JP4549785B2 - 中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 - Google Patents

中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法。 Download PDF

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本発明は、中間転写層の形成方法に関し、さらに詳しくは、任意の画像の形成と光散乱性及び/又は光回折性の光学機能を有する表面性を同時に付与するための中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法に関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。
また、「LCD」は「液晶ディスプレイ」、「PDP」は「プラズマディスプレイパネル」、及び「EL」は「エレクトロルミネッセンス」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
なお、「電離放射線硬化性樹脂」は「未硬化物」で、「電離放射線硬化樹脂」は「硬化物」とし、「(メタ)アクリロイル」は「アクリロイル及びメタクリロイル」を表し、同様に「(メタ)アクリレート」は「アクリレート及びメタクリレート」を表し、他も同様とする。
(背景技術)近年、TV、機械類のメーターパネル、電照表示盤及び電照広告板などには、CRT、LCD、PDP、ELなどの表示装置が用いられている。該表示装置の周辺や1部分には説明文や内容などの印刷がされているが、直接印刷することは、精密機器である表示装置に異常を発生させたりする危険が大きい。説明文や内容などの印刷物は、その印刷内容が個々の商品で異なるので、小ロットであり、通常の印刷技術では1つ1つ個々に印刷するので、高コストで納期が長いという難点がある。また、上記のような表示装置では背後から光を受けるので、その光にムラがあると印刷されている説明文や内容などが読みにくい。
このような印刷物としては、光源光を適度に散乱させて、高輝度の光源部分が目立たず、輝度ムラが低減されて出来るだけ均一な面光を背後から照明させることで、目に優しくかつ判読しやすく、また、外光が反射すると不要な景色が写り込み判読しにくいので、表面の反射が防止され、さらにまた、印刷が低コストで、個々に異なる内容を印字しやすさが求められている。
(先行技術)従来、個々に異なる内容の印刷物としては、基材へ中間転写層が設けている中間転写記録媒体を用いて、前記中間転写層へ昇華転写インクリボンの染料を一旦中間転写(印画)し、該印画像が形成された中間転写層を、表示装置などの被転写体へ、再転写し移行させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、低コストで、個々に異なる内容は印字できるが、被転写体へ転写し移行された中間転写層の表面は平滑であり、外光が反射し印画が判読しにくく、また、背後から光を受けると、その光の明暗などのムラの影響を受けて、判読しにくいという欠点がある。
また、微細な凹凸からなるホログラムを同時に転写するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、微細な凹凸(ホログラム)は中間転写記録媒体の状態で形成されており、中間転写層を被転写体へ再転写後に、微細な凹凸を賦型したものではない。
さらに、紫外線硬化性樹脂からなる中間転写層を被転写体へ再転写後に、紫外線硬化させるものが知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、耐熱性の向上によるブロッキング防止、耐擦傷性や耐薬品性の向上による画像の保護であり、被転写体へ再転写後に、微細な凹凸を賦型することについては記載も示唆もされていない。
特開昭62−238791号公報 特開2000−15939号公報 特開2003−191653号公報
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、基材の一方の面に、少なくとも電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)からなり、かつ剥離可能な中間転写層が設けてなる中間転写記録媒体を用いて、前記中間転写層へ任意の画像を印画し、該中間転写層を被転写体上へ転写移行させた後に、該被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させて、電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)とすることで、低コストで、個々に異なる内容が印画(印字)でき、かつ被転写体へ転写し移行された中間転写層の表面に微細な凹凸を形成して、外光を散乱させ、背後から光のムラを減らし、しかもマット感のある高意匠性の印刷(印画)物(即ち、被転写体上の中間転写層)を得ることができ、さらに、中間転写層を転写後に電離放射線で硬化させるので、被転写体との密着がよく耐久性に優れ、凹凸の賦型後に転写などの加熱加圧する工程を無くせるので、凹凸が変形する危険が少なく凹凸精度が維持できるので、光学的機能が低下せず、しかも、喩え、高温などの厳しい環境に曝されても、機能が低下しにくい中間転写記録媒体、中間転写層形成物及び中間転写層の形成方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる中間転写層の形成方法は、基材と、該基材の一方の面に、少なくとも、未硬化の電離放射線硬化樹脂組成物からなり、かつ剥離可能な中間転写層設けてなる中間転写記録媒体を用いて、前記中間転写層へ任意の熱転写による画像を印画し、該中間転写層を被転写体上へ転写移行させた後に、該被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる被転写体上への中間転写層の形成方法において、前記電離放射線硬化樹脂組成物は、必須成分として、(A)下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とするアクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、(C)の金属アルコキシドの重縮合物が、金属アルコキシドモノマーが2〜20単位重合した重縮合物、金属アルコキシドモノマーが3〜12単位重合した重縮合物、ケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、アルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、又はケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合物とアルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合物の混合物であり、(B)のウレタンアクリレートが、光重合性官能基を分子中に3個以上有するウレタンアクリレートであり、(A)のアクリル樹脂が、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂、又はポリスチレン換算分子量が5000〜600000であるように、したものである。
Figure 0004549785
(ここで、6個のR1は夫々互いに独立して水素原子またはメチル基を表わし、R2は炭素数が1〜20個の炭化水素基を表わす。l、m、n、o及びpの合計を100とした場合に、lは20〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。XおよびYは直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表わし、Zはウレタン変性アクリル樹脂を改質するための基を表し、好ましくは嵩高い環状構造の基を表わす。)
請求項2の発明に係わる被転写体上への中間転写層の形成方法は、請求項1において、上記電離放射線が紫外線であるように、したものである。
請求項3の発明に係わる被転写体上への中間転写層の形成方法は、請求項1〜2のいずれかにおいて、上記微細な凹凸が光散乱性及び/又は光回折性の光学的機能を有するように、したものである。
請求項1の本発明によれば、任意の画像が印画された中間転写層を被転写体上へ転写移行させた後に、該被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させすることで、低コストで、表面に微細な凹凸が形成されかつ個々に異なる内容の印画(印字)画像を有し、被転写体との密着がよく耐久性に優れ、凹凸の賦型後に転写などの加熱加圧する工程を無くせるので、凹凸が変形する危険が少なく凹凸精度が維持できるので、光学的機能が低下せず、しかも、喩え、高温などの厳しい環境に曝されても、機能が低下しにくい中間転写層の形成方法が提供される。
