JP4545271B2 - 歯磨剤組成物 - Google Patents

歯磨剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4545271B2
JP4545271B2 JP2000094219A JP2000094219A JP4545271B2 JP 4545271 B2 JP4545271 B2 JP 4545271B2 JP 2000094219 A JP2000094219 A JP 2000094219A JP 2000094219 A JP2000094219 A JP 2000094219A JP 4545271 B2 JP4545271 B2 JP 4545271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dentifrice composition
fatty acid
red
sodium
sucrose fatty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000094219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001278757A (ja
Inventor
雅人 齋藤
眞次 杉山
浩淑 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Nippon Zettoc Co Ltd
Original Assignee
Kao Corp
Nippon Zettoc Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp, Nippon Zettoc Co Ltd filed Critical Kao Corp
Priority to JP2000094219A priority Critical patent/JP4545271B2/ja
Publication of JP2001278757A publication Critical patent/JP2001278757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4545271B2 publication Critical patent/JP4545271B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日光暴露に伴う香料による変色・変臭を防止し、さらにはタール系色素あるいは天然系色素を配合した場合にはその耐光性に優れる歯磨剤組成物に関し、更には透明容器に収容されている当該歯磨剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
香料は、食品や化粧品あるいは雑貨等多くの分野で頻用される添加剤で、その主な用途は商品への香り付けである。このように商品に香りを付与することは、一般消費者の嗜好性を反映させる等の意義があり、当然のことながら歯磨剤組成物においても広く香料が配合される。
一方、色素も汎用される添加剤の一つであり、製剤の着色剤として使用される。着色することによって得られる利点としては、視覚的なイメージの向上や香料とのマッチングによる全体的なイメージの向上が挙げられ、歯磨剤組成物に色素を配合するケースも少なくない。特に、香味や清涼感を感覚的に高めるには適した添加剤であり、色素の配合は商品設計上重要な位置付けとなる場合が多い。
そこで、嗜好性を考慮し、様々な香料を配合し、更にはタール系色素を配合した歯磨剤組成物として、また、外観上の審美性に優れる歯磨剤組成物の外観を重視し、内容物の色調が透けて見える透明容器の使用が試みられる。
【0003】
しかしながら、歯磨剤組成物に単に香料を配合すると日光暴露による劣化が生じてしまい、香料に起因した変色や変臭が現れる。また、比較的耐光性に優れるタール系色素を配合した系においても経時的な退色がみられ、日光暴露に対して安定した歯磨剤組成物は得られなかった。
一般に、日光暴露等の如く光の影響を回避する手段としては微粒子チタン等の光散乱剤、オキシベンゾン等の紫外線吸収剤、あるいは酢酸トコフェロール等の抗酸化剤を配合することで安定化を図られているが、未だ十分な効果が得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、香料、又は、更に色素を配合して調製した歯磨剤組成物であって、透明容器に収容した際にも光の影響による変色や変臭が抑制された、改良された歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、香料を配合した歯磨剤組成物において、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はコラーゲン化合物を配合することによって、日光暴露に伴う劣化を防ぐことを見出し、更に色素を配合した系においても耐光性に優れる歯磨剤組成物を見出し、本発明を完成させるに至った。
従って、本発明は香料を配合した歯磨剤組成物であって、劣化防止剤としてショ糖脂肪酸エステル及び/又はコラーゲン化合物を含むことを特徴とする歯磨剤組成物に関する。本発明はまた、更にタール系色素を配合した上記の歯磨剤組成物に関する。本発明はまた、更に天然系色素を配合した上記の歯磨剤組成物に関する。本発明の好ましい実施態様では、さらにシルク末を含有する歯磨剤組成物がある。これらの歯磨剤組成物は、透明容器に収容した際に特にその作用効果を顕著に発揮することとなる。従って本発明はさらに、透明容器に収容されている上記の歯磨剤組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいう歯磨剤組成物とは、練歯磨剤、潤製歯磨剤、水歯磨剤、液状歯磨剤、液体歯磨剤、洗口液、歯肉マッサージクリームなどを含む。さらにこれらの剤形は透明にも不透明にも調製することができる。
