JP4130794B2 - サッシ下枠 - Google Patents

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Description

本発明は建物開口部に設けられ室内外障子を納めてなるサッシのサッシ下枠に関し、特に下枠の敷居面を略平坦に形成した下枠フラットサッシのサッシ下枠に関する。
従来から、建物の出入口等に設けられる引き違い障子を納めたサッシにおいて、下枠に設けられる障子用のレールを室内側の床面と略同じ高さにして、車椅子でサッシを室内外方向に通過しやすくしたものが知られている。これは、レールの高さを略揃えていることにより、車椅子の車輪が比較的上下動することなくレール間を通過することができるようにしたものである。
また一方で、金属材からなるサッシの枠体及び障子の室内側露出部分を樹脂材にて略覆う複合サッシが広く用いられている。複合サッシはサッシの断熱性を確保することができると共に、樹脂材には様々な色や模様を付すことができるので、サッシの室内側における意匠性を高めることができるものである。以上のような下枠フラットサッシで、かつ複合サッシであるものとしては例えば特許文献1に示すようなものがある。
特開2003−176666号公報
しかし、従来のサッシ下枠においては、以下に述べる問題点を有していた。
複合サッシは通常、枠体を構成する上下枠及び左右の縦枠のいずれにおいても、室内側に露出する部分に樹脂材を設けることでデザインに統一性を持たせて意匠性を高めている。しかし、下枠フラットサッシでは、特許文献1にも示すように、下枠には樹脂材は設けられていなかった。したがって、下枠だけは金属材が露出することになるので、デザインの統一性が必ずしも取れていなかった。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、敷居面を略平坦にしつつも上枠や縦枠及び障子との調和の取れたサッシ下枠を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るサッシ下枠は、室内外障子をそれぞれ走行自在に納めた枠体を構成し、上面を略平坦に形成したサッシ下枠において、
上記下枠の上面には室内障子を走行自在とする内走行部と室外障子を走行自在とする外走行部を設け、上記内走行部の室外側に室内障子を案内する内案内溝を形成すると共に、上記外走行部の室外側に室外障子を案内する外案内溝を形成し、
上記内走行部から下枠上面の室内側端部に渡って室内水平部を形成し、該室内水平部は水平状に形成された樹脂被覆部材に覆われ、上記外走行部から上記内案内溝に渡って室外水平部を形成し、該室外水平部は樹脂材からなる樹脂被覆部材に覆われ
上記下枠の室内側端部には室内側に突出するアングル片を設け、上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材は上記アングル片の上面と略面一状であり、
上記室外水平部は該室外水平部を覆う樹脂被覆部材が上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材と略同じ高さとなるように形成され、上記室外水平部を覆う樹脂被覆部材は上記内案内溝の側面を被覆し、該被覆する部分に内延出部が形成され、該内延出部は上記内案内溝内において室内側に向かって延出することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るサッシ下枠は、上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材は上記アングル片と一体的に形成されてなることを特徴として構成されている。
本発明に係るサッシ下枠によれば、下枠に室内水平部及び室外水平部を設けてそれが樹脂材からなる樹脂被覆部材に覆われることにより、下枠のフラット部分を大きくした上で、その室内露出部分を樹脂材にて覆って室内側からの見栄えをよくすることができ、サッシ全体としてのデザインを統一的にすることができる。
また、本発明に係るサッシ下枠によれば、室内水平部を覆う樹脂被覆部材はアングル片の上面と略面一状であることにより、内走行部よりも室内側を連続的に樹脂材にて覆うことができ、意匠性を向上させ、かつ断熱性も向上させることができる。さらに、室外水平部を覆う樹脂被覆部材は内案内溝の側面を被覆し、被覆する部分に内延出部が形成され、内延出部は内案内溝内において室内側に向かって延出することにより、内案内溝を見えにくくして意匠性を向上させることができる。
