、D6〜D10、E4〜E8…切断線、77a、77b、77c、77d…分布帰還型半導体レーザのための領域、79a、79b、79c、79d…回折格子構造、SS1…第1の切断面、SS2…第2の切断面

Claims (6)

  1. 分布帰還型半導体レーザを作製する方法であって、
    分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンの描画を第1のIII−V化合物半導体領域上において電子ビーム描画法を用いて行う工程と、
    前記第1のIII−V化合物半導体領域上において描画位置を移動することおよび該描画位置において前記描画を行うことを繰り返して、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを形成する工程と
    前記描画パターンを形成した後に、第2のIII−V化合物半導体領域を前記第1のIII−V化合物半導体領域に形成する工程と、
    前記第2のIII−V化合物半導体領域を形成した後に、前記分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程と、
    前記基板の切断を行って個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップを作製する工程と、
    を含み、
    前記回折格子のためのパターンの各々は所定の軸の方向に伸びる周期構造を含み、
    前記パターンは互いに重なることなく離れており、
    前記複数のパターンは、複数の行および複数の列に配列されており、
    前記複数の行の各々は当該行の方向に伸びる第1の基準線を含んでおり、
    前記複数の列の各々は当該列の方向に伸びる第2の基準線を含んでおり、
    前記回折格子のためのパターンは前記第1の基準線と前記第2の基準線との交差点にそれぞれ配置されており、
    各パターンの前記周期構造は一端および他端を含み、
    前記行内の一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、当該行内の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れており、
    前記第1および第2のIII−V化合物半導体領域は、前記複数の行及び前記複数の列に配列された複数の回折格子構造を含み、
    前記第1の基準線に交差する方向に伸びる第1の切断面と該第1の切断面の反対側の第2の切断面には、各回折格子構造の第1および第2の切断端がそれぞれ現れている、ことを特徴とする方法。
  2. 分布帰還型半導体レーザを作製する方法であって、
    分布帰還型半導体レーザのための回折格子のパターンの描画を第1のIII−V化合物半導体領域上において電子ビーム描画法を用いて行う工程と、
    前記第1のIII−V化合物半導体領域上において描画位置を移動することおよび該描画位置において前記描画を行うことを繰り返して、回折格子のための複数のパターンを含む描画パターンを形成する工程と、
    を含み、
    前記回折格子のためのパターンの各々は所定の軸の方向に伸びる周期構造を含み、
    前記パターンは互いに重なることなく離れており、
    前記複数のパターンは、複数の行および複数の列に配列されており、
    前記複数の行の各々は当該行の方向に伸びる第1および第2の基準線を含んでおり、
    前記複数の列の内の偶数番目の列は当該列の方向に伸びる第3の基準線を含んでおり、
    前記複数の列の内の奇数番目の列は当該列の方向に伸びる第4の基準線を含んでおり、
    前記複数の回折格子のためのパターンは、前記第1の基準線と前記第3の基準線との交差点および前記第2の基準線と前記第4の基準線との交差点にそれぞれ配置されており、
    各パターンの前記周期構造は一端および他端を含み、
    各行の前記第1の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、当該第1の基準線上の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れており、
    各列の前記第3の基準線上の一の回折格子のためのパターンは、各列の前記第4の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端と、当該第4の基準線上に位置しており該一の回折格子のためのパターンの隣の回折格子のためのパターンの一端との間に位置しており、
    各列の前記第3の基準線上の一の回折格子のためのパターンは、各列の前記第4の基準線上の一の回折格子のためのパターンの他端と、該一の回折格子のためのパターンの隣の回折格子のためのパターンの他端との間に位置しており、
    各行の前記第2の基準線上の一の回折格子のためのパターンの一端および他端は、当該第2の基準線上の別の回折格子のためのパターンの一端および他端から離れている、ことを特徴とする方法。
  3. 前記描画パターンを形成した後に、第2のIII−V化合物半導体領域を前記第1のIII−V化合物半導体領域に形成する工程と、
    前記第2のIII−V化合物半導体領域を形成した後に、前記分布帰還型半導体レーザのためのオーミック電極およびパッド電極を形成して複数の分布帰還型半導体レーザを含む基板を形成する工程と
    をさらに備え、
    前記第1および第2のIII−V化合物半導体領域は、前記複数の行及び前記複数の列に配列された複数の回折格子構造を含み、
    前記パッド電極は、前記第1の基準線と前記第4の基準線との交差点および前記第2の基準線と前記第3の基準線との交差点にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする請求項に記載された方法。
  4. 前記基板の切断を行って個々の分布帰還型半導体レーザのための半導体チップを作製する工程を含み、
    前記複数の回折格子構造の内の第1の回折格子構造は、各行において前記第1の基準線に沿って伸びており、
    前記複数の回折格子構造の内の第2の回折格子構造は、各行において前記第2の基準線に沿って伸びており、
    前記第1および第2の基準線に交差する方向に伸びる切断面には、前記第1の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端と前記第2の回折格子構造の内の一の回折格子構造の切断端とが現れている、ことを特徴とする請求項に記載された方法。
  5. 前記第1のIII−V化合物半導体領域は活性層を含む、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載された方法。
  6. 前記第2のIII−V化合物半導体領域は活性層を含む、ことを特徴とする請求項1、3及び4のいずれか一項に記載された方法。
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