本発明の歯磨剤組成物において用いる香料にはl−メントール、アネトール、メントン、シネオール、リモネン、カルボン、メチルサリシレート、エチルブチレート、オイゲノール、チモール、シンナミックアルデヒド、トランス−2−へキセナール、ヌートカン、オクチルアルデヒド、デシルアルデヒド、オクチルアルコール、ノニルアルコール、ゲラニオール、ノニルアルデヒド、ビサボレン、シトラール、リナロール、ミルセン等の成分、グレープフルーツ油、スイートオレンジ油、ネロリ油、ビターオレンジ油、プチグレン油、ベルガモット油、マンダリン油、ライム油、レモン油、ユズ油等の精油が含まれる。
例えばラフランス香料、ミント香料、シトラス香料、ピーチ香料、グレープフルーツ香料、ブラックミント香料、クリアミント香料、ハーブ香料、レモンミント香料、メロン香料、ハーブミント香料、オレンジミント香料、ブルーミント香料、タージリンティー香料などと称されるものを使用することができる。
これらの香料の配合量としては、組成物全体に対して0.01〜1.0質量%用いることが適当である。
【0007】
本発明の歯磨剤組成物において用いるタール系色素は、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色215号、赤色218号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、黄色201号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色205号、緑色201号、緑色202号、緑色204号、緑色205号、青色201号、青色202号、青色203号、青色204号、青色205号、褐色201号、紫色201号等の色素を包含し、その中でも赤色226号、黄色4号、青色1号、橙色204号、緑色3号が好ましい。これらのタール系色素は、歯磨剤組成物全体に対して0.00001〜0.1質量%の範囲から適宜選択して用いることが適当である。
【0008】
本発明の歯磨剤組成物に使用する天然系色素としては、ベニバナ黄、ベニバナ赤、クチナシ黄、クチナシ青、β−カロチン、パプリカ色素、コチニール、シコニン、ラッカイン酸、ウコンエキス、銅クロロフィリンナトリウム、水溶性アナトー、イカスミ末、カラメル、グアイアズレンなどがある。中でも、β−カロチン、銅クロロフィリンナトリウム、リボフラビン、カラメル、グアイアズレンが好ましく使用できる。これらの天然系色素は、歯磨剤組成物全体に対して0.0001〜1.0質量%の範囲から適宜選択して用いることが適当である。
【0009】
本発明の歯磨剤組成物に用いるショ糖脂肪酸エステルは、脂肪酸部がヤシ油脂肪酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸等の1種もしくはこれらの混合物であり、モノエステルとジ・トリエステルの組成が重量比で1:9〜9:1の混合物であるものを用いることができる。このようなショ糖脂肪酸エステルは市場で市販されており、例えば第一工業製薬(株)製のDKエステルS−L18A、DKエステルSS、DKエステルS−160などがある。
上記ショ糖脂肪酸エステルの配合量は、組成物全体の0.01〜10質量%が適当であり、好ましくは0.05〜5質量%である。
【0010】
本発明の歯磨剤組成物に用いるコラーゲン化合物としては、水溶性コラーゲン、不溶性コラーゲン、これらの加水分解物、及びそれらの誘導体や塩などの1種又は2種以上を用いることができる。更に具体的には、哺乳類、鳥類、魚類より抽出精製した水溶性コラーゲン、不溶性コラーゲンが使用でき、これらを酵素処理、加水分解等して得られる、アテロコラーゲン、加水分解コラーゲンペプタイドも好適に使用することができる。更に、これらコラーゲン化合物に脂肪酸等を付加した誘導体も好適に使用することができる。
上記コラーゲン化合物の配合量は、組成物全体の0.001〜5質量%が適当であり、好ましくは0.005〜3質量%である。
本発明の歯磨剤組成物には、ショ糖脂肪酸エステルを1種以上、又はコラーゲン化合物を1種以上、又はショ糖脂肪酸エステルとコラーゲン化合物を併用してもよい。
【0011】
本発明の歯磨剤組成物には、シルク末を含めてUV吸収効果を高めることができる。
シルク末は、カイコの繭から得られる絹繊維を構成する蛋白質であるフィブロインの粉末である。絹繊維の主成分はフィブロインで、その外側をセリシンが覆っている。シルク末は化粧料の成分として市販されていて、本発明では市販品を使用することができる。
歯磨剤組成物におけるシルク末の配合量は、組成物全体の0.001〜3質量%が適当であり、好ましくは0.005〜2.5質量%である。
【0012】
本発明の歯磨剤組成物にはその種類に応じて、上記成分に加えて、必要により以下の成分を通常の使用量の範囲で配合することができる。
<湿潤剤>
グリセリン、ソルビット液、キシリトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、マルチトール等から選ばれる多価アルコールの1種又は2種以上を併用して用いることができる。上記湿潤剤の配合量は組成物全体の35〜90質量%配合することが好ましく、より好ましくは50〜85質量%である。
【0013】
<研磨剤>
シリカゲル、沈降性シリカ、火成性シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート、無水ケイ酸、含水ケイ酸等のシリカ系研磨剤、第二リン酸カルシウム二水和物、第二リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ヒドロキシアパタイト、アルミナ、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂系研磨剤などが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。上記研磨剤の配合量は、組成物全体に対して1〜30質量%が好ましく、より好ましくは3〜20質量%である。
【0014】
<粘結剤>
