JP6103833B2 - サッシ - Google Patents
サッシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6103833B2 JP6103833B2 JP2012141841A JP2012141841A JP6103833B2 JP 6103833 B2 JP6103833 B2 JP 6103833B2 JP 2012141841 A JP2012141841 A JP 2012141841A JP 2012141841 A JP2012141841 A JP 2012141841A JP 6103833 B2 JP6103833 B2 JP 6103833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lower frame
- drainage
- outdoor
- groove
- sash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Description
下枠の水密性や排水性を向上するための対策としては、下枠ベース部材の中空部14cの高さを高くして中空部14cに貯めることのできる水の量を多くして水密性を向上させたり、中空部14cへの水の入口と出口の間の高低差を大きくして排水性を良くすることが考えられるが、そうすると下枠の全体の高さも高くなるので、外観が悪くなったり、他のサッシと障子の互換性がなくなったりといった不都合がある。
下枠上面にレールが突出したサッシも、室内領域に浸入した水を下枠の中空部を経由して室外に排水しているため、同じような問題がある。
サッシ枠11は、上枠14と下枠1と左右の竪枠2a,2bとを枠組みして構成してある。
外障子12aと内障子12bは、上框15a,15bと下框16a,16bと戸先框17a,17bと召合せ框18a,18bとを框組みし、その内側に複層ガラス19を納めて構成してある。外障子12aと内障子12bの框は、室外側がアルミで形成され、室内側が樹脂で形成されている。下框16a,16bには、室外側端部に垂下片20a,20bが設けてある。図6に示すように、閉鎖時に外障子12aは室内側から見て左側に、内障子12bは室内側から見て右側に位置し、クレセント21により施錠される。
下枠本体26は、アルミニウム合金の押出形材で形成され、上面壁28が室外側に向かって下り勾配で傾斜したフラットな面に形成され、上面壁28の下方には略矩形の中空部29が形成してあり、上面壁28の室内側端部には起立壁30が設けてある。下枠本体27の室外側壁32には、上面壁28よりも少し下がった位置に網戸レール31が断面L字形に形成してある。
室外側壁32の下部の左右両端部位置には、排水孔73が設けてあり、排水孔73には逆止弁33が設けてある。逆止弁33は、開閉する蓋33aを有しており、通常は蓋33aが閉じていて外気や雨水が中空部29内に浸入するのを阻止しており、中空部29内に水が溜まると蓋33aが開いて水が室外に排水される。
外障子案内溝5の室内側壁には気密材34が設けてあり、気密材34を外障子12aの垂下片20aの室内側面に当接させて、気密ライン72aを形成している。内障子案内溝6の室外側壁と室内側壁にはそれぞれ気密材35a,35bが設けてあり、両気密材35a,35bを内障子12bの垂下片20bの室外側面と室内側面に当接させて、気密ライン72bを形成している。このように、内障子案内溝6の室外側壁と室内側壁の両側に気密材35a,35bを設けることで、内障子案内溝6に浸入する水の量を低減することができる。室外側の気密材35aと室内側の気密材35bは、室外側のものの方が若干低い位置となるように上下段違いに設けてある。
下枠補助材27は、下枠本体26の上面に載置すると共に下枠本体26の起立壁30に突き当てて位置決めし、室内側端部に設けたアングル部40を躯体41にねじ止めして固定している。
室内側から見て左側の排水部材4は、図8に示すように、下枠補助材27との当接面45に外障子案内溝5の形状に対応した切り欠き部46を形成すると共に、切り欠き部46と連通するように室外側に向かって下り勾配で傾斜した掘り込み部47を設けることにより、下枠補助材27の外障子案内溝5から室外に連通した排水路8を設けてある。排水路8は、外障子案内溝5との接続部(切り欠き部46の底面)が外障子案内溝5の底面と同面かそれよりも低くなるようにし、そこから室外側に向かって漸次低くなるようにしている。
各排水部材3,4は、外周側の側面48を竪枠2a,2bの内周側面にシーラー49で密着すると共に、下枠補助材27との当接面42,45に突設した複数の突片50を下枠補助材27に係合して取付けてある。各排水部材3,4の排水路7,8は、室外と連通しているので室外側と等圧になっている。
なお、上記のように下枠補助材27に排水孔56a,56bを形成せず、排水部材4の排水路8のみから排水することもでき、その場合は排水孔56a,56bを加工する手間を省くことができ、室外側面に排水孔56bが露出しないため意匠性が向上すると共に排水孔56bからの虫の侵入を防ぐことができる。なお排水孔56a,56bは、外障子案内溝5の室外側壁に形成することもできる。
さらに、下枠補助材27の室内側から見て左側の端部にも排水部材4を設け、排水部材4に外障子案内溝5から室外に連通する排水路8を形成したことで、外障子案内溝5に浸入した雨水もスムーズに排水できる。
さらに本サッシは、下枠本体26の上面に載置した下枠補助材27を見込み方向に一体で形成したので、従来の下枠フラットサッシと比べて部品数が大幅に削減され、コストダウンが図れる。下枠補助材27を取外す場合に一度に取外せるので、メンテナンスが容易である。また、部材の継ぎ目などからの下枠1内部への漏水が防止され、水密性能を向上できる。さらに、下枠補助材27を樹脂で形成することで、下枠1上面全体が樹脂製の下枠補助材27で覆われるため、高い断熱性能が得られる。下枠1の上面と閉鎖した障子12a,12bとの間に気密ライン72a,72bが形成してあることで、下枠上面を略フラットにしても気密性を確保できる。
