JP6103833B2 - サッシ - Google Patents

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本発明は、サッシに関する。
従来の下枠上面がフラットなサッシの下枠は、特許文献1に記載されているように、下枠ベース部材の上面に見込み方向に分割された複数の上面部材を取付けて、外障子下框の垂下片が挿入される外障子スライド排水溝14aと、内障子下框の垂下片が挿入される内障子スライド排水溝14bとを形成している。外障子スライド排水溝14a内に浸入した水は、特許文献1の図5に示すように、上面部材及び下枠ベース部材に設けられた排水穴A1,A2を経由して屋外に排水される(排水経路A)。内障子スライド排水溝14bは、召合位置の下部に取付けた止水部材80により室外空間(内障子が位置する側)と室内空間(外障子が位置する側)とに分けられ、内障子スライド排水溝14bの室外空間に浸入した水は、特許文献1の図7に示すように、上面部材と下枠ベース部材に設けた排水穴D1,D2,D3,D4,D5,D6を経由して屋外に排水し(排水経路D)、内障子スライド排水溝14bの室内空間に浸入した水は、特許文献1の図5に示すように、上面部材と下枠ベース部材に設けた排水穴B1,B2,B3を経由して下枠ホロー部14cに一旦流し込まれ、逆止弁18aが取付けられた排水穴18より屋外に排水している。
以上に述べたように従来のフラットサッシの下枠は、部品点数が多い上に排水経路が複雑で多数の排水穴の加工を要するためコスト高となっている。また、上面部材の下の空間を経由して水を排水しているため(排水経路A,D)、上面部材の下の空間が一部屋外気圧領域となっており、上面部材の下の空間を下枠全長にわたって排水貯留空間として利用することができず、余裕のある排水処理能力を確保することができなかった。
下枠の水密性や排水性を向上するための対策としては、下枠ベース部材の中空部14cの高さを高くして中空部14cに貯めることのできる水の量を多くして水密性を向上させたり、中空部14cへの水の入口と出口の間の高低差を大きくして排水性を良くすることが考えられるが、そうすると下枠の全体の高さも高くなるので、外観が悪くなったり、他のサッシと障子の互換性がなくなったりといった不都合がある。
下枠上面にレールが突出したサッシも、室内領域に浸入した水を下枠の中空部を経由して室外に排水しているため、同じような問題がある。
特許第4085865号公報
本発明は以上に述べた実情に鑑み、下枠の高さを高くすることなく水密性や排水性を向上できるサッシの提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるサッシは、下枠と、下枠と竪枠のコーナー部に配置した排水部材とを備え、下枠は、上面に長手方向に設けた溝と、溝に下枠見込方向に隣接する室外側空間と室内側空間が下枠見込方向に連続した中空部を有し、下枠と閉鎖した障子との間に気密ラインが形成してあり、室内領域に中空部に水を導く水抜孔が設けてあり、中空部内は下枠の全長にわたって室内と等圧であり、排水部材は下枠の溝から室外に連通する排水路を有し、室外領域になる溝に入った雨水が排水部材の排水路から排水されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によるサッシは、下枠に、上面に長手方向に設けた溝と、溝に下枠見込方向に隣接する室外側空間と室内側空間が下枠見込方向に連続した中空部を有し、下枠と閉鎖した障子との間に気密ラインが形成してあり、下枠と竪枠のコーナー部に配置した排水部材に、下枠の溝から室外に連通する排水路を有し、室外領域になる溝に入った雨水が下枠の中空部内に導入されることなく排水部材の排水路から排水されるようにしたことにより、下枠の中空部内を下枠の全長にわたって室内と等圧にできるので、下枠の高さを高くすることなく中空部内に溜められる水の量を多くして、水密性や排水性を向上できる。また、室外領域の溝に入った雨水を排水部材の排水路から排水するようにしたことで、下枠内部の構造を単純化でき、これに伴い下枠の部品点数や加工手間を削減できる。下枠と閉鎖した障子との間に気密ラインが形成してあることで、下枠上面を略フラットにしても気密性を確保できる。
