JP2017065004A - 印画物の表面処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物が、容易に、また高品質の印画物として得ることが可能となる印画物の表面処理方法を提供する。【解決手段】被転写体の表面に、熱転写方式またはインクジェット方式による画像を形成した受容層と、保護層とを有する印画物10の表面処理方法であって、印画物10の表面に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材20を重ね合わせて、加熱および加圧し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、マット状の表面処理面を形成する。【選択図】図2
Description
本発明は、印画物の表面処理方法に関するものであり、さらに詳しくは、印画物の表面に微細な凹凸を有したマット状の表面処理面を形成する表面処理方法に関するものである。
従来、画像を形成する種々プリント方法として、感熱により色材層中の染料が昇華拡散して染料が受像シートに移行する感熱昇華転写、加熱によって色材層が溶融軟化して、色材層自身が受像シートに転写する感熱溶融転写、インクジェット、電子写真が広く用いられている。この中で、感熱昇華転写は、記録材として用いる昇華転写染料をバインダー樹脂に溶融あるいは分散させた染料層をポリエステルフィルム等の基材シートに担持させた熱転写シートと、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に受容層を形成した受像シートを重ね合わせ、昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によって3色又は4色の多数の加熱量が調整された色ドットを受像シートに転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。
このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明であり、且つ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。現在、簡単な印刷方法として熱転写記録方法が広く使用されている。熱転写記録方法は、各種画像を簡便に形成できるため、印刷枚数が比較的少なくてもよい印刷物、例えばIDカードの製造や、営業写真、或いはパーソナルコンピュータのプリンターやビデオプリンター等において、利用されている。
上記の感熱昇華転写方式は、熱転写シートに印加するエネルギー量によって、ドット単位で染料の移行量を制御出来るため、階調性画像の形成に優れているが、形成された画像は通常の印刷インキによるものとは異なり、色材が顔料でなく、比較的低分子量の染料であり、且つビヒクルが存在しないため、耐光性、耐候性、耐摩耗性等の耐久性に劣ると言う欠点がある。これに対して、昇華染料の熱転写によって得られた画像上に、熱転写性樹脂層を有する保護層熱転写シートを重ね合わせ、サーマルヘッドや加熱ロール等を用いて熱転写性樹脂層を転写させ、画像上に保護層を形成する方法が知られている。
このような印画物において、表面が高光沢性を有するものだけではなく、表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物を得たいという要求がある。それに対して、以下の3通りの方法があげられる。
(1)メディアの仕様として、表面凹凸を有した保護層を製造する方法がある。例えば、特許文献1に記載しているように、基材上に離型層、保護層を積層した保護層熱転写シートを用いて、離型層にフィラー(粒子)を含有させ、離型層の表面が粗面化されているもので、画像上に、その保護層を熱転写させて(離型層は基材側に残存する形態で)保護層表面を凹凸にさせることが挙げられる。また基材上に、剥離層、保護層を積層した保護層熱転写シートで、剥離層に発泡性粒子を含有させ、画像上に、剥離層と保護層が転写されるものがある。さらに、基材上に保護層を設けた保護層熱転写シートにおいて、保護層自体を基材上に設ける際に、表面に凹凸を有した印刷の版胴を使用して、この凹凸形状を有した保護層を基材上に印刷して設け、画像上に、その保護層を熱転写させて保護層の凹凸化を行なう。上記の表面凹凸を有した保護層を製造する方法では、所望のマット柄を得る方法として、技術的に困難な面が多く、実施が容易ではない場合があった。
(1)メディアの仕様として、表面凹凸を有した保護層を製造する方法がある。例えば、特許文献1に記載しているように、基材上に離型層、保護層を積層した保護層熱転写シートを用いて、離型層にフィラー(粒子)を含有させ、離型層の表面が粗面化されているもので、画像上に、その保護層を熱転写させて(離型層は基材側に残存する形態で)保護層表面を凹凸にさせることが挙げられる。また基材上に、剥離層、保護層を積層した保護層熱転写シートで、剥離層に発泡性粒子を含有させ、画像上に、剥離層と保護層が転写されるものがある。さらに、基材上に保護層を設けた保護層熱転写シートにおいて、保護層自体を基材上に設ける際に、表面に凹凸を有した印刷の版胴を使用して、この凹凸形状を有した保護層を基材上に印刷して設け、画像上に、その保護層を熱転写させて保護層の凹凸化を行なう。上記の表面凹凸を有した保護層を製造する方法では、所望のマット柄を得る方法として、技術的に困難な面が多く、実施が容易ではない場合があった。
また、表面のマット状の印画物を得る方法として、
(2)保護層熱転写シートを使用して、画像上に保護層を熱転写する際の熱エネルギーに強弱をつけて、保護層の表面光沢を変化させる方法がある。この方法は、例えば特許文献2にあるように、基材上に、熱転写性の保護層、接着層を順次積層した保護層転写シートにおいて、保護層が熱可塑性樹脂と無機層状化合物からなり、印画物の画像上に、前記保護層転写シートを用いて保護層を熱転写して形成する方法で、熱転写時の加熱量を可変制御して、保護層の表面光沢量を可変することが記載されている。上記(2)の表面凹凸を有した保護層を製造する方法では、表面をマット化させるために、高エネルギーを印加する必要があり、熱転写シートのシワが発生する、あるいは保護層が印画物に融着するなどの現象の可能性があり、高品質の印画物を得ることが容易ではない場合があった。