下枠1を下枠本体26と下枠補助材27とで形成したことで、下枠本体26の中空部29に水を落とすための水抜孔58dを容易に形成できる。下枠補助材27の水抜孔58a,58b,58cの加工も容易である。
また本サッシは、網戸レール31をその上端が下枠補助材27の下端とほぼ同じ高さ若しくはそれよりも低い位置となるように設けることで、下枠1を室内側の上方から見下ろした場合に、網戸レール31が下枠補助材27に隠れて見えず、しかも下枠補助材27の一対の溝5,6以外は略フラットとなっているため、すっきりとした意匠の下枠フラットサッシを形成できる。
さらに本サッシは、下枠補助材27に障子案内溝5,6を形成してあるので、下枠本体26を兼用しながら、下枠補助材27を変更するだけで、障子案内溝5,6の位置や数を変えたサッシを形成できる。
本サッシは、下枠本体26を共通とし、断熱性能を重視する場合は樹脂製の下枠補助材27を選択し、コストや耐火性を重視する場合は金属製の下枠補助材27を選択することにより、サッシの性能にバリエーションを持たせられる。なお、防火サッシとする場合には、金属製の下枠補助材27を用いると共に、下枠補助材27や下枠本体26の水抜孔及び排水孔の近傍に、火災の熱により膨張する耐火材を配置しておくことで、火災時に水抜孔及び排水孔が膨張した耐火材によって塞がれ、延焼を防止することができる。
さらに本実施形態のものは、下枠本体26の上面壁28の室外側端部に係止突起65を設け、下枠補助材27を係止突起65に係止している。これにより、下枠補助材27が室外側にずれるのを防止できる。
本実施形態のものは、下枠補助材27を強度の低い樹脂製としても、下枠本体26をアルミ等の金属製とすることで、室内側からの衝撃により外障子案内溝5の室外側壁(起立壁66)が変形して外障子12aが脱落するのを防止することができる。また、下枠補助材27を下枠本体26の室外側と室内側の起立壁66,30の間に挟持することで、下枠補助材27の位置決めが容易になると共に、下枠補助材27を安定して設置できる。
また、障子12a,12bの框を内外で材質や色の異なる複合形式とした場合に、下枠本体26を外観色とし、下枠補助材27を内観色とすれば、窓全体の色調や材質を内外でコーディネイトすることができ、特に下枠1を屋外視した場合に内観色が見えず、外観意匠を向上できる。
網戸レール31は、下枠本体26の室外側の起立壁66の室外側に設け、網戸レール31の上端を下枠補助材27の上面と略同じ高さとすることもできる。このようにすると、下枠1の室外側に隣接してデッキ材等の障害物があっても、網戸13を上下けんどん式に容易に着脱できる。
本実施形態のものは、下枠補助材27が内障子レール37bの室内側で室外側部材27aと室内側部材27bとに分割して形成してあることで、アングル部40を躯体41に固定しているネジを外さなくても、下枠補助材27(室外側部材27a)を着脱できるので、メンテナンス性が一層向上する。また、下枠本体26の起立壁30にタイト材68を設け、タイト材68をアングル部40の下で下枠補助材27(室内側部材27b)に当接させたことで、起立壁30とアングル部40の間から室内に水が逆流する心配がない。
本実施形態のものは、外障子案内溝5と内障子案内溝6と外障子レール37aと内障子レール37bを下枠本体26に形成したことで、強度や耐火性が優れている。
なお本実施形態のものでは、排水部材3,4を設置するスペースを確保するために、下枠本体26の長手方向の両端部の中間の横壁70より上の部分を切除し、そのスペースに排水部材3,4を配置する。下枠1は、外障子案内溝5と内障子案内溝6の下方の中空部29と、両障子案内溝5,6間の中空部72とが室内側と等圧としてあり、これらの空間に排水前の水を貯めることができる。
下枠補助材27の溝75は、第1実施形態と同様に召し合わせ部の下方で室外領域(内障子側)と室内領域(外障子側)に仕切られ、溝75の室外領域に浸入した雨水は、図中の矢印76に示すように、下枠補助材27の長手方向端部に配置した排水部材3の排水路7から室外に排水され、溝75の室内領域に浸入した雨水は、図中の矢印79に示すように、下枠補助材27に設けた水抜孔58aを通じて溝75の室外側に形成された中空部59に流れ、さらに下枠本体26の上面の水抜孔58dを通じて下枠本体26の中空部29に流れ、逆止弁33が取付けられた排水孔73から室外に排水されるようにしている。
このように本発明は、下枠1の上面にレール74a,74bが突出するサッシにも適用でき、下枠補助材27の上面に溝75を形成し、溝75の室外領域に浸入した雨水を排水部材3の排水路7から排水し、溝75の室内領域に浸入した雨水は溝75の室外側の中空部59と下枠本体26の中空部29に導き、逆止弁33付きの排水孔73から排水するようにしたことで、排水経路を単純化できると共に、中空部59,29を排水前の水を貯める空間として大きく設定できるため、排水能力が向上する。下枠1を下枠本体26と下枠補助材27とに分割して形成したことで、水抜孔58a,58dの加工が容易である。さらに、下枠本体26を共通とし、下枠補助材27を交換することで、下枠上面がフラットなサッシとレール74a,74bが突出するサッシの両方を製作することも可能である。
2a,2b 竪枠
3 排水部材(内障子側)
4 排水部材(外障子側)
5 外障子案内溝(溝)
6 内障子案内溝(溝)
7,8 排水路
29,38a,38b,59 中空部
72a,72b 気密ライン
75 溝
Claims (1)
