JP4544717B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッドをリブ基調パターンで構成した空気入りタイヤに係り、ハイドロ性能、ドライ性能および静粛性能を兼備させた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気入りラジアルタイヤにおいて、高速走行性能を高めるためにはタイヤの扁平化及びトレッド部の強度アップ等が有効とされているが、このタイヤにウェット路面での操縦安定性をも持たせるためには、扁平化に伴って幅広化されているトレッド部での排水性を高めておくことが必要になってくる。
【0003】
そこで、この場合の方策のひとつとしてハイドロ性能を上げるために、接地比率を下げ、またグリップを保つためトレッドゴムにソフトコンパウドゴムを採用すると摩耗ライフが悪くなり、又、溝体積(面積)を増やしてハイドロ性能を上げると静粛性能(静音性能又は低騒音性)を損なう原因となる。
また、他の方策のひとつとして、トレッド部の幅方向中央部に周溝を設けると共に、この周溝の両側域に対して、周溝寄りの溝端を回転方向の先流側へ傾けるようなかたちで幅方向に延びる斜め方向の溝(即ち、正面視した状態ではV字状パターンとなる)を、周方向に所定間隔で複数設けるといったことが行われている(例えば、特開昭62−214004号公報、特開平6−19910号公報、特開平9−164813号公報等参照)。
【0004】
ところで、空気入りラジアルタイヤに関する一般論としては、ドライ路面を高速走行する場合等のグリップ力および操縦安定性を発現させるためには、トレッド部にあまり溝等を設けないリブ基調のトレッドパターンが好適であり、反対に、ウェット路面での操縦安定性及び走行性能を高めるためには、トレッド部に多くの溝を設ける方が好適である。
【0005】
従って、上記のようにトレッド部に対して溝を設けるうえでは、上記一般論として与えられる二律背反した要請を両立させる必要があり、これは非常に複雑で困難なものとなっている。
のみならず、トレッド部に溝を多く設けすぎた場合には、この溝が路面から蹴り上げられるときに生ずる空気放出音が騒音となる問題や、溝の開口縁に伴って発生する振動で乗り心地が低下するという問題等があるし、更に、溝によってトレッド部が過剰な剛性低下を起こし、これが原因となってヒールアンドトウ摩耗(偏摩耗)が発生し易くなり、このヒールアンドトウ摩耗が発生したときには、またこれが原因となって騒音を益々大きくさせてしまうといった問題等があった。
【0006】
更に、実開平6−55811号公報(以下、従来例1という)においては、以下のことが開示されている。
騒音は、空気の振動(主要周波数:800〜2000Hz)により発生し、特に1000Hz前後の周波数の範囲が騒音の発生量として最も多いことから、この音域での音圧レベルを低減することが低騒音性につながる。
【0007】
この騒音の発生原因には、タイヤが凹凸のある路面を走行する時にトレッド接地面を形成するが、この際、接地面内の溝に空気が流入し、この流入空気を放出する際に発生する気柱共鳴音によるものがある。
特に、トレッド円周に沿う周溝を有する空気入りタイヤの場合、通常路面を走行する場合には気柱共鳴音が発生し、周溝の溝容積が大きいほど大きな気柱共鳴音を発生する。この気柱共鳴音は、トレッド接地長によりその音域が変化するものの、騒音としての音の範囲内(周波数:1000Hz前後)にあるためこの気柱共鳴音の発生量の低減が騒音の抑制に大きく影響する。したがって、騒音を低減するためには、周溝の溝容積を小さくする方が望ましい。
【0008】
しかし、排水性については、溝容積が大きいほど有利となる。したがって、高排水性と低騒音性の両立は、溝容積、すなわち溝幅や溝深さの適正化だけでは困難な状況にあった。
そこで、本考案では、周溝の溝幅の適正化とともに周溝の配設位置の適正化をも図ることにより、気柱共鳴音による騒音を低減し、かつ十分な排水性を確保すべく検討を行った。具体的には、二種類の異なる溝幅の周溝をそれぞれトレッドに配設し、それらの配設位置を、トレッド中央域と側方域とに配設した場合の騒音性と排水性についての検討を行った。その結果、以下の知見を得た。