(2)保護層熱転写シートを使用して、画像上に保護層を熱転写する際の熱エネルギーに強弱をつけて、保護層の表面光沢を変化させる方法がある。この方法は、例えば特許文献2にあるように、基材上に、熱転写性の保護層、接着層を順次積層した保護層転写シートにおいて、保護層が熱可塑性樹脂と無機層状化合物からなり、印画物の画像上に、前記保護層転写シートを用いて保護層を熱転写して形成する方法で、熱転写時の加熱量を可変制御して、保護層の表面光沢量を可変することが記載されている。上記(2)の表面凹凸を有した保護層を製造する方法では、表面をマット化させるために、高エネルギーを印加する必要があり、熱転写シートのシワが発生する、あるいは保護層が印画物に融着するなどの現象の可能性があり、高品質の印画物を得ることが容易ではない場合があった。
また、表面のマット状の印画物を得る方法として、
(3)印画物を形成した後に、表面に凹凸を有したローラーや板(エンボス版)等を押し付けて、印画物表面をマット化させる方法が想定される。(例えば、特許文献3参照)しかし、この方法では、エンボス版の凹凸の寸法精度が高いものが要求され、高価格な設備となってしまう、またエンボス処理の温度設定、加圧設定などが必要であり、簡単な処理方法ではない場合がある。
(3)印画物を形成した後に、表面に凹凸を有したローラーや板(エンボス版)等を押し付けて、印画物表面をマット化させる方法が想定される。(例えば、特許文献3参照)しかし、この方法では、エンボス版の凹凸の寸法精度が高いものが要求され、高価格な設備となってしまう、またエンボス処理の温度設定、加圧設定などが必要であり、簡単な処理方法ではない場合がある。
本発明は、このような状況においてなされたものであり、表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物が、容易に、また高品質の印画物として得ることが可能となる印画物の表面処理方法を提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。本発明は、被転写体の表面に、熱転写方式またはインクジェット方式による画像を形成した受容層と、保護層とを有する印画物の表面処理方法であって、前記印画物の表面に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材を重ね合わせて、加熱および加圧し、前記印画物から前記表面処理用部材を除去して、マット状の表面処理面を形成することを特徴とする。
また、前記被転写体は、基材と前記基材上にガラス転移温度が50℃以上100℃以下であるポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有する保護層を有することができる。
本発明によれば、表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物が、容易に、また高品質の印画物として得ることが可能となった。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は画像が形成された印画物10の概略断面図である。画像形成後の印画物10は、被転写体1の表面に熱転写による画像3などが形成された構成である。
被転写体1は、基材4の一方の面に、加熱により溶融ないし昇華する着色材の受容性を有する受容層2が形成されている。受容層2には、例えば熱転写記録による画像3、あるいはインクジェット記録による画像3が形成され、その上に保護層5が形成された構成である。
また、基材4の一方の面に、剥離層を形成し、その剥離層の上に保護層5を形成し、その上に受容層2を形成する層構成であってもよい。
また、基材4の一方の面に、剥離層を形成し、その剥離層の上に、受容層と保護層を塗り分けてもよい。保護層は、熱転写による画像を有する印画物の画像を保護するための層である。そして、受容層と保護層とを面順次に繰り返し形成してもよい。また転写箔は、昇華性染料を含有する染料層を同じ基材の同一面に、剥離層と受容層を順に設けた転写部と、面順次に設けることも可能である。その染料層は1色に限らず、イエロー、マゼンタ、シアン、更に必要に応じてブラックの染料層を面順次に設けることができる。
なお、剥離層無しで、受容層単独で構成することができる。また剥離層と受容層との間に、耐候性など必要な機能を有する中間層を設けることもできる。
図1は画像が形成された印画物10の概略断面図である。画像形成後の印画物10は、被転写体1の表面に熱転写による画像3などが形成された構成である。
被転写体1は、基材4の一方の面に、加熱により溶融ないし昇華する着色材の受容性を有する受容層2が形成されている。受容層2には、例えば熱転写記録による画像3、あるいはインクジェット記録による画像3が形成され、その上に保護層5が形成された構成である。
また、基材4の一方の面に、剥離層を形成し、その剥離層の上に保護層5を形成し、その上に受容層2を形成する層構成であってもよい。
また、基材4の一方の面に、剥離層を形成し、その剥離層の上に、受容層と保護層を塗り分けてもよい。保護層は、熱転写による画像を有する印画物の画像を保護するための層である。そして、受容層と保護層とを面順次に繰り返し形成してもよい。また転写箔は、昇華性染料を含有する染料層を同じ基材の同一面に、剥離層と受容層を順に設けた転写部と、面順次に設けることも可能である。その染料層は1色に限らず、イエロー、マゼンタ、シアン、更に必要に応じてブラックの染料層を面順次に設けることができる。
なお、剥離層無しで、受容層単独で構成することができる。また剥離層と受容層との間に、耐候性など必要な機能を有する中間層を設けることもできる。