図6のA−A断面図である。 図6のB−B断面図である。 図6のC−C断面図である。 第1実施形態に係るサッシの下枠の平面図である。 本発明のサッシの第1実施形態を示す縦断面図である。 同サッシの横断面図である。 (a)は下枠補助材の室内側から見て右側の端部に設けられる排水部材の平面図であり、(b)は同排水部材の側面図である。 (a)は下枠補助材の室内側から見て左側の端部に設けられる排水部材の平面図であり、(b)は同排水部材の側面図である。 本発明のサッシの第2実施形態を示す要部縦断面図である。 本発明のサッシの第3実施形態を示す要部縦断面図である。 本発明のサッシの第4実施形態を示す要部縦断面図である。 本発明のサッシの第5実施形態を示す要部縦断面図である。 本発明のサッシの第6実施形態を示す要部縦断面図である。 本発明のサッシの第7実施形態を示す要部縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜6は、本発明のサッシの第1実施形態を示している。本サッシは、図5,6に示すように、躯体開口部に取付けたサッシ枠11と、サッシ枠11内に引違い状に開閉自在に納めた外障子12a及び内障子12bと、サッシ枠11内の外障子12aの室外側に左右方向に移動自在に納めた網戸13とを備えている。
サッシ枠11は、上枠14と下枠1と左右の竪枠2a,2bとを枠組みして構成してある。
外障子12aと内障子12bは、上框15a,15bと下框16a,16bと戸先框17a,17bと召合せ框18a,18bとを框組みし、その内側に複層ガラス19を納めて構成してある。外障子12aと内障子12bの框は、室外側がアルミで形成され、室内側が樹脂で形成されている。下框16a,16bには、室外側端部に垂下片20a,20bが設けてある。図6に示すように、閉鎖時に外障子12aは室内側から見て左側に、内障子12bは室内側から見て右側に位置し、クレセント21により施錠される。
上枠14は、アルミニウム合金の押出形材で形成され、図5に示すように、室外側端部に網戸13の上部を案内する垂下片22を有し、その室内側に間隔をおいて外障子12aの上部を案内する上レール23aと、内障子12bの上部を案内する上レール23bを垂下して設けてある。上レール23a,23b間には樹脂カバー24が取付けられ、内障子12b用の上レール23bの室内側には樹脂アングル25が取付けてある。
下枠1は、図5に示すように、下枠本体26と、下枠本体26の上面に載置した下枠補助材27とで構成してあり、下枠1の上面は下枠補助材27により略フラットに形成されている。
下枠本体26は、アルミニウム合金の押出形材で形成され、上面壁28が室外側に向かって下り勾配で傾斜したフラットな面に形成され、上面壁28の下方には略矩形の中空部29が形成してあり、上面壁28の室内側端部には起立壁30が設けてある。下枠本体27の室外側壁32には、上面壁28よりも少し下がった位置に網戸レール31が断面L字形に形成してある。
室外側壁32の下部の左右両端部位置には、排水孔73が設けてあり、排水孔73には逆止弁33が設けてある。逆止弁33は、開閉する蓋33aを有しており、通常は蓋33aが閉じていて外気や雨水が中空部29内に浸入するのを阻止しており、中空部29内に水が溜まると蓋33aが開いて水が室外に排水される。
下枠補助材27は、樹脂形材で見込み方向に一体で形成してあり、下枠本体26の上面全体を被っている。下枠補助材27は、室外側端部に外障子12aの垂下片20aが挿入されて外障子12aを案内する外障子案内溝5が断面U字形に形成され、見込み方向中間部に内障子12bの垂下片20bが挿入されて内障子12bを案内する内障子案内溝6が断面U字形に形成されている。内障子案内溝6の室外側の下枠補助材27の上面27aは、室内側が低くなるように傾斜している。内障子案内溝6の底壁は、下枠本体26の上面壁28から浮かせてあり、これにより下枠補助材27と下枠本体26の上面壁28とで、内障子案内溝6に下枠見込方向に隣接する室外側空間59aと室内側空間59bが下枠見込方向に連続した中空部59を形成している。