1.周溝をトレッド側方域よりも、中央域に設ける方が騒音発生量が大きい。
2.溝容積の大きい周溝は中央域よりも側方域に配設する方がより好ましい。
【0009】
以上のことから、高排水性と低騒音性との両立を図るには、トレッドの中央域では特に騒音の低減を、側方域では特に排水性の向上を主とするような周溝を配設すればよいことがわかった。
そこで、本考案は、トレッドに、タイヤ赤道面に対し平行に延びる二本の広幅周溝と、これら広幅周溝間でやはりタイヤ赤道面に対し平行に延びる狭幅周溝とを備える空気入りタイヤにおいて、広幅周溝は、その溝幅中心がタイヤ赤道からそれぞれトレッド接地半幅の40〜70%の範囲内の隔たりをおいて位置し、各広幅周溝の溝幅がトレッド接地幅の8〜14%の範囲であることを特徴とする空気入りタイヤが提案されたのである(従来例の1)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来例の1においては、広幅周溝と狭幅周溝の位置および溝幅を規定することにより、「トレッドに周溝を備え、かつ上記適正ネガティブ率の範囲内で一定とした空気入りタイヤにおいて、各側方域に広幅周溝を設けることにより十分な排水性を確保できるとともに、中央域には狭幅周溝を配設することで、中央域の排水性を低下させずに騒音となる気柱共鳴音の発生量の大幅な低減が図れる。」というものであった。
【0011】
しかしながら、空気入りタイヤ、特に、偏平空気入りラジアルタイヤは、ハイドロ性能(高排水性)と静音性能(低騒音性)とともに、ドライ性能が要望され、特に、高速時の操縦安定性(操安性)が重視され、この操安性が劣化しては高排水性および低騒音性を満足してもタイヤとしての本来の性能が犠牲になっていた。
【0012】
また、高排水性(ハイドロ性能)についても直線ハイドロ性能は良好であるものの、ラテラルハイドロ性能(コーナリング時の横方向排水性)についてはこの性能が余り期待できないものであった(従来例の1ではそもそもラテラルハイドロ性能についての認識がないものであった)。
そこで本発明は、従来例の1と基本発想(課題解決の思想)を共通とするも、これを更に一歩進めた発想の下で、ハイドロ性能(直進ハイドロ性能およびラテラルハイドロ性能をいう)、ドライ性能、静粛性能のいずれについても満足できるところの空気入りタイヤ、特に、偏平空気入りラジアルタイヤを提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本の周溝によって隔離されたリブを有するリブ基調のパターンで構成されたトレッドを備えている空気入りタイヤ、特に、偏平空気入りラジアルタイヤにおいて、前述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じたのである。
【0014】
すなわち、本発明に係る空気入りタイヤは、周方向に延びた複数本の周溝によって隔離されたリブを有するリブ基調のパターンで構成されたトレッドを備える空気入りタイヤであって、前記周溝は、幅方向両側のサイドウォール6側においてタイヤ赤道線に対して略対称位置に配されその間にセンターリブ13を形成させるショルダ周溝7L、7Rと、前記ショルダ周溝7L、7Rの内方において前記タイヤ赤道線に対して略対称位置に配され前記ショルダ周溝7L、7Rよりも幅が狭いサイド周溝12L、12Rと、で構成され、幅方向両側において前記ショルダ周溝7L、7Rと前記サイド周溝12L、12Rとの間にサイドリブ8L、8Rが形成され、幅方向両側の前記サイドリブ8L、8Rには、周方向の同じ側に傾いていずれも前記ショルダ周溝7L、7Rから前記サイド周溝12L、12Rまで延びその中途において傾斜の程度が変化する折曲部14L−1、14R−1を経由する周方向傾斜溝14L、14Rが複数設けられ、前記周方向傾斜溝14L、14Rは、前記ショルダ周溝7L、7Rから前記折曲部14L−1、14R−1まで延びた第2溝14L−3、14R−3と、前記折曲部14L−1、14R−1から前記サイドリブ8L、8Rまで延び前記第2溝14L−3、14R−3よりも周方向に対する角度が大きな第1溝14L−2、14R−2と、からなり、前記ショルダ周溝7L、7Rは、その溝底に降ろした垂線に対する前記サイドリブ8L、8R側の溝壁18L、18Rの傾斜角度αが前記サイドウォール6側の溝壁17L、17Rにおける前記垂線に対する傾斜角度βよりも大きい。