図2は本発明の印画物10の表面処理方法の一例を説明する概略図である。本発明の印画物10の表面処理方法は、印画物10の画像形成面11に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材20を重ね合わせて、加熱手段30および加圧ロール31により、加熱および加圧処理し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、印画物10の表面に微細な凹凸を有するマット状の表面処理面を形成する表面処理方法である。
〔印画物10の表面処理方法〕
以下、本発明の印画物の表面処理方法について説明する。
本発明の印画物の表面処理方法は、被転写体1の表面に熱転写による画像3が形成された印画物10の表面処理方法であって、印画物10の表面に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材20を重ね合わせて、加熱および加圧し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、マット状の表面処理面を形成するものである。
本発明で「マット状の表面処理」の記載は、表面を微細な凹凸を形成する、あるいは表面を粗面化することを意味する。
以下、本発明の印画物の表面処理方法について説明する。
本発明の印画物の表面処理方法は、被転写体1の表面に熱転写による画像3が形成された印画物10の表面処理方法であって、印画物10の表面に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材20を重ね合わせて、加熱および加圧し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、マット状の表面処理面を形成するものである。
本発明で「マット状の表面処理」の記載は、表面を微細な凹凸を形成する、あるいは表面を粗面化することを意味する。
本発明の印画物の表面処理方法は、まず、被転写体1に画像3が形成された印画物10を用意する。
次に、その印画物10の表面に表面処理用部材20が接せるように重ね合わせ、その重ね合わせられた状態で、加熱ロール、サーマルヘッド等の加熱手段30と、加圧ロール31との間に、その重ね合わせられた積層体40を挿入する。
次に、その印画物10の画像形成面11にマット状の表面処理が形成されるように、その加熱手段30を用いて、加熱し、また、その重ね合わされた積層体40を加熱手段30とロール31とで加圧する。
次に、その重ね合わせられた積層体40において、印画物10から表面処理用部材20を剥がして除去し、画像3を形成する印画物10の表面にマット状の表面処理面を形成することができる。
次に、その印画物10の表面に表面処理用部材20が接せるように重ね合わせ、その重ね合わせられた状態で、加熱ロール、サーマルヘッド等の加熱手段30と、加圧ロール31との間に、その重ね合わせられた積層体40を挿入する。
次に、その印画物10の画像形成面11にマット状の表面処理が形成されるように、その加熱手段30を用いて、加熱し、また、その重ね合わされた積層体40を加熱手段30とロール31とで加圧する。
次に、その重ね合わせられた積層体40において、印画物10から表面処理用部材20を剥がして除去し、画像3を形成する印画物10の表面にマット状の表面処理面を形成することができる。
上記の加熱及び加圧の条件としては、表面処理用部材20と接触する加熱手段30の表面温度は130℃以上200℃以下で、好ましくは150℃以上200℃以下である。本発明では、印画物の表面に、微細な凹凸を有する転写部を安定して形成するために、加熱手段としてヒートロールを用いることが好ましい。上記の加熱及び加圧の条件で、圧力は線圧で、例えば、1N/cm以上3N/cmで行なうことができる。また加熱及び加圧条件の際、ロールの回転速度、あるいは加熱手段を通過する積層体40の速度は10mm/s以上30mm/sが好ましい。
表面処理された印画物は、予め被転写体1の表面に、例えば熱転写方式等による画像3が形成された印画物10の表面に、微細な凹凸を有する、すなわちマット処理された、言い換えれば絹目調の表面を形成することができる。
〔表面処理用部材〕
本発明の印画物の表面処理に用いる表面処理用部材20について説明する。
本発明において、表面処理用部材20は、印画物の表面処理する際の加熱および加圧処理に耐えうる機械的強度や耐溶剤性、耐熱性を有しているものであればよく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、等が挙げられる。上記した樹脂からなる基材の中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルムは、耐熱性、機械的強度に優れるため好適に使用され、この中でもポリエチレンテレフタレートフィルムがより好ましい。
本発明の印画物の表面処理に用いる表面処理用部材20について説明する。
本発明において、表面処理用部材20は、印画物の表面処理する際の加熱および加圧処理に耐えうる機械的強度や耐溶剤性、耐熱性を有しているものであればよく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド、ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、等が挙げられる。上記した樹脂からなる基材の中でも、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルムは、耐熱性、機械的強度に優れるため好適に使用され、この中でもポリエチレンテレフタレートフィルムがより好ましい。
本発明における表面処理用部材20は、ヘーズが15%以上50%以下の部材であることが必要であり、以下の合成樹脂に充填材を分散させたものが好ましい。その合成樹脂に配合される充填材としては、サイロイド、エアロジル、ゼオライト、タルク、シリカ、ジカルボン酸エステルアミド、ポリエチレン等の無機粒子及び/又は有機粒子を挙げることができる。充填材としてシリカの場合、合成樹脂中に5%〜30%の割合で練り込み分散させたフィルムが好ましい。