外障子案内溝5の室内側壁には気密材34が設けてあり、気密材34を外障子12aの垂下片20aの室内側面に当接させて、気密ライン72aを形成している。内障子案内溝6の室外側壁と室内側壁にはそれぞれ気密材35a,35bが設けてあり、両気密材35a,35bを内障子12bの垂下片20bの室外側面と室内側面に当接させて、気密ライン72bを形成している。このように、内障子案内溝6の室外側壁と室内側壁の両側に気密材35a,35bを設けることで、内障子案内溝6に浸入する水の量を低減することができる。室外側の気密材35aと室内側の気密材35bは、室外側のものの方が若干低い位置となるように上下段違いに設けてある。
外障子案内溝5の室内側に隣接した位置の上面には、外障子12aの戸車36aが係合する外障子レール37aが半円形に盛り上がった形で形成してあり、内障子案内溝6の室内側に隣接した位置の上面には内障子12bの戸車36bが係合する内障子レール37bが半円形に盛り上がった形で形成してある。各レール37a,37bの近傍には、中空部38a,38bを形成する縦壁39a,39bが位置しており、これらの縦壁39a,39bによりレール付近を補強し、障子12a,12bの重みで下枠補助材27が変形するのを防いでいる。
下枠補助材27は、下枠本体26の上面に載置すると共に下枠本体26の起立壁30に突き当てて位置決めし、室内側端部に設けたアングル部40を躯体41にねじ止めして固定している。
下枠補助材27の長手方向両端部、すなわち下枠1と竪枠2a,2bとの内周側コーナー部には、図4に示すように、樹脂製の排水部材3,4が設けてある。室内側から見て右側の排水部材3は、図7に示すように、下枠補助材27との当接面42に内障子案内溝6の形状に対応した切り欠き部43を形成すると共に、切り欠き部43の底部より室外側に向かって下り勾配で傾斜した掘り込み部44を設けることにより、下枠補助材27の内障子案内溝6から室外に連通した排水路7を設けてある。排水路7は、内障子案内溝6との接続部(切り欠き部43の底面)が内障子案内溝6の底面と同面かそれよりも低くなるようにし、そこから室外側に向かって漸次低くなるようにしている。
室内側から見て左側の排水部材4は、図8に示すように、下枠補助材27との当接面45に外障子案内溝5の形状に対応した切り欠き部46を形成すると共に、切り欠き部46と連通するように室外側に向かって下り勾配で傾斜した掘り込み部47を設けることにより、下枠補助材27の外障子案内溝5から室外に連通した排水路8を設けてある。排水路8は、外障子案内溝5との接続部(切り欠き部46の底面)が外障子案内溝5の底面と同面かそれよりも低くなるようにし、そこから室外側に向かって漸次低くなるようにしている。
各排水部材3,4は、外周側の側面48を竪枠2a,2bの内周側面にシーラー49で密着すると共に、下枠補助材27との当接面42,45に突設した複数の突片50を下枠補助材27に係合して取付けてある。各排水部材3,4の排水路7,8は、室外と連通しているので室外側と等圧になっている。
図3,4に示すように、内外障子12a,12bの召し合わせ部51の下方の下枠補助材27の上面には止水部材52が設けてあり、止水部材52により召し合わせ部51の下から室内側に雨水が浸入するのを防いでいる。さらに、召し合わせ部51の下方の内障子案内溝6の内部にはシール材71が設けてあり、シール材71が内障子12bの下端との間をシールしている。止水部材52及びシール材71と、先に述べた気密ライン72a,72bとにより、室外領域と室内領域とに仕切られている。内障子案内溝6内は、内障子12bが位置する室内側から見て右半分の領域は室外領域に位置するから室外側と等圧となり、外障子12aの室内側に位置する室内側から見て左半分の領域は室内領域に位置するから室内側と等圧になっている。
図1,4に示すように、内障子案内溝6の閉鎖した内障子12bが位置する室内側から見て右半分の領域(室外領域)に浸入した雨水53は、下枠補助材27の室内側から見て右側の端部に配置された排水部材3に内障子案内溝6から室外に連通する排水路7を有しているため、この排水路7を通じて室外に排水される(矢印54参照)。排水路7は、内障子案内溝6との接続部(切り欠き部43の底面)が内障子案内溝6の底面と同面かそれよりも低くなるようにし、そこから室外側に向かって漸次低くなるようにしているため、内障子案内溝6に入った雨水を残らず室外に排水でき、内障子案内溝6に入ったゴミも雨水と一緒に排出できる。内障子案内溝6の底壁が下枠本体26の上面壁28から浮かせてあることで、排水路7に水勾配を付けるのが容易になり排水性を高められる。