【0015】
ここで、幅方向両側の周方向傾斜溝について「周方向の同じ側に傾いて」とした意は、幅方向一方の周方向傾斜溝におけるショルダ周溝の起点がサイド周溝の終点に対して周方向の一方の側に位置するとき、幅方向他方の周方向傾斜溝におけるショルダ周溝の起点がサイド周溝の終点に対して同じ周方向の一方の側に位置することをいう。
【0016】
このように、トレッド1の幅方向両側におけるショルダ部位に広幅のショルダ周溝7L、7Rを設けるとともに、トレッド1の中央部位(クラウン部位又は赤道部位)に狭幅のサイド溝12L、12Rを形成することによって、トレッド1を全体に亘ってのハイドロ性能を確保しながら、トレッド1の中央部位にセンターリブ13と幅方向両側にサイドリブ8L、8Rを形成することによってドライ性能、特に、ドライ路面を高速走行するときの操安性は約束されて自動車の横振れ等を防止できるのである。
【0017】
幅方向両側においてサイド周溝12L、12Rとショルダ周溝7L、7Rとに連なる周方向傾斜溝14L、14Rをサイドリブ8L、8Rに形成することによって、トレッド1の中央部位の排水を、広幅なショルダ周溝7L、7Rに排流(集合)することができハイドロ性能を確保することができる。
幅方向両側のショルダ周溝7L、7Rについては、両立上り溝壁17L、18L、17R、18Rをいずれも急傾斜(鉛直線に対しては低角度)でそそり立たせると、この周溝7L、7Rの横溝が狭くなってハイドロ性能が劣るし、また、幅方向両側のサイドリブ8L、8Rの側縁がシャープ(鋭角)となって横力に対する剛性が不足し片摩耗の要因となるのを、サイドリブ8L、8Rに対しては緩傾斜(鉛直線に対しては高角度)でそそり立たせることによって、ハイドロ性能を確保しつつ操縦性能、グリップ性能を向上できてドライ性能を約束したのである。
【0018】
好ましくは、前記周方向傾斜溝14L、14Rは、周方向に1つおきに前記折曲部14L−1、14R−1を起点として前記第2溝14L−3、14R−3の延長上に第1延長溝Bが形成される。
好ましくは、前記周方向傾斜溝14L、14Rは、前記折曲部14L−1、14R−1を起点とし前記ショルダ周溝7L、7Rに向けて前記第1溝14L−2、14R−2の延長上に第2延長溝Aが形成された
好ましくは、前記第2溝14L−3、14R−3は、前記周方向傾斜溝14L、14Rにおける他の部分よりも溝幅が大きい。
【0019】
このように幅方向両側の周方向傾斜溝14L、14Rの周方向一方の側を細溝の第1溝14L−2、14R−2とし、周方向他方の側を太溝の第2溝14L−3,14R−3で構成することによって、トレッドの中央部位におけるリブ剛性を確保して操安性を約束しながら、静音性を維持しているとともに、ハイドロ性能、特に、ラテラルハイドロ性能を確保しているのである。
【0020】
好ましくは、前記第1延長溝Bが形成された前記周方向傾斜溝14L、14Rが、幅方向両側で交互に千鳥状となるように配される。
好ましくは、前記ショルダ周溝7L、7Rは、その溝壁17L、17R、18L、18Rが平らではなく凹凸に形成される。
好ましくは、前記サイドウォール6側の前記溝壁17L、17Rにおける前記垂線に対する傾斜角度βが15度以上35度以下である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る空気入りタイヤT、特に、偏平空気入りラジアルタイヤの実施の形態を説明する。