本発明におけるヘーズ(単位:%)は、全てJIS K 7136に準拠して測定したものである。すなわち、本発明におけるヘーズは、試験片である基材を通過する透過光のうち,前方散乱によって,入射光から0.044rad(2.5°)以上それた透過光の百分率である。このヘーズが15%未満であると、表面凹凸のマット状態が乏しくなってしまう。また一方でヘーズが50%を超えると、その表面の凹凸が目立ち、また印画物の鮮明性が失われることがあり、好ましくない。
表面処理用部材は、厚さが一般に約1μm〜50μmであり、好ましくは約2μm〜15μmである。
表面処理用部材は、厚さが一般に約1μm〜50μmであり、好ましくは約2μm〜15μmである。
本発明においては市販の部材を使用することもでき、例えば、ユニチカ株式会社の、エンブレットPTH−12(ヘーズ値:20%)、エンブレットPTHZ−12(ヘーズ値:50%)などを好ましく用いることができる。
〔印画物〕
以下、本発明における印画物10の各構成について、説明する。
(転写箔用基材シート)
本発明において、印画物10の受容層を基材に転写するための転写箔用基材シートは、転写箔から熱転写時に転写される転写部を支持できる機械的強度や耐溶剤性を有し、その転写部を被転写体へ転写する際の熱エネルギー(例えばサーマルヘッドの熱)に耐え得る耐熱性を有しているものであれば、特に限定されない。例えば上記の表面処理用部材と同様の材質のフィルムを用いることができる。
なお、上記基材シートは、基材シート接する層との接着性を向上させるため、表面処理を施してもよい。上記表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。
以下、本発明における印画物10の各構成について、説明する。
(転写箔用基材シート)
本発明において、印画物10の受容層を基材に転写するための転写箔用基材シートは、転写箔から熱転写時に転写される転写部を支持できる機械的強度や耐溶剤性を有し、その転写部を被転写体へ転写する際の熱エネルギー(例えばサーマルヘッドの熱)に耐え得る耐熱性を有しているものであれば、特に限定されない。例えば上記の表面処理用部材と同様の材質のフィルムを用いることができる。
なお、上記基材シートは、基材シート接する層との接着性を向上させるため、表面処理を施してもよい。上記表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。
(保護層)
保護層5は、印画後の画像面を保護するために用いられる層であり、印画後の受容層の上に被覆されるものである。
保護層は、透明性を有する樹脂であって、耐擦傷性、耐薬品性、硬度等に優れた樹脂の中から、適宜選択して用いることができる。
中でも、本発明において、保護層は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものであることが好ましい。
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有することにより、被転写体用基材4に転写された受容層2を被覆した保護層の表面、すなわち被転写体1の受容層2を被覆した保護層の表面に、微細な凹凸を有する、すなわちマット処理された、言い換えれば絹目調の表面を有した印画物10を形成することができる。
保護層5は、印画後の画像面を保護するために用いられる層であり、印画後の受容層の上に被覆されるものである。
保護層は、透明性を有する樹脂であって、耐擦傷性、耐薬品性、硬度等に優れた樹脂の中から、適宜選択して用いることができる。
中でも、本発明において、保護層は、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものであることが好ましい。
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有することにより、被転写体用基材4に転写された受容層2を被覆した保護層の表面、すなわち被転写体1の受容層2を被覆した保護層の表面に、微細な凹凸を有する、すなわちマット処理された、言い換えれば絹目調の表面を有した印画物10を形成することができる。
(受容層)
本発明において、転写箔における表面側に位置する受容層2は、加熱により溶融ないし昇華する着色材の受容性を有するものである。また、被転写体へ転写部を転写させる際、その転写部の被転写体への接着性を有する機能を合わせもつことができる。中でも、受容層は、有機溶剤可溶性の熱可塑性樹脂として、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものであることが好ましい。
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有することにより、被転写体用基材4に転写された受容層2の表面、すなわち被転写体1の受容層2の表面に、微細な凹凸を有する、すなわちマット処理された、言い換えれば絹目調の表面を有した印画物10を形成することができる。
そのガラス転移温度が50℃未満であると、転写箔を保存したときにタックが生じ、ブロッキング等の問題が生じやすい。また上記のガラス転移温度が100℃より高いと、被転写体への接着性が悪くなる。なお、本発明で規定するガラス転移温度は、全て、JIS K 7121に準拠して測定したものである。またガラス転移温度は、Tgの記載で略して記載できる。
本発明において、転写箔における表面側に位置する受容層2は、加熱により溶融ないし昇華する着色材の受容性を有するものである。また、被転写体へ転写部を転写させる際、その転写部の被転写体への接着性を有する機能を合わせもつことができる。中でも、受容層は、有機溶剤可溶性の熱可塑性樹脂として、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものであることが好ましい。