さらに、本発明に係るサッシ下枠によれば、室内水平部を覆う樹脂被覆部材はアングル片と一体的に形成されることにより、室内側に露出する樹脂部材を継ぎ目なく連続的とすることができ、意匠性を向上させることができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は、本実施形態におけるサッシの縦断面図である。また、図2は、本実施形態におけるサッシの横断面図である。これら各図において、本実施形態におけるサッシは、建物開口部に装着された下枠10、上枠40、及び縦枠50、50からなる枠体1内に、下框30、上框45、及び縦框55、55を框組みしてガラスを納めてなる室内障子2及び室外障子3を引違い状に走行自在に納めると共に、室外障子3の室外側に網戸4を納めてなるものである。
枠体1を構成する下枠10と上枠40及び縦枠50は、複合型の枠材であり、ベースとなる金属部材とその室内側露出部分を覆う樹脂部材とから構成されている。金属部材は、金属下枠11、金属上枠41、金属縦枠51、51を方形に枠組みして構成される。一方、樹脂部材は、金属上枠41に対して樹脂上枠42が、金属縦枠51、51に対して樹脂縦枠52、52が、それぞれ取付けられる。金属下枠11に対して取付けられる樹脂下枠12については、後で説明する。各金属部材には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂部材はそれらに係合された上で、ネジによって固定される。
一方、室内障子2及び室外障子3は、上記枠体1と同様に金属部材とその室内側露出部分を略覆うように取付けられた樹脂部材とから構成されている。金属部材は、金属下框31、金属上框46、金属縦框56、56を方形に枠組みして構成され、樹脂部材は、樹脂下框32、樹脂上框47、樹脂縦框57、57から構成されている。そして、樹脂下框32は金属下框31に、樹脂上框47は金属上框46に、樹脂縦框57、57は金属縦框56、56に、それぞれ取り付けられている。各金属部材には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂部材はそれらに係合された上で、ネジ及びカシメによって固定される。
なお、枠体1と室内障子2及び室外障子3の金属部材は通常アルミの押出し型材にて成型され、また枠体1と室内障子2及び室外障子3の樹脂部材は塩化ビニルやアクリル樹脂等から成型される。このように樹脂部材にて金属部材の室内側露出部分を覆うことにより、金属による冷たい感じを隠し、また熱伝導率の低い樹脂によって断熱効果を向上させている。また、これらの樹脂材には、木材粉等を混入させて、外観上あたかも木材で形成されているかの観を呈することもできる。
下枠10についてさらに詳細に説明する。図3には、下枠10の拡大図を示している。この図に示すように下枠10には、その上面、すなわち敷居面13に室内側から順に内レール14a、外レール14b、網戸レール14cがそれぞれ略同じ高さとなるように設けられている。内レール14aの室内側には、小溝16が形成されており、この小溝16にはその側面及び底面を略覆うように樹脂下枠12が設けられる。小溝16のさらに室内側、すなわち下枠10の室内側端部には、室内側の床面と連続するアングル部17が設けられる。このアングル部17は、樹脂下枠12と同様に樹脂材からなっている。アングル部17の上面は、下枠10の各レールと略同じ高さとなる。すなわち、下枠10の各レールは、室内側の床面と略同じ高さに形成されていることになる。
内レール14aから網戸レール14cにかけては、長手方向略全長に渡って大溝15が形成されている。この大溝15に、外レール14bを備え、断面略コ字状に形成されてなる下枠補助部材20を長手方向略全長に渡って設け、それによって内レール14aの室外側に室内障子2を案内する内案内溝15aを形成すると共に、網戸レール14cの室内側に室外障子3を案内する外案内溝15bを形成する。大溝15の下面には、被係合部15cが形成されると共に、下枠補助部材20には係合部24が形成されており、それらを係合させ、さらにビス止めすることによって、下枠補助部材20を下枠10に対して固定する。
下枠補助部材20は、上面に上述した外レール14bを備えると共に、その室内側には水平部21を備えている。水平部21は外レール14bから内案内溝15aまでの間を水平状としてなるものである。そして、この水平部21は、樹脂材からなる樹脂被覆部材22によって覆われている。図3に示すように、樹脂被覆部材22はその室内側端部から下方に垂下された垂下部22aを有しており、これによって水平部21だけでなく、下枠補助部材20の側面をも覆っている。さらに、垂下部22aの下端部は室内側に向かって略垂直に延出しており、これによって室内側から内案内溝15aの金属部分を見えにくくすることができ、サッシの意匠性を向上させることができる。