図1は、複数本の周溝によって隔離されたリブを有するリブ基調のパターンで構成されたトレッド1を備えている空気入りタイヤTの要部平面図を示しており、図2はこのタイヤTの断面図を示している。
【0022】
図2において、左右のビード部2には環状のビードコア3が埋設されており、この左右のビードコア3はトロイド形状のカーカス4によって跨設され、トレッド1は左右のショルダ5および左右のサイドウォール6を介してビード部2に連接されている。
前記周溝は、トレッド1の左右ショルダ部位(ショルダ部位よりやや内方側寄)にて周方向に直線形態(ストレート)で延伸した左右のショルダ周溝7L、7Rを広幅溝として備え、このショルダ周溝7L、7Rを介して左右のサイドリブ8L、8Rと左右のショルダリブ9L、9Rを左右組として隔離して備えており、左右のショルダ周溝7L、7Rはタイヤ赤道線Oに対して互いに平行とされている。
【0023】
前記左右のショルダリブ9L、9Rのそれぞれにショルダ周溝7L、7Rに連なるサイプ10L、10Rを周方向の間隔を有して形成しているとともに、このサイプ10L、10Rに連なる横溝11L、11Rをトレッド外方端に開口して形成している。
図1において、タイヤTの回転方向をQとしたとき、サイプ10L、10Rは横溝11L、11Rに対して先着側におり、このサイプと横溝は周方向に対して60度〜90度の比較的高角度θ1とされているとともに、周溝7L、7Rの深さに対して30〜95%の溝深さとされている。
【0024】
左右のショルダリブ9L、9Rにおいて、サイプ10L、10Rの部位を横溝11L、11Rで構成すると溝開口が広いことからハイドロ性能は向上できるものの、路面と接触して蹴り出すとき気柱共鳴の要因となって静音性が劣るとともにリブがブロック化されて剛性が低下し、操安性、特に、コーナリング時の操縦安定性の低下要因となるし、一方、横溝11L、11Rの部分をサイプ10L、10Rとしてリブ9L、9Rを全サイプとすると開口が狭くなって静音性、操安性は向上するもののハイドロ性能、特に、ラテラルハイドロ性能の低下要因となるのである。
【0025】
そこで、ショルダ周溝7L、7Rに連なる部分を開口が狭いサイプ10L、10Rとし、このサイプ10L、10Rの形成部分においては実質的にリブと構成して操安性、静音性を確保してこのサイプ10L、10Rに連なる部分を横溝11L、11Rに形成することでハイドロ性能を確保しているのである。
ここで、左右の横溝11L、11Rにあっては、左右の接地幅Wの両端部近傍において溝底に隆起する帯状の補強帯11L−1、11R−1を形成することによって横溝11L、11Rの形成部分の剛性を向上することが偏摩耗等を防止する観点からも有利である。
【0026】
更に、周溝は前述した左右のショルダ周溝7L、7Rとトレッド1の中央部位の左右にて周方向に直線形態(ストレート)に延伸した左右のサイド周溝12L、12Rとで構成され、前記左右のショルダ周溝7L、7Rは広幅溝で一方前記左右のサイド周溝12L、12Rは狭幅溝とされ、この左右のサイド周溝12L、12Rを介してトレッド1の赤道上にセンターリブ13を形成し、前記左右のサイド周溝12L、12Rと左右のショルダ周溝7L、7Rを介して左右のサイドリブ8L、8Rを形成し、前記センターリブ13に対して左右のサイドリブ8L、8Rのそれぞれが広幅リブとされているとともに、左右のショルダ周溝7L、7Rを介して形成した左右のショルダリブ9L、9Rのそれぞれが前記サイドリブ8L、8Rと同幅か若しくはやや広い広幅リブとされている。
【0027】
ここに、トレッド1の中央部位においては赤道上に直線形態のセンターリブ13が形成され、この左右両側に直線形態のサイドリブ8L、8Rが形成されていることによってドライ路面およびウエット路面での操安性、グリップ性、特に高速時の操向性、グリップ性を確保している一方、サイド周溝12L、12Rを形成することでハイドロ性能を確保し、左右の広幅なショルダ周溝7L、7Rによるラテラルハイドロ性能を向上しているのである。
【0028】