外障子案内溝内5に浸入した雨水55は、図1,4に示すように、外障子案内溝5の底部と外障子案内溝5よりも下方の下枠補助材27の室外側壁とに形成した排水孔56a,56bを通じて室外に排水される。さらに、下枠補助材27の室内側から見て左側の端部に配置された排水部材4の排水路8からも排水される(図4、矢印57参照)。
なお、上記のように下枠補助材27に排水孔56a,56bを形成せず、排水部材4の排水路8のみから排水することもでき、その場合は排水孔56a,56bを加工する手間を省くことができ、室外側面に排水孔56bが露出しないため意匠性が向上すると共に排水孔56bからの虫の侵入を防ぐことができる。なお排水孔56a,56bは、外障子案内溝5の室外側壁に形成することもできる。
図2,4に示すように、外障子12aの室内側に位置する室内側から見て左半分の領域の内障子案内溝6の底部には水抜孔58aが設けてある。また、内障子レール37bよりも室内側の下枠補助材27の上面と、下枠補助材27の室内側の中空部38bの室外側下部のコーナー部にも水抜孔58b,58cが設けてある。さらに、下枠補助材27の室外側の中空部38aよりも室内側の位置の下枠本体26の上面壁28にも水抜孔58dが設けてある。このように下枠補助材27と下枠本体26に水抜孔58a,58b,58c,58dが設けられ、下枠本体26の室外側壁32に設けた排水孔73に逆止弁33が設置してあることで、下枠補助材27の室内側の中空部38b内、下枠補助材27と下枠本体26の間に形成された内障子案内溝6の室外側に位置する中空部59内、及び下枠本体26の中空部29内とが、下枠1の長手方向の全長にわたって室内側と等圧になっている。
外障子12aの戸先部と竪枠2bとの間や召し合わせ部51の下などから室内領域に浸入した雨水や結露水は、図2,4中に矢印60で示すように、外障子12aの室内側に位置する室内側から見て左半分の内障子案内溝6に流れこみ、その底部に形成された水抜孔58aと下枠本体26の上面壁28に形成された水抜孔58dを通じて下枠本体26の中空部29へと流れ(矢印61参照)、逆止弁33を通じて室外に排水される(矢印62参照)。さらに、内障子レール37bよりも室内側まで浸入した雨水や結露水は、図2,4中に矢印63で示すように、下枠補助材27の上面と室内側中空部38bの下側コーナー部とに形成された水抜孔58b,58c及び下枠本体26の上面壁28に形成された水抜孔58dを通じて下枠本体26の中空部29へと流れ、矢印62で示すように逆止弁33を通じて室外に排水される。上述のように、下枠補助材27の室内側の中空部38b内、内障子案内溝6の室外側に下枠補助材27と下枠本体26の間に形成された中空部59内、及び下枠本体26の中空部29内とが、下枠1の長手方向の全長にわたって室内側と等圧になっていることで、これらの空間に排水前の水を大量に貯めることができるので、下枠の高さを高くしなくても、室内へのオーバーフローを効果的に防止し、優れた排水・水密性能が得られる。
また図2に示すように、内障子12bが存在しない室内側から見て左半分の領域では、内障子案内溝6内の室内側の気密材35bの先端より室外側の気密材35aの先端が下方に離隔しており、下枠補助材27の上面から内障子案内溝6に流れ込む雨水は、室内側の気密材35b上に落下し、次に室外側の気密材35a上に落下してから溝内に落ち、溝底の水抜孔58aから排水される。溝底で水がしぶくなどの現象が発生しても、内外の気密材35a,35bをジグザグ状に乗り越えていかなければならないため運動エネルギーが減衰して、下枠上面まで仮に浮上してきても、そこから屋内空間まで飛び出す運動エネルギーはほぼ消滅していて、屋内居住空間への漏水を防止できる。