また、樹脂被覆部材22は、室内外障子2、3を閉じた状態において、水平部21の室内側に露出する部分のみを覆うようにしている。図4には下枠10の平面図を示している。この図に示すように、室内外障子2、3の召合せ部分に設けられる水密ブロック60よりも左側の部分にのみ樹脂被覆部材22を設けている。樹脂材は直射日光や風雨にさらされること等によって変色することがあり、このため樹脂被覆部材22を室内側露出部分のみに設けたことにより、その劣化を防ぐことができる。
また一方、水密ブロック60を挟んで反対側の室外側露出部分には、樹脂被覆部材22と略同形状で略同じ厚さの金属被覆部材25を設けている。図5には、金属被覆部材25が設けられる部分の下枠10の縦断面図を示す。この図に示すように、内案内溝15aの室内障子2が配置される部分には、下枠補助部材20の室内側面に下枠水密材63が設けられて、室内障子2の垂下片34に当接している。したがって、金属被覆部材25は下枠補助部材20の水平部21を覆うのみで、樹脂被覆部材22のように垂下部22aは有していない。
樹脂被覆部材22を水平部21に設けただけであると、水密ブロック60の左右で段差を生じることになるので、金属被覆部材25を設けることにより、この段差を解消することができる。また、下枠補助部材20は、それを既に枠組みした枠体1の下枠10に対して固定するために、左右端部付近を分割しておいて、まず左右端部を下枠10に納めた上で、残りの部分を挿入し固定する。したがって左右端部付近にそれぞれ分割線が生じるので、樹脂被覆部材22及び金属被覆部材25はいずれもそれら分割線を被覆し、室内側からの意匠性を高めることができる。さらに、金属被覆部材25を樹脂被覆部材22と同じ色に着色しておくことにより、室内障子2を開けた場合に室内側の樹脂部材との統一性を持たせることができる。
さらに、図3に示すように下枠補助部材20にはその室外側端部に外延出部23を形成している。外延出部23は、外レール14bの室外側から外案内溝15b内に垂下され、さらにその下端部は室外側に向かって略垂直に延出している。外延出部23には室外障子3の下框30に設けられる下框水密材64に当接して、室外障子3の室内外方向の水密性を確保すると共に、外案内溝15bを直接見えにくいようにすることにより、サッシの意匠性を向上させている。
室内外障子2、3の下框30について説明する。図3に示すように、内金属下框31aの室内側には内樹脂下框32aが、外金属下框31bの室内側には外樹脂下框32bが、それぞれ配設される。室内障子2と室外障子3はガラスの下端の高さが同じになるように、それぞれの下框30、30の上端の高さは同じとされている。また、室内外いずれの下框30、30にも、その下端部には内レール14a及び外レール14bを走行自在に摺動させるために戸車33、33が設けられている。
内金属下框31aと外金属下框31bは、いずれも室外側下端部が戸車33、33の下端よりも下方まで垂下され、垂下片34、34を形成している。垂下片34、34はそれぞれ内案内溝15a及び外案内溝15b内に配置されて、室内障子2及び室外障子3をガイドする。さらに、垂下片34、34にはそれぞれ下框水密材64、64が設けられ、内金属下框31aの下框水密材64は内レール14aに、外金属下框31bの下框水密材64は下枠補助部材20の外延出部23にそれぞれ当接して、水の浸入を防いでいる。
内金属下框31aの室内側下端部は、戸車33の下端よりも下方まで垂下され、さらに内樹脂下框32aによりその室内側面及び下面を覆われている。これが小溝16内に配置されて垂下片34と共に室内障子2をガイドする。これら室内障子2の下框30の構成は、従来のサッシと同様であるので、内金属下框31a及び内樹脂下框32aはそれぞれ従来品をそのまま用いることができる。
外金属下框31bの室内側下端部には、戸車33の下端よりも上方であって、外レール14bと略同じ高さまで垂下した延出片35が形成されている。外樹脂下框32bは、上端が外金属下框31b及び室内障子2の下框30の上端と略同じ高さとされ、下端は外金属下框31bの延出片35に係止固定されると共に、下面は下枠補助部材20の水平部21を覆う樹脂被覆部材22と近接し、かつ対峙するように配置される。外樹脂下框32bとしては、上下端部がこれらの条件を満たすような既存の樹脂框を用いることができる。すなわち、下枠フラットサッシであっても、外金属下框31bだけは新規に製作する必要があるものの、それ以外の外樹脂下框32bや内金属下框31a及び内樹脂下框32aは既存の部品を用いることができる。