カラギーナン(ι、λ、κ)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルシウム含有アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸アンモニウム等のアルギン酸塩及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、キサンタンガム、グァーガム、ゼラチン、寒天、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
【0015】
<発泡剤>
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスルホン酸ナトリウム、α-オレフィンスルホン酸ナトリウム、N-アシルグルタメート等のN-アシルアミノ酸塩、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を併用して用いることができる。
【0016】
<甘味剤>
サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等。
【0017】
<防腐剤>
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液等。
【0018】
<有効成分>
塩化リゾチーム、モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、クロルヘキシジン塩類、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ビサボロール、酢酸トコフェロール、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸、アルミニウムヒドロキシルアラントイン、乳酸アルミニウム、ジヒドロコレステロール、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸塩類、銅クロロフィリン塩、塩化ナトリウム、グァイアズレンスルホン酸塩、デキストラナーゼ、塩酸ピリドキシンなどを1種または2種以上を配合することができる。
【0019】
<その他>
酸化チタン,雲母チタン等の顔料、カラメル等の着色剤,ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、エデト酸塩等のキレート剤、チャエキス、チャ乾留液、グルタミン酸ナトリウム等の矯味剤など。
【0020】
本発明の歯磨剤組成物は、その剤形の種類に応じて常法に従って製造することができて、製法は特に限定されるものではない。
例えば、練歯磨剤であれば、無水ケイ酸、濃グリセリン、ソルビット液、並びに通常用いられる歯磨剤組成物の成分を攪拌機で混合攪拌した後、減圧脱泡することにより得られる。
本発明の歯磨剤組成物を収容する容器は特に限定されるものではない。歯磨剤組成物の美的な外観を発揮させる観点からは、透明容器に収容することが好ましい。透明容器としては例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステルなどから形成される透明チューブ、透明ポット、ガラス瓶、プラスチックボトルなどを使用することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の歯磨剤組成物は、香料、または香料とタール系色素類を配合した場合に見られる、日光暴露に伴う組成物の変色・変臭が防止されている。したがって、歯磨剤組成物において香料、又は香料とタール系色素類を配合しつつ、透明容器に収容した場合にも優れた耐光性を発揮することができる。
【0022】
【実施例】
以下、試験例及び実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例に示す%は質量%を意味する。
<安定性試験>
表1に示す添加剤を配合して以下に示す組成の透明の練歯磨剤を常法に準じて調製し、透明チューブに充填した後、日光暴露で1ヶ月保存した。また、標準品には、同練歯磨剤を遮光チューブに充填し、冷温保存(約5℃)したものを使用した。1ヶ月後、厚さ3mmのガラス板の上に被験試料及び標準品をそれぞれチューブから押し出し、これらの保存品につき、下記の評価基準に基づいて、香り、着色及び退色についての官能評価を行った。
【0023】
練歯磨剤
配合成分 配合量 (全量100質量%とする)
香料 表1参照
タール系色素 表1参照
コラーゲン化合物 表1参照
ショ糖脂肪酸エステル 表1参照
無水ケイ酸 10.0
濃グリセリン 25.0
ソルビット液 40.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ステビアエキス 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
エチルパラベン 0.1
精製水 残部
【0024】
「評価基準」
1)香り:歯磨の香りを嗅覚的に評価
◎・・・・・全く変臭しない。
○・・・・・ほとんど変臭しない。
△・・・・・僅かに変臭している。
×・・・・・明らかに変臭している。
2)着色:チューブから押し出した中身の外観を目視的に評価
◎・・・・・全く着色していない。
○・・・・・ほとんど着色していない。
△・・・・・僅かに着色している。
×・・・・・明らかに着色している。
3)退色:チューブから押し出した中身の外観を目視的に評価
◎・・・・・全く退色していない。
○・・・・・ほとんど退色していない。
△・・・・・僅かに退色している。
×・・・・・明らかに退色している。
【0025】
【表1】
各添加剤とその配合量(%)
Figure 0004545271
【0026】
官能評価の結果を以下の表2にまとめる。
【表2】
Figure 0004545271
*1:やや薄い青色、但し、比較しなければわからない程度。
*2:やや黄色がかった赤色、但し、比較しなければわからない程度。
【0027】
また、下記の配合に従って、表3に示す添加剤を加えて練歯磨剤組成物を調製し、上記実施例1〜4と同様に試験を行い、評価を行った。