以上に述べたように本サッシは、下枠補助材27の室内側から見て右側の端部に排水部材3を設け、排水部材3に内障子案内溝6から室外に連通する排水路7を形成したことで、閉鎖した内障子12bの下の内障子案内溝6に浸入した雨水が、下枠1の中空部内に導入されることなく室外に排水されるようにしたので、従来のように下枠1の中空部内を室外気圧領域と室内気圧領域とに仕切る必要がなく、下枠1内部の構造を単純化できる。これに伴い、下枠1の部品点数や加工手間を削減できる。また上記のように、閉鎖した内障子12bの下の内障子案内溝6に浸入した雨水を下枠1の中空部内に導入されることなく室外に排水できるようにしたことで、下枠1の中空部59,29,38b内を長手方向の全長にわたって室内側と等圧とすることができ、これらの空間を障子12a,12bを越えて室内領域に浸入した雨水や結露水を貯留する貯水部として大きく設定できるので、下枠の高さを高くすることなく水密性や排水性を向上させられる。
さらに、下枠補助材27の室内側から見て左側の端部にも排水部材4を設け、排水部材4に外障子案内溝5から室外に連通する排水路8を形成したことで、外障子案内溝5に浸入した雨水もスムーズに排水できる。
さらに本サッシは、下枠本体26の上面に載置した下枠補助材27を見込み方向に一体で形成したので、従来の下枠フラットサッシと比べて部品数が大幅に削減され、コストダウンが図れる。下枠補助材27を取外す場合に一度に取外せるので、メンテナンスが容易である。また、部材の継ぎ目などからの下枠1内部への漏水が防止され、水密性能を向上できる。さらに、下枠補助材27を樹脂で形成することで、下枠1上面全体が樹脂製の下枠補助材27で覆われるため、高い断熱性能が得られる。下枠1の上面と閉鎖した障子12a,12bとの間に気密ライン72a,72bが形成してあることで、下枠上面を略フラットにしても気密性を確保できる。
下枠1を下枠本体26と下枠補助材27とで形成したことで、下枠本体26の中空部29に水を落とすための水抜孔58dを容易に形成できる。下枠補助材27の水抜孔58a,58b,58cの加工も容易である。
また本サッシは、網戸レール31をその上端が下枠補助材27の下端とほぼ同じ高さ若しくはそれよりも低い位置となるように設けることで、下枠1を室内側の上方から見下ろした場合に、網戸レール31が下枠補助材27に隠れて見えず、しかも下枠補助材27の一対の溝5,6以外は略フラットとなっているため、すっきりとした意匠の下枠フラットサッシを形成できる。
さらに本サッシは、下枠補助材27に障子案内溝5,6を形成してあるので、下枠本体26を兼用しながら、下枠補助材27を変更するだけで、障子案内溝5,6の位置や数を変えたサッシを形成できる。
下枠補助材27は、アルミ等の金属製のものとすることもでき、金属製の下枠補助材27を用いた場合には、強度や耐火性が高められる。金属製の下枠補助材27を用いた場合も、樹脂製の下枠補助材27を用いた場合と同様に、部品数や加工を少なくしてコストダウンが図れる、掃除やメンテナンスが容易であるといった効果が得られる。
本サッシは、下枠本体26を共通とし、断熱性能を重視する場合は樹脂製の下枠補助材27を選択し、コストや耐火性を重視する場合は金属製の下枠補助材27を選択することにより、サッシの性能にバリエーションを持たせられる。なお、防火サッシとする場合には、金属製の下枠補助材27を用いると共に、下枠補助材27や下枠本体26の水抜孔及び排水孔の近傍に、火災の熱により膨張する耐火材を配置しておくことで、火災時に水抜孔及び排水孔が膨張した耐火材によって塞がれ、延焼を防止することができる。
図9は、本発明のサッシの第2実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠補助材27が外障子レール37aの室内側で室外側部材27aと室内側部材27bとに分割して形成してある。室外側部材27aと室内側部材27bとはネジ64により結合され、一体化した状態で下枠本体26に着脱できるようになっている。このように下枠補助材27を室外側部材27aと室内側部材27bとに分割して形成すると、外観色と内観色を異ならせたいときに、それぞれ色の異なる部材を用いることで対応できる。
さらに本実施形態のものは、下枠本体26の上面壁28の室外側端部に係止突起65を設け、下枠補助材27を係止突起65に係止している。これにより、下枠補助材27が室外側にずれるのを防止できる。
