JP6444656B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、特に、サッシ下枠の強度に関する。
一般家庭において、室内から室外に逃げる熱の半分以上は窓から逃げるといわれる。ガラス自体の改良だけでなく、ガラスの複層化により、ガラスの断熱性能は大きく向上しつつある。このため、ガラスよりもむしろサッシ枠の方が熱を逃がしやすい。
樹脂のサッシ枠は、アルミニウムのサッシ枠よりもコストが高くなるものの、断熱性能や質感にすぐれるという長所がある。樹脂のサッシ枠は、特に、北海道などの寒冷地で好まれている。
特開2007−31992号公報
樹脂サッシは、下枠に金属製の芯材を入れることで強度を補強することも多い。ガラスの複層化により障子(ガラス窓)が重量化しつつあるため、下枠の更なる強化が求められている。また、下枠は雨水をスムーズに排出できなければならない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、排水性を考慮しつつ、サッシの下枠を強化するための技術を提供することにある。
本発明のある態様の建具は、内部に芯材を収容する筒状空間を有し、その下面において躯体に固定される下枠を有する枠体であって、内側レールにおいて走行可能となるように内障子を収め、外側レールにおいて走行可能となるように外障子を収める枠体と、筒状空間に挿入され、内側レールの下側から外側レールの下側の領域にかけて延在する上面を有する芯材と、を備える。
下枠には、筒状空間と底面レベルを揃えた少なくとも一つの他の筒状空間が下枠の短軸方向に沿って配列される。芯材は、内側レールの下方において縦方向に延びる内側壁と、外側レールの下方において縦方向に延びる外側壁と、内側壁と外側壁との間で縦方向に延びる中央壁とを更に有し、内側壁、外側壁、及び中央壁が芯材の上面にかかる負荷を支えており、下枠において躯体上に設けられる部分より外側の部分において、下枠の上面及び側壁に設けられた複数の排水用の孔又は切り欠きを有する。
この態様によると、内障子と外障子の荷重は、内側レールと外側レールを介して第1の筒状空間に集中しやすくなる。そして、この第1の筒状空間に挿入される芯材の上面は内側レールの下から外側レールの下までの範囲をカバーするだけの大きさがあるため、剛性の高い芯材により、内障子と外障子の荷重を効果的に受け止めやすくなる。「内側レールから外側レールに至る範囲をカバーする」とは、少なくとも、芯材の上面の一端が内側レール直下まで至り、上面の他端が外側レール直下まで至ることを意味する。
第1の筒状空間の上面には取水口が形成され、第1の筒状空間の室外側の側面には取水口から取り入れた水を室外に排水するための排水口が形成されてもよい。
このような態様によれば、第1の筒状空間は取水口から雨水などを積極的に取り込み、排水口から室外に排出することができるので、サッシ窓の排水性を高めやすくなる。
芯材は、内側レールの下方に位置する内側壁と、外側レールの下方に位置する外側壁と、内側壁と外側壁の間に位置する中央壁によって上面を支えてもよい。
内側レール(内障子)の荷重を内側壁で支え、外側レール(外障子)の荷重を外側壁で支え、更に、中央壁でも上面を支えることにより、芯材の上面にかかる荷重を3つの壁で受け止めやすくなる。なお、中央壁などの「壁」は、柱状の壁として形成されてもよい。
下枠においては、第1の筒状空間よりも室内側に第2の筒状空間が形成され、第2の筒状空間には、室外側の上辺と室内側の下辺を結ぶ対角面が形成されてもよい。
下枠の下部が躯体に固定された状態で下枠の上部に荷重がかかると、上部が室外側に引っ張られる変形力が発生する。室外側の上辺と室内側の下辺を結ぶ対角面により、このような変形力に対抗し、下枠の変形を抑制しやすくなる。
下枠における第1の筒状空間の下面には躯体に固定するための貫通孔が形成されないとしてもよい。
第1の筒状空間の下面に壁などの躯体に固定するための貫通孔を形成しないようにしているため、第1の筒状空間に入り込んだ水がそのような貫通孔から躯体にしみ出しにくくなる。
本発明の別の態様もまた、建具である。この建具は、内側レールにおいて走行可能となるように内障子を収め、外側レールにおいて走行可能となるように外障子を収める枠体を備える。枠体の長軸方向に延伸する筒状空間が形成される。筒状空間には、室外側の上辺と室内側の下辺を結ぶ対角面が形成される。
本発明によれば、排水性を考慮しつつ、サッシ下枠の強度を高めやすくなる。
障子の形成方法を説明するための模式図である。 サッシ窓の形成方法を説明するための模式図である。 サッシ窓の中央部における側断面図である。 サッシ窓の中央部における上断面図である。 図3における下枠の周辺拡大図である。 下枠が負荷によって変形する様子を説明するための模式図である。 内空間の模式図である。 下枠の3面図である。 下枠芯材の3面図である。
図1は、障子110の形成方法を説明するための模式図である。
障子110は、パネル102(ガラス)を樹脂製の框(かまち)101で囲ったものである。本実施形態におけるパネル102は、3層ガラスであり層間にはアルゴンガスやクリプトンガスなどの不活性ガスが封入されている。不活性ガスが輻射熱を遮断する効果によりパネル102の断熱性能を高めている。
框101の形成に際しては、まず、樹脂の押し出し成型品である框部材から2つの横框106a,106bと2つの縦框108a,108bを斜め45度にて切り出す。そして、横框106a,106b,縦框108a,108bの継ぎ目を溶かして接着することにより額縁形状の框101を作る。すなわち、横框106a,106b,縦框108a,108bの内部構造は同一であり、横框106と縦框108は長さだけが異なる。次に、框101(横框106a,106b,縦框108a,108b)にパネル102を嵌め、図示しない結合部材等によりパネル102を框101に固定する。こうして、障子110が形成される。
図2は、サッシ窓100の形成方法を説明するための模式図である。
サッシ窓100(建具)の枠体112も樹脂成型品である。框101と同様、樹脂の押し出し成型品である枠部材から左枠114、右枠118(合わせて、あるいは、特に特定しないときには「縦枠」ともよぶ)と上枠116、下枠120(合わせて、あるいは、特に特定しないときには「横枠」ともよぶ)を斜め45度にて切り出す。縦枠と横枠のそれぞれの継ぎ目を溶かして接着することにより額縁形状の枠体112が形成される。枠体112においても、左枠114、右枠118、上枠116、下枠120の内部構造は同一であり、縦枠と横枠は長さだけが異なる。
ここで、図1に関連して説明した障子110を枠体112に嵌める。具体的には、室外側の障子110(以下、「外障子124」とよぶ)と室内側の障子110(以下、「内障子126」とよぶ)を上枠116側に嵌めて、下枠120のレールに障子110の車輪を載せることにより、引き違い窓としてのサッシ窓100が形成される。
図3は、サッシ窓100の中央部における側断面図である。図4は、サッシ窓100の中央部における上断面図である。
サッシ窓100の本体は、室外側に半分だけ突き出した状態で壁128に固定される(半外付け窓)。サッシ窓100の枠体112は、ネジにより壁128に固定される。半外付け窓は、サッシ窓100の室内側にカーテンを設置する空間を確保できるので、室内をすっきりさせることができる。また、サッシ窓100を壁128に取り付ける作業が比較的容易になるというメリットもある。
外障子124と内障子126は、いずれも3層ガラスとして形成されるパネル102を框101で囲むことにより形成される。図3に示すように障子110(外障子124および内障子126)の横框106b(下側)には車輪130が取り付けられる。内障子126の車輪130は、下枠120の室内側に形成される内側レール132を走行する。外障子124の車輪130は、下枠120の室外側に形成される外側レール134を走行する。
なお、左枠114、上枠116、右枠118、下枠120は、同一の枠部材から形成されるため、下枠120だけでなく、左枠114、上枠116および右枠118にも内側レール132と外側レール134と同様の構造が形成されているが、レールとして機能するのは下枠120だけである。框101のうち、車輪130が取り付けられるのも横框106bだけである。
左枠114の下方においては、内側レール132の一部を覆うようにストッパー136が設置される(図4)。ストッパー136は、内障子126が左枠114に接触・衝突するのを抑止する。
縦框108には、y軸方向(縦方向)に沿って延伸する金属製のパネル芯材138が挿入される(図4)。パネル芯材138は、樹脂製の縦框108が熱などのストレスにより変形するのを抑止するための骨組みとして機能する。
図4に示すように、サッシ窓100の閉鎖時においては、外障子124は左枠114側に位置し、内障子126は右枠118側に位置する。なお、外障子124の外側には更に網戸140が設置されてもよい。
下枠120には、x軸方向(横方向)に沿って延伸する金属製の下枠芯材142が挿入される(図3)。下枠芯材142は、下枠120において内側レール132と外側レール134の間の最下層空間に挿入され、外障子124と内障子126の重量を支える骨組みとして機能する。
サッシ窓100の断熱性を特に高めたいのは窓を閉鎖したときである(図4に示す状態)。図4を参照すると、右枠118側においては、内障子126によってほぼ熱の流れを遮断できるが、左枠114には横経路Aとして示す熱の抜け道がある。すなわち、右枠118側から抜けようとする熱は断熱性能が高い内障子126を通り抜ける必要があるが、左枠114側から抜けようとする熱は、外障子124や内障子126を通り抜けなくても左枠114だけを通り抜ければよい。そこで、本実施形態においては、左枠114の延伸方向(y方向)に沿って延伸する縦枠カバー部材144(第1の断熱強化部材)を追加することにより、横経路Aにおける熱の通過を抑制し、左枠114の断熱性能を強化している。
同様に、図3を参照すると、下枠120にも下経路Bとして示される熱の抜け道が開いている。そこで、下枠120の延伸方向に沿って延伸する下枠カバー部材146(第2の断熱強化部材)を更に追加し、下経路Bにおける熱の通過を抑制し、下枠120の断熱性能も強化している。
縦枠カバー部材144は、左枠114の延伸方向の全域にわたって取り付けられることが好ましいが、少なくとも縦框108の長さと同程度以上の長さを有することが好ましい。同様に、下枠カバー部材146は、下枠120の延伸方向の全域にわたって取り付けられることが好ましいが、少なくとも横框106の長さと同程度以上の長さを有することが好ましい。
本実施形態においては、下枠120と左枠114に断熱強化部材を取り付け、上枠116と右枠118には取り付けていない。上述の理由により右枠118に断熱強化部材を取り付けたときの断熱効果が、左枠114(窓閉鎖時における内障子126の反対側の縦枠)に取り付けた場合に比べて低いためであるが、必要であれば右枠118にも取り付けてもよい。また、上枠116に断熱強化部材を取り付ける場合、障子110を枠体112に嵌め込むときの施工作業性が若干低下する可能性があるが、必要であれば上枠116にも断熱強化部材を取り付けてもよい。左枠114、上枠116、右枠118、下枠120のうち、左枠114に縦枠カバー部材144を取り付けたときの断熱効果が最も大きい。
図5は、図3における下枠120の周辺拡大図である。
図5は、下断熱強化部材146を取り付ける前の状態を示している。下枠120は、x方向を長軸方向、z方向を短軸方向とする筒状部材である(図2も参照)。下枠120は、短軸方向に沿って3つの筒状空間が配列されている。図5では、室外側に外空間148、中央部分の中央空間150(第1の筒状空間)、室内側に内空間152(第2の筒状空間)が形成されている。下枠120は、押し出し成形品であるため、いずれの空間も下枠120の長軸方向(x方向)に延伸する筒状空間となる。
内側レール132と外側レール134の間の中央領域154の下に、中央空間150が形成される。中央空間150は、図5に示すように、内側レール132と外側レール134の双方をその上部で支える空間であることが望ましく、少なくとも、短軸方向においてその上面190が中央領域154を包含する大きさを有する。ただし、排水のため、中央空間150の上面190の一部には取水口が設けられるがこれについては後述する。
外障子124および内障子126の荷重は、外側レール134および内側レール132を介して中央空間150に集中的しやすい構造となっている。本実施形態のように3層ガラスによりパネル102を形成する場合、中央空間150には大きな負荷がかかる。
そこで、本実施形態においては、中央空間150の支持力を補強するために金属製の下枠芯材142(芯材)を挿入している。下枠120の短軸方向(z方向)においては、下枠芯材142も内側レール132と外側レール134の双方をその上面192で支える構造となっている。少なくとも、短軸方向において、下枠芯材142の上面192は中央領域154を包含する大きさを有する。ただし、排水のため、中央空間150の上面の一部にも取水口が設けられるがこれについては後述する。
まとめると、外障子124および内障子126の荷重は、外側レール134および内側レール132を介して下枠120の中央空間150の上面190に集中し、このときの荷重を下枠芯材142の上面192全体で受け止めている。内側レール132および外側レール134それぞれの直下領域194,196のすべてを下枠芯材142の上面192でカバーすることが望ましいが、少なくとも直下領域194,196の一部、好ましくは直下領域194,196の50%以上をカバーできることが望ましい。
また、内側レール132の下方において縦方向に延びる内側壁158と、外側レール134の下方において縦方向に延びる外側壁156と、中央部において縦方向に延びる外側壁156の3枚の壁により下枠芯材142の上面192にかかる負荷を支える構造となっている。いいかえれば、内障子126の荷重は実質的には内側壁158によって支えられ、外障子124の重量は実質的には外側壁156により支えられ、更に、中央壁160により支持力が補強されている。外側壁156は、外側レール134の直下領域194の下にあり、内側壁158は直下領域196の下にあればよい。
もし、下枠芯材142が外障子124の下に外側壁156を有しなければ、外障子124の荷重の多くを中央空間150を形成する樹脂で受け止めることになるため、下枠120に大きな負荷がかかってしまう。内側壁158についても同様である。本実施形態においては、内側レール132と外側レール134の下にある大きな中央空間150に、ほぼ同サイズまたはそれ以上の大きさの下枠芯材142を挿入することで、外障子124や内障子126の荷重の多くを下枠芯材142に集中させやすくなっている。なお、下枠芯材142の上面192と下枠120の上面190はネジにより固定されてもよいが、これは必須要件ではない。
外障子124と内障子126の間の中央領域154に流れ込んだ雨水は、流水路Cに沿って室外に排出される。詳細は後述するが中央空間150の190と、下枠芯材142の上面192には取水口が形成される。また、下枠芯材142の外側壁156と中央空間150と外空間148の間の区画壁162には排水口が形成される。雨水は、中央空間150の中に入り込み、外側壁156と区画壁162の排水口を通過して、外空間148に流れ込み、更に、外空間148の外側壁164に形成される排水口(図示せず)を介して室外に排出される。一方、内空間152は、取水口も排水口ももたず、雨水が入り込まない設計になっている。
更に、中央空間150の下面166そのものではなく、下面166から突き出している突出面168において、下枠120と壁128がネジ固定されている。いいかえれば、下面166には、ネジなどの固定具を挿通させるための貫通孔は一切形成されてない。このため、中央空間150に侵入した水が下面166の貫通孔などから水漏れしてネジや壁を傷めることがない。より厳密には、下面166のうち、壁128の直上に位置する内側領域198には一切貫通孔を形成しないが、壁128の直上に該当しない外側領域200に排水口などを設けることまで制限する趣旨ではない。もちろん、外空間148の下面に排水口などを設けることはかまわない。
以上のような構造により、中央空間150の排水性を確保しつつ水漏れを防止し、下枠芯材142により中央空間150の支持力を強化している。なお、下断熱強化部材146を取り付ける場合には、下断熱強化部材146の上面に取水口を形成すればよい。
図6は、下枠120が荷重によって変形する様子を説明するための模式図である。図7は、内空間152の模式図である。
上述のように、外障子124および内障子126の重量は中央空間150に集中しやすい。一方、中央空間150の下面166は壁128に固定されている。このため、下枠120の上面190には縦方向(y軸負方向)の力に加えて横方向(z軸負方向:室外に向かう方向)にも力がかかる。この結果、図6に示すように下枠120の側面を平行四辺形とするような変形力が生じる。
下枠芯材142は、このような変形を抑止する上でも有効であるが、下枠芯材142だけに頼らずとも下枠120の構造的工夫によってもこのような変形力を抑制することができる。具体的には、図7に示すように、内空間152の外上辺172(室外側の上辺)と内下辺174(室内側の下辺)を結ぶ対角面170を内空間152に形成している。下枠120の上面190が負荷をうけると、外上辺172が室外側に引っ張られるが、対角面170の張力がこのような変形を引き戻すように作用する。
図8は、下枠120の3面図である。
図2に関連して説明したように、下枠120は押し出し成形品である枠部材を45度でカットすることにより形成される。外側レール134と内側レール132の間の中央領域154には、取水口176a,176bが開口している。中央領域154に流れ込んだ雨水は、取水口176から中央空間150に流れ込む。外側レール134にも、取水口178a〜178cが開口しているため、外側レール134に流れ込んだ雨水も中央空間150に流れ込む。
外空間148と中央空間150を仕切る区画壁162には、排水口182が形成される。中央空間150に流れ込んだ水は、排水口182を介して外空間148に流れ込む。また、外空間148の上にも取水口180a〜180cが開口している。外空間148の外側壁164には排水口184a〜184cが開口している。取水口180と排水口182から外空間148に流れ込んだ水は、排水口184a〜184cにより室外に排出される。
図9は、下枠芯材142の3面図である。
下枠芯材142は、下枠120の成形後、左枠114や右枠118と溶着する前に中央空間150に挿入される。下枠芯材142の上面には取水口186a,186bが形成され、外側壁156には排水口188a〜188c(切り欠き)が形成される。下枠120の取水口176から入った水は、下枠芯材142の取水口18を通り、更に、外側壁156の排水口188と下枠120の排水口184を経由して、外空間148に流れる。取水口186の大きさと数は、排水性と強度のバランスを考慮して決めればよい。
以上、実施形態に基づいてサッシ窓100、特に、下枠120と下枠芯材142の構造を中心として説明した。
本実施形態においては、下枠120において、外側レール134と内側レール132の双方を支えるだけの大きさを有する下枠芯材142の上面192により、外障子124と内障子126の荷重を一手に受け止める。外側レール134および内側レール132の下に外側壁156と内側壁158を形成し、更に、上面の中央を中央壁160で支えることで、上面192にかかる荷重を3つの縦壁で支えている。また、中央空間150の下面166には貫通孔を形成せず、中央領域154に流れ込んだ水がすべて区画壁162を経由して室外に流れ出すような構造となっているため、水漏れを防ぎ、強度と排水性を両立させることができる。
更に、内空間152に形成される対角面170は、下枠120が荷重によって平行四辺形に変形しようとする力に対抗することができる。このように、下枠芯材142が本来有する剛性だけに頼るのではなく、下枠120の構造上の工夫によっても下枠120の構造を安定させることができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
100 サッシ窓、 101 框、 102 パネル、 110 障子、 112 枠体、 120 下枠、 124 外障子、 126 内障子、 128 壁、 132 内側レール、 134 外側レール、 142 下枠芯材、 148 外空間、 150 中央空間、 152 内空間、 154 中央領域、 156 外側壁、 158 内側壁、 160 中央壁、 162 区画壁、 164 外側壁、 166 下面、 170 対角面、 172 外上辺、 174 内下辺、 176,178,180,186 取水口、 182,184,188 排水口。

Claims (4)

  1. 内部に芯材を収容する筒状空間を有し、その下面において躯体に固定される下枠を有する枠体であって、内側レールにおいて走行可能となるように内障子を収め、外側レールにおいて走行可能となるように外障子を収める枠体と、
    前記筒状空間に挿入され、前記内側レールの下側から前記外側レールの下側の領域にかけて延在する上面を有する芯材と、を備え、
    前記下枠には、前記筒状空間と底面レベルを揃えた少なくとも一つの他の筒状空間が前記下枠の短軸方向に沿って配列されており、
    前記芯材は、前記内側レールの下方において縦方向に延びる内側壁と、前記外側レールの下方において縦方向に延びる外側壁と、前記内側壁と前記外側壁との間で縦方向に延びる中央壁とを更に有し、前記内側壁、前記外側壁、及び前記中央壁が前記芯材の前記上面にかかる負荷を支えており、
    前記下枠において躯体上に設けられる部分より外側の部分において、前記下枠の上面及び側壁に設けられた複数の排水用の孔又は切り欠きを有することを特徴とする建具。
  2. 前記複数の排水用の孔又は切り欠きは、
    雨水を前記筒状空間に取り込む取水口と、
    前記取水口から取り込んだ雨水を室外へ排水する排水口とを含む請求項に記載の建具。
  3. 前記下枠は、前記芯材を収容する前記筒状空間よりも更に室内よりにもう一つの筒状空間を有し、
    前記室内よりのもう一つの筒状空間には、室外よりの上辺と室内よりの下辺を結ぶ対角面が形成された請求項1または2のいずれか一つに記載の建具。
  4. 前記下枠は、その下面から突出する突出面を有し、前記突出面において前記躯体に前記下枠が固定される請求項1からのいずれか一つに記載の建具。
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