次に、水密ブロック60について説明する。下枠10の内案内溝15a及び外案内溝15bは、長手方向略全長に渡って形成されており、室内障子2及び室外障子3はそれらのそれぞれ略半分の長さを有している。また、内案内溝15aと外案内溝15bの間には外レール14bと水平部21を有した下枠補助部材20が設けられるが、これを中間部5と称する。内外案内溝15a、15bは、それぞれ障子の召合せ部分に水密ブロック60を設けて分割することにより、浸入した水が召合せ部分の左右に渡って移動しないようにしている。図6には下枠10の水密ブロック60を設けた部分における縦断面図を示す。
図6に示すように、水密ブロック60を設ける室内外障子2、3の召合せ部分においては、中間部5は外レール14bを残してそれ以外の部分を切り欠いた形状に形成されている。そして外レール14bの室内側、すなわち内レール14aから外レール14bにかけての空間に、断面形状がそれに略適合する内水密ブロック60aが設けられる。一方、外レール14bの室外側、すなわち外案内溝15bには断面形状においてそれに略適合する外水密ブロック60bが設けられる。
特に、中間部5を切り欠いて内レール14aから外レール14bにかけての空間に内水密ブロック60aを設けたことにより、内案内溝15aの左右の水密性だけでなく、下枠10と室外障子3の下框32との間の水密性も同時に確保することができる。また、中間部5を分割して中間部5内を流れる水が召合せ部分の左右に渡って移動しないようにしている。
内水密ブロック60aは、室内障子2の室外側面と下端部に当接すると共に、室外障子3の下端部に当接する。内水密ブロック60aは内レール14aから外レール14bに渡って設けられているので、室内障子2と室外障子3のいずれにも当接することにより、1つのブロックで室内外障子2、3の召合せ部分における水密性を確保することができる。また、外水密ブロック60bは、室外障子3の室外側面及び下端部に当接する。
水密ブロック60には、その上面にヒレ状部61が形成されており、水密性を保ちながらも、室内外障子2、3を円滑に摺動させることができるようにされている。したがってこのヒレ状部61は、内水密ブロック60aでは室内障子2の垂下片34における室外側面と下端部に当接する部分、及び室外障子3の樹脂下框32の下端部に当接する部分にそれぞれ形成される。また、外水密ブロック60bでは室外障子3の垂下片34に当接する部分にヒレ状部61が形成される。
ここで、外水密ブロック60bには、底面に切欠部62が形成されていて、外案内溝15b内に溜まった水が一部左右に移動できるようにされている。外案内溝15bの室外障子3が配置される部分には、下枠水密材63が設けられるため、雨水等が浸入してくる量は限られているのに対し、外案内溝15bの室外側露出部分は、直接雨水等にさらされるために、大量の水が浸入することになる。そのため、一部の水を外水密ブロック60bの切欠部62を介して移動させることにより、効率よく排水を行うことができる。一方で、内水密ブロック60aには切欠部62は形成されておらず、内案内溝15a内に溜まった水を略遮断することができるようにされている。
次に、下枠10における排水構造について説明する。排水のために下枠10に設けられた全体的な構成は以下の通りである。雨水等にサッシがさらされると、下枠10に形成された各溝に水が溜まることになるので、各溝にはそれぞれ貫通孔82、83、84、85、86が設けられている。サッシに浸入した水は、各貫通孔82、83、84、85、86から下枠10の室外側面に形成された2つの排水孔80、81のうちいずれかを介して室外に排水される。
図4に示すように、各溝を排水経路毎の領域に分けると、まず小溝16には水密ブロック60は配置されないので、その全域を領域70とする。内案内溝15aは内水密ブロック60aを境界として、室内側に露出する部分を領域71、室内障子2が配置される部分を領域72とする。外案内溝15bは外水密ブロック60bを境界として、室外側に露出する部分を領域73、室外障子3が配置される部分を領域74とする。各領域によって、排水経路が異なっている。水があまり浸入しない領域については、水を下枠10下部の中空部87に一旦落とした上で、第1排水孔80から排水される。水が大量に浸入する領域については、排水経路を極力短くして、下枠10の室外側面上部に形成される第2排水孔81から排水される。