より具体的に説明すると、図1においてタイヤ接地幅Wに対してタイヤ赤道線O−OよりW比20%〜40%の範囲内W1に中心をおく、W比8%〜14%巾(W2)の左右のショルダ周溝7L、7Rを形成しており、W比3%〜10%の範囲内W3に、W比1.5%〜6%巾W4の左右のサイド周溝12L、12Rを形成し、これら周方向溝によって隔てられた5本のリブによるリブ基調パターンのトレッド1とされているのである。
【0029】
前記左右のサイドリブ8L、8Rのそれぞれには図1および図6で示すようにタイヤ回転方向Qの先着側にて左右のサイド周溝12L、12Rにそれぞれ連なり後着側にて左右のショルダ周溝7L、7Rにそれぞれ連なる周方向傾斜溝14L、14Rおよび溝αが形成されている。
このように左右のサイドリブ8L、8Rのそれぞれに左右のサイド周溝12L、12Rと左右のショルダ周溝7L、7Rのそれぞれに連なる周方向傾斜溝14L、14Rを形成することによって、トレッド1の中央部位のハイドロ性能を確保しながら、この中央部位から左右方向外方で後着側に向って拡大状として排水等を流下させ左右の広幅なショルダ周溝7L、7Rに集水(集合)させることによってハイドロ性能、特に、ラテラルハイドロ性能を約束しているのである。
【0030】
ここで、図1に示すように、左右の周方向傾斜溝14L、14Rのそれぞれはこの溝長手方向の中途に折曲部14L−1、14R−1を有し、この折曲部14L−1、14R−1から先着側が細溝でかつ周方向に対する角度θ2が例えば30〜70度の大きな角度の第1溝14L−2、14R−2であり、折曲部14L−1、14R−1から後着側が太溝でかつ周方向に対する角度θ3が例えば10〜50度の小さな角度の第2溝14L−3、14R−3として形成されているとともに、これら溝14L、14Rの溝深さは周溝7L、7R、12L、12Rの深さに対して80〜100%とされている。
【0031】
ここで第1溝14L−2、14R−2を先着側としてその溝開口が狭いことから、静音性の極度な低下要因となることは少なく、グリップ性を確保してサイド周溝12L、12Rからの排水を左右方向外方に分流するのであり、この分流された排水は溝開口が比較的大きな第2溝14L−3、14R−3を介して確実に左右の広幅なショルダ周溝7L、7Rに集合させているのである。
【0032】
この左右の周方向傾斜溝14L、14Rにおいては、第2溝14L−3、14R−3を図示のように後着側に向って溝幅を徐々に拡大することが望ましく、この傾斜溝14L、14Rについて周方向ひとつおきに、第2溝14L−3、14R−3の溝幅を一定とし、かつ折曲部(交叉部)14L−1、14R−1を弯曲に形成したものを採用することが偏摩耗防止等の観点から望ましい。
【0033】
左右の周方向傾斜溝14L、14Rについては、その交叉部14L−1、14R−1において第1溝14L−2、14R−2および第2溝14L−3、14R−3の延長上に延長溝A、Bを周溝の深さに対して5〜80%として形成するかしないかは自由であり、また、延長溝Bを有するものと有しないものが周方向で交互に配列され、更に、センターリブ13についても、第1溝14L−2、14R−2の延長上に略V形の細溝Cを、周溝の深さに対して5〜50%として形成するかしないかは自由である。
【0034】
更に、図1で示すリブ基調のトレッド1は、前記左右のサイドリブ8L、8Rが周方向で2つのブロック要素にて構成され、前記左右のショルダリブ9L、9Rは周方向で3つのブロック要素にて構成されていて周方向に繰り返されるパターンであり、この3つのブロックを1ピッチとした場合、赤道線を中心に左右が0.5ピッチずらされている。このように赤道線を中心に左右が0.5ピッチずらされて周方向に配列されていることによって、接地面が刻々と変化することに(すなわち、タイヤが回転するごとに)よってノイズが分散されて静音性を確保するとともに偏摩耗が防止されてグリップ性能を確保するのである。
【0035】
本発明では左右のショルダ周溝7L、7Rを広幅溝と構成することによってハイドロ性能と静音性をそれぞれ向上できるが、ショルダ周溝7L、7Rについては気柱共鳴音を物理的(機械的)な構造によってより確実に防止している。
すなわち、図1、図3、図6〜図8で示すように左右のショルダ周溝7L、7Rには、その溝壁に微細な凹凸模様15L、15Rが形成されているのであり、この凹凸模様15L、15Rによってノイズの分散によって気柱共鳴音が減衰されるのである。
【0036】
この微細な凹凸模様15L、15Rは図3(2)で示すようにこの断面高さHが0.3〜3.0mm好ましくは1.0〜2.0mmであり、溝側面および/又は溝底面に形成されている。
この凹凸模様15L、15Rの形状は任意であり、梨地模様、図示したスリット模様、矢羽根模様等にすることも可能であり、溝底面にこの模様を形成するときは、周溝7L、7Rが広幅であることから、タイヤ品名、サイズ、メーカー名等々を形成することも可能である。
【0037】
更に、本発明においては、図5で示すように、左右のショルダ周溝7L、7Rの両立上り溝壁17L、18L、17R、18Rは、ショルダリブ9L、9Rに対して急傾斜でそそり立ってサイドリブ8L、8Rに対して緩傾斜でそそり立っている。
すなわち、図5においては垂線を基準として角度α、βで示しており、α≧βであり15度≦α≦60度好ましくは30度≦α≦50度とされ、5度≦β≦40度好ましくは15度≦β≦35度とされ、これによって操縦性能、グリップ性能が向上できるのである。
【0038】
図4(1)(2)を参照すれば、図4(1)は左右のサイド周溝12L、12Rが太く(広く)、左右のショルダ周溝7L、7Rが細い従来一般のリブパターンを示し、図4(2)は本発明に相当するリブパターンを示している。
以下、表1〜表5を参照して操安性、通過騒音、車内騒音、直線ハイドロ性能、ラテラルハイドロ性能について従来例A、比較例B、D、E、本発明Cを対比して説明する。
【0039】
【表1】
【0040】
これは図4(1)に示したリブ基調のパターンであり、この従来例Aを100として各指数を対比している。
【0041】
【表2】
【0042】
このタイヤBは、従来例Aよりも左右のサイド周溝を太く(広く)し、左右のショルダ周溝を細くしたものであり、操安性およびラテラルハイドロ性能において従来例Aよりも劣ることが解る。
【0043】
【表3】
【0044】
これは、本発明に係るタイヤCであり、直進ハイドロ性能については従来例A[表1]と同じであるが、その他の項目においては、いずれも優れていることが解る。
【0045】
【表4】
【0046】
このタイヤDは、タイヤCにおける左右のショルダ周溝をややセンター側にずらして形成したものであり、操安性、直線ハイドロ性能については従来例Aよりも劣ることが解る(但し、比較例Dは本発明の範囲内とする)。
【0047】
【表5】
【0048】
このタイヤEは、左右のサイド周溝をなくして左右のショルダ周溝を形成したものである。
なお、[表1]〜[表5]の各タイヤA〜Eにおいて、接地巾(左右の破線間距離)は全て同一であり、図中において黒色部分が周溝、白抜き部分がリブを示している。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明においては、ハイドロ性能、ドライ性能、静音性のいずれにおいても満足できるリブ基調パターンの空気入りタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタイヤのトレッド模様(リブ基調パターン)を示す平面図である。
【図2】 本発明に係るタイヤの断面図である。
【図3】 (1)はショルダリブ部分の斜視図であり、(2)は拡大部分断面図である。
【図4】 接地面形状を示す図である。
【図5】 左右のショルダ溝の拡大図である。
【図6】 サイドリブ部分の斜視図である。
【図7】 凹凸模様の一例を示す斜視図である。
【図8】 凹凸模様の2つの例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 トレッド
7L、7R ショルダ周溝
8L、8R サイドリブ
11L、11R 横溝