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有することにより、被転写体用基材4に転写された受容層2の表面、すなわち被転写体1の受容層2の表面に、微細な凹凸を有する、すなわちマット処理された、言い換えれば絹目調の表面を有した印画物10を形成することができる。
そのガラス転移温度が50℃未満であると、転写箔を保存したときにタックが生じ、ブロッキング等の問題が生じやすい。また上記のガラス転移温度が100℃より高いと、被転写体への接着性が悪くなる。なお、本発明で規定するガラス転移温度は、全て、JIS K 7121に準拠して測定したものである。またガラス転移温度は、Tgの記載で略して記載できる。
受容層2において、染料受容性をもたせる場合には、昇華性染料を含有する染料層を基材上に有する熱転写シートを用いて、その受容層に昇華転写による画像を形成する際、転写箔と熱転写シートとの離型性をもたせるために、上記の熱可塑性樹脂に離型剤を添加する。但し、その離型剤は被転写体への密着性を低下させることを防止するため、以下に示す特定の離型剤を用い、かつ添加量も所定の範囲にすることが好ましい。その特定の離型剤としては、側鎖型アラルキル変性シリコーン、側鎖型エポキシ変性シリコーンなどが挙げられる。その離型剤は、受容層に1種類で添加するだけでなく、熱転写シートとの熱転写時の離型性を十分にもたせるには、2種類以上の離型剤を添加することが好ましい。
受容層2は、上述の樹脂材料、さらに必要に応じて、上記で説明した離型剤を加え、有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。受容層の厚さは特に限定はないが、通常、乾燥状態で1g/m2〜4g/m2程度である。その厚さが1g/m2未満であると、被転写体と転写部との密着性が低下し、また一方で、受容層の厚さが4g/m2を超えると、転写部の熱転写時の箔切れ性が悪くなる。
本発明において、転写箔は、転写箔用基材シートの一方の面に少なくとも受容層を積層した転写部を有する構成であるが、この転写部の厚さは、乾燥状態で4g/m2以上8g/m2以下が好ましく、特に5g/m2以上7g/m2程以下が好ましい。その厚さが5g/m2未満であると、微細な凹凸の再現が難しく、また、7g/m2を超えると表面の凹凸が目立ち、また印画物の鮮明性が失われることがある。
(剥離層)
本発明において、剥離層は、上記基材シートと受容層との間に形成することができる。なお、剥離層は、熱転写時に被転写体用基材上に転写される層であり、被転写体用基材へ転写された後では、表面層や保護層として機能する層でもある。剥離層は必須の構成ではないが、熱転写時に転写箔から被転写体用基材へ転写部を安定して転写させることができる。
剥離層の材料としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
本発明において、剥離層は、上記基材シートと受容層との間に形成することができる。なお、剥離層は、熱転写時に被転写体用基材上に転写される層であり、被転写体用基材へ転写された後では、表面層や保護層として機能する層でもある。剥離層は必須の構成ではないが、熱転写時に転写箔から被転写体用基材へ転写部を安定して転写させることができる。
剥離層の材料としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
転写部における剥離層と積層される受容層との密着性、また基材における表面凹凸を、被転写体へ転写される転写部の表面凹凸の再現性などに優れた結果を得るために、剥離層は上記の樹脂の中でも、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂を用いることが好ましく、またアクリル系樹脂とポリエステル樹脂を併用して用いることがより好ましい。
剥離層には、紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を加えることも可能である。それは印画物に耐光性を付与することができるからである。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系の様な従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
剥離層には、紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を加えることも可能である。それは印画物に耐光性を付与することができるからである。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系の様な従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
紫外線吸収剤は、従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤で、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系が挙げられる。
剥離層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコート、バーコートなどの公知のコーティング方法で、基材上の少なくとも1部に塗布、乾燥することで形成することができる。剥離層の厚さとしては、通常は乾燥後の厚みで0.1g/m2〜5g/m2程度、好ましくは0.5g/m2〜3g/m2程度である。
剥離層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコート、バーコートなどの公知のコーティング方法で、基材上の少なくとも1部に塗布、乾燥することで形成することができる。剥離層の厚さとしては、通常は乾燥後の厚みで0.1g/m2〜5g/m2程度、好ましくは0.5g/m2〜3g/m2程度である。
(背面層)
本発明において、転写箔における転写箔用基材シートの転写部の設けられた面と反対面に、背面層を設けることができる。
背面層は、転写箔用基材シートの他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるために設ける。