各領域の排水構造について詳細に説明する。図8には、下枠補助部材20を外した金属下枠11の平面図を示す。図5と図7には下枠10の縦断面図における各領域の排水経路が示されている。図5は内レール14aに室内障子2が配置される部分の縦断面図で、領域72及び領域73の排水経路を示している。図7は外レール14bに室外障子3が配置される部分の縦断面図で、領域70と領域71及び領域74の排水経路を示している。領域70は、サッシの室内側露出部分であって、下枠水密材63や下框水密材64よりも室内側に位置しているので、雨水等はほとんど浸入しない。そこで、上述のように領域70については、水を下枠10下部の中空部87に導いて、第1排水孔80から排水される第1排水経路90によって排水がなされる。まず、領域70に浸入した水は、内レール14aに形成された第5貫通孔86によって内案内溝15aに導かれる。図8に示すように、第5貫通孔86は内レール14aの室内露出部分にのみ形成されているので、領域70の水は領域71に導かれることになる。
領域71は、領域70と同様にサッシの室内側露出部分であって、室外障子3及び水密ブロック60によって室外側から直接水が浸入しにくくなっているので、領域70からの水と併せて第1排水経路90により排水がなされる。領域71からの水は、中間部5の室内側面に形成された第1貫通孔82によって、中間部5の内部に導かれる。また、図8に示すように、中間部5である下枠補助部材20が取付けられる下枠10の上面には第2貫通孔83が形成されており、領域71からの水を下枠10下部の中空部87に導く。さらに、中空部87に導かれた水は、下枠10の第1排水孔80から室外に排水される。以上のように、領域70及び領域71に浸入した水は、第1貫通孔82と第2貫通孔83とからなる第1水抜き孔を通って第1排水孔80から室外に排出される第1排水経路90により、排水される。
領域72は、中間部5に設けられる下枠水密材63によって水密されている。下枠水密材63は直接室外側に露出しているので、領域72に対するある程度の水の浸入は避けられない。そこで、領域72からの排水は、第2排水経路91を通って、下枠10の第2排水孔81から室外に排水される。まず、領域72に浸入した水は、中間部の室内側面に形成された第3貫通孔84によって中間部5の内部に導かれる。中間部5の召合せ部分は、上述のように外レール14bを残して切り欠かれ、そこに内水密ブロック60aが設けられているので、領域72からの水は第1排水経路90側には浸入しない。中間部5の内部に導かれた水は、中間部5の室外側面に形成された第4貫通孔85によって、さらに外案内溝15bに導かれる。そして、外案内溝15bの室外側面には第2排水孔81が形成されており、ここから室外に排水される。
領域74は、下枠10に設けられる下枠水密材63によって水密されている。したがって領域72と同様に、領域74にもある程度の水の浸入は避けられない。また、領域73は室外側に直接露出しているので、大量に水が浸入することになる。これらの領域は、領域72からの水と併せて第2排水経路91により室外に排水される。すなわち、領域73及び領域74に浸入した水は、外案内溝15bに設けられた第2排水孔81により直接室外に排水される。また、上述のように外水密ブロック60bには、底面に切欠部62が形成され、領域73と領域74の水は一部移動可能とされているので、大量の水が浸入する領域73の水が一部領域74に入って、排水されることにより、効率よく排水を行うことができる。以上のように、領域72と領域73及び領域74に浸入した水は、第3貫通孔84と第4貫通孔85とからなる第2水抜き孔を通って第2排水孔81から室外に排出される第2排水経路91により、排水される。
図9には、金属下枠11の側面図を示す。この図に示すように、金属下枠11の下部には第1排水孔80が左右端部付近にそれぞれ設けられている。また、金属下枠11の上部には第2排水孔81が左右端部及び中央付近にそれぞれ設けられている。第2排水孔81を用いる第2排水経路91は大量の水を室外に排水しなければならないので、第1排水孔80に比べて第2排水孔81をより多く配置している。さらに、図5や図7に示すように、第1排水孔80及び第2排水孔81には、水が室外側から逆流しないように排水弁88がそれぞれ設けられている。
次に、上記第1実施形態の一部を変更した実施形態について説明する。図10には第2実施形態におけるサッシの縦断面図における下部拡大図を示す。本実施形態では、内レール14aの室内側に室内水平部18を設けている。すなわち、第1実施形態においては内レール14aの室内側には小溝16が形成されていたのに対して、その部分を室内水平部18としたことで、下枠10の凹凸をより少なくして平坦に近づけたものである。
