JP2014065165A - 転写シート - Google Patents

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知子 鈴木
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二郎 大西
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智子 五十嵐
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Abstract

【課題】 転写シートの供給用巻取りが長尺化しても転写シートの印字後の巻き上げ時に巻き太りが発生することなく、また、基材シートの転写層面の傷付きを抑えることにより、光沢性に優れる印画物の得られる転写シートを提供する。
【解決手段】 基材シート1上の一方の面に少なくとも耐熱滑性層6を有し、基材シート1上の他方の面に少なくとも保護層2と接着層3をこの順に積層した転写層4を有し、被転写体上に転写層4を転写する転写シート10であって、前記転写層を転写後の基材シート面と前記耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数が0.2以上、0.35以下であることにより、上記課題を解決することができた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基材シート上に少なくとも保護層と接着層をこの順に積層した転写層を有し、被転写体上に前記転写層を転写する転写シートに関する。
この転写シートは、その接着層が染料の受容性を有する受容層の機能を有する場合は、中間転写記録媒体として使用できる。また、転写シートは、その接着層が接着性の機能を主体に有する場合は、熱転写による画像を有する印画物の画像を保護するための保護層転写シートとして使用できる。
従来から、簡便な印刷方法として熱転写方法が広く使用されている。熱転写方法の一つである溶融転写方式は、顔料等の色材と、熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダーを含む熱溶融インキ層を備える熱転写シートを、紙やプラスチックシート等の熱転写受像シートと重ね合わせ、熱転写シートの背面側からサーマルヘッド等の加熱手段により画像情報に応じたエネルギーを印加して、熱転写受像シート上に、色材をバインダーと共に転写する画像形成方法である。溶融転写方式による画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字等の2値画像の記録に適している。
熱転写方法の一つである昇華転写方式は、昇華により熱移行する昇華性染料を含む色材層を備える熱転写シートを、基材シート上に染料受容層を設けてなる熱転写受像シートと重ね合わせ、熱転写シートの背面側からサーマルヘッド等の加熱手段により画像情報に応じたエネルギーを印加して、熱転写受像シート上に、昇華性染料を転写移行させる画像形成方法である。この昇華転写方式は、印加されるエネルギー量に応じて染料の移行量を制御できるため、サーマルヘッドのドット毎に画像濃度を制御した階調画像の形成を行うことができる。また、使用する色材が染料であるため、形成される画像には透明性があり、異なる色の染料を重ねた場合の中間色の再現性が優れている。したがって、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の異なる色の熱転写シートを用い、熱転写受像シート上に各色染料を重ねて転写する際にも、中間色の再現性に優れた高画質な写真調フルカラー画像の形成が可能である。
マルチメディアに関連した様々なハード及びソフトの発達により、この熱転写方法は、コンピューターグラフィックス、衛星通信による静止画像そしてCD−ROMその他に代表されるデジタル画像及びビデオ等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステムとして、その市場を拡大している。この熱転写方法による熱転写受像シートの具体的な用途は、多岐にわたっている。代表的なものとしては、印刷の校正刷り、画像の出力、CAD、CAMなどの設計およびデザインなどの出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分析機器、測定機器の出力用途そしてインスタント写真の代替として、また身分証明書やIDカード、クレジットカード、その他カード類への顔写真などの出力、さらに遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミューズメント施設における合成写真、記念写真としての用途などをあげることができる。
上記の熱転写受像シートの用途の多様化に伴い、任意の対象物に熱転写画像を形成する要求が高まっている。通常は、熱転写画像を形成する対象物として、基材上に受容層を設けた専用の熱転写受像シートを用いているが、この場合には、基材等に制約が生ずることとなる。このような状況下、特許文献1には、受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間転写記録媒体が提案されている。この中間転写記録媒体によれば、色材層の染料を受容層に転写して画像を形成し、その後に中間転写記録媒体を加熱することで、染料が転写された受容層を任意の被転写体上に転写することができ、被転写体に制約を受けることなく、熱転写画像の形成が可能となる。
ところで、上記の熱転写画像は、最表面に画像が形成されることから耐候性、耐摩擦性、耐薬品性等の耐久性に欠ける弱点がある。そこで、近年、特許文献2に示されるように、基材シートに剥離可能に設けられた透明樹脂層上に、感熱接着層を設けた保護層転写シートが提案されている。
また、特許文献3に示されるように、基材シート上に、剥離層、保護層、受容層兼接着層が設けられた中間転写記録媒体が提案されている。
上記の保護層転写シートや中間転写記録媒体によれば、熱転写画像の表面に保護層が形成されることから、熱転写画像に耐久性を付与することができる。
上記のような保護層転写シートや中間転写記録媒体(以下、転写シートともいう)をロール状に巻き取ったものを熱転写プリンタに供給用巻取りとして装着している。
また、染料層などの色材層と転写保護層を面順次に繰り返し設けた転写シートを巻き上げて、ロール状にしたものを熱転写プリンタに供給用巻取りとして装着している。
このような転写シートは、供給用巻取りを長尺化して、巻取り交換の頻度を減らしていくことが求められている。それに対し、熱転写プリンタを小型化して、保管スペースを狭めていきたい要求があり、限られたスペースに転写シートの供給用巻取りを収納している。この転写シートの供給用巻取りは、熱転写記録される際、熱転写プリンタに装着され、印字後に巻上ロールにより巻き上げられる。
特開昭62−238791号公報 特開平6−1076号公報 特開2004−351656号公報
しかしながら、上記の転写シートは、印画後の表面と裏面の摩擦係数が高い場合には、巻き皺や巻き緩みが発生し、巻き太りになってしまう。この巻き太りにより、供給された長尺の熱転写シートが、最後まで使用される前に、プリンタ内で、巻き上げロールとプリンタ本体の一部とが接触して、プリントが停止してしまうという問題があった。
また、転写層と基材シートとの界面は、転写層が被転写体に転写後、印画物の表面となる。このため、転写シートの製造工程中で、転写層を形成する前の基材シートの表面が、基材シートの裏面や搬送ロールと擦れて、基材シートの表面に微小な傷付きやひび割れが発生し、これによって得られる印画物の表面に光沢ムラが発生し、満足な画質が得られない場合があった。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、転写シートの供給用巻取りが長尺化しても転写シートの印字後の巻き上げ時に巻き太りが発生することなく、また、基材シートの転写層面の傷付きを抑えることにより、光沢性に優れる印画物の得られる転写シートを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、基材シート上の一方の面に少なくとも耐熱滑性層を有し、基材シート上の他方の面に少なくとも保護層と接着層をこの順に積層した転写層を有し、被転写体上に前記転写層を転写する転写シートであって、
前記転写層を転写後の基材シート面と、前記耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数が0.2以上、0.35以下であることを特徴とする。
また、本発明は、前記の基材シートが芳香族系ポリアミドフィルムであることが好ましい。
本発明の転写シートにおける転写層を転写後の基材シート面と耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数を制御することによって、転写シートの供給用巻取りが長尺化しても、転写シートの印字後の巻き上げ時に巻き太りが発生しない。
本発明の転写シートである一つの実施形態を示す断面図である。 本発明の転写シートである他の実施形態を示す断面図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1に本発明の転写シート10である一つの実施形態を示す。本発明の転写シート10は、基材シート1の一方の面に耐熱滑性層6を設け、他方の面に保護層2と接着層3を順次積層した転写層4を設けた構成である。保護層2と接着層3は熱転写時に被転写体に転写される層である。以下、本発明において熱転写時に被転写体に転写される層を総称して転写層4という場合がある。
図2に本発明の転写シート10である他の実施形態を示す。本発明の転写シート10は、基材シート1の一方の面に耐熱滑性層6を設け、他方の面に剥離層5と保護層2と接着層3を順次積層した転写層4を設けた構成である。剥離層5は、基材シート1から転写層4の離型性を高めるために設けることができる。なお、剥離層5は、本発明の転写シート10における任意の層である。
以下、本発明の転写シート10を構成する各層について、詳細に説明する。
(基材シート)
転写層を転写後の基材シート面と、耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数が0.2以上、0.35以下である。