請求項2の本発明によれば、工程的に安定し、低コストで硬化させることができる中間転写層の形成方法が提供される。
請求項3の本発明によれば、中間転写層の表面に形成した微細な凹凸が、マット感や反射防止などの光散乱性、及び/又はホログラムや回折格子などの光回折性などの光学的機能を付与できる中間転写層の形成方法が提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の中間転写層の形成方法の工程を説明する断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
(物の発明)図2(A)は本発明の中間転写記録媒体1で、基材11と、該基材の一方の面に、剥離可能な中間転写層15からなり、該中間転写層15は電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)からなる。なお、該中間転写層15は未硬化物でも、半硬化物でもよく、要は転写後に凹凸を賦型できればよい。該電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)は電離放射線で硬化すると耐久性に優れる電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)となる。
本発明の中間転写記録媒体1の中間転写層15は電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)からなり、印画時には画像の受容層となり、転写時には接着層を設けなくても被転写体へ密着することができ、かつ、転写後はその表面へ微細な凹凸を賦型することができる。即ち、画像の受容層、転写時の接着層、かつ微細な凹凸の形成層、という3つの機能を兼務することができる。
図2(B)は本発明の他の実施例を示す中間転写記録媒体1で、基材11と中間転写層15の間に剥離層13を設けてもよく、該剥離層13を設けると、転写時の剥離がより安定する。
また、中間転写層15の面に受容層19を設けてもよく、中間転写層15へ昇華転写法などで印画する際に、画像の印画状態が悪い場合、受容層19を設ければ、中間転写記録媒体に印字することができ、さらに、受容層19を接着性を有する樹脂を用いれば、接着層を兼ねることもできる。
さらにまた、中間転写層15又は受容層19の面に接着層を設けてもよく、中間転写層15への印画面積が大きい場合、中間転写層15の被転写体101への密着性が阻害されるが、接着層を設ければ、被転写体へより密着し強固に接着させることができる。
さらに、基材11の中間転写層15と反対面へ耐熱背面層9を設けてもよく、転写時の熱による基材11への粘着を防止できるので、中間転写記録媒体の切れやジャムリがなく、転写効率を向上させることができる。
(方法の発明)図1は本発明の中間転写層の形成方法の工程であり、図1(A)は、基材の一方の面に、電離放射線硬化樹脂組成物の未硬化物からなる中間転写層を剥離可能に設けた中間転写記録媒体を準備する工程、図1(B)は、中間転写記録媒体の中間転写層へ任意の画像を印画する工程、図1(C)は、任意の画像が印画された中間転写層を被転写体上へ転写移行させる工程、図1(D)は、被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる工程である。
本発明の中間転写層の形成方法には、本発明の請求項1〜4の中間転写記録媒体を好ましく用いることができる。
このようにすることで、個々に異なる内容を、低コストで、印画(印字)でき、該印画は、被転写体へ転写し移行された中間転写層の表面に微細な凹凸が形成される。該微細な凹凸は光拡散性及び/又は光回折性の光学的機能を有するので、光源部分と光源間の輝度ムラが見え難く、光が散乱及び/又は回折してより均一な面光が得られるので、印画の内容が判読し易い。さらに、外光を反射防止させることもでき、印画が判読し易く、マット感などの高意匠性も得られる。
さらにまた、中間転写層の転写は未硬化状態で行われ、その後に電離放射線で硬化されるので、被転写体との密着がよく耐久性に優れる。通常、凹凸は賦型後に転写などで被転写体へ転写移行されるので、凹凸が変形する危険があるが、本発明では転写後に凹凸を賦型するので、加熱加圧する転写工程で凹凸が変形する危険がなく、凹凸の精度がよく、かつその凹凸精度が維持できる。
このために、光拡散性及び/又は光回折性などの光学的機能に優れる。さらに、喩え、高温などの厳しい環境に曝されても、凹凸精度が維持できるので、光学的機能が低下しにくい。
(材料)まず、中間転写記録媒体1に用いる材料及びその形成方法について説明する。
(基材)基材11としては、サーマルヘッドの熱に耐える耐熱性、機械的強度、製造に耐える機械的強度、耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレート‐イソフタレート共重合体、テレフタル酸‐シクロヘキサンジメタノール‐エチレングリコール共重合体などのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリメチル(メタ)アクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレ−ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、などがある。
該基材は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイでを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。また、該基材は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。該基材の厚さは、通常、2.5〜50μm程度が適用できるが、2.5〜38μmが好適で、12〜38μmが最適である。これを超える厚さでは中間転写層を被転写体上へ転写移行させる工程で、サーマルヘッドまたはヒートロールの熱の伝達が悪く加熱不足となって、熱転写時に印画不良や密着不良となり、これ以下では中間転写層に画像を形成するとき、強度が不足しシワが発生しやすく、特に多色又はカラー印画の際に顕著である。該基材は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用する。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルムが、耐熱性、機械的強度がよいため好適に使用され、ポリエチレンテレフタレートが最適である。
該基材は、塗布に先立って塗布面へ、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
(剥離層)剥離層13はなくともよいが、転写時の剥離強度及び剥離の安定化のために、基材11と中間転写層15の間に設けてもよい。剥離層13の1部が被転写体へ移行する場合もあるが、実質的に機能に影響はないので、本発明の範囲内である。
剥離層13の材料としては、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などが適用できる。例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン、エポキシ樹脂、繊維素系樹脂などである。離型剤を含んだ樹脂は、例えば、弗素系樹脂、シリコーン、又は各種のワックスなどの離型剤を、添加または共重合させたアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、繊維素系樹脂などである。電離放射線で架橋する硬化性樹脂は、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)などの電離放射線で重合(硬化)する官能基を有するモノマー・オリゴマーなどを含有させた樹脂である。
(剥離層の形成)剥離層13の形成は、該樹脂を溶媒へ分散または溶解して、ロールート、リバースロールコート、グラビアコート、リバースグラビアコート、バーコート、ロッドコ−ト、キスコート、ナイフコート、ダイコート、コンマコート、フローコート、スプレーコートなど公知のコーティング方法で塗布し乾燥して、溶剤を除去して形成させる。要すれば、温度30℃〜120℃で加熱乾燥、あるいはエージング、または電離放射線を照射して架橋させる。
剥離層13の厚さは、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは0.5μm〜3.0μm程度である。該厚さは薄ければ薄い程良いが、0.1μm以上であればより良い成膜が得られて剥離力が安定する。