【0028】
練歯磨剤
配合成分 配合量 (全量100質量%とする)
香料 表3参照
天然系色素 表3参照
コラーゲン化合物 表3参照
ショ糖脂肪酸エステル 表3参照
シルク末 表3参照
無水ケイ酸 10.0
濃グリセリン 25.0
ソルビット液 40.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ステビアエキス 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
エチルパラベン 0.1
精製水 残部
【0029】
【表3】
各添加剤とその配合量(%)
Figure 0004545271
【0030】
官能評価の結果を以下の表4にまとめる。
【表4】
Figure 0004545271
【0031】
以上の実験結果から、本発明による練歯磨剤は経時安定性に優れていることが判る。また、下記に示す実施例8〜22の練歯磨剤についても上記の実験を行ったところ、すべて上記実施例と同様の結果が得られた。以下、実施例8〜22の練歯磨剤の組成を示す。配合量の単位は質量%である。
【0032】
【実施例8】
無水ケイ酸 8.0
濃グリセリン 25.0
ソルビット液 50.0
キシリトール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.03
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-160) 0.1
グレープフルーツ香料 0.5
黄色4号 0.0015
加水分解コラーゲン液 0.01
塩化セチルピリジニウム 0.05
水 残
計 100.0
【0033】
【実施例9】
無水ケイ酸 15.0
濃グリセリン 10.0
ソルビット液 35.0
キシリトール 1.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ステビアエキス 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-160) 0.5
ミント香料 0.7
カラメル 0.05
加水分解コラーゲン液 0.02
塩化セチルピリジニウム 0.05
水 残
計 100.0
【0034】
【実施例10】
無水ケイ酸 5.0
含水ケイ酸 10.0
濃グリセリン 10.0
ソルビット液 40.0
キシリトール 1.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アスパルテーム 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルSS) 0.5
ブラックミント香料 1.0
チタン・酸化チタン焼結物 0.05
アテロコラーゲン 0.01
フッ化ナトリウム 0.1
水 残
計 100.0
【0036】
【実施例12】
無水ケイ酸 8.0
濃グリセリン 20.0
ソルビット液 50.0
キシリトール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2
ステビアエキス 0.05
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
ハーブ香料 0.5
青色1号 0.0002
黄色4号 0.0005
加水分解コラーゲン液 0.005
イソプロピルメチルフェノール 0.02
水 残
計 100.0
【0037】
【実施例13】
沈降性シリカ 10.0
含水ケイ酸 5.0
濃グリセリン 15.0
ソルビット液 35.0
キシリトール 3.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2
サッカリンナトリウム 0.03
2−アルキル−N−カルボキシメチル
−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 3.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-L18A) 0.8
レモンミント香料 1.0
加水分解コラーゲン液 0.1
酢酸トコフェロール 0.1
水 残
計 100.0
【0038】
【実施例14】
無水ケイ酸 6.0
濃グリセリン 25.0
ソルビット液 58.0
プロピレングリコール 2.0
ヒドロキシエチルセルロース 1.0
サッカリンナトリウム 0.03
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-L18A) 1.0
メロン香料 1.0
緑色3号 0.1
水溶性コラーゲン 3.0
塩化セチルピリジニウム 0.05
水 残
計 100.0
【0039】
【実施例15】
含水ケイ酸 15.0
無水ケイ酸 5.0
濃グリセリン 15.0
ソルビット液 40.0
マルチトール 1.0
キサンタンガム 1.0
ステビアエキス 0.03
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-160) 5.0
ラフランス香料 0.01
青色1号 0.00001
グリチルレチン酸 0.05
水 残
計 100.0
【0040】
【実施例16】
含水ケイ酸 10.0
無水ケイ酸 7.0
濃グリセリン 35.0
マルチトール 5.0
キサンタンガム 1.0
ステビアエキス 0.03
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
加水分解コラーゲン液 3.0
ピーチ香料 0.8
赤色226号 0.001
グリチルリチン酸 0.1
水 残
計 100.0
【0041】
【実施例17】
リン酸水素カルシウム 20.0
濃グリセリン 15.0
ソルビット液 30.0
キシリトール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS-160) 0.5
メロン香料 0.5
緑色3号 0.0008
加水分解コラーゲン液 0.01
塩化セチルピリジニウム 0.05

計 100.0