12L、12R サイド周溝
13 センターリブ
14L、14R 周方向傾斜溝
14L−1、14R−1 折曲部
14L−2、14R−2 第1溝
14L−3、14R−3 第2溝
17L、17R 溝壁
18L、18R 溝壁
A 第2延長溝(延長溝)
B 第1延長溝(延長溝)
Claims (7)
- 周方向に延びた複数本の周溝によって隔離されたリブを有するリブ基調のパターンで構成されたトレッドを備える空気入りタイヤであって、
前記周溝は、幅方向両側のサイドウォール(6)側においてタイヤ赤道線に対して略対称位置に配されその間にセンターリブ(13)を形成させるショルダ周溝(7L)(7R)と、
前記ショルダ周溝(7L)(7R)の内方において前記タイヤ赤道線に対して略対称位置に配され前記ショルダ周溝(7L)(7R)よりも幅が狭いサイド周溝(12L)(12R)と、で構成され、
幅方向両側において前記ショルダ周溝(7L)(7R)と前記サイド周溝(12L)(12R)との間にサイドリブ(8L)(8R)が形成され、
幅方向両側の前記サイドリブ(8L)(8R)には、周方向の同じ側に傾いていずれも前記ショルダ周溝(7L)(7R)から前記サイド周溝(12L)(12R)まで延びその中途において傾斜の程度が変化する折曲部(14L−1)(14R−1)を経由する周方向傾斜溝(14L)(14R)が複数設けられ、
前記周方向傾斜溝(14L)(14R)は、
前記ショルダ周溝(7L)(7R)から前記折曲部(14L−1)(14R−1)まで延びた第2溝(14L−3)(14R−3)と、
前記折曲部(14L−1)(14R−1)から前記サイドリブ(8L)(8R)まで延び前記第2溝(14L−3)(14R−3)よりも周方向に対する角度が大きな第1溝(14L−2)(14R−2)と、からなり、
前記ショルダ周溝(7L)(7R)は、
その溝底に降ろした垂線に対する前記サイドリブ(8L)(8R)側の溝壁(18L)(18R)の傾斜角度(α)が前記サイドウォール(6)側の溝壁(17L)(17R)における前記垂線に対する傾斜角度(β)よりも大きい
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記周方向傾斜溝(14L)(14R)は、
周方向に1つおきに前記折曲部(14L−1)(14R−1)を起点として前記第2溝(14L−3)(14R−3)の延長上に第1延長溝(B)が形成された
請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 前記周方向傾斜溝(14L)(14R)は、
前記折曲部(14L−1)(14R−1)を起点とし前記ショルダ周溝(7L)(7R)に向けて前記第1溝(14L−2)(14R−2)の延長上に第2延長溝(A)が形成された
請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。 - 前記第2溝(14L−3)(14R−3)は、前記周方向傾斜溝(14L)(14R)における他の部分よりも溝幅が大きい
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記第1延長溝(B)が形成された前記周方向傾斜溝(14L)(14R)が、幅方向両側で交互に千鳥状となるように配された
請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記ショルダ周溝(7L)(7R)は、その溝壁(17L)(17R)(18L)(18R)が平らではなく凹凸に形成された
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記サイドウォール(6)側の前記溝壁(17L)(17R)における前記垂線に対する傾斜角度(β)が15度以上35度以下である
請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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