(中間転写層)中間転写層15としては、電離放射線硬化性樹脂、例えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等の電離放射線硬化性樹脂を硬化させたものが適用できる。好ましくは、紫外線などの光硬化性のウレタン変性アクリレート樹脂である。
該ウレタン変性アクリレート樹脂としては、未硬化物がタックフリーで、微細な凹凸の賦型性がよく、さらに硬化後は硬度が高く、耐熱性や耐薬品性に優れ耐久性がよい点で、次の2種がより好ましい。
第1の電離放射線硬化性樹脂組成物は、後述する一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)である。
第2の電離放射線硬化性樹脂組成物は、必須成分として、(A)アクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)である。
(第1の電離放射線硬化性樹脂組成物)中間転写層15として用いる第1の電離放射線硬化性樹脂組成物は、前述の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)である。
一般式(a)で、6個のR1は夫々互いに独立して水素原子またはメチル基を表わし、R2は炭素数が1〜20個の炭化水素基を表わす。l、m、n、o及びpの合計を100とした場合に、lは20〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。XおよびYは直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表わし、Zはウレタン変性アクリル樹脂を改質するための基を表し、好ましくは嵩高い環状構造の基を表わす。
一般式(a)で表わされるウレタン変性アクリル系樹脂は、例えば、好ましい1例として、メタクリル酸メチル20〜90モルとメタクリル酸0〜50モルと2−ヒドロキシエチルメタクリレート10〜80モル、Zとしてイソボルニルメタクリレート0〜80モルとを共重合して得られるアクリル共重合体であって、該共重合体中に存在している水酸基にメタクリロイルオキシエチルイソシアネート(2−イソシアネートエチルメタクリレート)を反応させて得られる樹脂である。
従って、上記メタクリロイルオキシエチルイソシアネートが共重合体中に存在している全ての水酸基に反応している必要はなく、共重合体中の2−ヒドロキシエチルメタクリレート単位の水酸基の少なくとも10モル%以上、好ましくは50モル%以上がメタクリロイルオキシエチルイソシアネートと反応していればよい。上記の2−ヒドロキシエチルメタクリレートに代えて又は併用して、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート等の水酸基を有するモノマーも使用することができる。
以上の如く、水酸基含有アクリル系樹脂中に存在している水酸基を利用して、分子中に多数のメタクリロイル基を導入したウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする樹脂組成物によって、例えば、回析格子等を形成する場合には、硬化手段として紫外線や電子線等の電離放射線が使用でき、しかも高架橋密度でありながら柔軟性および耐熱性等に優れた回析格子等を形成することができる。
一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂は、前記共重合体を溶解可能な溶剤、例えば、トルエン、ケトン、セロソルブアセテート、ジメチルスルフォキサイド等の溶媒に溶解させ、この溶液を撹拌しながら、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを滴下及び反応させることにより、イソシアネート基がアクリル系樹脂の水酸基と反応してウレタン結合を生じ、該ウレタン結合を介して樹脂中にメタクリロイル基を導入することができる。この際使用するメタクリロイルオキシエチルイソシアネートの使用量は、アクリル系樹脂の水酸基とイソシアネート基との比率で水酸基1モル当たりイソシアネート基0.1〜5モル、好ましくは0.5〜3モルの範囲になる量である。なお、上記樹脂中の水酸基よりも当量以上のメタクリロイルオキシエチルイソシアネートを使用する場合には、該メタクリロイルオキシエチルイソシアネートは樹脂中のカルボキシル基とも反応して−CONH−CH2CH2−の連結を生じることもあり得る。
一般式(a)におけるZは、上記のウレタン変性アクリル系樹脂を改質するために導入することができ、例えばフェニル基、ナフチル基等の芳香族環或いはピリジン等の複素芳香族環を有するモノマー、(メタ)アクリロイル変性シリコーンオイル(樹脂)、ビニル変性シリコーンオイル(樹脂)等の重合性二重結合基を有するシリコーンオイル(樹脂)、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の長鎖アルキル基を有するモノマー、γ‐(メタ)アルコキシプロピルトリメトキシシラン等の珪素含有基を有するモノマー、2‐(パーフルオロ‐7‐メチルオクチル)エチルアクリレート、ヘプタデカフロロデシル(メタ)アクリレート等のフッ素系含有基を有するモノマー等の離型性を付与するモノマー、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、EO変性ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート等の嵩高い構造を有するモノマー、アクリロイルモルフォリン、ビニルピロリドン或いはビニルカプロラクトン等の環状親水性基を有するモノマー等いずれも用いることができ、上記のうちから選ばれた1種又は2種以上を導入することができる。
以上の例は、前記一般式(a)において、全てのR1及びR2がメチル基であり、X及びYがエチレン基である場合であるが、本発明は、これらに限定されず、6個のR1は夫々独立して水素原子又はメチル基であってもよく、更にR2の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−又はiso−プロピル基、n−、iso−又はtert−ブチル基、置換又は未置換のフェニル基、置換又は未置換のベンジル基等が挙げられ、X及びYの具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ジエチレン基、ジプロピレン基等が挙げられる。このようにして得られる本発明で使用するウレタン変性アクリル系樹脂の全体の分子量としては、GPCで測定した標準ポリスチレン換算の平均分子量が1万〜20万、更に2〜4万であることがより好ましい。
更に、硬化後の電離放射線硬化樹脂層の柔軟性、粘度を調整するために、本発明の電離放射線硬化性樹脂には、通常の熱可塑性樹脂や、アクリル系およびその他の単官能または多官能のモノマー、オリゴマー等を包含させることができる。例えば、単官能ではテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイルオキシエチルサクシネート、(メタ)アクリロイルオキシエチルフタレート等のモノ(メタ)アクリレート、2官能以上では、骨格構造で分類するとエエポキシ変性ポリオール(メタ)アクリレート、ラクトン変性ポリオール(メタ)アクリレート等のポリオール(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、その他ポリブタジエン系、イソシアヌール酸系、ヒダントイン系、メラミン系、リン酸系、イミド系、フォスファゼン系等の骨格を有するポリ(メタ)アクリレートであり、紫外線、電子線硬化性である様々なモノマー、オリゴマー、ポリマーが利用できる。
官能基数は、特に限定されるものではないが、官能基数が3より小さいと耐熱性が低下する傾向があり、1部に傷が入ったり、凹凸レリーフ(凹凸)面が白濁する、また、20以上では柔軟性が低下する傾向があるため、特に3〜20官能のものが好ましい。
上記モノマー或いはオリゴマーは、複数を組み合わせて用いてもよい。その使用量は、上記ウレタン変性アクリル系樹脂100質量部当たり、5〜90質量部の範囲、好ましくは10〜70質量部の割合で使用する。モノマー或いはオリゴマーの使用量が上記範囲未満では、得られる電離放射線硬化樹脂層の強度、耐熱性、耐擦傷性、耐水性、耐薬品性、基材11に対する密着性が十分とはいえず、一方、モノマー或いはオリゴマーの使用量が上記範囲を超えると表面のタックが高くなり、ブロッキングを引き起こしたり、レリーフホログラムや回折格子等の凹凸レリーフ複製時に版(プレススタンパー)に材料の一部が残って(当業者が版取られと呼ぶ現象)、反復した凹凸レリーフ複製性(エンボス性)が低下する等の点で好ましくない。
(離型剤)さらに、電離放射線硬化性樹脂組成物(中間転写層15)へ微細な凹凸(レリーフ)を形成(複製)する際には、中間転写層15面の表面に凹凸レリーフが形成されているスタンパ(金属版、又は樹脂版)を圧着して、該凹凸レリーフを中間転写層15へ形成(複製)する。この時に、スタンパが中間転写層15から容易に引き剥がせるように、予め中間転写層15へ離型剤を含有させてもよい。該離型剤としては、公知の離型剤が適用でき、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス、弗素系、リン酸エステル系の界面活性剤、シリコーン等であり、特に好ましくは、離型剤は変性シリコーンである。具体的には、変性シリコーンオイル側鎖型、変性シリコーンオイル両末端型、変性シリコーンオイル片末端型、変性シリコーンオイル側鎖両末端型、トリメチルシロキシケイ酸を含有するメチルポリシロキサン(シリコーンレジンと称されている)、シリコーングラフトアクリル樹脂、及びメチルフェニルシリコーンオイル等がある。
変性シリコーンオイルには、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルがある。反応性シリコーンオイルとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル基変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性、異種官能基変性等がある。非反応性シリコーンオイルとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、高級脂肪酸変性、フッ素変性等がある。
上記シリコーンオイルの中でも、反応性シリコーンオイルは、電離放射線で硬化時に樹脂と反応し結合して一体化する。従って、後にレリーフ凹凸が形成された中間転写層15の表面にブリードアウトし(滲み出)ない。この特徴的な性能は、中間転写層15と、その凹凸レリーフ表面にさらに層を設ける場合には該層との密着性を著しく向上できる。上記離型剤の使用量は、電離放射線硬化性樹脂100質量部当たり約0.1〜50質量部の範囲、好ましくは約0.5〜10質量部の範囲で使用する。離型剤の使用量が上記範囲未満では、プレススタンパーと電離放射線硬化樹脂層との剥離が不十分であり、プレススタンパーの汚染を防止することが困難である。一方、離型剤の使用量が上記範囲を超えると、組成物の塗工時にはじきが発生して塗膜面の面が荒れたり、基材又は他の層との密着性が悪くなったり、転写時に中間転写層15皮膜が破壊(膜強度が弱くなりすぎる)を引き起こすので好ましくない。
さらにまた、硬化後の電離放射線硬化樹脂層(硬化後の中間転写層15)の、耐熱性、膜強度、及び他の層との密着性を向上させるために、電離放射線硬化性樹脂組成物には、予め有機金属カップリング剤を含有させてもよい。該有機金属カップリング剤としては、公知のシランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコニウムカップリング剤、アルミニウムカップリング剤がある。このような有機金属カップリング剤は、電離放射線硬化性樹脂100質量部あたり、0.1〜10質量部の範囲で使用することが好ましい。
(光重合開始剤)電離放射線硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、使用する光源の波長に対して活性を有する光重合開始剤が配合される。光重合開始剤は、バインダーやモノマーの反応形式の違い(例えばラジカル重合やカチオン重合など)に応じて適切な活性種を発生させるものを用いる。
光ラジカル重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α−メチルベンゾイン、α−フェニルベンゾイン等のベンゾイン系化合物;アントラキノン、メチルアントラキノン等のアントラキノン系化合物;ベンジルジアセチルアセトフェノン、ベンゾフェノン等のフェニルケトン系化合物;ジフェニルジスルフィド、テトラメチルチウラムスルフィド等のスルフィド系化合物;α−クロルメチルナフタレン、;アントラセン;及びヘキサクロロブタジエン、ペンタクロロブタジエン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
光カチオン開始剤としては、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ホスホニウム塩、混合配位子金属塩等が挙げられる。
光アニオン重合開始剤としては、例えば、1,10‐ジアミノデカンや4,4’‐トリメチレンジピペリジン、カルバメート類及びその誘導体、コバルト‐アミン錯体類、アミノオキシイミノ類、アンモニウムボレート類等を例示することができる。
上記光重合開始剤は、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量に対して0.5〜10重量%の割合で配合するのが好ましい。光重合開始剤は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(重合禁止剤)本発明の電離放射線硬化性樹脂組成物には、貯蔵安定性を向上させるために、重合禁止剤を配合してもよい。重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、カテコール、ハイドロキノンモノメチルエーテル等のフェノール類;ベンゾキノン、ジフェニルベンゾキノン等のキノン類;フェノチアジン類;銅類等を用いることができる。重合禁止剤は、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量に対して0.1〜10重量%の割合で配合するのが好ましい。
(稀釈剤)本発明の電離放射線硬化性樹脂組成物には、組成物の粘度を低下させたり、柔軟性を付与したり、架橋密度を高めるために単官能または多官能のモノマー又はオリゴマーを配合してもよい。
モノマー又はオリゴマーは、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量中に5〜50重量%の割合で配合するのが好ましい。モノマー或いはオリゴマーの割合が上記範囲未満では、得られる硬化樹脂層の強度、耐熱性、耐擦傷性、耐水性、耐薬品性、基材に対する密着性が十分とはいえず、一方、モノマー或いはオリゴマーの使用量が上記範囲を超えると表面のタックが高くなり、ブロッキングを引き起こしたり、ホログラム等の複製時に版(プレススタンパー)に材料が一部残る(版取られ)ことにより反復エンボス性が低下する等の点で好ましくない。
(稀釈溶剤)電離放射線性樹脂組成物は、通常、希釈溶剤(主溶剤)を用いて塗布液の状態に調製し、微細凹凸パターンの形成に用いる。上記したような各材料を、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、イソプロパノール等、またはそれらの混合溶剤に溶解、分散することにより、第1の電離放射線硬化性樹脂組成物としての塗布液を調製することができる。塗布液は、通常、固形分濃度が10〜50重量%程度となるように調節される。
(助剤)電離放射線硬化性樹脂組成物には、上記の各成分に加えて、更に、必要に応じて、促進剤、粘度調節剤、界面活性剤、消泡剤等の各種助剤を配合してもよい。また、スチレン・ブタジエンラバー等の高分子体を配合することも可能である。
詳しくは、本出願人による、特開2004−98455号公報などで開示している。
(第2の電離放射線硬化性樹脂組成物)中間転写層15として用いる第2の電離放射線硬化性樹脂組成物は、光学的機能を有する微細な凹凸レリーフを形成するために用いられる材料であって、必須成分として、(A)アクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有することを特徴としている。
(アクリル樹脂(A))第2の電離放射線硬化性樹脂組成物に使用するアクリル樹脂(A)は、硬化前において室温で高粘度または固体状の熱成形性を有する塗膜を形成できる成膜性、スタンパーを剥離した後でも型崩れしにくい形状維持性、及び基材フィルム上に電離放射線硬化性樹脂層を形成した中間積層体をロール状に巻きとって一時的に貯蔵することのできる耐ブロッキング性を付与するために使用される。
アクリル樹脂(A)は、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂であればよく、具体的には、一般的な(メタ)アクリレートモノマーを重合させて得られるポリマー、或いは、(メタ)アクリレートモノマーとビニルモノマーまたはアリルモノマー等の(メタ)アクリレートモノマーと共重合することのできるモノマーとを重合させて得られるポリマーであれば、いずれも使用できる。また、ポリスチレン換算分子量が5000〜600000であることが好ましい。