本発明において、転写箔における転写箔用基材シートの転写部の設けられた面と反対面に、背面層を設けることができる。
背面層は、転写箔用基材シートの他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるために設ける。
背面層は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
背面層は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、転写箔用基材シートの転写部の設けられた反対側の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層の塗工量は、耐熱性等の向上等の点から、乾燥後塗工量が3g/m2以下であることが好ましく、0.1〜2g/m2にすることがより好ましい。
〔被転写体用基材〕
本発明において、印画物における被転写体用基材4は、従来公知のいずれの基材でも使用することができる。例えば、天燃パルプ紙、コート紙、トレーシングペーパー、加熱転写時の熱で変形しないプラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでもよく、またこれらを基材として、その基材上に染料など熱転写性色材を定着しやすいように、従来から知られた受容層を設けることもできる。その受容層として、上記の転写箔で説明した受容層2を同様に使用することができる。中でもポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものが、特に表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物を形成しやすいため、好ましい。
本発明において、印画物における被転写体用基材4は、従来公知のいずれの基材でも使用することができる。例えば、天燃パルプ紙、コート紙、トレーシングペーパー、加熱転写時の熱で変形しないプラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布等いずれのものでもよく、またこれらを基材として、その基材上に染料など熱転写性色材を定着しやすいように、従来から知られた受容層を設けることもできる。その受容層として、上記の転写箔で説明した受容層2を同様に使用することができる。中でもポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有するもので、かつそれらの樹脂のガラス転移温度が50℃以上100℃以下の条件を満足するものが、特に表面に微細な凹凸を有するマット状の印画物を形成しやすいため、好ましい。
〔印画物の製造方法〕
以下、本発明において、印画物10の製造方法について説明する。
本発明の印画物の製造方法は、熱転写用基材シートの一方の面に、少なくとも保護層5と受容層2を積層した転写部を有する転写箔と、被転写体用基材4を重ね合わせて、被転写体用基材4上に少なくとも受容層2と保護層5を積層した転写部を加熱により転写することができる。
以下、本発明において、印画物10の製造方法について説明する。
本発明の印画物の製造方法は、熱転写用基材シートの一方の面に、少なくとも保護層5と受容層2を積層した転写部を有する転写箔と、被転写体用基材4を重ね合わせて、被転写体用基材4上に少なくとも受容層2と保護層5を積層した転写部を加熱により転写することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。これらの記載により本発明を制限するものではない。なお、文中、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
熱転写用基材フィルムとして、二軸延伸ポリエステルフィルム(東レ株式会社製の商品名ルミラー)の厚さ12μmを用い、当該基材フィルムの一方の面に、バーコーター法で、下記組成の剥離層塗工液1、保護層塗工液1、受容層用塗工液1を、乾燥後1g/m2、3g/m2、3g/m2の厚さになるように塗布し乾燥して剥離層、保護層、受容層を形成し、層構成、二軸延伸ポリエステルフィルム/剥離層/保護層/受容層の転写箔を作製した。
熱転写用基材フィルムとして、二軸延伸ポリエステルフィルム(東レ株式会社製の商品名ルミラー)の厚さ12μmを用い、当該基材フィルムの一方の面に、バーコーター法で、下記組成の剥離層塗工液1、保護層塗工液1、受容層用塗工液1を、乾燥後1g/m2、3g/m2、3g/m2の厚さになるように塗布し乾燥して剥離層、保護層、受容層を形成し、層構成、二軸延伸ポリエステルフィルム/剥離層/保護層/受容層の転写箔を作製した。
(剥離層用塗工液1)
・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン(株)製、Tg105℃、Mw40,000) 90部
・ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡(株)製、Tg67℃、Mn17,000) 5部
・トルエン 200.0部
・メチルエチルケトン 200.0部
(保護層用塗工液1)
・ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡(株)製、Tg67℃、Mn17,000) 30部
・トルエン 35部
・メチルエチルケトン 35部
(受容層用塗工液1)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL、Tg76℃、Mn12,000) 95部
・エポキシ変性シリコーンオイル(KP−1800U 信越化学工業(株)製)5部
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
・アクリル樹脂(BR−83、三菱レイヨン(株)製、Tg105℃、Mw40,000) 90部
・ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡(株)製、Tg67℃、Mn17,000) 5部