【0042】
【実施例18】
炭酸カルシウム 18.0
含水ケイ酸 12.0
濃グリセリン 10.0
ソルビット液 35.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アスパルテーム 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム 1.2
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルSS) 0.5
レモンミント香料 1.0
黄色4号 0.0005
トリクロサン 0.05

計 100.0
【0043】
【実施例19】
無水ケイ酸 9.0
濃グリセリン 25.0
ソルビット液 50.0
キシリトール 1.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
サッカリンナトリウム 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
ショ糖脂肪酸エステル 0.1
グレープフルーツ香料 0.5
リボフラビン 0.005
シルク末 0.1
加水分解コラーゲン液 0.01
β−グリチルレチン酸 0.05
水 残
計 100.0
【0044】
【実施例20】
無水ケイ酸 7.0
含水ケイ酸 15.0
濃グリセリン 10.0
ソルビット液 30.0
キシリトール 1.0
キサンタンガム 1.0
アスパルテーム 0.05
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.5
オレンジミント香料 1.0
β−カロチン 0.02
アテロコラーゲン 0.01
フッ化ナトリウム 0.1
水 残
計 100.0
【0045】
【実施例21】
無水ケイ酸 8.0
濃グリセリン 20.0
ソルビット液 50.0
キシリトール 2.0
カラギーナン 1.2
ステビアエキス 0.05
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
ブルーミント香料 0.5
グアイアズレン 0.01
加水分解コラーゲン液 0.005
イソプロピルメチルフェノール 0.02
水 残
計 100.0
【0046】
【実施例22】
含水ケイ酸 20.0
無水ケイ酸 5.0
濃グリセリン 15.0
ソルビット液 35.0
マルチトール 1.0
キサンタンガム 1.0
ステビアエキス 0.03
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
ショ糖脂肪酸エステル 3.0
シルク末 0.1
ハーブミント香料 0.4
銅クロロフィリンナトリウム 0.01
グリチルレチン酸 0.05
水 残
計 100.0

Claims (3)

  1. 香料、並びにタール系色素及び/又は天然系色素を配合した歯磨剤組成物であって、コラーゲン化合物を含み、透明容器に収容されていることを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. 更にシルク末を配合した請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. さらにショ糖脂肪酸エステルを含み、該ショ糖脂肪酸エステルにおいてその脂肪酸部がヤシ油脂肪酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸及びオレイン酸から選ばれる1種もしくはこれらの混合物である、請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
JP2000094219A 2000-03-30 2000-03-30 歯磨剤組成物 Expired - Fee Related JP4545271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000094219A JP4545271B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 歯磨剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000094219A JP4545271B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 歯磨剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001278757A JP2001278757A (ja) 2001-10-10
JP4545271B2 true JP4545271B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=18609294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000094219A Expired - Fee Related JP4545271B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 歯磨剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4545271B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106360960A (zh) * 2016-08-31 2017-02-01 东莞市正和日用制品有限公司 一种丝素胶原蛋白刷毛配方及制备工艺

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4937583B2 (ja) * 2003-06-30 2012-05-23 株式会社サンギ 口腔用組成物
JP5022625B2 (ja) * 2006-04-28 2012-09-12 花王株式会社 歯磨剤
BR112012015428A2 (pt) * 2009-12-21 2016-03-15 Colgate Palmolive Co composições de cuidado oral para uso com um dispositivo de luz oral
DE102012220154A1 (de) * 2012-11-06 2014-05-08 Henkel Ag & Co. Kgaa Mund- und Zahnpflege- und -reinigungsmittel mit Vitamin E

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6075414A (ja) * 1983-10-01 1985-04-27 Lion Corp 歯磨組成物
JPS6075420A (ja) * 1983-10-03 1985-04-27 Lion Corp 歯磨組成物
JPS63132819A (ja) * 1986-11-25 1988-06-04 Kao Corp 口腔用組成物
JPH02295915A (ja) * 1989-05-10 1990-12-06 Kao Corp 口腔用組成物
JPH08175941A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Lion Corp 口腔用組成物
JPH08310928A (ja) * 1995-05-15 1996-11-26 Lion Corp 歯磨組成物
JPH1121218A (ja) * 1997-07-03 1999-01-26 Lion Corp 口腔用組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0469326A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Lion Corp 口腔用組成物
JPH0881344A (ja) * 1994-09-09 1996-03-26 Lion Corp 口腔用組成物
JPH08268905A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Takayuki Nagashima コロイド状絹フィブロイン及びそれを含有する組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6075414A (ja) * 1983-10-01 1985-04-27 Lion Corp 歯磨組成物
JPS6075420A (ja) * 1983-10-03 1985-04-27 Lion Corp 歯磨組成物
JPS63132819A (ja) * 1986-11-25 1988-06-04 Kao Corp 口腔用組成物
JPH02295915A (ja) * 1989-05-10 1990-12-06 Kao Corp 口腔用組成物
JPH08175941A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Lion Corp 口腔用組成物
JPH08310928A (ja) * 1995-05-15 1996-11-26 Lion Corp 歯磨組成物
JPH1121218A (ja) * 1997-07-03 1999-01-26 Lion Corp 口腔用組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106360960A (zh) * 2016-08-31 2017-02-01 东莞市正和日用制品有限公司 一种丝素胶原蛋白刷毛配方及制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001278757A (ja) 2001-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3391403B2 (ja) 抗菌殺菌防腐剤、皮膚外用剤及び洗浄剤組成物
JP4782137B2 (ja) 化粧品用冷却組成物
JPH0272112A (ja) ストライプの入った歯磨組成物
JP2008115115A (ja) 歯磨剤組成物
JP6125859B2 (ja) 外用組成物
JP5842565B2 (ja) 洗口剤組成物及び洗口剤組成物における変色抑制方法
JP2002020253A (ja) 口腔用組成物
JP4545271B2 (ja) 歯磨剤組成物
JP4985907B2 (ja) 練歯磨組成物
JP4147412B2 (ja) 口腔用組成物
JP5690744B2 (ja) 乳化型液体口腔用組成物及びその製造方法
JP4796260B2 (ja) ミノキシジル含有製剤
FR2471780A1 (fr) Composition de pate dentifrice
JP3894132B2 (ja) 歯磨剤組成物
KR102348583B1 (ko) 천연색소 변색방지용 조성물
JP4632553B2 (ja) 口腔用組成物
JP2002302429A (ja) 口腔用組成物
JP2008115114A (ja) 歯磨剤組成物
JPH09132517A (ja) 口腔用組成物
JP3821553B2 (ja) 液体歯磨剤
JP2018203714A (ja) 口腔用組成物
JP2001131041A (ja) 口腔用組成物
KR20180133220A (ko) 구강용 조성물
JP2003183141A (ja) 歯磨組成物
JP7363815B2 (ja) 口腔用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061002

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061026

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090213

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees