JP4551308B2 - 開口部装置 - Google Patents

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本発明は建物開口部に設けられ引き違い障子を納めてなる開口部装置に関し、特に下枠の上面を略平坦に形成すると共に下枠に排水経路を設けた開口部装置に関する。
従来から、建物の出入口等に設けられる引き違い障子を納めた開口部装置において、下枠に設けられる障子用のレールを室内側の床面と略同じ高さにして、車椅子でサッシを室内外方向に通過しやすくしたものが知られている。これは、レールの高さを略揃えていることにより、車椅子の車輪が比較的上下動することなくレール間を通過することができるようにしたものである。
このような開口部装置においては、下枠に浸入した雨水等を排水することが必要である。そこで、室内外障子を案内する案内溝に水抜き孔を設けて排水を行うものが知られている。このような排水構造としては特許文献1に記載されたようなものがある。特許文献1の排水構造では、内レールより室内側に浸入した水を排水するために、内レールを貫通する水抜き孔を設け、水を内レールと外レールの間の領域に導いた上で排水するようにしている。
特開2005−139845号公報
内レールの断熱性を向上させるために、内レールを下枠本体とは別体の内レール部材に形成し、この内レール部材を樹脂からなる防露アタッチを介して下枠と固定するようにした構造が考えられている。この場合、内レールより室内側の水を排水するための排水経路として、内レール部材と防露アタッチを水平方向に貫通させることは構造的に困難である。一方で、下枠中空部に直接排水するように水抜き孔を形成すると、室内外の圧力差により水が室内側に逆流し吹き出すこともあり得るため、逆流を防ぐ弁が必要となり高コスト化の要因となる。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、逆流防止弁がなくても室内側に浸入した水を排水することのできる開口部装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る開口部装置は、枠体に内外障子をそれぞれ走行自在に納め、上記枠体を構成する下枠の上面を略平坦に形成した開口部装置において、
上記下枠は上面に凹部が形成され、該凹部の下方にはその室内外略全領域に渡る中空部が形成され、
上記下枠の凹部には上面に内障子用の内レールを有した内レール部材と、上面に外障子用の外レールを有した外レール部材とが設けられ、上記内レール部材は樹脂からなる防露アタッチ材を介して上記下枠に固定され、
上記内レール部材と上記凹部の室内面との間に形成される室内凹部には上面が上記内レール部材及び外レール部材の上面と略同じ高さの室内側部材が設けられ、上記室内側部材の上面には上記室内凹部と連通する第1水抜き孔が形成されると共に、上記室内凹部の底面には上記中空部と連通する第2水抜き孔が形成され、
上記第1水抜き孔と第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴として構成されている。
また、本発明に係る開口部装置は、上記下枠の中空部は該中空部を室内外領域に分ける仕切壁を有し、該仕切壁には第3水抜き孔が形成されると共に、該第3水抜き孔と上記第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る開口部装置は、上記内レール部材の下面には第4水抜き孔が形成され、上記防露アタッチ材は上記内レール部材の下面と当接する基面に長手方向に延びる溝部を有し、該溝部と上記凹部の底面にはこれらを貫通して上記中空部と連通する第5水抜き孔が形成され、上記第4水抜き孔と第5水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係る開口部装置は、上記外レール部材と上記凹部の室外面との間に形成される室外凹部には内外障子の召合せ部分に止水ブロックが設けられて、上記室外凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、上記室外凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る開口部装置は、上記凹部の内レール部材と外レール部材の間に形成される中央凹部には上面の高さが上記内レール部材及び外レール部材の上面と略同じに形成された中央部材が設けられると共に、内外障子の召合せ部分には中央気密ブロックが設けられて、上記中央凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、上記中央凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることを特徴として構成されている。
本発明に係る開口部装置によれば、下枠凹部の下方にはその室内外略全領域に渡る中空部を設け、内レール部材と凹部の室内面との間に形成される室内凹部に室内側部材を設け、室内側部材の上面には室内凹部と連通する第1水抜き孔を形成し、室内凹部の底面には中空部と連通する第2水抜き孔を形成し、第1水抜き孔と第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることにより、室内凹部に浸入した水を下枠の中空部に直接導くことができ、第2水抜き孔から水が噴出した場合にも、室内と連通する第1水抜き孔に直接水が噴出しないので、第2水抜き孔に逆流防止弁を設けることなく排水を行うことができる。
また、本発明に係る開口部装置によれば、下枠中空部の仕切壁に形成される第3水抜き孔と第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることにより、第3水抜き孔から水が噴出した場合にも、第2水抜き孔に直接水が噴出しないので、第3水抜き孔に逆流防止弁を設けることなく排水を行うことができる。
さらに、本発明に係る開口部装置によれば、内レール部材の下面に形成される第4水抜き孔と防露アタッチ材の溝部に形成される第5水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることにより、第5水抜き孔から水が噴出した場合にも、第4水抜き孔に直接水が噴出しないので、第5水抜き孔に逆流防止弁を設けることなく排水を行うことができる。
さらにまた、本発明に係る開口部装置によれば、外レール部材と凹部の室外面との間に形成される室外凹部には内外障子の召合せ部分に止水ブロックが設けられて、室外凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、室外凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることにより、水の浸入量が異なる両領域についてそれぞれ独立した排水経路が形成されるので、効率よく排水をなすことができる。
そして、本発明に係る開口部装置によれば、凹部の内レール部材と外レール部材の間に形成される中央凹部には内外障子の召合せ部分に中央気密ブロックが設けられて、中央凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、中央凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることにより、中央凹部についても水の浸入量が異なる両領域についてそれぞれ独立した排水経路が形成されるので、効率よく排水をなすことができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるサッシの縦断面図である。また、図2は、本実施形態におけるサッシの横断面図である。これら各図において、本実施形態におけるサッシは、建物開口部に装着された下枠10、上枠20、及び縦枠30、30からなる枠体1内に、下框40、上框50、及び縦框60、60を框組みしてガラスを納めてなる内障子2及び外障子3を引違い状に走行自在に納めると共に、外障子3の室外側に網戸4を納めてなるものである。
枠体1を構成する下枠10と上枠20及び縦枠30は、複合型の枠材であり、ベースとなる金属部材とその室内側露出部分を覆う樹脂部材とから構成されている。金属部材は、金属下枠11、金属上枠21、金属縦枠31、31を方形に枠組みして構成される。一方、樹脂部材は、金属上枠21に対して樹脂上枠22が、金属縦枠31、31に対して樹脂縦枠32、32が、それぞれ取付けられる。金属下枠11に対して取付けられる樹脂下枠12については、後で説明する。各金属部材には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂部材はそれらに係合された上で、ネジによって固定される。
一方、内障子2及び外障子3は、上記枠体1と同様に金属部材とその室内側露出部分を略覆うように取付けられた樹脂部材とから構成されている。金属部材は、金属下框41、金属上框51、金属縦框61、61を方形に枠組みして構成され、樹脂部材は、樹脂下框42、樹脂上框52、樹脂縦框62、62から構成されている。そして、樹脂下框42は金属下框41に、樹脂上框52は金属上框51に、樹脂縦框62、62は金属縦框61、61に、それぞれ取り付けられている。各金属部材には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂部材はそれらに係合された上で、ネジ及びカシメによって固定される。
なお、枠体1と内障子2及び外障子3の金属部材は通常アルミの押出し型材にて成型され、また枠体1と内障子2及び外障子3の樹脂部材は塩化ビニルやアクリル樹脂等から成型される。このように樹脂部材にて金属部材の室内側露出部分を覆うことにより、金属による冷たい感じを隠し、また熱伝導率の低い樹脂によって断熱効果を向上させている。
下枠10についてさらに詳細に説明する。図3には、下枠10の拡大図を示している。この図に示すように下枠10の上面には、室内側面13から上面に網戸レール14aを有した網戸レール部14に渡って凹部15が形成されており、凹部15には内障子2を案内する内レール70aが上面に形成された内レール部材70と、外障子3を案内する外レール72aが上面に形成された外レール部材72とが設けられており、内レール部材70と外レール部材72の上面はそれぞれ枠体1の室内側の床面と略同じ高さとされている。また、網戸レール部14の上面も、同様に枠体1の室内側の床面と略同じ高さとされている。
内レール部材70と下枠10の室内側面13によって室内凹部15aが形成され、この上面を覆うように樹脂からなる室内側部材73が設けられる。室内側部材73は、上面が室内側の床面と略同じ高さとなるように形成されており、下枠10の室内側面13よりもさらに室内側まで延出され、室内側の床面に対して固定される。また、内レール部材70と外レール部材72の間には中央凹部15bが形成され、この中央凹部15bには上面74aが内レール部材70及び外レール部材72の上面と略同じ高さに形成された中央部材74が設けられる。これらによって、室内側の床面から室内側部材73、内レール部材70、中央部材74、外レール部材72、及び網戸レール部14に渡る面が略平坦となるように構成されている。
内レール部材70は、樹脂からなる防露アタッチ材71を介して下枠10に固定されている。防露アタッチ材71は、断面略L字状に形成され、内レール部材70の下面及び室内面と重ね合わされる。これにより内レール部材70は金属下枠11に直接接触しないので、内レール部材70の結露を防ぐことができる。また、室内側部材73は、室外端部において防露アタッチ材71に連係するように構成されている。
下枠10の凹部15の下方には、中空部16が形成されている。中空部16は、凹部15の室内外方向略全長に渡って形成されており、したがって室内凹部15aの下方、中央凹部15bの下方、及び室外凹部15cの下方のいずれにも配置されている。下枠10の上面から浸入した水の一部は、一旦中空部16に導かれた上で外部に排出される。
次に、排水経路について説明する。図4には内障子2と外障子3の召合せ部分における下枠付近の拡大断面図を、図5には内障子2が配置される部分における下枠付近の拡大断面図を、図6には外障子3が配置される部分における下枠付近の拡大断面図を、それぞれ示している。図4に示すように、内障子2と外障子3の召合せ部分においては、中央凹部15bに中央気密ブロック75を設け、室外凹部15cに止水ブロック76を設けている。これらによって中央凹部15bと室外凹部15cでは、内障子2が配置される領域と外障子3が配置される領域とを遮断し、一方の領域に浸入した水が他方の領域に流れないようにしている。このため、中央凹部15bと室外凹部15cには、内障子2が配置される領域と外障子3が配置される領域にそれぞれ独立した排水経路を形成している。
中央気密ブロック75は、上面にヒレ部75aを有しており、これが内障子2の室外面下端部及び外障子3の室内面下端部にそれぞれ当接することにより、召合せ部分における気密性を確保している。また、止水ブロック76の上面にもヒレ部76aが形成されており、これが外障子3の室外面下端部に当接している。
下枠10の上面から浸入した水の排水経路は、室内凹部15aと中央凹部15b及び室外凹部15cでそれぞれ異なっている。また、中央凹部15bについては、中央部材74の室内側と室外側でもそれぞれ異なっている。図5に示すように内障子2が配置された側の領域では、室外凹部15cに浸入した水は、凹部15の室外側面である網戸レール部14を介して水平方向に排出される。また、中央部材74の上面を介して中央凹部15bの中央部材74よりも室外側の部分に浸入した水は、外レール部材72を介して水平方向に流され、室外凹部15cに導かれる。その先は室外凹部15cの排水経路と共通である。さらに、中央凹部15bの中央部材74よりも室内側の部分に浸入した水は、中央部材74を介してその室外側の部分に導かれる。その先は室外側の部分の排水経路と共通である。一方、室内側部材73を介して室内凹部15aに浸入した水は、室内凹部15aの底面から中空部16に導かれ、その室外面から外部に排出される。
図6に示すように外障子3が配置された側の領域では、室外凹部15cに浸入した水は、内障子側の領域と同様に凹部15の室外側面である網戸レール部14を介して水平方向に排出される。中央部材74の上面を介して中央凹部15bの中央部材74よりも室外側の部分に浸入した水は、外レール部材72の下面及び中央凹部15bの底面を介して中空部16に導かれ、その室外面から外部に排出される。また、中央凹部15bの中央部材74よりも室内側の部分に浸入した水は、内レール部材70の下面と防露アタッチ材71の下面及び中央凹部15bの底面を介して中空部16に導かれ、その室外面から外部に排出される。室内凹部15aについては内障子2が配置された側と共通である。
これらの排水経路を構成するために、下枠10と凹部15に設けられた各部材及び中空部16の仕切板17には、水抜き孔が形成されている。図5及び図6に示すように、室内側部材73の室内凹部15aを覆う上面には、第1水抜き孔80が形成されている。また、室内凹部15aの底面には中空部16と連通する第2水抜き孔81が形成されている。中空部16に導かれた水を室外側に導くため、中空部16に形成された仕切板17には第3水抜き孔82が形成されている。そして、中空部16の室外面には第1排水孔90が形成されており、中空部16の水が外部に排出される。
内レール部材70を防露アタッチ材71を介して下枠10に固定するようにしたことにより、室内凹部15aに浸入した水を水平方向に導くのは構造的に困難であるため、中空部16を室内凹部15aの下方に達するように形成し、室内凹部15aの底面から垂直方向に水を導くようにしている。この場合、中空部16から水が逆流して室内側に水が噴出することがあり、これを防止するため後述のように、第1水抜き孔80と第2水抜き孔81について下枠10における長手方向位置が異なるように配置する。
図6に示すように、外障子3が配置される側の領域においては、内レール部材70の下面には、第4水抜き孔83が形成される。また、防露アタッチ材71の下面には、長手方向に延びる溝部71aが形成されており、この溝部71aの底面には第5水抜き孔84が形成される。第5水抜き孔84は、下枠10の凹部15底面にも形成されてこれを貫通し、中空部16と連通するようにしている。これにより、中央凹部15bのうち中央部材74よりも室内側の部分に浸入した水を中空部16に導くことができる。
さらに、中央凹部15bのうち中央部材74よりも室外側の部分においては、中央部材74の上面に第6水抜き孔85が形成されると共に、外レール部材72と下枠10の凹部15底面を貫通して中空部16と連通する第7水抜き孔86が形成されている。これにより、中央凹部15bのうち中央部材74よりも室外側の部分に浸入した水も中空部16に導くことができ、第1排水孔90を介して外部に水を排水することができる。そして、室外凹部15cの室外面である網戸レール部14の垂直面には、第2排水孔92が形成されており、外障子3が配置される側の領域においてはここから室外凹部15cに浸入した水が排水される。
また、図5に示すように内障子2が配置される側の領域においては、中央部材74の垂直面には第8水抜き孔87が、外レール部材72の垂直面には第9水抜き孔88が、それぞれ形成されると共に、下枠10の室外面を構成する網戸レール部14の垂直面には第3排水孔91が形成される。これによって内障子2が配置される側の中央凹部15b及び室外凹部15cに浸入した水の排水経路が構成される。
さらには、図5及び図6に示すように網戸レール部14の上面には第10水抜き孔89が形成され、その下方に配置され下枠10の室外面から室外側に突出した突出部18には、第11水抜き孔93が形成される。第11水抜き孔93は、第10水抜き孔89を介して流れる水と、第2排水孔92及び第3排水孔91から排水された水とを下方に排水する。
図7には金属下枠11の平面図を、図8には金属下枠11を室外側から見た正面図を、それぞれ示している。図7には、室内側部材73の第1水抜き孔80と内レール部材70の第4水抜き孔83及び中央部材74の第6水抜き孔85を仮想線にて示している。図7に示すように、室内側部材73の第1水抜き孔80は長孔状に複数並設されており、下枠10の凹部15底面に形成される第2水抜き孔81とは長手方向位置が異なっている。これにより、中空部16から水が逆流して第2水抜き孔81から水が噴出しても、第1水抜き孔80に直接噴出することがないので、室内側に向かって水が噴出することを防止することができ、逆流防止弁を設ける必要がない。
また、図8に示すように、中空部16の仕切板17に形成される第3水抜き孔82は、下枠10における左右両端部に形成されていて、第2水抜き孔81とは長手方向位置が異なっている。これにより、第3水抜き孔82から水が逆流して噴出しても、第2水抜き孔81に直接噴出することがないので、室内側への水の噴出をより防止することができる。
さらに、図7に示すように、内レール部材70の第4水抜き孔83は、第1水抜き孔80と同様に長孔状に複数並設されており、下枠10の凹部15底面及び防露アタッチ材71の溝部71a底面を貫通するように形成される第5水抜き孔84とは長手方向位置が異なっている。上述のように内レール部材70と防露アタッチ材71は、下面において重なり合うが、防露アタッチ材71には溝部71aが形成されていることにより、外障子3が配置される側の領域における中央凹部15bの中央部材74よりも室内側部分に浸入した水は、第4水抜き孔83を介して溝部71aに導かれ、さらに第5水抜き孔84を介して中空部16に導かれる。したがって、中空部16から水が逆流して第5水抜き孔84から水が噴出しても、長手方向位置の異なる第4水抜き孔83に直接水が噴出することがなく、室内側への水の噴出を防止することができる。
図7に示すように、中央部材74の第6水抜き孔85についても同様にその下方に配置される第7水抜き孔86と長手方向位置が異なるように配置されている。これによって、中空部16から水が逆流して第7水抜き孔86から水が噴出しても、長手方向位置の異なる第6水抜き孔85に直接水が噴出することがなく、室内側への水の噴出を防止することができる。
中央凹部15b及び室外凹部15cからの排水経路は、上述のように内障子2が配置される側の領域と外障子3が配置される側の領域とでそれぞれ独立しているので、図8に示すように下枠10の室外面には左右両方に排水孔が形成されている。ここで、中空部16の室外面に形成される第2排水孔92及び第3排水孔91は、仕切板17に形成される第3水抜き孔82とは異なる長手方向位置に配置されている。第2排水孔92及び第3排水孔91には逆流防止弁が設けられているが、ここでも万一水が逆流して噴出したとしても、第3水抜き孔82に直接水が噴出しないようにしている。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれら実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
本実施形態における開口部装置の縦断面図である。 本実施形態における開口部装置の横断面図である。 図2の下枠付近拡大図である。 障子の召合せ部分における下枠付近拡大図である。 内障子が配置される側における下枠付近拡大図である。 外障子が配置される側における下枠付近拡大図である。 金属下枠の平面図である。 金属下枠の正面図である。
符号の説明
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 網戸
10 下枠
15 凹部
15a 室内凹部
15b 中央凹部
15c 室外凹部
16 中空部
17 仕切板
70 内レール部材
71 防露アタッチ材
72 外レール部材
73 室内側部材
74 中央部材

Claims (5)

  1. 枠体に内外障子をそれぞれ走行自在に納め、上記枠体を構成する下枠の上面を略平坦に形成した開口部装置において、
    上記下枠は上面に凹部が形成され、該凹部の下方にはその室内外略全領域に渡る中空部が形成され、
    上記下枠の凹部には上面に内障子用の内レールを有した内レール部材と、上面に外障子用の外レールを有した外レール部材とが設けられ、上記内レール部材は樹脂からなる防露アタッチ材を介して上記下枠に固定され、
    上記内レール部材と上記凹部の室内面との間に形成される室内凹部には上面が上記内レール部材及び外レール部材の上面と略同じ高さの室内側部材が設けられ、上記室内側部材の上面には上記室内凹部と連通する第1水抜き孔が形成されると共に、上記室内凹部の底面には上記中空部と連通する第2水抜き孔が形成され、
    上記第1水抜き孔と第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴とする開口部装置。
  2. 上記下枠の中空部は該中空部を室内外領域に分ける仕切壁を有し、該仕切壁には第3水抜き孔が形成されると共に、該第3水抜き孔と上記第2水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
  3. 上記内レール部材の下面には第4水抜き孔が形成され、上記防露アタッチ材は上記内レール部材の下面と当接する基面に長手方向に延びる溝部を有し、該溝部と上記凹部の底面にはこれらを貫通して上記中空部と連通する第5水抜き孔が形成され、上記第4水抜き孔と第5水抜き孔は下枠における長手方向位置が互いに異なることを特徴とする請求項1または2記載の開口部装置。
  4. 上記外レール部材と上記凹部の室外面との間に形成される室外凹部には内外障子の召合せ部分に止水ブロックが設けられて、上記室外凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、上記室外凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置。
  5. 上記凹部の内レール部材と外レール部材の間に形成される中央凹部には上面の高さが上記内レール部材及び外レール部材の上面と略同じに形成された中央部材が設けられると共に、内外障子の召合せ部分には中央気密ブロックが設けられて、上記中央凹部における内障子配置側と外障子配置側の水の流れが遮断され、上記中央凹部には内障子配置側と外障子配置側にそれぞれ排水経路が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の開口部装置。
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