- 下枠と、下枠と竪枠のコーナー部に配置した排水部材とを備え、下枠は、上面に長手方向に設けた溝と、溝に下枠見込方向に隣接する室外側空間と室内側空間が下枠見込方向に連続した中空部を有し、下枠と閉鎖した障子との間に気密ラインが形成してあり、室内領域に中空部に水を導く水抜孔が設けてあり、中空部内は下枠の全長にわたって室内と等圧であり、排水部材は下枠の溝から室外に連通する排水路を有し、室外領域になる溝に入った雨水が排水部材の排水路から排水されることを特徴とするサッシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012141841A JP6103833B2 (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | サッシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012141841A JP6103833B2 (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | サッシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014005645A JP2014005645A (ja) | 2014-01-16 |
JP6103833B2 true JP6103833B2 (ja) | 2017-03-29 |
Family
ID=50103612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012141841A Active JP6103833B2 (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | サッシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6103833B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6543021B2 (ja) * | 2014-06-11 | 2019-07-10 | 株式会社エクセルシャノン | 窓枠 |
CN104563758B (zh) * | 2015-01-22 | 2017-09-12 | 深圳市早田门窗技术发展有限公司 | 推拉门窗密封结构及推拉门窗 |
JP6697238B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2020-05-20 | 株式会社Lixil | 下枠及び建具 |
JP2018003252A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | Ykk Ap株式会社 | 建具 |
JP6765114B2 (ja) * | 2016-08-23 | 2020-10-07 | 株式会社Bac | サッシ枠の補修方法 |
JP6713655B2 (ja) * | 2016-08-23 | 2020-06-24 | 株式会社Bac | サッシ枠の補修方法及び補修状態検査方法 |
CN112240628B (zh) * | 2020-09-27 | 2022-07-19 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调器的控制方法及装置、空调器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729182Y2 (ja) * | 1987-08-21 | 1995-07-05 | 日本軽金属株式会社 | サツシ連窓方立部の排水装置 |
JP4551308B2 (ja) * | 2005-10-18 | 2010-09-29 | 新日軽株式会社 | 開口部装置 |
JP4572872B2 (ja) * | 2006-05-30 | 2010-11-04 | 三協立山アルミ株式会社 | 二重サッシ |
-
2012
- 2012-06-25 JP JP2012141841A patent/JP6103833B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014005645A (ja) | 2014-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6103833B2 (ja) | サッシ | |
JP6207814B2 (ja) | サッシ | |
KR101575007B1 (ko) | 담수레일 및 이를 포함하는 창호용 창틀 | |
KR200482868Y1 (ko) | 분할식 이중 창호 | |
JP4572872B2 (ja) | 二重サッシ | |
KR100778140B1 (ko) | 고기밀성 단열창호 | |
JP4551308B2 (ja) | 開口部装置 | |
KR100789439B1 (ko) | 다 기능성 알루미늄 창호 시스템 | |
JP2019526729A (ja) | 水密最適化構造が適用された立面分割建具 | |
JP6557614B2 (ja) | 建具 | |
JP6977122B2 (ja) | 建物の開口の遮蔽構造 | |
JP5977095B2 (ja) | サッシ | |
KR200485380Y1 (ko) | 추락방지기능이 구비된 고기밀성 창호 | |
JP6444656B2 (ja) | 建具 | |
KR101597750B1 (ko) | 창호틀 프레임의 조립 방법 | |
JP5466064B2 (ja) | サッシ | |
JP3404308B2 (ja) | 引違いサッシ | |
JP6711658B2 (ja) | スライディングサッシ | |
JP7530286B2 (ja) | 建具 | |
JP3970227B2 (ja) | サッシ窓 | |
JP2018150702A (ja) | 建具 | |
JP5411176B2 (ja) | 窓サッシおよび構築物における窓の防水構造 | |
JP5689389B2 (ja) | サッシ | |
JP2023111269A (ja) | 建具 | |
JP6306470B2 (ja) | 建具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6103833 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |