JPH02295915A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH02295915A
JPH02295915A JP11655989A JP11655989A JPH02295915A JP H02295915 A JPH02295915 A JP H02295915A JP 11655989 A JP11655989 A JP 11655989A JP 11655989 A JP11655989 A JP 11655989A JP H02295915 A JPH02295915 A JP H02295915A
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一志 押野
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啓 森
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は健常人の歯垢を除去するのに有益なプロテア
ーゼと、歯肉の血行促進に有益な塩化ナトリウム、ニコ
チン酸エステルの一種以上を活性成分として含むことを
特徴とする口腔用組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
人間の歯垢は、う蝕、歯石、歯周病(歯肉炎、歯周炎)
の進行において重要な役割を演じている。歯垢は、歯及
び歯周組織に付着し、多糖結合、レクチン結合、イオン
結合、疎水結合等の働きでその形を保っている。これら
多糖の一つ、グルカンは、デキストラナーゼにより酵素
的に加水分解されることが、従来の方法では認められて
きた。口腔用衛生材料における、デキストラナーゼの使
用は、ウッドルフ(Woodruf f )等により、
アメリカ合衆国特許出願10983号において提唱され
た。
しかしながら、ストレプトコッカス・ミュータンス(S
treptococcus mutans)の砂糖を含
む培地で培養した時に形成される人工的な歯垢の分解に
おいて、デキストラナーゼの有効性が認められているが
、人間、特に健常人の歯垢に対しては無効であることが
カルドウエル(Caldwell)等により、ジャーナ
ル・オブ・アメリカン・デンタル・アソシエーション(
J、Am、 Dent、 As5oc、 )82、12
4 (1971)及びナイマン(Nyman)等により
、オドントル・レビー(Odontol、Revy) 
23.243(1972)で提示された。
一方、歯垢には多くの蛋白が含有されており、歯垢除去
におけるプロテアーゼの有効性が、モ−ル(Molle
)により、ジャーナル・オブ・ソサイティー・カリフォ
ルニア・デンタル・アソシエーシa ン(J、 So、
 Ca1f、 As5) 35.39H1967)にお
いて、及びシェーバ−(Shaver)等により、ジャ
ーナル・オブ・ペリオドントロジ−(J。
Periodontology) 41.33 (19
70)において提唱された。
ところで、歯垢の有する為害性は、詳しく研究されてお
り、歯周病(歯肉炎、歯周炎)の進行には、口腔内の歯
垢、特に歯肉縁下の歯垢による影響が大きいと言われて
いる。こうした部分の歯垢の除去が上記疾患の予防に有
効であると広く認められている。
一方、生体側からみた歯肉の健常化の手段としては、歯
肉の血行促進が有効であることが認められており、種々
の方法が提案されている。
例えば、歯周病の予防に塩化ナトリウムが有効であるこ
とは周知であり、その作用は歯肉の血行促進によるもの
であると辻田等により、臼歯用語30.  (3)、 
868 (1988)で提示された。
同様に歯肉の血行促進にニコチン酸エステルが有効であ
り、口腔衛生のため用いることは、辻田等により特開昭
61−293909で提唱された。
〔発明が解決しようとする課題〕
歯周病(歯肉炎、歯周炎)の進行を予防する為には、そ
の原因となる歯垢を除去し、同時に歯肉の抵抗性を高め
る為に局所の血行促進が有効であることは上述した通り
である。しかし、歯垢除去に有効で、しかも歯肉の十分
な血行促進能を有する口腔用組成物は存在していない。
そこで、これら歯周病の原因となる歯垢を除去し、更に
歯肉の顕著な血行促進能を有するものが望まれている。
〔課題を解決するための手段〕
かかる問題を克服するため、本発明者らは更に鋭意研究
を行った結果、健常人の歯垢を除去するのにプロテアー
ゼが極めて有効であることを確認すると共に、更に、プ
ロテアーゼと塩化ナトリウム、ニコチン酸エステルの一
種以上を同時に使用することが、歯肉の血行促進に極め
て有効であることを発見して本発明に到ったものである
従って、本発明は、プロテアーゼと、塩化ナトリウム、
ニコチン酸エステルの一種以上とを含有する口腔用組成
物を提供するものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の口腔用組成物は、上述したようにプロテアーゼ
と、塩化ナトリウム、ニコチン酸エステルの一種以上の
組み合わせを使用するものである。
ここで用いるプロテアーゼは、例えばバチルス(Bac
illus)属細菌の生産するスブチリシン(ノヴオ社
製)、アルカラーゼ(ノヴオ社製)、エスペラーゼ(ノ
ヴオ社製)、サビナーゼ(ノヴオ社製)、ナガーゼ(長
潮生化学工業社製)、API−21(昭和電工社製)、
アスペルギルス(Aspergillus)属糸状菌の
生産するブロヂイム(大野製薬社製)、セラチア(Se
rratia)属細菌の生産するセラチオペプチダーゼ
等が挙げられる。また、例えば果実由来のパパイン、ブ
ロメライン等が挙げられる。また、例えば土壌等より分
離したプロテアーゼ生産菌株の培養液も使用し得る。
ここで用いる塩化ナトリウムは、食用塩が好適であり、
溶解状態でも更に結晶塩が含まれても使用し得る。
ここで用いるニコチン酸エステルとしては、例えばニコ
チン酸メチルエステノペニコチン酸エチルエステル、ニ
コチン酸ベンジルエステル等が挙げられる。
本発明に係わる口腔用組成物は、練歯磨、粉歯磨、液状
肉層等の歯磨類、マウスウォッシュ、口腔用パスタ、歯
肉マツサージクリーム、うがい用錠剤、トローチ、チュ
ーインガム、アイスクリーム、ホイップクリームなど口
腔内に適用される種々の態様に調製され、使用される。
この場合、前記のプロテアーゼと、塩化ナトリウム及び
/又はニコチン酸エステルとは、混合してマイクロカプ
セル化しても、そのまま所定の剤型に調製してもよく、
或いは、それぞれ別個の剤型に調製し、使用時に併用す
るようにしてもよい。
前記プロテアーゼは、剤型全体の0.0001〜10重
量%、特に0.001〜5重量%、塩化ナトリウムは、
剤型全体の0.01〜30重量%、特に0.1〜10重
量%、ニコチン酸エステルは、剤型全体のo、 ooo
i〜10重量%、特に0.001〜1重量%の配合量と
し、口腔内適用することが望ましい。
なお、本発明の口腔用組成物の他の成分としては、使用
目的、使用態様等に応じた適宜な成分が用いられる。例
えは練歯磨の場合であれば、第ニリン酸カルシウム、炭
酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン
酸ナトリウム、非晶質シリカ、結晶質シリカ、アルミノ
シリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、
レジン等の研磨剤、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、アルギン酸塩、カラゲナン、
アラビアゴム、ポリビニルアルコール等の粘結剤、ポリ
エチレングリコーノペソルビトーノペグリセリン、プロ
ピレングリコール等の粘稠剤、ラウリル硫酸ナトリウム
、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、N−ラウロ
イルザルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸
塩、ショ糖脂肪酸エステル等の発泡剤、それにペパーミ
ント、スペアミント等の精油、l−メントーノペカルボ
ン、オイゲノール、アネトール等の香料素材などの香料
、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスベ
リジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ベルラルチ
ン、p−メトキシシンナミックアルデヒドなどの甘味剤
、防腐剤などの成分を水と混和し、常法に従って製造す
る。また、マウスウォッシコ等の口腔洗浄剤その他にお
いても、製品の性状に応じた成分が適宜配合される。
なお、本発明においては、ビタミンC1ビタミンE1ア
ラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アズレン、
水溶性第一もしくは第ニリン酸塩、第四級アンモニウム
化合物、フッ化化合物、塩化リゾチーム、ゼオライト、
ヒノキチオール、生薬抽出物などの有効成分を配合する
こともできる。
〔発明の効果〕
本発明に係わる口腔用組成物は、前記プロテアーゼと、
塩化ナトリウム、ニコチン酸エステルの一種以上とを含
有することより、健常人の歯垢を有効に除去し、更に歯
肉の顕著な血行促進をすることで、歯周病の予防をする
ことができる。
次に実験例を示し、本発明の効果を具体的に示す。
〔実験例〕
1) 歯垢除去実験 下記評価系を作成し、歯垢除去能を検討した。
ヒトの口腔内より採取した歯垢20mgをヒトより採取
した唾液上a30−に接種し、嫌気状態で37度、24
時間培養した。この時、歯のモデルとしてヒドロキシア
パタイト片(IOXIOX2mm、旭光学社製)を上記
培養液中に浸漬し、歯垢を形成させた。その後、試料を
添加し、37度、1時間反応後、エリスロシン■(ブロ
スペック社製)を用いて染色した。乾燥後、色差計10
010P (日本重色工業社製)で除去度を測定し、コ
ントロールに対する相対値を計算した。表1に結果を示
す。
表    1 2) 血行促進作用実験 体重2.5〜3.0kgの雌性家兎の背位を固定し、気
管カニユーレを挿入した後、人工呼吸を行いながら筋弛
緩剤(デイアルフェリン■)を体重1kgあたり1mg
になる様に静脈注射して身体を麻痺させた。続いて、糸
で下顎口唇を引き下げ、切歯部歯肉を露出させた。
一方、塩化ナトリウムあるいはニコチン酸エステルヲ2
 重1%カルボキシメチルセルロース水溶液に所定濃度
を分散させた。
分散液をピペットで採取し、兎の切歯部歯肉に2〜3滴
落とし、その血流量をレーザードツプラー血流計(PE
RIFLUX■)で測定した。
次いで、この分散液を生理食塩水で洗い流し、また同様
の操作を行った。薬剤の濃度は低い方から順に行い、血
流量は、コントロールに対する相対値を計算した。薬剤
の濃度と血流量の測定結果を表2に示す。
この結果から明らかなように、プロテアーゼが、塩化ナ
トリウム、ニコチン酸エステル等が持つ血行促進効果を
顕著に増大させることがわかった。
表 (注)血流量は3回の測定の平均 〔実施例〕 次に本発明の実施例を示し、本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 次の各成分を脱気混合し、ペースト状歯磨剤とした。
プロテアーゼ・ナガーゼ 塩化ナトリウム 肉層用リン酸カルシウム 無水ケイ酸 カルボキシメチルセルロース ラウリル硫酸ナトリウム サッカリンナトリウム グリセリン 70%ソルビット液 香料 計 0.10重量% 15、00 30゜00 2.00 2.00 1.50 0.10 10.00 15、00 0.80 100、00重量% 実施例2 次の各成分を脱気混合し、透明な歯磨剤を得た。
ニコチン酸エチルエステル   0.05重量%無水ケ
イ酸         35.00カルボキシメチルセ
ルロース  1.20プロテアーゼ・ナガーゼ    
0.05実施例3 次の各成分を脱気乳化し、クリーム状の歯肉塗布剤とし
た。
プロテアーゼ・ナガーゼ    0.50重量%ニコチ
ン酸メチルエステル   0.10モノエタノールアミ
ン     0.10流動パラフイン        
7.00ポリビニルアルコール     5.00脂肪
酸モノグリセライド    3.00グリセリン   
     15.00香料      0.10 香料     微量 計 100.00重量% 実施例4 次の成分を混合し、水を少量加えてペースト状にした後
円板状に成型し、乾燥させてトローチを得た。
プロテアーゼ・ナガーゼ    0.10重量%ニコチ
ン酸エチルエステル   1.00計 100、00重量% クエン酸 アスパルテーム デキストリン アラビアゴム 香料 乳糖 0.10重量% 0.10 10、00 3゜00 微量 適量 計 100.00重量% 実施例5 次の成分を加熱線合し、成型してチューインガムとした
ニコチン酸エチルエステル   0.10重ffi%ガ
ム基剤          20. D。
コーンシロップ       20.0パパイン   
        0.10ラウロイルグルタミン酸モノ
ナトリウム0.50 ショ糖脂肪酸エステル     2.00サツカリンナ
トリウム     0.10グリセリン       
 20.0070%ソルビット液       35.
00香料 着色剤 精製水 0.80重量% 微量 適量 計 100.00重量% 実施例6 次の成分を混合して、液状の含漱剤を得た。
水晶は、水で20倍程度に希釈して使用される。
ニコチン酸メチルエステル   0.50重量%パパイ
ン           0.10エタノール    
      10.00サツカリンナトリウム    
 0.50モノエタノールアミン     0.lOグ
ルコン酸クロルヘキシジン  0.10プルロニツタ形
界面活性剤   0.50香料      0.20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 歯垢除去能を有するプロテアーゼと、歯肉の血行を
    促進する塩化ナトリウム及びニコチン酸エステルから選
    ばれた一種以上とを含有することを特徴とする口腔用組
    成物。
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