上記の動摩擦係数は、ASTM D1824に準拠して測定した値である。
本発明の基材シート1によれば、転写シートの供給用巻取りが長尺化しても、転写シートの印字後の巻き上げ時に巻き緩みが発生しない。
転写層を転写後の基材シート面と、耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数が上記範囲内であれば、印字後の転写シートの巻き上げ時において、転写シートの蛇行が発生し難くなり、これを原因とする転写シートの巻ずれ、巻き皺、巻き太りを抑制することができる。
また、基材シートの表面と裏面との動摩擦係数は、0.3以上、0.45以下であれば、より好ましい。
上記の動摩擦係数は、ASTM D1824に準拠して測定した値である。
基材シートの表面と裏面との動摩擦係数が上記範囲内であれば、基材シートの転写層面の傷付きを抑えることにより、光沢性に優れる印画物が得られる。
基材シート1は、例えば、上記条件を満たす、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押し出しフィルムなどのポリエステル系フィルム、ナイロン6、ナイロン66などの脂肪族系ポリアミドフィルム、ケプラー、ノーメックスなどの芳香族系ポリアミドフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系フィルム、ポリ塩化ビニルなどのビニル系フィルム、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系フィルム、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系フィルム、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリングフィルム、ポリカーボネート、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系フィルム、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム等が挙げられる。
基材シート1は、上記の樹脂を主成分とする共重合樹脂若しくは混合体(アロイを含む)、または複数層からなる積層シートであっても良い。また、基材シートは、延伸フィルムでも、未延伸フィルムであってもよいが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸されたフィルムを使用することが好ましい。上記した樹脂からなる基材シートの中でも、芳香族系ポリアミドフィルムは、耐熱性、機械的強度、高速印画適性に優れるため、より好ましい。
Figure 2014065165
Figure 2014065165
芳香族系ポリアミドフィルムは、次の一般式化1および一般式化2の少なくとも一方で表される繰り返し単位を単独あるいは共重合により重合の形で50モル%以上、好ましくは70モル%以上含むものであるのが望ましい。
ここで、Ar1、Ar2、Ar3は、例えば一般式化3に示すようなものが用いられ、X、Yは、−O−、−CH2−、−CO−、−SO2−、−S−、−C(CH32−などから選ばれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2014065165
なお、上記の芳香族系ポリアミドフィルムは、芳香環上の水素原子の一部が、フッ素や臭素、塩素などのハロゲン基、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基などの置換基で置換されていてもよく、また、重合体を構成するアミド結合中の水素が他の置換基によって置換されていてもよい。
基材シート1は、通常、厚みが2.5μm〜50μm程度のものを使用するが、2.5μm〜25μmの厚みを有する基材シートをより好適に使用することができる。基材シートの厚みが2.5μm未満であると、機械的強度が不足し、転写層を支持できなくなる場合がある。一方、基材シートの厚みが50μmを越えると、機械的強度は高いものの、転写シートから転写層を転写する際の熱エネルギーの伝達が不十分となり転写性が低下する傾向にある。
基材シート1には、その表面に剥離層を設ける場合、予め、剥離層を設ける面に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、等の易接着処理を行ってもよい。
(保護層)
保護層2は、転写シートを構成する転写層の一部として、被転写体へ転写後、印画物の画像を保護するための層である。
本発明に使用される保護層のバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂等を挙げることができる。
なかでも、本発明では、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等のポリエステル系樹脂を好適に使用することができる。なお、ポリエステル樹脂やポリエステルウレタン樹脂は、他の熱可塑性樹脂との共重合体であってもよい。
保護層2を構成するバインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、保護層の固形分総量に対し、バインダー樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、箔切れ性や耐久性が低下する傾向にある。したがって、この点を考慮すると、保護層の固形分総量に対し、バインダー樹脂は20質量%以上含有されていることが好ましく、30質量%以上含有されていることがさらに好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限について特に限定はなく、その上限は100質量%である。
本発明の保護層2は、バインダー樹脂に加え、各種フィラーや、蛍光増白剤、耐侯性を向上させるための紫外線吸収剤等、その他の材料を含有していてもよい。
紫外線吸収性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものが挙げられる。
保護層は、上記に説明した熱可塑性樹脂を主成分として、基材シート上に設けるもので、保護層を1層のみで構成できるが、2層以上の複数層で形成することができる。その際、複数の保護層は、同一の熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成するか、あるいは異なる熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成することもできる。保護層が3層を有する場合では、例えば2層を同一の熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成し、残りの1層を異なる熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成するか、あるいは3層全て同一の熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成するか、あるいは3層全て異なる熱可塑性樹脂を主体に構成した塗布液で形成することもできる。
保護層は、上記の熱可塑性樹脂を主体にして、適当な有機溶剤により、溶解または分散させて保護層用塗布液を調製し、これを基材シート(必要に応じて基材シート上に設けられた剥離層)上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗布、乾燥して形成することができる。保護層の厚さは、1層だけの構成条件では乾燥状態で2μm〜15μmが好ましい。保護層の厚さが2μm未満である場合には、耐久性が低下する傾向となり、一方、保護層の厚さが15μmより厚い場合には、保護層の箔切れ性が低下し、転写層を被転写体に熱転写する際にオビキ等が生じやすくなる。
(接着層)
本発明の転写シートにおける最表面に位置する接着層3は、被転写体へ転写層を転写させる際、被転写体への接着性の機能を有するものである。また、その接着性の機能及び昇華性染料の受容性を有する受容層の機能を合わせもつことができる。いずれにしても、接着層は、有機溶剤可溶性の熱可塑性樹脂を主体に構成することが好ましい。
上記の接着層の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ビニル系樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
接着層において、染料受容性をもたせて中間転写記録媒体として使用する場合には、昇華性染料を含有する染料層を基材上に有する熱転写シートを用いて、中間転写記録媒体の接着層に昇華転写による画像を形成する際、中間転写記録媒体と熱転写シートとの離型性をもたせるために、上記の熱可塑性樹脂に離型剤を添加する。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系化合物等を用いることができるが、この中でも特にシリコーンオイルが好ましく用いられる。但し、その離型剤は被転写体への密着性を低下させることを防止するため、以下に示す特定の離型剤を用い、かつ添加量も所定の範囲にすることが好ましい。その特定の離型剤としては、側鎖型アラルキル変性シリコーン、側鎖型エポキシ変性シリコーンなどが挙げられる。その離型剤は、接着層に1種類で添加するだけでなく、熱転写シートとの熱転写時の離型性を十分にもたせるには、2種類以上の離型剤を添加することが好ましい。
具体的には、側鎖型アラルキル変性シリコーン及び側鎖型エポキシ変性シリコーンを合わせて添加する際、接着層の総質量に対し、2種の離型剤を合わせて1質量%〜5質量%で添加することが好ましい。
接着層は、上述に例示される材料の中から選択される単独または複数の樹脂材料、さらに必要に応じて、上記で説明した離型剤を加え、有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて接着層用塗布液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。接着層の厚さは特に限定はないが、通常、乾燥状態で1μm〜10μm程度である。
(剥離層)
本発明の転写シートは、熱転写時に転写層が基材シートから剥離しやすいように、基材シートと転写層との間に剥離層5を設けることできる。なお、剥離層は、熱転写時に被転写体上に転写される層である。