図10は、本発明のサッシの第3実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠本体26に外障子案内溝5と外障子レール37aを一体成形しており、外障子レール37aよりも室内側の下枠1上面を下枠補助材27で形成している。本実施形態のものは、外障子案内溝5と外障子レール37aを下枠本体26と一体にアルミで形成したことで、外障子案内溝5と外障子レール37aの強度を高くすることができるので、外障子12aの脱落を確実に防止できる。また、下枠補助材27が下枠本体26の外障子レール37bと起立壁30との間に挟持されるため、下枠補助材27の位置決めが容易になると共に、下枠補助材27の保持強度が高められる。下枠補助材27は、内障子12bを取外すだけで着脱可能となる。
図11は、本発明のサッシの第4実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠本体26の上面壁28の室外側の端部にも起立壁66を設けてあり、下枠本体26の室外側の起立壁66と室内側の起立壁30の間に下枠補助材27を保持している。外障子案内溝5は、下枠本体26の起立壁66と下枠補助材27の室外側端部とで構成されている。
本実施形態のものは、下枠補助材27を強度の低い樹脂製としても、下枠本体26をアルミ等の金属製とすることで、室内側からの衝撃により外障子案内溝5の室外側壁(起立壁66)が変形して外障子12aが脱落するのを防止することができる。また、下枠補助材27を下枠本体26の室外側と室内側の起立壁66,30の間に挟持することで、下枠補助材27の位置決めが容易になると共に、下枠補助材27を安定して設置できる。
また、障子12a,12bの框を内外で材質や色の異なる複合形式とした場合に、下枠本体26を外観色とし、下枠補助材27を内観色とすれば、窓全体の色調や材質を内外でコーディネイトすることができ、特に下枠1を屋外視した場合に内観色が見えず、外観意匠を向上できる。
網戸レール31は、下枠本体26の室外側の起立壁66の室外側に設け、網戸レール31の上端を下枠補助材27の上面と略同じ高さとすることもできる。このようにすると、下枠1の室外側に隣接してデッキ材等の障害物があっても、網戸13を上下けんどん式に容易に着脱できる。
図12は、本発明のサッシの第5実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠補助材27が内障子レール37bの室内側で室外側部材27aと室内側部材27bとに分割して形成してある。室外側部材27aは、下枠本体26の室外側端部に設けた係止突起65と、室内側部材27bの上面壁の室外側端部に形成した係止突起67とに係止して、下枠本体26上に保持されている。室内側部材27bは、室内側に延出したアングル部40を躯体41に複数のネジ(図示省略)で固定して取付けてある。下枠本体26の室内側の起立壁30の上端部にはタイト材68が設けてあり、タイト材68を下枠補助材27の室内側部材27bのアングル部40の付け根の室内側面に当接している。
本実施形態のものは、下枠補助材27が内障子レール37bの室内側で室外側部材27aと室内側部材27bとに分割して形成してあることで、アングル部40を躯体41に固定しているネジを外さなくても、下枠補助材27(室外側部材27a)を着脱できるので、メンテナンス性が一層向上する。また、下枠本体26の起立壁30にタイト材68を設け、タイト材68をアングル部40の下で下枠補助材27(室内側部材27b)に当接させたことで、起立壁30とアングル部40の間から室内に水が逆流する心配がない。
図13は、本発明のサッシの第6実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠本体26に外障子案内溝5と内障子案内溝6と外障子レール37aと内障子レール37bが形成してあり、内障子レール37bよりも室内側の部分にだけ下枠補助材27を設けている。下枠本体26は、見込み方向の中間部を樹脂製の断熱材69でブリッジして断熱性を持たせている。
本実施形態のものは、外障子案内溝5と内障子案内溝6と外障子レール37aと内障子レール37bを下枠本体26に形成したことで、強度や耐火性が優れている。
なお本実施形態のものでは、排水部材3,4を設置するスペースを確保するために、下枠本体26の長手方向の両端部の中間の横壁70より上の部分を切除し、そのスペースに排水部材3,4を配置する。下枠1は、外障子案内溝5と内障子案内溝6の下方の中空部29と、両障子案内溝5,6間の中空部72とが室内側と等圧としてあり、これらの空間に排水前の水を貯めることができる。
図14は、本発明のサッシの第7実施形態を示している。本実施形態のものは、下枠本体26上に下枠補助材27が設けられ、下枠補助材27の上面には外障子用レール74aと内障子用レール74bが上方に突出して形成してあると共に、内障子用レール74bの室外側に溝75が形成してある。溝75の室外側の下枠補助材27の上面は、室内側が低くなるように傾斜している。障子12a,12bの下框16a,16bには、室外側壁の下端部に気密材78a,78bが設けてあり、気密材78a,78bをレール74a,74bの室外側面に当接して、気密ライン72a,72bを形成している。
下枠補助材27の溝75は、第1実施形態と同様に召し合わせ部の下方で室外領域(内障子側)と室内領域(外障子側)に仕切られ、溝75の室外領域に浸入した雨水は、図中の矢印76に示すように、下枠補助材27の長手方向端部に配置した排水部材3の排水路7から室外に排水され、溝75の室内領域に浸入した雨水は、図中の矢印79に示すように、下枠補助材27に設けた水抜孔58aを通じて溝75の室外側に形成された中空部59に流れ、さらに下枠本体26の上面の水抜孔58dを通じて下枠本体26の中空部29に流れ、逆止弁33が取付けられた排水孔73から室外に排水されるようにしている。
このように本発明は、下枠1の上面にレール74a,74bが突出するサッシにも適用でき、下枠補助材27の上面に溝75を形成し、溝75の室外領域に浸入した雨水を排水部材3の排水路7から排水し、溝75の室内領域に浸入した雨水は溝75の室外側の中空部59と下枠本体26の中空部29に導き、逆止弁33付きの排水孔73から排水するようにしたことで、排水経路を単純化できると共に、中空部59,29を排水前の水を貯める空間として大きく設定できるため、排水能力が向上する。下枠1を下枠本体26と下枠補助材27とに分割して形成したことで、水抜孔58a,58dの加工が容易である。さらに、下枠本体26を共通とし、下枠補助材27を交換することで、下枠上面がフラットなサッシとレール74a,74bが突出するサッシの両方を製作することも可能である。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。下枠1の断面形状は適宜変更することができ、障子を案内する溝5,6の形状等も適宜変更することができる。排水部材は、少なくとも室内側の溝6の室外領域となる範囲に浸入した水を排水できるように設けてあればよく、室外側の溝5に浸入した水を排水するための排水部材4は必ずしもなくてもよい。下枠補助材27は、長手方向に複数に分割してあってもよい。本発明のサッシは、障子2枚建てのサッシに限らず、例えば障子が3枚建てや4枚建てのサッシや、内障子のみを開閉自在とした片引きサッシにも適用できる。
1 下枠
2a,2b 竪枠
3 排水部材(内障子側)
4 排水部材(外障子側)
5 外障子案内溝(溝)
6 内障子案内溝(溝)
7,8 排水路
29,38a,38b,59 中空部
72a,72b 気密ライン
75 溝

Claims (1)

  1. 下枠と、下枠と竪枠のコーナー部に配置した排水部材とを備え、下枠は、上面に長手方向に設けた溝と、溝に下枠見込方向に隣接する室外側空間と室内側空間が下枠見込方向に連続した中空部を有し、下枠と閉鎖した障子との間に気密ラインが形成してあり、室内領域に中空部に水を導く水抜孔が設けてあり、中空部内は下枠の全長にわたって室内と等圧であり、排水部材は下枠の溝から室外に連通する排水路を有し、室外領域になる溝に入った雨水が排水部材の排水路から排水されることを特徴とするサッシ。
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