光重合性官能基を有する樹脂の中から、基材フィルム等の支持体上に塗布した時に、微細凹凸パターンを賦形するのに充分な厚さの皮膜とすることができる成膜性及びスタンパーを押圧して微細凹凸パターンを賦形することができる柔軟性、クリープ性を有すると共に、電離放射線硬化後において光学物品の用途に応じて、透明性、強度、耐擦傷性、耐熱性、耐水性、耐薬品性、基材に対する密着性、可とう性等の一般的性質を満足する微細凹凸パターンの表面構造を形成し得るものを適宜選択し、バインダー樹脂として用いる。
また、上記アクリル樹脂が分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有する場合には、硬化後の強度、硬度、耐熱性、耐擦傷性、耐水性、耐薬品性等の諸物性に優れた樹脂組成物となるので好ましい。
光重合性官能基は、可視光又は紫外線や電子線等の電離放射線を含む不可視光により重合反応し、バインダー樹脂の分子間に架橋結合を形成し得る官能基であり、光照射により直接活性化して光重合反応する狭義の光重合性官能基であってもよいし、光重合性官能基と光重合開始剤を共存させて光照射した時に光重合開始剤から発生した活性種の作用により重合反応が開始、促進される広義の光重合性官能基であってもよい。光重合性官能基としては、例えば、エチレン性二重結合のような光ラジカル重合反応性を有するものや、エポキシ基等の環状エーテル基のような光カチオン重合及び光アニオン重合反応性の有するものを例示することができ、その中でもエチレン性二重結合が好ましい。エチレン性二重結合は、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のいずれでもよく、中でも(メタ)アクリロイル基が好ましい。充分な架橋性を得るためには、バインダー樹脂は一分子中に少なくとも2つの光重合性官能基を有することが好ましい。
アクリル樹脂に重合性官能基を導入するには、重合性官能基を主鎖部分に有するモノマーを共重合させてもよいし、主鎖部分を共重合により形成した後で変性反応により重合性官能基を側鎖部分に導入しても良い。側鎖に導入する場合には、ウレタン結合、エポキシ結合、エステル結合などのいずれの結合を重合性官能基として導入してもよいが、樹脂に可とう性を付与するためにはウレタン変性させるのが好ましい。
アクリル樹脂(A)の中では、前述の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル樹脂が好ましい。
(ウレタンアクリレート(B))第2の電離放射線硬化性樹脂組成物において、ウレタンアクリレート(B)を含有することで、微細凹凸パターンのスタンパーを押圧し、凹凸パターンを形成する際の柔軟性、賦型再現性に優れる。
ウレタンアクリレートは、分子中にウレタン結合と、光重合性を有する(メタ)アクリロイル基を有するものであれば、いずれも使用できる。ウレタンアクリレートの中では、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、2個以上の水酸基を有する化合物と、1個以上の水酸基及び1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるウレタンアクリレート、又は、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物と、2個以上の水酸基及び1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物を反応させて得られるウレタンアクリレートが好ましい。
また、下記の一般式(b)乃至一般式(h)で表されるイソシアネート化合物を使用することもできる。
Figure 0004549785
ウレタンアクリレートの合成に用いる2個以上の水酸基を有する化合物としては、例えば、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールエタン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ジグリセロール、グリセリン、その他、数々のポリシロキサンポリオール、ポリ(オキシアルキレン)ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルポリエステルポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリ(アルキルアクリレート)ポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。
ウレタンアクリレートの合成に用いる1個以上の水酸基及び1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシシクロオクチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、及び、イソシアヌル酸オキシエチルジ(メタ)アクリレートが挙げられる。
以上説明したウレタンアクリレートは、特開平3−19842号公報に記載の反応条件で上記の各成分を反応させることにより製造することができる。
別のウレタンアクリレートとしては、特開2001−329031号公報に記載されている、乾燥しただけの未硬化状態でもタックフリーな活性エネルギー線硬化性組成物を例示することができる。このタックフリーな組成物は、融点が40℃以上のイソシアネート化合物と、(メタ)アクリロイル基を有していて且つイソシアネート基と反応し得る(メタ)アクリル化合物との反応生成物であって、融点が40℃以上のものを含有する。上記融点が40℃以上のイソシアネート化合物としては、非芳香族性炭化水素環に結合したイソシアネート基を有する化合物、特にイソホロンジイソシアネートの3量体、イソホロンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの3:1(モル比)の反応生成物が好ましい。上記(メタ)アクリル化合物としては、(メタ)アクリル酸や、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのような水酸基を有する(メタ)アクリレートが好ましい。
硬化後の強度、耐擦傷性、耐熱性、耐水性、耐薬品性の観点で、上記ウレタンアクリレートは分子中に少なくとも3個の光重合性官能基を有することが好ましい。
(金属アルコキシドの重縮合物(C))電離放射線硬化性樹脂組成物に、金属アルコキシドの重縮合物(C)を配合することにより、(C)の化合物が加熱によって架橋し、ネットワークを形成する等の効果によって、樹脂の耐熱性および耐久性を向上させることができる。無機のネットワークを形成するための熱は、紫外線等の活性エネルギー線照射に伴う熱であってもよく、または、反応硬化後に50℃〜80℃の熱で硬化する工程を設けても良い。
上記金属アルコキシドの重縮合物(C)は、一般式「RmM(OR’)n」で表される金属アルコキシドを加水分解して調製することができる。
(Rは炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、アミド基、スルホニル基、水酸基またはカルボキシル基、R’は炭素数1〜10のアルキル基、Mは金属原子、m+nは金属原子Mの価数である)
金属原子Mとしては、例えば、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニア、スズ等が挙げられる。反応性および安定性の観点から、ケイ素又はアルミニウムが特に好ましい。
Rとしては、炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、アミド基、スルホニル基、水酸基またはカルボキシル基が挙げられる。特に、ビニル基または(メタ)アクリロイル基を使用した場合には、活性エネルギー線の照射によって、光重合性官能基を有するバインダー樹脂と反応することができるため、より耐久性、耐熱性の高い樹脂組成物となる。
上記金属アルコキシドの重縮合物(C)は、アルコキシ基を有するものが好ましい。アルコキシ基を有する場合は、加熱によりさらに縮合反応を起こし、結合を形成することができる。また、バインダー中の水酸基とも脱水縮合によって架橋構造を形成することができる。
上記金属アルコキシドの重縮合物(C)は、金属アルコキシドモノマーの重合による繰り返し単位数が2〜20であることが好ましい。より好ましくは、繰り返し単位数が3〜12である。繰り返し単位が2以下である場合には、相溶性の観点で好ましくなく、繰り返し単位が13以上である場合には、反応部位が相対的に少なくなるため、好ましくない。繰り返し単位数が2〜20の重縮合物は通常オリゴマー体として扱われる。
また、金属アルコキシドの重縮合物(C)は、全量が反応したと仮定した場合の固形分を基準として、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量中に、0.1〜30重量%の割合で配合するのが好ましい。金属アルコキシドの重縮合物(C)の割合が0.1重量%未満では、ネットワークを形成することが困難となり、30重量%以上では、反応性が高く保存安定性が低くなる。
(離型剤)本発明の電離放射線硬化性樹脂組成物には離型剤を配合してもよい。本発明の電離放射線硬化性樹脂組成物に離型剤を配合することにより、電離放射線硬化性樹脂層にプレススタンパーを押し付けて取り外す時に樹脂の版取られを防止し、プレススタンパーを長期間連続して使用(反復エンボス性)することができるようになる。
離型剤としては従来公知の離型剤、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス、フッ素系、リン酸エステル系の界面活性剤、シリコーン等が何れも使用可能である。該離型剤は1種類のみ或いは2種類以上を組み合わせて添加することができる。
上記離型剤は、電離放射線硬化性樹脂組成物の固形分全量中に0.1〜30重量%の割合で配合するのが好ましい。離型剤の割合が上記範囲未満では、プレススタンパーと電離放射線硬化性樹脂層の離型性が不十分となりやすい。一方、離型剤の割合が上記範囲を超えると組成物の塗工時のはじきによる塗膜面の面荒れの問題が生じたり、製品において基材自身及び近接する層、例えば、蒸着層の密着性を阻害したり、転写時に皮膜破壊等(膜強度が弱くなりすぎる)を引き起こす等の点で好ましくない。
(光重合開始剤、重合禁止剤、稀釈剤、稀釈溶剤、助剤)第2の電離放射線硬化性樹脂組成物も、光重合開始剤、重合禁止剤、稀釈剤、稀釈溶剤、助剤などを添加してもよく、第1の電離放射線硬化性樹脂組成物の光重合開始剤、重合禁止剤、稀釈剤、稀釈溶剤、助剤と同様なものが適用できる。
詳しくは、本出願人による、特開2004−123831号公報などで開示している。
このように、中間転写層15として、第1の電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)又は第2の電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)とすることで、印画時には画像の受容層となり、転写時には接着層を設けなくても被転写体へ密着することができ、かつ、転写後はその表面へ微細な凹凸を賦型することができる。即ち、画像の受容層、転写時の接着層、かつ微細な凹凸の形成層、という3つの機能を兼務することができる。
微細な凹凸を賦型した後に、電離放射線、好ましくは紫外線で硬化すると、電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)、好ましくは光硬化樹脂組成物(硬化物)となって、耐久性に優れた層とすることができる。
従来から、中間転写層15として、既に硬化させた電離放射線硬化樹脂組成物(硬化物)を用いることは公知であるが、本発明では、電離放射線硬化性樹脂組成物(未硬化物)とを用いることでのみ、画像の受容層、転写時の接着層、かつ微細な凹凸の形成層、という3つの機能を兼務させることができるのである。
(受容層)また、中間転写層15面へ受容層19を設けてもよく、中間転写層15へ昇華転写法などで印画する際に画像の印画状態が悪い場合、受容層19を設ければ、中間転写記録媒体に鮮明な画像をより早い印画速度又は低印字エネルギーで、容易に印字することができる。
受容層19は、中間転写層の電離放射線で架橋する硬化性樹脂に、インクの受容性を上げるために、熱で溶融又は軟化して接着する熱可塑性樹脂、例えば、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン‐(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン‐(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系・メタクリル系などの(メタ)アクリル系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、マレイン酸樹脂、ブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂などが適用でき、これらの樹脂を単独または複数を組み合せて使用する。
これらの受容層19の樹脂は、染料染着性の点で、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂が好適である。また、中間転写層15の電離放射線で架橋する硬化性樹脂との相溶の点で、アクリル系樹脂が好適である。受容層19の厚さは、通常は0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜5μmである。受容層19の厚さは、この範囲未満では、被転写体との接着力が不足して脱落し、また、その以上では、接着効果は十分でその効果は変わらないのでコスト的に無駄であり、さらには、サーマルヘッドの熱を無駄に消費してしまう。さらにまた、受容層19へは、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を、適宜加えてもよい。
(受容層の形成)中間転写層15面へ、受容層19を設ける。受容層19の形成は、前述の組成物(インキ)を、公知のコーティング法又は印刷法で塗布し乾燥する。コーティング法又は印刷法としては、剥離層13の形成と同様な方法が適用できる。乾燥は必要に応じて、転写適性をよくするために、ブラッシングさせてもよい。
接着層としては、熱で溶融又は軟化して接着する熱接着型接着剤が適用でき、例えば、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン‐(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン‐(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系・メタクリル系などの(メタ)アクリル系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、マレイン酸樹脂、ブチラール系樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニールエーテル樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂などが適用でき、これらの樹脂を単独または複数を組み合せて使用する。
これらの接着層の樹脂は、接着力などの点で、アクリル系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂が好適である。接着層の厚さは、通常は0.05〜10μm程度、好ましくは0.1〜5μmである。接着層の厚さは、この範囲未満では、被転写体との接着力が不足して脱落し、また、その以上では、接着効果は十分でその効果は変わらないのでコスト的に無駄であり、さらには、サーマルヘッドの熱を無駄に消費してしまう。さらにまた、接着層へは、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を、適宜加えてもよい。
(接着層の形成)中間転写層15又は受容層19の面へ、接着層を設ける。接着層の形成は、前述の熱接着性の樹脂を溶媒へ分散または溶解した組成物(インキ)を、公知のコーティング法又は印刷法で塗布し乾燥する。コーティング法又は印刷法としては、剥離層13の形成と同様な方法が適用できる。乾燥は必要に応じて、転写適性をよくするために、ブラッシングさせてもよい。
(耐熱背面層)さらに、基材11の中間転写層15と反対面へ耐熱背面層9を設けてもよく、転写時の熱による基材11への粘着を防止できるので、中間転写記録媒体の切れやジャムリがなく、転写効率を向上させることができる。
耐熱背面層9は、シリコン変性樹脂、あるいは、耐熱性のある熱可塑性樹脂バインダーと、熱離型剤または滑剤のはたらきをする物質とを、基本的な構成成分とする。シリコン変性樹脂としては、シリコン変性アクリル樹脂、シリコン変性ウレタン樹脂等、耐熱性のある熱可塑性樹脂バインダーとしては、広い範囲から選ぶことが出来るが、好適な例をあげれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、セルロースアセテートプロピオネート、環化ゴム及びポリビニルアルコールがある。耐熱背面層9を形成する組成物は前記の熱可塑性樹脂バインダー100質量部に対し、上記の滑剤又は熱離型剤の作用をする物質を10〜100質量部の割合で配合して形成する。基材への適用は、適宜の溶剤で練ってインキとし、一般のコーティング剤の塗布方法と同様に、例えばロールコーティング法、グラビアコーティング法等のコーティング法により、基材11の離型層13でない面に、固形分0.1〜4g/m2程度により塗布し、乾燥することによって行えばよい。基材11と耐熱背面層9の付着を確実にするために、予め基材11上にプライマー層を設けてもよく、また、耐熱性を上げるために、硬化剤で架橋してもよい。
(中間転写層の形成方法)次に、本発明の中間転写層の形成方法について説明する。
本発明の中間転写層の形成方法は、図1はに示すように、図1(A)は、基材の一方の面に、電離放射線硬化樹脂組成物の未硬化物からなる中間転写層を剥離可能に設けた中間転写記録媒体を準備する工程、図1(B)は、中間転写記録媒体の中間転写層へ任意の画像を印画する工程、図1(C)は、任意の画像が印画された中間転写層を被転写体上へ転写移行させる工程、図1(D)は、被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる工程からなる。
(中間転写記録媒体の準備工程)まず、中間転写記録媒体1を準備するが、該中間転写記録媒体1は、材料の説明中に製造方法も含めて記載したので、省略する。
(画像の印画工程)次に、図1(B)に示すように、基材11/中間転写層15からなる中間転写記録媒体1の、中間転写層15(電離放射線硬化性樹脂組成物=未硬化物)へ任意の画像を印画する。中間転写層15の面に受容層19を設けた場合には、受容層19へ任意の画像を印画する。該印画方法としては、特に限定されることはないが、例えば、公知のインクジェット方式(IJ)、サーマルプリンターによる熱溶融型インクリボンを用いた熱転写方式(TR)、又は昇華型インクリボンを用いた熱昇華転写方式(ST)などが好ましい。
該印画による画像は、中間転写層15又は中間転写層15/受容層19の層中及び/又は層表面、又は1部が層中に形成されていてもよく、好ましくは層中である。図1(B)では層中の例を例示している。画像の面積が大きいと、被転写体への密着性に悪影響する場合もあるので、中間転写層15面に接着層を設けることが好ましい。熱昇華転写方式(ST)であれば、接着層を予め設けておいても印画することができる。
(被転写体への転写工程)次に、図1(C)のように、画像が印画された中間転写層15又は中間転写層15/受容層19からなる中間転写記録媒体1を用いて、公知のホットスタンプ、サ−マルプリンターなどで加熱加圧することで、被転写体101へ転写する。そして、基材11を剥離し除去することで、画像が印画された中間転写層15又は中間転写層15/受容層19が被転写体101へ移行する。中間転写層15はまだ未硬化状態の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、被転写体へ容易に接着させることができる。接着層を設けた場合には、より強固に、より低温度で転写させることができる。また、被転写体の転写部分へ、事前にプライマーなどの易接着処理を施しておけば、さらに好ましい。
(被転写体)被転写体101としては、特に限定されず、例えば天燃繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフイルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布あるいは染料受容性のある媒体等いずれのものでもよい。被転写体の形状・用途についても、株券、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券、入場券、チケット等の金券類、キャッシュカード、クレジットカード、プリペイドカード、メンバーズカード、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運転免許証、ICカード、光カードなどのカード類、カートン、容器等のケース類、バッグ類、帳票類、封筒、タグ、OHPシート、スライドフィルム、しおり、カレンダー、ポスター、パンフレット、メニュー、パスポート、POP用品、コースター、ディスプレイ、ネームプレート、キーボード、化粧品、腕時計、ライター等の装身具、文房具、レポート用紙など文具類、建材、パネル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレビ、電卓、OA機器等の装置類、各種見本帳、アルバム、また、コンピュータグラフィックスの出力、医療画像出力等、種類を問うものではない。好ましくは、更なる意匠性及びセキュリティー性を要求されるものであり、また、該被転写体101の媒体はその少なくとも1部が着色、印刷、その他の加飾が施されていてよい。
(凹凸の賦型工程)次に、図1(D)のように、被転写体101上の画像が印画された中間転写層15の表面へ微細な凹凸を賦型する。
(凹凸の形状)微細な凹凸の形状としては、特に限定されないが、レリーフホログラム、回折格子、モスアイ、ヘアライン、万線、マット(ランダム)などが適用できる。
レリーフホログラムや回折格子などであれば、光回折性があるので、立体像や虹模様などの特異な高意匠効果が得られる。光回折性の凹凸の場合には、凹凸面へさらに反射層を設けると、明るさが向上するので、より効果的である。
モスアイ、ヘアライン、万線、又はマット(ランダム)などであれば、光拡散性による反射防止効果や、艶消し状などの特異な高意匠効果が得られる。印画した画像と凹凸とを関連ずければ、画像と光学的効果を相乗させて、より効果的である。また、部分的に画像を設けずに、画像の無い部分にLCDなどの他の表示装置と組合わせてもよい。
(賦型方法)中間転写層15の表面へ微細な凹凸を賦型(複製とも呼称する)方法としては、公知のセミドライ複製方式、金型エンボス方式、賦型フィルム方式(マットPET、他)などが適用できる。いずれも、中間転写層15の表面に、凹凸レリーフが形成されているスタンパ(金属版、又は樹脂版)を圧着(所謂エンボス)をして、該凹凸を中間転写層15へ賦型し複製した後に、スタンパを剥離することで行う方法である。
好ましい具体例としては、セミドライ複製方式(SD複製法)と呼ばれている方法で、複製装置はベッドに固定された一対の本体フレームに給紙装置、転写装置、照射装置、巻取装置が順次配設され、給紙装置及び巻取装置は巻取りを供給又は巻き取る装置からなる。転写装置は、本体フレームの中央部に固定された軸受に軸が回転自在に支持されたエンボスローラーと、一対のアームに回転自在に支持された押付けローラーと、加圧機構とからなる。給紙装置から、中間転写層15/被転写体101からなる長尺帯状で繰り出し、エンボスローラーと押付けローラーとで加圧される。エンボスローラーの周表面にはスタンパ(金属版、又は樹脂版)が載置され、該スタンパが加熱されている押付けローラーに一定圧で押付けられる。スタンパの凹凸(レリーフ)が中間転写層15の表面に転写され、スタンパから剥離され、直ちにUV照射装置より紫外線(UV)が照射され、凹凸の形成された中間転写層15が硬化する。この後、巻取装置へ巻取られる。電離放射線の照射は、エンボス中に照射しても、スタンパを剥離した直後でもよい。詳細については、特公平6−85103号公報、特公平6−85104号公報、特公平7−104600号公報などに開示されている。この商業的な複製は、長尺状で行うことで連続な複製作業ができ、安定して低コストであり、好ましい。
(硬化方法)上記の中間転写層15(電離放射線硬化性樹脂=未硬化物)は、凹凸レリーフを形成後に、電離放射線を照射して硬化(反応)させると電離放射線硬化樹脂(硬化した中間転写層15)となる。電離放射線としては、紫外線(UV)、可視光線、ガンマー線、X線、または電子線(EB)などが適用できるが、既存の装置を用い安定した工程で製造できる点で紫外線(UV)が好適である。電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂は、紫外線硬化の場合は光重合開始剤、及び/又は光重合促進剤を添加し、エネルギーの高い電子線硬化の場合は添加しないで良く、また、適正な触媒が存在すれば、熱エネルギーでも硬化できる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
中間転写記録媒体の基材として、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10)を用い、該基材の裏面に下記組成の耐熱滑性層塗工液を、グラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.10〜0.20g/m2になるように塗布、乾燥して、耐熱背面層を形成しておく。
・<耐熱保護層塗工液>
シリコーン変性アクリル樹脂(固形分26%) 10.0部
(商品名ポリアロイNSA−X55 ナトコ(株)製)
トルエン/メチルエチルケトン(質量比1/1) 40.0部
上記の耐熱背面層が設けられた基材の耐熱背面層の設けられていない面に、下記組成の剥離層塗工液を、乾燥後の厚みが0.5g/m2になるように、コーターで塗工し80℃で乾燥させて、剥離層を形成した。
・<剥離層塗工液>
アクリル樹脂(固形分30%) 10.0部
(商品名LP−45M、綜研化学(株)製)
トルエン/メチルエチルケトン(質量比1/1) 10.0部
上記の形成した剥離層の上に、下記に記載することに相当する商品名SDワニスMHX(ザ・インクテック(株)製、電離放射線硬化性樹脂組成物)を、乾燥後の厚みが0.5〜1.0g/m2になるように、グラビアリバースコータで塗工し100℃で乾燥させて、中間転写層を形成して、実施例1の中間転写記録媒体を得た。

電離放射線硬化樹脂組成物は、必須成分として、(A)下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とするアクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、(C)の金属アルコキシドの重縮合物が、金属アルコキシドモノマーが2〜20単位重合した重縮合物、金属アルコキシドモノマーが3〜12単位重合した重縮合物、ケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、アルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、又はケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合物とアルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合物の混合物であり、(B)のウレタンアクリレートが、光重合性官能基を分子中に3個以上有するウレタンアクリレートであり、(A)のアクリル樹脂が、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂、又はポリスチレン換算分子量が5000〜600000である。
上記実施例1の中間転写記録媒体の中間転写層へ画像を印画する。印画は、熱溶融型熱転写シート(大日本印刷(株)製、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラー標準リボン)を用いて、600dpiの熱転写プリンターで、顔写真及び文字を印画した。
上記で得られた画像(顔写真及び文字)が印画された中間転写層の全面を、被転写体として厚さが188μmのPETフィルムへ、加熱ロール方式で連続転写し、基材を剥離し徐去して、中間転写層形成物を得た。
該中間転写層形成物の画像(顔写真及び文字)が印画された中間転写層の表面へ、スタンパを加圧(エンボス)して凹凸レリーフを賦形する。
スタンパの凹凸形状はマット状のランダムな凹凸形状とし、該スタンパを複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯による紫外線を照射して、硬化させて、画像(顔写真及び文字)が印画され、かつ表面に微細な凹凸が形成された実施例2の中間転写層形成物を得た。
中間転写層として、下記に記載することに相当する商品名SUZ600(ザ・インクテック(株)製、電離放射線硬化性樹脂)を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例3の中間転写記録媒体を得た。

下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とする未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物である。
Figure 0004549785
(ここで、6個のR 1 は夫々互いに独立して水素原子またはメチル基を表わし、R 2 は炭素数が1〜20個の炭化水素基を表わす。l、m、n、o及びpの合計を100とした場合に、lは20〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。XおよびYは直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表わし、Zはウレタン変性アクリル樹脂を改質するための基を表し、好ましくは嵩高い環状構造の基を表わす。)
実施例3の中間転写記録媒体を用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例4の中間転写層形成物を得た。
中間転写層として、商品名ユピマーLZ500(三菱化学(株)製、電離放射線硬化性樹脂)を用いる以外は、実施例1〜2と同様にして、中間転写層形成物を得た。
凹凸形状として、レーザ2光束撮影法によるレリーフホログラムから、2P法で複製したスタンパを複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるホログラムを賦形させた以外は、実施例1〜2と同様にして、中間転写層形成物を得た。
耐熱背面層を設けない以外は、実施例1〜2と同様にして、中間転写層形成物を得た。
剥離層を設けない以外は、実施例1〜2と同様にして、中間転写層形成物を得た。
(評価及び結果)実施例2、4、5、7、8の中間転写層形成物を目視で観察したところ、いずれもマット感で、高級感の画像(顔写真及び文字)が観察された。
実施例6の中間転写層形成物を目視で観察したところ、ホログラムと画像(顔写真及び文字)が観察され優れた意匠性であり、さらに、ホログラムによる偽造防止性も合わせ持っていた。
実施例1〜8の中間転写層形成物を、60℃で100時間放置後、目視で観察したが、マット感及びホログラムと、画像(顔写真及び文字)に変化は認められなかった。
実施例1〜8の中間転写層形成物を、JIS−K−5400に準拠した鉛筆硬度試験ではいずれもH以上であった。
このように、本発明によれば、耐熱性、及び耐久性、すなわち、耐磨耗性、耐擦傷性、耐薬品性、耐水性等に優れた微細な凹凸が形成された中間転写層形成物が得られる。
本発明の中間転写層の形成方法の工程を説明する断面図である。 本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
符号の説明
1:中間転写記録媒体
9:耐熱背面層
11:基材
13:剥離層
15:中間転写層
19:接着層
31:印画部
101:被転写体

Claims (3)

  1. 基材と、該基材の一方の面に、少なくとも、未硬化の電離放射線硬化樹脂組成物からなり、かつ剥離可能な中間転写層設けてなる中間転写記録媒体を用いて、前記中間転写層へ任意の熱転写による画像を印画し、該中間転写層を被転写体上へ転写移行させた後に、該被転写体上の中間転写層の表面へ微細な凹凸を賦型し、電離放射線で硬化させる被転写体上への中間転写層の形成方法において、前記電離放射線硬化樹脂組成物は、必須成分として、(A)下記の一般式(a)で表されるウレタン変性アクリル系樹脂を主成分とするアクリル樹脂と、(B)光重合性官能基およびウレタン結合を分子中に有するウレタンアクリレートと、(C)金属アルコキシドの重縮合物を含有する未硬化の電離放射線硬化性樹脂組成物であり、(C)の金属アルコキシドの重縮合物が、金属アルコキシドモノマーが2〜20単位重合した重縮合物、金属アルコキシドモノマーが3〜12単位重合した重縮合物、ケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、アルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合により調製されたアルコキシ基を有する部分重縮合物、又はケイ素を含む金属アルコキシドの重縮合物とアルミニウムを含む金属アルコキシドの重縮合物の混合物であり、(B)のウレタンアクリレートが、光重合性官能基を分子中に3個以上有するウレタンアクリレートであり、(A)のアクリル樹脂が、分子中に少なくとも1個の光重合性官能基を有するアクリル樹脂、又はポリスチレン換算分子量が5000〜600000であることを特徴とする被転写体上への中間転写層の形成方法
    Figure 0004549785
    (ここで、6個のR1は夫々互いに独立して水素原子またはメチル基を表わし、R2は炭素数が1〜20個の炭化水素基を表わす。l、m、n、o及びpの合計を100とした場合に、lは20〜90、mは0〜80、nは0〜50、o+pは10〜80、pは0〜40の整数である。XおよびYは直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を表わし、Zはウレタン変性アクリル樹脂を改質するための基を表し、好ましくは嵩高い環状構造の基を表わす。)
  2. 上記電離放射線が紫外線であることを特徴とする請求項1記載の被転写体上への中間転写層の形成方法
  3. 上記微細な凹凸が光散乱性及び/又は光回折性の光学的機能を有することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の被転写体上への中間転写層の形成方法
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