剥離層の材料としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。また、剥離層には箔切れ性を向上させるために、マイクロシリカやポリエチレンワックスなどのフィラーを含有させることが好ましい。また、剥離層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。また剥離層は、上記に例示した樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。
必要に応じて形成される剥離層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコート、バーコートなどの公知のコーティング方法で、基材シート上の少なくとも1部に塗布、乾燥することで形成することができる。剥離層の厚さとしては、通常は乾燥後の厚みで0.1μm〜5μm程度、好ましくは0.5μm〜2μm程度である。
(耐熱滑性層)
本発明の転写シートは基材シートの裏面に耐熱滑性層を設けることができる。基材シートの裏面に設けられている耐熱滑性層は、サーマルヘッド等の加熱デバイスと基材シートとの熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で設けられる。
耐熱滑性層を形成する樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる耐熱滑性層に添加、あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、燐酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及び燐酸エステル系化合物からなる層であり、更に充填剤を添加することがより好ましい。耐熱滑性層は、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱滑性層形成用インキを調製し、これを、上記の基材シートの裏面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。耐熱滑性層の塗布量は、融着防止や滑性等が果たせられる程度であれば充分で、乾燥時で通常0.1μm〜3μm程度である。
(被転写体)
被転写体上には、上述した本発明に係る転写シートを構成する転写層が転写され、その結果、耐久性、光沢性に優れた熱転写画像を有する印画物が得られる。
本発明の転写シートが適用される被転写体は特に限定されず、例えば天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、転写時の熱で変形しないプラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでもよい。
被転写体の形状、用途についても、株券、証券、証書、通帳類、乗車券、車馬券、印紙、切手、鑑賞券、入場券、チケット等の金券類、キャッシュカード、クレジットカード、プリペイドカード、メンバーズカード、グリーティングカード、ハガキ、名刺、運転免許証、ICカード、光カードなどのカード類、カートン、容器等のケース類、バック類、帳票類、封筒、タグ、OHPシート、スライドフィルム、しおり、カレンダー、ポスター、パンフレット、メニュー、POP用品、コースター、ディスプレイ、ネームプレート、キーボード、化粧品、腕時計、ライター等の装身具、文房具、レポート用紙など文具類やパスポート、小型の本、雑誌等の小冊子、建材、パネル、エンブレム、キー、布、衣類、履物、ラジオ、テレビ、電卓、OA機器等の装置類、各種見本帳、アルバム、また、コンピュータグラフィックスの出力、医療画像出力等、種類を問うものではない。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部又は%は質量基準である。
(実施例1)
基材シートとしては、厚さ4μmの芳香族系ポリアミドフィルム(東レ株式会社製 ミクトロン)を用いた。
まず、基材シート1の一方の面に、予め下記組成の耐熱滑性層用プライマー層塗布液を乾燥時0.2μmになるように塗布および乾燥し、該プライマー層の表面に下記の耐熱滑性層塗布液を乾燥時1.0μmになるように塗布、乾燥させた後、60℃で5日間加熱処理を行ない、耐熱滑性層を形成しておいた。
次に、基材シートの他方の面へバーコーター法で、下記組成の保護層兼剥離層形成用塗布液を、乾燥後1.0μmになるように塗布し乾燥して保護層兼剥離層を形成した。次いで、この保護層兼剥離層上に、バーコーター法で、下記組成の接着層形成用塗布液を、乾燥後2.0μmになるように塗布し乾燥して接着層を形成して、実施例1の転写シート10(保護層転写シート)を得た。
<耐熱滑性層用プライマー層塗布液>
ポリエステル樹脂 10.0部
(ニチゴーポリエスター LP−035;日本合成化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 90.0部
<耐熱滑性層塗布液>
ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製)
リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208N 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
<保護層兼剥離層形成用塗布液>
・アクリル樹脂 100部
(BR−87 (三菱レイヨン(株)製)
・トルエン 200部
・MEK(メチルエチルケトン) 200部
<接着層形成用塗布液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株)製)
・トルエン 200部
・MEK(メチルエチルケトン) 200部
(比較例1)
基材シート1を厚さ4.0μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製 製品名、ルミラー)に変更した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の転写シート10(保護層転写シート)を得た。
(印画物)
市販のサーマルヘッドを搭載したデジタルフォトプリンターCX(シチズンシステムズ株式会社製)によって、該プリンタ用専用熱転写インクシートと熱転写受像シートとを用いて印画画像を形成した。ただし保護層兼剥離層は、該プリンタ用専用熱転写インクシートの保護層転写シート部に変えて、実施例1及び比較例1で作成した保護層転写シートを用いて形成した。
(実施例2)
基材シート1として、厚さ9μmの芳香族系ポリアミドフィルム(東レ株式会社製 ミクトロン)を用いた。
まず、基材シート1の一方の面に、予め下記組成の耐熱滑性層用プライマー層塗布液を乾燥時0.2μmになるように塗布および乾燥し、該プライマー層の表面に下記の耐熱滑性層塗布液を乾燥時1.0μmになるように塗布、乾燥させた後、60℃で5日間加熱処理を行ない、耐熱滑性層を形成しておいた。
次に、基材シート1の他方の面へバーコーター法で、上記組成の剥離層形成用塗布液を、乾燥後1.0μmになるように塗布し乾燥して剥離層5を形成した。次いで、この剥離層上に、バーコーター法で、下記組成の保護層形成用塗布液を、乾燥後1.0μmになるように塗布し乾燥して保護層2を形成した。次いで、この保護層上に、バーコーター法で、下記組成の受容層兼接着層形成用塗布液を、乾燥後2.0μmになるように塗布し乾燥して受容層兼接着層3を形成して、実施例2の転写シート10(中間転写記録媒体)を得た。
<耐熱滑性層用プライマー層塗布液>
ポリエステル樹脂 10.0部
(ニチゴーポリエスター LP−035;日本合成化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 90.0部
<耐熱滑性層塗布液>
ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製)
リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208N 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
<保護層形成用塗布液>
・ポリエステル樹脂 20部
(UE−9200、ユニチカ(株)製 数平均分子量15000、Tg=65℃)
・トルエン 40部
・MEK(メチルエチルケトン) 40部
<受容層兼接着層形成用塗布液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 98部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株)製)
・エポキシ変性シリコーンオイル 2部
(KP−1800U 信越化学工業(株)製)
・トルエン 200部
・MEK(メチルエチルケトン) 200部
(比較例2)
基材シート1を厚さ6μmのポリエチレンテレフタレート(東レ株式会社製 製品名、ミクトロン)に変更した以外は、全て実施例2と同様にして、比較例2の転写シート10(中間転写記録媒体)を得た。
(印画物)
市販のサーマルヘッドを搭載したHDP−600(HID社製)プリンタによって、該プリンタ用専用インクリボンと実施例2および比較例2の転写シート10(中間転写記録媒体)を用い、転写シート10の背面側より加熱を行い、昇華転写の写真調の画像と、溶融転写の文字画像の熱転写画像を中間転写記録媒体の受容層兼接着層に形成した。
次いで、被転写体である塩化ビニル製カードの上に、その画像形成された中間転写記録媒体の転写層(剥離層、保護層、受容層兼接着層)を所定の位置に重ね合わせヒートロールを用いて再転写して、実施例2および比較例2の印画物を得た。
上記の各実施例と比較例の転写シートについて、摩擦係数、巻き太り、及び塗膜安定性について、測定及び評価を行なった。その方法については、以下の通りである。さらに、各実施例と比較例の転写シートを使用して、印画物を形成し、その印画物における光沢度を、測定した。その方法についても、以下に示す。
<動摩擦係数1>
上記で得られた各転写シートを用い、転写層を転写後の基材シート面と耐熱滑性層を形成した面を対向させ、上から重りで荷重をかけた。(荷重は220gf)なお、印画環境は、常温、常湿である。
耐熱滑性層側を固定し、転写層を転写後の基材シート面側の転写シートを動かしたときに生じる動摩擦力から、動摩擦係数1を導出した。測定機及び測定条件は以下の通りである。