・トルエン 200.0部
・メチルエチルケトン 200.0部
(保護層用塗工液1)
・ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡(株)製、Tg67℃、Mn17,000) 30部
・トルエン 35部
・メチルエチルケトン 35部
(受容層用塗工液1)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL、Tg76℃、Mn12,000) 95部
・エポキシ変性シリコーンオイル(KP−1800U 信越化学工業(株)製)5部
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
次に、転写箔の受容層に熱転写方式及びインクジェット方式で画像を形成した、次に、画像を形成した被転写体用基材上に転写箔の受容層と保護層と剥離層を転写して、印画物10を形成した。
被転写体用基材として使用したカードの構成は以下のものである。
カードは白色塩化ビニル樹脂からなる基材で構成されるものを使用した。このカードは表面に受容層を設けないで、被転写体用基材自体が染料の受容性を有するものである。
被転写体用基材として使用したカードの構成は以下のものである。
カードは白色塩化ビニル樹脂からなる基材で構成されるものを使用した。このカードは表面に受容層を設けないで、被転写体用基材自体が染料の受容性を有するものである。
(カードの材料組成)
・ポリ塩化ビニルコンパウンド(重合度800) 100部
(安定化剤等の添加剤を約10%含有)
・白色顔料(酸化チタン) 10部
・可塑剤(DOP) 0.5部
・ポリ塩化ビニルコンパウンド(重合度800) 100部
(安定化剤等の添加剤を約10%含有)
・白色顔料(酸化チタン) 10部
・可塑剤(DOP) 0.5部
また、表面処理用部材20として、ユニチカ株式会社製の商品名エンブレットPTH−12(二軸延伸ポリエステルフィルムに、微粒子が練り込まれたマットグレード)の厚さ12μmを用いた。
そして、予め転写箔が形成された印画物の表面処理は、印画物10の画像形成面11に表面処理用部材20を重ね合わせた積層体40を、ラミネーター(フジプラ社製、ラミパッカーLPD3212)の加熱手段30(加熱ロール)と加圧ロール31とで加圧し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、印画物の画像形成面にマット状の処理面を形成した。
なお、表面処理条件として、加熱ロールの表面温度およびロール回転速度を表1に示す。
そして、予め転写箔が形成された印画物の表面処理は、印画物10の画像形成面11に表面処理用部材20を重ね合わせた積層体40を、ラミネーター(フジプラ社製、ラミパッカーLPD3212)の加熱手段30(加熱ロール)と加圧ロール31とで加圧し、印画物10から表面処理用部材20を除去して、印画物の画像形成面にマット状の処理面を形成した。
なお、表面処理条件として、加熱ロールの表面温度およびロール回転速度を表1に示す。
上記で使用した表面処理用部材20であるユニチカ株式会社製の商品名エンブレットPTH−12は、JIS K 7136に準拠して測定したヘーズが20%である。すなわち、表面処理用部材20のヘーズは20%である。
(実施例2)
実施例1で用いた被転写体用基材であるカードの一方の面に、バーコーター法で下記組成の受容層用塗工液2を、乾燥後3g/m2の厚さになるように塗布し乾燥して受容層を形成した以外は、実施例1と同様にして、印画物を作製した。
表面処理用部材20、および表面処理条件は、実施例1と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
(受容層用塗工液2)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL、Tg76℃、Mn12,000) 100部
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
実施例1で用いた被転写体用基材であるカードの一方の面に、バーコーター法で下記組成の受容層用塗工液2を、乾燥後3g/m2の厚さになるように塗布し乾燥して受容層を形成した以外は、実施例1と同様にして、印画物を作製した。
表面処理用部材20、および表面処理条件は、実施例1と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
(受容層用塗工液2)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)製、ソルバイン(登録商標)CNL、Tg76℃、Mn12,000) 100部
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 200部
(実施例3)
被転写体用基材は、紙基材として、アルテック(株)製デジタルフォトプリンターメガピクセルII専用の純正印画紙(ポストカードサイズ)を準備し、実施例1と同様にして、印画物を作製した。
被転写体用基材は、紙基材として、アルテック(株)製デジタルフォトプリンターメガピクセルII専用の純正印画紙(ポストカードサイズ)を準備し、実施例1と同様にして、印画物を作製した。
次に、下記に示すテストプリンターの加熱、加圧条件にて表面処理用部材20と印画物10を積層した積層体40を加熱および加圧して、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
(テストプリンター)
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
印画電圧;18.5(V)
1ライン周期;3.0(msec.)
印字開始温度;35(℃)
パルスDuty比;85%
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
印画電圧;18.5(V)
1ライン周期;3.0(msec.)
印字開始温度;35(℃)
パルスDuty比;85%
(比較例1)
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例1と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
上記で使用した表面処理用部材20である東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmのJIS K 7136に準拠して測定したヘーズは約1%である。
(比較例2)
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例2と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例2と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
(比較例3)
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例3と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
表面処理用部材20を、東レ株式会社製のポリエチレンテレフタレートフィルムの商品名ルミラーの厚さ12μmに変更した以外は、実施例3と同様にして、印画物の表面にマット状の処理面を形成した。
(比較例4)
実施例1で作製した印画物において、印画物の表面にマット処理面を形成しない以外は、実施例と同様にして印画物を作製した。
実施例1で作製した印画物において、印画物の表面にマット処理面を形成しない以外は、実施例と同様にして印画物を作製した。
上記の各実施例及び比較例で形成した印画物について、以下の方法にて、光沢度の測定及び印画物の評価を行なった。
(光沢度の測定)
各印画物の画像表面の光沢度を、以下の測定機と測定条件にて測定した。
測定機:日本電色(株)製 Gloss Meter VG2000
測定入射角:45°
測定方向:MD:主走査方向、TD:副走査方向
(光沢度の測定)
各印画物の画像表面の光沢度を、以下の測定機と測定条件にて測定した。
測定機:日本電色(株)製 Gloss Meter VG2000
測定入射角:45°
測定方向:MD:主走査方向、TD:副走査方向
(印画物の評価)
各印画物の画像形成された表面を、目視にて観察し、微細な凹凸を有し、絹目の印画物として高品質のものかを評価した。
評価の基準は以下のとおりである。
1;微細な凹凸を有し、絹目の印画物として優れたものである。
2;微細な凹凸は、少しあり、絹目の印画物として見られるものである。
3;微細な凹凸がわずかにあり、光沢仕上げの印画物ではない。
4;微細な凹凸が認められず、光沢仕上げの印画物である。
各印画物の画像形成された表面を、目視にて観察し、微細な凹凸を有し、絹目の印画物として高品質のものかを評価した。
評価の基準は以下のとおりである。
1;微細な凹凸を有し、絹目の印画物として優れたものである。
2;微細な凹凸は、少しあり、絹目の印画物として見られるものである。
3;微細な凹凸がわずかにあり、光沢仕上げの印画物ではない。
4;微細な凹凸が認められず、光沢仕上げの印画物である。
上記の実施例の印画物は、光沢度が40%以下であり、表面に微細な凹凸を有したマット状、言い換えれば絹目調の印画物を得ることができた。詳しくは、実施例1で得られた印画物は絹目の印画物として優れたものであった。また、実施例2、3の印画物は表面の微細な凹凸が、少しあり、絹目の印画物として認識できるものであった。
それに対して、比較例1〜4の印画物は、全て光沢度が50%を超えるもので、表面が微細な凹凸を有する、マット状、すなわち絹目の印画物ではなく、光沢仕上げの印画物であった。
なお、上記の実施例及び比較例で形成した印画物に関し、全て使用した受容層に熱転写による画像を形成しない条件であったが、受容層に離型剤であるシリコーンオイルを含有した実施例および比較例では、受容層に染料層を有する熱転写シートを用いて熱転写による画像を形成し、その他は上記と同様の方法で印画物を作製し、上記の光沢度及び印画物の評価を実施した。その結果は受容層に熱転写による画像の有無により、光沢度及び印画物の評価で変化はなかった。
なお、上記の実施例及び比較例で形成した印画物に関し、全て使用した受容層に熱転写による画像を形成しない条件であったが、受容層に離型剤であるシリコーンオイルを含有した実施例および比較例では、受容層に染料層を有する熱転写シートを用いて熱転写による画像を形成し、その他は上記と同様の方法で印画物を作製し、上記の光沢度及び印画物の評価を実施した。その結果は受容層に熱転写による画像の有無により、光沢度及び印画物の評価で変化はなかった。
1 被転写体
2 受容層
3 画像
4 基材
5 保護層
10 印画物
11 画像形成面
20 表面処理用部材
30 加熱手段
31 加圧ロール
40 積層体
2 受容層
3 画像
4 基材
5 保護層
10 印画物
11 画像形成面
20 表面処理用部材
30 加熱手段
31 加圧ロール
40 積層体
Claims (2)
- 被転写体の表面に、熱転写方式またはインクジェット方式による画像を形成した受容層と、保護層とを有する印画物の表面処理方法であって、
前記印画物の表面に、ヘーズが15%以上50%以下の表面処理用部材を重ね合わせて、加熱および加圧し、前記印画物から前記表面処理用部材を除去して、マット状の表面処理面を形成することを特徴とする印画物の表面処理方法。 - 前記被転写体は、基材と前記基材上にガラス転移温度が50℃以上100℃以下であるポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の少なくとも1種を含有する保護層を有することを特徴とする請求項1記載の印画物の表面処理方法。
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Cited By (2)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019001056A (ja) * | 2017-06-15 | 2019-01-10 | 凸版印刷株式会社 | 保護層転写シート |
JP2022100333A (ja) * | 2017-12-28 | 2022-07-05 | 大日本印刷株式会社 | 積層体、及び積層体と中間転写記録媒体との組み合わせ |
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