室内水平部18の上面は平面状に形成されてなる樹脂被覆部材26にて覆っている。外レール14bの室内側に設けられる樹脂被覆部材22と異なり、長手方向略全長に渡って設けられる。これによってサッシの意匠性を高めることができ、また断熱性も確保することができる。室内水平部18を覆う樹脂被覆部材26は、床面と略連続状となるアングル部17の上面と略連続状とされ、この点からも意匠性を向上させることができる。なお、本実施形態ではアングル部17と樹脂被覆部材26を別々に設けているが、これらを一体的に形成してもよい。アングル部17と樹脂被覆部材26が一体的に形成されることにより、継ぎ目がなく、より一体的なサッシとすることができて、意匠性をより向上させることができる。
また、内レール14aの室内側に室内水平部18を設けた場合には、室内障子2の下框30は、室外障子3の下框30と同形状に形成する。すなわち、内金属下框31aは室外側下端部に垂下片34を備えて内案内溝15aにより案内され、室内側下端部には延出片35を備えて内樹脂下框32aを係止固定する。内樹脂下框32aは上端を内金属下框31aの上端と略同じ高さとして、下端は室内水平部18に設けられた樹脂被覆部材26に近接し、かつ対峙する。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこれら実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、これまで説明した実施形態では室内外障子2、3を摺動させる走行部として突起状のレールを用いている。しかしこれには限られず、下枠10の上面を略平坦としつつ障子を摺動させることのできる構成であればよい。例えばこの他にも下枠10の上面を僅かに盛り上げて山形状の走行部を形成してもよく、またV字状の溝に沿って障子を摺動させるようにしてもよい。
本実施形態におけるサッシの縦断面図である。 本実施形態におけるサッシの横断面図である。 図1のサッシ縦断面図における下部拡大図である。 下枠の平面図である。 金属被覆部材が設けられる部分における下枠の縦断面図である。 障子の召合せ部分におけるサッシの縦断面図の下部拡大図である。 樹脂被覆部材が設けられる部分における下枠の縦断面図である。 下枠補助部材を外した金属下枠の平面図である。 金属下枠の側面図である。 第2の実施形態のサッシの縦断面図における下部拡大図である。
符号の説明
1 枠体
2 室内障子
3 室外障子
4 網戸
5 中間部
10 下枠
14a 内レール(内走行部)
14b 外レール(外走行部)
14c 網戸レール
15 大溝
15a 内案内溝
15b 外案内溝
16 小溝
17 アングル部
18 室内水平部
20 下枠補助部材
21 水平部
22 樹脂被覆部材
25 金属被覆部材
30 下框
31 金属下框
31a 内金属下框
31b 外金属下框
32 樹脂下框
32a 内樹脂下框
32b 外樹脂下框
60 水密ブロック
60a 内水密ブロック
60b 外水密ブロック
61 ヒレ状部
62 切欠部
63 下枠水密材
64 下框水密材
80 第1排水孔
81 第2排水孔
82 第1貫通孔
83 第2貫通孔
84 第3貫通孔
85 第4貫通孔
86 第5貫通孔
90 第1排水経路
91 第2排水経路

Claims (2)

  1. 室内外障子をそれぞれ走行自在に納めた枠体を構成し、上面を略平坦に形成したサッシ下枠において、
    上記下枠の上面には室内障子を走行自在とする内走行部と室外障子を走行自在とする外走行部を設け、上記内走行部の室外側に室内障子を案内する内案内溝を形成すると共に、上記外走行部の室外側に室外障子を案内する外案内溝を形成し、
    上記内走行部から下枠上面の室内側端部に渡って室内水平部を形成し、該室内水平部は水平状に形成された樹脂被覆部材に覆われ、上記外走行部から上記内案内溝に渡って室外水平部を形成し、該室外水平部は樹脂材からなる樹脂被覆部材に覆われ
    上記下枠の室内側端部には室内側に突出するアングル片を設け、上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材は上記アングル片の上面と略面一状であり、
    上記室外水平部は該室外水平部を覆う樹脂被覆部材が上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材と略同じ高さとなるように形成され、上記室外水平部を覆う樹脂被覆部材は上記内案内溝の側面を被覆し、該被覆する部分に内延出部が形成され、該内延出部は上記内案内溝内において室内側に向かって延出することを特徴とするサッシ下枠。
  2. 上記室内水平部を覆う樹脂被覆部材は上記アングル片と一体的に形成されてなることを特徴とする請求項記載のサッシ下枠。
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