測定機:オリエンテック社製 テンシロンRTW−500
測定速度:200mm/min
重り:220g
<動摩擦係数2>
基材シート同士を対向させ、上から重りで荷重をかける。(荷重は220gf)なお、印画環境は、常温、常湿である。
一方の基材シートを固定し、他方の基材シートを動かしたときに生じる動摩擦力から、動摩擦係数2を導出した。測定機及び測定条件は動摩擦係数1と同様である。
<巻き太り>
上記で得られた各実施例と比較例の転写シートを用いて、各転写シートの転写層を転写する。但し、上記プリンタに装着する転写シートは、長尺シートを巻き上げた巻取り(供給用巻取り)であり、供給用巻取りの先端を巻上用巻取りに巻き取る一対の巻取り形態で使用される。尚、印画環境は、常温、常湿である。実施例と比較例の転写シートの一巻を使い切り、印画前の供給用巻取りと印画終了後の巻上用巻取りの外径を比較する。
なお、実施例1および比較例1の転写シートは、1巻当たり、400画面の長尺シートを用い、実施例2および比較例2の転写シートは、1巻当たり、500画面の長尺シートを用いた。
<評価基準>
3・・・巻上ロール径増加で測定した印画前の供給用巻取りの外径に対する、印画後の巻上用巻取りの外径の比率が、95%以上103%未満
2・・・巻上ロール径増加で測定した印画前の供給用巻取りの外径に対する、印画後の巻上用巻取りの外径の比率が、103%以上105%未満
1・・・巻上ロール径増加で測定した印画前の供給用巻取りの外径に対する、印画後の巻上用巻取りの外径の比率が、105%以上
なお、105%以上になると、供給された長尺の転写シートが、最後まで使用される前に、プリンタ内で、巻き上げロールとプリンタ本体の一部とが接触して、プリントが停止してしまうトラブルが発生する。
<塗膜安定性評価>
上記で得られた実施例1〜2、比較例1〜2の印画物を、40℃、90%RHの環境に48時間保存し、保存後の印画物にひび割れがあるか目視で確認し、下記評価基準で塗膜安定性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
<評価基準>
3・・・ひび割れが全くない
2・・・細かなひび割れが少しある
1・・・細かな大きなひび割れがある
<光沢度>
市販のサーマルヘッドを搭載したデジタルフォトプリンタCX(シチズンシステムズ株式会社製)によって、該プリンタ用専用熱転写インクシートと熱転写受像シートとを用いて印画画像(印画パターンは右側半面黒ベタ、左側半面白ベタ)を形成した。ただし保護層は、該プリンタ用専用熱転写インクシートの保護層転写シート部に変えて、実施例1及び比較例1で作成した保護層転写シートを用いて形成して、実施例1および比較例1の印画物を得た。
市販のサーマルヘッドを搭載したHDP−600(HID社製)プリンタによって、該プリンタ用専用インクリボンと実施例2および比較例2の転写シート10(中間転写記録媒体)を用い、転写シート10の背面側より加熱を行い、昇華転写の写真調の画像(印画パターンは右側半面黒ベタ、左側半面白ベタ)を中間転写記録媒体の受容層兼接着層に形成した。
次いで、被写体である塩化ビニル製カードの上に、その画像形成された中間転写記録媒体の転写層(剥離層、保護層、受容層兼接着層)を所定の位置に重ね合わせヒートロールを用いて再転写して、実施例2および比較例2の印画物を得た。
上記で得られた実施例1〜2、比較例1〜2の印画物における黒ベタ部および白ベタ部をそれぞれ光沢度計(日本電色株式会社製 Gloss Meter VG2000)を用いて、測定入射角20°にて、測定方向MD(主走査方向)およびTD(副走査方向)の条件で測定した。なお、印画環境は、常温、常湿である。
<評価基準>
2・・・光沢度が80以上
1・・・光沢度が80未満
上記の摩擦係数、巻き太り、塗膜安定性、及び光沢度の測定結果および評価結果を表1に示す。
Figure 2014065165
<結果>
表1に示すように、実施例1〜2の転写シートにおいて、巻き太り、塗膜安定性、及び光沢度が良好であった。
一方、比較例1、2の転写シートにおいて、転写層を転写後の基材シート面と、耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数1が0.2以上、0.35以下の範囲外であるため、巻き太りが劣る結果となった。
1 基材シート
2 保護層
3 (受容層兼)接着層
4 転写層
5 剥離層
6 耐熱滑性層
10 転写シート

Claims (2)

  1. 基材シート上の一方の面に少なくとも耐熱滑性層を有し、基材シート上の他方の面に少なくとも保護層と接着層をこの順に積層した転写層を有し、被転写体上に前記転写層を転写する転写シートであって、
    前記転写層を転写後の基材シート面と前記耐熱滑性層を形成した面との動摩擦係数が0.2以上、0.35以下であることを特徴とする転写シート。
  2. 前記の基材シートが、芳香族系ポリアミドフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
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